JPH10124753A - 取引データ処理装置 - Google Patents

取引データ処理装置

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JPH10124753A
JPH10124753A JP8276421A JP27642196A JPH10124753A JP H10124753 A JPH10124753 A JP H10124753A JP 8276421 A JP8276421 A JP 8276421A JP 27642196 A JP27642196 A JP 27642196A JP H10124753 A JPH10124753 A JP H10124753A
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JP
Japan
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display
transaction
key
data
touch panel
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Application number
JP8276421A
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English (en)
Inventor
Teruo Inoue
輝雄 井上
Katsuyuki Itakura
克幸 板倉
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、複数の異なる取引の内容を並行表
示する、或いは、複数の担当者が各取引に関するデータ
を並行入力することの可能な取引データ処理装置を提供
することである。 【解決手段】 ECR1は、右側表示装置8及び左側表
示装置9を備え、2つの取引を並列処理するとともに、
この各取引の内容を両表示装置8,9に並行表示する。
また前客の取引に関する詳細情報を一方の表示装置から
他方の表示装置へ移動して表示する。さらに、既に一取
引として登録してしまった取引内容を複数の取引として
分割して処理する際に、分割元の取引の詳細情報と分割
先の取引の詳細情報とを両表示装置8,9に並行表示す
る。一方、タッチパネルでは画面上の操作キー群の配置
を2人分に再配置する。また、タッチパネルにおける操
作キー群の表示方向、表示装置における表示データの表
示方向がクラークキーにより設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は取引データ処理装置
に係り、詳細には、複数の取引を並行処理してこの内容
を表示する取引データ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ECR(電子式キャッシュレジスタ)及
びPOS(Point Of Scales System)端末装置などの取
引データ処理装置は、入力された売上データを出力(表
示、印字)し、その売上データを累計(登録)し、登録
された売上金額や売上個数、売上回数などを出力する点
検、精算を行う装置であり、百貨店、コンビニエンスス
トア、ファーストフード店などの売り場に設置され、商
品管理、顧客管理、売上管理などに利用するデータを即
時に収集する端末装置である。
【0003】このような取引データ処理装置の中には、
取引に関する詳細情報を表示する表示画面を備え、取引
処理の際に、当該取引に関する詳細内容について取引担
当者(クラーク)が視認できるようになっているものも
ある。
【0004】また、例えば、ファーストフード店などに
おいて複数の客がまとめて注文した後に別々に支払い
(精算)を行なう場合などに、既に一取引として登録し
てしまった取引内容を支払い形態に応じて複数の取引に
分割するセパレート機能を有するものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の取引データ処理装置においては以下に述べる
ような問題点があった。
【0006】すなわち、従来の取引データ処理装置で
は、複数の取引を並列処理することができず、精算処理
の迅速化を図るためには取引データ処理装置を店内に多
数設置しなければならないことから、そのための十分な
設置スペースを確保しなければならないという問題点が
あった。
【0007】また、取引に関する詳細情報を表示する表
示画面が1つしかなかったことから、新たな取引処理を
始めると前客の取引に関する詳細情報が表示画面から消
去されてしまい、前客からの精算内容に関する質問に対
し、プリンタカバーを開けてジャーナル用紙を取り出し
て精算内容の確認を行なわなければならず、精算処理の
作業効率が低下するという問題点があった。
【0008】また、同様に取引に関する詳細情報を表示
する表示画面が1つしかなかったことから、既に一取引
として登録してしまった取引内容をセパレート機能によ
り支払い形態に応じて複数の取引に分割して処理する際
に、分割元の取引の詳細情報と分割先の取引の詳細情報
とを同時に比較確認することができず、セパレート処理
に際し、クラークが誤操作を起こし易い、或いは、表示
内容を何度も切換えて分割元と分割先の取引内容を確認
しなければならないなど、手間と時間を要し、精算処理
の作業効率が低下するという問題点があった。
【0009】本発明の課題は、複数の異なる取引の内容
を並行表示する、或いは、複数の担当者が各取引に関す
るデータを並行入力することの可能な取引データ処理装
置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の手段は以下の
通りである。請求項1記載の発明は、複数の担当者によ
り並行して行なわれる複数の取引を並列処理するととも
に、この各取引の内容を並行表示する取引データ処理装
置であって、複数の表示領域を有する表示手段と、前記
並列処理される取引毎に、使用する表示領域を前記複数
の表示領域の中から指定する指定手段と、前記各取引に
関するデータを該各取引に対応付けて入力する入力手段
と、前記各取引毎に、前記入力手段により入力された当
該取引に関するデータを、前記指定手段により当該取引
用として指定された前記表示手段の表示領域に表示する
表示制御手段と、を具備したことを特徴としている。
【0011】請求項1記載の発明によれば、表示制御手
段は、入力手段により各取引に対応付けて入力された該
各取引に関するデータを、該各取引毎に、指定手段によ
り当該取引用として指定された表示手段の表示領域にそ
れぞれ表示する。
【0012】したがって、複数の担当者により各取引に
対応付けて入力された該各取引に関するデータが該各取
引毎に異なる表示領域に並行表示されるので、1台の取
引データ処理装置で複数の取引を並列処理することが可
能となる。このように1台の取引データ処理装置で複数
の取引を並列処理することが可能となったことから、精
算処理の迅速化を図るために店内に多数設置していた取
引データ処理装置の設置台数を減らすことができ、その
分の設置スペースを店舗運営に有効活用することができ
る。
【0013】請求項2記載の発明は、複数の異なる取引
の内容を並行表示する取引データ処理装置であって、取
引に関するデータを入力する入力手段と、複数の表示領
域を有する表示手段と、前記入力手段により入力された
一取引分の前記データを前記表示手段の所定の表示領域
に表示する表示制御手段と、前記入力手段により新たな
取引に関するデータが入力されると、前記表示制御手段
により前記所定の表示領域に表示された前回一取引分の
前記データを他の表示領域に移動して表示する表示デー
タ移動手段と、を具備したことを特徴としている。
【0014】請求項2記載の発明によれば、入力手段に
より新たな取引に関するデータが入力されると、表示制
御手段により表示手段の所定の表示領域に表示された前
回一取引分の当該取引に関するデータが、表示データ移
動手段により他の表示領域に移動されて表示される。
【0015】したがって、前客からの精算内容に関する
質問に対し、別の表示領域に表示されている前客の取引
に関する詳細情報を見ながら即座に精算内容の確認を行
なうことができるので、精算処理に関する作業効率の低
下を抑えることができる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項2記載の取
引データ処理装置において、一取引を複数の取引に分割
することが前記入力手段から指示されると、前記表示制
御手段により前記所定の表示領域に表示された一取引分
の前記データの中から分割する前記データを選択指定す
る選択指定手段を具備し、前記表示データ移動手段は、
前記選択指定手段により選択指定された前記データを、
分割された新たな取引に関するデータとして他の表示領
域に移動して表示することを特徴としている。
【0017】請求項3記載の発明によれば、入力手段か
ら一取引を複数の取引に分割することが指示されると、
表示データ移動手段は、表示制御手段により所定の表示
領域に表示された一取引分の当該取引に関するデータの
中から選択指定手段により選択指定されたデータを、分
割された新たな取引に関するデータとして他の表示領域
に移動して表示する。
【0018】したがって、既に一取引として登録してし
まった取引内容を複数の取引に分割して処理する際に、
分割元の取引の詳細情報と分割先の取引の詳細情報とを
同時に比較確認することが可能となり、誤操作を低減す
るとともに分割処理の際の確認作業にかかる手間と時間
を大幅に短縮することが可能となり、取引データ処理装
置の使い勝手を向上することができる。
【0019】また請求項4記載の発明のように、請求項
3記載の取引データ処理装置において、前記分割された
新たな取引を締めることが前記入力手段から指示される
と、前記表示データ移動手段は、該分割された新たな取
引に関するデータを前記所定の表示領域に戻して表示す
るようにしてもよい。
【0020】請求項4記載の発明によれば、分割された
新たな取引を締めることが入力手段から指示されると、
表示データ移動手段は、該分割された新たな取引に関す
るデータを所定の表示領域に戻して表示する。
【0021】したがって、全ての取引について、締め時
のデータ表示を所定の表示領域に一元化することができ
る。
【0022】請求項5記載の発明は、複数の担当者によ
り並行して行なわれる複数の取引を並列処理することが
可能な取引データ処理装置であって、操作部としてタッ
チパネルを備え、このタッチパネルの画面に所定のキー
配列で複数のキーが表示され、該画面上において所望の
キー部分を接触操作して取引に関するデータを入力する
入力手段と、1人の担当者により一取引に関するデータ
を順次入力する場合と、複数の担当者により各取引に関
するデータを並行して入力する場合とで前記入力手段の
タッチパネルにおけるキー配列表示を切換える切換手段
と、を具備したことを特徴としている。
【0023】請求項5記載の発明によれば、切換手段
は、1人の担当者により一取引に関するデータを順次入
力する場合と、複数の担当者により各取引に関するデー
タを並行して入力する場合とで入力手段のタッチパネル
におけるキー配列表示を切換える。
【0024】また請求項6記載の発明は、請求項5記載
の取引データ処理装置において、前記切換手段により前
記複数の担当者によって各取引に関するデータを並行し
て入力する場合に前記タッチパネルに切換表示されるキ
ー配列は、前記1人の担当者により一取引に関するデー
タを順次入力する場合の一担当者分のキー配列を複数連
設したものであることを特徴としている。
【0025】請求項6記載の発明によれば、切換手段に
より複数の担当者によって各取引に関するデータを並行
して入力する場合にタッチパネルに切換表示されるキー
配列は、1人の担当者により一取引に関するデータを順
次入力する場合の一担当者分のキー配列を複数連設した
ものである。
【0026】したがって、複数の担当者が各取引に関す
るデータを入力する際に、各担当者が同時に入力操作を
行なうことが可能となり、取引データ処理装置の使い勝
手を向上することができる。
【0027】請求項7記載の発明は、請求項5記載の取
引データ処理装置において、前記切換手段により前記タ
ッチパネルにおけるキー配列表示を切換える際の、各キ
ーの配列切換情報を記憶する記憶手段と、前記切換手段
により前記タッチパネルにおけるキー配列表示を前記複
数の担当者により各取引に関するデータを並行して入力
する場合のキー配列表示へと切換える際に、前記記憶手
段に記憶される各キーの配列切換情報に基づいて、前記
1人の担当者により一取引に関するデータを順次入力す
る場合のキー配列から所定のキーを削除するとともに一
部のキーの配列を変更した一担当者分のキー配列を複数
連設し、所定の割合で縮小して前記タッチパネルに表示
する切換表示制御手段と、を具備したことを特徴として
いる。
【0028】請求項7記載の発明によれば、切換手段に
よりタッチパネルにおけるキー配列表示を複数の担当者
により各取引に関するデータを並行して入力する場合の
キー配列表示へと切換える際に、切換表示制御手段は、
記憶手段に記憶される各キーの配列切換情報に基づい
て、1人の担当者により一取引に関するデータを順次入
力する場合のキー配列から所定のキーを削除するととも
に一部のキーの配列を変更した一担当者分のキー配列を
複数連設し、所定の割合で縮小してタッチパネルに表示
する。
【0029】したがって、複数の担当者が各取引に関す
るデータを同時に入力する際に、1人の担当者により一
取引に関するデータを順次入力する場合の一担当者分の
キー配列をそのまま複数連設し、縮小してタッチパネル
に表示する場合と比較して、所定のキーを削除した分だ
け個々のキー表示サイズが大きくなり、入力操作が行な
い易くなる。
【0030】請求項8記載の発明は、請求項5記載の取
引データ処理装置において、前記タッチパネルにおける
キー配列表示の表示方向を指定する方向指定手段を具備
し、前記切換手段は、前記方向指定手段により指定され
た表示方向に従って前記タッチパネルにおいてキー配列
表示を切換えることを特徴としている。
【0031】請求項8記載の発明によれば、切換手段
は、方向指定手段により指定された表示方向に従ってタ
ッチパネルにおいてキー配列表示を切換える。
【0032】したがって、取引データ処理装置を操作す
る担当者の位置に応じてタッチパネルにおけるキー配列
表示の表示方向を所望の方向に変更することができ、取
引データ処理装置の使い勝手を向上することができる。
【0033】請求項9記載の発明は、請求項8記載の取
引データ処理装置において、前記複数の担当者により各
取引に関するデータを並行して入力する場合、前記方向
指定手段は、該各担当者毎に前記タッチパネルにおける
当該担当者分のキー配列表示の表示方向を指定し、前記
切換手段は、前記方向指定手段により該各担当者毎に指
定された表示方向に従って前記タッチパネルにおいて該
各担当者分毎のキー配列表示を行なうことを特徴として
いる。
【0034】請求項9記載の発明によれば、複数の担当
者により各取引に関するデータを並行して入力する場
合、切換手段は、方向指定手段により該各担当者毎に指
定された表示方向に従ってタッチパネルにおいて該各担
当者分毎のキー配列表示を行なう。
【0035】したがって、複数の担当者が各取引に関す
るデータを並行して入力する場合に、各担当者毎に当該
担当者分のキー配列表示の表示方向を所望の方向に変更
することができる。
【0036】請求項10記載の発明は、請求項8記載の
取引データ処理装置において、取引に関するデータを表
示する表示手段を具備し、前記方向指定手段により指定
された前記タッチパネルにおけるキー配列表示の表示方
向に応じて、前記表示手段における前記データの表示方
向が設定されることを特徴としている。
【0037】請求項10記載の発明によれば、方向指定
手段により指定されたタッチパネルにおけるキー配列表
示の表示方向に応じて、表示手段における取引に関する
データの表示方向が設定される。
【0038】したがって、タッチパネルにおけるキー配
列表示の表示方向に応じて表示画面における表示データ
の表示方向が変更されるので、表示データが見易く、ま
た、操作位置の変更に際し、担当者が表示画面における
表示データの表示方向をいちいち変更設定する必要がな
く、取引データ処理装置の使い勝手を向上することがで
きる。
【0039】また請求項11記載の発明のように、請求
項1〜請求項4のいずれかに記載の取引データ処理装置
において、前記複数の表示領域を有する表示手段は、複
数の表示領域を有する1台の表示装置、或いは、1つ以
上の表示領域を有する複数の表示装置により構成されて
いてもよい。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に好適
な実施の形態を詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1〜図14は、本発明の取引デ
ータ処理装置を適用した第1の実施の形態のECRにつ
いて示す図である。まず、構成を説明する。
【0041】図1は、本実施の形態のECR1の外観図
である。同図においてECR1には、本体5の右側面部
にモード切換装置6が配設されている。このモード切換
装置6は、前面に設けられた鍵孔に所定の鍵が挿入され
てこの鍵が回されると、回転角度に応じて設定された
「オフ」、「精算」、「設定」などの各種動作モード信
号を後述するCPU11に出力する。また、ECR1の
本体5上面には、後述する入力装置7のタッチパネル7
aが配設され、さらに本体5の上面後部には、表示画面
8a,9aの向きが揺動可能に支持された右側表示装置
8及び左側表示装置9が設けられている。
【0042】次に、図2は、本実施の形態のECR1の
要部構成を示すブロック図である。同図においてECR
1は、前記図1に示した右側表示装置8及び左側表示装
置9と、CPU11、入力装置7、RAM12、印刷装
置13、及び記憶装置14により構成されており、各部
はバス16により接続されている。
【0043】CPU(Central Processing Unit )11
は、記憶装置14に格納されている各種制御プログラム
に従ってRAM12との間で各種データの授受を行いな
がら各種動作に必要な演算処理を実行し、この演算処理
に基づいてECR1内の各部を制御するための各種制御
信号を生成して出力する。
【0044】また、CPU11は、後述する取引処理
(図9〜図11参照)において、入力装置7のタッチパ
ネル7aにおける各キー操作に応じた各種取引処理を実
行し、特に、2つの取引を並列処理するとともに、この
各取引の内容を右側表示装置8及び左側表示装置9に並
行表示する並行表示処理、前客の取引に関する詳細情報
を一方の表示装置から他方の表示装置へ移動して表示す
るスライド表示処理、既に一取引として登録してしまっ
た取引内容を複数の取引として分割して処理する際に、
分割元の取引の詳細情報と分割先の取引の詳細情報とを
右側表示装置8及び左側表示装置9に並行表示するセパ
レート表示処理、などを実行する。
【0045】入力装置7は、タッチパネル7aにより構
成されている。このタッチパネル7aは、液晶ディスプ
レイ上に透明の位置検出タブレットが重ねられており、
指先の接触を感圧方式により検出する。タッチパネル7
aでは、当該位置検出タブレットに対して所定レベル以
上の圧力が指先により加えられると、この加圧地点のX
Y座標データを検出し、CPU11に出力する。このタ
ッチパネル7aの液晶ディスプレイ上には、図3に示す
キーレイアウトの操作キー群が表示される。
【0046】この図3に示すキーレイアウトにおいて、
「PLU1〜PLU20」キーは予め登録された商品
(アイテム)を入力する商品入力キーであり、「左クラ
ーク,右クラーク」キーは、取引処理に際し、使用する
表示装置を指定する(左クラークならば左側表示装置
9、右クラークならば右側表示装置8)とともに、取引
データ(取引に関するデータ)の入力に際し、入力され
る各取引データを取引毎に区別するために操作するキー
であり、「↑,↓」キーは一取引を分割する際に分割元
の複数の商品(アイテム)の中から別取引として分割す
る商品を選択指定するカーソルキーであり、「テーブル
オープン」キーは取引データを記録するテーブルをオー
プンするキーであり、「セパレートテーブル」キーは一
取引を分割する際に分割先の取引データを記録するセパ
レートテーブルをオープンするキーである。
【0047】また、「C」キーは置数の訂正や誤登録な
どの間違いを元に戻す場合に操作するキーであり、
「X」キーは登録された金額及び回数などを点検する場
合に操作するキーであり、「確定」キーは上記「↑,
↓」キーにより選択指定された商品を別取引として確定
するために操作するキーであり、「0〜9,00,.」
キーは金額、数量、コードなどの登録に使用する置数キ
ーであり、「貸売」キーは取引の支払いを後で行う場合
に操作するキーであり、「券売」キーは商品券などの金
券による取引を行うために操作するキーであり、「小
計」キーは一取引中における合計確認のために操作する
キーであり、「現金」キーは現金支払い時の取引を締め
るために操作するキーである。
【0048】RAM(Random Accesss Memory )12
は、後述する取引処理(図9〜図11参照)などの各種
制御処理において、CPU11で演算される各種データ
を一時的に格納するメモリエリアを形成する。
【0049】印刷装置13は、例えば、セグメント単位
のサーマル素子がライン状に配列された印字ヘッド部と
レシート用紙及びジャーナル用紙がセットされる搬送部
とにより構成され、CPU11から所定の時間間隔で1
ライン毎に入力される取引データや演算結果などの各種
データをレシート用紙及びジャーナル用紙に印字する。
【0050】右側表示装置8及び左側表示装置9は、C
RT(Cathode Ray Tube)や液晶ディスプレイなどによ
り構成され、CPU11、入力装置7及びRAM12か
らそれぞれの表示装置8,9に入力された取引データや
演算結果などの各種データを表示する。
【0051】記憶装置14は、プログラムやデータなど
が予め記憶されている記憶媒体15を有しており、この
記憶媒体15は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導
体メモリで構成されている。上記記憶媒体15は記憶装
置14に固定的に設けられたもの、若しくは記憶装置1
4に着脱自在に装着されるものであり、この記憶媒体1
5には後述する取引処理(図9〜図11参照)の各機能
を実現する取引処理プログラムが予め記憶されていると
ともに、この取引処理プログラムによって処理されたデ
ータなどの各種データが記憶される。
【0052】また、この記憶媒体15に記憶されるプロ
グラム、データなどは、通信回線などを介して接続され
た他の機器から受信して記憶する構成としてもよく、更
に、通信回線などを介して接続された他の機器側に上記
記憶媒体15を備えた記憶装置14を設け、この記憶媒
体15に記憶されているプログラム、データなどを通信
回線を介して使用する構成としてもよい。
【0053】また、記憶装置14には、図4に示すメイ
ンメモリ、図5に示すクラークファイル、図6に示すク
ラークアイテムファイル、図7に示すテーブルファイ
ル、及び図8に示すアイテム別合計器が格納されてい
る。
【0054】図4のメインメモリには、後述する取引処
理(図9〜図11参照)において利用されるパラメータ
として、図中に示すように、右側表示装置8に表示する
のか(=1)、左側表示装置9に表示するのか(=0)
を示す「FLAG1」と、テーブルがクローズしている
か(=0)、テーブルがオープン中か(=1)、セパレ
ートチェック中か(=2)を示す「FLAG2」と、登
録中のクラークナンバーを記憶する「CLKNO」と、
オープン中のテーブルナンバーを記憶する「TABLE
NO」と、セパレート先のテーブルナンバーを記憶する
「SEPNO」と、スライド表示の設定有無(有=1、
無=0)を示す「SL」と、が設定格納されている。
【0055】また、このメインメモリには、右側表示装
置8に表示する1画面分の表示データを格納する右表示
バッファーと、この1画面分の表示データにおける現在
のカーソル位置情報を格納する右カーソル位置メモリ
と、左側表示装置9に表示する1画面分の表示データを
格納する左表示バッファーと、この1画面分の表示デー
タにおける現在のカーソル位置情報を格納する左カーソ
ル位置メモリと、が形成されている。
【0056】図5のクラークファイルには、取引処理を
担当するクラーク情報(クラークナンバー及びクラーク
名キャラクタ)と、各クラーク毎の取引の件数、売上金
額、1画面分の表示データと、が関連付けられて記録さ
れる。図6のクラークアイテムファイルには、クラーク
ナンバー毎に、一取引分の各商品の単品名、個数、金額
が対応付けられて記憶され、これらのデータは一取引毎
に上書き保存される。
【0057】図7のテーブルファイルには、取引処理の
際に指定されるテーブルナンバー毎に、取引の小計と各
アイテムが対応付けられて記録される。なお、前記アイ
テムは、商品の単品名、個数、金額により構成される。
図8のアイテム別合計器には、商品アイテム毎に、単
価、売上金額、売上個数が対応付けられて記録される。
以上が本実施の形態におけるECR1の構成である。
【0058】次に本実施の形態におけるECR1の動作
を説明する。本実施の形態のCPU11において実行さ
れる取引処理について、図9〜図11に示すフローチャ
ートと、図12〜図14に示す各種表示処理に関する操
作例とその際の右側表示装置8及び左側表示装置9にお
ける表示状態の遷移例とに基づいて説明する。
【0059】図9〜図11に示すフローチャートに記載
される各機能を実現するプログラムは、CPU11が読
み取り可能なプログラムコードの形態で記憶媒体15に
格納されている。CPU11では、モード切換装置6か
ら「登録」モードに移行する旨の動作モード信号が入力
されると、記憶媒体15に格納される取引処理に関する
プログラムを読み出してRAM12に展開し、その処理
を開始する。
【0060】まず、CPU11では、タッチパネル7a
においてキー操作が行なわれたか否を判別し(ステップ
S1)、キー操作が行なわれていない場合は、引き続い
てキー操作が行なわれたか否かの監視を行う。
【0061】また、CPU11は、キー操作が行なわれ
たと判別した場合は、入力装置7からのXY座標データ
に基づいて操作されたキーを解析する(ステップS
2)。そして、操作キーが「左クラーク」、または「右
クラーク」キーであると判別した場合はサインオンと判
断し(ステップS3)、まず、操作キーが「左クラー
ク」キーであるのか、「右クラーク」キーであるのかを
判別し(ステップS4)、操作キーが「左クラーク」キ
ーである場合はステップS6に移行する。また、操作キ
ーが「右クラーク」キーであると判別した場合は、記憶
装置14に格納される図4に示すメインメモリ内の「F
LAG1」に“1”をセットする(ステップS5)。
【0062】次いで、CPU11は、クラークキーの操
作状態を解析し、例えば、図12に示すように「1<左
CLK>」と操作された場合は、クラークナンバーの置
数を“1”と判別し、この置数を図4に示すメインメモ
リ内の「CLKNO」にセットする(ステップS6)。
【0063】そして、CPU11は、図4に示すメイン
メモリ内の「SL」にセットされている値を参照してス
ライド表示の設定有無を判別し(ステップS7)、「S
L」の値が“0”にセットされている場合、すなわち、
スライド表示を行なわない場合はステップS10に移行
する。
【0064】また、CPU11は、上記ステップS7に
おいて「SL」の値が“1”にセットされている場合、
すなわち、スライド表示の設定がなされている場合は、
図4に示すメインメモリ内の「FLAG1」にセットさ
れている値を参照し、以下に記すステップS8,9にお
いて、表示指定された表示装置から反対側の表示装置へ
の表示内容のスライド表示処理を実行する(対応する表
示バッファ(図示せず)に表示内容を書込む)。具体的
には、「FLAG1」に“0”がセットされている場合
は、表示指定された左側表示装置9から反対側の右側表
示装置8へのスライド表示を実行し、また、「FLAG
1」に“1”がセットされている場合は、表示指定され
た右側表示装置8から反対側の左側表示装置9へのスラ
イド表示を実行する。
【0065】このスライド表示に際してCPU11は、
まず、図4に示すメインメモリ内において表示指定側の
表示バッファーに格納されていた1画面分の表示データ
(前回の取引に関する表示データ)を反対側の表示バッ
ファーに移動して格納する(ステップS8)。
【0066】次いで、CPU11は、反対側の表示バッ
ファーに格納された1画面分の表示データを対応する反
対側の表示装置に出力し、今まで表示指定側の表示装置
に表示されていた表示内容を反対側の表示装置にスライ
ド表示させる(ステップS9)。
【0067】次いで、CPU11は、図4に示すメイン
メモリ内の「CLKNO」にセットされている値を参照
して、図5に示すクラークファイルから対応するクラー
クナンバーの1画面分の表示データ(新たな取引に関す
る表示データ)を読み出す。そして、図4に示すメイン
メモリ内の「FLAG1」にセットされている値を参照
し、表示指定側の表示バッファに前記読み出した1画面
分の表示データを格納するとともに、この表示データを
対応する表示指定側の表示装置に出力して表示し(ステ
ップS10)、上記ステップS1に戻る。
【0068】一方、CPU11は、上記ステップS2に
おいて、操作キーが「PLU」キーなどの単品キーであ
ると判別した場合は(ステップS11)、まず、新たに
入力された取引データ(取引に関するデータ)に基づい
て小計算出を行なった後(ステップS12)、新たに登
録されたアイテム名、個数、金額、及び更新された小計
金額を、図4に示すメインメモリ内の「FLAG1」に
セットされている値を参照し、表示指定側の表示バッフ
ァに追加して格納するとともに、これらのデータを表示
指定側の表示装置に追加表示、或いは更新表示する(ス
テップS13)。
【0069】次いで、CPU11は、新たに登録された
アイテム名、個数、及び金額のデータを印刷装置13に
出力してレシート用紙及びジャーナル用紙に印字する
(ステップS14)。その後、CPU11は、新たに登
録されたアイテム名、個数、及び金額のデータに基づい
て、図8に示すアイテム別合計器を更新するとともに
(ステップS15)、図4に示すメインメモリ内の「C
LKNO」にセットされている値を参照して、図6に示
すクラークアイテムファイルの対応するクラークナンバ
ー項目に単品名、個数、金額のデータを格納する(ステ
ップS16)。
【0070】そして、CPU11は、図4に示すメイン
メモリ内の「FLAG2」にセットされている値が
“1”であるか否か、すなわち、テーブルがオープンし
ているか否かを判別し(ステップS17)、テーブルが
オープンしていない場合は上記ステップS1に戻る。ま
た、テーブルがオープンしていると判別した場合は、図
4に示すメインメモリ内の「TABLENO」にセット
されている値を参照して、図7に示すテーブルファイル
の対応するテーブルナンバー項目に単品名、個数、金額
から構成されるアイテムデータを格納するとともに小計
データを更新した後(ステップS18)、上記ステップ
S1に戻る。
【0071】一方、CPU11は、上記ステップS2に
おいて、操作されたキーがスライド表示の設定を行なう
キーであると判別した場合は(ステップS19)、スラ
イド表示を設定するか否かをクラークからのキー操作に
応じて判別し(ステップS20)、スライド表示を設定
する場合は、図4に示すメインメモリ内の「SL」に
“1”をセットして(ステップS21)、また、スライ
ド表示を設定しない場合は、図4に示すメインメモリ内
の「SL」に“0”をセットした後(ステップS2
2)、上記ステップS1に戻る。
【0072】一方、CPU11は、上記ステップS2に
おいて、操作キーが「テーブルオープン」キーであると
判別した場合は(ステップS23)、「テーブルオープ
ン」キーの操作状態を解析し、例えば、図14に示すよ
うに「1<テーブルオープン>」と操作された場合は、
テーブルナンバーの置数を“1”と判別し、この指定さ
れたテーブルナンバーに対応するテーブルを図7に示す
テーブルファイルから検索してオープンする(ステップ
S24)。
【0073】また、CPU11は、指定されたテーブル
ナンバーに対応するテーブルがない場合は、図7に示す
テーブルファイル内に新たに前記テーブルナンバーのテ
ーブルをオープンする(ステップS25)。そして、C
PU11は、前記入力された置数を図4に示すメインメ
モリ内の「TABLENO」にセットするとともに(ス
テップS26)、メインメモリ内の「FLAG2」に
“1”をセットする(ステップS27)。
【0074】次いで、CPU11は、図4に示すメイン
メモリ内の「FLAG1」にセットされている値を参照
し、メインメモリ内の表示指定側の表示バッファーにテ
ーブル情報(テーブルナンバー、小計:図14参照)を
格納し、このテーブル情報を表示指定側の表示装置に表
示する。また、CPU11は、アイテムデータ(単品
名、個数、金額)が既に登録されていれば、これらのデ
ータを表示指定側の表示バッファに格納し、表示指定側
の表示装置に表示した後(ステップS28)、上記ステ
ップS1に戻る。
【0075】一方、CPU11は、上記ステップS2に
おいて、操作キーが「セパレートテーブル」キーである
と判別した場合はセパレート処理と判断し(ステップS
29)、「テーブルオープン」キーの場合と同様にして
その操作状態を解析し、例えば、図14に示すように
「101<セパレートテーブル>」と操作された場合
は、セパレートテーブルナンバーの置数を“101”と
判別し、この指定されたセパレートテーブルナンバーに
対応するセパレートテーブルを図7に示すテーブルファ
イルから検索してオープンする(ステップS30)。
【0076】また、CPU11は、指定されたセパレー
トテーブルナンバーに対応するテーブル(セパレートテ
ーブル)がない場合は、図7に示すテーブルファイル内
に新たに前記セパレートテーブルナンバーのテーブルを
オープンする(ステップS31)。そして、CPU11
は、前記入力された置数を図4に示すメインメモリ内の
「SEPNO」にセットするとともに(ステップS3
2)、メインメモリ内の「FLAG2」に“2”をセッ
トする(ステップS33)。
【0077】次いで、CPU11は、図4に示すメイン
メモリ内の「FLAG1」にセットされている値を参照
し、メインメモリ内において表示指定と反対側の表示バ
ッファーにテーブル情報(テーブルナンバー、小計:図
14参照)を格納し、このテーブル情報を対応する反対
側の表示装置に表示する。また、CPU11は、アイテ
ムデータ(単品名、個数、金額)が既に登録されていれ
ば、これらのデータを反対側の表示バッファに格納し、
反対側の表示装置に表示した後(ステップS34)、上
記ステップS1に戻る。
【0078】一方、CPU11は、上記ステップS2に
おいて、操作キーが「確定」キーであると判別した場合
は(ステップS35)、表示指定側の表示装置の表示画
面においてカーソルにより指定されたアイテム(単品
名、個数、金額)のデータを、図4に示すメインメモリ
内の表示指定側の表示バッファーから読み出して、反対
側の表示バッファーに移動して格納する(ステップS3
6)。その後、CPU11は、右表示バッファー及び左
表示バッファーに格納された1画面分の表示データをそ
れぞれ対応する右表示装置8及び左表示装置9に出力
し、それぞれの表示画面8a,9aに対応する表示デー
タを表示した後(ステップS37,38)、上記ステッ
プS1に戻る。
【0079】一方、CPU11は、上記ステップS2に
おいて、操作キーが「↑,↓」キーであると判別した場
合は(ステップS39)、表示指定側の表示装置の表示
画面において、図4に示すメインメモリの表示指定側の
カーソル位置メモリに格納されるカーソル位置情報に基
づいて、「↑」キーが操作された場合はカーソル表示を
1つ上に、「↓」キーが操作された場合はカーソル表示
を1つ下に移動させ、移動したカーソル表示位置に応じ
て前記カーソル位置メモリに格納されるカーソル位置情
報を更新した後(ステップS40)、上記ステップS1
に戻る。
【0080】一方、CPU11は、上記ステップS2に
おいて、操作キーが「現金」キーなどの締キーであると
判別した場合は(ステップS41)、まず、図4に示す
メインメモリ内の「FLAG2」にセットされている値
が“2”であるか否か、すなわち、セパレート処理中で
あるか否かを判別する(ステップS42)。そして、C
PU11は、セパレート処理中でないと判別した場合
は、図4に示すメインメモリ内の「FLAG1」にセッ
トされている値を参照し、メインメモリ内の表示指定側
の表示バッファーに対応する締金額のデータを格納し、
この締金額のデータを表示指定側の表示装置に表示する
(ステップS43)。
【0081】次いで、CPU11は、締金額のデータを
印刷装置13に出力してレシート用紙及びジャーナル用
紙に印字した後(ステップS44)、支払い処理を実行
する(ステップS45)。その後、CPU11は、図4
に示すメインメモリ内の「CLKNO」にセットされて
いる値を参照し、図5に示すクラークファイルの対応す
るクラークナンバー項目の売上金額のデータを前記締金
額のデータに基づいて更新するとともに(ステップS4
6)、このクラークファイルにおいて前記クラークナン
バー項目の1画面分の表示データをクリアする(ステッ
プS47)。次いで、CPU11は、図6に示すクラー
クアイテムファイルにおいて前記クラークナンバー項目
のデータをクリアする(ステップS48)。
【0082】そして、CPU11は、図4に示すメイン
メモリ内の「FLAG2」にセットされている値が
“1”であるか否か、すなわち、テーブルがオープン中
であるか否かを判別し(ステップS49)、テーブルが
オープン中でない場合はステップS51に移行する。ま
た、CPU11は、テーブルがオープン中であると判別
した場合は、図4に示すメインメモリ内の「TABLE
NO」にセットされている値を参照し、図7に示すテー
ブルファイルの対応するテーブルナンバー項目のデータ
をクリアする(ステップS50)。次いで、CPU11
は、図4に示すメインメモリ内の「FLAG1」、「F
LAG2」、「CLKNO」、「TABLENO」、
「SEPNO」にセットされている値を“0”にクリア
した後(ステップS51)、上記ステップS1に戻る。
【0083】また、CPU11は、上記ステップS42
において、セパレート処理中であると判別した場合は、
図4に示すメインメモリ内の「FLAG1」にセットさ
れている値を参照し、メインメモリ内の表示指定側の表
示バッファーに対応する小計金額のデータを格納し、こ
の小計金額のデータを表示指定側の表示装置に表示する
(ステップS52)。次いで、CPU11は、図4に示
すメインメモリ内の「TABLENO」にセットされて
いる値を参照し、図7に示すテーブルファイルの対応す
るテーブルをクローズして仮締状態にする(ステップS
53)。
【0084】そして、CPU11は、図4に示すメイン
メモリ内の「SEPNO」にセットされている値を読み
出して「TABLENO」にセットするとともに(ステ
ップS54)、「FLAG2」に“1”をセットする
(ステップS55)。続いて、CPU11は、図4に示
すメインメモリ内の「FLAG1」にセットされている
値を反転させた後(ステップS56)、上記ステップS
44に移行する。
【0085】一方、CPU11は、上記ステップS2に
おいて、操作キーが「小計」キーなどの仮締キーである
と判別した場合、或いは、取引データが入力された後、
なんらキー操作がない状態が所定時間経過した自動仮締
時の場合は(ステップS57)、まず、図4に示すメイ
ンメモリ内の「FLAG2」にセットされている値が
“1”であるか否か、すなわち、テーブルがオープン中
であるか否かを判別し(ステップS58)、テーブルが
オープン中でない場合はステップS61に移行する。
【0086】また、CPU11は、テーブルがオープン
中であると判別した場合は、図4に示すメインメモリ内
の「FLAG1」にセットされている値を参照し、メイ
ンメモリ内の表示指定側の表示バッファーに対応する小
計金額のデータを格納し、この小計金額のデータを表示
指定側の表示装置に表示する(ステップS59)。そし
て、CPU11は、図4に示すメインメモリ内の「TA
BLENO」にセットされている値を参照し、図7に示
すテーブルファイルの対応するテーブルをクローズする
(ステップS60)。
【0087】次いで、CPU11は、図4に示すメイン
メモリ内の「FLAG2」にセットされている値が
“2”であるか否か、すなわち、セパレートテーブルが
オープン中であるか否かを判別し(ステップS61)、
セパレートテーブルがオープン中でない場合はステップ
S64に移行する。また、CPU11は、セパレートテ
ーブルがオープン中であると判別した場合は、図4に示
すメインメモリ内の「FLAG1」にセットされている
値を参照し、メインメモリ内において表示指定と反対側
の表示バッファーに対応する小計金額のデータを格納
し、この小計金額のデータを反対側の表示装置に表示す
る(ステップS62)。
【0088】そして、CPU11は、図4に示すメイン
メモリ内の「TABLENO」にセットされている値を
参照し、図7に示すテーブルファイルの対応するテーブ
ル(セパレートテーブル)をクローズする(ステップS
63)。次いで、CPU11は、小計金額のデータを印
刷装置13に出力してレシート用紙及びジャーナル用紙
に印字した後(ステップS64)、図4に示すメインメ
モリ内の「FLAG2」にセットされている値が“2”
であるか否か、すなわち、セパレートテーブルがオープ
ン中であるか否かを判別し(ステップS65)、セパレ
ートテーブルがオープン中でない場合は上記ステップS
1に戻る。
【0089】また、CPU11は、セパレートテーブル
がオープン中であると判別した場合は、図4に示すメイ
ンメモリ内の「SEPNO」にセットされている値を参
照し、図7に示すテーブルファイルの対応するテーブル
ナンバー項目の小計データを前記小計金額のデータに基
づいて更新した後(ステップS66)、上記ステップS
1に戻る。以上が、本実施の形態における取引処理の動
作手順である。
【0090】次に、図12〜図14に示す各種表示処理
に関する操作例とその際の右側表示装置8及び左側表示
装置9における表示状態の遷移例に基づいて、上記取引
処理において実行される各種表示処理について具体的に
説明する。なお、ここでは、ファーストフード店などの
カウンタで商品を注文する場合の取引処理に基づいて各
種表示処理を説明するものとする。
【0091】図12は、上記取引処理において実行され
る並行表示処理に関する操作例とその際の右側表示装置
8及び左側表示装置9における表示状態の遷移例につい
て示すものである。同図においてクラーク1により「1
<左CLK>」と入力され、続いて客1からの注文内
容、例えば「200<ビール>」、「500<ワイン
>」と入力されると、これらの商品情報が左側表示装置
9に表示される。
【0092】その後、クラーク1が客1に注文されたア
イテム(商品)を準備している期間に自動仮締がなさ
れ、左側表示装置9には前記商品情報とともにその小計
金額が表示される。また、別のクラーク2が本ECR1
を利用する場合、左側表示装置9が使用されているので
クラーク2は「2<右CLK>」と入力し、続いて客2
からの注文内容、例えば「100<コーラ>」を入力す
る。これらの操作によって右側表示装置8には、左側表
示装置9と同様に商品情報が表示される。そして、クラ
ーク2が客2に注文されたアイテム(商品)を準備して
いる期間に自動仮締がなされ、右側表示装置8には前記
商品情報とともにその小計金額が表示される。
【0093】一方、クラーク1が客1に注文された商品
を揃えて戻ってきた時、さらに客1からクラーク1に対
して追加注文がなされた場合、クラーク1は「1<左C
LK>」と入力し、続いて、例えば「100<コーラ
>」などと追加注文を入力する。これらの操作によって
左側表示装置9には、さらに追加商品情報が表示される
とともに、所定時間経過後に自動仮締が行なわれ、小計
金額が更新表示される。
【0094】そして、クラーク1は、客1に追加注文さ
れたアイテムを準備し終えると、左側表示装置9に表示
された表示内容と用意した商品とを比較確認した後、客
1に対して小計金額を請求するとともに、「1<左CL
K>」、「<現金>」と入力して締操作を行なうと、左
側表示装置9には締金額が表示され、クラーク1と客1
との間の支払い処理が終わると一取引が終了する。
【0095】また、クラーク2は、客2に注文された商
品を揃えて戻ってくると、右側表示装置8に表示された
表示内容と用意した商品とを比較確認した後、客2に対
して小計金額を請求し、「2<右CLK>」、「<現金
>」と入力して締操作を行なう。すると、右側表示装置
8には締金額が表示され、クラーク2と客2との間の支
払い処理が終わると一取引が終了する。
【0096】このように本ECR1においては、入力装
置7を共用し、2つ取引処理を並列処理するとともに、
並列処理される両方の取引の詳細内容を右側表示装置8
及び左側表示装置9に並行表示する。
【0097】図13は、上記取引処理において実行され
るスライド表示処理に関する操作例とその際の右側表示
装置8及び左側表示装置9における表示状態の遷移例に
ついて示すものである。同図においてクラーク1により
「1<左CLK>」と入力され、続いて、クラーク1に
より客1からの注文内容、例えば「200<ビール
>」、「500<ワイン>」と入力されると、これらの
商品情報が左側表示装置9に表示されるとともに、所定
時間経過後に自動仮締が行なわれ、小計金額が表示され
る。
【0098】そして、クラーク1は、客1に注文された
アイテムを準備し終えると、左側表示装置9に表示され
た表示内容と用意した商品とを比較確認した後、客1に
対して小計金額を請求するとともに、「<現金>」と入
力して締操作を行なうと、左側表示装置9には締金額が
表示され、クラーク1と客1との間の支払い処理が終わ
ると一取引が終了する。
【0099】続いて、クラーク1が客2から注文を受け
た場合に、クラーク1により「1<左CLK>」と入力
されると、まず、今まで左側表示装置9に表示されてい
た前客1の取引に関する詳細内容が右側表示装置8に移
動されて表示され(スライド表示)、次いで、クラーク
1により客2からの注文内容、例えば「100<コーラ
>」と入力されると、この商品情報が左側表示装置9に
表示されるとともに、所定時間経過後に自動仮締が行な
われ、小計金額が表示される。
【0100】そして、クラーク1は、客2に注文された
アイテムを準備し終えると、左側表示装置9に表示され
た表示内容と用意した商品とを比較確認した後、客2に
対して小計金額を請求するとともに、「<現金>」と入
力して締操作を行なうと、左側表示装置9には締金額が
表示され、クラーク1と客2との間の支払い処理が終わ
ると一取引が終了する。
【0101】このように本ECR1においては、前客1
の取引の詳細内容を、次の客2の取引処理が開始される
と、使用している表示装置とは反対側の表示装置にスラ
イド表示させて、その次の客3の取引処理が開始される
までの所定期間の間、表示画面に残しておく。
【0102】図14は、上記取引処理において実行され
るセパレート表示処理に関する操作例とその際の右側表
示装置8及び左側表示装置9における表示状態の遷移例
について示すものである。同図においてクラーク1によ
り「1<左CLK>」、「1<テーブルオープン>」と
入力されると、左側表示装置9にテーブル情報(テーブ
ルナンバー、小計など)が表示され、続いて、クラーク
1により「200<ビール>」、「500<ワイン>」
と入力されると、これらの商品情報が左側表示装置9に
表示される。また、クラーク1により「<小計>」が入
力されると仮締がなされ、前記商品情報の小計金額が左
側表示装置9に表示される。
【0103】そして、クラーク1は、客1に追加注文さ
れたアイテムを準備し終えると、左側表示装置9に表示
された表示内容と用意した商品とを比較確認した後、客
1に対して小計金額を請求する。この際、客1は実は2
人連れであり、それぞれ別々に支払いを行ないたい旨が
クラーク1に告げられた場合、クラーク1はセパレート
処理を実行する。
【0104】このセパレート処理において、クラーク1
により「1<左CLK>」、「1<テーブルオープン
>」と入力されると、分割元の取引がテーブル1に格納
した取引データによるものであることが決定され、次い
でクラーク1により「101<セパレートテーブル>」
と入力されると、分割先の取引データを格納するテーブ
ルがテーブル101に決定される。また、同時に右側表
示装置8に分割先のテーブル情報(セパレートテーブル
ナンバー、小計など)が表示される。
【0105】続いて、クラーク1により左側表示装置9
の表示画面9aにおいて、「<↑,↓>」キーにより分
割するアイテム、例えば「ビール」が選択指定され、
「<確定>」キーが操作されると、今まで左側表示装置
9に表示されていた分割元の取引の詳細内容の中から
「ビール」に関する情報が右側表示装置8の分割先の取
引の詳細内容に移動して表示され、次いでクラーク1に
より「<小計>」が入力されると仮締がなされ、分割
元、分割先の両取引の小計データが更新されて表示され
る。
【0106】そして、クラーク1により「1<左CLK
>」、「1<テーブルオープン>」、「<現金>」と入
力されると、テーブル1に格納されている分割元の取引
が締められ、左側表示装置9には締金額が表示されて、
クラーク1と客1aとの間の支払い処理が終わると一取
引が終了する。
【0107】続いて、クラーク1により「1<左CLK
>」、「101<テーブルオープン>」、「<現金>」
と入力されると、テーブル101に格納されている分割
先の取引が締められ、右側表示装置8に表示されていた
分割先の取引の詳細内容が左側表示装置9に表示される
とともに締金額が表示されて、クラーク1と客1bとの
間の支払い処理が終わると一取引が終了する。
【0108】このように本ECR1においては、セパレ
ート処理に際して、分割元の取引情報と分割先の取引情
報とを右側表示装置8及び左側表示装置9に並行表示す
るとともに、締め操作が行なわれた場合には、分割元と
分割先の取引情報を表示指定された表示装置に戻して表
示する。以上が、本実施の形態におけるECR1の動作
である。
【0109】以上のようなことから、本実施の形態にお
けるECR1によれば、CPU11(表示制御手段)
は、入力装置7のタッチパネル7a(入力手段)から各
取引に対応付けて入力された該各取引に関するデータ
を、該各取引毎に、左右のクラークキー(指定手段)に
より当該取引用として指定された表示装置8,9(表示
手段の表示領域)にそれぞれ表示する。
【0110】したがって、2人のクラーク(担当者)に
より2つの各取引に対応付けて入力された該各取引に関
するデータが該各取引毎に異なる表示装置8,9に並行
表示されるので、1台のECR1で2つの取引を並列処
理することが可能となる。このように1台のECR1で
2つの取引を並列処理することが可能となったことか
ら、精算処理の迅速化を図るために店内に多数設置して
いたECRの設置台数を半分に減らすことができる。
【0111】また、本実施の形態におけるECR1によ
れば、CPU11(表示制御手段、表示データ移動手
段)は、入力装置7のタッチパネル7a(入力手段)か
ら新たな取引に関するデータが入力されると、クラーク
キーにより表示指定された表示装置(表示手段の所定の
表示領域)に表示された前回一取引分の当該取引に関す
るデータを反対側の表示装置(他の表示領域)に移動し
て表示する。
【0112】したがって、前客からの精算内容に関する
質問に対し、表示指定と反対側の表示装置に表示されて
いる前客の取引に関する詳細情報を見ながら即座に精算
内容の確認を行なうことができる。
【0113】また、本実施の形態におけるECR1によ
れば、CPU11(表示制御手段、表示データ移動手
段)は、入力装置7のタッチパネル7a(入力手段)か
ら一取引を複数の取引に分割することが指示されると、
クラークキーにより表示指定された表示装置(所定の表
示領域)に表示された一取引分の当該取引に関するデー
タの中から「↑,↓」キー(選択指定手段)により選択
指定されたデータを、分割された新たな取引に関するデ
ータとして反対側の表示装置(他の表示領域)に移動し
て表示する。
【0114】したがって、既に一取引として登録してし
まった取引内容を複数の取引に分割して処理する際に、
分割元の取引の詳細情報と分割先の取引の詳細情報とを
同時に比較確認することが可能となり、誤操作を低減す
るとともに分割処理の際の確認作業にかかる手間と時間
を大幅に短縮することが可能となる。
【0115】また、本実施の形態におけるECR1によ
れば、CPU11(表示データ移動手段)は、入力装置
7のタッチパネル7a(入力手段)から分割された新た
な取引を締めることが指示されると、該分割された新た
な取引に関するデータをクラークキーにより表示指定さ
れた表示装置(所定の表示領域)に戻して表示する。
【0116】したがって、全ての取引について、締め時
のデータ表示を所定の表示装置に一元化することができ
る。以上が、第1の実施の形態についての説明である。
【0117】なお、本実施の形態においては、スライド
表示やセパレート表示を行なう際に、クラークキーによ
り表示指定された表示装置から当該表示指定と反対側の
表示装置に前回一取引分の表示データや分割する取引に
関する表示データを移動する構成としたが、これは前記
内容に限定されるものではなく、予めメインの表示装置
とサブの表示装置が設定されていて、メインの表示装置
からサブの表示装置に前回一取引分の表示データや分割
する取引に関する表示データを移動する構成としてもよ
い。
【0118】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態について説明する。第1の実施の形態におけるEC
R1では、2人のクラークが1つの入力装置7を共用し
て使用するので、2人同時に入力操作を行なうことがで
きない。本実施の形態においては、1台のECRを2人
のクラークで使用する場合(2人制)に、入力装置のタ
ッチパネルにおいてキー配列表示を2人分設け、2人の
クラークが同時に入力操作を行なうことの可能な、ま
た、タッチパネルにおけるキー配列表示の表示方向、表
示装置における表示データの表示方向を変更可能なEC
Rについて述べるものとする。
【0119】図15〜図22は、本発明の取引データ処
理装置を適用した第2の実施の形態のECR2について
示す図である。まず、構成を説明する。
【0120】図15は、本実施の形態のECR2の外観
図である。同図においてECR2には、本体21の各側
面部に図15(a)及び(b)に示すように6個の「ク
ラーク」キー22a〜22fが配設されている。この各
「クラーク」キー22a〜22fは、後述する入力装置
25のタッチパネル25aにおけるキー配置表示の表示
方向及び後述する表示装置26における表示データの表
示方向を設定する方向設定信号をCPU24に出力す
る。
【0121】また、ECR2の本体21上面には、後述
する入力装置25のタッチパネル25aが配設されてい
る。さらに本体21には、図15(a)及び(b)に示
すように支持部材23により揺動可能に支持された表示
装置26が設けられている。
【0122】次に、図16は、本実施の形態のECR2
の要部構成を示すブロック図である。なお、第2の実施
の形態におけるECR2の構成及び動作は、基本的に上
記第1の実施の形態におけるECR1と同様であるの
で、前記ECR1のブロック構成(図2参照)と同一の
構成要素には同一番号を付して説明を省略し、ここでは
本実施の形態に特有な部分のみを説明するものとする。
【0123】同図においてECR2は、前記図2に示し
たRAM12及び印刷装置13と、CPU24、入力装
置25、表示装置26及び記憶装置27により構成され
ており、各部はバス16により接続されている。
【0124】CPU24は、後述する配置変更処理(図
20参照)において、入力装置25から入力される配置
切換信号に基づいて、タッチパネル25aにおけるキー
配置表示を1人用から2人制用に切換える。また、いず
れかの「クラーク」キー22a〜22fから入力される
方向設定信号に基づいて、タッチパネル25aにおける
キー配置表示の表示方向及び表示装置26における表示
データの表示方向を設定する。
【0125】入力装置25は、タッチパネル25aによ
り構成されている。このタッチパネル25aは、液晶デ
ィスプレイ上に透明の位置検出タブレットが重ねられて
おり、指先の接触を感圧方式により検出する。タッチパ
ネル25aでは、当該位置検出タブレットに対して所定
レベル以上の圧力が指先により加えられると、この加圧
地点のXY座標データを検出し、CPU24に出力す
る。
【0126】図17(a)は、本ECR2を1人のクラ
ークで使用する場合のタッチパネル25aにおける標準
キー配置を示す図である。この図17(a)において、
タッチパネル25aの画面は、取引の詳細情報が表示さ
れる取引表示領域25bと、各キーが配置されるキー配
置領域25cとから構成されている。
【0127】キー配置領域25cに配置されている各キ
ーの中で、網掛によって記されたキー(「入金」、「出
金」、「設定」、「Xレポート」、「両替」、「認証」
及び「釣銭準備」)は、客との取引処理において使用さ
れないキーである。また、「2人制」キーは、タッチパ
ネル25aにおけるキー配置を、図17(b)に示す2
人制用のキー配置に切換えるために操作するキーであ
り、この「2人制」キーが接触操作されると、入力装置
25は配置切換信号をCPU24に出力する。
【0128】図17(b)は、本ECR2を2人のクラ
ークで使用する場合(2人制)のタッチパネル25aに
おけるキー配置を示す図である。この図17(b)に示
すように2人制用のキー配置は、図17(a)に示す1
人用の標準キー配置において網掛によって記されたキー
を削除するとともに一部のキーの配列を変更して縮小し
た1人分のキー配置がタッチパネル25aの画面におい
て左右2つのキー配置領域25c1 ,25c2 にそれぞ
れ設けられ、2人のクラークが同時に入力操作を行なえ
るようになっている。
【0129】図17(a)及び(b)に示すように、2
人制用のキー配置の場合、1人分のキー配置について計
7個のキーが削除されるので、1人用の標準キー配置に
ついてなんらキーを削除せずに2つ連設し、縮小のみを
行なって2人制用のキー配置とする場合と比較して、削
除した計7個のキー分だけ個々のキー表示サイズが大き
くなり、その分、キー操作が行ない易くなる。
【0130】なお、図17(a)及び(b)に示すよう
に、本実施の形態においては、7行6列から成る1人用
の標準キー配置から計7個のキーを削除するとともに一
部のキーの配列を変更した7行5列から成る1人分のキ
ー配置を2つ連設して縮小し、2人制用のキー配置を設
定する。
【0131】図18は、タッチパネル25aにおいて上
記図17(b)に示す2人制用のキー配置を行なった場
合のドット数とキー表示サイズとの関係を示す図であ
る。同図に示すようにタッチパネル25aの画面は、M
ドット(縦)×Nドット(横)のドットマトリクスによ
って構成されており、画面上部には、上端からbドット
の幅で取引表示領域25b1 ,25b2 が設けられてい
る。また、画面の両端にはそれぞれ端部からaドットの
幅で余領域を有する(有さなくても良い[a=0])。
【0132】ここで、図17(a)に示した1人用の標
準キー配置のキー行数をQ、キー列数をPとすると、2
人制用のキー配置は、キー行数Q(変化せず)、キー列
数2×(P−1)となり、また、個々のキー表示サイズ
は、縦が(M−b)÷Qドット(1人用の場合と同
じ)、横が(N−2a)÷2×(P−1)ドットとな
る。
【0133】後述する配置変更処理(図20参照)にお
いてタッチパネル25aにおけるキー配置を1人用の標
準キー配置から2人制用のキー配置に変更する場合、上
記計算式に基づいて、各キーの表示サイズや表示位置が
設定される。
【0134】表示装置26は、CRTや液晶ディスプレ
イなどにより構成され、取引の詳細内容を表示する1
つ、或いは2つの表示領域を有する。この表示領域の数
は、後述する配置変更処理(図20参照)においてCP
U24により設定され、タッチパネル25aにおけるキ
ー配置が1人用の標準キー配置の場合には1つの表示領
域を有し、2人制用のキー配置の場合には2つの表示領
域を有することとなる。この表示装置26は、CPU2
4、入力装置25及びRAM12から入力された取引デ
ータや演算結果などの各種表示データを、指定された表
示領域に、指定された表示方向で表示する。
【0135】記憶装置27は、図19に示すキーコード
テーブルを格納する。この図19のキーコードテーブル
には、属性ナンバー(属性No.)毎に各キー(キーコ
ード)が区分されて記憶されている。
【0136】ここで、属性ナンバーとは、タッチパネル
25aにおけるキー配置を1人用から2人制用に切換え
る際の各キーの配置切換情報を示すものであり、属性N
o.“0”は客との取引処理において必要なキーであ
り、配置位置を変更しないもの、属性No.“1”は客
との取引処理において必要なキーであるが、配置位置が
変更可能なもの、属性No.“2”は客との取引処理に
おいて必要でないものを示している。以上が本実施の形
態におけるECR2の構成である。
【0137】次に本実施の形態におけるECR2の動作
を説明する。本実施の形態のCPU24において実行さ
れる配置変更処理について、図20に示すフローチャー
トと、図21及び図22に示すタッチパネル25aにお
けるキー配置例とその際の表示装置26における表示例
とに基づいて説明する。
【0138】CPU24では、入力装置25から配置切
換信号が入力された場合、或いは、いずれかの「クラー
ク」キー22a〜22fから方向設定信号が入力された
場合に、記憶媒体28に格納される配置変更処理に関す
るプログラムを読み出してRAM12に展開し、その処
理を開始する。
【0139】まず、CPU24では、入力装置25から
配置切換信号が入力されたか否か、すなわち、「2人
制」キーが接触操作されたか否かを判別し(ステップS
71)、「2人制」キーが接触操作されておらず、配置
切換信号が入力されていない場合は、タッチパネル25
aにおけるキー配置を1人用の標準キー配置と判断し、
いずれかの「クラーク」キー22a〜22fから入力さ
れた方向設定信号に応じた表示方向で該1人用の標準キ
ー配置をタッチパネル25aの画面に表示する(ステッ
プS72)。そして、CPU24は、表示装置26に1
つの表示領域を設定するとともに、この表示領域におけ
る表示データの表示方向を該方向設定信号に応じて設定
した後(ステップS73)、当該配置変更処理を終了す
る。
【0140】例えば、図21に示すように、「クラー
ク」キー22cが押圧操作された場合は、この押圧操作
された「クラーク」キー22cの位置にクラークが立っ
て本ECR2を使用するものと判断し、同図に示すよう
にタッチパネル25aにおける1人用の標準キー配置の
表示方向及び表示装置26における表示データの表示方
向が設定される。
【0141】一方、CPU24は、上記ステップS71
において、「2人制」キーが接触操作され、配置切換信
号が入力されたと判別した場合は、タッチパネル25a
におけるキー配置を2人制用のキー配置と判断し、ま
ず、記憶装置27に格納される図19に示すキーコード
テーブルを参照して各キーの属性を解析する(ステップ
S74)。
【0142】そして、CPU24は、1人用の標準キー
配置から属性No.“2”の各キーを削除し、属性N
o.“0”の各キーは配置位置を変更せずに、また、属
性No.“1”の各キーは配置位置を変更して、2人制
用のキー配置について1人分のキー配置を設定する(ス
テップS75)。
【0143】その後、CPU24は、上記設定した1人
分のキー配置を、いずれか2つの「クラーク」キー22
a〜22fから入力された方向設定信号に応じた表示方
向でタッチパネル25aの2つのキー配置領域25c1
,25c2 にそれぞれ表示する(ステップS76)。
そして、CPU24は、表示装置26に2つの表示領域
を設定するとともに、この各表示領域における表示デー
タの表示方向を該方向設定信号に応じてそれぞれ設定し
た後(ステップS77)、当該配置変更処理を終了す
る。
【0144】例えば、タッチパネル25aにおいて「2
人制」キーが接触操作された後、図22に示すように、
クラーク1が「クラーク」キー22fを押圧操作し(ク
ラーク鍵を差込む方式のものでもよい。)、クラーク2
が「クラーク」キー22cを押圧操作した場合は、この
押圧操作された「クラーク」キー22f,22cの位置
にそれぞれクラーク1,2が立って本ECR2を共用し
て使用するものと判断し、同図に示すようにタッチパネ
ル25aにおける2人制用のキー配置の表示方向及び表
示装置26における各表示領域の表示データの表示方向
がそれぞれ設定される。
【0145】なお、タッチパネル25aにおける2人制
用のキー配置の表示方向及び表示装置26における各表
示領域の表示データの表示方向は、図22に示す例以外
にも各方向にさまざまに設定可能であることは勿論であ
る。また、タッチパネル25aに設けられる2つのキー
配置領域25c1 ,25c2 は、図22に示すように画
面左右に設けられる構成の他に、画面上下に設けられる
構成であってもよい。以上が、本実施の形態における配
置変更処理の動作手順である。
【0146】なお、本実施の形態においては、1人用の
標準キー配置から所定のキーを削除するとともに一部の
キーの配列を変更して縮小した1人分のキー配置を2つ
連設して縮小し、2人制用のキー配置を設定する構成と
したが、これは前記内容に限定されるものではなく、単
に1人用の標準キー配置を2つ連設して縮小し、2人制
用のキー配置を設定する構成としてもよい。
【0147】また、本実施の形態においては、タッチパ
ネル25aにおける2人制用のキー配置の表示方向を1
クラーク毎にそれぞれ設定可能としているが、これは前
記内容に限定されるものではなく、図17(b)に示す
ように2人分のキー配置の表示方向は予め同一に設定さ
れ、この2人制用のキー配置の表示方向をいずれかの
「クラーク」キー22a〜22fから入力された方向設
定信号に応じて設定し、タッチパネル25aの画面に表
示するものであってもよい。
【0148】以上のようなことから、本実施の形態にお
けるECR2によれば、CPU24(切換手段)は、1
人のクラーク(担当者)により一取引に関するデータを
順次入力する場合と、複数のクラークにより各取引に関
するデータを並行して入力する場合とで入力装置25
(入力手段)のタッチパネル25aにおけるキー配置表
示を切換える。
【0149】この際、CPU24(切換手段)により複
数のクラークによって各取引に関するデータを並行して
入力する場合にタッチパネル25aに切換表示されるキ
ー配置は、1人用の標準キー配置を複数連設したもので
あってもよい。
【0150】したがって、複数のクラークが各取引に関
するデータを入力する際に、各クラークが同時に入力操
作を行なうことが可能となる。
【0151】また、本実施の形態におけるECR2によ
れば、CPU24(切換手段、切換表示制御手段)は、
タッチパネル25aにおけるキー配置表示を2人制用の
キー配置表示へと切換える際に、キーコードテーブル
(記憶手段)に記憶される各キーの配置切換情報に基づ
いて、1人用の標準キー配置から所定のキーを削除する
とともに一部のキーの配列を変更した1クラーク分のキ
ー配置を複数連設し、所定の割合で縮小してタッチパネ
ル25aに表示する。
【0152】したがって、複数のクラークが各取引に関
するデータを同時に入力する際に、1人用のキー配置を
そのまま複数連設し、縮小してタッチパネル25aに表
示する場合と比較して、所定のキーを削除した分だけ個
々のキー表示サイズが大きくなり、入力操作が行ない易
くなる。
【0153】また、本実施の形態におけるECR2によ
れば、CPU24(切換手段)は、クラークキー22a
〜22f(方向指定手段)により指定された表示方向に
従ってタッチパネル25aにおいてキー配置表示を切換
える。
【0154】したがって、本ECR2を操作するクラー
クの位置に応じてタッチパネル25aにおけるキー配置
表示の表示方向を所望の方向に変更することができる。
【0155】また、本実施の形態におけるECR2によ
れば、CPU24(切換手段)は、複数のクラークによ
り各取引に関するデータを並行して入力する場合、クラ
ークキー22a〜22f(方向指定手段)により該各ク
ラーク毎に指定された表示方向に従ってタッチパネル2
5aにおいて該各クラーク分毎のキー配置表示を行な
う。
【0156】したがって、複数のクラークが各取引に関
するデータを並行して入力する場合に、各クラーク毎に
当該クラーク分のキー配置表示の表示方向を所望の方向
に変更することができる。
【0157】また、本実施の形態におけるECR2によ
れば、クラークキー22a〜22f(方向指定手段)に
より指定されたタッチパネル25aにおけるキー配置表
示の表示方向に応じて、表示装置26(表示手段)にお
ける取引に関するデータの表示方向が設定される。
【0158】したがって、タッチパネル25aにおける
キー配置表示の表示方向に応じて表示装置26における
表示データの表示方向が変更されるので、表示データが
見易く、また、操作位置の変更に際し、クーラクが表示
装置26における表示データの表示方向をいちいち変更
設定する必要がない。
【0159】以上、本発明を実施の形態の第1例及び第
2例に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施
の形態例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で適宜に変更可能であることは勿論である。
【0160】例えば、上記実施の形態の第1例及び第2
例においては、2つの取引の詳細内容を並行表示した
り、或いは2人の担当者により2つの取引に関するデー
タを同時に入力可能な構成としたが、これは前記内容に
限定されるものではなく、例えば、4つの取引の詳細内
容を並行表示したり、或いは3人の担当者により3つの
取引に関するデータを同時に入力可能な構成としてもよ
く、要は、複数の取引の詳細内容を並行表示する、或い
は複数の担当者により複数の取引に関するデータを同時
に入力可能な構成であればよい。
【0161】また、上記実施の形態の第1例及び第2例
において、その表示手段は、複数の表示領域を有する1
台の表示装置、或いは、1つ以上の表示領域を有する複
数の表示装置により構成されていればどのような形態で
あってもよい。
【0162】また、上記実施の形態の第2例において、
方向指定手段は、クラークキー22a〜22f以外に、
例えばタッチパネル25a上のカーソルキーなどであっ
てもよい。
【0163】また、上記実施の形態の第1例及び第2例
では、感圧方式のタッチパネルを用いたが、これは前記
内容に限定されるものではなく、例えば電磁誘導方式や
静電結合方式のタッチパネルであってもよい。
【0164】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、複数の担
当者により各取引に対応付けて入力された該各取引に関
するデータが該各取引毎に異なる表示領域に並行表示さ
れるので、1台の取引データ処理装置で複数の取引を並
列処理することが可能となる。このように1台の取引デ
ータ処理装置で複数の取引を並列処理することが可能と
なったことから、精算処理の迅速化を図るために店内に
多数設置していた取引データ処理装置の設置台数を減ら
すことができ、その分の設置スペースを店舗運営に有効
活用することができる。
【0165】請求項2記載の発明によれば、前客からの
精算内容に関する質問に対し、別の表示領域に表示され
ている前客の取引に関する詳細情報を見ながら即座に精
算内容の確認を行なうことができるので、精算処理に関
する作業効率の低下を抑えることができる。
【0166】請求項3記載の発明によれば、既に一取引
として登録してしまった取引内容を複数の取引に分割し
て処理する際に、分割元の取引の詳細情報と分割先の取
引の詳細情報とを同時に比較確認することが可能とな
り、誤操作を低減するとともに分割処理の際の確認作業
にかかる手間と時間を大幅に短縮することが可能とな
り、取引データ処理装置の使い勝手を向上することがで
きる。
【0167】請求項4記載の発明によれば、全ての取引
について、締め時のデータ表示を所定の表示領域に一元
化することができる。
【0168】請求項5及び請求項6記載の発明によれ
ば、複数の担当者が各取引に関するデータを入力する際
に、各担当者が同時に入力操作を行なうことが可能とな
り、取引データ処理装置の使い勝手を向上することがで
きる。
【0169】請求項7記載の発明によれば、複数の担当
者が各取引に関するデータを同時に入力する際に、1人
の担当者により一取引に関するデータを順次入力する場
合の一担当者分のキー配列をそのまま複数連設し、縮小
してタッチパネルに表示する場合と比較して、所定のキ
ーを削除した分だけ個々のキー表示サイズが大きくな
り、入力操作が行ない易くなる。
【0170】請求項8記載の発明によれば、取引データ
処理装置を操作する担当者の位置に応じてタッチパネル
におけるキー配列表示の表示方向を所望の方向に変更す
ることができ、取引データ処理装置の使い勝手を向上す
ることができる。
【0171】請求項9記載の発明によれば、複数の担当
者が各取引に関するデータを並行して入力する場合に、
各担当者毎に当該担当者分のキー配列表示の表示方向を
所望の方向に変更することができる。
【0172】請求項10記載の発明によれば、タッチパ
ネルにおけるキー配列表示の表示方向に応じて表示画面
における表示データの表示方向が変更されるので、表示
データが見易く、また、操作位置の変更に際し、担当者
が表示画面における表示データの表示方向をいちいち変
更設定する必要がなく、取引データ処理装置の使い勝手
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の取引データ処理装置を適用したECR
の外観図。
【図2】図1のECRの要部構成を示すブロック図。
【図3】図1のタッチパネルにおける操作キー群のレイ
アウトを示す図。
【図4】図2の記憶装置に格納されるメインメモリの構
成を示す図。
【図5】図2の記憶装置に格納されるクラークファイル
の構成を示す図。
【図6】図2の記憶装置に格納されるクラークアイテム
ファイルの構成を示す図。
【図7】図2の記憶装置に格納されるテーブルファイル
の構成を示す図。
【図8】図2の記憶装置に格納されるアイテム別合計器
の構成を示す図。
【図9】図2のCPUにおいて実行される取引処理のフ
ローチャート(その1)。
【図10】図2のCPUにおいて実行される取引処理の
フローチャート(その2)。
【図11】図2のCPUにおいて実行される取引処理の
フローチャート(その3)。
【図12】図9〜図11に示す取引処理において実行さ
れる並行表示処理に関する操作例とその際の右側表示装
置及び左側表示装置における表示状態の遷移例について
示す図。
【図13】図9〜図11に示す取引処理において実行さ
れるスライド表示処理に関する操作例とその際の右側表
示装置及び左側表示装置における表示状態の遷移例につ
いて示す図。
【図14】図9〜図11に示す取引処理において実行さ
れるセパレート表示処理に関する操作例とその際の右側
表示装置及び左側表示装置における表示状態の遷移例に
ついて示す図。
【図15】第2の実施の形態におけるECRの外観図。
【図16】図15のECRの要部構成を示すブロック
図。
【図17】図15のタッチパネルにおける操作キー群の
レイアウトを示す図。
【図18】図15のタッチパネルにおいて2人制用のキ
ー配置を行なった場合のドット数とキー表示サイズとの
関係を示す図。
【図19】図15の記憶装置に格納されるキーコードテ
ーブルの構成を示す図。
【図20】図15のCPUにおいて実行される配置変更
処理のフローチャート。
【図21】図20に示す配置変更処理において実行され
るタッチパネルにおけるキー配置例とその際の表示装置
における表示例について示す図(その1)。
【図22】図20に示す配置変更処理において実行され
るタッチパネルにおけるキー配置例とその際の表示装置
における表示例について示す図(その2)。
【符号の説明】
1 ECR 2 ECR 5 本体 6 モード切換装置 7 入力装置 7a タッチパネル 8 右側表示装置 9 左側表示装置 11 CPU 12 RAM 13 印刷装置 14 記憶装置 15 記憶媒体 16 バス 21 本体 22a〜22f クラークキー 23 支持部材 24 CPU 25 入力装置 25a タッチパネル 26 表示装置 27 記憶装置 28 記憶媒体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の担当者により並行して行なわれる複
    数の取引を並列処理するとともに、この各取引の内容を
    並行表示する取引データ処理装置であって、 複数の表示領域を有する表示手段と、 前記並列処理される取引毎に、使用する表示領域を前記
    複数の表示領域の中から指定する指定手段と、 前記各取引に関するデータを該各取引に対応付けて入力
    する入力手段と、 前記各取引毎に、前記入力手段により入力された当該取
    引に関するデータを、前記指定手段により当該取引用と
    して指定された前記表示手段の表示領域に表示する表示
    制御手段と、 を具備したことを特徴とする取引データ処理装置。
  2. 【請求項2】複数の異なる取引の内容を並行表示する取
    引データ処理装置であって、 取引に関するデータを入力する入力手段と、 複数の表示領域を有する表示手段と、 前記入力手段により入力された一取引分の前記データを
    前記表示手段の所定の表示領域に表示する表示制御手段
    と、 前記入力手段により新たな取引に関するデータが入力さ
    れると、前記表示制御手段により前記所定の表示領域に
    表示された前回一取引分の前記データを他の表示領域に
    移動して表示する表示データ移動手段と、 を具備したことを特徴とする取引データ処理装置。
  3. 【請求項3】一取引を複数の取引に分割することが前記
    入力手段から指示されると、前記表示制御手段により前
    記所定の表示領域に表示された一取引分の前記データの
    中から分割する前記データを選択指定する選択指定手段
    を具備し、 前記表示データ移動手段は、前記選択指定手段により選
    択指定された前記データを、分割された新たな取引に関
    するデータとして他の表示領域に移動して表示すること
    を特徴とする請求項2記載の取引データ処理装置。
  4. 【請求項4】前記分割された新たな取引を締めることが
    前記入力手段から指示されると、前記表示データ移動手
    段は、該分割された新たな取引に関するデータを前記所
    定の表示領域に戻して表示することを特徴とする請求項
    3記載の取引データ処理装置。
  5. 【請求項5】複数の担当者により並行して行なわれる複
    数の取引を並列処理することが可能な取引データ処理装
    置であって、 操作部としてタッチパネルを備え、このタッチパネルの
    画面に所定のキー配列で複数のキーが表示され、該画面
    上において所望のキー部分を接触操作して取引に関する
    データを入力する入力手段と、 1人の担当者により一取引に関するデータを順次入力す
    る場合と、複数の担当者により各取引に関するデータを
    並行して入力する場合とで前記入力手段のタッチパネル
    におけるキー配列表示を切換える切換手段と、 を具備したことを特徴とする取引データ処理装置。
  6. 【請求項6】前記切換手段により前記複数の担当者によ
    って各取引に関するデータを並行して入力する場合に前
    記タッチパネルに切換表示されるキー配列は、前記1人
    の担当者により一取引に関するデータを順次入力する場
    合の一担当者分のキー配列を複数連設したものであるこ
    とを特徴とする請求項5記載の取引データ処理装置。
  7. 【請求項7】前記切換手段により前記タッチパネルにお
    けるキー配列表示を切換える際の、各キーの配列切換情
    報を記憶する記憶手段と、 前記切換手段により前記タッチパネルにおけるキー配列
    表示を前記複数の担当者により各取引に関するデータを
    並行して入力する場合のキー配列表示へと切換える際
    に、前記記憶手段に記憶される各キーの配列切換情報に
    基づいて、前記1人の担当者により一取引に関するデー
    タを順次入力する場合のキー配列から所定のキーを削除
    するとともに一部のキーの配列を変更した一担当者分の
    キー配列を複数連設し、所定の割合で縮小して前記タッ
    チパネルに表示する切換表示制御手段と、 を具備したことを特徴とする請求項5記載の取引データ
    処理装置。
  8. 【請求項8】前記タッチパネルにおけるキー配列表示の
    表示方向を指定する方向指定手段を具備し、 前記切換手段は、前記方向指定手段により指定された表
    示方向に従って前記タッチパネルにおいてキー配列表示
    を切換えることを特徴とする請求項5記載の取引データ
    処理装置。
  9. 【請求項9】前記複数の担当者により各取引に関するデ
    ータを並行して入力する場合、前記方向指定手段は、該
    各担当者毎に前記タッチパネルにおける当該担当者分の
    キー配列表示の表示方向を指定し、 前記切換手段は、前記方向指定手段により該各担当者毎
    に指定された表示方向に従って前記タッチパネルにおい
    て該各担当者分毎のキー配列表示を行なうことを特徴と
    する請求項8記載の取引データ処理装置。
  10. 【請求項10】取引に関するデータを表示する表示手段
    を具備し、前記方向指定手段により指定された前記タッ
    チパネルにおけるキー配列表示の表示方向に応じて、前
    記表示手段における前記データの表示方向が設定される
    ことを特徴とする請求項8記載の取引データ処理装置。
  11. 【請求項11】前記複数の表示領域を有する表示手段
    は、複数の表示領域を有する1台の表示装置、或いは、
    1つ以上の表示領域を有する複数の表示装置により構成
    されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
    れかに記載の取引データ処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010128896A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Teraoka Seiko Co Ltd 販売処理装置
JP2012174108A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Toshiba Tec Corp 商品販売データ処理装置及び制御プログラム

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