JP3388121B2 - 不揮発性半導体記憶装置、製造方法及び電荷蓄積方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置、製造方法及び電荷蓄積方法

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JP3388121B2 JP34399096A JP34399096A JP3388121B2 JP 3388121 B2 JP3388121 B2 JP 3388121B2 JP 34399096 A JP34399096 A JP 34399096A JP 34399096 A JP34399096 A JP 34399096A JP 3388121 B2 JP3388121 B2 JP 3388121B2
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semiconductor memory
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不揮発性半導体記憶
装置、その製造方法及び電荷蓄積方法に関し、より詳細
には、電気的にデータ書き込みが可能な不揮発性半導体
記憶装置、その製造方法及び電荷蓄積方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマスクROMの冗長用素子は、半
導体基板表面のチャネル領域上に第1絶縁膜を介して形
成されたフローティングゲートと、このフローティング
ゲート上に第2絶縁膜を介して形成されたコントロール
ゲートとの積層構造を有していた。従って、この半導体
装置を、1層導電体ゲート構造のマスクROMと同一チ
ップ上に同時に作製する場合には、2層構造のゲートに
起因して製造工程が繁雑になり、ひいては製造コストの
増大を引き起こすという問題があった。
【0003】上記問題を解決するために、例えば、特開
昭60−260147号公報において、1層導電体ゲー
ト型不揮発性半導体装置が提案されている。つまり、こ
の半導体装置は、図8及び図9に示したように、半導体
基板41表面に形成されたソース/ドレイン領域45a
及び45b、チャネル領域47、絶縁層43を介して半
導体基板41上に形成されたフローティングゲート44
とからなるMISトランジスタと、半導体基板41表面
に拡散層として形成されたコントロールゲート46とを
具備してなる。なお、フローティングゲート44は、M
ISトランジスタのチャネル領域47上から素子分離領
域12上、コントロールゲート46上に連通して形成さ
れている。
【0004】この半導体装置は、コントロールゲート4
6に電圧を印加した場合にチャネル領域47にチャネル
が形成されてソース領域45aとドレイン領域45bと
の間が導通状態になるか否かを、ドレイン領域45bに
電圧を印加することにより判別(読み出し)することが
できる。ここで、フローティングゲート44に電荷(電
子)が蓄積されている場合には、コントロールゲート4
6に電圧を印加してもチャネル領域47にチャネルが形
成されずMISトランジスタは非導通状態となり、フロ
ーティングゲート44に電荷が蓄積されていなければ、
導通状態となる。
【0005】一方、フローティングゲート44への電荷
の蓄積(書き込み)は、コントロールゲート46とドレ
イン領域45bに導通の有無の判別を行う場合よりも高
い電位を印加することにより発生したホットキャリア
を、フローティングゲート44に注入することによって
実現される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の不揮発性半導体
装置は、導通状態の判別を行う際と、フローティングゲ
ート44への電荷の蓄積を行う際との印加電圧は異なる
が、ともにコントロールゲート46と、MISトランジ
スタのドレイン領域45bとに電圧を印加する。よっ
て、導通状態か否かを判別するために十分な電圧を印加
すると、その繰り返しにより発生するホットキャリアの
一部がフローティングゲート44に蓄積されてしまい、
本来電荷が蓄積されていない素子に蓄積が生じてしまう
という構造上の問題を有する。
【0007】このように、現状においては、判別の際に
生じるよけいなホットキャリアの発生、これに起因する
フローティングゲートへの電荷の蓄積を起こさず、しか
も高速動作を行うことができる不揮発性半導体装置は実
現されていない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第1導
電型半導体基板中に形成される第2導電型拡散層からな
るコントロールゲートと、該コントロールゲートと分離
して形成される第2導電型拡散層よりなるソース/ドレ
イン領域と、前記コントールゲートと分離して形成され
る第2導電型拡散層及び該第2導電型拡散層に隣接して
形成される第1導電型拡散層からなる電荷注入層と、前
記半導体基板上であって、かつ少なくとも前記コントロ
ールゲートと電荷注入層との上方に薄膜絶縁膜を介して
形成され、さらに前記ソース/ドレイン領域とともにM
ISトランジスタを構成するフローティングゲートとを
有してなり、前記ソース領域の一部が、薄膜絶縁膜を介
してフローティングゲート下に形成され、かつ電荷注入
層がソース領域と共有される不揮発性半導体記憶装置が
提供される。
【0009】また、本発明によれば、同一基板上にマス
クROMを具備する上記不揮発性半導体記憶装置の製造
方法において、前記不揮発性半導体記憶装置のコントロ
ールゲートを、マスクROMのビット線の形成と同一工
程によって形成する不揮発性半導体記憶装置の製造方法
が提供される。さらに、本発明によれば、ソース領域の
一部が、薄膜絶縁膜を介してフローティングゲート下に
形成され、かつ電荷注入層がソース領域と共有され、か
つ同一基板上にマスクROMを具備する上記不揮発性半
導体記憶装置の製造方法において、前記不揮発性半導体
記憶装置のコントロールゲート及びソース領域と共有さ
れる電荷注入層を、マスクROMのビット線の形成と同
一工程によって形成する不揮発性半導体記憶装置の製造
方法が提供される。
【0010】また、電荷注入層を構成する第2導電型拡
散層と半導体基板との接合耐圧が、ドレイン領域又はコ
ントロールゲートと半導体基板との接合耐圧より低く、
同一基板上にマスクROMを具備する上記不揮発性半導
体記憶装置の製造方法において、前記不揮発性半導体装
置の電荷注入層を構成する第1導電型拡散層を、マスク
ロムのプログラム書き込みと同一工程によって形成する
不揮発性半導体記憶装置の製造方法が提供される。
【0011】さらに、本発明によれば、上記半導体記憶
装置における電荷注入層の第2導電型拡散層に、電荷注
入層と半導体基板との接合耐圧より絶対値の高い電圧を
印加し、かつコントロールゲートに該電圧よりもさらに
絶対値の高い電圧を印加することにより、フローティン
グゲートに電荷の蓄積を行う方法が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の不揮発性半導体記憶装置
は、主として半導体基板中に拡散層として形成されるコ
ントロールゲートと、このコントールゲートと分離して
拡散層として形成される電荷注入層と、ソース/ドレイ
ン領域とフローティングゲートからなるMISトランジ
スタからなり、フローティングゲートは、コントロール
ゲート、電荷注入層及びソース/ドレイン領域間上に形
成されて構成されている。
【0013】本発明の不揮発性半導体記憶装置に使用さ
れる半導体基板としては、一般に基板として使用するこ
とができるシリコン基板、GaAs等の半導体化合物基
板等を用いることができる。この半導体基板は、第1導
電型としてN型又はP型のいずれかの導電型を有するこ
とを要するが、必ずしも半導体基板全体がいずれかの導
電型である必要はなく、この半導体基板に形成する回路
等の種類に応じて、部分的にN型又はP型を示す不純物
層(ウェル)を少なくとも1つ有していればよい。この
場合の半導体基板又は不純物層の不純物濃度は、特に限
定されるものではなく、用途に応じて適宜調節すること
ができる。また、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、
例えばマスクROM等のメモリセル、その周辺回路等の
他の装置が併設される半導体基板であってもよい。
【0014】不揮発性半導体記憶装置におけるコントロ
ールゲートは、半導体基板中に、基板と逆の導電型の不
純物拡散層として形成されている。コントロールゲート
は後述するMISトランジスタのソース/ドレイン領域
とは素子分離膜により電気的に分離されている。コント
ロールゲートの不純物濃度、大きさ、形状、配置位置等
は、通常の不揮発性半導体トランジスタとして機能させ
ることができるかぎり、印加電圧、装置サイズ等に応じ
て適宜調節することができ、例えば、不純物濃度は10
18〜1021cm-3程度が挙げられる。なお、コントロー
ルゲートの不純物濃度は、後述する電荷注入層の第2導
電型拡散層の不純物濃度と同程度で形成することが好ま
しいが、上述の範囲内で、電荷注入層の第2導電型拡散
層又は後述するソース/ドレイン領域の不純物濃度と異
なった不純物濃度で形成してもよい。
【0015】電荷注入層は、半導体基板中に、第2導電
型拡散層と第1導電型拡散層とが隣接して形成されてい
る。この電荷注入層は、少なくともコントールゲートと
電気的に分離されていればよい。また後述するMISト
ランジスタのソース/ドレイン領域とも電気的に分離さ
れていてもよいし、このソース/ドレイン領域のいずれ
か一方の全部又は一部を共有していてもよい。ただし、
ドレイン領域と共有した場合には、この装置の動作時に
意図しないフローティングゲートへの電荷の注入が起こ
る可能性があるため、ソース領域と共有させることが好
ましい。この電荷注入層における第2導電型拡散層は、
電荷注入層に印加される電圧によって、フローティング
ゲートに電荷を有効に蓄積させることができる不純物濃
度を有することが好ましく、また、第1導電型拡散層
は、コントロールゲート又は後述するソース/ドレイン
領域と半導体基板との接合耐圧と比較して、電荷注入層
と半導体基板との接合耐圧が低くなるような不純物濃度
を有することが好ましい。具体的には、第2導電型拡散
層は、1018〜1021cm-3程度の不純物濃度、第1導
電型拡散層は、1017〜1019cm-3程度の不純物濃度
が挙げられる。なお、第2導電型拡散層の不純物濃度
は、ソース領域と共有しない場合は、上述の範囲内で、
ソース領域とは異なる不純物濃度で形成されていてもよ
い。
【0016】電荷注入層の形成は、第1及び第2導電型
拡散層を形成する領域に開口を有するマスクを用いて、
第1及び第2導電型のイオン注入により行うことができ
る。この際の両マスクは、拡散層を形成した場合に互い
の拡散層が隣接するように配置されればよく、形成され
た拡散層が重複するようなマスクを用いても、第1導電
型不純物濃度が第2導電型不純物濃度よりも低いため
に、第2導電型拡散層が逆導電型に反転することはなく
実質的には問題はない。
【0017】MISトランジスタは、ソース/ドレイン
領域とフローティングゲートからなる。ソース/ドレイ
ン領域は、少なくともコントロールゲートとは電気的に
分離されており、例えば、1019〜1021cm-3程度の
第2導電型の不純物濃度を有している。なお、ソース/
ドレイン領域はLDD構造であってもよいし、例えばリ
ンと砒素との拡散速度の違いを利用したようなDDD構
造であってもよいし、さらに斜めイオン注入により低濃
度領域を有した構造であってもよい。
【0018】フローティングゲートは、これらソース/
ドレイン領域間であって、基板上に薄膜絶縁膜を介して
配置されている。薄膜絶縁膜は、SiN、SiO2 又は
これらの積層膜等の絶縁材料により、6〜20nm程度
の膜厚で形成することができる。フローティングゲート
は、通常電極材料として用いられる導電材であれば特に
限定されるものではなく、例えば不純物を含有したポリ
シリコン、Ti、Ta等の高融点金属、これら高融点金
属とのシリサイド又はポリサイド、アルミニウム、白金
等が挙げられるが、なかでもN型不純物を1019〜10
21cm-3程度で含有したポリシリコンが好ましい。ま
た、フローティングゲートは、上述のコントロールゲー
トと電荷注入層との上にも配置されており、さらに、電
荷注入層を構成する第2及び第1拡散層の双方の上にも
配置されている。
【0019】なお、本発明の不揮発性半導体記憶装置に
おいては、コントロールゲート、MISトランジスタを
構成するソース/ドレイン領域、電荷注入層の位置関係
は、上述した通りであるが、コントロールゲート、MI
Sトランジスタを構成するソース/ドレイン領域、電荷
注入層又はフローティングゲートの形状、あるいはその
他の併設する素子や回路等との関係から適宜調節して、
不揮発性半導体記憶装置として機能させることができる
ように構成することができる。例えば、実施例において
説明している通りであるが、さらに、ソース領域と電荷
注入層との共有関係の変形(図7参照)や2層ゲート構
造の採用等が挙げられる。
【0020】このような構造により、フローティングゲ
ートへの電荷の蓄積(書き込み)方法を導通状態の判別
(読み出し)方法と異なる方法により実現できる。つま
り、従来は、電荷の蓄積を、MISトランジスタの導通
状態にて発生するホットキャリアをフローテイングゲー
トで捕獲することにより行っていたのに対して、本発明
においては、第1不純物拡散層により耐圧を低下させた
電荷注入層におけるPN接合に逆電圧を印加することに
より発生するエレクトロンを捕獲することによって行う
ことができる。具体的には、電荷注入層における耐圧の
低いPN接合部分であって、フローティングゲート直下
に、このPN接合の耐圧よりもやや絶対値の高い電圧を
印加し、かつコントロールゲートにこの電圧よりも絶対
値の高い電圧を印加することにより、PN接合部分で発
生するホットキャリアの一部をフローティングゲートに
捕獲させることができる。なお、電荷注入層及びコント
ロールゲートに印加する電圧は、上記関係を満たすかぎ
り特に限定されるものではなく、電荷注入層の第1及び
第2不純物濃度、コントロールゲートの不純物濃度、装
置の大きさ、薄い絶縁膜やフローティングゲートの膜厚
等により適宜調節することができる。具体的には、電荷
注入層には3〜8V程度、コントロールゲートには4〜
15V程度の電圧を印加することが挙げられる。
【0021】また、導通状態の判別(読み出し)は、コ
ントロールゲートに電荷の蓄積時よりも低い電位を印加
し、MISトランジスタのソース/ドレイン領域間に電
位差を生じさせた場合に、ソース/ドレイン領域間に流
れる電流を感知することにより実現される。すなわち、
コントロールゲートに電圧を印加すると、フローティン
グゲートに電荷の蓄積がない場合には、コントロールゲ
ートに印加された電圧の容量結合により、MISトラン
ジスタのゲート(フローティングゲート)の電位が上昇
し、MISトランジスタのチャネルは導通状態になる。
一方、フローティングゲートに電荷が蓄積されている場
合には、蓄積電荷のためにMISトランジスタのゲート
の電位の上昇は抑えられ、MISトランジスタのチャネ
ルは遮断状態となる。この際の印加電圧も、上述したよ
うに適宜調節することができ、例えば、ソース領域に0
V、ドレイン領域に1〜5V、コントロールゲートに3
〜8Vを印加することが挙げられる。
【0022】なお、本発明の不揮発性半導体記憶装置の
製造方法では、例えば同一半導体基板上にマスクROM
を有する場合、コントロールゲート、電荷注入層の第1
導電型拡散層、ソース/ドレイン領域のいずれか又はす
べての形成と同一工程でマスクROMのビット線の形成
を行うことができる。また、電荷注入層の第2導電型拡
散層の形成と同一工程で、マスクROMのプログラム書
き込みを行うことができる。さらに、マスクROM以外
の素子を有する場合でも、本発明の不揮発性記憶装置の
コントロールゲート、電荷注入層の第1導電型拡散層、
ソース/ドレイン領域のいずれか又はすべての形成を、
他の素子の形成工程と同一の工程で達成することが可能
である。
【0023】以下に本発明の不揮発性半導体記憶装置、
その製造方法及び電荷蓄積方法の実施例を図面に基づい
て説明する。 実施例1 本発明における不揮発性半導体装置は、図1の平面図及
び図2の断面図に示したように、酸化シリコンからなる
素子分離絶縁膜12を有するシリコン基板11のP型領
域18中に形成されたN型不純物拡散層であるコントロ
ールゲート16aと、このコントロールゲート16aと
素子分離領域12によって分離されたN型不純物拡散層
であるソース/ドレイン領域15a及び15bと、コン
トロールゲート16aと素子分離領域12によって分離
されたN型不純物拡散層16b及びこのN型不純物拡散
層16bに隣接し、N型不純物拡散層16bと基板との
間の接合耐圧低下用として形成されたP型不純物拡散層
17からなる電荷注入層と、シリコン基板1上に薄膜絶
縁膜13を介してN型不純物を含有する多結晶ポリシリ
コンより形成されたフローティングゲート14とから構
成されている。フローティングゲート14は、電荷注入
層を構成するN型不純物拡散層16b及びP型不純物拡
散層17上から素子分離領域12上、コントロールゲー
ト16a上にかけて、さらに、ソース/ドレイン領域1
5a及び15b間に配置されるチャネル領域15上にか
けて配置しており、ソース/ドレイン領域15a、15
b及びチャネル領域15とともにMISトランジスタT
を構成している。
【0024】このような構成を有する不揮発性半導体装
置の製造方法を説明する。なお、以下の製造方法におい
ては、NOR型マスクROMのメモリセルを同一基板内
に製造する方法を示す。まず、図3(a)に示したよう
に、公知の方法により、シリコン基板11表面であっ
て、マスクROMのメモリセル領域(MC)、周辺回路
部(PC)のPチャネル領域及び本発明の不揮発性半導
体記憶部(NVM)に、P型ウェル18を形成する。な
お、この不揮発性半導体装置においては、周辺回路Nチ
ャネル領域(図示せず)をも有しているが、以下の説明
においては省略する。
【0025】さらに、シリコン基板11上に素子分離絶
縁膜12を形成した後、公知のリソグラフィ法により、
所望の領域に開口を有するフォトレジスト22を形成
し、N型不純物、例えば、砒素を30〜80keVのエ
ネルギー、1〜5×1015cm -2のドーズで注入してマ
スクROMメモリセルにおけるビット線20、コントロ
ールゲート16a及び電荷注入層を構成するN型不純物
拡散層16bを形成する。
【0026】図3(b)に示したように、公知の方法に
て、ゲート絶縁膜13を形成し、続いてN型不純物を含
有した多結晶シリコンを堆積し、公知のリソグラフィ法
及びエッチング法により、マスクROMメモリセルにお
けるワード線20、周辺回路のMISトランジスタのゲ
ート電極19及びフローティングゲート14を形成す
る。次に周辺回路部及び不揮発性記憶部に、所望の領域
に開口を有するフォトレジスト23を形成し、このフォ
トレジスト23をマスクとして用いてリンを注入して、
-領域21形成する。
【0027】図3(c)に示したように、ワード線2
0、ゲート電極19及びフローティングゲート14にサ
イドウォールを形成し、さらに、所望の領域に開口を有
するフォトレジスト25をマスクとして用いてAsを注
入して、周辺回路部のソース/ドレイン領域24及び不
揮発性記憶部にMISトランジスタのソース/ドレイン
領域15a、15b(図示せず)を形成する。
【0028】この後、図3(d)に示したように、所望
の領域に開口を有するフォトレジスト26を形成し、こ
のフォトレジスト26をマスクとして用いて、120〜
250keVの注入エネルギー、1〜5×1014cm-2
のドーズでホウ素を注入してマスクROMのメモリセル
にデータ26の書き込みを行う。また、この際の注入と
同時に、不揮発性記憶部のフローティングゲート14直
下であって、電荷注入層を構成するN型不純物拡散層1
6bと一部重なる領域に、P型不純物拡散層17を形成
して、電荷注入層を形成する。
【0029】この後、公知の方法で、層間絶縁膜、配線
用コンタクトホール、金属配線等を行い、不揮発性半導
体記憶装置を完成する。なお、上述の製造方法の説明で
は省略したが、不純物注入、エッチング後には適宜アニ
ールを行う。上記不揮発性半導体装置の動作方法を以下
に説明する。フローティングゲート14への電荷の蓄積
(書き込み)は、コントロールゲート16aに例えば8
V、電荷注入層に5Vを印加することにより実現され
る。なお、この際、基板は接地電位、MISトランジス
タのソース/ドレイン領域15a、15bははオープン
状態にしておく。つまり、電荷注入層への印加電圧は、
少なくともP型不純物層17の形成により接合耐圧が低
下したPN接合に、リーク電流が発生する電圧以上に設
定される。
【0030】図6は、上記方法と同様のプロセスで製造
したテストデバイスで測定した電荷注入層におけるPN
接合(N型不純物拡散層16bとP型不純物拡散層1
7)の逆耐圧特性を示す。図6においては、N型不純物
拡散層16bの不純物注入量が2×1014/cm2の場
合を実線、4×1014cm2の場合を破線で示してい
る。耐圧は、一般的なアバランシェブレークダウン特性
などに比べて、ソフト的に(なだらかに)変化しており
コントロール性が良い。つまり、印加電圧を変化する
と、その変化に応じてホットエレクトロン注入が制御性
良く行えることとなる。
【0031】このような不揮発性半導体装置の構造によ
り、電荷蓄積に要する時間は、従来のおよそ1/10で
ある10msec以下に低減できるとともに、電荷蓄積
を低電圧で実現することができる。一方、導通状態の判
別(読み出し)は、コントロールゲート16aに例えば
5V、MISトランジスタのドレイン領域15bに2.
5Vを印加し、ソース領域15aを接地する。この状態
でのMISトランジスタのソース/ドレイン領域15
a、15b間の電流を検知することにより実現される。
上述の動作により、導通状態の判別動作の繰り返しによ
っては、電荷の蓄積は生じにくく、かつ、判別電流の差
を大きく設定できる。
【0032】実施例2 この不揮発性半導体装置は、図4の平面図及び図5の断
面図に示したように、素子分離絶縁膜12を有するシリ
コン基板11のP型領域18中に形成されたN型不純物
拡散層であるコントロールゲート16aと、このコント
ロールゲート16aと素子分離領域12によって分離さ
れたN型不純物拡散層であるソース/ドレイン領域15
a及び15bと、ソース領域15aと共有するN型不純
物拡散層16b及びこのソース領域15aの一部と重複
するP型不純物拡散層17からなる電荷注入層と、シリ
コン基板1上に薄膜絶縁膜13を介してN型不純物を含
有する多結晶ポリシリコンより形成されたフローティン
グゲート14とから構成されている。フローティングゲ
ート14は、電荷注入層を構成するN型不純物拡散層1
6b及びP型不純物拡散層17上から素子分離領域12
上、コントロールゲート16a上にかけて配置してお
り、ソース/ドレイン領域15a、15bとともにMI
SトランジスタTを構成している。
【0033】この不揮発性半導体装置は、実施例1と同
様の方法により製造することができ、また、実施例1と
同様に動作させることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、MISトランジスタの
構造としてホットエレクトロンを発生しにくいLDD構
造等を選択することが可能となり、導通状態の判別動作
の繰り返しにより電荷の蓄積を生じにくく、かつ、判別
電流の差を大きく設定でき、さらに、電荷の蓄積は低電
圧、かつ、短時間で効率よく行うことができる。
【0035】つまり、本発明によれば、導通状態の判別
時にホットエレクトロン発生を防止するためにすくなく
ともドレイン領域をLDD構造とした場合に問題となる
蓄積動作の高電圧化とホットエレクトロン注入の長時間
化を回避することができるとともに、導通状態の判別時
にホットエレクトロン発生を防止するための印加電圧の
抑制に起因する判別電流差の低減あるいは判別回路の複
雑化を回避することができ、信頼性の高い1層導電体ゲ
ート型不揮発性半導体記憶装置を実現することが可能と
なる。
【0036】また、本発明の製造方法によれば、製造工
程を減少させることができ、製造コストの低減を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不揮発性半導体記憶装置を示す概略平
面図である。
【図2】図1のA−A′線断面図である。
【図3】本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造工程を
示す要部の概略断面図である。
【図4】本発明の別の不揮発性半導体記憶装置を示す概
略平面図である。
【図5】図4のB−B′線断面図である。
【図6】本発明の不揮発性半導体記憶装置の電荷注入層
における逆耐圧特性を示す図である。
【図7】本発明のさらに別の不揮発性半導体記憶装置を
示す概略平面図である。
【図8】従来の不揮発性半導体記憶装置を示す概略平面
図である。
【図9】図8のC−C′線断面図である。
【符号の説明】
11 シリコン基板(半導体基板) 12 素子分離絶縁膜 13 薄膜絶縁膜 14 フローティングゲート 15 チャネル領域 15a ソース領域 15b ドレイン領域 16a コントロールゲート 16b 第2不純物拡散層 17 第1不純物拡散層 18 P型領域 19 ゲート電極 20 マスクROMのビット線 21 N-領域 22、23、25、26 フォトレジスト 24 周辺回路部のソース/ドレイン領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 27/115 29/788 29/792 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/788

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型半導体基板中に形成される第
    2導電型拡散層からなるコントロールゲートと、 該コントロールゲートと分離して形成される第2導電型
    拡散層よりなるソース/ドレイン領域と、 前記コントールゲートと分離して形成される第2導電型
    拡散層及び該第2導電型拡散層に隣接して形成される第
    1導電型拡散層からなる電荷注入層と、 前記半導体基板上であって、かつ少なくとも前記コント
    ロールゲートと電荷注入層との上方に薄膜絶縁膜を介し
    て形成され、さらに前記ソース/ドレイン領域とともに
    MISトランジスタを構成するフローティングゲートと
    を有してなり、 前記ソース領域の一部が、薄膜絶縁膜を介してフローテ
    ィングゲート下に形成され、かつ電荷注入層がソース領
    域と共有される不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 電荷注入層を構成する第2導電型拡散層
    と半導体基板との接合耐圧が、ドレイン領域又はコント
    ロールゲートと半導体基板との接合耐圧より低い請求項
    1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 電荷注入層を構成する第2導電型拡散層
    の一部が、フローティングゲート下に位置する請求項1
    又は2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 同一基板上にマスクROMを具備する請
    求項1の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、 前記不揮発性半導体記憶装置のコントロールゲートを、
    マスクROMのビット線の形成と同一工程によって形成
    することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 同一基板上にマスクROMを具備する請
    求項1の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、 前記不揮発性半導体記憶装置のコントロールゲート及び
    ソース領域と共有される電荷注入層を、マスクROMの
    ビット線の形成と同一工程によって形成することを特徴
    とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 同一基板上にマスクROMを具備する請
    求項の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、 前記不揮発性半導体装置の電荷注入層を構成する第1導
    電型拡散層を、マスクロムのプログラム書き込みと同一
    工程によって形成することを特徴とする不揮発性半導体
    記憶装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項の半導体記憶装置における電荷
    注入層の第2導電型拡散層に、電荷注入層と半導体基板
    との接合耐圧より絶対値の高い電圧を印加し、かつコン
    トロールゲートに該電圧よりもさらに絶対値の高い電圧
    を印加することにより、フローティングゲートに電荷の
    蓄積を行う方法。
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