JP3388066B2 - 電子ビーム露光装置及びこの装置における偏向効率調整方法 - Google Patents

電子ビーム露光装置及びこの装置における偏向効率調整方法

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JP3388066B2
JP3388066B2 JP18423395A JP18423395A JP3388066B2 JP 3388066 B2 JP3388066 B2 JP 3388066B2 JP 18423395 A JP18423395 A JP 18423395A JP 18423395 A JP18423395 A JP 18423395A JP 3388066 B2 JP3388066 B2 JP 3388066B2
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deflecting
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSI等の生産に
おいて用いられる電子ビーム露光方法に関し、特に副偏
向器及び主偏向器を用いて電子ビームを操作する電子ビ
ーム露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビーム露光法は、現在LSIの生産
に広く用いられている光露光法に比べ、解像性や焦点深
度の点で遙に優れた特性を持つが、露光位置精度や重ね
合わせ精度が劣るため未だ量産現場では用いられていな
い。
【0003】電子ビーム露光装置は、電磁場で電子ビー
ムを制御して感光性材料上を描画していくものである。
従って、パターン毎に位置補正することが可能な反面、
補正機能が非常に複雑であり、各種の補正値を決定する
ためのビーム調整( キャリブレーション) に時間がかか
る。
【0004】2つ以上の偏向器を持つ電子ビーム露光装
置は、通常、大面積内で偏向可能な主偏向器と小面積内
で高速偏向可能な副偏向器を使って、高速に大面積を描
画できるようになっている。一般的には主偏向器はコイ
ルであり、副偏向器は静電偏向器が使用される。
【0005】主偏向器によって偏向された電子ビーム
は、副偏向器内の電場を通過し、その電場によって高速
に偏向される。この場合、主偏向器の偏向距離(偏向角
度)に応じて、電子ビームが通過する副偏向器内の位置
が異なる。副偏向器内の電場は一様ではなく多少の歪み
等が存在するため、電子ビームが通過する位置が異なる
と、副偏向器による電子ビーム偏向の度合いも多少異な
ってしまう。
【0006】このように、2つ以上の偏向器を持つ電子
ビーム露光装置に於ては、主偏向器の偏向距離によって
電子ビームの軌道が変化するために、副偏向器の偏向効
率が変化してしまう。このような偏向効率分布を補正す
るために、副偏向器の偏向効率を主偏向器の偏向距離毎
に測定し補正する方法がとられている。
【0007】以下、従来法1による副偏向器偏向効率補
正係数マップ取得方法の一例を図11を用いて説明す
る。この例では主偏向器の偏向可能領域が約2000μmで
副偏向器の偏向可能領域が約 100μmである。このよう
な場合、通常、主偏向器の偏向可能領域を20×20個の 1
00μmのフィールドに分割する。そしてこの領域内に於
ては、主偏向器の偏向距離を変化させずに副偏向器の高
速な偏向によってパターンを描画する。このときの2000
μmの領域をメインフィールド、100 μmの領域をサブ
フィールドと呼ぶ。
【0008】この電子ビーム露光装置の副偏向器偏向効
率を主偏向器の偏向距離(100 μm,100μm) 毎に20×
20点を測定するための手順は、 (Ix,Iy) 番目サブフィールドの中心に主偏向器偏向
距離をセットする; 以下の操作をサブフィールドの4つの隅で行う; −1ステージによって位置検出用マークをこのサブフ
ィールドの1つの隅に移動させる; −2副偏向器をマークが移動した隅に偏向させて、電
子ビームによりマークの位置を検出する; で求めた4つの隅に於ける検出位置と実際の位置
(ステージによって規定された位置)との位置ズレ量か
らこのサブフィールドの偏向効率補正量を計算する。
【0009】 〜をIx=1,2,...,20,Iy=1,2,...,2
0 のすべてのサブフィールドについて行う。 しかし、この手順で測定すると20×20×4 の1600回ステ
ージ移動をする必要があり、測定に非常に時間がかか
る。ステージ移動によるステージ振動が整定するまでの
時間を 500msecとすれば、すべてのサブフィールドの補
正係数を測定するためにはすくなくとも 800秒即ち13分
20秒が必要である。
【0010】これに対して測定点数を減らさずにステー
ジ移動回数を4分の1にする方法が考えられている。以
下、このステージ移動回数を4分の1にする方法である
従来法2を図12を用いて説明する。この例におけるメ
インフィールド,サブフィールドの大きさは従来法1の
例と同じである。この電子ビーム露光装置の副偏向器偏
向効率を主偏向器の偏向距離(100 μm,100μm) 毎に
20×20点を測定するための手順は、 (Ix,Iy) 番目のサブフィールドの中心に位置検出用
マークをステージにより移動させ、主偏向器の偏向距離
を(Ix,Iy) 番目のサブフィールドの中心にセットする; 以下の操作をサブフィールドの4つの隅で行う; −1副偏向器によりサブフィールドの1つの隅に偏向
する; −2主偏向器により−1で副偏向器が偏向した分だ
け偏向し戻してサブフィールド中心にビームをもってく
る; −3サブフィールド中心にあるマークの位置を電子ビ
ームで検出する; で求めた検出位置と実際の位置(ステージによっ
て規定された位置)との間の位置ズレ量に基づいて、こ
のサブフィールドの偏向効率補正量を計算する。
【0011】 〜をIx=1,2,...,20,Iy=1,2,...,2
0 のすべてのサブフィールドについて行う。 この方法であれば、手順に於てはステージ移動を行わ
ないため、ステージ移動回数は測定すべきサブフィール
ド数と等しくなり、この場合20×20の 400回となる。ス
テージ移動によるステージ振動が整定するまでの時間を
500msecとすれば、すべてのサブフィールドの補正係数
を測定するため必要なステージ待ち時間は、 200秒即ち
3分20秒であり、従来法1の4分の1で済む。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来法
2の測定法は、副偏向器偏向効率の主偏向器偏向距離依
存性が大きいときに誤差が大きくなってしまうという欠
点を持つ。(Ix,Iy) 番目のサブフィールドにおける副偏
向器偏向効率を測定するためには、主偏向器の偏向距離
をこのサブフィールドの中心にセットした状態で副偏向
器の偏向効率を測定しなければならない。しかしながら
従来法2では、手順−2において主偏向器の偏向距離
を修正している。従って、厳密にいえば、(50μm, 50
μm) ズレたサブフィールドのコーナーに於て位置ズレ
量を測定していることになる。(50μm, 50μm) ズレ
たサブフィールドおける偏向効率が、測定すべきサブフ
ィールドにおける偏向効率と0.1%違うとすると、各コー
ナーにおける位置ズレ量は0.05μmずつ誤差を持つこと
になり、正しい偏向効率補正量を求めることが出来な
い。
【0013】従来法1は、前述のような誤差を含まない
が、既に述べたように従来法2の約4倍の測定時間を必
要とする。従って、本発明の目的は、電子ビーム露光装
置のビーム調整に於て、従来と同程度の所要時間でかつ
従来よりも優れた精度で偏向効率補正を行う方法を提供
することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に於て
は、偏向効率調整方法は、第1領域内で電子ビームを偏
向可能な主偏向器と、該第1領域内で定義される第2領
域内で該電子ビームを偏向可能な副偏向器を含む2段以
上の電子ビーム偏向器を含み、該副偏向器による該電子
ビームの偏向効率が該主偏向器の偏向距離に依存する電
子ビーム露光装置において、a)所定の位置関係で複数
の位置検出マークを有する参照板をステージ移動するこ
とによって、該複数の位置検出マークを該第2領域の境
界付近に配置し、b)該主偏向器によって該電子ビーム
を該第2領域の略中心に偏向し、c)該副偏向器で該電
子ビームを偏向して参照板からの反射電子を測定するこ
とにより該複数の位置検出マークの位置を検出し、d)
検出された検出位置と該ステージ移動に基づく位置情報
とを用いて該第2領域に対する該偏向効率を求め、e)
該第2領域に対する該偏向効率を補正する補正係数を求
める。
【0015】また請求項9の発明は、上記方法を実行す
る電子ビーム露光装置である。請求項1及び9の発明に
於ては、複数の位置検出マークが配置された参照板を用
いることによって、1回のステージ移動で複数の位置に
対する補正用データを収集することが出来る。
【0016】請求項2の発明に於ては、請求項1記載の
発明に於て、前記第1領域内で複数の前記第2領域が定
義されており該複数の第2領域の各々に対して前記a)
乃至前記e)の段階を実行する。また請求項10の発明
は、上記方法を実行する電子ビーム露光装置である。
【0017】請求項2及び10の発明に於ては、第1領
域内全体の補正係数を、第2領域の数に等しいステージ
移動回数で求めることが出来る。請求項3の発明に於て
は、請求項1又は2記載の発明に於て、前記位置検出マ
ークの前記所定の位置関係が含む誤差を予め測定し、前
記検出位置から該誤差を差し引くことにより該検出位置
に含まれる該誤差を除去する。
【0018】また請求項11の発明は、上記方法を実行
する電子ビーム露光装置である。請求項3及び11の発
明に於ては、複数の位置検出マークに含まれる相互の位
置関係の誤差を予め測定しておくことによって、偏向効
率を求める際にこの誤差を除去することが出来る。
【0019】請求項4の発明に於ては、請求項1又は2
記載の発明に於て、前記位置検出マークの前記所定の位
置関係が含む誤差をステージ移動に基づいて測定して前
記検出位置に含まれる該誤差を除去する校正段階を更に
含む。また請求項12の発明は、上記方法を実行する電
子ビーム露光装置である。
【0020】請求項4及び12の発明に於ては、電子ビ
ーム露光装置の位置検出機能を用いて検出位置に含まれ
る誤差を除去することが出来る。請求項5の発明に於て
は、請求項4記載の発明に於て、前記校正段階は、前記
主偏向器と前記副偏向器を所定の偏向量に設定し、前記
参照板をステージ移動して前記参照板からの反射電子を
測定することにより前記位置検出マークの前記所定の位
置関係が含む誤差を測定し、前記検出位置から該誤差を
差し引くことにより該検出位置に含まれる該誤差を除去
する。
【0021】また請求項13の発明は、上記方法を実行
する電子ビーム露光装置である。請求項5及び13の発
明に於ては、位置検出マークの所定の位置関係が含む誤
差をステージ移動によって測定して、検出位置に含まれ
る誤差を除去することが出来る。
【0022】請求項6の発明に於ては、請求項1又は2
記載の発明に於て、前記主偏向器の偏向量を基準として
用いて前記補正係数を校正する校正段階を更に含む。ま
た請求項14の発明は、上記方法を実行する電子ビーム
露光装置である。請求項6及び14の発明に於ては、主
偏向器の偏向量を基準として用いて補正係数を校正する
ことが出来る。
【0023】請求項7の発明に於ては、請求項6記載の
発明に於て、前記校正段階は、1つの位置検出マークを
所定の位置に配置し、前記主偏向器を用いて前記電子ビ
ームを該1つの位置検出マークに偏向し、前記補正係数
に基いて前記副偏向器を用いて該電子ビームを所定の距
離だけ偏向し、該主偏向器を用いて該電子ビームを偏向
し戻して該1つの位置検出マークを検出し、該主偏向器
を偏向し戻した偏向量と該所定の距離とに基いて該補正
係数に含まれる前記位置検出マークの前器所定の位置関
係に起因する誤差を取り除く。
【0024】また請求項15の発明は、上記方法を実行
する電子ビーム露光装置である。請求項7及び15の発
明に於ては、主偏向器の偏向量を基準として用いること
によって、一つの位置検出マークを用いるだけで、補正
係数に含まれる位置検出マークの所定の位置関係に起因
する誤差を取り除くことが出来る。
【0025】請求項8の発明に於ては、偏向効率調整方
法は、第1領域内で電子ビームを偏向可能な主偏向器
と、該第1領域を分割する複数の第2領域の各々の内部
で該電子ビームを偏向可能な副偏向器を含む2段以上の
電子ビーム偏向器を含み、該副偏向器による該電子ビー
ムの偏向効率が該主偏向器の偏向距離に依存する電子ビ
ーム露光装置において、a)縦横に配置された互いに接
する複数の矩形領域である該複数の第2領域で該第1領
域を分割し、b)移動ステージによって一つの位置検出
マークを該複数の第2領域の一つの頂点に位置し、c)
該主偏向器を用いて該電子ビームを該一つの頂点を共有
する該複数の第2領域の一つの略中心に偏向し、d)該
副偏向器を用いて該電子ビームを偏向して反射電子を測
定することにより該一つの位置検出マークの位置を検出
し、e)該c)及び該d)の段階を該一つの頂点を共有
する該複数の第2領域の全てに対して行い、f)該b)
乃至該e)の段階を該複数の第2領域の全ての頂点に対
して行い、g)該複数の第2領域の各々に対して、4つ
の頂点に於ける該一つの位置マークの検出位置と該ステ
ージ移動に基づく位置情報とを用いて該偏向効率を求
め、h)該複数の第2領域の各々に対して、該偏向効率
を補正する補正係数を求める。
【0026】また請求項16の発明は、上記方法を実行
する電子ビーム露光装置である。請求項8及び16の発
明に於ては、複数の第2領域に対する補正係数を求める
際に、複数の第2領域が頂点を共有する事実を利用し
て、第2領域の各頂点には一度しか位置検出マークをス
テージ移動しない。従って、頂点の数に等しい回数のス
テージ移動で、第1領域全体に対する補正係数を求める
ことが出来る。
【0027】
【発明の実施の形態】まず本発明の原理について、図面
を用いて以下に説明する。本発明による第1の原理が図
1に示される。第1の原理に於ては、図1に示されるよ
うな、予めサブフィールドの4隅に対応する位置関係に
配置された4つの位置検出マークを用いる。まずステー
ジを移動して、この位置検出マークを各サブフィールド
の4隅付近に位置させる。次に、主偏向器でサブフィー
ルド中心へ電子ビームを偏向し、更に副偏向器でサブフ
ィールド隅に電子ビームを偏向して、マークの位置を検
出する。
【0028】このようにすれば、1回のステージ移動で
サブフィールド4隅に関するデータを得ることが出来
る。しかも主偏向器によって偏向された電子ビームはサ
ブフィールド中心に位置されているので、偏向効率の補
正量に誤差は生じない。しかしながらこの方法では、4
つの位置検出マークの位置関係に誤差があると、全ての
サブフィールドの副偏向器偏向効率補正量に一様にその
誤差が加算されてしまうことになる。つまり全てのサブ
フィールドが同一の誤差を含むことになる。従って、位
置検出マークの位置関係の誤差を補償する必要がある。
この方法として、 予め位置検出マークの配置誤差を測定してメモリー
に格納しておき、補正量取得の際に補正量を補償する; 補正量取得の際に、ステージ移動により4つの位置
検出マークの位置関係を測定し、補正量を補償する; 補正量取得直後に、1つの位置検出用マークをメイ
ンフィールドの中心にあるサブフィールドの中心にステ
ージを用いて位置決めし、主偏向器を用いて電子ビーム
をサブフィールドの中心に偏向し、副偏向器を用いて電
子ビームをサブフィールドの4隅に偏向し、再び主偏向
器を用いて電子ビームをサブフィールドの中心に戻して
位置検出マークを検出し、主偏向器の偏向に誤差がない
という仮定に基づいて副偏向器の誤差を補償する。 上記いずれの方法においても、全てのサブフィールドに
対して同一の誤差補償を行えばよい。
【0029】本発明の第1の原理によれば、主偏向器に
よって偏向された電子ビームはサブフィールド中心に位
置されているので、補正量は誤差を含まない。またステ
ージ移動回数は、前述の従来法1の4分の1であり、従
来法2と同じであるためにデータ測定時間も短い。サブ
フィールド数を20×20、ステージ整定時間を 500msecと
すると、3分20秒(20×20×0.5 秒)程度の時間で補正
データを測定できる。
【0030】なお第1の原理は、位置検出マークが4つ
であるとして説明されたが、位置検出マークの数は2つ
以上であれば、補正データ測定に必要な時間を従来法1
と比較して短縮できることは明らかである。本発明によ
る第2の原理が図2に示される。第2の原理に於ては、
図2に示されるように、4つのサブフィールドが出会う
点に1つの位置検出マークをステージ移動させる。次
に、主偏向器を用いて一つのサブフィールドの中心に電
子ビームを偏向する。更に、副偏向器を用いて位置検出
マーク位置に電子ビームを偏向して、位置検出マークの
位置を検出し位置ズレ量を記憶する。同一の操作を4つ
のサブフィールドに対して行う。
【0031】このようにすれば一回のステージ移動で、
4つのサブフィールド各々に対して一つの隅に関する補
正データを測定できる。このような方法で全てのサブフ
ィールド隅に対するデータを収集し、最後に各々のサブ
フィールドに対して、位置ズレ量に基づいて補正量を計
算する。
【0032】本発明の第2の原理によれば、主偏向器に
よって偏向された電子ビームはサブフィールド中心に位
置されているので、補正量は誤差を含まない。また、ス
テージ移動回数が前述の従来法1の約4分の1であり、
従来法2と同程度であるためにデータ測定時間も短い。
サブフィールド数を20×20、ステージ整定時間を 500ms
ecとすると、3分41秒(≒21×21×0.5 秒)で測定でき
ることになる。
【0033】以下に、図面を用いて本発明の実施例を説
明する。図3は、本発明による偏向効率補正を行う電子
ビーム露光装置の一例を示す。電子ビーム露光装置1
は、大略、露光コラム部10と制御部50とを含む。露
光コラム部10は、カソード電極11、グリッド電極1
2およびアノード13を有する電子ビーム発生源14を
含む。露光コラム部10は更に、電子ビームを例えば矩
形状に整形する第1のスリット15と、整形されたビー
ムを収束させる第1電子レンズ16と、偏向信号S1 に
応じて整形されたビームを透過マスク20上に照射する
位置を偏向する為のスリットデフレクタ17を含む。露
光コラム部10は更に、対向して設けられた第2及び第
3のレンズ18及び19と、この第2レンズと第3レン
ズの間に水平方向に移動可能に装着された透過マスク2
0と、透過マスク20の上下方向に配置されて各々位置
情報P1〜P4に応じて第2レンズ及び第3レンズの間
でビームを偏向し、透過マスク20上の複数の透過孔の
1つを選択する第1〜第4の偏向器21、22、23、
及び24を含む。露光コラム部10は更に、ブランキン
グ信号に応じてビームを遮断或いは通過させるブランキ
ング25と、ビームを縮小させる為の第4のレンズ26
と、アパーチャ27と、リフォーカスコイル28と、第
5のレンズ29を含む。露光コラム部10は更に、ダイ
ナミックフォーカスコイル30と、ダイナミックスティ
グコイル31と、ビームを試料上に投影する為の第6の
対物レンズ32と、露光位置決定信号S2及びS3の各
々に応じてウェハ上のビーム位置決めをする主偏向器
(主偏向コイル)33及び副偏向器34を含む。露光コ
ラム部10は更に、ウェハを搭載してX−Y方向に移動
可能なステージ35と、第1 〜第4のアライメントコイ
ルを含む。
【0034】制御部50は、集積回路装置の設計データ
を記憶するディスクやMTレコーダからなる記憶媒体5
1と、荷電粒子ビーム全体を制御するCPU52を含
む。制御部50は更に、CPU52のデータバス(たと
えば、VMEなど)を介して接続されたデータ管理部5
3、露光管理部59、マスクステージ制御部60、主偏
向器用偏向量設定部61、ステージ制御部62を含む。
露光するデータは、主に主偏向データと副偏向データか
らなり、露光開始前に予めデータ管理部53を介してバ
ッファメモリ54に記憶される。このバッファメモリ5
4は、記憶媒体51からのデータ読み出しが比較的低速
であるので、露光データを高速に読み出すためのバッフ
ァとして用いられる。
【0035】主偏向データは、露光管理部59を介して
主偏向器用偏向量設定部61にセットされる。偏向量が
補正演算された後に偏向量S2が出力され、その値がD
AC/AMP70を介して主偏向器33へ出力される。
次に、設定されたフィールドを露光するための副偏向デ
ータがバッファメモリ53から読み出され、パターン発
生部56でショットデータに分解され、パターン補正部
57で補正演算が実行される。これらの回路は、クロッ
ク設定部58で作成されるクロックでパイプライン処理
される。
【0036】このパターン補正部57での演算の結果、
スリットサイズを設定するS1信号と、第1スリット1
5を通過してS1信号で偏向されたビームを透過マスク
20上のどの位置に偏向するかを定めるマスク偏向信号
P1〜P4 と、透過マスク20によって成形されたビー
ムを試料上のどの位置に露光するかを定めるS3信号
と、ビームの歪みやボケを補正する為のS4信号が出力
される。またクロック設定部58は、ブランキング制御
用のB信号を、ブランキング制御部65に供給する。
【0037】ウェハの露光位置はステージ制御部62に
よって制御される。この際、レーザー干渉計63によっ
て検出された座標位置がステージ制御部62に入力され
る。ステージ制御部62は、検出された座標位置を参照
しながら、モーター64を駆動してステージ35を移動
させる。
【0038】このように制御部50が露光コラム10を
制御して、電子銃より放出された電子ビームは、第1ス
リットで矩形形状に整形され、レンズ16及び18で収
束され、マスク偏向器21及び22によって偏向されて
透過マスク20上に照射される。透過マスク20を通過
した電子ビームは、ブランキング25を通過し、第4レ
ンズ26で縮小され、主偏向器33により100μm程
度のサブフィールド領域中心に偏向され、更に副偏向器
34によってこのサブフィールド領域内で偏向される。
【0039】図4は、電子ビーム露光装置1のマーク位
置検出機構部分を示す。図4に於て、マーク位置検出機
構は、反射電子検出器80及び81、信号解析装置8
2、及び制御用計算機83を含む。この制御用計算機8
3は図3のCPU52、RAM、及びROMによって構
成される。
【0040】図4に示されるように、例えば、シリコン
84上にパターニングされた重金属の薄膜を位置検出マ
ーク85とする。電子ビーム露光装置1は、電子ビーム
をシリコン84及び位置検出マーク85上に照射して、
所定の方向に走査する。反射電子検出器80及び81
は、シリコン84或いは位置検出マーク85によって反
射された電子ビームを検出する。信号解析装置82は、
走査された電子ビームの反射波形を解析し、位置検出マ
ーク85からの反射電子ビーム強度とシリコン84から
の反射電子ビーム強度の違いに基づいて、位置検出マー
ク85の位置を検出する。
【0041】図5は、本発明の第1原理で用いる4つの
位置検出マークがパターニングされた参照用チップ10
0を示す。この参照用チップ100を、電子ビーム露光
装置1のステージ35上に設置する。この参照用チップ
100は、Siウェハ上にTa,W,Au等の重金属の
薄膜をパターニングしたものが好ましい。
【0042】図6は、本発明の第1原理による第1の実
施例を示すフローチャートである。図6に示されたフロ
ーチャートの処理によって、副偏向器の偏向効率を補正
することが出来る。ステップS1に於て、参照用チップ
100を、電子ビーム露光装置1のステージ35上に設
置する。
【0043】ステップS2に於て、メインフィールドの
中心で、4つの位置検出マークの位置を検出し、4つの
位置検出マークの位置関係の誤差を露光装置1の制御用
計算機83のメモリに記憶させる。ステップS3に於
て、位置ズレ量測定を行う。まず4つのマークの中心を
各サブフィールドの中心に移動させると同時に、主偏向
器を用いて電子ビームをサブフィールド中心に偏向し、
更に副偏向器を用いて電子ビームを4隅のマークに偏向
することによって位置検出マークの位置を検出する。測
定された位置検出マークの位置に基づいて位置ズレ量を
計算する。
【0044】ステップS4に於て、記憶されている位置
検出マークの位置関係の誤差を位置ズレ量から差し引
き、残りの位置ズレ量を求める。ステップS5に於て、
残りの位置ズレ量から偏向効率補正量を計算する。この
偏向効率補正量の計算は、以下のようにして行う。
【0045】まず、サブフィールドの補正は、次式に於
けるGx、Gy、Rx、Ry、Hx、及びHyの補正係
数を用いて行われる。 X’=Gx・X+Rx・Y+Hx・X・Y (1) Y’=Ry・X+Gy・Y+Hy・X・Y (2) ここでX’及びY’は、副偏向器に印加する電圧であ
り、X及びYは電子ビームを偏向する座標である。これ
らGx、Gy、Rx、Ry、Hx、及びHyを、メイン
フィールド内のマップとして取得することによって、副
偏向器の偏向効率補正を行うことが出来る。
【0046】Gx、Gy、Rx、Ry、Hx、及びHy
を得るためには、以下の計算を行う。サブフィールドの
4隅の点を、図7のように一辺Lの正方形の頂点A、
B、C、及びDとして、各々の点において測定された位
置ズレ量を(δxa,δya)、(δxb,δyb)、
(δxc,δyc)、及び(δxd,δyd)とする。
まず次式の計算を行う。
【0047】 δGx=(−δxa+δxb+δxc−δxd)/2L (3) δGy=(−δya−δyb+δyc+δyd)/2L (4) δRx=(−δxa−δxb+δxc−δxd)/2L (5) δRy=(−δya+δyb+δyc−δyd)/2L (6) δHx=(δxa−δxb+δxc−δxd)/L2 (7) δHy=(δya−δyb+δyc−δyd)/L2 (8) 上の式で求めたδGx、δGy、δRx、δRy、δH
x、及びδHyは、現在設定されている補正係数と本来
の補正係数との差分である。これらの差分を、次式に示
されるように、現在設定されている補正係数に加算する
ことによって補正係数を更新する。
【0048】 Gxnew =Gxold +δGx (9) Gynew =Gyold +δGy (10) Rxnew =Rxold +δRx (11) Rynew =Ryold +δRy (12) Hxnew =Hxold +δHx (13) Hynew =Hyold +δHy (14) ただし差分を求める式(3)乃至(8)は、L>>δ
x、δyと見做すことによって得られる近似式である。
従って、位置ズレ量測定、補正係数更新を何度か繰り返
して行い、位置ズレ量が十分に小さくなったときの補正
係数をマップとして格納する。
【0049】第1の原理による第1実施例に於ては、複
数の位置検出マークが配置された参照板を用いることに
よって、メインフィールド全体の補正係数を、サブフィ
ールドの数に等しいステージ移動回数で求めることが出
来る。従って、短時間でメインフィールド全体に対する
補正係数を求めることが出来る。また、複数の位置検出
マークに含まれる相互の位置関係の誤差を予め測定して
おくことによって、偏向効率を求める際にこの誤差を除
去することが出来る。従って、精度良くかつ短時間で補
正係数を求めることが出来る。
【0050】図8は、本発明の第1原理による第2の実
施例を示すフローチャートである。図8に示されたフロ
ーチャートの処理によって、副偏向器の偏向効率を補正
することが出来る。ステップS11に於て、参照用チッ
プ100を、電子ビーム露光装置1のステージ35上に
設置する。
【0051】ステップS12に於て、位置ズレ量測定を
行う。まず4つのマークの中心を各サブフィールドの中
心に移動させると同時に、主偏向器を用いて電子ビーム
をサブフィールド中心に偏向し、更に副偏向器を用いて
電子ビームを4隅のマークに偏向することによって位置
検出マークの位置を検出する。測定された位置検出マー
クの位置に基づいて位置ズレ量を計算する。
【0052】ステップS13に於て、電子ビームは固定
しておいてステージ移動により参照用チップ100を移
動させ、4つの位置検出マークの位置関係の誤差を測定
する。ステップS14に於て、位置検出マークの位置関
係の誤差をステップS12で測定された位置ズレ量から
差し引き、残りの位置ズレ量を求める。
【0053】ステップS15に於て、残りの位置ズレ量
から偏向効率補正量を計算する。第1の原理による第2
実施例に於ては、電子ビーム露光装置のステージ移動に
よる位置検出機能を用いて、検出位置に含まれる誤差を
除去することが出来る。従って、他の位置測定装置を用
いることなく、精度良くかつ短時間で補正係数を求める
ことが出来る。
【0054】図9は、本発明の第1原理による第3の実
施例を示すフローチャートである。図9に示されたフロ
ーチャートの処理によって、副偏向器の偏向効率を補正
することが出来る。ステップS21に於て、参照用チッ
プ100を、電子ビーム露光装置1のステージ35上に
設置する。
【0055】ステップS22に於て、位置ズレ量測定を
行う。まず4つのマークの中心を各サブフィールドの中
心に移動させると同時に、主偏向器を用いて電子ビーム
をサブフィールド中心に偏向し、更に副偏向器を用いて
電子ビームを4隅のマークに偏向することによって位置
検出マークの位置を検出する。測定された位置検出マー
クの位置に基づいて位置ズレ量を計算する。
【0056】ステップS23に於て、位置ズレ量から偏
向効率補正量を計算する。ステップS24に於て、偏向
効率補正量に含まれる位置検出マークの位置関係の誤差
を、1つの位置検出用マークを用いて測定する。まず、
位置検出マークをメインフィールド中心に移動させ、主
偏向器を用いて電子ビームをメインフィールド中心に移
動させる。次に、副偏向器を用いて電子ビームをサブフ
ィールド隅に偏向して、更に主偏向器でフィールド中心
に電子ビームを偏向し戻して、位置検出マークの位置を
検出する。同一の操作を4隅について行い、主偏向器を
基準として用いて、位置検出マークの位置関係の誤差に
起因する位置ズレ量を測定する。
【0057】ステップS25に於て、位置検出マークの
位置関係の誤差に起因する位置ズレ量に基づいて、偏向
効率補正量を修正する。第1原理による第3実施例に於
ては、主偏向器の偏向量を基準として用いることによっ
て、一つの位置検出マークを用いるだけで、補正係数に
含まれる位置検出マークの所定の位置関係に起因する誤
差を取り除くことが出来る。従って、簡単な方法で、精
度良く、かつ短時間で補正係数を求めることが出来る。
【0058】図10は、本発明の第2原理による第4の
実施例を示すフローチャートである。図10に示された
フローチャートの処理によって、副偏向器の偏向効率を
補正することが出来る。ステップS31に於て、20×20
のサブフィールドを持つメインフィールド内の21×21点
の格子点の一つに位置検出マークをステージを用いて移
動する。
【0059】ステップS32に於て、この格子点に接す
る4つのサブフィールドの中心から副偏向器で電子ビー
ムを位置検出マークの位置に偏向した場合の位置ズレ量
を測定する。まず主偏向器を用いて一つサブフィールド
の中心に電子ビームを偏向する。次に、副偏向器を用い
て位置検出マーク位置に電子ビームを偏向して、位置検
出マークの位置を検出し位置ズレ量を記憶する。同一の
操作を4つのサブフィールドに対して行う。
【0060】ステップS33に於て、全ての格子点につ
いてデータが測定されたかどうかを判定する。格子点が
残っている場合は、ステップS31に戻り次の格子点に
対して上記処理を実行する。全ての格子点についてデー
タ測定が終了した場合は、ステップS34に進む。
【0061】ステップS34に於て、全ての格子点につ
いて、位置ズレ量を基にして偏向効率補正量を計算す
る。第2原理による第4実施例に於ては、サブフィール
ドに対する補正係数を求める際に、複数のサブフィール
ドが頂点を共有する事実を利用して、第2領域の各頂点
には一度しか位置検出マークをステージ移動しない。従
って、頂点の数に等しい回数のステージ移動で、メイン
フィールド全体に対する補正係数を求めることが出来
る。従って、短時間で補正係数を求めることが出来る。
【0062】
【発明の効果】請求項1及び9の発明に於ては、複数の
位置検出マークが配置された参照板を用いることによっ
て、1回のステージ移動で複数の位置に対する補正用デ
ータを収集することが出来る。従って、短時間で補正用
データを収集することが出来る。
【0063】請求項2及び10の発明に於ては、第1領
域内全体の補正係数を、第2領域の数に等しいステージ
移動回数で求めることが出来る。従って、短時間で第1
領域全体に対する補正係数を求めることが出来る。請求
項3及び11の発明に於ては、複数の位置検出マークに
含まれる相互の位置関係の誤差を予め測定しておくこと
によって、偏向効率を求める際にこの誤差を除去するこ
とが出来る。従って、精度良くかつ短時間で補正係数を
求めることが出来る。
【0064】請求項4及び12の発明に於ては、電子ビ
ーム露光装置の位置検出機能を用いて検出位置に含まれ
る誤差を除去することが出来る。従って、他の位置測定
装置を用いることなく、精度良くかつ短時間で補正係数
を求めることが出来る。請求項5及び13の発明に於て
は、位置検出マークの所定の位置関係が含む誤差をステ
ージ移動によって測定して、検出位置に含まれる誤差を
除去することが出来る。
【0065】請求項6及び14の発明に於ては、主偏向
器の偏向量を基準として用いて補正係数を校正すること
が出来る。従って、簡単な方法で、精度良く、かつ短時
間で補正係数を求めることが出来る。請求項7及び15
の発明に於ては、主偏向器の偏向量を基準として用いる
ことによって、一つの位置検出マークを用いるだけで、
補正係数に含まれる位置検出マークの所定の位置関係に
起因する誤差を取り除くことが出来る。従って、簡単な
方法で、精度良く、かつ短時間で補正係数を求めること
が出来る。
【0066】請求項8及び16の発明に於ては、複数の
第2領域に対する補正係数を求める際に、複数の第2領
域が頂点を共有する事実を利用して、第2領域の各頂点
には一度しか位置検出マークをステージ移動しない。従
って、頂点の数に等しい回数のステージ移動で、第1領
域全体に対する補正係数を求めることが出来る。従っ
て、短時間で補正係数を求めることが出来る。
【0067】以上のような本発明によれば、電子ビーム
露光装置に於て、極めて精度の高いビームキャリブレー
ションを短時間で行うことが可能となる。従って、半導
体露光技術に多大な貢献をもたらすことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による偏向効率補正方法の第1の原理を
示す図である。
【図2】本発明による偏向効率補正方法の第2の原理を
示す図である。
【図3】本発明による傾向効率補正を行う電子ビーム露
光装置の一例の構成図である。
【図4】電子ビーム露光装置のマーク位置検出機構の構
成図である。
【図5】本発明の第1原理で用いる複数の位置検出マー
クがパターニングされた参照用チップを示す図である。
【図6】本発明の第1原理による偏向効率補正方法の第
1の実施例を示すフローチャートである。
【図7】本発明に於ける偏向効率補正係数の計算を説明
するための説明図である。
【図8】本発明の第1原理による偏向効率補正方法の第
2の実施例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1原理による偏向効率補正方法の第
3の実施例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2原理による偏向効率補正方法の
第4の実施例を示すフローチャートである。
【図11】従来の偏向効率補正係数マップ取得方法の一
例を示す図である。
【図12】従来の偏向効率補正係数マップ取得方法の別
の例を示す図である。
【符号の説明】
1 電子ビーム露光装置 10 露光コラム部 11 カソード電極 12 グリッド電極 13 アノード 14 電子ビーム発生原 15 第1のスリット 16 第1電子レンズ 17 スリットデフレクタ 18 第2のレンズ 19 第3のレンズ 20 透過マスク 21 第1の偏向器 22 第2の偏向器 23 第3の偏向器 24 第4の偏向器 25 ブランキング 26 第4のレンズ 27 アパーチャ 28 リフォーカスコイル 29 第5のレンズ 30 ダイナミックフォーカスコイル 31 ダイナミックスティグコイル 32 第6の対物レンズ 33 主偏向器 34 復偏向器 35 ステージ 50 制御部 51 記憶媒体 52 CPU 53 データ管理部 54 バッファメモリ 55 副偏向器用偏向量設定部 56 パターン制御部 57 パターン補正部 58 クロック設定部 59 露光管理部 60 マスクステージ制御部 61 主偏向器用偏向量設定部 62 ステージ制御部 63 レーザー干渉計 64 モータ 65 ブランキング制御部 66 DAC/AMP 67 DAC/AMP 68 AMP 69 DAC/AMP 70 DAC/AMP 71 DAC/AMP 80 反射電子検出器 81 反射電子検出器 82 信号解析装置 83 制御用計算機 84 シリコン 85 位置検出マーク 100 参照用チップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−114553(JP,A) 特開 昭57−138757(JP,A) 特開 昭58−6130(JP,A) 特開 昭57−145324(JP,A) 特開 昭60−126827(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1領域内で電子ビームを偏向可能な主
    偏向器と、該第1領域内で定義される第2領域内で該電
    子ビームを偏向可能な副偏向器を含む2段以上の電子ビ
    ーム偏向器を含み、該副偏向器による該電子ビームの偏
    向効率が該主偏向器の偏向距離に依存する電子ビーム露
    光装置において、 a)所定の位置関係で複数の位置検出マークを有する参
    照板をステージ移動することによって、該複数の位置検
    出マークの各々を該第2領域の境界付近に配置し、 b)該主偏向器によって該電子ビームを該第2領域の略
    中心に偏向し、 c)該副偏向器で該電子ビームを偏向して参照板からの
    反射電子を測定することにより該複数の位置検出マーク
    の位置を検出し、 d)検出された検出位置と該ステージ移動に基づく位置
    情報とを用いて該第2領域に対する該偏向効率を求め、 e)該第2領域に対する該偏向効率を補正する補正係数
    を求める各段階を含む偏向効率調整方法。
  2. 【請求項2】 前記第1領域内で複数の前記第2領域が
    定義されており該複数の第2領域の各々に対して前記
    a)乃至前記e)の段階を実行する段階を更に含むこと
    を特徴とする請求項1記載の偏向効率調整方法。
  3. 【請求項3】 前記位置検出マークの前記所定の位置関
    係が含む誤差を予め測定し、 前記検出位置から該誤差を差し引くことにより該検出位
    置に含まれる該誤差を除去する各段階を更に含むことを
    特徴とする請求項1又は2記載の偏向効率調整方法。
  4. 【請求項4】 前記位置検出マークの前記所定の位置関
    係が含む誤差をステージ移動に基づいて測定して前記検
    出位置に含まれる該誤差を除去する校正段階を更に含む
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の偏向効率調整方
    法。
  5. 【請求項5】 前記校正段階は、 前記主偏向器と前記副偏向器を所定の偏向量に固定し、 前記参照板をステージ移動して前記参照板からの反射電
    子を測定することにより前記位置検出マークの前記所定
    の位置関係が含む誤差を測定し、 前記検出位置から該誤差を差し引くことにより該検出位
    置に含まれる該誤差を除去する各段階を含むことを特徴
    とする請求項4記載の偏向効率調整方法。
  6. 【請求項6】 前記主偏向器の偏向量を基準として用い
    て前記補正係数を校正する校正段階を更に含むことを特
    徴とする請求項1又は2記載の偏向効率調整方法。
  7. 【請求項7】 前記校正段階は、 1つの位置検出マークを所定の位置に配置し、 前記主偏向器を用いて前記電子ビームを該1つの位置検
    出マークに偏向し、 前記補正係数に基いて前記副偏向器を用いて該電子ビー
    ムを所定の距離だけ偏向し、 該主偏向器を用いて該電子ビームを偏向し戻して該1つ
    の位置検出マークを検出し、 該主偏向器を偏向し戻した偏向量と該所定の距離とに基
    いて該補正係数に含まれる前記位置検出マークの前器所
    定の位置関係に起因する誤差を取り除く各段階を含むこ
    とを特徴とする請求項6記載の偏向効率調整方法。
  8. 【請求項8】 第1領域内で電子ビームを偏向可能な主
    偏向器と、該第1領域を分割する複数の第2領域の各々
    の内部で該電子ビームを偏向可能な副偏向器を含む2段
    以上の電子ビーム偏向器を含み、該副偏向器による該電
    子ビームの偏向効率が該主偏向器の偏向距離に依存する
    電子ビーム露光装置において、 a)縦横に配置された互いに接する複数の矩形領域であ
    る該複数の第2領域で該第1領域を分割し、 b)移動ステージによって一つの位置検出マークを該複
    数の第2領域の一つの頂点に位置し、 c)該主偏向器を用いて該電子ビームを該一つの頂点を
    共有する該複数の第2領域の一つの略中心に偏向し、 d)該副偏向器を用いて該電子ビームを偏向して反射電
    子を測定することにより該一つの位置検出マークの位置
    を検出し、 e)該c)及び該d)の段階を該一つの頂点を共有する
    該複数の第2領域の全てに対して行い、 f)該b)乃至該e)の段階を該複数の第2領域の全て
    の頂点に対して行い、 g)該複数の第2領域の各々に対して、4つの頂点に於
    ける該一つの位置マークの検出位置と該ステージ移動に
    基づく位置情報とを用いて該偏向効率を求め、 h)該複数の第2領域の各々に対して、該偏向効率を補
    正する補正係数を求める各段階を含む偏向効率調整方
    法。
  9. 【請求項9】 第1領域内で電子ビームを偏向可能な主
    偏向器と、該第1領域内で定義される第2領域内で該電
    子ビームを偏向可能な副偏向器を含む2段以上の電子ビ
    ーム偏向器を含み、該副偏向器による該電子ビームの偏
    向効率が該主偏向器の偏向距離に依存する電子ビーム露
    光装置であって、 所定の位置関係で複数の位置検出マークを有する参照板
    をステージ移動することによって該複数の位置検出マー
    クの各々を該第2領域の境界付近に配置する手段と、 該主偏向器によって該電子ビームを該第2領域の略中心
    に偏向する手段と、 該副偏向器で該電子ビームを偏向して参照板からの反射
    電子を測定することにより該複数の位置検出マークの位
    置を検出する手段と、 検出された検出位置と該ステージ移動に基づく位置情報
    とを用いて該第2領域に対する該偏向効率を求める手段
    と該第2領域に対する該偏向効率を補正する補正係数を
    求める手段を含む電子ビーム露光装置。
  10. 【請求項10】 前記第1領域内で複数の前記第2領域
    が定義されており該複数の第2領域の各々に対して前記
    補正係数を求めることを特徴とする請求項9記載の電子
    ビーム露光装置。
  11. 【請求項11】 前記位置検出マークの前記所定の位置
    関係が含む誤差を予め測定する手段と、 前記検出位置から該誤差を差し引くことにより該検出位
    置に含まれる該誤差を除去する手段を更に含むことを特
    徴とする請求項9又は10記載の電子ビーム露光装置。
  12. 【請求項12】 前記位置検出マークの前記所定の位置
    関係が含む誤差をステージ移動に基づいて測定して前記
    検出位置に含まれる該誤差を除去する校正手段を更に含
    むことを特徴とする請求項9又は10記載の電子ビーム
    露光装置。
  13. 【請求項13】 前記校正手段は、 前記主偏向器と前記副偏向器を所定の偏向量に固定する
    手段と、 前記参照板をステージ移動して前記参照板からの反射電
    子を測定することにより前記位置検出マークの前記所定
    の位置関係が含む誤差を測定する手段と、 前記検出位置から該誤差を差し引くことにより該検出位
    置に含まれる該誤差を除去する手段を含むことを特徴と
    する請求項12記載の電子ビーム露光装置。
  14. 【請求項14】 前記主偏向器の偏向量を基準として用
    いて前記補正係数を校正する校正手段を更に含むことを
    特徴とする請求項9又は10記載の電子ビーム露光装
    置。
  15. 【請求項15】 前記校正手段は、 1つの位置検出マークを所定の位置に配置する手段と、 前記主偏向器を用いて前記電子ビームを該1つの位置検
    出マークに偏向する手段と、 前記補正係数に基いて前記副偏向器を用いて該電子ビー
    ムを所定の距離だけ偏向する手段と、 該主偏向器を用いて該電子ビームを偏向し戻して該1つ
    の位置検出マークを検出する手段と、 該主偏向器を偏向し戻した偏向量と該所定の距離とに基
    いて該補正係数に含まれる前記位置検出マークの前器所
    定の位置関係に起因する誤差を取り除く手段を含むこと
    を特徴とする請求項14記載の電子ビーム露光装置。
  16. 【請求項16】 第1領域内で電子ビームを偏向可能な
    主偏向器と、該第1領域を分割する複数の第2領域の各
    々の内部で該電子ビームを偏向可能な副偏向器を含む2
    段以上の電子ビーム偏向器を含み、該副偏向器による該
    電子ビームの偏向効率が該主偏向器の偏向距離に依存す
    る電子ビーム露光装置であって、 縦横に配置された互いに接する複数の矩形領域である該
    複数の第2領域で該第1領域を分割する第1の手段と、 移動ステージによって一つの位置検出マークを該複数の
    第2領域の一つの頂点に位置する第2の手段と、 該主偏向器を用いて該電子ビームを該一つの頂点を共有
    する該複数の第2領域の一つの略中心に偏向する第3の
    手段と、 該副偏向器を用いて該電子ビームを該略中心から偏向し
    て反射電子を測定することにより該一つの位置検出マー
    クの位置を検出する第4の手段と、 該第3の手段及び該第4の手段を用いて、該一つの頂点
    を共有する該複数の第2領域の全てに対して、該略中心
    から該電子ビームを偏向して該一つの位置検出マークの
    位置を検出する第5の手段と、 該第2の手段及び該第5の手段を用いて、該複数の第2
    領域の全ての頂点に対して、該複数の第2領域の該略中
    心から該電子ビームを偏向して該一つの位置検出マーク
    を検出する第6の手段と、 該複数の第2領域の各々に対して、4つの頂点に於ける
    該一つの位置マークの検出位置と該ステージ移動に基づ
    く位置情報とを用いて該偏向効率を求める第7の手段
    と、 該複数の第2領域の各々に対して該偏向効率を補正する
    補正係数を求める第8の手段を含む電子ビーム露光装
    置。
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