JP3387638B2 - 建物ユニットおよびユニット建物の施工方法 - Google Patents

建物ユニットおよびユニット建物の施工方法

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JP3387638B2 JP18455794A JP18455794A JP3387638B2 JP 3387638 B2 JP3387638 B2 JP 3387638B2 JP 18455794 A JP18455794 A JP 18455794A JP 18455794 A JP18455794 A JP 18455794A JP 3387638 B2 JP3387638 B2 JP 3387638B2
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秀城 森脇
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ユニット建物に
おける玄関や勝手口などの出入口を備えた建物ユニット
およびユニット建物の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ユニット住宅などのユニット建物では、
工業化率を向上させるために、例えば特開昭55−11
1556号公報や特開平02−109863号公報に示
されるような防水パンを、玄関ユニットなどの出入口ユ
ニットに設けられているたたき部に工場にて配設する場
合がある。
【0003】ところで、玄関などのたたき部は、出入り
の際に入りがちな砂や泥、ほこりなどを掃き出しやすい
ようになっているのが望ましい。
【0004】このため、例えば玄関ユニットの玄関口の
下方に位置する床梁の防水パン設置箇所を現地にて切断
し、この切断部分に沓摺を配設し、この沓摺の上面に合
わせるようにしてタイルなどを配設してたたき部とする
ことがある。この場合には、玄関たたき部の配設は、建
築現場施工ということになり工業化の対象ではなくな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ユニット建
物は、工場にて生産した建物ユニットを現地で組み立て
てゆく工法を採用し、これによって、工業化率を高め、
工期の短縮化、品質の安定化、コストの低減などを図っ
ているいるものである。
【0006】そのため、上記のような現地でおこなう作
業を工業化へ移行させ、ユニット建物の前記利点を一層
発揮させたいという要請がある。
【0007】また、2階などの上階の場合には、床梁の
防水パン設置箇所を切断すると、その部分をアンカーボ
ルトなどによって後から補修しても、ユニットの所要の
構造強度を得ることができず、出入口たたき部に掃き出
し機能をもたせることはできなかった。
【0008】この発明は、上記の実情を背景としてなさ
れたもので、掃き出し機能を備え、しかも工業化生産す
ることのできる出入口を備えた建物ユニットおよびユニ
ット建物の施工方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のこの発明
は、出入口を備えた建物ユニットであって、出入口開口
部に位置する床梁の上面側に、前記出入口開口部に配設
されるドア枠を載せるための段差部を、前記ドア枠の下
枠の上面が前記出入口開口部に通じるたたき部に配設し
た防水パンの踏面よりも上方にほとんど位置しないよう
な深さに設定して形成し、この段差部にドア枠を載せて
取り付け、このドア枠の下枠と防水パンとの間に沓摺を
その上面が防水パンの踏面よりも上方にほとんど位置し
ないよう に架け渡したことを特徴とする。
【0010】請求項2記載のこの発明は、工場で生産さ
れた請求項1記載の建物ユニットを他の建物ユニットと
ともに施工現場に搬送し、他の建物ユニットと組み合わ
せて建物を構築することを特徴とするユニット建物の施
工方法である。
【0011】
【作用】この発明の出入口を備えた建物ユニットによれ
ば、出入口開口部に通じるたたき部には防水パンが工場
にて据え付けられる。さらに、出入口開口部に位置する
床梁の上面側にドア枠も取り付けられる。このドア枠
は、床梁の上面側に形成されている段差部に載せられて
取り付けられるが、その深さは、ドア枠の下枠の上面が
防水パンの踏面よりも上方にほとんど位置しないように
設定されており、また、ドア枠の下枠と防水パンとの間
に沓摺をその上面が防水パンの踏面よりも上方にほとん
ど位置しないように架け渡されている。したがって、玄
関などのたたき部から外部への掃き出し機能が、ドア枠
の下枠、床梁や沓摺などによって妨げられることのない
出入口たたき部の配設構造を備えた建物ユニットを工業
化生産することができる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面にもとづいて
説明する。
【0013】まず、図3にもとづいて前記出入口を備え
た建物ユニットを構成するユニット建物30の概要を説
明する。
【0014】ユニット建物30は、工場で生産された1
階建物ユニット31、2階建物ユニット32などの建物
ユニットを建築現場にて基礎の上に積み上げ等して構築
されるものである。
【0015】1階建物ユニット31、2階建物ユニット
32は、軸組式によって枠組みされており、その四隅に
は形鋼からなる柱33が配設されている。そして、1階
建物ユニット31において各柱33の上端部には天井梁
41が架け渡されている。
【0016】1階建物ユニット31の上に設置されてい
る2階建物ユニット32は、この実施例では玄関ユニッ
トである(以下、2階建物ユニット32を玄関ユニット
という)。
【0017】玄関ユニット32の底部には、床構造体3
4が配設されている。この床構造体34は、外まわりの
四辺に配設される大梁4a、4b、4c、4dと、互い
に対向する一対の大梁4c、4d間に掛け渡される複数
の床小梁5a、5bとから構成されている。そして、大
梁4aの中央部の梁せいは、段差部9が形成されること
により、床小梁5aの梁せいとともに、大梁4b、4
c、4dの梁せいよりも低く設定されている。
【0018】さらに、玄関ユニット32の大梁5aは、
複数の床小梁5cとともに、他の床小梁5bよりも低い
位置に配設されている。
【0019】床小梁5bの上には、この床小梁5bと直
交する複数の床根太35が掛け渡されている。
【0020】そして、前記出入口の下方に位置する床小
梁5aの上面と玄関ユニット32の下面との間の距離が
85mm(床小梁5aの梁せいは60mm)とされてい
る一方で、他の床小梁5bの上面と玄関ユニット32の
下面との間の距離が125mm(床小梁5bの梁せいは
125mm)とされている。
【0021】そして、床小梁5aは、床小梁5cととも
に格子状に組まれ、さらに出入口側の大梁4aの上面と
玄関ユニット32の下面との間の距離が85mmとされ
ている一方で、他の大梁4b、4c、4dの上面と玄関
ユニット32の下面との間の距離が176mmとされて
いる。
【0022】このような寸法設定のもとで、床構造体3
4は、長手方向の梁せいが異なる複数の梁の混在からな
る構成体とされている。
【0023】図1は、出入口ユニットとしてのこの玄関
ユニット32の部分断面図で、1はこの玄関ユニット3
2に設けられた出入口開口部である。出入口開口部1に
は、ドア枠2が配設されており、ドア枠2にはドア3が
開閉可能に取り付けられている。
【0024】大梁4aは、出入口開口部1の幅方向に沿
って配設された出入口ユニットの床梁で、断面ロ字状の
軽量型鋼から構成されている。この大梁4aには、床小
5cが直交するようにして接合されている。
【0025】床小梁5cの上部には、床パネル6が配設
されている。この床パネル6は、パーチクルボード6a
と普通合板6bとから構成されている。
【0026】床パネル6の上部には、図2に示すような
平面視方形状の防水パン7が配設されるようになってい
る。
【0027】この防水パン7は、下側から順に、繊維強
化プラスチック71、補強合板72、繊維強化プラスチ
ック73、接着層74およびタイル75から構成される
単品部材であり、その3方が立ち上げられた器状とされ
ている。
【0028】防水パン7の出入口開口部側端縁部7a
は、図2に示すように、フランジ状に平にされ、大梁4
aの上面部に取り付けられるようになっている。
【0029】大梁4aの上面部には、前記防水パン7の
出入口開口部側端縁部7aとともに出入口開口部1に配
設されるドア枠2を載せるための段差部9が形成されて
いる。
【0030】沓摺8は、ヘミング形成された鋼板より構
成されており、図1に示すように、ドア枠2の下枠と防
水パン7との間にその上面8aが防水パン7の踏面7b
よりも上方にほとんど位置しないように架け渡されてい
る。なお、図2においては、沓摺8はその平板部分のみ
を図示している。10は踊り場である。
【0031】なお、ドア枠2の下枠の下面には、防水シ
ート11が配設されて、出入口開口部1の下側における
防水性能が確保されている。
【0032】大梁4aの上面部に形成されている段差部
9の深さdは、ドア枠2の下枠の上面が出入口開口部1
に通じるたたき部としての防水パン7の踏面7bよりも
上方にほとんど位置しないように設定されている。
【0033】このような構成の、出入口たたき部を備え
た玄関ユニット(建物ユニット)32は、工場にてつぎ
のように生産される。なお、この発明の構成要素ではな
い各部については、一般名称のみを示す。
【0034】まず、工場にて、床パネル6が床小梁5c
に取り付けられる。つぎに、ドア3横のスタッドが取り
付けられる。さらに、玄関周辺の外壁が取り付けられ
る。
【0035】このような外構が完成したのち、防水パン
7が取り付けられる。そして、防水シート11が貼り付
けられる。なお、このとき、防水シート11の上面側に
は、この防水シート11を防水パン7の開口部側端縁部
7aにしっかりと固定するための水切り補強プレート1
2が配設される。この水切り補強プレート12は、防水
シート11をしっかりと固定するだけでなく、防水シー
11を上面側から保護する役割も果たしている。
【0036】このような足場まわりが完成したのち、玄
関ドア枠2が取り付けられる。そして、防水パン7の外
周まわりにシール貼り付けがおこなわれる。こののち
に、 摺8が、ドア枠2の下枠と防水パン7との間にそ
の上面8aが防水パン7の踏面7bよりも上方にほとん
ど位置しないように取り付けられる。
【0037】以上が完成すると、玄関ドア額縁の仮止め
がおこなわれ、玄関框が取り付けられる。この玄関框の
取付にあたっては、床パネル6の建物内側端縁部に設け
られている木桟(図示省略)に玄関框を支持させるよう
にする。
【0038】このように生産された玄関ユニット32
は、施工現場へ搬送されて、他の建物ユニットとの間の
防水処理、玄関内壁貼りのみが現場施工されることとな
る。
【0039】つぎに、このような構成の出入口たたき部
の配設構造の作用を説明する。
【0040】出入口ユニット32のたたき部には防水パ
ン7が工場にて据え付けられる。さらに、出入口ユニッ
32に設けられた出入口開口部1に位置する大梁4a
の上側に、ドア枠2も取り付けられる。このドア枠2
は、大梁4aの上面側に形成されている段差部9に載せ
られて取り付けられるが、その深さdは、ドア枠2の下
枠の上面が防水パン7の踏面7bよりも上方にほとんど
位置しないように設定されている。
【0041】したがって、玄関などのたたき部から外部
への掃き出し機能が、ドア枠2の下枠、大梁4aや沓摺
8などによって妨げられることのない出入口たたき部の
配設構造を工業化生産することができる。
【0042】なお、この発明は、上面の実施例に限定さ
れるものではなく、当業者がおこなう各種の設計変更な
ども含むものである。例えば、この実施例では、出入口
ユニットの設置階を限定しておらず、1階のみならず、
2階等の上階にも適用できるものである。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、玄関ユニット(建物ユニット)のたたき部には防水
パンが工場にて据え付けられ、出入口開口部に位置する
床梁の上面側にドア枠も取り付けられる。このドア枠
は、床梁の上面側に形成されている段差部に載せられて
取り付けられるが、その深さは、ドア枠の下枠の上面が
防水パンの踏面よりも上方にほとんど位置しないように
設定されており、また、ドア枠の下枠と防水パンとの間
に沓摺をその上面が防水パンの踏面よりも上方にほとん
ど位置しないように架け渡されている。したがって、玄
関などのたたき部から外部への掃き出し機能が、ドア枠
の下枠、床梁や沓摺などによって妨げられることのない
出入口たたき部の配設構造を備えた建物ユニットを工業
化生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す出入口ユニットとして
の玄関ユニットの部分断面図である。
【図2】同床梁、防水パンおよび沓摺を示す斜視図であ
る。
【図3】建物ユニットを構成するユニット建物の概要を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 出入口開口部2 ドア枠 4a、4b、4c、4d 床梁 8 沓摺 8a 沓摺の上面 7 防水パン 7a 踏面 9 段差部 d 段差部の深さ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出入口を備えた建物ユニットであって、
    出入口開口部に位置する床梁の上面側に、前記出入口開
    口部に配設されるドア枠を載せるための段差部を、前記
    ドア枠の下枠の上面が前記出入口開口部に通じるたたき
    部に配設した防水パンの踏面よりも上方にほとんど位置
    しないような深さに設定して形成し、この段差部にドア
    枠を取り付け、このドア枠の下枠と防水パンとの間に沓
    摺をその上面が防水パンの踏面よりも上方にほとんど位
    置しないように架け渡したことを特徴とする建物ユニッ
  2. 【請求項2】 工場で生産された請求項1記載の建物ユ
    ニットを他の建物ユニットとともに施工現場に搬送し、
    他の建物ユニットと組み合わせて建物を構築することを
    特徴とするユニット建物の施工方法。
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