JP3387210B2 - 水崩壊性シートおよびそれを用いた衛生材料 - Google Patents

水崩壊性シートおよびそれを用いた衛生材料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水崩壊性シートおよび
水崩壊性衛生材料に関し、更に詳しくは、特に人体から
排泄される経血の吸収、排尿等がなされた後に、廃棄処
理のために水洗トイレットの放流水中に投入することで
水崩壊させ、そのままで放流可能にした生理帯、紙おむ
つ等の水崩壊性衛生材料に係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の生理帯、紙おむつ等の
衛生材料に共通する基本構造として、従来の場合には、
例えば、厚さ20μm程度のポリエチレンフィルムによ
る下層側(衣類に接する側)の防漏性層の上にパルプ、
又はパルプを主成分とする吸収層を配置させると共に、
該吸収層上にポリエチレン、又は他のポリマーの繊維を
用いた多孔質シートによる上層側(身体に接する側)の
透過層を重ねた多層構造が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記多
層構造による従来の衛生材料においては、中間の吸収層
を挟む上層側、下層側にそれぞれ配置される透過性層、
防漏性層の各素材が、共に水に対して非崩壊性であるこ
とから、たとえ中間吸収性層としての素材自体が水崩壊
性であっても、該衛生材料の全体としては、水に対して
非崩壊性となり、その使用後に、水洗トイレットの放流
水中に投棄して放流させることは不可能である。一方、
このための対応策、つまり、前記透過性層、防漏性層を
水崩壊性にするための手段として、該各層を構成する素
材の一部にポリビニルアルコールを使用することの提案
がなされている。この提案には、 (1)高価なキャスティング方式によるポリビニルアル
コールフィルムを防漏フィルムとして応用すること(該
フィルムが高価であることから、実際上、使用不可
能)。
【0004】(2)ポリビニルアルコール水溶液を耐水
性に乏しい紙シート面上に塗工すること(該塗工によっ
て、実際上、紙シートが裁断されてしまう)。 (3)ポリビニルアルコールを電解質によりゲル化させ
て全体の強度を向上させること(ポリビニルアルコール
が素材繊維に直接、吸着されてしまい、水崩壊性を維持
し得ない)。 等が挙げられるが、何れも満足な品質を得られず、この
ために商品としては、未だ市場に出現していない現況に
ある。従って、現在においては、経血、尿等を含んだ使
用済みの衛生材料を通常の家庭ゴミと一緒に廃棄処理し
ている状況にあり、これが環境衛生上、大きな社会問題
となりつつある。
【0005】本発明は、このような従来の問題点を改善
するためになされたもので、その目的とするところは、
周囲環境に有害な影響を与える惧れがなく、廃棄時に容
易に水崩壊性となり、しかも生産性に優れて安価に提供
し得る生理帯、紙おむつ等に使用できる水崩壊性シート
および水崩壊性衛生材料を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る水崩壊性シートは、N−メトキシメチ
ル化ナイロンおよび脂肪酸アマイドをぞれぞれ1〜20
g/m2 、1〜50g/m2 保持させた40〜100g
/m2 のパルプ、天然繊維または合成繊維からなる液体
透過性の水崩壊性シートである。さらにはその水崩壊性
シート、および脂肪族多価アルコール10〜80%を含
有する平均重合度300〜700、鹸化度80〜99%
のポリビニルアルコールを10〜80g/m2 保持させ
た40〜100g/m2 のパルプ、天然繊維または合成
繊維からなる液体防漏性の水崩壊性シートを、任意な量
の高吸水性ポリマーを含有する未処理のパルプ、天然繊
維または合成繊維からなる液体吸収性水崩壊性シートの
両面に重ね合わせて、ヒートシール成形して所要形状に
成形すると共に、防漏性面の適所に粘着剤を付着させ、
且つ該粘着剤面に水崩壊性剥離紙を施して構成したこと
を特徴とするものである。
【0007】先にも述べたように、従来のこの種の生理
帯、紙おむつ等の水崩壊性衛生材料の場合には、衣類に
接する下層側の防漏性層と身体に接する上層側の多孔質
シートの透過性層との各素材の夫々が、共に水に対して
非崩壊性であるために、結果として、使用済み後に水洗
トイレットの放流水中に投棄しての放流が不可能であっ
た。一般に、ポリビニルアルコールを水崩壊性のパル
プ、又は天然繊維、若しくは合成繊維シートの成形に適
用するには、予め、これを必要量混合した水性分散体を
用いて成形させる手段があるが、この方法の場合には、
衛生材料としての強度保持のために、かなりの量のポリ
ビニルアルコールを添加する必要があり、シート自体の
湿潤強度が大きくなって使用時の強度こそ十分ではある
が、良好な水崩壊性が得られない。
【0008】又、予め、ポリビニルアルコール・フィル
ムを調整してシート面に貼り合わせる手段もあるが、こ
の方法の場合には、該貼り合わせ面が連続した平面とな
るので、経血、尿等の排泄液体を殆ど透過することがで
きないほかに、該ポリビニルアルコール・フィルム自体
の成形には、通常、キャスティング方式を必要としてい
て価格が非常に高く、ここでの衛生材料のような安価な
商品に対しては経済的に適用できず、更にはT−ダイ方
式によるポリビニルアルコール・フィルムの成形につい
ても種々検討を重ねたが、その成形性が非常に劣ってお
り、到底、使用に耐える満足なものが得られない。
【0009】しかしながら一方でポリビニルアルコール
は脂肪族アルコールと共にPseudomonas 菌によって生分
解されることから、環境上においても望ましいポリマー
の一つであり、本発明においては、少量のN−メトキシ
メチル化ナイロンと脂肪族アマイドとを素材として併用
し、使用時の水量、つまり、対象とする排泄液体量が想
定値程度であることを条件にして、該使用に十分に耐え
得る耐水性を有し、且つ水量の多い水洗トイレットの放
流中に投棄することで、該水中で崩壊して放流可能とな
るように、次の構成による水崩壊性衛生材料を創案し
た。即ち、本発明の係る水崩壊性衛生材料の構成は、
(A)身体に直接接触させて違和感が少なく、排泄され
る液体を透過し、且つ想定される排泄液体量程度では崩
壊しない水崩壊性の透過層 (B)前記透過性層を透過した排泄液体を吸収、且つ保
持する水崩壊性の吸収性層、及び(C)前記吸収性層に
吸収された排泄液体の漏洩を防ぐ水崩壊性の防漏性層の
夫々を主体部とし、該主体部に対して、(D)使用に際
し、前記防漏性層側を衣服等に固定するための粘着剤
層、及び(E)不使用時に前記粘着剤層を覆い、且つ使
用時に剥離して該粘着剤層を露出させる水崩壊性の剥離
層 を夫々に配したものである。
【0010】而して、これらの各層は、付着面積が比較
的少なくて済む粘着剤層を除き、そのすべてが水崩壊性
とされており、且つ透過性層、及び防漏性層について
は、使用に際して形状保持の可能な強度と耐水性を有す
ると共に、所要形状に成形させるための生産工程上、ヒ
ートシール成形が可能とされ、更に、吸収性層について
は、既存の未処理パルプ、天然繊維または合成繊維から
なる材料自体が水崩壊性であって必要とされる液体吸収
能力が与えられていることから、そのまま使用可能であ
るが、要求される液体吸収能力に対応して適当量の高吸
収性ポリマーが添加されるもので、この構成によって前
記目的が十分に達成される。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る水崩壊性衛生材料の実施
例につき、図1を参照して詳細に説明する。図1は、本
発明の一実施例を適用した水崩壊性材料の部分断面図で
ある。この図1に示す本実施例による水崩壊性材料(1
0)は、先にも述べた如く、以下の部材の積層によって
構成される。即ち、本実施例の場合は、透過性層および
防漏性層を夫々に形成する水崩壊性透過性シート
(1)、水崩壊性防漏性シート(3)と、吸収性層を形
成する水崩壊性吸収シート(2)と、粘着剤層(4)
と、それに、剥離層を形成する水崩壊性粘着剤剥離層シ
ート(5)とで構成される。
【0012】続いて、前記各部材の詳細について述べ
る。前記透過性層を形成する水崩壊性透過性シート
(1)、及び防漏性層を形成する水崩壊性防漏性シート
(3)の各素材として、本実施例においては、40〜1
00g/m2 のパルプ、天然繊維または合成繊維からな
る素材シート材料を準備する。この素材シートとして
は、水崩壊性を示す素材であれば種々のパルプ、天然繊
維または合成繊維からなる材料が使用できる。なお、そ
れぞれのシート(1)、(2)、(3)は同一の素材で
もよく、互いに違う素材を使用してもよい。前記素材シ
ート材料に対しては、先ず、所要の柔軟性、及び使用時
の耐水性を含む強度性、並びに使用後の水崩壊性を与え
るために、脂肪酸アマイド2重量%トルエン溶液、N−
メトキシメチル化ナイロン5重量%メタノール溶液を順
次塗工(夫々1〜20g/m2 、1〜50g/m2 )し
て、吸着させて、水崩壊性透過性シート(1)を調整す
る。
【0013】又、グリセリン、分子量400ポリエチレ
ングリコール若しくはプロピレングリコールを10〜8
0%含有する平均重合度300〜700、鹸化度80〜
99%のポリビニルアルコール15%水溶液を、同じく
素材シート材料に塗工して10〜80g/m2 吸着させ
水崩壊性防漏性シート(3)を調整する。ここで、前記
脂肪酸アマイド、ならびにN−メトキシメチル化ナイロ
ンを保持させた水崩壊性透過性シートは、空隙率60〜
80%で既存商品の平均50%の空隙率より大きい値を
示すが、全体として疏水性となっているので、液体透過
性は既存商品と同等で身体と接触して不快感、違和感が
ない。脂肪族アルコールを含有するポリビニルアルコー
ルを吸着させた水崩壊性防漏性シートは、吸収された排
泄液体の水分が衣類等に浸透するのを容易に防ぐことが
でき、併せて、150℃以上の温度で加熱することによ
って所要形状へのヒートシール成形が可能で、既存商品
に適用されているポリエチレンネット、フィルムに代わ
り得る十分な特性を有すると共に、ここでは生産工程の
簡略化に資するところが頗る大である。
【0014】一方、前記水崩壊性吸収シート(2)は、
既存のパルプ、天然繊維または合成繊維からなる未処理
の吸収シート材料であってよく、該吸収シート材料は、
それ自体が水崩壊性であると共に、必要とされる排泄液
体の吸収、保持能力を十分に有することから、そのまま
での使用も可能であるが、ここでは、更に要求される排
泄液体の吸収、保持能力に対応して適当量の高吸水性ポ
リマーを添加して用いる。而して、前記各水崩壊性シー
ト(1)、(3)は、前記水崩壊性吸収シート(2)の
両面に重ね併せた状態で、一方の水崩壊性シート(1)
が身体に直接接触する透過吸収面、他方の水崩壊性シー
ト(3)が、衣類等に固定する防漏性面となる如く、所
要形状にヒートシール成形されると共に、該衣類等に固
定する防漏性面側の適所に対して、所要量、一般的には
比較的少量の粘着剤を付着させて粘着剤層(4)とし、
且つ該粘着剤層(4)の表面には、水崩壊性剥離紙シー
ト(5)を着脱、剥離可能に施す。
【0015】尚、この場合、前記粘着剤については、そ
の所要量が少量で済むために、水溶性、若しくは水不溶
性の何れであっても、特に問題ではない。又、前記水崩
壊性剥離紙シート(5)としては、この場合、30〜6
0g/m 2 の水崩壊性シートの表面側に対して、平均重
合度300〜700、鹸化度80〜99モル%のポリビ
ニルアルコール15重量%水溶液を塗布、乾燥して10
〜80g/m2 吸着させ、更に、その表面側に剥離用シ
リコーンの薄膜を1〜2g/m2 吸着させたものであっ
てよい。ここで、本実施例構成による水崩壊性材料(1
0)を使用するのには、先ず、水崩壊性剥離紙シート
(5)を剥離して粘着剤層(4)を露出させるが、該剥
離した水崩壊性剥離紙シート(5)は、これを水洗トイ
レットの放流水中に投棄することで、ポリビニルアルコ
ールが水に溶解して、水不溶性の剥離用シリコーンの薄
膜が分離し、且つ水崩壊性シリコーンを水に溶解して夫
々に放流可能となる。次いで、前記露出された粘着剤層
(4)の面を衣類面に押し付けることで固定して使用す
る。
【0016】この状態において、身体に直接接触する水
崩壊性透過性シート(1)は空隙率60〜80%であ
り、経血、尿等の水性排泄液体(6)がこの水崩壊性シ
ート(1)を容易に透過するが、このとき、該水崩壊性
シート(1)中のN−メトキシメチル化ナイロンが原形
態を保持する。一方、この水崩壊性シート(1)に含ま
れる水不溶性で柔軟性のある脂肪酸アマイドの薄膜のた
め、身体の皮膚に直接接触する面の湿潤状態が少なく、
使用者にとって好ましい結果を与えることになる。又、
前記水崩壊性シート(1)を透過した経血、尿等の水性
排泄液体(6)は、高吸水性ポリマーを含有する水崩壊
性吸収シート(2)に吸収、且つ保持される。
【0017】更に、前記水崩壊性吸収シート(2)に
は、水性排泄液体に対する十分な吸収、保持能力が与え
られているが、全体として湿潤状態にあるので、水崩壊
性シート(3)によって衣類側への漏洩が防止される。
そして、前記のようにして使用済みとなった水崩壊性材
料(10)は、これを水洗トイレットの大量の放流水中
に投棄することにより、該材料全体が放流水中をに水崩
壊して、そのままでの放流が可能になるのである。次に
本実施例を具体化した各別例について述べる。 実施例1 先ず、エチレン・ビスステアリン酸アマイド2重量%ブ
チルセロソルブ溶液を、50g/m2 のパルプシートに
塗工し、ついでN−メトキシメチル化ナイロン5重量%
メタノール溶液を塗工して、乾燥し、夫々2g/m2
4g/m2 を吸着させる。
【0018】このようにして得られたパルプシートは、
N−メトキシメチル化ナイロンの薄膜で人体の皮膚に近
い感触が得られ、更にエチレン・ビスステアリン酸アマ
イドによってワックスに近似した疏水性の柔軟な薄膜が
吸着されていて、約70%の空隙率を有し、経血、尿等
の水性排泄液体を透過し得るものとなる。又、前記N−
メトキシメチル化ナイロン、エチレン・ビスステアリン
酸アマイドを吸着したパルプシートは柔軟性と耐水性が
与えられ、比較的多量の水中では、水中で崩壊して放流
が可能となる。続いて、グリセリン10%を含有する平
均重合度300、鹸化度90%のポリビニルアルコール
15重量%水溶液を別の50g/m2 のパルプシートに
塗工して乾燥し10g/m2 のポリビニルアルコールを
吸着させると、比較的少量の水分に対しては充分な防漏
性を有し、水洗トイレットのような比較的大量の水中で
は水崩壊性となり、放流が可能となる。
【0019】前記身体に直接接触する水崩壊性シート
と、衣類等に固定する水崩壊性シートとの間に、所要形
状に裁断したアクリル系高吸水性ポリマー2重量%を含
有するパルプシートを挿入した上で、該各水崩壊性シー
トの周縁部相互をヒートシールして、いわゆる接着、裁
断処理する。その後、前記衣類等に固定する水崩壊性シ
ートの所要面部分に少量の粘着剤を塗工、付着させ、該
粘着剤面には、水崩壊性剥離紙シートを施し、このよう
にして所期通りの水崩壊性衛生材料を得るのである。こ
こで、該水崩壊性剥離紙シートとしては、紙製等の水崩
壊性シートを用い、該シート表面に平均重合度500、
鹸化度87%のポリビニルアルコール15重量%水溶液
を塗工、乾燥させて、ポリビニルアルコールを10g/
2 吸着させ、更に、剥離用シリコーンポリマー7重量
%トルエン溶液を塗工し、且つ温度80〜90℃で10
秒間加熱硬化させたものである。
【0020】而して、前記積層構成による水崩壊性衛生
材料では、生理帯、おむつとして使用したとき、経血、
尿等の排泄液体の吸収能力、防漏性、及び使用時の形状
保持能力、感触性等において満足し得る結果が得られ、
併せて、この水崩壊性衛生材料は、粘着面を覆う水崩壊
性剥離シートを含めて水崩壊性が良好で、使用済みの該
水崩壊性衛生材料を水洗トイレットの放流水中に投棄し
たとき、約5分間で水崩壊されて放流可能となった。
【0021】
【発明の効果】以上、実施例によって詳述したように、
本発明に係る水崩壊性衛生材料によれば、N−メトキシ
メチル化ナイロンおよび脂肪酸アマイドをぞれぞれ1〜
20g/m2 、1〜50g/m2 保持させた40〜10
0g/m2 のパルプ、天然繊維または合成繊維からなる
液体透過性の水崩壊性シート、及び脂肪酸アルコール1
0〜80%を含有する平均重合度300〜700、鹸化
度80〜99%のポリビニルアルコールを10〜80g
/m2 吸着させた40〜100g/m2 のパルプ、天然
繊維または合成繊維からなる液体防漏性の水崩壊性シー
トを、任意な量の高吸水性ポリマーを含有する未処理の
パルプ、天然繊維または合成繊維からなる液体透過性の
水崩壊性シートの両面に重ね合わせて、ヒートシール成
形して所要形状に成形すると共に、防漏性面の適所に粘
着剤を付着させ、且つ該粘着剤面に水崩壊性剥離紙を施
して構成したので、例えば、経血、尿等の排泄液体のた
めの生理帯、おむつ等に用い、使用時に十分な湿潤強度
が得られると共に、使用済み後における水洗トイレット
の放流水等の水中に投入、廃棄するときは、シート全体
が放流水中に崩壊して放流可能になるという優れた特長
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用した水崩壊性衛生材料
の概念を模式的に示す構成説明図(部分断面図)であ
る。
【符号の説明】 10 水崩壊性衛生材料 1 水崩壊性透過性シート 2 水崩壊性吸収シート 3 水崩壊性防漏性シート 4 粘着剤層 5 水崩壊性粘着剤剥離紙シート 6 経血、尿等の水性排泄液体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61F 13/551 D21H 19/10 (56)参考文献 特開 平6−101154(JP,A) 特開 昭62−270154(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42 A61F 13/18 A41B 13/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N−メトキシメチル化ナイロンおよび脂
    肪酸アマイドをぞれぞれ1〜20g/m2 、1〜50g
    /m2 保持させた40〜100g/m2 のパルプ、天然
    繊維または合成繊維からなる液体透過性の水崩壊性シー
    ト。
  2. 【請求項2】 N−メトキシメチル化ナイロンおよび脂
    肪酸アマイドをぞれぞれ1〜20g/m2 、1〜50g
    /m2 保持させた40〜100g/m2 のパルプ、天然
    繊維または合成繊維からなる液体透過性の水崩壊性シー
    ト、および脂肪族多価アルコール10〜80%を含有す
    る平均重合度300〜700、鹸化度80〜99%のポ
    リビニルアルコールを10〜80g/m2 保持させた4
    0〜100g/m2 のパルプ、天然繊維または合成繊維
    からなる液体防漏性の水崩壊性シートを、任意な量の高
    吸水性ポリマーを含有する未処理のパルプ、天然繊維ま
    たは合成繊維からなる液体吸水性水崩壊性シートの両面
    に重ね合わせて、ヒートシール成形して所要形状に形成
    すると共に、防漏性面の適所に粘着剤を付着させ、且つ
    該粘着剤面に水崩壊性剥離紙を施して構成したことを特
    徴とする水崩壊性衛生材料。
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