JP3385918B2 - 給油装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に燃料を
供給する給油所に設置する給油装置に関するものであ
る。 【０００２】 【従来の技術】従来、給油所ではどの計量機が給油中
か、給油が中断したか、あるいは給油が完了したか等の
給油状態を知るために屋外等に表示器を設け、少ない従
業員で同時に多数の給油作業を行うことができるよう検
討されている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
給油所では従業員が、顧客の要求に応じた油種や給油量
の設定あるいは給油料金の精算処理を別に行うため、そ
のための作業が必要であった。このような給油以外の給
油前処理作業等を精算処理機により顧客が自分で行い、
実際の給油作業のみ従業員が行うことで、作業効率を向
上できるが、精算処理機につり銭が無くなる等のトラブ
ルが生じたことを知ることができないことがあった。 【０００４】そこで本発明は、顧客が給油前処理を行う
精算処理機にトラブルが生じたときにすぐに知ることが
でき、より少ない従業員により給油作業を効率的に行う
ことができる給油装置を提供することを目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の給油装置は給油前処理を行う精算処理機
と、該精算処理機による給油前処理で給油可能状態とな
る計量機と、該計量機の給油許可状態、給油中あるいは
給油終了の給油状態を表示する給油状態表示器と、前記
計量機に対応して設けられ給油状態を表示する報知器と
より構成される給油装置において、前記精算処理機の金
が一杯になり、つり銭が少なくなり、あるいは故障した
ときを報知するトラブル報知装置を設け、かつ前記計量
機の給油データ管理を行う給油データ管理機をさらに設
け、前記精算処理機からの金が一杯あるいはつり銭が少
ない場合の信号、金が一杯、つり銭無しあるいはつり銭
処理の機能が故障した場合の信号を受信した該給油デー
タ管理機が、前記給油状態表示器、報知器及びトラブル
表示器へトラブルを報知する前記信号を出力し、該信号
を受信した前記給油状態表示器、報知器及びトラブル表
示器が作動することを特徴とする。顧客が給油前処理を
行う精算処理機のトラブルを報知する給油状態表示器、
報知器及びトラブル表示器で知ることができるため、少
ない従業員により給油作業を効率的に行うことができ、
また給油データ管理機により計量機だけでなく精算処理
機を集中的に管理できる。 【０００６】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の一実施形態
により具体的に説明する。図１は本発明の実施形態によ
る給油装置の構成を説明するブロック図、図２は本発明
の実施形態による給油装置を説明する斜視図、図３は本
発明の実施形態による給油装置を配置した給油所の平面
図である。 【０００７】これらの図において、本発明の実施形態に
よる給油装置１は、給油所の敷地２内に設けられたアイ
ランド３上に立設された計量機１０と、給油前処理を行
う精算処理機２０と、ＰＯＳ端末を構成する給油データ
管理機３０と、計量機１０の給油状態を表示するための
給油状態表示器４０と、報知器５０と及びトラブル表示
器６０等とから構成されている。 【０００８】上記計量器１０は、箱形に形成された本体
ケース４内に、モータ１１ａで駆動されるポンプ１１、
流量パルス発信器１２を有する流量計１３が順次地下タ
ンクに連通するよう配管で接続されレギュラ、ハイオク
タンあるいは軽油のいずれかの油を給油するための給油
系統が内蔵され、その給油系統の配管にそれぞれ給油ノ
ズル１４を有する給油ホース１５が接続されている。こ
の本体ケース４の操作側の表面には、給油ノズル１４を
掛けるノズル掛け１６が設けられ、そのノズル掛け１６
の近傍には給油ノズル１４の脱着によりオン・オフする
ノズルスイッチ１７が設けられ、その本体ケース４のノ
ズル掛け１６の上部には、給油量等を表示する給油量表
示器１８が設けられている。また、本体ケース４内に
は、ノズルスイッチ１７や流量パルス発信器１２からの
信号に基づいてポンプ１１のモータ１１ａや給油量表示
器１８等を制御したり、給油データ管理機３０から送信
されてくる給油の許可信号を受信したり、ノズルスイッ
チ１７のオン・オフ信号や給油データ等の給油信号を給
油データ管理機３０へ送信する給油制御部１９が設けら
れている。 【０００９】上記精算処理機２０は、箱形に形成された
本体５内に顧客が給油料金の前払い処理を行う前払い処
理部２１及び油の種類や給油量を顧客が設定する設定処
理部２２と、給油終了後に伝票を発行する伝票発行機２
３と、これらの各部を制御したり、給油データ管理機３
０へ給油前処理信号やトラブルが生じたときの注意信号
を送信したり、精算処理信号を給油データ管理機３０か
ら受信したりする精算制御部２４とから構成されてい
る。前払い処理部２１は、カードによる前払い処理ある
いは現金による前払い処理を行い、つり銭がある場合に
はつり銭処理を行う部分であり、本体５の操作側にカー
ド前払い用のプリペードカード口２１ａ及びクレジット
カード口２１ｂと、現金前払い用の紙幣口２１ｃ及びコ
イン口２１ｄと、つり銭口２１ｅとが設けられている。
設定処理部２２は、油の種類や給油量を設定するための
部分であり、本体５の正面側にテンキー２５と、その表
示器２６とが設けられている。また、精算制御部２４か
ら出力される注意信号としては、例えば、前払い処理部
２１の金がほぼ一杯かつり銭が所定の金額より少なくな
ったときのＡ信号と、金が一杯かつり銭が無くなったり
前払い処理部２１のつり銭処理機能が故障したときのＢ
信号等とである。 【００１０】上記給油データ管理機３０は、給油所の全
ての計量機１０、精算処理機２０、給油状態表示器４
０、報知器５０及びトラブル表示器６０を集中的に管理
する部分であり、精算処理機２０の精算制御部２４から
顧客が精算処理を終了した前処理信号を受信したとき、
所定の計量機１０へ給油許可信号を送信し、同時に給油
状態表示器４０へ状態表示信号の送信と報知器５０へ作
動信号を送信し、また、計量機１０から給油終了の給油
信号を受信して給油データ処理を行い精算処理機２０へ
伝票発行等のための精算処理信号を送信し、さらには精
算処理機２０の精算制御部２４から注意信号を受信した
とき、給油状態表示器４０、報知器５０及びトラブル表
示器６０へ注意信号や作動信号を送信する部分である。
する部分である。 【００１１】上記給油状態表示器４０は、計量機１０の
給油許可状態、給油中あるいは給油終了等の給油状態を
表示したりトラブル表示をする部分で、作業中に給油エ
リアから見ることができるように敷地２に設けられた事
務所６の壁等に取り付けられており、計量機１０の番号
に対応したランプ等からなる表示灯４１と、音声を出力
するチャイム４２と、給油データ管理機３０から状態表
示信号や注意信号を受信して表示灯４１及びチャイム４
２を制御するための状態表示制御部４３とから構成され
ている。 【００１２】上記報知器５０は、各給油エリア近傍で、
例えば、精算処理機２０の本体５頂部にそれぞれ計量機
１０に対応して設けられる赤色ランプと回転する反射鏡
を有するパトライトであり、給油データ管理機３０から
送信されてくる給油状態に対応した作動信号や注意信号
に基づいて動作する。 【００１３】上記トラブル表示器６０は、精算処理機２
０の金が一杯になったり、つり銭が少なくなったり無く
なったり、あるいは故障したときに報知する部分であ
り、事務所６内に配置されており、計量機１０の番号に
対応したランプ等からなる表示灯６１と、音声を出力す
るチャイム６２と、給油データ管理機３０から状態表示
信号や注意信号を受信して表示灯６１及びチャイム６２
を制御するためのトラブル表示制御部６３とから構成さ
れている。 【００１４】なお、計量機１０近傍のアイランド３上に
は、「いらっしゃいませ」や給油する油の種類や石油会
社の名前等を表示した案内看板９が立設されている。 【００１５】次に、上記構成の給油装置の動作を説明す
る。図４は本発明の実施形態による給油装置の給油デー
タ管理機を中心とする給油処理動作を説明するフローチ
ャート、図５は本発明の実施形態による給油装置の給油
データ管理機を中心とするトラブル処理動作を説明する
フローチャートである。 【００１６】図４において、まず、顧客が精算処理機２
０の前払い処理部２１でプリペードカード口２１やクレ
ジットカード口２１ｂにカードを挿入するか、あるいは
紙幣口２１ｃやコイン口２１ｄに現金を挿入し、設定処
理部２２のテンキー２６で給油量や油の種類を選択する
と、精算制御部２４から前処理信号が出力される。この
前処理信号が、給油データ管理機３０に入力すると（Ｓ
Ｔ１）、給油データ管理機３０は、給油許可信号を対応
する計量機１０へ送信すると同時に、状態表示信号を給
油状態表示器４０へ送信し状態表示制御部４３により対
応する計量機１０の番号の表示灯４１が点滅し、また作
動信号を対応する報知器５０へ送信しそれにより報知器
５０が作動する（ＳＴ２）。この表示灯４１の点滅ある
いは報知器５０による報知を従業員が見て、対応する計
量機１０の場所へ行き、給油ノズル１４をノズル掛け１
６から外しノズルスイッチ１７がオンすると、給油量表
示器１８が帰零され、ポンプ１１が駆動され、同時に給
油制御部１９からノズル外し信号が出力される。このノ
ズル外し信号が給油データ管理機３０へ入力すると（Ｓ
Ｔ３）、給油データ管理機３０による給油データ管理が
開始される（ＳＴ４）。次に、給油データ管理機３０が
計量機１０から流量パルス発信器１２による流量パルス
を受信して給油中であると判断すると（ＳＴ５）、状態
表示信号を給油状態表示器４０へ送信し表示灯４１が点
滅から点灯になり、作動信号の送信を停止し報知器５０
が作動を停止する（ＳＴ６）。次に、流量パルスの入力
が一定時間途絶えて給油停止であると判断すると（ＳＴ
７）、状態表示信号を給油状態表示器４０へ送信し表示
灯４１が点灯から点滅になりチャイム４２が作動し、作
動信号を報知器５０へ送信しそれにより報知器５０が再
び作動し（ＳＴ８）、これにより作業員が給油停止を知
る。そして、再び給油を給油を開始したときには（ＳＴ
１０）、給油中以降の動作（ＳＴ６）へ戻る。すなわ
ち、給油状態表示器４０の表示灯４１が点灯し、チャイ
ム４２の動作が停止し、報知器５０の作動が停止する。
次に、従業員が給油ノズル１４をノズル掛け１６に掛け
ノズルスイッチ１７がオフして、給油制御部１９から給
油データ管理機３０へノズル掛け信号が入力すると（Ｓ
Ｔ９，ＳＴ１１）、給油状態表示信号を給油状態表示器
４０へ送信し表示灯４１が消灯し、同時に精算処理機２
０へ精算処理指示の信号が送信され、その信号に基づい
て伝票発行機２３で伝票が発行され、カードを使用した
場合にはカードがプリペードカード口２１やクレジット
カード口２１ｂから排出されて返却され、現金の場合に
つり銭があるがときにはつり銭口２１ｅからつり銭が放
出され、また、給油データ管理機３０による給油データ
管理が終了する（ＳＴ１２）。 【００１７】次に、図５において、精算処理機２０にト
ラブルが生じ、金がほぼ一杯あるいはつり銭が所定金額
より少ない場合のＡ信号が給油データ管理機３０に入力
されたときには、給油データ管理機３０から注意信号や
作動信号が発信され、トラブル表示器６０の表示灯６１
が点滅しチャイム６２が動作し、給油状態表示器４０の
チャイム４２が作動し、報知器５０が作動する（ＳＴ２
１，ＳＴ２２）。また、精算処理機２０の金が一杯、つ
り銭無しあるいはつり銭処理の機能が故障した場合のＢ
信号が給油データ管理機３０に入力されたときには、給
油データ管理機３０から注意信号や作動信号が発信さ
れ、トラブル表示器６０の表示灯６１が点灯しチャイム
６２が動作し、給油状態表示器４０のチャイム４２が作
動し、報知器５０が作動する（ＳＴ２３，ＳＴ２４）。
次に、上記のＡ信号あるいはＢ信号による精算処理機２
０のトラブルを処理したときには（ＳＴ２５）、それぞ
れのトラブル表示器６０、給油状態表示器４０及び報知
器５０のトラブル報知状態を元の正常な状態に戻す初期
設定を行い（ＳＴ２６）終了する。 【００１８】上記構成の給油装置１によれば、顧客が精
算処理機２０の前払い処理部２１及び設定処理部２２に
よりカードあるいは現金による前払い処理をし油種を選
択し給油量を設定することで、前処理信号が給油データ
管理機３０に入力すると、給油データ管理機３０が計量
機１０へ給油許可信号を送信すると同時に、給油状態表
示器４０へ状態表示信号を送信して表示灯４１が点滅
し、また作動信号で報知器５０が作動するため、従業員
は表示灯４１の点滅あるいは報知器５０の報知により顧
客が給油前処理を終了して、計量機１０による給油が可
能であることを知ることができる。また、従業員が給油
を自動に設定したときには、給油停止により給油状態表
示器４０の表示灯４１が点滅し、チャイム４２が作動
し、報知器５０が作動することで、従業員は給油停止を
知ることができる。さらに、従業員が給油ノズル１４を
ノズル掛け１６へ掛けるとズルスイッチ１７がオフし、
給油データ管理機２４から給油状態表示器４０へ状態表
示信号を送信して表示灯１４が消灯し、精算処理信号を
精算処理機２０へ送信し、カードや現金による処理が行
われ伝票発行機２３により伝票が発行されるため、従業
員による精算処理作業をなくすころができる。したがっ
て、より少ない従業員により給油作業を効率的に行うこ
とが可能になる。 【００１９】次に、精算処理機２０の金がほぼ一杯ある
いはつり銭が所定金額より少ないときには、トラブル表
示器６０の表示灯６１が点滅しチャイム６２が動作し、
給油状態表示器４０のチャイム４２が作動し、報知器５
０が作動する。また、精算処理機２０の金が一杯、つり
銭無しあるいはつり銭処理機能が故障したときには、ト
ラブル表示器６０の表示灯６１が点灯しチャイム６２が
動作し、給油状態表示器４０のチャイム４２が作動し、
報知器５０が作動する。したがって、従業員は精算処理
機２０がどんなトラブルが生じたかすぐに知ることがで
き、その対処を行うことができる。 【００２０】なお、上記実施形態において、給油状態表
示器４０は表示灯４１及びチャイム４２を備え、トラブ
ル表示器６０は表示灯６１及びチャイム６２を備え、報
知器５０はパトライトを例に説明したが、少なくとも、
目や耳で知覚できる他の報知装置を使用することがで
き、報知状態も給油許可中、給油中、給油終了、あるい
はトラブルに応じて任意にでき実施形態に限定されな
い。また、精算処理機２０のトラブルの報知は、給油状
態表示器４０のチャイム４２、給油エリア近傍に設けら
れた報知器５０、あるいは屋内設けられたトラブル表示
器６０で報知されることが好ましい。さらに、本実施形
態では精算処理機２０のトラブルの注意信号であるＡ信
号及びＢ信号に基づいて報知しているが、いずれかのト
ラブルを任意の状態で報知すればよく実施形態に限定さ
れない。 【００２１】 【発明の効果】以上説明したように本発明の給油装置で
は、顧客が給油前処理を行う精算処理機に何らかのトラ
ブルが生じたときに、トラブル報知装置で報知されるた
めに、すぐに知ることができ、より少ない従業員により
給油作業を効率的に行うことができる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の実施形態による給油装置の構成を説明
するブロック図である。 【図２】本発明の実施形態による給油装置を説明する斜
視図である。 【図３】本発明の実施形態による給油装置を配置した給
油所の平面図である。 【図４】本発明の実施形態による給油装置の給油データ
管理機を中心とする給油処理動作を説明するフローチャ
ートである。 【図５】本発明の実施形態による給油装置の給油データ
管理機を中心とする動作を説明するフローチャートであ
る。 【符号の説明】 １ 給油装置 ２ 敷地 ３ アイランド ４ 本体ケース ５ 本体 ６ 事務所 ９ 案内看板 １０ 計量機 １１ ポンプ １２ 流量パルス発信器 １３ 流量計 １４ 給油ノズル １５ 給油ホース １６ ノズル掛け １７ ノズルスイッチ １８ 給油量表示器 １９ 給油制御部 ２０ 精算処理機 ２１ 前払い処理部 ２２ 設定処理部 ２３ 伝票発行機 ２４ 精算制御部 ３０ 給油データ管理機 ４０ 給油状態表示器 ４１ 表示灯 ４２ チャイム ４３ 状態表示制御部 ５０ 報知器 ６０ トラブル表示器 ６１ 表示灯 ６２ チャイム ６３ トラブル表示制御部

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 給油前処理を行う精算処理機と、該精算
   処理機による給油前処理で給油可能状態となる計量機
   と、該計量機の給油許可状態、給油中あるいは給油終了
   の給油状態を表示する給油状態表示器と、前記計量機に
   対応して設けられ給油状態を表示する報知器とより構成
   される給油装置において、前記精算処理機の金が一杯に
   なり、つり銭が少なくなり、あるいは故障したときを報
   知するトラブル報知装置を設け、かつ前記計量機の給油
   データ管理を行う給油データ管理機をさらに設け、前記
   精算処理機からの金が一杯あるいはつり銭が少ない場合
   の信号、金が一杯、つり銭無しあるいはつり銭処理の機
   能が故障した場合の信号を受信した該給油データ管理機
   が、前記給油状態表示器、報知器及びトラブル表示器へ
   トラブルを報知する前記信号を出力し、該信号を受信し
   た前記給油状態表示器、報知器及びトラブル表示器が作
   動することを特徴とする給油装置。