JP3385535B2 - 両開き両収納型スクリーンおよび両開き両収納型掛け軸 - Google Patents

両開き両収納型スクリーンおよび両開き両収納型掛け軸

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JP3385535B2
JP3385535B2 JP2001228950A JP2001228950A JP3385535B2 JP 3385535 B2 JP3385535 B2 JP 3385535B2 JP 2001228950 A JP2001228950 A JP 2001228950A JP 2001228950 A JP2001228950 A JP 2001228950A JP 3385535 B2 JP3385535 B2 JP 3385535B2
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博人 樫谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映写用のスクリー
ンおよび掛け軸の技術に係わり、更に詳しくは、スクリ
ーンシート或いは絵図面を描写または貼付するシートの
両端にそれぞれ巻取付勢力を備えた巻取収納装置を取り
付けてなる両開き両収納型の携帯用スクリーンおよび両
開き両収納型の掛け軸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯用スクリーンとしては、スク
リーンシートの一端をスクリーン巻取方向に付勢する機
能を有すスプリングロール式巻取収納装置の巻取ロール
に取り付け、且つその他端をロッドに取り付け、巻取ロ
ールに収納されたスプリングに巻取付勢力を発生させて
スクリーンシートを巻取ロールに巻き取って収納すると
ともに、使用時には、前記ロッドを手で持ってスクリー
ンシートを上下方向に引き出して壁や柱に垂下して用い
る方式の片開き型スクリーンが知られている。そしてそ
のスクリーンは主用途が映写用として提供されているも
のである。
【0003】この従来の片開き型スクリーンは、スクリ
ーンシート全長を1本のスプリングロール式巻取収納装
置に巻取収納するため、巻取ロール内に収納された前記
巻取付勢力発生用スプリングの回転量が多い。スクリー
ンシート引き出し時の巻取ロール回転量はすべて巻取ロ
ールに内蔵された巻取付勢力発生用スプリングが吸収す
るが、スクリーンシートを引き出すにつれてそのスプリ
ングの撓みが増し巻取付勢力は次第に大きくなる。巻取
付勢力が過大になると、スクリーンシートの早期摩耗と
損傷、スプリングのへたりや折損の原因となるのみなら
ず、且つ引き出し側のロッドも強化する必要があり、寸
法が大きく且つ重量も重くなり操作性が悪化する。
【0004】必要以上に巻取付勢力が過大にならないよ
うにするためには、巻取付勢力発生用のスプリングの径
を大きく且つ長さも長くすればよいが、そうすると巻取
装置の径が大きくなり、持ち運びや引出し収納操作に不
便な形態となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の状況に鑑み本発
明が解決しようとするところは、僅かな操作力で無理な
く容易に引き出しと収納が行え、コンパクト且つ軽量で
持ち運びの容易な携帯用スクリーンを提供することにあ
る。またもう一つの課題は、映写専用ではなく観賞用の
展示物を掲示したり或いはタペストリーとしての機能を
兼ね備えた携帯用スクリーンを提供することにある。更
に別の課題は、掲示と巻取収納が容易な両開き両収納型
の掛け軸を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の課題解決のため
に、スクリーン巻取収納方向に付勢する手段を備えたロ
ール軸とこのロール軸両端を支持する枠体とからなる1
対のスクリーン巻取収納装置の各ロール軸に、スクリー
ンシートの両端をそれぞれ取り付けるとともに、前記1
対のスクリーン巻取収納装置の各ロール軸をそれぞれス
クリーン巻取方向に付勢して前記スクリーンシートの全
長を互いに分担して或いはいずれか一方に選択的に各ス
クリーン巻取収納装置に巻取収納するように、両開き両
収納型スクリーンを構成する。上記において、いずれか
一方のスクリーン巻取収納装置に選択的にスクリーンシ
ートを巻き取るには、スクリーン巻取収納装置のロール
軸に適宜の解除可能な回転拘束手段を備えるか或いは手
指で回転を拘束することで可能となる。
【0007】前記スクリーン巻取収納装置の枠体は、長
手方向に沿って両端部を除くほぼ全長に亘ってスリット
を形成した筒状のケースにして、そのケースにロール軸
を収納してその両端を支持する形態にすると都合がよ
い。そうすることにより、スクリーンを汚損したり損傷
することが避けられ持ち運びにも便利である。
【0008】また、スクリーンシートの両端にそれぞれ
取り付ける巻取収納装置のロール軸は、中心軸と、その
中心軸に対し遊転可能に装着された中空のロール部材
と、そのロール部材の中空部に前記中心軸と同心に収納
されたコイルスプリングとで構成するとともに、前記中
心軸の少なくとも一端を前記枠体で非回転支持し、且つ
前記コイルスプリングは一端を前記中心軸側にまたその
他端を前記ロール部材側にそれぞれ係止した形態にする
と好ましい。
【0009】更に、前記1対のスクリーン巻取収納装置
の枠体中央部には、それぞれフック部材を備えるとよ
い。このフック部材は、引き出したスクリーンを壁や柱
に垂下したり、或いはスクリーンを横に展張して使用す
る場合に、このフックを釘に懸けたり錘を下げたりして
スクリーンを安定させるのに都合がよい。
【0010】一方、スクリーンシートは、白色地の映写
用スクリーン機能を有す面の反対面に絵や模様などの図
柄を描いてタペストリーの機能を持たすか、或いは、適
宜の塗料または補強シートを塗布または接着し、絵、写
真、または刺繍などの鑑賞用展示物掲示面の機能を持た
す。なお、前記塗料または補強シートは、強磁性金属の
微細粒子を含有するものを用いると、粘着テープなどを
用いずマグネットで展示物を吸着支持できるので、展示
物とスクリーンシートの双方に対して汚損したり損傷さ
せることが避けられて好ましい。
【0011】更に、上記両開き両収納型スクリーンのい
ずれの構成においても、そのスクリーンシート自体を、
絵画、写真或いは刺繍などといった鑑賞用絵図面を描写
しまたは貼付するシートに置き換えると、掲示と収納が
容易で携帯運搬にも便利な掛け軸となし、とくに大型の
絵図などの掛け軸への応用ができて都合がよい。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施の形態を添付
図面に基づき更に詳細に説明するが、本発明は添付図面
に限定されるものではなく種々の形態が含まれる。
【0013】図1に示す両開き両収納型スクリーン1
は、スクリーン巻取収納方向に付勢する手段を備えたロ
ール軸12とこのロール軸12の両端を回転可能に支持
する枠体としてのケース4とからなるスクリーン巻取収
納装置2の1対を互いに対向させ、その各ロール軸12
にスクリーンシート3の両端をそれぞれ取り付けるとと
もに、前記各スクリーン巻取収納装置2の各ロール軸1
2をそれぞれスクリーン巻取方向に均等付勢して前記ス
クリーンシート3の全長の約半分ずつを各スクリーン巻
取収納装置2に巻取収納して構成している。
【0014】つぎに上記両開き両収納型スクリーン1の
各構成部材の構造について順次詳しく説明する。なお、
図2に図1の両開き両収納型スクリーン1の一方のスク
リーン巻取収納装置2の両端部を拡大して断面で示し、
図3にはそのスクリーン巻取収納装置の右側面を、ま
た、図4にはA−A矢視の断面をそれぞれ示している。
まず、前記スクリーン巻取収納装置2の枠体つまりケー
ス4は、スクリーンシート3の幅よりも広い矩形の板部
材を丸めて互いに対向する部材端が若干の隙間を残して
離隔対峙する様に成型して長手方向に沿って全長に亘っ
てスリット4aが形成されてなる略円筒状の筒状部材5
と、筒状部材5の両端にそれぞれ填め込み装着し筒状部
材5とスリット4aの形状を保持するキャップ状の支持
部材6,7とにより構成され、且つ支持部材6,7には
その中心にロール軸12の中心軸軸端8a,8bを支持
する軸穴6a,7aがそれぞれ貫通形成されてなる。
【0015】なお、支持部材6,7の筒状部材が嵌る外
周部は、スリット4aに位置する部分がそれぞれ平坦面
6b,7bとなり且つ他の部分は円弧状に形成され、筒
状部材5と支持部材6,7とが相対回転しない形態と成
す一方、ロール軸12の中心軸8の一方の軸端8aには
円周上に平面状の切欠8cが形成され、軸端8a挿入側
の支持部材6の軸穴6aはこの切欠8cに対応する形状
とし、他方の支持部材7の軸穴7aは円形に形成されて
いる。そのため、ロール軸12をケース4に収納して支
持部材6,7で支持した状態では、ケース4に対し中心
軸8の相対回転が抑止される。
【0016】つぎに、スクリーン巻取収納装置2のロー
ル軸12は、中心軸8と、中心軸8に対し遊転可能に装
着された中空のロール部材13と、ロール部材13の中
空部13bに前記中心軸8と同心に収納されたコイルス
プリング17とで構成され、前記中心軸8の一端8aを
前記のようにケース4の支持部材6で転動不可に支持に
する一方、コイルスプリング17は一端を中心軸8側に
またその他端をロール部材13側にそれぞれ係止してな
る。
【0017】ロール軸12の各構成部材について更に詳
しく説明する。ロール軸12の中心軸8は、全長が前記
ケース4よりも僅かに長めの丸棒からなり、前述のよう
に一方の軸端8aつまりケース4の支持部材6の軸穴6
aに装着する箇所には外周面に平面状の切欠8cが形成
されるとともに、他端8bは円形断面となっている。そ
して、一方端8aの切欠8c近傍には切欠8cよりもや
や中央寄りに適宜の間隔を隔て2個の円周溝9a(外側
溝),9b(内側溝)を形成し、他端8b側の支持部材
7の内側近傍には支持部材7よりもやや中央寄りに円周
溝9cを形成し、且つ、円周溝9bの近傍には円周溝9
bよりも中央寄りに中心軸8に略直交方向にスプリング
係止穴11を貫通形成してなる。なお、中心軸8に対し
つぎに説明するロール部材13を装着する際は、上記の
円周溝9a,9b,9cにその溝の幅に合うC型リング
10a,10b,10cをそれぞれ装着してロール部材
13の軸方向移動を拘束する。また円周溝9a,9c
は、その両者間距離がスクリーンシート3の幅とほぼ等
しくなるように形成している。
【0018】つぎにロール部材13は、スクリーンシー
ト3の幅とほぼ等しい長さの中空パイプ部材13aと、
厚さが前記中心軸8の円周溝9a,9b間の内々距離よ
りも僅かに薄く且つ中心には中心軸8上で遊転可能な軸
穴14aが貫通形成されてなる円盤状のエンドカバー1
4と、エンドカバー14と同径の鍔部15bの内側面に
それよりもやや細径で内方に向け鍔部15bと一体的に
突出するボス部15cが形成され且つその中心には中心
軸8上で遊転可能な軸穴15aが貫通形成されてなるボ
ス15とから構成され、エンドカバー14およびボス1
5はパイプ部材13aのそれぞれの端部に装着してネジ
16で固定して組み立てられる。ボス15はボス部15
cをパイプ部材13aの内方に向けて装着する。なお、
ボス15の鍔部15b近傍のボス部15cには略半径方
向に向けてスプリング係止穴15dが形成されている。
【0019】つぎに、コイルスプリング17は、バネ鋼
からなる線材を用いて、自然に放置した状態では前記ボ
ス15のボス部15c外周面に密接する内径で且つ前記
パイプ部材13aの中空部13b内周面よりも小さな外
径となるように螺旋状に巻きつけ成形したスプリングで
ある。このコイルスプリング17はその両端にスプリン
グ線材端部を半径方向内方に曲げた曲折端17a,17
bがそれぞれ形成されている。
【0020】つぎに以上の部材からなるロール軸12の
組み立て手順を説明する。まず、中心軸8の他端8b側
からボス15を挿入したのち円周溝9cにC型リング1
0cを装着し、中心軸8の一端8aから挿入したスプリ
ング17の端部をボス15のボス部15cに差し込みそ
の端部曲折端17bをボス部15cのスプリング係止穴
15dに係止する一方、スプリング17のもう一方の端
部曲折端17aを中心軸8のスプリング係止穴11に係
止する。つぎに、円周溝9bにC型リング10bを装着
してパイプ部材13aを挿入してボス15側の端部をネ
ジ16で固定するとともに、中心軸の軸端8a側からエ
ンドカバー14を装着してパイプ部材13aの端部にネ
ジ16で固定し、最後に円周溝9aにC型リング10A
を装着してロール部材13の抜け止めを行う。
【0021】上記ロール軸12は、中心軸8の一方の軸
端8aを固定してロール部材13をコイルスプリング1
7の巻き方向と同方向に回転させると、ボス15の内方
端と係止穴11の間のコイルスプリング17がその巻き
径が細くなる方向に撓み、コイルスプリング17の内径
と中心軸8の外径との間の隙間の範囲内で且つコイルス
プリングの巻き数に応じて、ロール部材13の多量の回
転量を吸収する事が可能である。そして、このロール部
材の回転に伴い蓄積されるコイルスプリング17の撓み
が、その撓みを元に戻そうとする方向つまりロール部材
13の逆転方向の回転力として蓄積される。この逆転回
転力がロール部材13に端部を取り付けたスクリーンシ
ート3を巻取収納しようとする付勢力として作用する。
【0022】つぎに、スクリーンシート3は、表面つま
り映写面3aが映写用の白色地であり、その裏面3bに
は強磁性金属の微粒子が多量に混入してなる柔軟なラバ
ーシートを貼付してなる柔軟な矩形のスクリーンシート
である。
【0023】そして、スクリーンシート3の両端を、上
記構成からなる個別のスクリーン巻取収納装置2のロー
ル軸12にそれぞれ取り付ける。そして、そのスクリー
ンシート3の全長の約半分ずつを各ロール軸12に巻き
取った上、スクリーンシート3と各ケース4のスリット
部4aとを合わせ、各個別のケース4をスリット沿って
それぞれ挿入してロール軸をケース4の筒状部材内に収
納する。そのあとで、ロール軸12を押さえた状態で中
心軸8の軸端切欠8aに適宜の工具を装着し、各ロール
部材へのスクリーンシートの巻き付け回数を一定量上回
る適宜の回数だけ中心軸8を回転させコイルスプリング
17に必要な巻取回転力を付勢させる。そして最後に、
軸端支持部材6を、軸穴6aを軸端8aの切欠8cに合
わせ且つケース4のスリット4aと平坦部6bとが合う
ようにしてケース4の筒状部5の端部に押し込み装着す
る。回転止め構造になっていない軸端支持部材7につい
ては、この作業時の前に筒状部材5に装着しておいても
よいく、あるいは支持部材6とともに最後に装着しても
よい。
【0024】つぎに、上記の両開き両収納型スクリーン
1の作用について説明する。両開き両収納型スクリーン
1においては、前述のとおりスクリーンシート3は、そ
の両端がそれぞれ1対のスクリーン巻取収納装置2,2
のロール軸12,12に取り付けられ、その全長の約半
分ずつを各ロール軸12にそれぞれ巻き取り、且つ各ロ
ール軸12内のコイルスプリング17にはそれぞれ予め
適宜のスクリーンシート巻取力が均等に付勢され、図5
に示すような状態(下方スクリーン巻取収納装置が2点
鎖線で示す位置にあり、上方スクリーン巻取収納装置と
互いのケース4同士が接した状態)で巻取収納されてい
る。
【0025】このスクリーン巻取収納装置2,2のケー
ス4,4を両手で持ってロール軸12の巻取方向付勢力
に対抗する力で両者を互いに左右外方に向けて引き離す
と、各ロール軸12に巻き取られたスクリーンシート3
がそれぞれ引き出されスクリーン1を横型に展張する事
ができる。或いは、ケース4、4を水平にして一方のケ
ース4に取り付けたフック部材18を釘などに掛けて他
方のケース4を手で持って引くと、同様にして図5の実
線で示すように縦方向に垂下して縦型に展張する事も可
能である。
【0026】このときの各ロール軸12の回転はすべて
内部のコイルスプリング17に蓄積され、巻取方向付勢
力も次第に大きくなっていくが、コイルスプリング17
は、細径のバネ鋼線材を螺旋状に多数回巻いて成形した
長寸のコイルスプリングであり、ねじり回転バネ常数の
小さな柔軟性に富んだスプリングのため、スクリーンシ
ート3を全長引き出し図5の実線で示す状態にしても付
勢力増加量は少ない。図5のように1対のスクリーン巻
取収納装置2,2の一方を水平に支えて他方を下方に垂
下させた状態では、巻取方向付勢力が垂下された側のス
クリーン巻取収納装置2の重量以下であり、スクリーン
を垂下させたときはスクリーンシート3が巻き戻される
ことがない程度の力関係になるようにコイルスプリング
17が設計されている。
【0027】つぎに、展張したスクリーンの緊張を解く
ようにスクリーン巻取収納装置2を互いに近づけて行く
と、ロール軸12のコイルスプリング17に蓄積された
付勢力によりロール軸12がスクリーンシート3を順次
巻き取り、それに伴って巻き込み方向付勢力も減じてい
く。各ロール軸12は、それぞれ引き出されたスクリー
ンシートの長さつまりロール軸回転量に比例して巻取力
が付勢されているので、それぞれがスクリーンシート3
の全長の約半分ずつをほぼ均等に巻取収納した状態で両
方のスクリーン巻取収納装置2のケースのスリット部4
aに位置する支持部材6,7の平坦部が互いに接して図
5に示す状態(一方のスクリーン巻取収納装置は2点鎖
線で示す状態)で収納が完了する。
【0028】この両開き両収納型スクリーン1は、各巻
取収納装置2がスクリーンシートの約半分ずつを巻取収
納するだけでよいため、ロール軸内のコイルスプリング
が小径に設計可能で、スクリーン巻取収納装置を細くす
る(たとえば従来の1本のロール軸に全長巻取収納する
スプリングロール式スクリーンにおけるスクリーン端末
支持ロッドの太さと同じ程度の太さにする)ことが可能
である。そのうえ、図5のようにコンパクトにスクリー
ンシートを巻取収納可能である。したがって、各部材を
軽量且つコンパクトに設計可能となり、操作性もよく、
携帯用スクリーンとして最適である。
【0029】本発明に係る両開き両収納型スクリーン
は、前述の形態に限らず種々の実施形態が考えられる。
たとえばスクリーン巻取収納装置のロール軸の中心軸両
端を非回転支持するケース4の筒状部材5は、図示しな
いが、適宜の1箇所に全長に亘るスリットを有し断面角
形の筒型部材であってもよく、その場合は両端の支持部
材(6,7)もその形状に合わせ角形に成型すればよ
い。或いは、同じく図示はしないが、ケース4はロール
軸12と平行に沿う棒材など適宜の形状の部材の両端部
にロール軸12の中心軸8の両端を非回転支持する軸支
部を形成してなる適宜の枠体であってもよい。
【0030】更に、前記1対のスクリーン巻取収納装置
のケース4またはそれに代わる上記枠体(図示しない)
の中央には、それぞれフック部材を備えると都合がよ
い。図1のフック部材18は、ケース4のスリット部4
aの反対側中央に取り付けられ、中央部に山形曲折部を
有し両端水平の形状のフック部材18の両端部を、フッ
ク取付部材18a,18aによりケース4に回転自在に
取り付けてなる。フック部材18は、引き出したスクリ
ーンを壁や柱に垂下したり、或いはスクリーンを横に展
張して使用する場合に、このフック部材の山形曲折部を
釘に懸けたり錘を下げたりしてスクリーンを若干引っ張
った状態で安定支持させるのに用いる。
【0031】一方、スクリーンシート3は、一方の面を
白色地の映写用スクリーン機能を有す映写面3aとし、
他方裏面3bは、絵や模様などの図柄を描いてタペスト
リーの機構を持たすか、或いは、適宜の塗料または補強
シートを塗布または接着し、絵、写真、または刺繍など
の鑑賞用展示物掲示面の機能を持たすと、単に映写用に
とどまらず多目的利用ができる。
【0032】そして、裏面3bに塗布または貼付する塗
料または補強シートには、強磁性金属の微細粒子を含有
するものを用いると、粘着テープなどを用いずマグネッ
トで展示物を吸着支持できるので、展示物とスクリーン
シートの双方に対して汚損したり損傷させることが避け
られてさらに好ましい。
【0033】なお、前述の添付図に関する説明では、1
対のスクリーン巻取収納装置がスクリーンシートの全長
の約半分ずつをそれぞれ巻取収納すると説明している
が、この場合の「約半分の長さ」とは両巻取収納装置が
完全に同じ長さずつ巻取収納するものに限定している訳
ではなく、それぞれの巻取収納装置がスクリーン巻取方
向に付勢された力によってスクリーンシートの両端側か
ら互いに分担して巻取収納することを指している。従っ
て、たとえば一方が3分の1を他方が残りをそれぞれ巻
取収納するような構成の1対のスクリーン巻取収納装置
を備えた両開き両収納型のスクリーンとしてもよく、そ
の場合、ロール部材13とコイルスプリング17は各ロ
ール軸12のそれぞれの巻取長さに適す回転量と付勢力
が得られるような設計とすればよい。
【0034】また、本発明の両開き両収納型スクリーン
は、1対のスクリーン巻取収納装置がスクリーンシート
の全長を互いに分担して巻取収納する収納方法以外に、
いずれか一方に選択的にスクリーンシートを巻取収納す
る収納方法も可能である。その用途としては、たとえば
一方のスクリーン巻取収納装置のロール軸付勢機構が劣
化または損傷し使用不可となったなどの場合に他方に全
長を巻取収納することなどの使い方である。このような
使い方を可能にするには、図示は省略するが、スクリー
ン巻取収納装置のロール軸とそれを支持するケース(ま
たは枠体)との間に、ロール軸の回転拘束手段、たとえ
ば通常は収納しておくタイプの回転止め用ピンを装着す
るなど解除可能な適宜のストッパーを備えるとよい。
【0035】一方、図示は省略するが、上記両開き両収
納型スクリーンのいずれの構成においても、そのスクリ
ーンシート自体を、絵画、写真或いは刺繍などといった
鑑賞用絵図面を描写または貼付したシートに置き換え、
掛け軸としての応用が可能である。特に大型の絵図や地
図或いは超大作の絵画などを掛け軸にすると、巻取収納
時の取り扱いが難しく、掲示や収納が大変なため、この
ような大型掛け軸においては上記のスクリーン巻取収納
装置2と同じ機構をこの掛け軸に用いて両開き両収納型
にすると掲示と収納の作業性が改善され、且つ運搬にも
便利である。
【0036】
【発明の効果】本発明のスクリーンは、スクリーン巻取
収納装置をスクリーンシート両端にそれぞれ取り付けて
それぞれ約半分ずつ巻取収納する両開き両収納型の構造
にしたので、スクリーン巻取収納装置がコンパクトで軽
量になり、且つ巻取付勢力も小さくなり僅かな力で引き
出し収納操作が行え、持ち運びにも便利で、携帯用とし
ても最適なスクリーンを提供できる。
【0037】スクリーンシートの白色地の映像用の機能
を有す面の反対面に、塗料または補強シートを塗布また
は接着してなる本発明の両開き両収納型スクリーンで
は、映写用の反対側の面をタペストリーとして、或い
は、絵、写真、または刺繍などの鑑賞用展示物掲示用と
しても或いはその他多目的に利用することが可能で、各
種発表会などの催し物会場などで利用するのに最適なス
クリーンである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の両開き両収納型スクリーンの実施例を
示す正面図で、一方のスクリーン巻取収納装置の両端部
を断面にして示している。
【図2】図1の両開き両収納型スクリーンの一方のスク
リーン巻取収納装置の両端部を拡大して断面で示す部分
図である。
【図3】図2のスクリーン巻取収納装置の側面図であ
る。
【図4】図2スクリーン巻取収納装置のA−A矢視の断
面図である。
【図5】図1の両開き両収納型スクリーンを縦方向にし
てスクリーンシート全長を引き出した状態を斜め前方か
ら見た縮小図で、スクリーン収納状態における下方スク
リーン巻取収納装置の位置を2点鎖線で示している。
【符号の説明】
1 両開き両収納型スクリーン 2 スクリーン巻取収納装置 3 スクリーンシート 3a 映写面 3b 裏面 4 ケース 4a スリット 5 筒状部材 6,7 支持部材 8 中心軸 8a,8b 軸端 8c 切欠 12 ロール軸 13 ロール部材 13a パイプ部材 14 エンドカバー 15 ボス 17 コイルスプリング 18 フック部材

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーン巻取収納方向に付勢する手段
    を備えたロール軸とこのロール軸両端を支持する枠体と
    からなる1対のスクリーン巻取収納装置の各ロール軸
    に、スクリーンシートの両端をそれぞれ取り付けるとと
    もに、前記1対のスクリーン巻取収納装置の各ロール軸
    をそれぞれスクリーン巻取方向に付勢して前記スクリー
    ンシートの全長を互いに分担して或いはいずれか一方に
    選択的に各スクリーン巻取収納装置に巻取収納してなる
    両開き両収納型スクリーン。
  2. 【請求項2】 前記スクリーン巻取収納装置の枠体が、
    長手方向に沿って両端部を除くほぼ全長に亘って形成し
    たスリットを有す筒状のケースからなる請求項1記載の
    両開き両収納型スクリーン。
  3. 【請求項3】 前記スクリーン巻取収納装置のロール軸
    が、それぞれ、中心軸と、その中心軸に対し遊転可能に
    装着された中空のロール部材と、そのロール部材の中空
    部に前記中心軸と同心に収納されたコイルスプリングと
    で構成され、且つ、前記中心軸の少なくとも一端を前記
    枠体で非回転支持する一方、前記コイルスプリングは一
    端を前記中心軸側にまたその他端を前記ロール部材側に
    それぞれ係止してなる請求項1または2記載の両開き両
    収納型スクリーン。
  4. 【請求項4】 前記1対のスクリーン巻取収納装置が、
    その枠体中央にそれぞれフック部材を備えてなる請求項
    1から3のいずれかに記載の両開き両収納型スクリー
    ン。
  5. 【請求項5】 前記スクリーンシートが、その一方の面
    は白色地の映写用スクリーン機能を有するとともに、他
    方の面は絵や模様などの図柄を描いてタペストリーの
    能を有するか、或いは、適宜の塗料または補強シートを
    塗布または接着し、絵、写真、または刺繍などの鑑賞用
    展示物掲示面の機能を有する請求項1から4のいずれか
    に記載の両開き両収納型スクリーン。
  6. 【請求項6】 前記スクリーンの他方の面が、強磁性金
    属の微細粒子を含有する塗料または補強シートを塗布ま
    たは接着してなる請求項5記載の両開き両収納型スクリ
    ーン。
  7. 【請求項7】 シート巻取収納方向に付勢する手段を備
    えたロール軸とこのロール軸両端を支持する枠体とから
    なる1対のシート巻取収納装置の各ロール軸に、観賞用
    の刺繍を施し或いは観賞用の絵図を描写しまたは貼付す
    るシートの両端をそれぞれ取り付けるとともに、前記1
    対のシート巻取収納装置の各ロール軸をそれぞれシート
    巻取方向に付勢して前記シートの全長を互いに分担して
    或いはいずれか一方に選択的に各シート巻取収納装置
    巻取収納してなる両開き両収納型掛け軸。
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