JP3385267B2 - 天井クレーン - Google Patents

天井クレーン

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JP3385267B2
JP3385267B2 JP2000371165A JP2000371165A JP3385267B2 JP 3385267 B2 JP3385267 B2 JP 3385267B2 JP 2000371165 A JP2000371165 A JP 2000371165A JP 2000371165 A JP2000371165 A JP 2000371165A JP 3385267 B2 JP3385267 B2 JP 3385267B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機材を所望の場所
に搬出入できるクレーンに関し、特に可搬可能な構造に
したことにより作業の集中する場所に容易に設置でき、
かつ、最も多く搬出入される機材の重量に合わてクレー
ン作業を行えるような構造とし、しかも、天井を設け天
井下において雨等に影響されることなくクレーン作業を
行えるようにしたことにより作業効率を向上させた天井
クレーンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クレーンは所望の場所に機材を搬
出入できるため、重量物等を扱う分野でよく使用されて
いる。特に、造船所等では、扱う機材の重量が重いた
め、この種のクレーンがよく使用されている。造船所等
において、40[トン]〜150[トン]の機材を吊り
上げることができる大型クレーンやチェーンブロックを
使用し、各機器、パイプ、バルブ等を吊り上げて、船内
に搬入していた。また、10[トン]〜30[トン]の
機材を吊り上げることができるレッカーを使用し、同様
に、各機器、パイプ、バルブ等を吊り上げて、船内に搬
入していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、造船所
において扱う機材の重量は3[トン]〜5[トン]程度
の機器やパイプやバルブ等が多数あり、これら機器等を
船内に搬入するために、大型クレーンで作業をすると、
クレーンの能力と機材の重量とに差がありすぎて、作業
効率が非常に悪くなるという欠点があった。また、大型
クレーンでクレーン作業を行なう場合には、船舶上が展
開していなければならず、雨等が降ってくると船舶上の
開口部をシート等で覆い、船内に水が入らないようにす
るため、クレーン作業ができず作業効率が悪くなるとい
う欠点があった。
【0004】さらに、大型クレーンを使用できない場所
には、レッカー等を別途借りて作業を行なうため、レッ
カーを借りる手間や賃借料がかかるという欠点があっ
た。本発明は、上述した点に鑑み、作業の集中する場所
に容易に設置でき、かつ、最も多く搬出入される機材の
重量に合わてクレーン作業を行え、しかも、天井を設け
天井下において雨等に影響されることなくクレーン作業
を行えることにより作業効率を向上させた天井クレーン
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願請求項1に係る発明の天井クレーンは、機材を
所望の場所に搬出入するクレーンにおいて、平面形状を
した屋根部と、前記屋根部の一面側であって、かつ所定
間隔で前記屋根部に垂設してなる支柱と、当該屋根部の
一面側に設けられ、かつ水平方向及び垂直方向に自在に
移動できる二つのクレーン機構と、前記屋根部の中央部
に形成された所定面積の屋根開口部と、当該屋根開口部
に作業の必要に応じて着脱可能に設けられた可動蓋とを
備え、前記屋根部の一面側に設けたクレーン機構は、前
記屋根部の一面側に所定の間隔で設けた2つの走行レー
ルに懸垂した状態で移動可能な移動ホイストと、当該移
動ホイストを移動させるホイスト用駆動手段と、当該移
動ホイストに対して横方向に移動できかつ前記屋根の端
部から所定の長さ突出できるテレスコピック構造にして
なる横行ムーブメントと、前記横行ムーブメントを移動
させるムーブメント用駆動手段と、前記横行ムーブメン
トに懸垂した状態で移動可能にされかつ機材を上下運搬
可能にしたチェーンブロックとからなることを特徴とす
るものである。
【0006】本願請求項2に係る発明では、前記請求項
1に係る発明の天井クレーンにおいて、前記支柱の下部
には、作業に応じて当該作業に最適な脚柱専用支持金具
を取り付け可能にしたことを特徴とするものである。
請求項3に係る発明では、前記請求項2に係る発明の
天井クレーンにおいて、前記脚柱専用支持金具は、甲板
のキャンバーに合わせて前記支柱を配置できるキャンバ
ー機構、あるいは、支柱に継いで支柱の長さを高くする
延長脚であることを特徴とするものである。本願請求項
4に係る発明は、前記請求項1に係る発明の天井クレー
ンにおいて、前記屋根部の他面には吊りロープ用フック
が設けられてなることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1ないし図22は本発明の実施の形態
に係る天井クレーンを説明するための図である。図1は
同天井クレーンを示す斜視図、図2は同天井クレーンを
示す平面図、図3は同天井クレーンの天井部の鉄骨構造
を説明するための平面図、図4は同天井クレーンの正面
図、図5は同天井クレーンのクレーン機構及び天井部の
ハッチの要部を説明するための正面図、図6は図5のa
部の詳細を示す図、図7は図5のb部の詳細を示す図、
図8は図5のc部の詳細を示す図である。
【0008】これらの図において、天井クレーン1は、
大別すると、屋根部3と、支柱5,5,5,5と、クレ
ーン機構7,7とから構成されている。前記屋根部3
は、図3に示すように、間柱31,31,31,31
と、長尺補助桟32,32,…と、短尺補助桟33,3
3,…と、これら補助桟32,32,…、33,33,
…の上面(他面)に張り付けたプレート34とを備えて
いる。前記間柱31,31,31,31は、図3に示す
ように、正方形状に組み付けられており、それら間柱3
1,31,31,31の内部に前記補助桟32,32,
…、33,33,…が配置されて組み合わされて平面形
状とされている。また、前記間柱31,31,31,3
1と、これら補助桟32,32,…、33,33,…に
より構成される平面形状の上面(他面)にプレート34
を貼付けることにより、図2に示すように、平面形状の
屋根部3が構成されることになる。
【0009】前記支柱5は、屋根部3の一面側(下側)
であって、かつ前記間柱31,31の接合部に、図5、
図7及び図8に示すように、前記屋根部3の面に対して
垂直に固定されている。また、図5、図7及び図8に示
すように、各間柱31,31の接合部に支柱5,5,
5,5を固定することにより、図4及び図5に示すよう
なやぐら形状に組み立てられている。また、前記各支柱
5,5,5,5の下部には、図4、図5及び図6に示す
ように、作業に応じて当該作業に最適な脚柱専用支持金
具51,51,51,51を取り付け可能になってい
る。前記屋根部3の一面側(下側)には、二つのクレー
ン機構7,7が設けられている。これらクレーン機構
7,7は、水平方向及び垂直方向に自在に移動可能にな
っている。なお、クレーン機構7,7の詳細は後述す
る。
【0010】また、屋根部3の中央部には、図3に示す
ように、長尺補助桟32,32と短尺補助桟33,33
とにより所定面積の屋根開口部35を形成させている。
当該屋根開口部35の周縁は、図5に示すように、他の
面36より高く形成されている。当該屋根開口部35に
は、稼働蓋37が当該クレーン作業の必要に応じて着脱
可能になっている。
【0011】さらに、屋根部3の上面(他面)の四隅に
は、吊りロープ用フック38,38,38,38がそれ
ぞれ設けられており、前記各吊りロープ用フック38,
38,38,38にロープを通し、これらロープを大型
クレーンで吊り上げることにより、当該天井クレーン1
を作業の集中している場所等に運べるようになってい
る。また、屋根部3の上面(他面)であって当該屋根部
3の端部周縁近傍には、図4に示すように、所定の高さ
の手摺り39が設けられている。これら手摺り39によ
り屋根部3の上面(他面)で作業する者の安全を図れる
ようになっている。
【0012】さらに、天井クレーン1の側面には、図2
ないし図4に示すように、前記屋根部3と地上とを結ぶ
手摺り付き階段40が設けられている。この手摺り付き
階段40により、天井クレーン1の屋根部3の上面(他
面)と地上との間で作業員が行き来できるようになって
いる。また、天井クレーン1の側面(前記一つの支柱5
と他の支柱5を結ぶ平面)には、図4に示すように、前
記屋根部3から垂らした横引き式シート41が設けられ
ている。前記屋根部3と横引き式シート41とにより、
雨天等においても、天井クレーン1の内部において、ク
レーン作業を行なうことができる。
【0013】図9は同クレーン機構を示す正面図、図1
0は同クレーン機構を示す平面図、図11は同クレーン
機構を示す側面図、図12は図9のA−A線断面図、図
13は同9のB−B線断面図、図14は同クレーン機構
のチェーンブロックを示す正面図、図15は同チェーン
ブロックを示す側面図である。なお、本実施の形態で
は、クレーン機構7,7は二台設けられているが、同一
構造であるので、一方のクレーン機構7を説明し、他方
のクレーン機構7についての説明を省略する。
【0014】前記クレーン機構7は、大別すると、前記
屋根部3の他面側(下側)に所定の間隔で設けた走行レ
ール71,71(図5、図7及び図8も参照)と、これ
ら走行レール71,71に懸垂した状態で移動可能な移
動ホイスト72と、当該移動ホイスト72を移動させる
ホイスト用駆動手段73と、当該移動ホイスト72に対
して横方向に移動できる横行ムーブメント74と、前記
横行ムーブメント74を移動させるムーブメント用駆動
手段75と、前記横行ムーブメント75に懸垂した状態
で移動可能にされかつ機材を上下運搬可能にしたチェー
ンブロック76とからなる。
【0015】走行レール71,71は、図2、図3、図
7及び図8に示すように、所定間隔を持たせて間柱3
1,31、長尺補助桟32,32に溶接等で固定されて
いる。これら走行レール71,71には、移動ホイスト
72の上部の端部側に設けた懸垂式係合転動機構72
1,721が係合しており、これら懸垂式係合転動機構
721,721により移動ホイスト72が当該走行レー
ル71,71に懸垂した状態で、図2及び図3に示す矢
印V方向に移動可能になっている。また、この懸垂式係
合転動機構721,721は、ホイスト用駆動手段7
3,73からの駆動力により図2及び図3に示す矢印V
方向に移動するようになっている。
【0016】前記移動ホイスト72は中空角柱形状に形
成されており、かつ、中空角柱形状の上部に開口部72
2を設けるとともに、下部に開口部723を設けてい
る。また、移動ホイスト72の当該開口部723の両側
からやや中央に寄せてローラ724,724が配置され
ており、このローラ724,724により横行ムーブメ
ント74の横行が可能になっている。また、移動ホイス
ト72の中空角柱内部の上部には、上抑えローラ725
と、横抑えローラ726とが配置されており、横行ムー
ブメント74の横行時の触れ等を抑えられるようになっ
ている。
【0017】前記横行ムーブメント74は、図11、図
12及び図13に示すように、移動ホイスト72より小
さな中空角柱形状に構成されており、前記移動ホイスト
72の中空角柱形状の内部において、前記ローラ72
4,724の上に配置されるとともに、上抑えローラ7
25及び横抑えローラ726により抑えられるようにな
っている。この横行ムーブメント74の中空角柱形状の
下部にはレール741が設けられている。
【0018】この横行ムーブメント74を駆動するムー
ブメント用駆動手段75は、横行ムーブメント74の中
空角柱形状の上面に設けたラック751と、前記移動ホ
イスト72の中央部に設けられた駆動モータ752と、
前記駆動モータ752の回転駆動軸に設けられ前記ラッ
ク751に噛合するピニオン753と、図示しないが駆
動モータ752の回転を制御する制御装置とから構成さ
れている。駆動モータ752を制御装置の制御の下に回
転させることにより、横行ムーブメント74を、図9及
び図10において左右に移動させることができる。ま
た、横行ムーブメント74は、図5に示すように、屋根
部3の端部から図示左右方向に所定の長さL(例えば
4.0)[m]だけ突出できるようなテレスコピック構
造となっている。
【0019】また、横行ムーブメント74の下部に設け
たレール741には、チェーンブロック76が懸垂した
状態で移動可能になっている。このチェーンブロック7
6は、大別して、レール741に懸垂した状態で移動可
能にした懸垂式係合転動機構761と、フック762を
設けたチェーン763を上下動させるチェーン駆動機構
764とから構成されている。
【0020】前記懸垂式係合転動機構761は、レール
741に係合し回転するローラ761aと、当該ローラ
761を駆動するモータ761bとからなる。この懸垂
式係合転動機構761には、チェーン駆動機構764が
軸765で軸支されている。チェーン駆動機構764
は、チェーンバケット764aと、駆動モータを含むチ
ェーン繰出引上機構764bとからなる。チェーンバケ
ット764aの一端は、チェーン繰出引上機構764b
に固定されるとともに、その他端はレール741に係合
転動するローラ764dによって吊り下げられている。
なお、遠隔操作により、懸垂式係合転動機構761をレ
ール741上で移動させたり、チェーン駆動機構764
を駆動してチェーン763を繰り出したり引き上げたり
することができるようになっている。
【0021】次に、脚柱専用支持金具51について説明
する。脚柱専用支持金具51には、甲板のキャンバーに
合わせて前記支柱5を配置できるキャンバー機構51a
と、あるいは、支柱5に継いで支柱5の長さを高くする
延長脚51bとが考えられる。そこで、まず、図16な
いし図19を用いてキャンバー機構51aの構造を説明
することにする。図16は同天井クレーンの支柱の底面
に取り付けるキャンバー機構の一例を示す平面図、図1
7は図16のC−C線断面図、図18は同キャンバー機
構の平面図、図19は同キャンバー機構を支柱の底面に
接続した場合の例を示す正面図である。
【0022】キャンバー機構51aは、図16ないし図
19に示すように、基台52と、この基台52の上に所
定の間隔で設けた支持板53,53と、前記支持板5
3,53に軸54で軸支されている柱体55と、この柱
体55の端部に設けた接続台56と、前記接続台56の
中央に設けた案内突起57と、前記接続台56を一定角
度以上傾斜させないためのストッパ58とを備え、か
つ、接続台56の周囲には接続用ネジ孔59,59,…
が設けられている。
【0023】また、支柱5の底部には、図6及び図18
に示すように、接続板61が設けられている。この該接
続板61の中央部には、案内突起57を収容する収容孔
が設けられており、かつ、当該接続板61の周囲には接
続用ネジ孔が設けられている。この脚柱専用支持金具5
1を支柱5に接続する場合には、図17及び図18に示
すように、支柱5の接続板61を脚柱専用支持金具51
の接続台56に載せ、脚柱専用支持金具51の案内突起
57を支柱5の接続板61の収容孔に収納させて、各接
続用ネジ孔59と接続用ネジ孔とに雄ネジ65を通し、
これら雄ネジ65とナット66で支柱5の接続板61に
キャンバー機構51aを固定することになる。このよう
にすることにより、例えば、船舶の甲板にキャンバーが
あったとしても、このキャンバーに合わせて前記支柱5
を配置することが可能になる。
【0024】次に、支柱5に継いで支柱5の長さを高く
する延長脚51bについて説明する。延長脚51bは、
図21に示すように、所定の長さの柱体69から構成さ
れている。この柱体69の上面には、上記キャンバー機
構51aの接続台56と同様の構成をしており、また、
前記柱体69の下部はキャンバー機構51bの基台5
2、支持板53、軸54及び柱体55と同様の構造にな
っている。図20ないし図22は本発明の実施の形態に
係る天井クレーンの使用方法を説明するためのものであ
る。これらの図を参照しながら同天井クレーンを使用方
法を説明する。
【0025】図20は盆艤装に使用する場合を説明する
ための平面図である。この図20において、船舶20の
上側に天井クレーン1を配置する。また、船舶20の隣
に品物仮置場21を設けておく。船舶の盆艤装で取り付
ける艤装品(各機器、パイプ、バルブ等)を仮置場21
にフォークリフトで搬入しておく。各艤装品は、天井ク
レーン1のクレーン機構7,7により、船舶20の所定
のブロック内部に吊り込む。その艤装品を船舶20内部
の所定の位置に取り付ける。
【0026】図21は、盆艤装に使用する場合に天井ク
レーンの高さが不足する場合に延享脚を継ぎ足した例を
説明するための図である。船舶20を台22の上に固定
したため、天井クレーン1の高さか不足する場合には、
図21に示すように、支柱5の底面の接続板61に、支
柱5と同じ長さの延長脚51aを継ぎ足して船舶20の
上に配置する。これにより、高さの不足した天井クレー
ン1を所定の高さにすることができるので、この場合で
も、盆艤装が可能になる。
【0027】図22は、船舶の上で使用する場合の例を
説明するための図である。この図22において、船舶2
0の甲板23の上に天井クレーン1を配置し、天井クレ
ーン1の屋根部3の中心部が甲板23に設けた開口部2
4の位置になるように天井クレーン1を配置している。
なお、この場合、支柱5の接続板61には脚柱専用支持
金具51が取り付けられている。したがって、甲板23
のキャンバーがあっても、脚柱専用支持金具51により
天井クレーン1は甲板23上に堅固に配置されることに
なる。
【0028】ここで、艤装品等27は、天井クレーン1
の横行ムーブメント74を屋根3の端部から延長できる
位置(延長できる長さL=約4.0[m]以内)の甲板
23の上に搬入しておく。横行ムーブメント74を屋根
部3の端部より所定の長さLだけ延長させて、かつ、横
行ムーブメント74のレール上を艤装品の上までチェー
ンブロック76を移動させ、艤装品にかけたロープをチ
ェーンブロック76のフック762に引っかける。横行
ムーブメント74及びチェーンブロック76を開口部2
4の中央部側に移動させ、かつ、チェーンブロック76
を開口部24の中央部まで移動させてチェーンブロック
76のチェーン763を下ろすことにより、艤装品27
を船舶20内部に搬入する。この場合、天井クレーン1
には、屋根部3があるため、雨等が降っていても、クレ
ーン作業を継続できる。
【0029】また、当該天井クレーン1では吊り下げる
ことができない重量の艤装品27aを船舶20の内部に
搬入する場合には、屋根開口部35上の稼働蓋37を外
し、クレーン機構7,7を屋根部3の端側に移動し停止
しておく。そして、大型クレーンを使用し、屋根部3の
中央部にできた屋根開口部35を通して艤装品27aを
船舶20の内部に搬入する。
【0030】このように重量が異なる艤装品があって
も、天井クレーン1でクレーン輸送が可能なものは天井
クレーン1でクレーン輸送し、天井クレーン1でクレー
ン輸送ができない場合には、大型クレーンにより、天井
クレーン1の屋根部3の中央部に設けた屋根開口部35
から艤装品を搬入することができるので、重量の重い艤
装品の搬送にも天井クレーン1をいちいち移動させる必
要がないため、作業効率が向上することになる。
【0031】上述したように本発明の実施の形態に係る
天井クレーン1によれば、上述した構造を有し、上述し
たように使用できることから次のような利点がある。 (1)可搬可能な構造にしたことにより、作業の集中す
る場所に容易に設置すことができる。 (2)最も多く搬出入される機材の重量に合わて天井ク
レーンによりクレーン作業を行え、かつ、重量の重い機
材の場合には稼働蓋を外して屋根開口部を形成させるこ
とにより、大型クレーンの併用が可能となり、作業効率
が高くなる。 (3)屋根部が設けられており、この屋根部の下におい
て雨等に影響されることなくクレーン作業を行えるの
で、クレーン作業が天候に左右されず、作業効率を向上
することができる。
【0032】上記実施の形態では、屋根部3は、間柱3
1、長尺補助桟32、短尺補助桟33及びプレート34
により平面形状に構成されているが、これに限定される
ことなく、他の構造であってもよい。また、上記実施の
形態では、屋根部3は、正方形状に構成したが、これに
限定されることなく、他の形状であってもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、平
面形状をした屋根部と、前記屋根部の一面側であって、
かつ所定間隔で前記屋根部に垂設してなる支柱と、当該
屋根部の一面側に設けられ、かつ水平方向及び垂直方向
に自在に移動できる二つのクレーン機構と、前記屋根部
の中央部に形成された所定面積の屋根開口部と、当該屋
根開口部に作業の必要に応じて着脱可能に設けられた可
動蓋とを備え、前記屋根部の一面側に設けたクレーン機
構は、前記屋根部の一面側に所定の間隔で設けた2つの
走行レールに懸垂した状態で移動可能な移動ホイスト
と、当該移動ホイストを移動させるホイスト用駆動手段
と、当該移動ホイストに対して横方向に移動できかつ前
記屋根の端部から所定の長さ突出できるテレスコピック
構造にしてなる横行ムーブメントと、前記横行ムーブメ
ントを移動させるムーブメント用駆動手段と、前記横行
ムーブメントに懸垂した状態で移動可能にされかつ機材
を上下運搬可能にしたチェーンブロックとからなので、
次のような効果がある。 (1)可搬可能な構造にしたことにより、作業の集中す
る場所に容易に設置すことができる。 (2)屋根部が設けられており、この屋根部の下におい
て雨等に影響されることなくクレーン作業を行えるの
で、クレーン作業が天候に左右されず、作業効率を向上
することができる。(3)最も多く搬出入される機材の重量に合わて天井ク
レーンによりクレーン作業を行え、かつ、重量の重い機
材の場合には稼働蓋を外して屋根開口部を形成させるこ
とにより、大型クレーンの併用が可能となり、作業効率
が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る天井クレーンを示す
斜視図である。
【図2】同天井クレーンを示す平面図である。
【図3】同天井クレーンの天井部の鉄骨構造を説明する
ための平面図である。
【図4】同天井クレーンの正面図である。
【図5】同天井クレーンのクレーン機構及び天井部の屋
根開口部の要部を説明するための正面図である。
【図6】図5のa部の詳細を示す図である。
【図7】図5のb部の詳細を示す図である。
【図8】図5のc部の詳細を示す図である。
【図9】同天井クレーンのクレーン機構を示す正面図で
ある。
【図10】同天井クレーンのクレーン機構を示す平面図
である。
【図11】同天井クレーンのクレーン機構を示す側面図
である。
【図12】図9のA−A線断面図である。
【図13】同9のB−B線断面図である。
【図14】同天井クレーンのクレーン機構のチェーンブ
ロックを示す正面図である。
【図15】同天井クレーンのクレーン機構のチェーンブ
ロックを示す側面図である。
【図16】同天井クレーンの支柱の底面に取り付けるキ
ャンバー機構の一例を示す平面図である。
【図17】図16のC−C線断面図である。
【図18】同天井クレーンの支柱の底面に取り付けるキ
ャンバー機構の接続台を示す平面図である。
【図19】同キャンバー機構を支柱の底面に接続した場
合の例を示す正面図である。
【図20】同天井クレーンを盆艤装に使用する場合を説
明するための平面図である。
【図21】同天井クレーンを盆艤装に使用する場合に天
井クレーンの高さが不足する場合に延長脚を継ぎ足した
例を説明するための図である。
【図22】同天井クレーンを船舶の上で使用する場合の
例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 天井クレーン 3 屋根部 5 支柱 7 クレーン機構 31 間柱 32 長尺補助桟 33 短尺補助桟 34 プレート 35 屋根開口部 36 他の面 37 稼働蓋 51 脚柱専用支持金具 51a キャンバー機構 51b 延長脚 52 基台 53 支持板 54 軸 55 柱体 56 接続台 57 案内突起 58 ストッパ 59 接続用ネジ孔 61 接続板 62 収容孔 63 接続用ネジ孔 71 走行レール 72 移動ホイスト 73 ホイスト用駆動手段 74 横行ムーブメント 75 ムーブメント用駆動手段 76 チェーンブロック 721 懸垂式係合転動機構 741 レール 751 ラック 752 駆動モータ 753 ピニオン 761 懸垂式係合転動機構 762 フック 763 チェーン 764 チェーン駆動機構 764a チェーンバケット 764b チェーン繰出引上機構 764d ローラ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機材を所望の場所に搬出入するクレーン
    において、 平面形状をした屋根部と、 前記屋根部の一面側であって、かつ所定間隔で前記屋根
    部に垂設してなる支柱と、 当該屋根部の一面側に設けられ、かつ水平方向及び垂直
    方向に自在に移動できる二つのクレーン機構と、前記屋根部の中央部に形成された所定面積の屋根開口部
    と、 当該屋根開口部に作業の必要に応じて着脱可能に設けら
    れた可動蓋とを備え、 前記屋根部の一面側に設けたクレーン機構は、前記屋根
    部の一面側に所定の間隔で設けた2つの走行レールに懸
    垂した状態で移動可能な移動ホイストと、当該移動ホイ
    ストを移動させるホイスト用駆動手段と、当該移動ホイ
    ストに対して横方向に移動できかつ前記屋根の端部から
    所定の長さ突出できるテレスコピック構造にしてなる横
    行ムーブメントと、前記横行ムーブメントを移動させる
    ムーブメント用駆動手段と、前記横行ムーブメントに懸
    垂した状態で移動可能にされかつ機材を上下運搬可能に
    したチェーンブロックとからなる ことを特徴とする天井
    クレーン。
  2. 【請求項2】 前記支柱の下部には、作業に応じて当該
    作業に最適な脚柱専用支持金具を取り付け可能にしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の天井クレーン。
  3. 【請求項3】 前記脚柱専用支持金具は、甲板のキャン
    バーに合わせて前記支柱を配置できるキャンバー機構、
    あるいは、支柱に継いで支柱の長さを高くする延長脚で
    あることを特徴とする請求項記載の天井クレーン。
  4. 【請求項4】 前記屋根部の他面には吊りロープ用フッ
    クが設けられてなることを特徴とする請求項1記載の天
    井クレーン。
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