JP3384989B2 - 防音脱臭装置 - Google Patents

防音脱臭装置

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JP3384989B2
JP3384989B2 JP30392699A JP30392699A JP3384989B2 JP 3384989 B2 JP3384989 B2 JP 3384989B2 JP 30392699 A JP30392699 A JP 30392699A JP 30392699 A JP30392699 A JP 30392699A JP 3384989 B2 JP3384989 B2 JP 3384989B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば既設管の内
面をライニングする管渠補修作業時に、該既設管の内部
を通ってマンホールから排出されるガスが発生する音と
臭いを吸収するための防音脱臭装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】地中に敷設された下水道管路では、長期
間の使用に伴って既設管の内面が腐食等により劣化する
ことがある。この場合、既設管そのものを撤去して新た
な管路を敷設するか、或いは既設管の内面を補修するこ
とが行なわれている。特に、最近では各種のライニング
材が提供されており、既設管の内面をライニングして補
修することで、該既設管を再使用するのが一般的になっ
ている。
【0003】既設管の内面をライニング材によって補修
する場合、管路に設けたマンホールから、該既設管内に
紫外線の照射によって硬化する紫外線硬化型、或いは熱
の作用によって硬化する熱硬化型のスリーブ状のライニ
ング材を導入し、前記マンホールからライニング材の内
部に圧縮空気等の圧力ガスを作用させて膨張させること
で既設管の内面に密着させ、その後、膨張させたライニ
ング材の内部に紫外線照射用トレイン或いは赤外線照射
用トレインを配置して移動させつつ、ライニング材に対
し紫外線或いは赤外線を照射して硬化させることで、既
設管を補修する所謂管渠補修作業を行っている。
【0004】上記の如く、紫外線硬化型或いは熱硬化型
のライニング材によって既設管の内面をライニングする
場合、これらのライニング材は圧力ガスの作用によって
既設管の内面に密着させられ、この状態はライニング材
が少なくとも形状を維持し得る程度に硬化するまで保持
される。しかし、各ライニング材が硬化する間、多くの
熱が発生し或いは付与されるため、既設管の内部温度が
上昇し、ライニング材が燃焼する虞がある。このため、
常にライニング材の内部に圧力ガスを供給すると共に該
圧力ガスをライニング材の端部で大気に放出すること
で、ライニング材が過熱することがないようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、ライニン
グ材の内部に供給された圧力ガスを他方の端部側から排
出し得るように該端部には排気口が形成されている。し
かし、圧力ガスが前記排気口を通過する際に笛吹き現象
による騒音が発生するという問題がある。この騒音は比
較的大きなものであり、近隣の民家に影響して夜間作業
を実施し得なくなるという問題が発生している。
【0006】また例えば不飽和ポリエステル樹脂を含む
紫外線硬化型ライニング材では、硬化に伴ってスチレン
ガスが発生する。スチレンガスは不快な臭いを有してお
り、このスチレンガスがマンホールから地上に排出され
ると近隣の民家に迷惑をかけるという問題がある。
【0007】本発明の目的は、例えば既設管の内面をラ
イニングして補修するような場合に発生する臭いや音を
吸収して防音脱臭することが出来る防音脱臭装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る防音脱臭装置は、既設管の内部に該既設
管をライニングして補修する際に圧力ガスを流通させた
とき該圧力ガスがマンホールから排出される際の音と臭
いを吸収する防音脱臭装置であって、マンホールの上部
開口部に着脱可能に配置され内部に送風機を設けた筒体
を有する蓋部と、前記筒体に接続された脱臭部とからな
り、前記蓋部がマンホールの上部開口部を覆う大きさを
有し且つ所定位置に排気用の筒体を有する蓋本体と該蓋
本体の少なくとも下側に前記筒体を包囲するように設け
られた吸音材とを有し、前記脱臭部が通気口と脱臭部を
保護するフードを備え内部に該内部を横断して設けた脱
臭材を有するものである。
【0009】上記防音脱臭装置では、所定位置に筒体を
有し、少なくとも下側に筒体を包囲するようにして吸音
材を設けた蓋本体をマンホール上に設置することで、既
設管の内部で発生した音を吸収することが出来る。また
内部に送風機を設けた筒体に内部を横断して脱臭材を設
けた脱臭部を接続したので、前記送風機を駆動して既設
管の内部のガスを吸引することで、該排気を強制的に脱
臭材を通過させて臭いを吸収することが出来る。
【0010】また他の防音脱臭装置は、既設管の内部に
該既設管をライニングして補修する際に圧力ガスを流通
させたとき該圧力ガスがマンホールから排出される際の
音と臭いを吸収する防音脱臭装置であって、マンホール
の上部開口部に着脱可能に配置され所定位置に筒体を設
けた蓋部と、前記筒体に接続されたダクトと、前記ダク
ト内に備えられた送風機と、前記ダクトの排気側端部に
取り付けられた脱臭部とからなり、前記蓋部がマンホー
ルの上部開口部を覆う大きさを有し且つ所定位置に排気
用の筒体を有する蓋本体と該蓋本体の少なくとも下側に
前記筒体を包囲するように設けられた吸音材とを有し、
前記脱臭部が内部に該内部を横断して設けた脱臭材を有
するものである。
【0011】上記防音脱臭装置では、蓋本体に設けた筒
体にダクトを接続し、このダクトの排気側端部に脱臭部
を取り付けたので、ダクトの長さに応じてガスの大気へ
の排気部位をマンホール以外の場所に設定することが出
来る。このため、近隣の状況に応じて最も好ましい位置
で排気することが出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、上記防音脱臭装置の好まし
い実施形態について図を用いて説明する。図1は第1実
施例に係る防音脱臭装置の構成を説明する図である。図
2は脱臭材の構成を説明する図である。図3は脱臭材の
他の構成例を説明する図である。図4は既設管の内面に
ライニングを施すに際し第1実施例に係る防音脱臭装置
を用いて防音,脱臭する状態を説明する図である。図5
は第2実施例に係る防音脱臭装置を説明すると共に既設
管の内面にライニングを施す際の防音,脱臭を行なう状
態を説明する図である。
【0013】本発明に係る防音脱臭装置A,Bは、図
4,図5に示すように、地中に敷設されたヒューム管等
の既設管からなる管路Cの内部で所定の作業を実施する
際に、該管路Cに形成された所定のマンホールD1から
圧縮空気等の圧力ガスを流通させて他方のマンホールD
2から排気するような場合、他方のマンホールD2に設
置することで、圧力ガスが発生する音を吸収して軽減さ
せると共に該圧力ガスによって運搬された臭いを吸収し
て軽減させ、これにより、近隣に対する悪影響を軽減さ
せるようにしたものである。
【0014】先ず、第1実施例に係る防音脱臭装置Aの
構成について図1により説明する。図に於いて、防音脱
臭装置Aは、内部に送風機2を設けた筒体3を所定位置
に取り付けた蓋部1と、筒体3に接続された脱臭部4と
を有して構成されている。前記蓋部1は、防音脱臭装置
Aをマンホールの上部開口部に取り付けたとき、該上部
開口部を閉塞して音の漏洩を防止すると共に音を吸収す
る機能を有し、脱臭部4は送風機2によって排気される
ガスの臭いを吸収する機能を有する。
【0015】蓋部1は、マンホールの上部開口部を覆う
ことが可能な寸法を有し且つ所定位置に筒体3の開口部
1bを設けた蓋本体1aと、該蓋本体1aの少なくとも
下側の面に筒体3の開口部1bを包囲して取り付けられ
た吸音材5と、を有して構成されている。蓋部1はマン
ホールの上部開口部に着脱可能に構成される。このた
め、蓋本体1aの上面には把手1cが設けられており、
作業員が把手1cを把持して蓋部1をマンホールの上部
開口部に着脱させ得るように構成されている。
【0016】蓋本体1aに取り付ける吸音材5として
は、例えばロックウールやガラスウール等の吸音材或い
は他の吸音材を利用することが可能であり、これらの吸
音材を蓋本体1aの下側面に且つ筒体3の開口部1bを
包囲するように配置して接着等の手段によって取り付け
ている。
【0017】上記の如く構成された蓋部1では、マンホ
ールの上部開口部に取り付けたとき、蓋本体1aが該上
部開口部を覆うことで、マンホールからの音の漏洩を防
止すると共に蓋本体1aの少なくとも下側の面に取り付
けられた吸音材5によって、マンホールの内部で発生し
た音を吸収することが可能である。
【0018】尚、吸音材5は、蓋部1の下側の面に取り
付けられることは必須であるが、この面以外の面、例え
ば筒体3を取り付けるための開口部1bに取り付けても
良く、この場合、発生した音をより効果的に吸音するこ
とが可能である。
【0019】筒体3は蓋本体1aの所定位置、好ましく
は中心に配置され、蓋本体1aを厚さ方向に貫通して形
成された開口部1bに対応させて取り付けられている。
この筒体3には、内部に送風機2が設けられており、該
送風機2を駆動することで、既設の管路Cの内部に流通
するガスを強制的に吸引し、吸引したガスを脱臭部4を
通して大気中に排気することが可能である。
【0020】脱臭部4は筒体3に接続され、通過するガ
スが運ぶ臭いを吸収して脱臭するものである。この脱臭
部4は、後述する脱臭材6を収容する収容部4aと、収
容部4aの上方に形成され該収容部4aとの間に通気口
7を形成するフード4bと、収容部4aと筒体3とを接
続する接続部4cとを有して構成されている。脱臭部4
は、前記各部4a〜4cが薄い鋼板又はアルミ板等を用
いて構成されており、マンホールに対する着脱の容易性
を考慮して適度に軽量化がはかられている。
【0021】また収容部4aの上方にフード4bを設け
ることによって、両者の間にガスを排気するための通気
口7が形成されると共に収容部4aに収容した脱臭材6
の保護をはかることが可能である。
【0022】収容部4aは脱臭材6の形状に対応させて
断面が四角形或いは円形に形成されており、この収容部
4aの断面の全部位に脱臭材6を配置している。即ち、
脱臭材6は脱臭部4を横断して配置されている。また収
容部4aの断面積は筒体3の断面積よりも大きく形成さ
れており、接続部4cは筒体3側から収容部4a側にか
けて断面積が大きくなるロート状に形成されている。そ
して筒体3を通過したガスは全てが脱臭材6に触れて臭
いが吸収される。
【0023】収容部4aの何れかの側面には開閉可能な
扉4dが形成されており、この扉4dを開放することで
収容部4aの内部を開放し、この状態で内部に収容した
脱臭材6を交換することが可能である。
【0024】脱臭部4に用いる脱臭材6としては特に限
定するものではない。例えば図2(a)に示すように、
ハニカム状の素地に活性炭の層を形成した脱臭材6a
や、同図(b)に示すように、平らな板紙と波形に形成
した板紙とを交互に並べた多層段ボール状の素地に活性
炭の層を形成した脱臭材6b等を用いることが可能であ
る。これらの脱臭材6a,6bを脱臭部4を構成する収
容部4aに収容すると共に該収容部4aを横断して配置
することで、通過したガスが運ぶ臭いを吸収することが
可能である。
【0025】脱臭材6を通過するガスは送風機2によっ
て強制的に排気されるため、脱臭材6には排気に伴う風
圧が作用することとなり、適度な強度を有することが必
要となる。このため、図3に示すように脱臭材6の厚さ
方向の片面或いは両面に、多数の通気孔8aを有する補
強シート8を積層して強化することが望ましい。このよ
うに、補強シート8によって強化した脱臭材6では、送
風機2による風圧が作用しても大きな撓みが発生するこ
となく、良好な状態でガスを通過させて臭いを吸収する
ことが可能である。
【0026】次に、管路C内で音や臭いを発生させる代
表的な例として該管路Cに対しライニングを施す場合を
説明し、このときの防音脱臭装置Aの利用状態を図4に
より説明する。尚、図に示す管路Cをライニングして補
修する方法は特許第1985018号として公知であり、ライ
ニング材を供給する装置は特許第2533724号として公知
である。従って、ライニング方法や装置に関しては簡単
に説明する。
【0027】先ず、管路Cに於ける補修すべき区間は、
該管路Cを構成する少なくとも2つのマンホールD1,
D2を含んで設定される。そして一方側のマンホールD
1には、ライニング材10,ライニング材10の内部に圧力
ガスを供給する装置(図示せず),ライニング材10の内
部に配置されて紫外線を照射するトレイン11等を積載す
ると共に供給や駆動を制御する作業車両12が設置され
る。
【0028】他方側のマンホールD2には、ライニング
材10の端部に取り付けたボビン13を通りトレイン11の一
方側の端部に接続されたワイヤ又はロープ14を巻き取る
ドラム15が設置される。
【0029】ライニング材10は紫外線或いは赤外線を照
射されて硬化するものであり、スリーブ状に形成され、
未硬化状態では高い柔軟性を有している。このライニン
グ材10は作業車両12に積載されており、端部がボビン13
に接続されて略袋状に形成されている。従って、ライニ
ング材10の内部にトレイン11を配置すると共に該トレイ
ン11に取り付けたワイヤ又はロープ14をマンホールD2
に設置したドラム15に巻き付け、更に、トレイン11と牽
引装置16をロープ又はケーブル17によって接続し、ドラ
ム15によってワイヤ又はロープ14を巻取りつつ、マンホ
ールD1の付近に設置したライニング材供給装置(ステ
ップフィーダー)18によって反転しながら繰り出すこと
で、該ライニング材10を導入することが可能である。
【0030】そしてライニング材10の内部に所定の圧力
に設定された圧力ガスを供給することで、可撓性を持っ
たライニング材10を膨張させて管路Cを構成する既設管
の内面に密着させることが可能であり、この状態で、ト
レイン11を構成する紫外線或いは赤外線を照射するラン
プ11aを作動させつつ、牽引装置16を駆動してトレイン
11をライニング材10内で移動させることで、該ライニン
グ材10に紫外線或いは赤外線を照射して硬化させること
が可能である。
【0031】上記の如くしてライニング材10を硬化させ
る間、該ライニング材10の内部には常時圧力ガスが供給
されている。この圧力ガスはボビン13を通ってマンホー
ルD2に排気されるが、このときボビン13が笛と同様の
機能を果たして不快な音が発生する。またライニング材
10が硬化する際にスチレンガスが発生し、このスチレン
ガスもボビン13を通ってマンホールD2に排気される
が、このスチレンガスは不快な臭気を発生する。
【0032】このため、マンホールD2の上部開口部に
は防音脱臭装置Aが設置され、マンホールD2に排気さ
れた圧力ガス,スチレンガスは防音脱臭装置Aを通って
地上に排出されるように構成されている。特に、防音脱
臭装置Aの蓋部1に設けた筒体3には送風機2が設けら
れているため、該送風機2を駆動することによって、マ
ンホールD2に排気されたガスを強制的に防音脱臭装置
Aを通過させることが可能である。
【0033】そしてガスが防音脱臭装置Aを通過するの
に伴って、ボビン13で発生した笛吹き音は吸音材5に吸
収され、スチレンガス及び他のガスの臭いが脱臭材6の
活性炭に吸着されて吸収される。このため、防音脱臭装
置Aの通気口7を通って排出されるガスは音や臭いが軽
減され、近隣の民家や通行人に大きな影響を与えること
がない。
【0034】ここで、本件発明者等が上記の如くして管
路Cをライニング材10によって補修する際に発生する音
及びスチレン濃度について行なった実験結果について説
明する。
【0035】音に関しては、マンホールD2の上方1.0
mの部位で音量測定を行なったところ、 暗騒音:61db 防音脱臭装置を設けない状態:91db〜97db 防音脱臭装置を設けた状態:71db〜80db であった。このことから、音が軽減されているといえ
る。
【0036】
【表1】 脱臭材の前後に於ける排気に含まれるスチレ
ンガス濃度(PPM)
【0037】表1は、脱臭部4(脱臭材6)の前後に於
けるスチレン濃度を測定した結果を表すものである。
尚、表1に於いて「反転完了後」とは、補修すべき管路
Cの内部に全長にわたってライニング材10を引き込んだ
状態をいい、「紫外線ランプ点灯」とは、ライニング材
を管路Cの内面に密着させた状態でランプ11aを点灯し
てトレイン11を移動させたことをいう。
【0038】表1に示すように、脱臭材6を通過させる
ことによって、充分な脱臭効果を発揮することが可能で
あり、安全衛生法及び悪臭防止法等の規制値を充分に満
足し得る結果であるといえる。
【0039】尚、図4に於いて、19は止水栓であり、補
修すべき管路Cの上流側の管路を閉塞して管路Cに下水
や汚水が流入することを防止するものである。
【0040】次に、第2実施例に係る防音脱臭装置Bの
構成について図5により説明する。尚、図に於いて、第
1実施例に係る防音脱臭装置Aと同一部分及び同一の機
能を有する部分には同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0041】図に示すように、第1実施例に係る防音脱
臭装置Aが蓋部1と脱臭部4が一体化されているのに対
し、本実施例に係る防音脱臭装置Bは蓋部1と脱臭部4
が可撓性を持ったダクト20によって接続されている。
【0042】即ち、防音脱臭装置Bを構成する蓋部1は
少なくとも下側に吸音材5が設けられており、所定位置
に筒体3が形成されている。そして筒体3には蛇腹状の
ダクト20の端部が取り付けられると共に図示しないバン
ド等によって固定されている。ダクト20の自由端には脱
臭部4が構成されている。この脱臭部4は、ダクト20を
横断して脱臭材6を配置すると共に該脱臭材6をダクト
20に固定して構成されている。またダクト20の中間所定
位置には送風機2が配置され、蓋部1に形成した開口部
1cからマンホールD2内のガスを吸引して排気し得る
ように構成されている。
【0043】上記の如く構成された防音脱臭装置Bで
は、蓋部1をマンホールD2の上部開口部に取り付けた
とき、ダクト20を蓋部1を起点として所望の方向に配置
することが可能であり、且つ前述の防音脱臭装置Aと同
様にマンホールD2で発生する音を吸収すると共に臭い
を吸収することが可能である。
【0044】従って、周囲の環境に対応して最も影響の
少ない方向にダクト20を配置してライニング作業等の作
業を実施することで、マンホールD2の排気による近隣
への影響を最小限にすることが可能である。
【0045】尚、各実施例に係る防音脱臭装置A,Bを
紫外線硬化型ライニング材を用いて管路Cにライニング
する場合について説明したが、ライニング材として熱硬
化型を用いた場合であっても、同様の効果を発揮するこ
とが可能である。また管路の内部に作業員が入って作業
するような場合、該管路の内部に一方のマンホールから
大気を供給して他方のマンホールから排気するように流
通させた場合であっても排気側のマンホールに取り付け
ることで、管路内を流れる大気の音を吸収すると共に管
路内にあるヘドロ等の臭いを吸収することが可能であ
る。
【0046】更に、上記した各実施例はライニング材を
反転繰り出して管路内に導入する反転方法によるライニ
ング工法に本発明を適用した例であるが、ライニング材
を引き込んで管路内に導入する引込み方法によるライニ
ング工法にも適用することが可能であることはいうまで
もない。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
防音脱臭装置では、蓋部がマンホールの上部開口部を覆
うことが出来、該蓋部の少なくとも下側の面に吸音材を
設けたので、管路内で発生する音をマンホールの上部開
口部から漏らすことなく吸収することが出来、これによ
り、音を軽減させて近隣に迷惑をかけることがない。ま
た蓋部に設けた筒体に送風機を設けると共に脱臭部を設
けたので、管路で発生した臭いを強制的に吸引して脱臭
部を通過させることで、臭いを吸収することが出来る。
【0048】従って、管路内で作業を行なうに際して発
生する音や臭いを吸収して近隣の民家や通行人に悪影響
を及ぼすことがない。特に、紫外線硬化型ライニング材
を用いて管路を補修する場合や、熱硬化型ライニング材
を用いて管路を補修する場合、この作業に伴って発生す
る笛吹き音やスチレンガス等の臭いを確実に軽減して良
好な状態で作業を実施することが出来る。
【0049】また蓋部と脱臭部とをダクトを介して接続
した場合、蓋部を起点としてダクトを所望の方向に配置
することで、マンホール周辺に於ける最も影響の少ない
部位を選んで排気することが出来、これにより、近隣の
民家に対する悪影響を防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る防音脱臭装置の構成を説明す
る図である。
【図2】脱臭材の構成を説明する図である。
【図3】脱臭材の他の構成例を説明する図である。
【図4】既設管の内面にライニングを施すに際し第1実
施例に係る防音脱臭装置を用いて防音,脱臭する状態を
説明する図である。
【図5】第2実施例に係る防音脱臭装置を説明すると共
に既設管の内面にライニングを施す際の防音,脱臭を行
なう状態を説明する図である。
【符号の説明】
A,B 防音脱臭装置 C 管路 D1,D2 マンホール 1 蓋部 1a 蓋本体 1b 開口部 1c 把手 2 送風機 3 筒体 4 脱臭部 4a 収容部 4b フード 4c 接続部 4d 扉 5 吸音材 6,6a,6b 脱臭材 7 通気口 8 補強シート 8a 通気孔 10 ライニング材 11 トレイン 11a ランプ 12 作業車両 13 ボビン 14 ワイヤ又はロープ 15 ドラム 16 牽引装置 17 ロープ又はケーブル 18 ライニング材供給装置 19 止水栓 20 ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03F 5/10 E03F 7/00 E03F 9/00 E02D 29/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設管の内部に該既設管をライニングし
    て補修する際に圧力ガスを流通させたとき該圧力ガスが
    マンホールから排出される際の音と臭いを吸収する防音
    脱臭装置であって、マンホールの上部開口部に着脱可能
    に配置され内部に送風機を設けた筒体を有する蓋部と、
    前記筒体に接続された脱臭部とからなり、前記蓋部がマ
    ンホールの上部開口部を覆う大きさを有し且つ所定位置
    に排気用の筒体を有する蓋本体と該蓋本体の少なくとも
    下側に前記筒体を包囲するように設けられた吸音材とを
    有し、前記脱臭部が通気口と脱臭部を保護するフードを
    備え内部に該内部を横断して設けた脱臭材を有するもの
    であることを特徴とする防音脱臭装置。
  2. 【請求項2】 既設管の内部に該既設管をライニングし
    て補修する際に圧力ガスを流通させたとき該圧力ガスが
    マンホールから排出される際の音と臭いを吸収する防音
    脱臭装置であって、マンホールの上部開口部に着脱可能
    に配置され所定位置に筒体を設けた蓋部と、前記筒体に
    接続されたダクトと、前記ダクト内に備えられた送風機
    と、前記ダクトの排気側端部に取り付けられた脱臭部と
    からなり、前記蓋部がマンホールの上部開口部を覆う大
    きさを有し且つ所定位置に排気用の筒体を有する蓋本体
    と該蓋本体の少なくとも下側に前記筒体を包囲するよう
    に設けられた吸音材とを有し、前記脱臭部が内部に該内
    部を横断して設けた脱臭材を有するものであることを特
    徴とする防音脱臭装置。
JP30392699A 1999-10-26 1999-10-26 防音脱臭装置 Expired - Lifetime JP3384989B2 (ja)

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