JP3384088B2 - 抵抗体差動素子の増幅回路 - Google Patents

抵抗体差動素子の増幅回路

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JP3384088B2
JP3384088B2 JP04638994A JP4638994A JP3384088B2 JP 3384088 B2 JP3384088 B2 JP 3384088B2 JP 04638994 A JP04638994 A JP 04638994A JP 4638994 A JP4638994 A JP 4638994A JP 3384088 B2 JP3384088 B2 JP 3384088B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばビデオカメラ
のアイリス検出のためのホール素子の検出出力を取り出
すのに用いられる抵抗体差動素子の増幅回路に関するも
ので、特に低電圧化が可能な抵抗体差動素子の増幅回路
に係わる。
【0002】
【従来の技術】ホール素子は、外部磁界の磁束密度に応
じたホール電圧を発生する磁気センサである。このよう
なホール素子は、ビデオカメラのアイリスを開閉させる
モータに取り付けられ、アイリスの開度を検出するのに
利用されている。
【0003】すなわち、アイリスを開閉させるモータを
回転させると、ロータの着磁が変化し、モータに取り付
けられたホール素子に与えられる外部磁界が変化する。
これにより、ホール素子からのホール検出電圧が変化す
る。アイリス開度を検出する場合には、ホール検出電圧
が規格化され、ホール検出電圧とアイリスの開度とが対
応するようにされる。この規格化されたホール検出電圧
を読み取ることで、アイリスの開度が直接的に求められ
る。
【0004】図4は、このようなホール素子の検出信号
を増幅し、ゲインオフセットを調整して、検出信号を規
格化する従来のホールアンプの一例である。図4におい
て、51は4端子ホール素子である。4端子ホール素子
51からは、バイアス(+)端子51A、バイアス
(−)端子51B、ホール(+)端子51C、ホール
(−)端子51Dが配設される。
【0005】52は、バイアス端子51A及び51B間
の最大印加電圧の中点を設定するための基準電圧源であ
る。基準電圧源52が演算増幅器53の非反転入力端に
接続されると共に、抵抗54を介して、演算増幅器55
の非反転入力端に接続される。演算増幅器53の出力端
が4端子ホール素子51のバイアス(+)端子51Aに
接続される。演算増幅器53の反転入力端とその出力端
との間に、コンデンサ56が接続される。また、演算増
幅器53の反転入力端が抵抗57を介して4端子ホール
素子51のホール(−)端子51Dに接続される。
【0006】58は、電流源の電流値を設定するための
可変電圧源である。可変電圧源58は、演算増幅器59
の非反転入力端に接続される。演算増幅器59の出力端
が電流源として動作するトランジスタ60のベースに接
続される。演算増幅器59の反転入力端がトランジスタ
60のエミッタに接続される。また、トランジスタ60
のエミッタが抵抗61を介して接地される。トランジス
タ60のコレクタが4端子ホール素子51のバイアス
(−)端子51Bに接続される。
【0007】4端子ホール素子51のホール(+)端子
51Cが演算増幅器55の非反転入力端に接続される。
演算増幅器55の反転出力端とその出力端との間に、抵
抗62が接続される。これと共に、演算増幅器55の反
転入力端は、抵抗63を介して、可変電圧源64に接続
される。演算増幅器62の出力端から、出力端子65が
導出される。
【0008】この従来のホールアンプの動作を、図5に
示す波形図を参照しながら説明する。図5A及び図5B
において、横軸は時間を示し、縦軸は電圧を示す。Ea2
及びEb2は、夫々、ホール素子51のバイアス(+)端
子51A及びバイアス(−)端子51Bに与えられるバ
イアス電圧を示し、Ec2及びEd2は、夫々、ホール
(+)端子51C及びホール(−)端子51Dの出力を
示す。Hout2は、出力端子65からの出力を示す。
【0009】ホール素子51のバイアス(+)端子51
Aには、演算増幅器53の出力が供給される。一方、ホ
ール素子51のバイアス(−)端子51Bは、電流源と
して動作しているトランジスタ60のコレクタに接続さ
れている。このトランジスタ60に流れる電流は、可変
電圧源58の電圧により設定される。
【0010】演算増幅器53の出力がホール素子51の
バイアス(+)端子51Aに供給され、トランジスタ6
0からなる電流源に電流が流される。外部磁界が変化す
ると、外部磁界の変化に応じて、ホール素子51のホー
ル(+)端子51C及びホール(−)端子51Dから、
検出信号が発生される。この時、フィードバッククラン
プがかかり、ホール素子51の一方のホール(−)端子
51Dの電圧Ed2は、図5Aに示すように、基準電圧源
52のレベルにクランプされる。基準電圧源52の基準
電圧は、バイアス(+)端子51Aとバイアス(−)端
子51Bとの間の最大印加電圧の中点に設定される。
【0011】外部磁界に応じて、ホール素子51のホー
ル(+)端子51C及びホール(−)端子51Dから検
出信号が発生されるが、ホール素子51のホール(−)
端子51Dの電圧Ed2は、基準電圧のレベルにクランプ
されているので、ホール(+)端子51Cの出力E
c2は、図5Aに示すように、電源電圧変動などによ
イズ成分はキャンセルされ、信号成分が2倍になるよう
な信号となる。
【0012】ホール(+)端子51Cの出力は、演算増
幅器55で増幅され、直流分加算用の可変電圧源64に
よって直流電圧が加算される。これにより、図5Bに示
すような、規格化された位置検出信号Hout2が得られ
る。規格化された位置検出信号Hout2は、例えば、カメ
ラのアイリス制御において、オープン端点で1V、クロ
ーズ端点で3.5Vとなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、ビデ
オカメラの小型、軽量化が進み、これに伴い、ビデオカ
メラの電源電圧の低電圧化が要望されている。例えば、
従来のビデカメラでは、電源電圧VCCが5Vとされてい
る。この電源電圧VCCを、3Vにすることが要望されて
いる。しかしながら、上述の従来の増幅回路では、この
ような低電圧化が困難である。
【0014】つまり、ホール素子51の検出信号(差動
信号)をVhall、バイアス(+)端子51Aとバイアス
(−)端子51Bとの間の印加電圧をVbias、出力され
る規格化された位置検出信号をVHoutとし、ホール素子
51の比例定数をK1 、演算増幅器55による検出信号
のアンプゲインをK2 とすると、次式が成り立つ。 Vhall=K1 ×Vbias …(1) VHout=K2 ×Vhall …(2)
【0015】電源電圧Vccが5Vの場合と、3Vの場合
とで、動作の比較を行う。汎用の演算増幅器は、演算増
幅器の出力電圧の最大値は、電源電圧VCCより1.5V
程度低い電圧で飽和する。したがって、演算増幅器55
からの規格化された位置検出信号VHoutは、電源電圧V
CCが5Vのときには VHout=5V−1.5V=3.5VP-P となり、電源電圧VCCが3Vのときには、 VHout=3V−1.5V=1.5VP-P となる。
【0016】(2)式より、ホール素子51の検出信号
hallは、 Vhall=VHout/K2 である。よって、演算増幅器55による検出信号のアン
プゲインをK2 を例えば30とすると、ホール素子51
の検出信号Vhallは、電源電圧Vccが5Vのときには、 Vhall=3.5V/30=116.7mVP-P 必要であり、電源電圧Vccが3Vのときには、 Vhall=1.5V/30=50mVP-P 必要である。
【0017】また、バイアス電圧Vbiasの最大値は、電
源電圧が5Vのときには、トランジスタ60及び抵抗6
1による電圧降下分を例えば0.5Vとすると、 5V−1.5V−0.5V=3V となり、電源電圧が3Vのときには、 3V−1.5V−0.5V=1V となる。
【0018】ホール素子の感度にばらつきがあり、ホー
ル素子の感度が低いときには、バイアス電圧Vbiasを上
げて、必要なゲインが得られるようにする。電源電圧V
ccが5Vのときには、最低感度のときのホール素子のゲ
インをK1minとすると、感度を補うために、Vbias=3
Vの最大電圧をかけるので、感度が低いときのゲインK
1minは、次式のようになる。 K1min=116.7mVp-p /3V=0.0389 …(3)
【0019】次に、電源電圧が3Vのときには、最低感
度のホール素子に対して、以下のバイアス電圧Vbias
必要になる。 Vbias=50mV/0.0389=1.285V
【0020】しかしながら、電源電圧Vccが3Vのとき
には、バイアス電圧Vbiasの最大電圧は1Vであるの
で、(4)式を満足させることはできない。電源電圧V
ccが3Vのときには、アンプゲインをK2 を大きくする
ことが考えられるが、アンプゲインK2 を大きくする
と、回路動作の不安定さが助長される。
【0021】そこで、演算増幅器として、低電圧で動作
可能な構成のものを用いること考えられる。低電圧で
動作可能な演算増幅器は、出力の飽和が低く、電源電圧
近くまで出力を振幅させることができる。このような低
電圧型で動作可能な演算増幅器を用いれば、上述の問題
は解決される。
【0022】ところが、低電圧型で動作可能な演算増幅
器は、入力の範囲が制限されている。例えば、電源電圧
ccを2Vとした場合には、その入力の範囲は、0.8
Vから1.2Vに制限される。上述の従来のホールアン
プでは、演算増幅器55、59にその範囲を超えた入力
が与えられる可能性があり、演算増幅器として低電圧で
動作可能なものを用いることは困難である。
【0023】したがって、この発明の目的は、電源電圧
を低くした場合でも動作可能な抵抗体差動素子の演算回
路を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明は、基準電圧を
発生させる基準電圧発生回路と、基準電圧より所定電圧
だけ高い第1の可変電圧を発生する第1の可変電圧発生
回路と、基準電圧より所定電圧だけ低い第2の可変電圧
を発生する第2の可変電圧発生回路と、第1のバイアス
端子と、第2のバイアス端子と、第1の出力端子と、第
2の出力端子とを有し、第1の可変電圧を第1のバイア
ス端子に印加し、第2の可変電圧を第2のバイアス端子
に印加し、第1及び第2の出力端子から差動検出信号を
出力する4端子の抵抗差動検出素子と、4端子の抵抗差
動検出素子の第1及び第2の出力端子からの差動検出信
号を入力し、差動検出信号を引算して増幅する減算型増
幅回路と、減算型増幅回路の出力に第3の可変電圧を加
算して直流分を増減する直流分加算回路からなる抵抗型
差動検出素子の増幅回路である。
【0025】
【作用】4端子のホール素子のバイアス(+)と、バイ
アス(−)端子に、基準電圧よりΔVだけ高い電圧と、
ΔVだけ低い電圧を与える。このΔVを変化させること
で、ゲインを設定する。4端子ホール素子の差動出力を
減算して、出力を取り出す。このようにすると、演算増
幅器の入力が略一定になるので、演算増幅器として、飽
和の低い、低電圧動作可能なものを用いることができ
る。
【0026】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1は、この発明の一実施例を示すも
のである。図1において、1は4端子ホール素子であ
る。4端子ホール素子1からは、バイアス(+)端子1
A、バイアス(−)端子1B、ホール(+)端子1C、
ホール(−)端子1Dが配設される。
【0027】2は、バイアスに加えられる電圧ΔVを設
定するための可変電圧源である。可変電圧源2は、抵抗
3を介して、演算増幅器4の反転入力端に接続される。
演算増幅器4の反転入力端とその出力端との間に抵抗5
が接続される。演算増幅器4の出力端がホール素子1の
バイアス(+)端子1Aに接続される。
【0028】6は、中心となる基準電圧Vref を設定す
るための基準電圧源である。基準電圧源6は、演算増幅
器7の非反転入力端に接続されると共に、演算増幅器4
の非反転入力端に接続される。演算増幅器7の反転入力
端とその出力端との間に、抵抗8が接続される。これと
共に、演算増幅器7の反転入力端は、抵抗9を介して、
演算増幅器4の出力端に接続される。
【0029】ホール素子1のホール(+)端子1Cは、
演算増幅器10の非反転入力端に接続される。演算増幅
器10の反転入力端とその出力端とが接続される。演算
増幅器10の出力端は、抵抗12を介して、演算増幅器
14の非反転入力端に接続される。演算増幅器14の非
反転入力端と、基準電圧源6との間に、抵抗15が接続
される。
【0030】ホール素子1のホール(−)端子1Dは、
演算増幅器11の非反転入力端に接続される。演算増幅
器11の反転入力端とその出力端とが接続される。演算
増幅器11の出力端は、抵抗13を介して、演算増幅器
14の反転入力端に接続される。演算増幅器14の反転
入力端とその出力端との間に、抵抗16が接続される。
これと共に、演算増幅器14の反転入力端は、抵抗17
を介して、直流加算分を設定するための可変電圧源18
に接続される。演算増幅器14は減算アンプを構成して
おり、差動のホール電圧を減算する。このように差動の
ホール電圧を減算することで、信号成分は2倍となる。
演算増幅器14の出力端から、出力端子19が導出され
る。
【0031】このホールアンプの動作を、図2A及び図
2Bに示す波形図を参照しながら説明する。図2A及び
図2Bにおいて、横軸は時間を示し、縦軸は電圧を示
す。Vref は、基準電圧源6により設定された基準電圧
で、この基準電圧Vref は、電源電圧VCCの1/2(V
CC/2)とされる。Ea1及びEb1は、夫々、ホール素子
1のバイアス(+)端子1A及びバイアス(−)端子1
Bに与えられる電圧である。Ec1及びEd1は、夫々、ホ
ール素子1のホール(+)端子1C及びホール(−)端
子1Dの出力である。
【0032】可変電圧源2からの電圧は、演算増幅器4
で反転増幅され、ホール素子1のバイアス(+)端子1
Aに与えられる。そして、演算増幅器4の出力は、演算
増幅器7で反転増幅され、ホール素子1のバイアス
(−)端子1Bに与えられる。ここで、演算増幅器4側
に設けられている抵抗3及び5と、演算増幅器7側に設
けられている抵抗8及び9を、全て同一の抵抗値に設定
すると、図2Aに示すように、ホール素子1には、(V
ref +ΔV)及び(Vref −ΔV)の電圧Ea1及びEb1
が与えられる。すなわち、ホール素子1に対するバイア
ス電圧Vbiasは、2ΔVとなる。
【0033】図2Aに示すように、ホール素子1のホー
ル(+)端子1C及びホール(−)端子1Dからは、ホ
ール検出信号Ec1及びEd1が差動で出力される。このホ
ール検出信号Ec1及びEd1の直流動作点は、基準電圧V
ref の近傍である。このホール検出信号は、外部磁界の
変化に応じて、変化する。ホール検出信号は、バイアス
電圧Vbiasに比例するので、可変電圧源2により設定さ
れる電圧ΔVを変化させることで、ゲインを制御するこ
とができる。
【0034】ホール(+)端子1Cからの出力Ec1は、
電圧フォロワの演算増幅器10を介して出力される。ホ
ール(−)端子1Dからの出力Ed1は、電圧フォロワの
演算増幅器11を介して出力される。この演算増幅器1
0及び11の出力は、演算増幅器14に供給される。
【0035】演算増幅器14は、減算アンプを構成して
いる。演算増幅器10及び11を介して出力されるホー
ル検出信号Ec1及びEd1は差動信号であるから、演算増
幅器14で減算することで、信号成分は加算されて2倍
になる。一方、ホール検出信号中に含まれている電源電
圧の変動等によるノイズ成分は、演算増幅器14で減算
することでキャンセルされ、出力に現れなくなる。
【0036】演算増幅器14の反転入力端には、可変電
圧源18からの電圧が与えられる。この電圧により、直
流分が加算され、規格化された出力が得られる。演算増
幅器14の出力から、図2Bに示すように、規格化され
た検出出力Hout1が得られる。
【0037】ホールアンプの低電圧化を図るためには、
演算増幅器4、7、10、11、14として、低電圧で
動作可能な出力飽和の低いものを用いる必要がある。こ
のような低電圧動作可能な演算増幅器は、出力振幅は電
源電圧近くまでとれるが、入力電圧範囲が狭い。例えば
電源電圧VCCを2Vとした場合、入力電圧範囲は、0.
8Vから1.2V程度である。したがって、演算増幅器
4、7、10、11、14として低電圧で動作可能なも
のを用いるためには、その入力電圧範囲を0.8Vから
1.2V程度に抑えられなければならない。
【0038】基準電圧源6の基準電圧Vref を1Vと
し、可変電圧源2の電圧を0.2Vとする。この時、演
算増幅器4及び7の非反転入力端は、基準電圧源6に接
続されているので、1Vである。そして、演算増幅器4
及び7の反転入力端は、イマジナリーショートにより、
その非反転入力端の電圧と等しい電圧の1Vに保たれ
る。したがって、演算増幅器4及び7の入力電圧は0.
8Vから1.2Vの範囲に収められ、演算増幅器4及び
7として低電圧で動作可能なものを用いることは可能で
ある。
【0039】演算増幅器10及び11には、ホール
(+)端子1Cからの出力及びホール(−)端子1Dか
らの出力が供給される。ホール(+)端子1Cからの出
力及びホール(−)端子1Dからの出力は、ホール素子
の特性から、その直流動作点が基準電圧Vref (1V)
の近傍であり、振幅は非常に小さい。このため、演算増
幅器10及び11の入力電圧は0.8Vから1.2Vの
範囲に収められ、演算増幅器10及び11として低電圧
で動作可能なものを用いるは可能である。
【0040】演算増幅器14の非反転入力端には、抵抗
12と抵抗15の接続点の電圧が与えられる。この抵抗
12と抵抗15の接続点は、1Vより僅かに上下するよ
うに設定できる。演算増幅器14の反転入力端は、イマ
ジナリーショートにより、その非反転入力端と等しい電
圧となる。このため、演算増幅器14の入力電圧は0.
8Vから1.2Vの範囲に収められ、演算増幅器14と
して低電圧で動作可能なものを用いることは可能であ
る。
【0041】このように、この発明の一実施例では、演
算増幅器4、7、10、14として低電圧動作可能なも
のを用いることができる。このため、電源電圧Vccを例
えば3V以下にすることができる。
【0042】図3は、ビデオカメラの一例である。この
発明は、例えば、ビデオカメラのアイリス開度を検出す
るためのホールアンプ32に利用できる。
【0043】図3において、レンズ21を介された被写
体像光は、アイリス22を介して、CCD撮像素子23
の受光面に結像される。CCD撮像素子23で、受光面
に結像された光が電気信号に光電変換される。CCD撮
像素子23の出力がプリアンプ(図示せず)、サンプル
ーホルド回路24を介して、カメラ信号処理回路25に
供給される。カメラ信号処理回路25で、ガンマ補正、
アパーチャ補正等のカメラ信号処理が行われる。
【0044】カメラ信号処理回路25の出力が光学検出
回路26に供給される。光学検出回路26により、撮像
信号の輝度レベルが検出される。この光学検出回路26
の出力がコントローラ27に供給される。コントローラ
27で、輝度信号のレベルに応じた目標値が設定され
る。この目標値が比較回路28に供給される。比較回路
28の出力がモータドライバ29に供給される。
【0045】アイリス22は、アイリスモータ30によ
り開閉される。アイリスモータ30には、モータドライ
バ29の出力により駆動される。アイリスモータ30に
は、ホール素子31が取り付けられる。ホール素子31
には、ホールアンプ32からバイアスが与えられる。
【0046】アイリスモータ30が回転されると、ロー
タの着磁が変化し、アイリスモータ30に取り付けられ
たホール素子31に与えられる外部磁界が変化する。こ
れにより、ホール素子31からのホール電圧が変化す
る。ホール素子31の出力は、ホールアンプ32に供給
される。ホールアンプ32で、検出されたホール電圧が
規格化される。このように検出されるたホール電圧を規
格化することで、ホールアンプ12の出力からアイリス
2の開度を直接検出できる。この規格化されたホール電
圧が比較回路28に供給される。
【0047】比較回路28で、コントロール27からの
目標値と、ホールアンプ32からの検出出力とが比較さ
れる。この比較出力により、アイリスモータ30の回転
が制御される。このような制御により、最適な露光に設
定することができる。
【0048】
【発明の効果】この発明によれば、4端子のホール素子
のバイアス(+)と、バイアス(−)端子に、基準電圧
よりΔVだけ高い電圧と、ΔVだけ低い電圧を与える。
このΔVを変化させることで、ゲインを設定する。4端
子ホール素子の差動出力を減算して、出力を取り出す。
このようにすると、演算増幅器の入力が略一定になるの
で、演算増幅器として、飽和の低い、低電圧動作可能な
ものを用いることができ、電源電圧を低下させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の接続図である。
【図2】この発明の一実施例の説明に用いる波形図であ
る。
【図3】この発明が適用されたビデオカメラの一例のブ
ロック図である。
【図4】従来のホールアンプの一例の接続図である。
【図5】従来のホールアンプの説明に用いる波形図であ
る。
【符号の説明】
1 4端子ホール素子 2,18 可変電圧源 6 基準電圧源 7、4、11、11、14 演算増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 3/00 - 3/028 G01B 7/00 G01D 5/14 G03B 9/02 H04N 5/238

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準電圧を発生させる基準電圧発生回路
    と、 上記基準電圧より所定電圧だけ高い第1の可変電圧を発
    生する第1の可変電圧発生回路と、 上記基準電圧より所定電圧だけ低い第2の可変電圧を発
    生する第2の可変電圧発生回路と、 第1のバイアス端子と、第2のバイアス端子と、第1の
    出力端子と、第2の出力端子とを有し、上記第1の可変
    電圧を上記第1のバイアス端子に印加し、上記第2の可
    変電圧を上記第2のバイアス端子に印加し、上記第1及
    び第2の出力端子から差動検出信号を出力する4端子の
    抵抗差動検出素子と、 上記4端子の抵抗差動検出素子の第1及び第2の出力端
    子からの差動検出信号を入力し、上記差動検出信号を引
    算して増幅する減算型増幅回路と、 上記減算型増幅回路の出力に第3の可変電圧を加算して
    直流分を増減する直流分加算回路とからなる抵抗型差動
    検出素子の増幅回路。
  2. 【請求項2】 上記第1の可変電圧及び第3の可変電圧
    を調整することで、直流分加算回路の出力が一定の規格
    値になるようにした請求項1記載の抵抗型差動検出素子
    の増幅回路。
  3. 【請求項3】 上記第2の可変電圧は、上記第1の可変
    電圧に関連して形成される請求項1記載の抵抗型差動素
    子の増幅回路。
  4. 【請求項4】 上記第1の可変電圧源と上記第2の可変
    電圧源は、上記基準電圧を中心として、互いにその絶対
    値が等しくされた請求項1記載の抵抗型差動素子の増幅
    回路。
  5. 【請求項5】 上記4端子の抵抗差動検出素子はホール
    素子である請求項1記載の抵抗型差動素子の増幅回路。
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