JP3383906B2 - 陳列物支持具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、各種の陳列物、例え
ばレンタルビデオショップにおけるソフト等を陳列する
際に使用する、陳列物支持具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】レンタルビデオショップ等では、陳列物
として各種のソフトを背を前に向けて（以下、縦向きと
言う）、陳列棚に多数陳列しているが、特定の陳列物を
目立たせようとする場合、幅の大きい表側が前になるよ
うにして（以下、横向きと言う）陳列することがある。
このような場合、よく目立つようにするため、陳列物を
前方に押し出すようにして支持する支持具が使用されて
いるが、従来の支持具は、陳列物を元の縦向きに戻す場
合、陳列棚から取り外す必要があり、取り扱いが面倒で
あった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
陳列物の向きを変更する場合でも、陳列棚から取り外す
必要のない、取り扱いが便利な陳列物支持具を提供する
ことを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明は次のような技術的手段を講じている。

【０００５】この発明の陳列物支持具は、上壁２ａ、前
壁２ｂ及び後壁２ｃからなり、陳列棚１の上端部を把持
するようにした固定部２と、陳列物３を前方に押し出す
ようにして支持する支持部４からなり、支持部４を揺動
可能とし、陳列棚１の壁面５に対して起こした状態と沿
わせた状態とを切り換えられるようにし、さらに、固定
部２の上壁２ａと支持部４の上部４ａにそれぞれ形成さ
れた突起９と係合穴１３からなる保持手段により、支持
部４を陳列棚１の壁面５に対して起こした状態に保持で
きるようにしている。

【０００６】また、固定部２の前壁２ｂと支持部４の下
部４ｂにそれぞれ形成された上下方向にスライド可能な
ストッパー１１と窪み１４からなる保持手段により、支
持部４を陳列棚１の壁面５に対して沿わせた状態に保持
できるようにしてもよい。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面を参照して説明する。

【０００８】この発明の陳列物支持具は、陳列棚１への
固定部２と、陳列物３を前方に押し出すようにして支持
する支持部４からなり、支持部４を揺動可能とし、陳列
棚１の壁面５に対して起こした状態と沿わせた状態とを
切り換えられるようにしたものである。

【０００９】図１はこの陳列物支持具を陳列棚１に取り
付け、支持部４を起こした状態を示す図、図２はこの状
態で陳列物３を横向きにして陳列している様子を示す
図、図３は支持部４を陳列棚１の壁に沿わせた状態を示
す図、図４はこの状態で陳列物３を縦向きにして陳列し
ている様子を示す図である。なお、図１、図３中の陳列
棚１は一部分を示したもので、実際にはより長尺にする
ことができる。

【００１０】この実施形態の陳列物支持具は、レンタル
ビデオショップにおける、ビデオテープを収納したケー
スを陳列物３として陳列するための陳列棚１に取り付け
るようにしている。陳列棚１は、陳列物３がもたれる壁
面５及び陳列物３を載置する底面６を有しており、壁面
５の上端部は後方に折り曲げた形状にし、底面６には陳
列物３を横向きにしたときに嵌まる溝７を形成してい
る。

【００１１】この陳列物支持具は、全体を弾力性のある
合成樹脂で形成している。固定部２は上壁２ａ、前壁２
ｂ、後壁２ｃからなり、前壁２ｂと後壁２ｃは後方に向
かって互いに接近するように傾斜しており、陳列棚１の
上端部を把持するようにしている。上壁２ａの中央前部
には凹部８が形成され、この凹部８には突起９が形成さ
れている。突起９は、先端部を大きくした２つ割れ形状
としている。前壁２ｂの上端から下部には四角形の穴１
０が形成され、下端部中央には上下方向にスライド可能
なストッパー１１が設けられている。

【００１２】支持部４は、前記凹部８に嵌合する上部４
ａと、前壁２ｂの穴１０に嵌合する下部４ｂからなる凸
字形状とし、下部４ｂの上縁が、上壁２ａの前縁の前記
凹部８の両側に、薄肉部１２を介して揺動可能に設けら
れている。上部４ａには、前記突起９が係合する係合穴
１３が形成され、下部４ｂの下端には、ストッパー１１
と係合する窪み１４が形成されている。

【００１３】この陳列物支持具は、図示したように、陳
列棚１の壁面５に対して支持部４を起こした状態と、沿
わせた状態とを自由に切り換えることができる。従っ
て、陳列物３の向きを変更する場合でも、この陳列物支
持具をわざわざ取り外したり、再度取り付けたりする手
間が省ける。

【００１４】さらに、支持部４を起こしたときに、前記
突起９と係合穴１３とを係合させると、これらが支持部
４を起こした状態を保持する保持手段として機能し、支
持部４に荷重がかかっても支持部４が倒れないようにな
っている。また、支持部４を壁面５に沿わせたときに、
前記ストッパー１１と窪み１４を係合させると、これら
が支持部４を壁面５に沿わせた状態を保持する保持手段
として機能し、支持部４が壁面５から離れないようにな
っている。

【００１５】

【発明の効果】この発明の陳列物支持具は、上述のよう
な構成を有しており、陳列物３の向きを変更する場合で
も、いちいち陳列棚１から取り外す必要がなく、取り扱
いが便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施形態の陳列物支持具で、支持
部を起こした状態を示す斜視図。

【図２】 この発明の実施形態の陳列物支持具で、支持
部を起こし、横向きにした陳列物を支持している状態を
示す側面図。

【図３】 この発明の実施形態の陳列物支持具で、支持
部を陳列棚の壁面に沿わせた状態を示す斜視図。

【図４】 この発明の実施形態の陳列物支持具で、支持
部を陳列棚の壁面に沿わせ、縦向きにした陳列物を支持
している状態を示す側面図。

【符号の説明】

１ 陳列棚 ２ 固定部 ３ 陳列物 ４ 支持部 ５ 陳列棚の壁面 ９ 保持手段 １１ 保持手段 １３ 保持手段 １４ 保持手段

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上壁（２ａ）、前壁（２ｂ）及び後壁
   （２ｃ）からなり、陳列棚（１）の上端部を把持するよ
   うにした固定部（２）と、陳列物（３）を前方に押し出
   すようにして支持する支持部（４）からなり、支持部
   （４）を揺動可能とし、陳列棚（１）の壁面（５）に対
   して起こした状態と沿わせた状態とを切り換えられるよ
   うにし、さらに、固定部（２）の上壁（２ａ）と支持部
   （４）の上部（４ａ）にそれぞれ形成された突起（９）
   と係合穴（１３）からなる保持手段により、支持部
   （４）を陳列棚（１）の壁面（５）に対して起こした状
   態に保持できるようにしたことを特徴とする陳列物支持
   具。
2. 【請求項２】 固定部（２）の前壁（２ｂ）と支持部
   （４）の下部（４ｂ）にそれぞれ形成された上下方向に
   スライド可能なストッパー（１１）と窪み（１４）から
   なる保持手段により、支持部（４）を陳列棚（１）の壁
   面（５）に対して沿わせた状態に保持できるようにした
   請求項１記載の陳列物支持具。