JP3382686B2 - テーププレーヤの動作切換装置 - Google Patents

テーププレーヤの動作切換装置

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JP3382686B2
JP3382686B2 JP30356193A JP30356193A JP3382686B2 JP 3382686 B2 JP3382686 B2 JP 3382686B2 JP 30356193 A JP30356193 A JP 30356193A JP 30356193 A JP30356193 A JP 30356193A JP 3382686 B2 JP3382686 B2 JP 3382686B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1個の駆動源によって
動作モードを切り換えるようにしたテーププレーヤの動
作切換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 ロジックコントロールなどと称して、
動作モードを指定するスイッチを選択して操作すると
動源としてのモータが正逆回転して指定された動作モ
ード位置で停止し、指定された動作モードに対応して供
給側巻取り側リール台相互間の回転駆動系が切り換え
られるテーププレーヤの動作切換装置がある。このよう
なテーププレーヤとして、特開平4−344317号公
報に記載されているように、ラックと光透過用の検出孔
を形成したモード切換部材がモータによってシーケンシ
ャルに動作されて早送り、巻戻し等の各種モードに切り
換えられるものがある
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 上記のような、1個
のモータによるシーケンシャルな動作モード切換機
は、光による動作モード検出と機械的なモードの切り換
えとを兼ねることができるが、モード切換順序がシーケ
ンシャルな動作となるため、他のモードを経由しなけれ
ば目的のモードに到達できない欠点があった。このよう
従来のテーププレーヤによれば、指定された動作モー
ド順列、例えばイジェクト⇔巻戻し⇔早送り⇔フォワー
ド・プレイ⇔リバース・プレイに従ってモードが選択さ
、フォワード・プレイから巻戻しモードへの直接的な
切り換えはできなかった。特に、ヘッドがテープの幅方
向に上下にシフトする2チャンネル磁気ヘッドを使用し
た場合で、曲間検知機能を有する場合には、その欠点が
一層明瞭となる。それは、リバース・プレイ時にイジェ
クト動作を行い、又はリバース・プレイ時に巻戻しや早
送りして曲間検知を行うと、上記シーケンシャルな動作
順列に沿って動作モードが移行するため、磁気ヘッドは
必ず磁気テープのフォワード側トラックに移行する。こ
れにより、リバース・プレイ時に早送りや巻戻しによっ
て曲間検知を行おうしても、磁気ヘッドのチャンネルは
磁気テープのフォワード側トラックに接触するため、曲
間検知はできない。
【0004】 本発明は、かかる従来技術の問題点を解
消するためになされたもので、1個のモータによるシー
ケンシャルな動作モード切換機能と、曲間検知機能とを
有し、さらに2チャンネル磁気ヘッドを使用するテープ
プレーヤにおいて、フォワード・プレイ時又はリバース
・プレイ時の何れにおいても、巻戻しや早送りして曲間
検知を行っても、磁気ヘッドが所定のトラックに摺接し
希望の正しい曲間検知が行われると共に、イジェクト
動作後、カセットを挿入した場合、イジェクト以前のA
面又はB面の何れかのテープとラックを連続しプレイ
動作ができるようにした動作切換装置を提供することを
目的とする。また、シーケンシャルな動作モードの切り
換え機能を有し、かつ、4チャンネル磁気ヘッドを使用
して曲間検知機能を発揮させる場合も、従来のように記
録手段を付加することなく、イジェクト動作後のカセッ
トの再挿入によって連続プレイ動作を得ることができる
ようにしたテーププレーヤの動作切換装置を提供するこ
とを他の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに本発明は、高速駆動用回転体を一対のリール台の一
に選択的に連結させる第1のラック板と、一対のラッ
クを間隔をおいて平行に有し、低速駆動用回転体を一対
リール台の一方に選択的に連結させると共にヘッド位
置を切り換える第2のラック板と、周方向の一部分に第
1のラック板のラックに噛み合う歯部を有する第1の部
分ギヤと、第2のラック板の一対のラック間に配置さ
れ、周方向の一部分に回転位置に応じて第2のラック板
の一対のラックの一方に選択的に噛み合う歯部を有する
第2の部分ギヤと、第1及び第2の部分ギヤを回転駆動
する駆動ギヤとを設け、第1の部分ギヤは、一定の範囲
で回転すると第2の部分ギヤを押して駆動ギヤに噛み合
わせると共に第1の部分ギヤ自体は駆動ギヤとの噛み合
いが外れるようにし、第2の部分ギヤを、第2のラック
板の一方のラックに噛み合わせてフォワード方向再生動
作からリバース方向再生動作に切り換えると共に第2の
ラック板の他方のラックに噛み合わせてリバース方向再
生動作からフォワード方向再生動作に切り換えるように
した。
【0006】
【作用】第1の部分ギヤが駆動ギヤに噛み合っている間
は第1のラック板が移動し、その移動位置に応じて供給
側リール台又は巻取り側リール台を選択的に高速回転駆
動する。第1の部分ギヤが一定の範囲を越えて回転する
と第2の部分ギヤを押して駆動ギヤに噛み合わせると共
に、第1の部分ギヤ自体は駆動ギヤとの噛み合いが外れ
てその場に維持される。第2の部分ギヤによって第2の
ラック板が駆動され、その位置に応じて供給側リール台
又は巻取り側リール台を選択的に低速回転駆動する。第
2のラック板はまたその位置に応じてヘッド板の進退位
置を制御すると共に、磁気ヘッドの磁気テープの記録ト
ラックへの摺接位置を切り換える。フォーワード方向再
生動作から曲間検知を行う場合、第1の部分ギヤによっ
て第2のラック板が移動させられ、早送り又は巻戻しが
行われる。早送り方向であろうと巻戻し方向であろうと
第2のラック板の位置は変わらず、ヘッドが切り換えら
れることはない。また、リバース方向再生動作から曲間
検知を行う場合も、早送り方向であろうと巻戻し方向で
あろうと第2のラック板の位置は変わらず、ヘッドが切
り換えられることはない。
【0007】
【実施例】 以下、図面を参照しながら本発明にかかる
テーププレーヤの動作切換装置の実施例について説明す
る。図1、図8において、シャーシ95にはリール台8
,86が回転自在に支持され、また各リール台85,
86に対応した位置にキャプスタン軸71,72が回転
自在に支持されている。キャプスタン軸71は低速駆動
用ギヤ74、高速駆動用ギヤ76、フライホイル100
を一体に有する。キャプスタン72も低速駆動用ギヤ7
3、高速駆動用ギヤ75、フライホイル101を一体に
有する。各フライホイル100,101はプーリを一体
に有し、モータプーリに掛けられたベルトを介して各フ
ライホイル100,101が一定速度で互いに逆向きに
回転駆動される。
【0008】図2において、各キャプスタン軸71,7
2には各キャプスタン軸71,72を中心に回動自在に
四角形状のレバー77,78が嵌められている。レバー
77は、一隅部でアイドルギヤ83を回転自在に支持
し、これと対角位置に後述の第2のラック板41のカム
面に摺接する突起81を有し、また、別の一隅部にピン
チローラ91の支持軸102と対向する折曲部79を有
している。同様に、レバー78も、一隅部でアイドルギ
ヤ84を回転自在に支持し、これと対角位置に第2のラ
ック板41のカム面に摺接する突起82を有し、また、
別の一隅部にピンチローラ92の支持軸103と対向す
る折曲部80を有している。アイドルギヤ83,84は
前記低速駆動用ギヤ74,73にそれぞれ常時噛み合っ
ている。
【0009】 上記レバー77の回動位置によってその
アイドルギヤ83がリール台85のギヤ104に接離
し、レバー78の回動位置によってそのアイドルギヤ8
がリール台86のギヤ105に接離する。上記ギヤ1
04とギヤ87との間及びギヤ105とギヤ88との間
にはそれぞれ摩擦クラッチが介装されている。ギヤ8
7,88はそれぞれリール台85,86に一体回転する
ように直結されている。
【0010】前記シャーシ95には、図2に示すよう
に、一対のキャプスタン軸71,72のほぼ中間部に軸
93が設けられ、この軸93を中心として回動自在にレ
バー65が設けられている。レバー65は軸93を挾ん
で両側に後述の第1のラック板23のカム面に摺接する
一対の突片66,67を有すると共に、リール台85,
86の中間部に向かって延びるアームを有し、このアー
ムには、ギヤ69と、これよりも小径のギヤ68が共通
の軸を中心に回転自在に支持されている。ギヤ69,6
8はリール台85,86を高速回転駆動するギヤで、ギ
ヤ68は前記ギヤ87及びギヤ88と接離し、ギヤ69
は前記ギヤ75及びギヤ76と接離する。また、ギヤ6
8,69間には摩擦クラッチが介装されている。
【0011】図1、図2、図3において、シャーシ95
の右側縁部を切り倒して形成された舌片に軸97が植立
されている。軸97はサブシャーシ21の孔を貫通して
前記減速ギヤ列中のギヤ6の側方に立ち上がっている。
軸97には下から順に第1の部分ギヤ106b、第2の
部分ギヤ107b、部分ギヤ107a、部分ギヤ106
aが回転自在に嵌められている。ただし、部分ギヤ10
6bと部分ギヤ106aはそれぞれ上向きのスリーブと
下向きのスリーブを有し、これらのスリーブの端部が係
合することによって部分ギヤ106b,106aが一体
回転可能に結合されている。また、部分ギヤ107bと
部分ギヤ107aは上記部分ギヤ106b,106aの
スリーブの外周側に嵌まるそれぞれ上向きのスリーブと
下向きのスリーブを有し、これらのスリーブの端部が係
合することによって部分ギヤ107b,107aが一体
回転可能に結合されている。
【0012】 上記部分ギヤ106b,107b,10
6aは略180度の範囲に歯部を有し、部分ギヤ107
aは略全周に歯部を有し、一部にのみ欠歯部14を有し
ている。図2に示すように、ロードギヤ19は下面側に
突起20を有し、部分ギヤ106aの回転位置によっ
て、その上面に形成された突起8が上記ロードギヤ19
の突起20の通路上に進出する。
【0013】図1、図3において、部分ギヤ106aは
約半周にわたる同心円弧部110と、この円弧部110
と歯部との境目に揚程部10及びこれに続く凹部9とを
有してなる。一方、部分ギヤ107aは上端にリング1
08を一体に有し、このリング108は、外周側に同心
の円弧部109と、これに続く揚程部12及びこれに続
く凹部13とを有してなる。これら部分ギヤ106a,
107aの側方にはタイミングレバー16が軸18を中
心に各部分ギヤ106a,107aの軸に直角な面内で
回動可能に支持されている。タイミングレバー16は二
つのアームを有し、一方のアームにはピン15が固植さ
れ、他方のアームにはばね17の一端が掛けられてい
る。タイミングレバー16はばね17により図3におい
て反時計方向に回動付勢され、上記ピン15が部分ギヤ
106a,107aの外周面に当接することによって付
勢力による回動が制限されている。
【0014】上記レバー16のピン15は、部分ギヤ1
06aの凹部9又は部分ギヤ107aの凹部13のいず
れか一方に嵌まり、部分ギヤ106a,107aのいず
れか一方の回転を交互に制限する。すなわち、図3
(a)に示すようにピン15が部分ギヤ107aの凹部
13に嵌まっている状態では部分ギヤ107aの回転が
制限され、部分ギヤ106aは回転することができる
が、部分ギヤ106aが反時計方向(この回転方向を正
方向とする)に回転すると、その揚程部12がピン15
を押し、ピン15を部分ギヤ107aの凹部13から逃
がし、さらに部分ギヤ106aの下方突部11が部分ギ
ヤ107aの揚程部12を押して駆動ギヤ6に噛み合わ
せ、部分ギヤ107aが回転可能になると同時に、レバ
ー16の回動付勢力でピン15が部分ギヤ106aの凹
部9に落ち込み、部分ギヤ106aの回転を規制する。
【0015】逆に上記ピン15が部分ギヤ106aの凹
部9に嵌まっているときは部分ギヤ106aの回転が制
限され、部分ギヤ107aは回転することができるが、
部分ギヤ107aが時計方向(この回転方向を逆方向と
する)に回転すると、図3(b)に示すようにその揚程
部12がピン15を押して部分ギヤ106aの凹部9か
ら逃し、さらに部分ギヤ107aの揚程部12が部分ギ
ヤ106aの下方突部11を押して駆動ギヤ6に噛み合
わせ、部分ギヤ106aを回転可能にすると同時に、レ
バー16の回動付勢力でピン15が部分ギヤ107aの
凹部13に落ち込み、部分ギヤ107aの回転を規制す
る。
【0016】図2において、シャーシ95の下面側には
第1のラック板23が配置され、また上面側には第2の
ラック板41が配置されている。第1及び第2のラック
板23,41はそれぞれ長手方向に複数のガイド溝2
4,42(図1参照)を有し、シャーシ95に設けられ
たガイド突起に上記ガイド溝24,42が嵌まることに
より、ラック板23,41が前後方向(カセット挿入方
向)に移動可能に取付けられている。
【0017】 図1、図5、図13において、第1のラ
ック板23は、奥方の端部に前記第1の部分ギヤ106
bと噛み合うことができるラック37を有し、中央部に
ヘッド板制御用のカム溝26を有し、一側縁部(図5に
おいて左側縁部)に前記レバー65を制御するためのカ
ム面を有している。このカム面は手前から順に窪み3
5、突出部34、傾斜面33、窪み32、傾斜面31、
突出部30、窪み29、傾斜面28からなる。上記カム
溝26は、前後方向の中間部が前後方向の直線で、奥端
部は左右方向の幅広部25、手前側の端部は右側に向か
って傾斜した窪み27となっている。第1のラック板2
3の手前側の右側縁部に形成された折曲部には3個の検
出窓40,39,38が手前からこの順に形成されてい
る。
【0018】 図1、図7、図13において、第2のラ
ック板41は、奥方の端部に前記第2の部分ギヤ107
bと噛み合うことができる一対のラック44,45を間
隔をおいて平行に有し、中央部にヘッド板制御用のカム
溝52を有し、一側縁部(図7において左側縁部)に前
記レバー77,78を制御するためのカム面を有してい
る。このカム面は手前から順に平坦な突部60、窪み5
8、傾斜面57、平坦な突部56、傾斜面55、窪み5
4、平坦な突部53からなる。上記カム溝52は、手前
から順に傾斜面49に続く山形の突部48、平坦な窪み
43、山形の突部47、これに続く傾斜面46からな
り、また、傾斜面49との対向位置にこれと平行に形成
された傾斜面51と、傾斜面46との対向位置にこれと
平行に形成された傾斜面50とを有してなる。第2のラ
ック板41の手前側の右側縁部に形成された折曲部には
3個の検出窓63,62,61が手前からこの順に形成
されている。第2のラック板41にはまた、図1、図2
に示すように、再生動作時のテープの走行方向に応じて
磁気ヘッドを反転させ、あるいはテープ幅方向にスライ
ドさせて磁気ヘッドが記録再生するテープのトラックを
切り換えるためのピン64が固植されている。
【0019】前述のように、上記ラック37には部分ギ
ヤ106bの回転位置に応じてその歯部が噛み合うこと
ができ、また、ラック板41の一対のラック44,45
間には部分ギヤ107bがあり、部分ギヤ107bの回
転位置に応じてその歯部がラック44又はラック45に
噛み合うことができる。図1よりヘッド板98には係合
ピン111が植立されており、係合ピン111は第1、
第2のラック板23,41のカム溝52,26を貫通し
ている。上記ヘッド板98には磁気ヘッド99が支持さ
れると共に、一対のピンチローラレバーが回動可能に支
持され、各ピンチローラレバーの先端部に軸112,1
13によりピンチローラ91,92がそれぞれ回転自在
に支持されている。各ピンチローラレバーはそれぞれの
ピンチローラ91,92がキャプスタン軸71,72に
圧接する向きに付勢されている。
【0020】第1、第2のラック板23,41の手前側
の側縁部に形成された各折曲部は、発光部と受光部が対
向配置されてなる光センサ22の上記発光部と受光部と
の間を移動するように配置され、上記各折曲部の検出窓
38,39,40,61,62,63を通じて光が透過
するたびに光センサ22から検出信号が出力される。こ
の検出信号を加算しあるいは減算することによって動作
モードを検出することができる。
【0021】 次に、以上説明した動作切換装置の動作
を説明する。カセットがカセットホルダ内に挿入され
て、スイッチがオンされると、サブモータ1が回転し、
ロードギヤ19の回転により図示しないカセット案内ア
ームの回動によりカセットが案内されて所定の記録再生
位置に位置決めされ、それと同時あるいはその直後に、
ロードギヤ19のピン20(図2(b)参照)が部分ギ
ヤ106aの突起8を押して部分ギヤ106aを図3に
おいて反時計方向(以下これを「正方向」、時計方向を
「逆方向」という)に回転させ、部分ギヤ106aの歯
部を駆動ギヤ6に噛み合わせる。一方の部分ギヤ107
aはその欠歯部14が駆動ギヤ6に対向し、タイミング
アーム16のピン15によってその位置に保持されてい
る。ロードギヤ19は上記のように部分ギヤ106aを
押し回したあとその欠歯部がギヤ7と対向し、回転力は
伝達されない。
【0022】 上記のように部分ギヤ106aの歯部が
駆動ギヤ6に噛み合い始めた時点では第1、第2のラッ
ク板23,41が図2において最も上昇した位置にあ
る。この位置はイジェクト又はスタンバイ位置であっ
て、テープの装脱及び次の動作モードへの準備位置とな
っている。このイジェクト又はスタンバイ位置から巻戻
しモードが選択されたとすると、前記サブモータ1が正
転方向に駆動されて駆動ギヤ6が回転駆動され、上記の
ようにして駆動ギヤ6に噛み合わせられた部分ギヤ10
6aが正方向に駆動される。部分ギヤ106aの駆動に
より、これと実質一体の第1の部分ギヤ106も正方
向に駆動されて第1のラック板23が下方に移動させら
れ、その検出窓40が光センサ22の位置に至って検出
信号が出力されることによりサブモータ1が停止させら
れ、第1のラック板23は図5に示す位置で停止する。
【0023】図5に示す位置では、レバー77,78は
その突起81,82が第2のラック板23の突部56,
60に当接してそれぞれ時計方向、反時計方向に回転さ
せられ、アイドルギヤ83,84が共にリール台のギヤ
104,105から離間した中立位置にある。また、ヘ
ッド板の係合ピン111は第2のラック板41のカム溝
52の傾斜面51に当接し、第2のラック板41のラッ
ク部44が部分ギヤ107aと噛み合い可能な位置に動
かされ、第1のラック板23のカム溝26の中間部の直
線部にある。これによってヘッド板98は進退範囲の途
中位置まで前進させられ、磁気ヘッド99が途中位置ま
で前進すると共に、ピンチローラ91,92がキャプス
タン軸71,72から離間している。
【0024】 一方、レバー65はその突片66と突片
67がそれぞれ第1のラック板23の突出部30、窪み
35に当接して反時計方向に回動し、ギヤ68がリール
台86と一体のギヤ88に噛み合う。ここにおいてフラ
イホイル101のギヤ75−ギヤ69−ギヤ68−ギヤ
88からなる回転伝達系が形成されてリール台86が時
計方向に高速で回転駆動され、巻戻しが行われる。
【0025】 次に早送りモードが選択されたとする
と、サブモータ1がさらに正方向に駆動され、第1の部
分ギヤ106bがさらに正方向に駆動されて第1のラッ
ク板23がさらに下方に移動させられ、図6に示すよう
に、光センサ22がラック板23の検出窓39を検出し
た位置で停止させられる。ここでは第2のラック板41
は移動していないので、アイドルギヤ83,84は前述
の動作位置と同じく中立位置に保持されている。また、
ヘッド板の位置も変わらない。一方、第1のラック板2
3の移動により、レバー65はその突片66と突片67
がそれぞれ第1のラック板23の窪み29、突出部34
に当接して時計方向に回動し、高速回転駆動用ギヤ68
がリール台85と一体のギヤ87に噛み合う。ここにお
いてフライホイル100のギヤ76−ギヤ69−ギヤ6
8−ギヤ87からなる回転伝達系が形成されてリール台
85が時計方向に高速で回転駆動され、早送りが行わ
れる。
【0026】 次にフォワード方向再生モードが選択さ
れたとすると、サブモータ1がさらに正方向に駆動さ
れ、第1の部分ギヤ106bがさらに正方向に駆動され
て第1のラック板23がさらに下方に移動させられ、光
センサ22がラック板23の検出窓38を検出する。こ
の動作位置は早送りモードからフォワード方向再生モー
ドへ移行する途中の保持モードであり、図3(b)に示
すように部分ギヤ106aの突起11が部分ギヤ107
aの揚程部12を押して部分ギヤ107aを正方向に回
転させ、第2の部分ギヤ107bと一体の部分ギヤ10
7aの歯部を駆動ギヤ6に噛み合わせる。一方、上記第
1の部分ギヤ106bと一体の部分ギヤ106aの歯部
は駆動ギヤ6から外れ、タイミングアーム16のピン1
5が部分ギヤ106aの凹部9に落ち込み、部分ギヤ1
06aの回転を規制する。また、この状態では第1の部
分ギヤ106aの歯部が第1のラック板23のラック3
7から外れる。
【0027】サブモータ1は引き続き正方向に回転し、
駆動ギヤ6と部分ギヤ107aを介して第2の部分ギヤ
107bを正方向に回転させ、第2のラック板41がそ
のラック44と部分ギヤ107bとの噛み合いにより図
7に示すように下方に移動させられる。第2のラック板
41の移動によりその検出窓63を光センサ22が検出
するとサブモータ1が停止させられ、第2のラック板4
1が図7に示す位置で停止する。この位置ではレバー6
5の突片66,67が第1のラック板23の傾斜面2
8,33にそれぞれ当接してレバー65は中立位置にあ
る。また、レバー78はその突起80が第2のラック板
41の平坦な突出部60に当接して反時計方向に回動
し、アイドルギヤ84とギヤ105との噛み合いが外れ
る一方、レバー77はばね114によって反時計方向に
回動し、アイドルギヤ83がギヤ104に噛み合う。従
って、ギヤ74、アイドルギヤ83、ギヤ104を介し
て巻取り側リール台85が低速で回転駆動され、フォワ
ード方向に搬送されるテープが巻取り側リール台85に
巻取られる。
【0028】また、第2のラック板41が上記の位置ま
で移動することによりヘッド板のピン111及びカラー
94はラック板41のカム溝52中の山形の突出部48
に当接し、ピン116及びカラー94を介してヘッド板
が図7において左方に進出させられ、磁気ヘッドがテー
プに摺接する。ヘッド板と共に一対のピンチローラアー
ムも進出し、一方のピンチローラ91がキャプスタン軸
71に圧接するが、他方のピンチローラ92はその軸1
03がレバー78の折曲部80に当接して移動が規制さ
れ、ピンチローラ92とキャプスタン軸72との間には
隙間が生じている。こうして、ピンチローラ91とキャ
プスタン軸71の協働によりその間のテープが一定速度
で搬送され、上記磁気ヘッドによって記録信号が再生さ
れる。また、このときヘッド切換ピン64は磁気ヘッド
をフォワード方向再生に対応した位置としており、ここ
においてフォワード方向再生動作が行われる。
【0029】次にリバース方向再生モードが選択された
とすると、サブモータ1がさらに正方向に駆動され、図
8に示すように、第2の部分ギヤ107bの正方向回転
によって第2のラック板41がさらに下方に移動させら
れ、その検出窓62を光センサ22が検出することによ
って停止する。この位置では第1のラック板23は前述
の動作位置に留まっているため、レバー65は中立位置
にある。また、レバー77はその突起81が第2のラッ
ク板41の平坦な突出部53に当接して時計方向に回動
し、アイドルギヤ83とギヤ104との噛み合いが外れ
る一方、レバー78はその突起ばね115により時計方
向に回動し、アイドルギヤ84がギヤ105に噛み合
う。従って、ギヤ73、アイドルギヤ84、ギヤ105
を介してリール台86が低速で回転駆動され、リバース
方向に搬送されるテープがリール台86に巻取られる。
【0030】また、ヘッド板のピン111及びカラー9
4はラック板41のカム溝52中の山形の突出部47に
当接し、フォワード方向の再生時と同様にヘッド板が図
8において左方に進出させられ、磁気ヘッドがテープに
摺接する。ヘッド板と共に一対のピンチローラアームも
進出し、一方のピンチローラ92がキャプスタン軸72
に圧接するが、他方のピンチローラ91はその軸102
がレバー77の折曲部79に当接して移動が規制され、
ピンチローラ91とキャプスタン軸71との間には隙間
が生じている。こうして、ピンチローラ92とキャプス
タン軸72の協働によりその間のテープが一定速度で搬
送され、上記磁気ヘッドによって記録信号が再生され
る。また、このときヘッド切換ピン64は磁気ヘッドを
リバース方向再生に対応した位置に切り換え、ここにお
いてリバース方向再生動作が行われる。
【0031】ここまで説明してきた切り換え動作は、第
1の部分ギヤ106bと第1のラック板23のラック3
7との噛み合いと、これに続く第2の部分ギヤ107b
と第2のラック板41の一方のラック44との噛み合い
による切り換え動作であり、上記リバース方向再生動作
からフォワード方向再生動作、早送り動作、巻戻し動作
が選択されると、サブモータ1が逆転して第2の部分ギ
ヤ107b、第1の部分ギヤ106bが逆回転し、これ
に伴い第2のラック板41、第1のラック板23が逆向
きに移動して、選択されたそれぞれのモードに切り替わ
る。この切換順序は可逆的である。図4の上部にこのよ
うな順序で切り替わる切換モードを示しており、これを
切換モード0とする。
【0032】次に、上記リバース方向再生動作状態で自
動曲間検知モード又はイジェクトを選択すると、図9に
示すように、サブモータ1はさらに正方向に駆動されて
部分ギヤ107a及び第2の部分ギヤ107bが正方向
に回転し、ラック板41をさらに下方に移動させる。こ
うして部分ギヤ107bの約180度の範囲にわたる歯
部が下向きになると部分ギヤ107bの歯部とラック4
4との噛み合いが外れる。上記ラック板41の移動によ
りヘッド板のピン111及びカラー94がラック板41
の突起47に続く傾斜面46に当接すると共に、ピンチ
ローラ91,92の付勢力でヘッド板が後退し、上記ピ
ン111及びカラー94が上記斜面46を押してラック
板41をさらに下方に移動させる。ラック板41の移動
によりその検出窓61を光センサ22が検出し、この検
出信号によってサブモータ1が逆向きに駆動される。
【0033】サブモータ1の逆回転により駆動ギヤ6を
介して部分ギヤ107a及び第2の部分ギヤ107bが
逆回転し、第1のラック板23のラック37と噛み合う
第1の部分ギヤ106bが逆に回転してラック板23を
原位置に向かって移動させる。ここで、自動曲間検知が
早送り状態で指定されているとすれば、図6に仮想線4
1Aで示すように、光センサ22が検出窓39を検出し
たときサブモータが停止し、ラック板23が停止する。
このラック板23の位置は前述の早送りモードでの位置
と同じであり、テープは巻取り側のリールに高速で巻取
られる。また、このときの第2のラック板41は前記リ
バース方向再生モードでの位置から僅かに下方に移動し
ただけであり、そのヘッド切換ピン64は磁気ヘッドを
切り換えることはない。従って、磁気ヘッドはテープの
リバース方向再生側のトラックに摺接した状態で早送り
がなされ、指定通りの正しい曲間検出が行われる。
【0034】なお、ラック板23が原位置に向かって移
動する前までは係合ピン111及びカラー70の位置に
カム溝26中の幅広部25があったが、ラック板23の
移動により、係合ピン111及びカラー70の位置にカ
ム溝26中の中間直線部が位置することになって係合ピ
ン111及びカラー70が左方に押される。その結果、
係合ピン111及びカラー70が第2のラック板41の
カム溝52中の傾斜面50を押すことになり、ラック板
41を上方に移動させて第2の部分ギヤ107bの歯部
をラック45に噛み合い可能にする。
【0035】 一方、自動曲間検知が巻戻し状態で指定
されているとすれば、図5に仮想線41Aで示すよう
に、光センサ22が検出窓40を検出したときサブモー
タが停止し、ラック板23が停止する。このラック板2
3の位置は前述の巻戻しモードでの位置と同じであり、
テープはリールに高速で巻取られる。また、このときの
第2のラック板41の位置は上記早送り状態での曲間検
知の場合と変わりがなく、従って、磁気ヘッドはテープ
のリバース方向再生側のトラックに摺接した状態で巻戻
しがなされ、指定通りの正しい曲間検出が行われる。
【0036】上記のような自動曲間検知によって曲間が
検知されると、リバース方向再生動作に戻らなければな
らない。このときのモード配列は図4においてモード1
に移行する。曲間検知信号でサブモータ1の回転方向を
反転させ、駆動ギヤ6を再び正転させる。駆動ギヤ6の
正転により第1の部分ギヤ106bが正転し、第1のラ
ック板23がその検出窓38が検出される位置まで下方
に移動し、図3について説明したように、部分ギヤ10
6aの突起11が部分ギヤ107aの揚程部12を押し
て部分ギヤ107aを駆動ギヤ6に噛み合わせる一方、
部分ギヤ106aは駆動ギヤ6との噛み合いが外れてタ
イミングアーム16のピン15によりその場に保持され
る。サブモータ1は引き続き正方向に駆動され、駆動ギ
ヤ6によって部分ギヤ107aが正方向に回転駆動され
る。
【0037】部分ギヤ107aと一体の第2の部分ギヤ
107bは既にラック45と噛み合い得る状態になって
いるため、部分ギヤ107aと共に部分ギヤ107bが
正転することにより、部分ギヤ107bが今度は第2の
ラック板41の他方のラック45に噛み合い、ラック板
41が上方に移動させられる。ラック板41が移動して
その検出窓62を光センサ22が検出するとサブモータ
1が停止して部分ギヤ107b、ラック板41などが図
10に示す位置で停止する。この位置は、各部分ギヤ1
07b,107aを除き、図8に示すリバース方向再生
位置と同じであり、既に説明したとおりのリバース方向
再生動作が行われる。
【0038】次に、上記のように第2の部分ギヤ107
bが第2のラック板41の他方のラック45に噛み合っ
てリバース方向再生動作が行われている状態からフォワ
ード方向再生動作モードが選択されると、図11に示す
ように、部分ギヤ107a,107bがさらに正方向に
回転駆動され、第2のラック板41がさらに上方に移動
させられ、光センサ22が検出窓63を検出した位置で
停止する。この位置は、部分ギヤ107b,107aを
除き、図7に示すフォワード方向再生位置と同じであ
り、既に説明した通りのフォワード方向再生動作が行わ
れる。
【0039】 このように、第1の部分ギヤ106bと
第1のラック板23のラック37との噛み合い、及び第
2の部分ギヤ107bと第2のラック板41の他方のラ
ック45との噛み合いによる第1のラック板23及び第
2のラック板41の移動によるモード配列は、図4の下
部のモード1に示すように、フォワード方向再生動作⇔
リバース方向再生動作⇔保持モード⇔早送り⇔巻戻しの
順となり、また、この切換順序は可逆的である。
【0040】次に、上記フォワード方向再生状態で自動
曲間検知モード又はイジェクトを選択すると、図12に
示すように、サブモータ1はさらに正方向に駆動されて
部分ギヤ107a,107bが正方向に回転し、ラック
板41をさらに上方に移動させる。こうして部分ギヤ1
07bの歯部が上向きになると、この歯部とラック45
との噛み合いが外れる。上記ラック板41の移動により
ヘッド板のピン111及びカラー94がラック板41の
山形の突起48に続く傾斜面49に当接し、ピンチロー
ラ91,92の付勢力でヘッド板のピン111及びカラ
ー94が上記傾斜面49を押し、ラック板41をさらに
上方に移動させる。ラック板41の移動によりその折曲
部が光センサ22から退避して光センサ22が信号を出
力し、この信号によってサブモータ1が逆向きに駆動さ
れる。
【0041】ここで、自動曲間検知が早送り状態で指定
されているとすれば、第1のラック板23は、図6に示
す位置まで移動させられて停止し、テープが巻取り側の
リールに高速で巻取られる。一方、第2のラック板41
はフォワード方向再生モードでの位置から僅かに上方に
移動しただけであり、そのヘッド切換ピン64はフォワ
ード方向再生状態から磁気ヘッドを切り換えることはな
い。従って、磁気ヘッドはテープのフォワード方向再生
トラックに摺接した状態で早送りがなされ、指定通りの
正しい曲間検知が行われる。
【0042】なお、上記ラック板23の移動により、係
合ピン111及びカラー70の位置にカム溝26中の中
間直線部が位置することになって係合ピン111及びカ
ラー70が左方に押され、係合ピン111及びカラー9
4はラック板41のカム溝中の傾斜面51を押し、ラッ
ク板41を下方に移動させて部分ギヤ107bの歯部を
ラック44に噛み合い可能にする。
【0043】一方、自動曲間検知が巻戻し状態で指定さ
れているとすれば、第1のラック板23は、図5に示す
位置まで移動させられて停止し、テープが供給側のリー
ルに高速で巻戻される。一方、第2のラック板41は上
記早送り状態での曲間検知の場合と変わりがなく、従っ
て、磁気ヘッドはテープのフォワード方向再生トラック
に摺接した状態で早送りがなされ、指定通りの正しい曲
間検知が行われる。
【0044】自動曲間検知によって曲間が検知される
と、サブモータ1の回転方向を反転させ、駆動ギヤ6を
再び正転させて第1の部分ギヤ106bを正転させ、第
1のラック板23をその検出窓40が光センサ22で検
出される位置まで移動させる。こうして図3について説
明したように、部分ギヤ107aの突起11が部分ギヤ
107aの揚程部12を押して部分ギヤ107aを駆動
ギヤ6に噛み合わせる一方、部分ギヤ106aは駆動ギ
ヤ6との噛み合いが外されて板ばねタイミングアーム1
6のピン15によりその場に保持される。サブモータ1
は引き続き正方向に駆動され、第2の部分ギヤ107b
と第2のラック板41のラック44との噛み合いによっ
てフォワード方向再生に切り換えられる(図7参照)。
【0045】 このように、第1の部分ギヤ106bと
第1のラック板23との噛み合いと、これに続く第2の
部分ギヤ107bと第2のラック板41の他方のラック
45との噛み合いによっても動作モードの切換が行われ
る。ただし、この場合の動作モード切換順序は、以上の
説明から明らかなように、また、図4の下部に切換モー
ド1として示すように、巻戻し、早送り、保持、リバー
ス方向再生、フォワード方向再生の順序となり、かつ、
可逆的な順序となる。この切換モード1を前述の切換モ
ード0と比較すると、第1のラック板23の動作による
動作切換と第2のラック板41の動作による動作切換と
の間にいずれの動作モードにも属しない保持モードがあ
る点で共通しているが、第2の部分ギヤ107bが第2
のラック板41の一方のラック44に噛み合って動作を
切り換える場合と、他方のラック45に噛み合って動作
を切り換える場合とで、フォワード方向再生動作とリバ
ース方向再生動作との切換順序が互いに逆になっている
点で異なっている。
【0046】テープをイジェクトするときは、サブモー
タ1を逆向きに駆動し、図5に示すような巻戻しモード
を経て部分ギヤ106aをさらに逆向きに回転させ、そ
の突起8が前記ロードギヤ19の突起20(図2参照)
を押してロードギヤ19の歯部をギヤ7に噛み合わせ、
テープローディング機構の動作に連係させる一方、駆動
ギヤ6に対する部分ギヤ106aの噛み合いを外して動
作切換装置の動作を停止させる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、早送りと巻戻しを切り
換える第1のラック板と、一対のラックを有しフォワー
ド再生とリバース再生を切り換える第2のラック板と、
第1のラック板のラックに噛み合う第1の部分ギヤと、
第2のラック板の一対のラック間に配置され、回転位置
に応じて第2のラック板の一対のラックの一方に選択的
に噛み合う第2の部分ギヤと、第1及び第2の部分ギヤ
を回転駆動する駆動ギヤとを有し、第1の部分ギヤは、
一定の範囲で回転すると第2の部分ギヤを押して駆動ギ
ヤに噛み合わせると共に第1の部分ギヤ自体は駆動ギヤ
との噛み合いが外れるようにし、第2の部分ギヤが第2
のラック板の一方のラックに噛み合って動作を切り換え
る場合と他方のラックに噛み合って動作を切り換える場
合とで、フォワード方向再生動作とリバース方向再生動
作との切換順序が逆になるようにしたため、1個のモー
タの駆動によって動作モードを切り換えるいわゆるロジ
ックコントロール方式であり、かつ2チャンネル磁気ヘ
ッドであっても、フォワード再生位置から早送りによる
曲間検知又は巻戻しによる曲間検知を行い、あるいはリ
バース再生位置から早送りによる曲間検知又は巻戻しに
よる曲間検知を行ったとき、磁気ヘッドがテープ幅方向
に移動してトラックが切り換えられたり磁気ヘッドが回
転したりすることがないため、正しい曲間検知を行うこ
とが可能になる。
【0048】 また、フォワード方向再生モードからイ
ジェクトした後、再び再生モードにすればイジェクト直
前のモードであるフォワード方向再生モードとなり、リ
バース方向再生モードからイジェクトした後、再び再生
モードにすればリバース再生モードとなり、従来のよう
特別の記憶手段を付加することなく、イジェクト動作
後のカセットの再挿入によって連続プレイ動作を行わせ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるテーププレーヤの動作切換装置
の実施例を示す分解斜視図である。
【図2】(A)は上記実施例の切換機構部の平面図、
(B)は駆動機構部の平面図である。
【図3】上記実施例中の部分ギヤの部分を異なる作動態
様ごとに示す平面図である。
【図4】上記実施例の動作切換順を示すフローチャート
である。
【図5】上記実施例の巻戻し動作を組立状態と一部を分
解した状態で示す平面図および側面図である。
【図6】上記実施例の早送り状態を図5に準じて示す平
面図および側面図である。
【図7】同じくフォワード再生状態を示す平面図および
側面図である。
【図8】同じくリバース再生状態を示す平面図および側
面図である。
【図9】同じくリバース再生状態からイジェクト又は曲
間検知状態への切換途中を示す平面図及び側面図であ
る。
【図10】同じく曲間検知又はイジェクトからリバース
再生状態に切り換えた状態を示す平面図及び側面図であ
る。
【図11】同じくリバース再生状態からフォワード再生
状態に切り換えた状態を示す平面図及び側面図である。
【図12】同じくフォワード再生状態からイジェクト又
は曲間検知状態への切換途中を示す平面図及び側面図で
ある。
【図13】 上記実施例中の第1のラック板と第2のラ
ック板の部分を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
6 駆動ギヤ 83,84 低速用回転体としてのアイドルギヤ 69 高速用回転体としてのアイドルギヤ 85 リール台 86 リール台 68 高速駆動用回転体としてのギヤ 106b 第1の部分ギヤ 107b 第2の部分ギヤ 23 第1のラック板 41 第2のラック板 37 ラック 44 ラック 45 ラック

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高速駆動用回転体を一対のリール台の一
    に選択的に連結させる第1のラック板と、 一対のラックを間隔をおいて平行に有し、低速駆動用回
    転体を一対のリール台の一方に選択的に連結させると共
    にヘッド位置を切り換える第2のラック板と、 周方向の一部分に第1のラック板のラックに噛み合う歯
    部を有する第1の部分ギヤと、 第2のラック板の一対のラック間に配置され、周方向の
    一部分に回転位置に応じて第2のラック板の一対のラッ
    クの一方に選択的に噛み合う歯部を有する第2の部分ギ
    ヤと、 第1及び第2の部分ギヤを回転駆動する駆動ギヤとを有
    してなり、 第1の部分ギヤは、一定の範囲で回転すると第2の部分
    ギヤを押して駆動ギヤに噛み合わせると共に第1の部分
    ギヤ自体は駆動ギヤとの噛み合いが外れるものであり、 第2の部分ギヤを、第2のラック板の一方のラックに
    み合わせてフォワード方向再生動作からリバース方向再
    生動作に切り換えると共に第2のラック板の他方のラッ
    クに噛み合わせてリバース方向再生動作からフォワード
    方向再生動作に切り換えることを特徴とするテーププレ
    ーヤの動作切換装置。
  2. 【請求項2】 第1のラック板の動作による動作切換と
    第2のラック板の動作による動作切換との間に、オート
    ・ミュージック・サーチ又はイジェクト操作時に使用さ
    れる保持モードがある請求項1記載のテーププレーヤの
    動作切換装置。
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