JP3382089B2 - 主軸装置 - Google Patents
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Description
により非接触状態でラジアル方向に支持した主軸装置、
例えば、工作機械に用いられる主軸装置に関するもので
ある。
ば、図6に示すものがあり、図6に示すように、この主
軸装置101は、主軸102と、この主軸102を収容
するハウジング103と、ハウジング103に設けられ
て主軸102を非接触状態でラジアル方向に支持するす
べり軸受104を備えている。
3における主軸102の一端側(図示左端側)に位置す
る小径部102aと対向する部位に、複数の環状溝10
3aを設けて、複数の環状溝103aと主軸102との
間でラビリンスシール105を形成すると共に、ハウジ
ング103にラビリンスシール105と外部との連通孔
103bを設けることにより、このラビリンスシール1
05に入り込んだすべり軸受104からの潤滑油や主軸
102の一端側からの異物をハウジング103の外部に
設けた図外の回収部に連通孔103bを介して流出させ
るようにしている。この場合、複数の環状溝103aと
ともにラビリンスシール105を形成する主軸102の
連通孔103bと対向する部位には、主軸102の一端
側から他端側に向けて直径が漸次大きくなる第1テーパ
部102bおよびこの第1テーパ部102bと傾斜方向
を逆にした第2テーパ102cが設けてあり、遠心力を
受ける潤滑油や異物が連通孔103bに移動しやすくし
ている。
来の主軸装置101では、すべり軸受104の潤滑油が
装置外部に漏洩したり、主軸102の一端側から異物が
装置内部に侵入したりするのを確実に阻止しようとする
と、主軸102およびハウジング103のラビリンスシ
ール構成部分をいずれも複雑な形状にする必要があり、
その分だけ製作コストが高くなってしまうという問題が
ある。
3のラビリンスシール構成部分を複雑化した場合には、
主軸102の軸端部としての小径部102aの長さ(す
べり軸受104から軸端までの距離)を設計の都合上長
くせざるを得ないことから、主軸の剛性が低下してしま
うという問題を有しており、これらの問題を解決するこ
とが従来の課題であった。
てなされたもので、すべり軸受から漏洩する流体(すべ
り軸受が油軸受である場合には油)の装置外部への流出
および異物の装置内部への侵入を確実に防止したうえ
で、製作コストの低減および主軸の剛性向上を実現する
主軸装置を提供することを目的としている。
る発明は、主軸と、前記主軸を収容するハウジングと、
前記ハウジングに設けられて前記主軸を非接触状態でラ
ジアル方向に支持するすべり軸受を備えた主軸装置にお
いて、前記主軸のすべり軸受と相対する部位よりも軸端
寄りの部位に、前記主軸の軸端側を向いて主軸に対して
直交する軸端側受圧面および前記すべり軸受側を向いて
主軸に対して直交する軸受側受圧面を両端面とした環状
をなす突起部を主軸と同心状に設けると共に、前記ハウ
ジングに、圧縮気体供給源から供給される圧縮気体を前
記突起部の軸端側受圧面および軸受側受圧面に対して軸
方向に吹き付ける軸端側噴射口およびすべり軸受側噴射
口を設けて、前記主軸を圧縮気体により非接触状態でス
ラスト方向に支持する気体スラスト軸受を形成し、前記
主軸とハウジングとの間には、前記気体スラスト軸受か
ら主軸の軸端および前記すべり軸受に向けて圧縮気体を
それぞれ流出させる軸端側流出路およびすべり軸受側流
出路を設け、ハウジングの軸端側噴射口およびすべり軸
受側噴射口よりも主軸に近い部位には、突起部の軸端側
受圧面および軸受側受圧面に対して圧縮気体供給源から
供給される圧縮気体を軸方向に吹き付ける軸端側補助噴
射口およびすべり軸受側補助噴射口を設けて、前記軸端
側補助噴射口およびすべり軸受側補助噴射口から噴出す
る圧縮気体の圧力を前記軸端側噴射口およびすべり軸受
側噴射口から噴出する圧縮気体の圧力よりも低くしたこ
とを特徴としており、この主軸装置の構成を従来の課題
を解決するための手段としている。
すべり軸受側流出路をハウジングに設けた圧縮気体回収
路と連通させた構成とし、本発明の請求項3に係わる発
明は、 ハウジングに気体スラスト軸受から圧縮気体を
外部に排出する排出路を設けた構成とし、本発明の請求
項4に係わる発明は、ハウジングの前記軸端側受圧面お
よび軸受側受圧面と相対する対向面に、軸端側噴射口お
よびすべり軸受側噴射口から噴出する圧縮気体を主軸の
円周方向に流す環状溝をそれぞれ設けた構成としてい
る。
は、軸端側補助噴射口およびすべり軸受側補助噴射口の
各々の口径を軸端側噴射口およびすべり軸受側噴射口の
各々の口径よりも小さくして、前記軸端側補助噴射口お
よびすべり軸受側補助噴射口から噴出する圧縮気体の圧
力を前記軸端側噴射口およびすべり軸受側噴射口から噴
出する圧縮気体の圧力よりも低くした構成としている。
明は、ハウジングの前記軸端側受圧面および軸受側受圧
面と相対する対向面に、軸端側補助噴射口およびすべり
軸受側補助噴射口から噴出する圧縮気体を円周方向に流
す環状補助溝をそれぞれ設け、前記環状補助溝と突起部
との間の空間容積を、軸端側噴射口およびすべり軸受側
噴射口から噴出する圧縮気体を主軸の円周方向に流す環
状溝と突起部との間の空間容積よりも広くして、前記軸
端側補助噴射口およびすべり軸受側補助噴射口から噴出
する圧縮気体の圧力を前記軸端側噴射口およびすべり軸
受側噴射口から噴出する圧縮気体の圧力よりも低くした
構成としている。
明は、ハウジングの前記軸端側受圧面および軸受側受圧
面と相対する対向面に、環状溝および環状補助溝の間に
それぞれ位置して気体スラスト軸受の外部に圧縮気体を
排出する環状排出溝を設けた構成としている。
いて、圧縮気体供給源から供給された圧縮気体は、気体
スラスト軸受の軸端側噴射口およびすべり軸受側噴射口
を介して突起部の主軸と直交する軸端側受圧面および軸
受側受圧面に対して軸方向(軸方向の成分をもっていれ
ば、斜めでも可)にそれぞれ吹き付けられ、主軸をスラ
スト方向に支持しつつ軸受側流出路およびすべり軸端側
流出路を通して主軸の軸端およびすべり軸受に向けて流
れるので、すべり軸受から漏洩する流体(すべり軸受が
油軸受である場合には油)が主軸の軸端側へ流れるのを
妨げる一方で、主軸の軸端から異物が侵入するのを妨げ
ることとなり、したがって、すべり軸受から漏洩する流
体の装置外部への流出および異物の装置内部への侵入が
確実に阻止されることとなる。
合せ持つことから、シール構造が簡単なものとなるう
え、スラスト軸受およびラビリンスシールなどのシール
機構を個々に設ける場合と比較して、すべり軸受から軸
端までの距離が短くなり、したがって、製作コストの低
減および主軸剛性の向上が図られることとなる。
突起部の軸端側受圧面および軸受側受圧面に対して、軸
端側噴射口およびすべり軸受側噴射口から圧縮気体が軸
方向に吹き付けられると、突起部において方向が逆向き
で大きさが同じ軸方向速度成分が効率よく生じることと
なり、その結果、主軸は軸方向にがたつきなく支持され
ることとなり、さらに、この主軸装置では、軸端側噴射
口およびすべり軸受側噴射口から圧縮気体を突起部の軸
端側受圧面および軸受側受圧面に吹き付けて主軸をスラ
スト方向に支持した状態において、軸端側補助噴射口お
よびすべり軸受側補助噴射口から上記圧縮気体よりも低
圧の圧縮気体を突起部の軸端側受圧面および軸受側受圧
面に吹き付けると、軸端側補助噴射口およびすべり軸受
側補助噴射口が軸端側噴射口およびすべり軸受側噴射口
よりも主軸に近い部位に位置している関係上、低圧の圧
縮気体は、軸受側流出路およびすべり軸端側流出路を通
して主軸の軸端およびすべり軸受に向けて流れて、すべ
り軸受から漏洩する流体の装置外部への流出および異物
の装置内部への侵入を阻止することとなり、このよう
に、軸端側噴射口およびすべり軸受側噴射口から噴出す
る圧縮気体を軸受用として用い、軸端側補助噴射口およ
びすべり軸受側補助噴射口から噴出する圧縮気体をシー
ル用として用いることにより、スラスト軸受機能および
シール機能がいずれも充実したものとなる。
て、気体スラスト軸受からすべり軸受側流出路を通して
すべり軸受に向けて流れる圧縮気体は、すべり軸受から
漏洩する流体が主軸の軸端側へ流れるのを妨げつつ、こ
のすべり軸受から漏洩した流体とともに圧縮気体回収路
に流れ込むので、すべり軸受から漏洩する流体が主軸と
ハウジングとの間から装置外部へ流出することがより一
層確実に阻止されることとなり、本発明の請求項3に係
わる主軸装置では、軸端側噴射口およびすべり軸受側噴
射口を介して供給された圧縮気体が、排出路を通して気
体スラスト軸受から外部(遠心方向)に排出されるの
で、軸受機能に支障を来さずに気体スラスト軸受におけ
る圧力の上昇のし過ぎが回避されることとなる。
て、 軸端側噴射口およびすべり軸受側噴射口から噴出
した圧縮気体は、環状溝に沿って主軸の円周方向に流れ
ることから、突起部の軸端側受圧面および軸受側受圧面
と、ハウジングにおける軸端側受圧面および軸受側受圧
面に相対する対向面との間の圧力分布が円周方向に均一
となり、その結果、主軸は気体スラスト軸受に対して傾
くことなく支持されることとなる。
軸端側補助噴射口およびすべり軸受側補助噴射口から噴
出する圧縮気体の圧力が簡単に下がることとなる。
軸端側補助噴射口およびすべり軸受側補助噴射口から噴
出する圧縮気体の圧力が簡単に下がるうえ、環状補助溝
と突起部との間の空間容積が環状溝と突起部との間の空
間容積よりも広い分だけ、圧縮気体の流量が増すことと
なり、シール機能がさらに向上することとなる。
環状排出溝で仕切られた環状溝側の圧力および環状補助
溝側の圧力が互いに影響を及ぼし合わないため、スラス
ト軸受機能およびシール機能がいずれも向上することと
なる。
は、上記した構成としたため、シール構造を複雑にしな
くても、また、すべり軸受から軸端までの距離を長くし
なくても、すべり軸受から漏洩する流体の装置外部への
流出および異物の装置内部への侵入を確実に防ぐことが
できるので、製作コストの低減および主軸剛性の向上を
実現することが可能であると共に、突起部に大きさな軸
方向速度成分を付与することができるので、主軸を軸方
向にがたつきなく支持することが可能であり、加えて、
軸端側噴射口およびすべり軸受側噴射口から噴出する圧
縮気体が主軸をスラスト方向に支持し、そして、軸端側
補助噴射口およびすべり軸受側補助噴射口から噴出する
圧縮気体がすべり軸受から漏洩する流体の装置外部への
流出および異物の装置内部への侵入を防ぐので、スラス
ト軸受機能およびシール機能をいずれも向上させること
が可能であるという非常に優れた効果がもたらされる。
では、請求項1に係わる主軸装置と同様の効果が得られ
るのに加えて、気体スラスト軸受からすべり軸受に向け
て流れる圧縮気体が、このすべり軸受から漏洩する流体
とともに圧縮気体回収路に流れ込むので、すべり軸受か
ら漏洩する流体の装置外部への流出をより一層確実に防
ぐことが可能であり、本発明の請求項3に係わる主軸装
置では、圧縮気体が排出路を通して気体スラスト軸受か
ら外部に排出されるため、スラスト軸受機能に影響を及
ぼすことなく気体スラスト軸受の圧力が必要以上に高く
なるのを抑えることができるという非常に優れた効果が
もたらされる。
置では、突起部の軸端側受圧面および軸受側受圧面と、
ハウジングにおける軸端側受圧面および軸受側受圧面に
相対する対向面との間の圧力分布を円周方向に均一にす
ることができるため、主軸を気体スラスト軸受に対して
傾くことなく支持することが可能であるという非常に優
れた効果がもたらされる。
軸装置では、簡単な構造で軸端側補助噴射口およびすべ
り軸受側補助噴射口から噴出する圧縮気体の圧力を下げ
ることができ、本発明の請求項6に係わる主軸装置で
は、請求項5に係わる主軸装置と同じ効果が得られるう
え、すべり軸受から漏洩する流体の装置外部への流出お
よび異物の装置内部への侵入を防ぐ圧縮気体の流量を増
やせることから、シール機能のより一層の向上を実現す
ることができるという非常に優れた効果がもたらされ
る。
環状排出溝で仕切られた環状溝側の圧力および環状補助
溝側の圧力が互いに干渉し合うのを防ぐことができるの
で、スラスト軸受機能およびシール機能をいずれも向上
させることが可能であるという非常に優れた効果がもた
らされる。
軸2と、この主軸2を収容するハウジング3と、ハウジ
ング3に設けられて主軸2を非接触状態でラジアル方向
に支持する油軸受(すべり軸受)4を備えていると共
に、主軸2の油軸受4と相対する部位よりも軸端2a寄
りの部位(図示左端寄りの部位)に、空気スラスト軸受
(気体スラスト軸受)10を備えている。
心状に設けられて軸端側受圧面および軸受側受圧面とし
ての端面11a,11bを当該主軸2に直交させた環状
突起部11と、ハウジング3に設けられて圧縮気体供給
源Pと供給路5A,5Bを介して各々連通しかつ環状突
起部11の両端面11a,11bとそれぞれ対向する軸
端側噴射口12Aおよび油軸受側噴射口12Bと、ハウ
ジング3における環状突起部11の両端面11a,11
bに相対する対向面3a,3bに円周方向に沿ってそれ
ぞれ設けられかつ軸端側噴射口12Aおよび油軸受側噴
射口12Bと連通する環状溝13A,13Bを具備して
おり、供給路5A,5Bを介して供給される圧縮空気
(圧縮気体)を軸端側噴射口12Aおよび油軸受側噴射
口12Bから環状突起部11の両端面11a,11bに
対して軸方向に吹き付けると共に、環状溝13A,13
Bに沿って主軸2の円周方向に流して、主軸2を圧縮空
気により非接触状態でスラスト方向に支持するようにな
っている。
は、空気スラスト軸受10から主軸2の軸端2aおよび
油軸受4に向けて圧縮空気をそれぞれ流出させる軸端側
流出路6Aおよび油軸受側流出路6Bが設けてあると共
に、油軸受4と空気スラスト軸受10との間には、油軸
受側流出路6Bおよび図外の圧縮空気回収部の双方と連
通しかつ油軸受4の潤滑油および空気スラスト軸受10
の圧縮空気よりも低圧に保たれた圧縮空気回収路7が設
けてあり、一方、ハウジング3における空気スラスト軸
受10の遠心方向に位置する部位には、空気スラスト軸
受10に供給された圧縮空気を装置外部に排出する排出
路8が設けてある。
Pから供給路5A,5Bを介して供給された圧縮空気
が、空気スラスト軸受10の軸端側噴射口12Aおよび
油軸受側噴射口12Bから環状突起部11の両端面11
a,11bに対して軸方向に吹き付けられると共に、環
状溝13A,13Bに沿って主軸2の円周方向に流れる
と、環状突起部11において方向が逆向きで大きさが同
じ軸方向速度成分が生じるので、すなわち、環状突起部
11が両側から押圧されるので、主軸2はこの空気スラ
スト軸受10によりスラスト方向に支持されることとな
る。
a,11bは、主軸2に対して直交しているので、環状
突起部11に圧縮空気が軸方向に吹き付けられると、大
きな軸方向速度成分が効率よく生じることとなって、主
軸2は軸方向にがたつきなく支持されることとなり、ま
た、軸端側噴射口12Aおよび油軸受側噴射口12Bか
ら噴出した圧縮空気は、環状溝13A,13Bに沿って
主軸2の円周方向に流れるため、環状突起部11の両端
面11a,11bと、ハウジング3におけるこれらの端
面11a,11bに相対する対向面3a,3bとの間の
圧力分布が円周方向に均一となることから、主軸2は空
気スラスト軸受10に対して傾くことなく支持されるこ
ととなる。
軸2の円周方向に流れた圧縮空気は、ハウジング3と環
状突起部11との間の僅かな隙間を通って空気スラスト
軸受10の遠心方向および中心方向に流れ、遠心方向に
流れた圧縮空気は、排出路8を通して装置外部に排出さ
れるので、軸受機能に支障を来さずに空気スラスト軸受
10の圧力が必要以上に高くなるのが抑えられることと
なる。
側流出路6Aおよび油軸受側流出路6Bを通して主軸2
の軸端2aおよび油軸受4に向けて流れ、主軸2の軸端
2aに向けて流れた圧縮空気が異物の装置内部への侵入
を妨げ、油軸受4に向けて流れた圧縮空気が油軸受4か
ら漏洩する潤滑油の装置外部への流出を妨げることか
ら、異物の装置内部への侵入および油軸受4から漏洩す
る潤滑油の装置外部への流出が確実に阻止されることと
なり、この際、空気スラスト軸受10から油軸受側流出
路6Bを通して油軸受4に向けて流れる圧縮空気は、油
軸受4からの潤滑油が主軸2の軸端2a側へ流れるのを
妨げつつ、この潤滑油とともに圧縮空気回収路7に流れ
込むので、潤滑油の装置外部への流出がより一層確実に
阻止されることとなる。
ラスト軸受10が軸受機能とともにシール機能を合せ持
っているため、シール構造が極めて簡単なものとなるう
え、従来のようにスラスト軸受およびラビリンスシール
などのシール機構を個別に設ける場合と比べて、油軸受
4から主軸2の軸端2aまでの距離が短くなり、その結
果、製作コストの低減および主軸剛性の大幅な向上が図
られることとなる。
る。
軸装置21において、ハウジング3の軸端側噴射口12
Aおよび油軸受側噴射口12Bよりも主軸2に近い部位
に、圧縮気体供給源Pと供給路25A,25Bを介して
各々連通して環状突起部11の両端面11a,11bに
対して圧縮気体供給源Pから供給される圧縮空気を軸方
向に吹き付ける軸端側補助噴射口22Aおよび油軸受側
補助噴射口22Bを設けると共に、ハウジング3の対向
面3a,3bに、軸端側補助噴射口22Aおよび油軸受
側補助噴射口22Bから噴出する圧縮空気を円周方向に
流す環状補助溝23A,23Bをそれぞれ設けて、空気
スラスト軸受20を構成し、軸端側補助噴射口22Aお
よび油軸受側補助噴射口22Bから噴出する圧縮空気の
圧力を軸端側噴射口12Aおよび油軸受側噴射口12B
から噴出する圧縮空気の圧力よりも低く設定しており、
他の構成は上記参考例の主軸装置1と同じである。
から供給路5A,5Bを介して供給された圧縮空気が、
空気スラスト軸受20の軸端側噴射口12Aおよび油軸
受側噴射口12Bから環状突起部11の両端面11a,
11bに対して軸方向に吹き付けられると共に、環状溝
13A,13Bに沿って主軸2の円周方向に流れると、
主軸2は空気スラスト軸受20によりスラスト方向に支
持されることとなる。
軸受側補助噴射口22Bから上記圧縮空気よりも低圧と
した圧縮空気が、環状突起部11の両端面11a,11
bに対して軸方向に吹き付けられると共に、環状補助溝
23A,23Bに沿って主軸2の円周方向に流れると、
軸端側補助噴射口22Aおよび油軸受側補助噴射口22
Bが軸端側噴射口12Aおよび油軸受側噴射口12Bよ
りも主軸2に近い部位に位置しているため、低圧の圧縮
空気は、ハウジング3と環状突起部11との間の僅かな
隙間を通って空気スラスト軸受20の中心方向に流れ
て、軸端側流出路6Aおよび油軸受側流出路6Bを通し
て主軸2の軸端2aおよび油軸受4に向けて流れること
から、異物の装置内部への侵入および油軸受4から漏洩
する潤滑油の装置外部への流出が確実に阻止されること
となる。
参考例における主軸装置1と同様に、空気スラスト軸受
20が軸受機能とともにシール機能を合せ持っているこ
とから、製作コストの低減および主軸剛性の飛躍的な向
上が図られることとなるうえ、上記のように、軸端側噴
射口12Aおよび油軸受側噴射口12Bから噴出する圧
縮空気を軸受用として用い、軸端側補助噴射口22Aお
よび油軸受側補助噴射口22Bから噴出する圧縮気体を
シール用として用いるので、参考例の主軸装置1と比較
してスラスト軸受機能およびシール機能がいずれも効率
のよいものとなる。
軸装置31では、空気スラスト軸受30を構成する軸端
側補助噴射口32Aおよび油軸受側補助噴射口32Bの
各々の口径を軸端側噴射口12Aおよび油軸受側噴射口
12Bの各々の口径よりも小さくして、軸端側補助噴射
口32Aおよび油軸受側補助噴射口32Bから噴出する
圧縮空気の圧力を軸端側噴射口12Aおよび油軸受側噴
射口12Bから噴出する圧縮空気の圧力よりも低くする
ようにしており、他の構成は第1実施例における主軸装
置21と同じである。
例における主軸装置21と同じく、製作コストの上昇お
よび主軸2の剛性低下を招くことなく、異物の装置内部
への侵入および油軸受4から漏洩する潤滑油の装置外部
への流出が確実に阻止されるうえ、簡単な構造で軸端側
補助噴射口32Aおよび油軸受側補助噴射口32Bから
噴出する圧縮空気の圧力を下げることが可能となる。
しており、図4に示すように、この主軸装置41では、
空気スラスト軸受40を構成する環状補助溝23A,2
3Bと環状突起部11との間の空間容積S2を、環状溝
13A,13Bと環状突起部11との間の空間容積S1
よりも広くして、軸端側補助噴射口22Aおよび油軸受
側補助噴射口22Bから噴出する圧縮空気の圧力を軸端
側噴射口12Aおよび油軸受側噴射口12Bから噴出す
る圧縮空気の圧力よりも低くしており、他の構成は、第
1実施例による主軸装置21と同じである。
実施例における主軸装置21と同じく、異物の装置内部
への侵入および油軸受4から漏洩する潤滑油の装置外部
への流出を確実に阻止したうえで、製作コストの低減お
よび主軸剛性の著しい向上が図られるうえ、環状補助溝
23A,23Bと環状突起部11との間の空間容積S2
が環状溝13A,13Bと環状突起部11との間の空間
容積S1よりも広い分、圧縮空気の流量が増すこととな
り、シール機能がさらに向上することとなる。
しており、図5に示すように、この主軸装置51が第1
実施例における主軸装置21と異なるところは、空気ス
ラスト軸受50を構成するハウジング3の対向面3a,
3bに、環状溝13A,13Bおよび環状補助溝23
A,23Bの間にそれぞれ位置してハウジング3の外部
と連通する環状排出溝9A,9Bを設けた点にあり、他
の構成は、第1実施例による主軸装置21と同じであ
る。
おける主軸装置21と同様に、製作コストの上昇および
主軸2の剛性低下を招かずに、異物の装置内部への侵入
および油軸受4から漏洩する潤滑油の装置外部への流出
が確実に阻止され、加えて、環状排出溝9A,9Bで仕
切られた環状溝13A,13B側の圧力および環状補助
溝23A,23B側の圧力が互いに影響を及ぼし合わな
いことから、スラスト軸受機能およびシール機能がいず
れも格段に向上することとなる。
装置を示す断面説明図(a)および図1(a)における
A−A線位置での断面説明図(b)である。
面説明図である。
面説明図である。
面説明図である。
面説明図である。
スト軸受) 11 環状突起部 11a 端面(軸端側受圧面) 11b 端面(軸受側受圧面) 12A 軸端側噴射口 12B 油軸受側噴射口(すべり軸受側噴射口) 13A,13B 環状溝 22A 軸端側補助噴射口 22B 油軸受側補助噴射口(すべり軸受側補助噴射
口) 23A,23B環状補助溝 P 圧縮気体供給源 S1,S2 空間容積
Claims (7)
- 【請求項1】 主軸と、前記主軸を収容するハウジング
と、前記ハウジングに設けられて前記主軸を非接触状態
でラジアル方向に支持するすべり軸受を備えた主軸装置
において、前記主軸のすべり軸受と相対する部位よりも
軸端寄りの部位に、前記主軸の軸端側を向いて主軸に対
して直交する軸端側受圧面および前記すべり軸受側を向
いて主軸に対して直交する軸受側受圧面を両端面とした
環状をなす突起部を主軸と同心状に設けると共に、前記
ハウジングに、圧縮気体供給源から供給される圧縮気体
を前記突起部の軸端側受圧面および軸受側受圧面に対し
て軸方向に吹き付ける軸端側噴射口およびすべり軸受側
噴射口を設けて、前記主軸を圧縮気体により非接触状態
でスラスト方向に支持する気体スラスト軸受を形成し、
前記主軸とハウジングとの間には、前記気体スラスト軸
受から主軸の軸端および前記すべり軸受に向けて圧縮気
体をそれぞれ流出させる軸端側流出路およびすべり軸受
側流出路を設け、ハウジングの軸端側噴射口およびすべ
り軸受側噴射口よりも主軸に近い部位には、突起部の軸
端側受圧面および軸受側受圧面に対して圧縮気体供給源
から供給される圧縮気体を軸方向に吹き付ける軸端側補
助噴射口およびすべり軸受側補助噴射口を設けて、前記
軸端側補助噴射口およびすべり軸受側補助噴射口から噴
出する圧縮気体の圧力を前記軸端側噴射口およびすべり
軸受側噴射口から噴出する圧縮気体の圧力よりも低くし
たことを特徴とする主軸装置。 - 【請求項2】 すべり軸受側流出路をハウジングに設け
た圧縮気体回収路と連通させた請求項1に記載の主軸装
置。 - 【請求項3】 ハウジングに気体スラスト軸受から圧縮
気体を外部に排出する排出路を設けた請求項1または2
に記載の主軸装置。 - 【請求項4】 ハウジングの前記軸端側受圧面および軸
受側受圧面と相対する対向面に、軸端側噴射口およびす
べり軸受側噴射口から噴出する圧縮気体を主軸の円周方
向に流す環状溝をそれぞれ設けた請求項1ないし3のい
ずれかに記載の主軸装置。 - 【請求項5】 軸端側補助噴射口およびすべり軸受側補
助噴射口の各々の口径を軸端側噴射口およびすべり軸受
側噴射口の各々の口径よりも小さくして、前記軸端側補
助噴射口およびすべり軸受側補助噴射口から噴出する圧
縮気体の圧力を前記軸端側噴射口およびすべり軸受側噴
射口から噴出する圧縮気体の圧力よりも低くした請求項
1に記載の主軸装置。 - 【請求項6】 ハウジングの前記軸端側受圧面および軸
受側受圧面と相対する対向面に、軸端側補助噴射口およ
びすべり軸受側補助噴射口から噴出する圧縮気体を円周
方向に流す環状補助溝をそれぞれ設け、前記環状補助溝
と突起部との間の空間容積を、軸端側噴射口およびすべ
り軸受側噴射口から噴出する圧縮気体を主軸の円周方向
に流す環状溝と突起部との間の空間容積よりも広くし
て、前記軸端側補助噴射口およびすべり軸受側補助噴射
口から噴出する圧縮気体の圧力を前記軸端側噴射口およ
びすべり軸受側噴射口から噴出する圧縮気体の圧力より
も低くした請求項1に記載の主軸装置。 - 【請求項7】 ハウジングの前記軸端側受圧面および軸
受側受圧面と相対する対向面に、環状溝および環状補助
溝の間にそれぞれ位置して気体スラスト軸受の外部に圧
縮気体を排出する環状排出溝を設けた請求項6に記載の
主軸装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14764696A JP3382089B2 (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 主軸装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14764696A JP3382089B2 (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 主軸装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09329143A JPH09329143A (ja) | 1997-12-22 |
JP3382089B2 true JP3382089B2 (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=15435056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14764696A Expired - Lifetime JP3382089B2 (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 主軸装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3382089B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103862070B (zh) * | 2014-03-06 | 2016-04-13 | 浙江工业大学 | 小型液压振动主轴结构 |
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CN105499610B (zh) * | 2016-01-21 | 2017-11-03 | 邝锦富 | 铣车复合加工中心的一体化复合主轴 |
-
1996
- 1996-06-10 JP JP14764696A patent/JP3382089B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09329143A (ja) | 1997-12-22 |
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