JP3381505B2 - プリントヘッド - Google Patents

プリントヘッド

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JP3381505B2
JP3381505B2 JP04775896A JP4775896A JP3381505B2 JP 3381505 B2 JP3381505 B2 JP 3381505B2 JP 04775896 A JP04775896 A JP 04775896A JP 4775896 A JP4775896 A JP 4775896A JP 3381505 B2 JP3381505 B2 JP 3381505B2
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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱体を具備した
ヘッドチップを有するプリントヘッドに関するものであ
り、特に複数のヘッドチップを一体的に構成してなるサ
ーマルプリントヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、サーマルインクジェットプリン
タやサーマルプリンタなどでは、プリントヘッドに設け
られたヘッドチップに発熱体を有している。サーマルイ
ンクジェットプリンタでは、この発熱体を発熱させてイ
ンク中に気泡を発生させ、気泡が成長する際の圧力によ
ってインクを被記録媒体へ飛翔させて記録を行なう。ま
た、サーマルプリンタでは、発熱体を発熱させてインク
リボンのインクを溶融させ、インクを被記録媒体に転写
して記録を行なうか、あるいは被記録媒体を直接加熱し
て記録を行なう。
【0003】このようなプリントヘッドでは、ヘッドチ
ップの発熱体において発生する熱を放散させないとヘッ
ドチップが加熱してしまい、安定した記録を行なうこと
ができない。そのため、記録によって発生する熱を放散
するヒートシンクを各ヘッドチップに設けている。
【0004】一方、例えば、カラー記録や階調記録可能
なプリンタでは、プリントヘッドに複数のヘッドチップ
を配置している。従来、複数のヘッドチップを一体的に
構成してなるプリントヘッドの構造としては、単色ある
いは複数色用のそれぞれのヘッドチップにヒートシンク
を取り付けてプリントヘッドサブアッセンブリを構成
し、複数個のプリントヘッドサブアッセンブリをハウジ
ングに位置決めして組み立てたものが知られている。
【0005】図2は、従来のサーマルインクジェット型
のプリントヘッドの一例を示す分解斜視図である。図
中、11はカラー用マニホールド部材、12は凹部、1
3は穴部、14はカラー用ジョイント部材、15は爪
部、16はカラーインク導入部、17はフィルタ、18
は接合部材、19はカラー用ヘッドチップ、31はブラ
ック用マニホールド部材、32は凹部、33は穴部、3
4はブラック用ジョイント部材、35は爪部、36はブ
ラックインク導入部、37はフィルタ、38は接合部
材、39はブラック用ヘッドチップ、61はカラー用ヒ
ートシンク、62はブラック用ヒートシンク、63はハ
ウジング、64は共通コネクタ部材である。図2に示し
た例では、複数色のインクを用いるカラーのサーマルイ
ンクジェットプリントヘッドの例を示している。ここで
は、3色のカラーインクと別にブラックインクを用いて
いる。
【0006】カラー用ヒートシンク61にはカラー用ヘ
ッドチップ19が取り付けられている。さらに、カラー
用マニホールド部材11にカラー用ジョイント部材14
が接合されてカラー用ヒートシンク61に取り付けら
れ、カラー用のプリントヘッドサブアッセンブリが形成
されている。
【0007】カラー用ジョイント部材14には、それぞ
れの色のインクタンクと接続されるように、3つのカラ
ーインク導入部16を有している。各カラーインク導入
部16には、フィルタ17および接合部材18が設けら
れている。図示しない3つのインクタンクのジョイント
部は、それぞれ対応するカラーインク導入部16に押圧
される。このとき、各インクタンクのジョイント外周に
接合部材18が押圧されてインク流路が構成される。
【0008】カラー用マニホールド部材11には、各色
ごとのインク供給路を形成する凹部12が設けられてお
り、カラー用ジョイント部材14が接着剤で接合される
ことによりインク供給路が形成される。この例では、カ
ラー用ジョイント部材14に爪部15が設けられてお
り、カラー用マニホールド部材11の穴部13に係合し
て、結合力を発生させるようになっている。インク供給
路は、カラーインク導入部16から導入されたインクを
カラー用ヘッドチップ19に供給する。
【0009】カラー用ヒートシンク61は、カラー用ヘ
ッドチップ19に電力および制御信号、記録すべき画像
の信号などを供給するための配線等が設けられた金属基
板などで構成されている。記録する画像にあわせて発熱
体を駆動するための駆動回路等が設けられることもあ
る。カラー用ヒートシンク61とカラー用ヘッドチップ
19は、例えば、ワイヤボンディングなどにより電気的
に接続されている。また、このカラー用ヒートシンク6
1とカラー用ヘッドチップ19とは例えば銀エポキシな
どの高熱伝導性接着材で貼り付けるなどして熱的に結合
されており、カラー用ヘッドチップ19で発生した熱を
放熱する。
【0010】カラー用ヘッドチップ19は、3つの独立
したインク室を有しており、各インク室に連通する複数
本ずつのノズルからそれぞれのインクを吐出する。これ
により、それぞれ異なる領域に3色の記録を同時に行な
うことができる。用いるカラーインクの色としては、例
えば、シアン、マゼンタ、イエローとすることができ
る。
【0011】ブラックについても同様の構成であり、ブ
ラック用ヒートシンク62にブラック用ヘッドチップ3
9が取り付けられ、さらにブラック用マニホールド部材
31にブラック用ジョイント部材34が接合されてブラ
ック用ヒートシンク62に取り付けられ、ブラック用の
プリントヘッドサブアッセンブリが形成されている。
【0012】ブラック用ジョイント部材34には、ブラ
ックのインクタンクと接続されるように、ブラックイン
ク導入部36を有している。ブラックインク導入部16
には、フィルタ37および接合部材38が設けられてい
る。ブラックインクはよく用いられるので、流量を多く
するためこれらの部材はカラー用のものよりも多少大型
に形成されている。
【0013】ブラック用マニホールド部材31には、イ
ンク供給路を形成する凹部32が設けられており、ブラ
ック用ジョイント部材34が接着剤で接合されることに
よりインク供給路が形成される。この例では、ブラック
用ジョイント部材34に爪部35が設けられており、ブ
ラック用マニホールド部材31の穴部33に係合して固
着される。インク供給路は、ブラックインク導入部36
から導入されたインクをブラック用ヘッドチップ39に
供給する。
【0014】ブラック用ヒートシンク62は、上述のカ
ラー用ヒートシンク61とほぼ同様であり、ブラック用
ヘッドチップ39に電力および制御信号、記録すべき画
像の信号などを供給するための配線等が設けられた金属
基板などで構成されている。ブラック用ヒートシンク6
1とブラック用ヘッドチップ19は、例えば、ワイヤボ
ンディングなどにより電気的に接続されているととも
に、例えば銀エポキシ等の高熱伝導性接着材で貼り付け
るなどして熱的に結合されており、ブラック用ヘッドチ
ップ19で発生した熱を放熱する。
【0015】上述のようにして組み立てられたカラー用
のプリントヘッドサブアッセンブリとブラック用のプリ
ントヘッドサブアッセンブリは、ハウジング63に組み
付けられる。このとき、ハウジング63に形成されてい
る溝部などと嵌合して各プリントヘッドサブアッセンブ
リの位置決めがなされる。最後に共通コネクタ部材64
が取り付けられ、カラー用ヒートシンク61とブラック
用ヒートシンク62上に形成されている配線とプリンタ
本体とが電気的に接続される。
【0016】別の例として、例えば、特開平7−810
46号公報に記載されている記録ヘッドユニットでは、
Alなどの金属製の大型の支持体にヘッドチップである
基板を取り付けてインクジェットヘッドユニットを構成
し、4つのインクジェットヘッドユニットをハウジング
に収納して記録ヘッドユニットを構成している。
【0017】この様なプリントヘッドにおいては、各ヘ
ッドチップで発生する熱を放散させるために、各プリン
トヘッドサブアッセンブリごとにそれぞれヒートシンク
を必要としている。そのため、ハウジングに組みつける
プリントヘッドサブアッセンブリの個数分だけの大型の
ヒートシンクを有し、例えば、特開平7−81046号
公報に記載されている記録ヘッドユニットでは、4枚の
大型の金属製のヒートシンク(支持体)を有している。
その結果、プリントヘッドが高価になるとともに、重く
なるという問題があった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、安価かつ軽量なプリントヘ
ッドを提供することを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、発熱体を具備したカラー用ヘッドチップが熱的に結
合して取り付けられた個別ヒートシンクを有するカラー
用のプリントヘッドサブアッセンブリと、発熱体を具備
したブラック用ヘッドチップが熱的に結合して取り付け
られた個別ヒートシンクを有するブラック用のプリント
ヘッドサブアッセンブリと、共通ヒートシンクを有する
プリントヘッドであって、前記各個別ヒートシンクは前
記共通ヒートシンクに熱的に結合されるよう取り付けら
れて、前記各個別ヒートシンクの熱を前記共通ヒートシ
ンクに放散させるとともに、前記各個別ヒートシンクに
設けられた位置決めピンが前記共通ヒートシンクに設け
られた嵌合穴に挿入されて組み付けられて、前記カラー
用ヘッドチップと前記ブラック用ヘッドチップの相対位
置が前記位置決めピンと前記嵌合穴によって固定される
ことを特徴とするものである。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のプリントヘッドにおいて、前記共通ヒートシンクは、
金属基体上に電気配線を形成した金属基板であることを
特徴とするものである。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のプリントヘッドにおいて、各ヘッドチップの電気配線
は前記共通ヒートシンクに形成されている電気配線に接
続されることを特徴とするものである。
【0022】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
3のいずれか1項に記載のプリントヘッドにおいて、前
記共通ヒートシンクに前記複数のヘッドチップに共通し
た温度検出素子を設けたことを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のプリントヘッド
の実施の一形態を示す分解斜視図である。図中、図2と
同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。20
はカラー用個別ヒートシンク、21は位置決めピン、2
2はコンタクトパッド、40はブラック用個別ヒートシ
ンク、41は位置決めピン、42はコンタクトパッド、
51はハウジング、52は共通ヒートシンク、53は嵌
合穴、54はコネクタ部、55は開口である。
【0024】カラー用個別ヒートシンク20にはカラー
用ヘッドチップ19が取り付けられている。さらに、カ
ラー用マニホールド部材11にカラー用ジョイント部材
14が接合されてカラー用個別ヒートシンク20に取り
付けられ、カラー用のプリントヘッドサブアッセンブリ
が形成されている。同様にブラック用個別ヒートシンク
40にはブラック用ヘッドチップ39が取り付けられ、
さらにブラック用マニホールド部材31にブラック用ジ
ョイント部材34が接合されてブラック用個別ヒートシ
ンク40に取り付けられ、ブラック用のプリントヘッド
サブアッセンブリが形成されている。カラー用マニホー
ルド部材11、カラー用ジョイント部材14、カラー用
ヘッドチップ19、ブラック用マニホールド部材31、
ブラック用ジョイント部材34、ブラック用ヘッドチッ
プ39の構成は従来と同様である。カラー用ヘッドチッ
プ19から吐出するカラーインクとしては、シアン、マ
ゼンタ、イエローの3色とすることができる。もちろ
ん、他の色でもよい。
【0025】カラー用ヘッドチップ19およびブラック
用ヘッドチップ39は、それぞれ、カラー用個別ヒート
シンク20、ブラック用個別ヒートシンク40に、例え
ば銀エポキシなどで熱的抵抗が少なくなるようにマウン
トされている。
【0026】カラー用個別ヒートシンク20およびブラ
ック用個別ヒートシンク40は、熱伝導性のよい材料に
よって形成されるが、従来のカラー用ヒートシンク6
1、ブラック用ヒートシンク62と比べて小型であり、
単独ではカラー用ヘッドチップ19、ブラック用ヘッド
チップ39で発生する熱を十分放散できるだけの大きさ
ではない。そのため、カラー用個別ヒートシンク20お
よびブラック用個別ヒートシンク40はともに共通ヒー
トシンク52に熱的に結合されている。カラー用個別ヒ
ートシンク20およびブラック用個別ヒートシンク40
と共通ヒートシンク52の間は、単に圧接するのみでも
よいが、例えば銀エポキシやハンダなどで熱的抵抗が少
なくなるように取り付けるとよい。
【0027】カラー用個別ヒートシンク20およびブラ
ック用個別ヒートシンク40には、それぞれ位置決めピ
ン21、41が設けられており、共通ヒートシンク52
に組み付けられる際に、その位置決めがなされる。組み
付けられたカラー用個別ヒートシンク20およびブラッ
ク用個別ヒートシンク40は、カラー用ヘッドチップ1
9、ブラック用ヘッドチップ39のノズル配列方向に略
直交する向きを主走査方向とし、主走査方向に直交する
方向を副走査方向とするとき、主走査方向に設定量だけ
離間して、副走査方向に略同一位置に配置される。
【0028】また、カラー用個別ヒートシンク20およ
びブラック用個別ヒートシンク40上にはそれぞれカラ
ー用フレキシブルプリント基板、ブラック用フレキシブ
ルプリント基板が設けられており、それらの端部は逆L
字状に折り曲げられ、その部分に共通ヒートシンク52
との電気的な接続を図るためのコンタクトパッド21、
41が設けられている。カラー用ヘッドチップ19およ
びブラック用ヘッドチップ39は、このカラー用フレキ
シブルプリント基板、ブラック用フレキシブルプリント
基板との間でワイヤボンディング等によって電気的に接
続される。従来と同様、カラー用個別ヒートシンク2
0、ブラック用個別ヒートシンク40としてプリント配
線を配した金属基板で構成することもでき、この場合に
は金属基板を逆L字状に折り曲げ、その折り曲げた部分
にコンタクトパッド21、41を設ければよい。
【0029】共通ヒートシンク52は、例えばアルミ基
板上にプリント配線を配した金属基板であり、このプリ
ント配線は、カラー用個別ヒートシンク20およびブラ
ック用個別ヒートシンク40を共通ヒートシンク52に
組み付ける際に、コンタクトパッド21、41と図示し
ない共通ヒートシンク52側のコンタクト部材とによっ
て電気的に接続されている。また、プリンタ本体と電気
的に接続するためのコネクタ部54も有している。共通
ヒートシンク52上には、この共通ヒートシンク52の
温度を検出するためのサーミスタを取り付けておくこと
もできる。
【0030】共通ヒートシンク52には、カラー用個別
ヒートシンク20およびブラック用個別ヒートシンク4
0を精度よく組み付けるために嵌合穴53が設けられて
いる。カラー用個別ヒートシンク20およびブラック用
個別ヒートシンク40に設けられている位置決めピン2
1、41がそれぞれの嵌合穴53に挿入される。望まし
くは両者は銀エポキシ等によって熱的な抵抗が小さくな
るように接着するとよい。さらに、共通ヒートシンク5
2には開口55が設けられており、カラー用個別ヒート
シンク20およびブラック用個別ヒートシンク40を組
み付けた際に、カラー用ジョイント部材14のカラーイ
ンク導入部16、および、ブラック用ジョイント部材3
4のブラックインク導入部36が共通ヒートシンク52
を貫通して突出し、図示しないインクタンクと接続でき
るように構成している。
【0031】共通ヒートシンク52は、従来のそれぞれ
のヒートシンクの大きさより多少小さいか、あるいは同
等以上の大きさを有している。そのため、それぞれのヘ
ッドチップから見ると従来と同等以上のヒートシンクを
有していることになる。
【0032】従来のプリントヘッドの構成では、各プリ
ントヘッドサブアッセンブリのヒートシンクは、そのプ
リントヘッドがフルに稼働した場合の発熱に対応できる
ものが用いられ、これを使用するヘッドチップ分持つ必
要があった。これはユーザーがどのようなパターンをも
印字できるようにするためである。しかし、実際に印字
するパターンでは、ブラック100%もイエロー100
%も存在するが、ブラック100%とイエロー100%
を同時に印字するパターンは存在しない。つまり、カラ
ーとブラックの発熱量はトータルで100%以下であ
り、プリントヘッド全体で必要なヒートシンクはヘッド
チップ1個分でよい。
【0033】この構成では、1バンド印字中にカラー用
ヘッドチップ19、ブラック用ヘッドチップ39で発生
する熱量は、それぞれ、カラー用個別ヒートシンク2
0、ブラック用個別ヒートシンク40に伝わりこれを昇
温する。カラー用個別ヒートシンク20、ブラック用個
別ヒートシンク40は、この時の昇温が過度にならない
ようにサイズが決められている。カラー用個別ヒートシ
ンク20、ブラック用個別ヒートシンク40は、共通ヒ
ートシンク52に熱的抵抗が小さく取り付けられている
ので、この熱は速やかに共通ヒートシンク52に放散す
る。共通ヒートシンク52はカラー、ブラックの両者の
発生熱量の和を大気中およびキャリッジに放散させる。
この発生熱量の和は上述するようにトータルで100%
以下であり、ヒートシンク能力はヘッドチップ1個分で
よく、従来に比べてコストおよび重量ををほぼ半減でき
る。
【0034】なお、例えばブラックインクと、カラーイ
ンクのそれぞれの色について、それぞれ別のヘッドチッ
プを設ける構成では、ブラックインク以外の色のインク
を吐出するヘッドチップは、例えば擬似的な黒を印字す
る場合に同時に100%の印字を行なう可能性がある。
この構成の場合には、共通ヒートシンク52は、ブラッ
ク以外のヘッドチップが100%の印字を行なった場合
を想定して大きさを設定すればよい。このように、共通
ヒートシンク52の大きさは、同時に発生する総熱量を
勘案して共通ヒートシンク52の大きさを設定すればよ
い。
【0035】このような共通ヒートシンク52を用いた
構成では、ブラックのみが使われている場合であっても
共通ヒートシンク52を介して熱が伝わり、カラー用お
よびブラック用の両プリントヘッドサブアッセンブリは
略同等の温度に揃えられる。その結果、温度によるカラ
ーインク、ブラックインクの飛翔する液滴量の変動は同
じに起こり、色相の変化が抑制される。さらに、ヘッド
温度を検知する際にはサーミスタを共通ヒートシンク5
2に1個用いるだけで、カラー、ブラックの両者のヘッ
ドの温度として扱うことが可能である。従って、サーミ
スタ等の部品点数を減らすことができるとともに、温度
制御回路が簡易化することができる。
【0036】さらに、低温環境でヘッド温度を適正に制
御するために予熱処理が行なわれる。この余熱処理とし
ては、ヘッドチップにインク吐出を行なわない程度の短
いパルスを与えて発熱させる、ハーフパルス昇温が用い
られる。この予熱時に、カラー、ブラックの両ヘッドを
同時に駆動することによって、共通ヒートシンク52に
従来の2倍の熱量を与えることができ、ウォームアップ
時間を短縮することができる。
【0037】例えば、カラーインクのみを用い、すべて
のヘッドチップが同時に100%の印字を行なう可能性
のある構成では、共通ヒートシンク52の大きさは、従
来のヒートシンクの大きさの総和に対応した大きさが必
要となり、コストおよび重量の面でさほどの効果は得ら
れないが、上述のヘッド温度の均一化による効果は得る
ことができる。
【0038】カラー用のプリントヘッドサブアッセンブ
リおよびブラック用のプリントヘッドサブアッセンブリ
を共通ヒートシンク52に組み付けた後、ハウジング5
1に装着する。このとき、カラー用ヘッドチップ19と
ブラック用ヘッドチップ39の相対位置は、位置決めピ
ン21、41と共通ヒートシンク52の嵌合穴53によ
って固定されているので、共通ヒートシンク52はキャ
リッジの移動などによってがたつきなどが生じない程度
に組み付ければよい。このとき、交換可能にハウジング
51に組み付けることも可能である。組み付けにより、
カラー用ヘッドチップ19とブラック用ヘッドチップ3
9はハウジング51の底部の開口から突出し、図示しな
い被記録媒体へインクを飛翔させることができる。ま
た、共通ヒートシンク52のコネクタ部54はハウジン
グ51の背面の開口から突出し、プリンタ本体と電気的
に接続するためのケーブルなどが接続される。
【0039】通常、ハウジング51はプリンタのキャリ
ッジに搭載され、主走査方向に移動可能に構成されてい
る。プリンタの使用時には、カラー用ジョイント部材1
4の各カラーインク導入部16、および、ブラック用ジ
ョイント部材34のブラックインク導入部36に図示し
ないインクタンクのジョイント口を接続する。インクタ
ンク内のカラーインクは接合部材18、フィルタ17、
カラー用ジョイント部材14のカラーインク導入部1
6、カラー用マニホールド部材11の凹部12を介して
カラー用ヘッドチップ19に供給される。同様に、ブラ
ックインクはインクタンクから接合部材38、フィルタ
37、ブラック用ジョイント部材34のブラックインク
導入部36、ブラック用マニホールド部材31の凹部3
2を介してブラック用ヘッドチップ19に供給される。
【0040】上述の説明では、サーマルインクジェット
方式のプリントヘッドについて説明したが、本発明はこ
れに限らず、サーマル方式のプリントヘッドなど、他の
発熱体を有するプリントヘッドにも適用可能である。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、従来では個々のヘッドチップに対応して設け
ていたヒートシンクを共通化したので、プリントヘッド
のヒートシンクを減らし、プリントヘッドを安価、軽量
とすることが可能となった。プリントヘッドの構成にも
よるが、実質上ヘッドチップ1個分まで減らすことが可
能である。
【0042】また、ヒートシンクを共通化したことによ
って、各プリントヘッドサブアッセンブリの温度をほぼ
同等に揃えることができ、各ヘッドチップにおける特性
を揃え、高画質を維持することが容易になった。例え
ば、サーマルインクジェット方式のプリントヘッドで
は、各ヘッドチップから吐出されるインク滴量の変動は
共通に発生するため、カラープリント時には色相の変化
を抑制し、画質を維持することができる。また、ヘッド
温度の検知は共通ヒートシンクの温度を測定するだけで
複数のヘッドチップの温度を測定したことになるため、
温度検知のための部品点数を減らすことができるととも
に、温度制御回路を簡易化することができる。さらに、
予熱時にはすべてのヘッドチップを同時に駆動すること
によって、共通ヒートシンクにヘッドチップの個数倍の
発熱を与えることができ、ウォームアップ時間を短縮す
ることができるなど、本発明によれば種々の効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のプリントヘッドの実施の一形態を示
す分解斜視図である。
【図2】 従来のサーマルインクジェット型のプリント
ヘッドの一例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
11…カラー用マニホールド部材、12…凹部、13…
穴部、14…カラー用ジョイント部材、15…爪部、1
6…カラーインク導入部、17…フィルタ、18…接合
部材、19…カラー用ヘッドチップ、20…カラー用個
別ヒートシンク、21…位置決めピン、22…コンタク
トパッド、31…ブラック用マニホールド部材、32…
凹部、33…穴部、34…ブラック用ジョイント部材、
35…爪部、36…ブラックインク導入部、37…フィ
ルタ、38…接合部材、39…ブラック用ヘッドチッ
プ、40…ブラック用個別ヒートシンク、41…位置決
めピン、42…コンタクトパッド、51…ハウジング、
52…共通ヒートシンク、53…嵌合穴、54…コネク
タ部、55…開口、61…カラー用ヒートシンク、62
…ブラック用ヒートシンク、63…ハウジング、64…
共通コネクタ部材。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体を具備したカラー用ヘッドチップ
    が熱的に結合して取り付けられた個別ヒートシンクを有
    するカラー用のプリントヘッドサブアッセンブリと、発
    熱体を具備したブラック用ヘッドチップが熱的に結合し
    て取り付けられた個別ヒートシンクを有するブラック用
    のプリントヘッドサブアッセンブリと、共通ヒートシン
    クを有するプリントヘッドであって、前記各個別ヒート
    シンクは前記共通ヒートシンクに熱的に結合されるよう
    取り付けられて、前記各個別ヒートシンクの熱を前記共
    通ヒートシンクに放散させるとともに、前記各個別ヒー
    トシンクに設けられた位置決めピンが前記共通ヒートシ
    ンクに設けられた嵌合穴に挿入されて組み付けられて、
    前記カラー用ヘッドチップと前記ブラック用ヘッドチッ
    プの相対位置が前記位置決めピンと前記嵌合穴によって
    固定されることを特徴とするプリントヘッド。
  2. 【請求項2】 前記共通ヒートシンクは、金属基体上に
    電気配線を形成した金属基板であることを特徴とする請
    求項1に記載のプリントヘッド。
  3. 【請求項3】 各ヘッドチップの電気配線は前記共通ヒ
    ートシンクに形成されている電気配線に接続されること
    を特徴とする請求項2に記載のプリントヘッド。
  4. 【請求項4】 前記共通ヒートシンクに前記複数のヘッ
    ドチップに共通した温度検出素子を設けたことを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれか1項に記載のプリント
    ヘッド。
JP04775896A 1996-03-05 1996-03-05 プリントヘッド Expired - Fee Related JP3381505B2 (ja)

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