JP3381070B2 - 積層電池の製造方法 - Google Patents

積層電池の製造方法

Info

Publication number
JP3381070B2
JP3381070B2 JP10534892A JP10534892A JP3381070B2 JP 3381070 B2 JP3381070 B2 JP 3381070B2 JP 10534892 A JP10534892 A JP 10534892A JP 10534892 A JP10534892 A JP 10534892A JP 3381070 B2 JP3381070 B2 JP 3381070B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positive electrode
current collector
battery
active material
negative electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10534892A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05283107A (ja
Inventor
寛治 村野
四郎 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10534892A priority Critical patent/JP3381070B2/ja
Publication of JPH05283107A publication Critical patent/JPH05283107A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3381070B2 publication Critical patent/JP3381070B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、負極と正極とが交互に
積層されてなる積層電極体を使用する積層電池の製造方
法に関する。 【0002】 【従来の技術】電子機器の小型・軽量化に伴い、移動用
電源としての電池に対しても益々小型・軽量且つ高エネ
ルギー密度のものが要求されている。 【0003】従来、一般用途の二次電池としては鉛電
池、ニッケル・カドミウム電池等の水溶系電池が主流で
あった。これら電池は、サイクル特性には優れるが、電
池重量やエネルギー密度の点では十分満足できる特性と
は言えない。 【0004】最近、リチウムあるいはリチウム合金を負
極に用いた非水電解液二次電池の研究・開発が行われて
いる。この種の電池は、高エネルギー密度を有し、自己
放電も少なく、軽量という優れた特徴を有するが、充放
電サイクルの進行に伴い、充電時にリチウムがデンドラ
イト状に結晶成長し、正極に到達して内部ショートに至
る可能性が高くなる問題点がある。 【0005】これに対し、負極に炭素材料を使用した非
水電解液二次電池は、化学的、物理的方法により、予め
炭素材料に担持させたリチウム、正極活物質の結晶構造
中のリチウム、電解液中に溶解しているリチウム等の炭
素層間へのドープ・脱ドープを利用するもので、充放電
サイクルが進行しても充電時のデンドライト状の析出は
見られず、1000回を越える優れた充放電サイクルを
示す。 【0006】これら材料を用いた非水電解液二次電池
は、例えばビデオ・カメラやラップ・トップ・パソコン
等,比較的消費電流の大きい機器の電源として使用され
つつある。 【発明が解決しようとする課題】ところで、リチウムイ
オン二次電池等、非水電解液を使用する二次電池は、電
解液インピーダンスが高い。このため、これら非水電解
液二次電池では、電極をできるだけ反応面積が大きくな
るような構造とする必要があり、このような点から種々
の電極構造が提案されている。 【0007】例えば、反応面積が大きくとれる電極構造
としては、金属箔集電体上に活物質を薄く塗布してなる
正極と負極とを、間にセパレータを介して交互に積層
し、この積層体を巻回した渦巻式電極構造がある。この
渦巻式電極は、電極面積が大きく、重負荷に耐えうると
ともに、作製が比較的容易であるといった利点を有する
が、電池形状が円筒形状に限定され、角型、異形型電池
等の電極としては使用できない。 【0008】角形、異形型電池等に採用でき、比較的反
応面積が大きい電極構造としては、複数の板状正極と複
数の板状負極とをセパレータを介して交互に並列した構
造がある。しかし、この電極構造の場合、分離した複数
の正極,複数の負極を連結する端子連結構造が必要であ
り、その分、電池構造,電池製造工程が複雑となる。特
に、リチウムイオン二次電池のように高インピーダンス
電解液を使用するものでは、反応面積を大きくとる都合
上から、単セル厚みを薄く(0.2〜0.3mm)して
積層数を多くしなければならず、端子連結構造を設ける
ことが電池構造,電池製造工程をより複雑なものとす
る。 【0009】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、反応面積の大きな電極を
有するとともに多様な電池形状とすることができ、且つ
簡易な製造工程で製造できる積層電池の製造方法を提供
することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る積層電池の製造方法は、帯状の可撓
性集電体を該可撓性集電体の幅方向に略等間隔で塗布阻
止機構が設けられてなる塗布装置内を走行させて可撓性
集電体の一方の面に負極活物質合剤スラリーを塗布し、
前記塗布阻止機構により可撓性集電体の走行方向に連続
する負極活物質合剤スラリーの非塗布部を形成し、前記
負極活物質合剤スラリーを乾燥、圧縮した後、前記可撓
性集電体を幅方向に切断して負極を形成し、帯状の可撓
性集電体を該可撓性集電体の幅方向に略等間隔で塗布阻
止機構が設けられてなる塗布装置内を走行させて可撓性
集電体の両面に正極活物質合剤スラリーを塗布し、前記
塗布阻止機構により可撓性集電体の走行方向に連続する
正極活物質合剤スラリーの非塗布部を形成し、前記正極
活物質合剤スラリーを乾燥、圧縮した後、前記可撓性集
電体を幅方向に切断して正極を形成し、次いで、前記負
極がその非塗布部を前記正極の非塗布部に対応させてセ
パレータを介して前記正極の両面にそれぞれ 積層されて
積層電極体を形成し、その後、前記積層電極体を前記負
極及び前記正極の各非塗布部を折り曲げ部とし、前記
り曲げ部に沿って順次折り畳み積層して電池缶に収納す
るようにしたものである。 【0011】 【作用】本発明方法にによって製造される積層電池は、
電極体が、可撓性集電体に負極活物質が塗布されてなる
負極と、可撓性集電体に正極活物質が塗布されてなる正
極とがセパレータを介して積層され、折り畳まれてなる
ので、反応面積が大きく、高インピーダンス電解液を使
用する電池に適用した場合にも良好な特性を発揮する。
また、本発明方法により得られる積層電極体は、負極、
正極の形状、折り曲げ部の位置等を調整することによ
り、容易に形状が変化するので、適用する電池の形状に
ほとんど制約がない。 【0012】また、本発明方法により得られる積層電極
体の積層構成を、可撓性集電体の両面に正極活物質が塗
布されてなる正極を用い、該正極の両面にセパレータを
介して負極が積層されてなる構成とすると、折り畳んだ
状態で最外層がいずれも負極となるので、電池缶内に収
納したときに電池缶を介してショートすることがなく、
電極と電池缶の間に絶縁板を配する必要がない。 【0013】なお、本発明においては、負極及び正極の
折り曲げ部の活物質は折り畳む前に予め除去しておく。
これは、負極及び正極の折り曲げ部に活物質が被着され
ていると、該負極と正極を折り畳む際に、折り曲げ部の
活物質が剥離し、剥離した活物質がセパレータを貫通し
てショートを引き起こすおそれがあるからである。 【0014】このように折り曲げ部の活物質が除去され
た負極及び正極の作製は、可撓性集電体の幅方向に略等
間隔で塗布阻止機構が設けられてなる塗布装置を用いる
ことにより作製される。 【0015】 【実施例】本発明の具体的な実施例について図面を参照
しながら説明する。 【0016】本発明方法により製造される積層電池を説
明すると、この積層電極は、図1に示すように一方の側
が開放された角型の電池缶5内に、積層電極体21と電
解液が収容されてなるものである。 【0017】積層電極体21は、シート状可撓性集電体
9に負極活物質23が塗布されなる負極1と、シート状
可撓性集電体10に正極活物質25が塗布されてなる正
極2とがセパレータ3を介して交互に積層され、折り畳
まれてなる。 【0018】ここで、負極1及び正極2において、活物
質23,25は、図2及び図3に示すように、折り畳ん
だときに折り曲げ部26,27となる部分を除いて塗布
されている。これは、負極1及び正極2の折り曲げ部2
6,27に活物質が被着されていると、折り畳んだとき
にこの部分の活物質が剥離し、セパレータを貫通して内
部ショートを引き起こす危険性があるからである。 【0019】積層電極体21の積層構成は、例えば図4
に示すように片面にのみ活物質23,25が塗布された
負極1,正極2を用い、それぞれ負極1の負極活物質塗
布面、正極の正極活物質塗布面がセパレータ3と対向す
るように負極1、セパレータ3、正極2の順に積層した
3層構成、あるいは図5に示すように片面にのみ負極活
物質23が塗布されている負極1と、両面に正極活物質
25が塗布されている正極2とを用い、負極1の負極活
物質塗布面がセパレータ3と対向するように負極1、セ
パレータ3、正極2、セパレータ3、負極1の順に積層
した4層構成等が挙げられる。 【0020】電極体21を3層構成とするには、折り畳
んだ状態で最外層が正極2、負極1となるため、そのま
ま金属製電池缶5に収納すると電池缶5を介してショー
トする可能性があるので、正極2と電池缶5の間、負極
1と電池缶5の間の少なくともどちらか一方に絶縁板を
配置する必要がある。一方、4層構成の場合には、折り
畳んだ状態で最外層がいずれも負極1となるので絶縁板
を配する必要がなく、電池構成上有利である。なお、4
層構成とする場合には、負極同士を導通させるために該
負極同士を別途連結する必要がある。 【0021】折り曲げ部26,27の活物質が除去され
た負極1及び正極2は、溶剤に活物質を分散させてなる
活物質合剤スラリーを可撓性集電体9,10の折り曲げ
部を除いた部分に塗布することにより作製される。この
とき帯状の可撓性集電体を該可撓性集電体の幅方向に略
等間隔で塗布阻止機構が設けられてなる塗布装置,例え
ば複数の凸部が略等間隔に設けられたドクターブレード
を有する塗布装置、あるいは複数の凸条部が略等間隔に
設けられたロール上を走行させることによって活物質合
剤スラリーを塗布するようにすると、容易且つ連続的に
正極及び負極を作製することができる。 【0022】ドクターブレードを用いた塗布装置によっ
て上記電極を作製するには、図6に示すように帯状の可
撓性集電体31上に活物質合剤スラリー34を塗布した
後、可撓性集電体31を一方向(図中,A方向)に走行
させながら該可撓性集電体の幅方向に等間隔に設けられ
た凸部を有するドクターブレード32に活物質塗布面を
接触させる。ドクターブレードを通過した可撓性集電体
31上には、走行方向に連続する活物質非塗布部33が
形成され、可撓性集電体31を幅方向に切断することに
より、電極が作製される。 【0023】凸条部を有するグラビアロールを使用する
場合には、グラビアロールの凸条部間に活物質合剤スラ
リーを充填し、この活物質合剤スラリーが充填されたグ
ラビアロール上を帯状の可撓性集電体を走行させる。こ
れにより、帯状の連続集電体上には、走行方向に連続す
る活物質非塗布部を形成しつつ活物質が塗布され、幅方
向に切断することにより電極が作製されることとなる。 【0024】集電体9,10上に被着される負極活物質
としては、リチウム等のアルカリ金属や、充放電反応に
伴いリチウム等のアルカリ金属をドープ/脱ドープする
材料を用いることができる。後者の例としては、ポリア
セチレン、ポリピロール等の導電性ポリマー、あるいは
コークス、ポリマー炭、カーボン・ファイバー等の炭素
材料を用いることができるが、単位体積当りのエネルギ
ー密度が大きい点から、炭素質材料を使用することが望
ましい。炭素質材料としては、熱分解炭素類、コークス
類(石油コークス、ピッチコークス、石炭コークス
等)、カーボンブラック(アセチレンブラック等)、ガ
ラス状炭素、有機高分子材料焼成体(有機高分子材料を
500℃以上の適当な温度で不活性ガス気流中、あるい
は真空中で焼成したもの)、炭素繊維等が用いられる。 【0025】一方、正極活物質としては、二酸化マンガ
ン、五酸化バナジウムのような遷移金属酸化物や、硫化
鉄、硫化チタンのような遷移金属カルコゲン化物、さら
にはこれらとリチウムとの複合化合物などを用いること
ができる。特に、高電圧、高エネルギー密度が得られ、
サイクル特性にも優れることから、リチウム・コバルト
複合酸化物やリチウム・コバルト・ニッケル複合酸化物
が望ましい。 【0026】また、電池に使用される電解液としては、
例えばリチウム塩を電解質とし、これを有機溶媒に溶解
した電解液が用いられる。ここで有機溶媒としては、特
に限定されるものではないが、例えばプロピレンカーボ
ネート、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネー
ト、メチルエチルカーボネート、1,2−ジメトキシエ
タン、1,2−ジエトキシエタン、γ−ブチロラクト
ン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−
メチル−1,3−ジオキソラン、ジエチルエーテル、ス
ルホラン、メチルスルホラン、セトニトリル、プロピオ
ニトリル等の単独もしくは二種類以上の混合溶媒が使用
できる。電解質も従来より公知のものがいずれも使用で
き、LiClO、LiAsF、LiPF、LiB
、LiB(C、LiCl、LiBr、C
SOLI、CFSOLi等がある。 【0027】このような積層電極体21及び電解液が収
容された電池缶5には、開放された一方の側に中央部に
孔部を有する電池蓋7が取り付けられ、電池蓋7の孔部
には絶縁材11を介して正極端子12が取り付けられて
いる。そして、電池缶内に収納された積層電極体21の
正極2は正極リード13を介して上記正極端子12に接
続され、負極1は負極リード14を介して電池缶5に溶
接されて電気的に接続されている。また、積層電極体2
1の上面下面には絶縁板4が配されおり、絶縁が図られ
るようになっている。 【0028】なお、本例では、角型の非水電解液二次電
池の場合について説明したが、本発明方法により得られ
る積層電極体は、負極,正極の形状、折り曲げ部の位置
等を調整することにより、種々の形状とすることが可能
であり、したがって電池形状も円筒形,角型の他、図7
及び図8に示すような異形型等、種々の形状とすること
が可能である。 【0029】また、以上が本発明方法により得られる非
水電解液二次電池の基本的な構成であるが、本発明方法
により製造される非水電解液二次電池としては、過充電
状態となって電池内圧が上昇することによって生ずる電
池破損等を防止するために、電池の内圧上昇によって開
孔する安全弁や、電池の内圧上昇によって電流を遮断す
る電流遮断手段を配設するようにしてもよい。 【0030】安全弁を設けた例を図9,図10に示す。 【0031】まず、図9に示す非水電解液二次電池で
は、電池缶5の開放された側に孔部を有する電池蓋41
が取り付けられており、電池蓋41の孔部には、絶縁材
42を介して正極端子43が配されている。正極端子4
3は、放出孔48を有するキャップ部44と円筒状の正
極基台部45よりなり、正極基台部45が電池蓋41の
孔部に絶縁材42を介して挿入され、かしめられること
によって電池蓋41に取り付けられている。正極基台部
45の中空部は、内圧調節孔46となり、通常の電池内
圧の場合には、正極端子43のキャップ部44内に収容
されたゴム球47によって閉塞されているが、電池内圧
が上昇するとゴム球47が変形して開放される。これに
より、放出孔48より電池内部の気体が放出され、電池
内圧が減少する。 【0032】図10に示す非水電解液二次電池において
は、電池缶5の開放された側に絶縁材51を介して正極
端子52が取り付けられている。正極端子52は、放出
孔53を有するキャップ部54と板状の正極基台部55
よりなり、正極基台部55には中央部に内圧調節孔56
が形成されている。この内圧放出孔56は安全弁57に
よって閉塞されており、この安全弁57は抑え板58を
介してキャップ部54に収容されたスプリング59によ
って抑えられている。この電池においても、内圧調節孔
56は、通常の電池内圧の場合には上記安全弁57によ
って閉塞されており、電池の内圧が上昇することによっ
てスプリング59が収縮して開放される。そして、電池
内の気体が放出孔53より放出して電池内圧が減少す
る。 【0033】電流遮断手段を有する非水電解液二次電池
の例を、図11に示す。この非水電解液二次電池は、電
池缶5の開放された側に絶縁材71を介して正極端子7
2が取り付けられている。正極端子72は、キャップ部
73と電流遮断用薄板74よりなる。正極リード75
は、電流遮断用薄板74に溶接されて取り付けられ、こ
の電流遮断用薄板74を介してキャップ部73との電気
的接続が図られている。このような電流遮断用薄板74
を有する電池において、電池内部の圧力が上昇すると、
前記電流遮断用薄板74が押し上げられて変形する。す
ると、正極リード75が電流遮断用薄板74と溶接され
た部分を残して切断され、電流が遮断されることとな
る。 【0034】非水電解液二次電池の電池特性の検討 次に、上記積層電池を実際に作製し、放電容量を調べ
た。なお、以下に示す例は、負極活物質として炭素質材
料を、正極活物質としてリチウム複合酸化物を使用する
非水電解液二次電池の例である。 【0035】まず、負極1は、次のようにして作製し
た。 【0036】出発原料として石油ピッチを用い、これに
酸素を含む官能基を10〜20重量%導入(いわゆる酸
素架橋)した後、不活性ガス気流中1000℃で焼成し
て、ガラス状炭素に近い性質を持った炭素質材料を得
た。この材料についてX線回折測定を行った結果、(0
02)面の面間隔は3.76Åであった。またピクノメ
ータ法により真比重を測定したところ、1.58g/c
であった。この炭素材料を粉砕し、平均粒径10μ
mの炭素材料粉末とした。 【0037】このようにして得た炭素材料粉末を負極活
物質担持体とし、これを90重量部、結着材としてポリ
フッ化ビニリデン(PVDF)10重量部を混合し、負
極合剤を調製した。この負極合剤を、溶剤であるN−メ
チルピロリドンに分散させて負極合剤スラリー(ペース
ト状)にした。 【0038】負極集電体9として厚さ10μmの帯状銅
箔を用い、この集電体9の片面に34.5mm間隔、
0.7mm幅でスラリー塗布を阻止する機構を備えたド
クターブレードを用い、負極合剤スラリーを塗布、乾
燥、圧縮成型した後、塗布方向と直角に裁断し帯状負極
1を作製した。成型後の合剤厚さは81μmで電極の幅
は56.5mm、長さは660mmとした。 【0039】正極2は、次のようにして作製した。 【0040】炭酸リチウム0.5モルと炭酸コバルト1
モルを混合し、900℃の空気通で5時間焼成してLi
CoOを得た。正極活物質としてこのLiCoO
91重量部、導電剤としてグラファイト6重量部、結着
剤としてポリブッ化ビニリデン3重量部を混合し、正極
合剤とした。この正極合剤をN−メチルピロリドンに分
散させて正極合剤スラリー(ペースト状)にした。 【0041】正極集電体10として厚さ20μmの帯状
のアルミニウム箔を用い、この集電体10の両面に3
4.5mm間隔0.7mm幅で活物質塗布を阻止する機
構を備えたドクターブレードを用い、正極合剤スラリー
を塗布、乾燥、圧縮成型した後、塗布方向と直角に裁断
し帯状正極2を作製した。成型後の合剤厚さは両面共6
7μmで同一とし、電極の幅は55.6mm、長さは6
56mmとした。 【0042】帯状負極1、帯状正極2及び厚さ25μ
m、幅59mmの微多孔性ポリプロピレンフィルムより
なるセパレータ3を負極1、セパレータ3、正極2、セ
パレータ3、負極1の順に積層してから、この積層体を
活物質を除去した部分を折り曲げ部として折り畳み、外
寸65×36×9(mm)肉厚0.5mmのニッケル
メッキを施した鉄製電池缶5に収納した。 【0043】正極集電体10にあらかじめ溶接されたア
ルミ製正極リード13を、正極集電体10より導出し別
に用意した電池正極端子に溶接した後、電池缶5の中に
プロピレンカーボネートとジエチレンカーボネートとの
混合溶媒中にLiPFを1モル/lの割合で溶解した
電解液を注入した。電気絶縁を取った正極端子及び安全
弁を付設した電池蓋を電池缶5にレーザ溶接し、角型電
池を作製した。 【0044】このようにして作製した角型電池につい
て、上限電圧を4.2Vに設定し、1Aの定電流・定電
圧充電を行い0.7Aの定電流で2.75Vまで放電し
た。その結果、上記角形電池は放電容量が8.8Whで
あり、電池として十分実用的な放電容量が得られること
がわかった。 【0045】 【発明の効果】上述したように、本発明方法によって得
られる積層電池は、可撓性シート状集電体に負極活物質
を塗布してなる負極と、可撓性シート状集電体に正極活
物質を塗布してなる正極とがセパレータを介して交互に
積層されるとともに折り畳まれてなる積層電極体を使用
するので、非水電解液等の高インピーダンス電解液を使
用する場合でも実用的な特性が得られるとともに電池の
形状に制限がなく、円筒型,角型,異形型等種々の形状
とすることができ、さらに、電池収納部の自由度が高ま
り、電池使用機器の小型化が達成できる。 【0046】また、本発明は、集電体に塗布される負極
及び正極活物質合剤スラリーを乾燥、圧縮するようにし
ているので、集電体と活物質との密着度を向上でき、し
かも、単位値積当たりのエネルギー密度を向上すること
ができる。 【0047】また、本発明方法により得られる積層電極
体は、複雑な端子構成が不要であるため、作製が容易で
あり、電池の量産,製造コストの低減にも有利である。
【図面の簡単な説明】 【図1】非水電解液二次電池の構成例を示す概略縦断面
図である。 【図2】電極の折り曲げ部を示す模式図である。 【図3】電極が折り畳まれた状態を示す模式図である。 【図4】積層電極体の積層構成の一例を示す模式図であ
る。 【図5】積層電極体の積層構成の他の例を示す模式図で
ある。 【図6】本発明の製造方法を説明する模式図である。 【図7】電池形状の一例を示す概略斜視図である。 【図8】電池形状の他の例を示す概略斜視図である。 【図9】電池の防爆構造の一例を示す要部概略断面図で
ある。 【図10】電池の防爆構造の他の例を示す要部概略断面
図である。 【図11】電池の防爆構造のさらに他の例を示す要部概
略断面図である。 【符号の説明】 1 負極、 2 正極、 3 セパレータ、 5 電池
缶、 9 負極集電体、 10 正極集電体、 23
負極活物質、 25 正極活物質、 26,27 折り
曲げ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−56871(JP,A) 特開 平4−34855(JP,A) 特開 平1−194265(JP,A) 特開 平1−184069(JP,A) 特開 平2−168560(JP,A) 実開 平4−35351(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 10/36 - 10/40 H01M 4/00 - 4/04 H01M 4/36 - 4/62

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 帯状の可撓性集電体を該可撓性集電体の
    幅方向に略等間隔で塗布阻止機構が設けられてなる塗布
    装置内を走行させて可撓性集電体の一方の面に負極活物
    質合剤スラリーを塗布し、前記塗布阻止機構により可撓
    性集電体の走行方向に連続する負極活物質合剤スラリー
    の非塗布部を形成し、前記負極活物質合剤スラリーを乾
    燥、圧縮した後、前記可撓性集電体を幅方向に切断して
    負極を形成し、 帯状の可撓性集電体を該可撓性集電体の幅方向に略等間
    隔で塗布阻止機構が設けられてなる塗布装置内を走行さ
    せて可撓性集電体の両面に正極活物質合剤スラリーを塗
    布し、前記塗布阻止機構により可撓性集電体の走行方向
    に連続する正極活物質合剤スラリーの非塗布部を形成
    し、前記正極活物質合剤スラリーを乾燥、圧縮した後、
    前記可撓性集電体を幅方向に切断して正極を形成し、 次いで、前記負極がその非塗布部を前記正極の非塗布部
    に対応させてセパレータを介して前記正極の両面にそれ
    ぞれ積層されて積層電極体を形成し、 その後、前記積層電極体を前記負極及び前記正極の各非
    塗布部を折り曲げ部とし、前記折り曲げ部に沿って順次
    折り畳み積層して電池缶に収納することを特徴とする積
    層電池の製造方法。
JP10534892A 1992-03-31 1992-03-31 積層電池の製造方法 Expired - Fee Related JP3381070B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10534892A JP3381070B2 (ja) 1992-03-31 1992-03-31 積層電池の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10534892A JP3381070B2 (ja) 1992-03-31 1992-03-31 積層電池の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05283107A JPH05283107A (ja) 1993-10-29
JP3381070B2 true JP3381070B2 (ja) 2003-02-24

Family

ID=14405235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10534892A Expired - Fee Related JP3381070B2 (ja) 1992-03-31 1992-03-31 積層電池の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3381070B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100614398B1 (ko) * 2004-10-28 2006-08-21 삼성에스디아이 주식회사 각형 리튬 이차 전지
JP4967265B2 (ja) * 2005-07-13 2012-07-04 大日本印刷株式会社 非水電解液蓄電素子用電極構造体、該電極構造体の製造方法、および非水電解液蓄電素子
JP5115591B2 (ja) * 2010-06-10 2013-01-09 株式会社デンソー 電池の電極積層体
WO2013005358A1 (ja) * 2011-07-01 2013-01-10 株式会社豊田自動織機 蓄電装置及び車両
WO2013012085A1 (ja) 2011-07-20 2013-01-24 株式会社Gsユアサ 円筒形電池
WO2013012084A1 (ja) 2011-07-20 2013-01-24 株式会社Gsユアサ 円筒形電池

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05283107A (ja) 1993-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20190334167A1 (en) Negative electrode material for non-aqueous electrolyte secondary battery and method of producing negative electrode active material particles
US10529984B2 (en) Negative electrode material for non-aqueous electrolyte secondary battery and method of producing negative electrode active material particles
JP3019421B2 (ja) 非水電解質二次電池
EP2249417A2 (en) Nonaqueous electrolyte secondary battery
JP3536391B2 (ja) 巻回電極素子体及びその製造方法並びに巻回電極素子体を用いた電池の製造方法
JP2007273183A (ja) 負極及び二次電池
JPH06150971A (ja) 円筒型非水電解液二次電池
JP3033563B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP2019175657A (ja) リチウムイオン二次電池。
JP4900994B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP3182786B2 (ja) 電 池
JP3381070B2 (ja) 積層電池の製造方法
JP2018160379A (ja) リチウムイオン二次電池用負極およびリチウムイオン二次電池
JP3140880B2 (ja) リチウム二次電池
JP7270833B2 (ja) 高ニッケル電極シートおよびその製造方法
JPH11273743A (ja) 円筒型非水電解液二次電池
JP2000133274A (ja) ポリマ―リチウム二次電池
JP3309449B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP4664455B2 (ja) 非水電解液二次電池
JPH04249860A (ja) 非水電解質二次電池
JP2002050402A (ja) 非水電解液二次電池
JP4601921B2 (ja) 電気化学素子
JP3501365B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP2001345093A (ja) 非水二次電池用正極、非水二次電池用負極及び非水二次電池
JP3506386B2 (ja) 非水電解液二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010918

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021112

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees