JP3380261B2 - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP3380261B2
JP3380261B2 JP08658991A JP8658991A JP3380261B2 JP 3380261 B2 JP3380261 B2 JP 3380261B2 JP 08658991 A JP08658991 A JP 08658991A JP 8658991 A JP8658991 A JP 8658991A JP 3380261 B2 JP3380261 B2 JP 3380261B2
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kojic acid
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kojic
sod
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喜実江 林
明美 笠
久美 亀山
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Sansho Pharmaceutical Co Ltd
Kose Corp
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Sansho Pharmaceutical Co Ltd
Kose Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、コウジ酸を安定に含有
し、熱による経時的な着色を防止した化粧料に関する。 【0002】 【従来の技術】最近、紫外線の有害作用が取りざたされ
るようになり、日焼けすなわちシミ、ソバカス、老化と
いう認識が広く浸透するに至った。このため、美白効果
を有する化粧料に対する女性の関心は極めて高く、安全
で、かつ美白効果の高い化粧料に対する要求が高まって
いる。 【0003】そのためメラニンに関する研究も発展し、
メラニンの生成に関与するチロシナーゼの活性抑制や、
活性化メラノサイトの減少、消失等の効果を有する美白
成分やこれを含有する化粧料が開発されている。 【0004】例えばアスペルギルス属等の菌株を培養し
て得られるコウジ酸及びその誘導体は、メラニン生成抑
制作用を有し、優れた美白効果を有することが知られて
いる(特開昭53-18739号公報,特開昭56-7776号公報,
特開昭56-79616号公報,特開昭59-33207号公報等)。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コウジ
酸類は化学反応性が極めて高く、熱や光により化学変化
を起こすことが知られている。このため、化粧料に配合
した場合、製品の貯蔵や流通過程において経時的に着色
が起こるという問題があった。化粧料の具備すべき条件
としては、有効性に優れるということは言うまでもない
が、配合成分の安定性や外観の美しさということも重要
である。 【0006】そこで、キレート剤を配合して光による経
時的着色を防止する試みがなされてきたが、熱による経
時的着色を防止する有効な手段は未だ知られていない。 【0007】従って、コウジ酸類を安定に配合し、経時
的着色を防止した化粧料の開発が要求されている。 【0008】 【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を行なった結
果、コウジ酸類と共に、スーパーオキサイドジスムター
ゼ(SOD)を化粧料中に配合し、pHを3.0〜7.0に調整
することにより、熱による経時的着色を防止し得ること
を見出し、本発明を完成した。 【0009】すなわち本発明は、コウジ酸及び/又はそ
の誘導体を0.0001〜5.0重量%と、SODをコウジ酸及
び/又はその誘導体1重量部に対し0.00001〜1重量部
とを含有し、クエン酸、乳酸、dl−リンゴ酸又はピロリ
ドンカルボン酸の有機酸又はこれらの塩でpHを3.0〜7.0
に調整したことを特徴とする化粧料を提供するものであ
る。 【0010】本発明に用いられるコウジ酸又はその誘導
体は、次の一般式 【0011】 【化1】 【0012】(式中、R1及びR2は、同一でも異なって
もよく、水素原子又は炭素数3〜22のアシル基もしくは
アルキル基を示す。)で表わされるものである。 【0013】コウジ酸は、アスペルギルス属、ペニシリ
ウム属、アセトバクター属等の微生物による発酵生成物
から抽出、精製したものでも、精製工程を省いた抽出物
のままのものでもよく、また合成によって得られたもの
でもよい。 【0014】また、コウジ酸誘導体としては、上記コウ
ジ酸から合成されるものが使用でき、例えばコウジ酸モ
ノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノ
パルミテート、コウジ酸モノステアレート、コウジ酸モ
ノシンナメート、コウジ酸モノベンゾエート等のモノエ
ステル;コウジ酸ジブチレート、コウジ酸ジパルミテー
ト、コウジ酸ジステアレート、コウジ酸ジオレエート等
のジエステルなどが挙げられる。 【0015】これらのコウジ酸及びその誘導体は、単独
で、又は二種以上を組み合わせて用いることができ、化
粧料全組成中に0.0001〜5.0重量%配合する。 【0016】本発明に使用されるSODは、動物、植
物、微生物等の生体内に広く分布するスーパーオキサイ
ド消去酵素であり、下記反応によりスーパーオキサイド
アニオン(O2 -)の不均化反応を触媒するものである。 2O2 -+2H+→H22+O2 SODは、活性中心となる金属によって、CuZn-SOD、Mn
-SOD及びFe-SODの三種があり、最近では遺伝子工学的技
術によっても多量に生産されるようになっている。どの
生物由来のものもアミノ酸数は151〜155であり、これが
2量体又は4量体となって活性を有する。例えばウシCu
Zn-SODの場合、1原子のCuと1原子のZnを持った単量体
(分子量約16kDa)2個から成っており、分子量は約32,
000である。 【0017】これらのSODは、単独で、又は二種以上
を組み合わせて用いることができ、コウジ酸又はその誘
導体の1重量部に対して0.00001〜1重量部配合する。 【0018】 【0019】本発明の化粧料のpHは、7.0以下とするこ
とにより熱による着色の防止が更に効果的となるが、化
粧料の使用性・安全性を考慮すると、3.0以上とする。
かかるpHの調整は、クエン酸、コハク酸、乳酸、dl−リ
ンゴ酸、ピロリドンカルボン酸の有機酸又はこれらの塩
を用いて行なう。 【0020】本発明の化粧料には、前記の成分のほか、
通常の化粧料に用いられる成分、例えば油剤、界面活性
剤、緩衝剤、水、低級アルコール、多価アルコール、粉
体、美容成分、増粘剤、防腐剤、色素、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、香料、キレート剤等を、本発明の効果を損
なわない範囲で配合することができる。 【0021】本発明の化粧料は、その形態には限定され
ず、例えば乳液、クリーム、パック、化粧水、ファンデ
ーション等として好適に使用することができる。 【0022】 【実施例】以下、実施例を挙げて更に詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 【0023】実施例1 下記組成の化粧水を調製し、経時的着色を観察した。 (組成) (重量%) 1. コウジ酸(三省製薬社製) 1.0 2. 1,3-ブチレングリコール 20.0 3. モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン 硬化ヒマシ油(50E.O.) 1.0 4. 乳酸 0.05 5. 乳酸ナトリウム 0.03 6. 精製水 残量 7. 試験物質 表1に示す濃度となる量 (製法) (1) No.1、4〜7を混合溶解する。 (2) No.2及び3を混合溶解する。 (3) (1)に(2)を攪拌しながら混合して化粧水を得る。 (試験方法)各化粧水を、40℃又は室温で3ヵ月間恒温
槽中に放置し、その着色程度を400nmの吸光度を測定す
ることにより判定した。この結果を表1に示す。 【0024】 【表1】 【0025】表1より、SODは効果的に経時的な着色
を抑制することが明らかになった。 【0026】 【0027】 【0028】 実施例2 パック: (処方) (重量%) 1.ポリビニルアルコール 20.0 2.エタノール 10.0 3.リンゴ酸 0.1 4.リンゴ酸ナトリウム 0.02 5.SOD 0.0001 6.コウジ酸(三省製薬社製) 1.0 7.グリセリン 10.0 8.精製水 残量 (製法) (1)No.3〜7をNo.8に混合溶解する。 (2)(1)にNo.1及び2を加えて加熱膨潤した後
冷却し、パックを得る。 (結果) 上記の如くして得られたパックは、熱による経時的な着
色が改善されたものであった。 【0029】 【発明の効果】以上のように、本発明の化粧料はコウジ
酸を安定に含有し、その経時的着色、特に熱による経時
的な着色の問題が改善されるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠 明美 東京都北区栄町48番18号 株式会社小林 コーセー研究所内 (72)発明者 亀山 久美 東京都北区栄町48番18号 株式会社小林 コーセー研究所内 (56)参考文献 特開 昭59−157009(JP,A) 特開 平2−108614(JP,A) 特開 昭55−87712(JP,A) 特開 昭61−143314(JP,A) 特開 平2−28105(JP,A) 特表 昭62−501072(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 コウジ酸及び/又はその誘導体を0.0001
    〜5.0重量%と、スーパーオキサイドジスムターゼをコ
    ウジ酸及び/又はその誘導体1重量部に対し0.00001〜
    1重量部とを含有し、クエン酸、コハク酸、乳酸、dl−
    リンゴ酸又はピロリドンカルボン酸の有機酸又はこれら
    の塩でpHを3.0〜7.0に調整したことを特徴とする化粧
    料。
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JP4563225B2 (ja) * 2004-03-15 2010-10-13 共栄化学工業株式会社 化粧料
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