JP3379611B2 - 表示装置の節電方法及びシステム - Google Patents

表示装置の節電方法及びシステム

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JP3379611B2
JP3379611B2 JP01255395A JP1255395A JP3379611B2 JP 3379611 B2 JP3379611 B2 JP 3379611B2 JP 01255395 A JP01255395 A JP 01255395A JP 1255395 A JP1255395 A JP 1255395A JP 3379611 B2 JP3379611 B2 JP 3379611B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示装置の節電方法と
システムに関し、特に、表示装置単独で節電機能を作動
させることができる方法とシステムに関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】パソコン等の制御装置本体よりビデオ信号
の供給を受けて、該ビデオ信号に対応する画像を表示す
る表示装置は、該パソコン等の制御装置本体を使用して
いない状態であっても、使用を開始したときに直ちに立
ち上がるように待機状態にしておくのが望ましい。
【0003】ところが、パソコン等を使用しないときに
表示装置の電源をオンした状態にしておくと、それがC
RT表示装置であるときには常時電子線が出射され、消
費電力が大きくなるとともに、画面の劣化の進行が早く
なる。また、液晶表示装置であるときには、バックライ
トの点灯が継続した状態となり、この場合も消費電力が
大きくなる。
【0004】そこで、図6に示すように節電タイプのイ
ンターフェースを備えた表示装置も開発されている。す
なわち、パソコン等の制御装置本体は所定時間使用され
ていないとき(キーボードやマウスよりの入力がない状
態が所定時間継続する状態のとき)、水平同期信号、垂
直同期信号を表示装置のインターフェースに出力しない
状態を形成する構成となっている。
【0005】このように水平同期信号あるいは垂直同期
信号が入力されない状態になると、モニタ側の制御手段
50がそのことを検出し、陰極線管51のヒータ電源を
切断したり、あるいは液晶表示装置のバックライトを消
灯するようになっている。
【0006】尚、図6においてR,G,Bのビデオ信号
はプリアンプ2を介して高電圧ビデオ信号発生回路3に
入力され、ここでCRT表示装置に適した信号に変換さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の節電方式に
よると、パソコン等の制御装置本体が使用状態に応じて
水平、垂直の同期信号を表示装置のインターフェースに
対して出力あるいは遮断するようになっており、表示装
置のインターフェース側では該水平垂直の同期信号のあ
るなしを見て節電機能を作動させるようになっている。
【0008】従って、制御装置本体側に水平、垂直の同
期信号を出力あるいは遮断する機能(本体側節電機能)
がない限り、表示装置のインターフェース側だけで節電
機能を作動させることはできなかった。
【0009】本発明は上記従来の事情に鑑みて提案され
たものであって、上記、本体側節電機能がない場合であ
っても、表示装置のインターフェース側だけで節電機能
を作動させることができる表示装置の節電システムを提
案することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの発明は以下の手段を採用している。即ち、パソ
コン等の制御装置本体よりビデオ信号の供給を受けて該
ビデオ信号に対応する画像を表示する表示装置の節電方
法において、表示画面上の特定の位置に表示される画像
に対応するビデオ信号を所定の時間間隔を置いて積分
し、上記2回の積分によって得られたそれぞれの積分値
に基づいて制御装置本体を使用中であるか否かを判断
し、不使用であるときには節電制御を行うようにする。
【0011】上記使用中であるか否かの判断は、上記2
つの積分値の差が所定最大値と所定の最小値との間であ
れば制御装置本体を不使用とみなし、所定最大値より大
きいとき又は所定最小値より小さいときに制御装置本体
を使用中とみなす。
【0012】また、表示装置がカラー表示装置であると
きは、R・G・Bのビデオ信号の中少なくとも一色、少
なくとも二色または三色全部が不使用であるとき節電制
御を行う。
【0013】上記方法を実行するために、本発明は図1
に示すような構成を採っている。すなわち、表示画面上
の所定の位置に対応するビデオ信号を所定の時間間隔を
置いて積分する積分手段10と、上記積分手段10によ
って得られた2つの積分値に基づいて制御装置本体の使
用状態を判別する比較手段と、上記比較手段20の比較
結果に基づいて節電指示する節電制御部30aとより構
成するものである。
【0014】ビデオ信号が、アナログのビデオ信号であ
るときには、上記積分手段は2つのアナログ積分器1
1,12と、該2つのアナログ積分器11、12へのビ
デオ信号の入力を上記所定の時間間隔を置いて選択的に
切り換えるスイッチSW1とより構成され、また、上記
比較手段20は上記2つのアナログ積分器11、12よ
りの積分値の差をとる差動増幅回路21と、該差動増幅
回路21の出力と、所定の最小値とを比較する最小比較
器22aと所定の最大値と比較する最大比較器22bと
より構成される。
【0015】ビデオ信号が、ディジタルのビデオ信号で
あるときには、上記積分手段が2つのディジタル加算器
15,16と、該2つのディジタル加算器へのビデオ信
号の入力を上記所定の時間間隔を置いて選択的に切り換
えるスイッチSW4とよりなり、また、上記比較手段は
上記2つのディジタル加算回路よりの加算値の差をとる
減算器26と、該減算器26の出力と、所定の最小値を
比較する最小比較器27aと所定の最大値を比較する最
大比較器27bとを備えた構成とする。
【0016】
【作用】積分手段10は所定の時間間隔で表示装置の所
定位置のビデオ信号について積分を行う。次段の比較手
段20は上記2つの時点での積分値に基づいて、制御装
置本体が使用されているか否かの判断をする。
【0017】すなわち、比較手段20に入力された上記
2つの積分値の差値V0 がとられ、この差値V0 と設定
最大値Max及び設定最小値Minとが比較され、該差
値V 0 が設定最大値Maxと設定最小値Minの範囲内
であるときは不使用中とみなされ、設定最大値Maxと
設定最小値Minの範囲外であるときには使用中とみな
すようになっている。
【0018】この比較手段20の比較結果に基づいて節
電制御部30aが作動することになる。表示装置がCR
T表示装置であるときは、上記節電制御部30aはヒー
タの接続切断、コントラスト調整、あるいはブライト調
整を行うことになる。
【0019】表示装置がアナログの液晶表示装置である
場合、上記節電制御部30aはバックライトを点灯ある
いは消灯するか、コントラスト調整あるいはブライト調
整をすることになる。表示装置がディジタルの液晶表示
装置である場合には、バックライトを点灯あるいは消灯
することになる。
【0020】
【実施例】図2は本発明をCRT表示装置のインターフ
ェースに適用した場合の一実施例を示すものである。
【0021】本体より伝送されてきたR,G,Bのアナ
ログ信号はプリアンプ2に入力され、所定のゲインで増
幅された後、高電圧ビデオ信号発生回路3に入力され、
ここでCRT表示装置に必要な高圧の信号に変換され
て、CRT表示装置に入力される。
【0022】プリアンプ2の入力は積分手段10にも入
力され、ここで、CPU等の制御手段30のタイミング
制御部30bの指示に基づいてCRT表示装置の所定の
位置に対応するビデオ信号を所定時間を置いて2回積分
する。尚、図2においてR信号のみが積分手段10(図
3で詳しく説明)に入力されている状態としているが、
後に説明するように2色以上のビデオ信号に対しても適
用可能である。
【0023】ここで、上記のCRT表示装置の所定の位
置とは、所定位置の1本のラスターであってもよいし、
所定位置の複数のラスターであってもよいし、更に1フ
ィールド全体であってもよい。
【0024】このようにして得られた同じ位置の所定の
時間差を置いたビデオ信号に対応する2つの積分値は、
次段の比較手段20を構成する作動増幅器21でその差
値V 0 がとられる。
【0025】上記差値V0 は更に所定の設定最小値Mi
nより大きいか否かが最小比較器22aで、また、所定
の設定最大値Maxより小さいか否かが最大比較器22
bで検出される。上記所定の設定最小値Min、設定最
大値Maxは制御手段30より設定する構成としてもよ
いが、ここでは、電源Vccを抵抗で分圧する構成を示
した。
【0026】これによってオペレータが作業中でないと
きには、上記所定位置のCRT表示装置の表示内容は全
然変化しない。従って、上記差値V0 はほとんど零に近
い値で設定最小値Minと設定最大値Maxの間にあ
ることになり、表示装置を休止状態にしてもかまわない
ことになる。一方、オペレータが作業中であれば、上記
所定位置のCRT表示装置の表示内容は経時的に変化
し、上記差値V0 は上記所定の範囲外(設定最大値M
ax<V0 、又はV0 <設定最小値Min)であるの
が一般的である。
【0027】
【表1】
【0028】このようにして比較手段20から節電制御
部30aに対して表1に示すいずれかの場合の比較結果
が出されることになる。上記の結果を受けた節電制御
部30aはプリアンプ2に対してコントラストの調整を
する、ブライトを調整する、あるいは陰極線管のヒータ
電源回路に該ヒータへの電力の供給を切断する、あるい
は更に、上記3つの方法の2つ以上を組み合わせた方法
を実行するように指示を出す。
【0029】また、上記指示によって一旦節電制御がな
された後であっても、制御装置本体よりのビデオ信号に
変化が発生したときには上記またはの状態となり、
このときには上記節電制御手段30aは上記節電状態を
解除するように指示を出すことになる。
【0030】図3は上記図2の積分手段10と制御手段
30との関係をより詳しく表わしたブロック図を示すも
のである。プリアンプ2への入力はバッファ23を介し
てスイッチSW1に入力され、該スイッチSW1は積分
器11に接続された接点a1 と積分器12に接続された
接点b1 に制御手段30のタイミング制御部30bによ
って切り換え制御される。
【0031】上記積分器11には上記プリアンプ2より
の入力をコンデンサC1に導く接点a2 と、該コンデン
サC1の両端を抵抗R1を介して短絡する側の接点b2
を有したスイッチSW2を備えている。また、積分器1
2には、上記プリアンプ2よりの入力をコンデンサC2
に導く接点a3 と、該コンデンサC3の両端を抵抗R2
を介して短絡する接点b3 を有したスイッチSW3を備
えている。
【0032】上記スイッチSW1は表示装置の所定の位
置のビデオ信号が入力されたときにタイミング制御部3
0bより接点a1 側にオンとなるように制御され、所定
時間後に同一位置のビデオ信号が入力されたときには接
点b1 側にオンとなるように制御される。
【0033】上記スイッチSW1が接点a1 側にオンに
なると、上記積分器11のスイッチSW2はコンデンサ
C1側、すなわち接点a2 側にオンとなり、上記ビデオ
信号が積分され保持される。上記ビデオ信号が所定位置
以外のビデオ信号となると、スイッチSW1は接点a1
より離れ、中性位置となる。次いで、所定時間経過後に
再び上記所定位置に対応するビデオ信号が入力されたと
き、スイッチSW1は接点b1 側にオンとなり、スイッ
チSW3は接点a3 側にオンとなる。これによってコン
デンサC2に上記所定位置のビデオ信号が積分され保持
される。
【0034】このようにコンデンサC1、C2に蓄積さ
れたビデオ信号の積分値は、それぞれ上記比較手段20
に入力されることになる。上記したように比較手段20
が比較結果を節電制御部30aに入力し終えると、スイ
ッチSW2、SW3は接点b 2 、b3 側、すなわち抵抗
R1、R2側にオンとなり、コンデンサC1、C2の両
端が抵抗R1、R2を介して短絡され、これによって次
回の積分の準備ができたことになる。
【0035】図4は本発明をディジタルLCD表示装置
のインターフェースに適用した場合の一実施例を示すブ
ロック図である。R,G,Bの各ビデオ信号はディジタ
ルデータとして制御装置本体より当該インターフェース
に伝送される。上記同様表示装置上の所定位置に対応す
る所定時間差を保った2つのディジタルビデオ信号は、
ディジタル的な積分手段10(図5で詳しく説明)、す
なわち、加算回路に入力されて、該ディジタル積分手段
10で順次積分され保持される。このようにして得られ
た、2つ積分値は次段の比較手段20に順次入力され
る。
【0036】図4に示す比較手段20の構成は図2に示
した場合のアナログの各回路がディジタルの回路に置き
代えられた場合と等価である。すなわち、上記2つの積
分値は減算器26に入力され、その差値V0 がとられ
る。この差値V0 は該差値V0と所定の最小値Minと
を比較する最小比較器27a及び、上記差値V0 と所定
の最高値Maxを比較する最大比較器27bを備えてい
る。尚、上記最小値Minと最高値Maxは制御手段3
0より設定される構成となっている。
【0037】比較手段20での基本的な動作は上記図2
に示したアナログの場合と同様であり、また比較結果を
受けて節電制御部30aが行う動作も同じである。但
し、ディジタルLCDの場合、制御装置本体よりのビデ
オ信号はプリアンプ2を介さずに直接LCDコントロー
ラ7に入力される(すなわちプリアンプ2を持たない)
のでバックライト電源を切断することによってのみ節電
がなされる。
【0038】図5は上記積分手段10を更に詳しく示し
たものである。スイッチSW4は制御装置本体より伝送
されてきたディジタルビデオ信号を、タイミング制御部
30bの指示に基づいて加算器15と加算器16に選択
的に入力できるようになっており、上記したように表示
装置の特定の位置に対応する所定時間間隔を置いた2つ
のディジタルビデオ信号の積分値が加算器15、16で
得られるようになっている。また、両加算器15、16
より比較手段20に加算結果が出力され比較処理が終わ
った後は、制御手段30のクリア信号発生部30dの指
示によって各加算器15、16がクリアされる。
【0039】以上カラーの場合のR(赤)信号について
のみ説明したが、本発明は2色以上のビデオ信号につい
て上記の使用か不使用かの判断をさせ、その結果に基づ
いて節電制御をかけることができる。すなわち、例え
ば、2色のビデオ信号について使用か不使用かの判断
し、その中の一色でも不使用であれば節電制御をかけた
り、あるいは2色とも不使用である場合にのみ節電制御
をかけたりすることもできる。また、3色のビデオ信号
について使用か不使用かの判断し、その中の二色が不使
用であれば節電制御をかけたり、あるいは3色とも不使
用である場合にのみ節電制御をかけたりすることもでき
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、制御装置
本体が節電機能を持たない場合であっても表示装置のイ
ンターフェースでビデオ信号の変化を監視し、該変化か
ら制御装置本体が使用されているか否かを判定すること
によって、表示装置のインターフェース側のみで節電機
能を作動させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施例ブロック図である。
【図3】図2の更に詳しいブロック図である。
【図4】本発明の他の一実施例ブロック図である。
【図5】図4の更に詳しいブロック図である。
【図6】従来例ブロック図である。
【符号の説明】
10 積分手段 11,12 アナログ積分器 15,16 ディジタル加算器 20 比較手段 21 差動増幅回路 22a,27a 最小比較器 22b,27b 最大比較器 26 減算器 30a 節電制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−219470(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 1/00 - 5/42 G06F 3/14 - 3/153

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パソコン等の制御装置本体よりビデオ信
    号の供給を受けて該ビデオ信号に対応する画像を表示す
    る表示装置の節電方法において、 表示画面上の特定の位置に表示される画像に対応するビ
    デオ信号を所定の時間間隔を置いて積分し、 上記2回の積分によって得られたそれぞれの積分値に基
    づいて制御装置本体を使用中であるか否かを判断し、不
    使用であるときには節電制御を行うことを特徴とする表
    示装置の節電方法。
  2. 【請求項2】 上記2つの積分値の差が所定最大値と所
    定最小値との間であれば制御装置本体を不使用とみな
    し、所定最大値より大きいとき又は所定最小値より小さ
    いときに制御装置本体を使用中とみなす請求項1に記載
    の表示装置の節電方法。
  3. 【請求項3】 R・G・Bのビデオ信号の中少なくとも
    一色、少なくとも二色または三色全部が不使用であると
    き節電制御を行う請求項1に記載の表示装置の節電方
    法。
  4. 【請求項4】 パソコン等の制御装置本体よりビデオ信
    号の供給を受けて該ビデオ信号に対応する画像を表示す
    る表示装置の節電システムにおいて、 表示画面上の所定の位置に対応するビデオ信号を所定の
    時間間隔を置いて積分する積分手段と、 上記積分手段によって得られた2つの積分値に基づいて
    制御装置本体の使用状態を判別する比較手段と、 上記比較手段の比較結果に基づいて節電指示する節電制
    御部とよりなる表示装置の節電システム。
  5. 【請求項5】 上記積分手段が2つのアナログ積分器
    と、該2つのアナログ積分器へのビデオ信号の入力を上
    記所定の時間間隔を置いて選択的に切り換えるスイッチ
    とよりなる請求項4に記載の表示装置の節電システム。
  6. 【請求項6】 上記比較手段が上記2つのアナログ積分
    器よりの積分値の差をとる差動増幅回路と、該差動増幅
    回路の出力と、所定の最小値とを比較する最小比較器と
    所定の最大値と比較する最大比較器とを備えた請求項5
    に記載の表示装置の節電システム。
  7. 【請求項7】 上記積分手段が2つのディジタル加算器
    と、該2つのディジタル加算器へのビデオ信号の入力を
    上記所定の時間間隔を置いて選択的に切り換えるスイッ
    チとよりなる請求項4に記載の表示装置の節電システ
    ム。
  8. 【請求項8】 上記比較手段が上記2つのディジタル加
    算回路よりの加算値の差をとる減算器と、該減算器の出
    力と、所定の最小値を比較する最小比較器と所定の最大
    値を比較する最大比較器を備えた請求項7に記載の表示
    装置の節電システム。
  9. 【請求項9】 R・G・Bのビデオ信号の中少なくとも
    一色、少なくとも二色または三色全部が不使用であると
    き節電制御部を稼働する請求項4に記載の表示装置の節
    電システム。
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