JP3378699B2 - 内燃機関の休止機構付き動弁機構 - Google Patents

内燃機関の休止機構付き動弁機構

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JP3378699B2 JP17813495A JP17813495A JP3378699B2 JP 3378699 B2 JP3378699 B2 JP 3378699B2 JP 17813495 A JP17813495 A JP 17813495A JP 17813495 A JP17813495 A JP 17813495A JP 3378699 B2 JP3378699 B2 JP 3378699B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の動弁機構に
関し、詳しくは複数の吸排気弁のうちの所望の吸排気弁
を所定時に休止させる機構を備えた動弁機構に係るもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種の休止機構付き動弁機構は、内燃
機関の実使用時における燃料消費量を低減するのに有効
である。本出願人は、特開昭63−16112号公報に
おいて、図7及び図8に示すように、倒立カップ状のリ
フタ51とは別体に形成した軽合金又は合成樹脂製のピ
ストンガイド52をそのリフタ51の内部に組付け、そ
のピストンガイド52に形成したシリンダ孔53に略丸
棒状のピストン54を往復動可能に嵌挿してなる休止機
構付き動弁機構を提案した。このピストン54に透設し
たステム孔55に吸排気弁56のステム端部57が進入
したときに、そのステム孔55によってバルブストロー
クが吸収され、吸排気弁56が休止状態となるように構
成したものである。なお、類似の技術として、実開昭6
1−134504号公報に開示されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記動弁機構において
は、ピストン54の高さを少なくともバルブストローク
分にする必要があり、動弁機構が高さ方向に嵩張るとい
う問題があった。
【0004】そこで、本出願人は、特願平6−2259
55号(本願出願時において未公開)において、図9に
示すように、ピストン64に吸排気弁66のステム端部
67が進入可能な第一進入孔65を設け、リフタ61の
端壁に第一進入孔65への進入を経たステム端部67が
続いて進入可能な第二進入孔69を設けてなる休止機構
付き動弁機構を提案している。この先行例の動弁機構に
よれば、ピストン64を薄肉板形状に形成でき、動弁機
構を高さ方向にコンパクト化することができた。
【0005】しかし、バルブクリアランスを調整するた
めには、適当な厚さのアウターシム68を選択してリフ
タ61の端壁に装着する必要があり、そうすると上記コ
ンパクト化にも拘らず、高さ方向に嵩張り、重量も増加
するという問題があった。
【0006】また、略円板状のピストンガイド62の上
面にシリンダ溝63を凹設し、該シリンダ溝63にピス
トン64を摺動可能に挿入し、リフタ61の内部にピス
トンガイド62を圧入固定していたため、その圧入によ
り、ピストンガイド62はシリンダ溝63が狭くなる方
向に圧縮変形し、シリンダ溝63とピストン64との間
のクリアランスは無くなる方向に変化し、ピストン64
が円滑に摺動しなくなって作動不良になる可能性があっ
た。
【0007】本発明の第一の目的は、上記課題を解決
し、バルブクリアランスを調整できるにも拘らず、高さ
方向にコンパクトに形成でき、軽量化を図ることもでき
る休止機構付き動弁機構を提供することにある。本発明
の第二の目的は、組付時の圧入に起因する休止機構の作
動不良を防止することができる休止機構付き動弁機構を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第一の発明の動弁機構は、シリンダヘッドのリフタ
ガイド穴に摺動可能に挿入されてカムのカム作用を吸排
気弁に伝達する倒立カップ状のリフタと、リフタの内部
で吸排気弁の軸芯方向と略直交する方向に往復動するピ
ストンとを備え、ピストンに吸排気弁のステム端部が進
入可能な第一進入孔を設け、ピストンを変位させたとき
にステム端部が当接するピストン下面のステム端部当接
部位に所定深さの調整凹部を凹設して同ステム端部当接
部位の厚さを調整することにより、バルブクリアランス
を調整するようにしたことを特徴としている。
【0009】また、第二の発明の動弁機構は、シリンダ
ヘッドのリフタガイド穴に摺動可能に挿入されてカムの
カム作用を吸排気弁に伝達する倒立カップ状のリフタ
と、リフタの内部で吸排気弁の軸芯方向と略直交する方
向に往復動するピストンとを備え、ピストンに吸排気弁
のステム端部が進入可能な第一進入孔を設け、リフタの
端壁の厚さを調整することにより、バルブクリアランス
を調整するようにしたことを特徴としている。
【0010】また、第三の発明の動弁機構は、第一の発
明において、リフタの端壁の下面にシリンダ溝を凹設
し、シリンダ溝にピストンを摺動可能に挿入し、ピスト
ンをシリンダ溝から外れないようにするピストンガイド
をリフタの内部に圧入固定したことを特徴としている。
【0011】第一、第二及び第三の発明において、ピス
トンは薄肉板形状に形成することが好ましい。
【0012】第一及び第二の発明において、リフタの端
壁に第一進入孔への進入を経たステム端部が続いて進入
可能な第二進入孔を設けることが好ましい。また、カム
に第二進入孔への進入を経たステム端部が続いて進入可
能な進入溝を設けることもできる。
【0013】第三の発明において、リフタの端壁に第一
進入孔への進入を経たステム端部が続いて進入可能な第
二進入孔を設けることが好ましい。また、リフタの端壁
にアウターシムを装着し、アウターシムに第二進入孔へ
の進入を経たステム端部が続いて進入可能な第三進入孔
を設けることもできる。また、カムに第二進入孔又は第
三進入孔への進入を経たステム端部が続いて進入可能な
進入溝を設けることもできる。
【0014】第一の発明における「ピストンのステム端
部当接部位の厚さを調整する」具体的手段としては、次
の手段を例示できる。 各種厚さのステム端部当接部位を有する多数のピス
トンを用意しておき、そこから適当なピストンを選択し
てリフタの内部に装着する。 各種厚さのステム端部当接部位を有するピストンを
それぞれリフタの内部に装着して、多数のリフタを用意
しておき、そこから適当なリフタを選択する。 リフタの内部に装着したピストンのステム端部当接
部位に、各種厚さのインナーシムを選択して嵌める。
【0015】第二の発明における「リフタの端壁の厚さ
を調整する」具体的手段としては、リフタの端壁の上面
を機械加工(切削、研削、研磨等)、化学加工(エッチ
ング等)又は特殊加工(放電加工等)する方法を例示で
きる。
【0016】第三の発明におけるリターンスプリングと
しては、背の低いねじりコイルばね、板ばね等を例示で
きる。ねじりコイルばねとは、ばね線材をコイル状に巻
くとともにその両端を伸ばしてなり、ねじり方向に弾性
を発揮するばねをいう。リターンスプリング取付溝に対
してリターンスプリングを止めるための外れ防止手段を
設けることも好ましい。
【0017】さらに、第三の発明において、リフタの端
壁の下面にリターンスプリング取付溝を凹設し、該リタ
ーンスプリング取付溝にピストンを一方向へ付勢するリ
ターンスプリングを嵌着することもできる。
【0018】
【作用】本発明の動弁機構において、吸排気弁の休止時
には、ステム端部がピストンの第一進入孔へ進入し、バ
ルブストロークが吸収される。また、吸排気弁の作動時
には、ステム端部がピストンのステム端部当接部位に当
接する。
【0019】そして、第一の発明では、ピストンのステ
ム端部当接部位の厚さを調整することによりバルブクリ
アランスを調整し、第二の発明では、リフタの端壁の厚
さを調整することによりバルブクリアランスを調整する
ので、いずれもアウターシムが不要になり、動弁機構を
高さ方向にコンパクトに形成できる。また、動弁機構を
軽量化できるため、内燃機関の高速回転に対する動弁機
構の追従性が向上する。
【0020】また、第三の発明の動弁機構では、リフタ
の端壁の下面にシリンダ溝を凹設し、シリンダ溝にピス
トンを摺動可能に挿入し、ピストンガイドをリフタの内
部に圧入固定したので、その圧入により、リフタの端壁
はシリンダ溝が広くなる方向に拡張変形する。従って、
シリンダ溝とピストンとの間のクリアランスが無くなる
方向に変化することはなく、ピストンは円滑に摺動す
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明を具体化した内燃機関の休止機
構付き動弁機構の実施例について、図面を参照して説明
する。
【0022】まず、図1〜図5は第一実施例の休止機構
付き動弁機構を示す。図1及び図3は同動弁機構の全体
を示し、内燃機関のシリンダヘッド1には上部から順に
リフタガイド穴2、バルブスプリング室3及び流気路4
が穿設され、バルブスプリング室3と流気路4との境壁
にはパイプ状のバルブガイド5が装着されている。バル
ブガイド5には吸排気弁6のステム部7が摺動可能に嵌
挿され、このステム部7はリフタガイド穴2内にまで延
びている。ステム部7の上端のステム端部7aよりやや
下部には、リテーナ8がコッタ9を介して取付けられて
おり、このリテーナ8とバルブスプリング室3の内底部
との間には、吸排気弁6を上方へ付勢するためのバルブ
スプリング10が介装されている。
【0023】リフタガイド穴2内には、図4に示すよう
な上端の端壁12と周囲の周壁13とからなる倒立カッ
プ状のリフタ11が摺動可能に挿入されている。端壁1
2の中央部にはステム端部7aが進入可能な円形の第二
進入孔14が上下方向に貫設されている。端壁12の上
面はカム19と摺接するようになっており、カム19の
幅は第二進入孔14の直径より大きいため、カム19が
第二進入孔14に進入することはない。また、周壁13
の外周面の図における右端部にはリフタ油溝15が形成
され、さらに周壁13にはこのリフタ油溝15と後述す
るピストンガイド油溝25とを連通させるリフタ第一連
通孔16が透設されている。
【0024】リフタ11の内部には、周壁201付きの
略円板状をなすアルミニウム合金製のピストンガイド2
0が圧入固定され、その平らな上面が端壁12に接して
いる。周壁201の下端面とバルブスプリング室3の底
段部との間には、ロストモーションスプリング21が介
装され、ピストンガイド20を上方へ弱く付勢してい
る。
【0025】端壁12の下面には、ステム部7の軸芯方
向と直交する方向に延びる浅いシリンダ溝22が凹設さ
れるとともに、このシリンダ溝22の図における左端部
の両側には、シリンダ溝22より深い一対のリターンス
プリング取付溝23が凹設されている。シリンダ溝22
はピストンガイド20の上面と共にシリンダ穴を構成し
ている。ピストンガイド20の中央部にはステム端部7
aが常に挿入する上下方向のステム孔24が貫設され、
このステム孔24はシリンダ溝22と交差している。ま
た、ピストンガイド20の図における右端部には、前記
リフタ第一連通孔16と連通するピストンガイド油溝2
5が形成されている。さらに、端壁12の図における右
端部には、ピストンガイド油溝25と後述する圧力室3
2とを連通させるリフタ第二連通孔26が透設されてい
る。なお、ピストンガイド20の周壁201はリフタ1
1の周壁13に圧接していて、その間のシール性は高い
ので、ピストンガイド油溝25内の油圧低下を防止でき
る。
【0026】シリンダ溝22には、偏平形状のピストン
30が左右方向に摺動可能に挿入されている。ピストン
30の図における左端面は平面円弧状に形成され、図に
おける右端面はシリンダ溝22の右端面と同じく平面隅
丸状に形成されている。前記一対のリターンスプリング
取付溝23には、ばね線材をコイル状に巻くとともにそ
の両端を平面から見て交差するようにV字状に伸ばして
なる背の低いねじりコイルばねを用いた一対のリターン
スプリング31が嵌着され、各々のリターンスプリング
31の一端がピストン30の左端面に当接し、他端がリ
ターンスプリング取付溝23の図における左端面に当接
することにより、ピストン30を右方向へ付勢してい
る。このリターンスプリング31は背を低く形成できる
ので、高さ方向のスペースを最小限にするのに適してい
る。
【0027】一方、ピストン30の右端面とシリンダ溝
22の右端面との間は圧力室32となっており、リフタ
油溝15→リフタ第一連通孔16→ピストンガイド油溝
25→リフタ第二連通孔26→圧力室32の経路でエン
ジンオイルが圧送されたときに、ピストン30がリター
ンスプリング31の反発力に抗して左方向に変位し、ま
た、圧力室32から逆の経路でエンジンオイルが排出さ
れたときに、ピストン30がリターンスプリング31の
反発力によって右方向に変位するようになっている。
【0028】ピストン30の右部には、ステム端部7a
が進入可能な円形の第一進入孔33が上下方向に貫設さ
れている。そして、ピストン30を上記のようにして左
方向に変位させたときに、第一進入孔33はステム孔2
4及び第二進入孔14と合致し、これらにステム端部7
aが進入するようになっている。また、ピストン30を
上記のようにして右方向に変位させたときに、第一進入
孔33はステム孔24及び第二進入孔14と食違い、ス
テム端部7aはピストン30の下面に当接するようにな
っている。このピストン30のステム端部当接部位には
所定深さの調整凹部34が凹設され、同部位の厚さを調
整することによりバルブクリアランスを調整できるよう
になっている。
【0029】なお、カム19のノーズ部の幅方向中央部
には、第二進入孔14への進入を経たステム端部7aが
続いて進入可能な進入溝41が形成されている。
【0030】シリンダヘッド1にはリフタ油溝15へ開
口する油流路35が設けられ、その油流路35へは、エ
ンジンオイルがポンプ36により、切換弁37を途中に
有する給油管38を通じて供給されるようになってい
る。また、圧力室32からは、エンジンオイルが切換弁
37と排油管39とを経由してオイルパン40に排出さ
れるようになっている。なお、切換弁37はコンピュー
タ(図示略)により制御される。
【0031】本実施例の休止機構付き動弁機構は、次の
ように作用する。まず、内燃機関の高負荷時に吸排気弁
6を作動させるときは、切換弁37はコンピュータの指
令により圧力室32とオイルパン40とが連通するよう
に切換えられている。そのため、図1及び図2に示すよ
うに、圧力室32には圧力がかからないので、リターン
スプリング31の付勢力によりピストン30は右方向ヘ
変位する。この状態でカム19が回転すると、リフタ1
1、ピストンガイド20及びピストン30を介し、この
ピストン30の下面(調整凹部34)に当接したステム
端部7aが下方へ押されて、吸排気弁6が開かれたり、
バルブスプリング10の付勢力で、吸排気弁6が閉じら
れたりする。
【0032】この際のバルブクリアランスは、次のよう
にして調整できる。 各種深さの調整凹部34によって各種厚さのステム
端部当接部位を有する多数のピストン30を用意してお
き、そこから適当なピストン30を選択してリフタ11
のシリンダ溝22に挿入し、ピストンガイド20を圧入
する。 各種深さの調整凹部34によって各種厚さのステム
端部当接部位を有するピストン30をそれぞれリフタ1
1のシリンダ溝22に挿入するとともに、ピストンガイ
ド20を圧入して、多数のリフタ11を用意しておき、
そこから適当なリフタ11を選択する。
【0033】次に、内燃機関の低負荷時に吸排気弁6を
休止させるときは、切換弁37がコンピュータの指令に
より圧力室32とポンプ36とが連通するように切換え
られる。そのため、図3及び図4に示すように、前記経
路で圧力室32にエンジンオイルが圧送されて圧力がか
かるので、ピストン30は左方向に変位する。すると、
ステム端部7aは、ピストン30の下面から外れて第一
進入孔33へ進入し、続いて第二進入孔14へ進入し、
続いて進入溝41へ進入し得るようになる。この状態で
カム19が回転すると、リフタ11、ピストンガイド2
0及びピストン30は下方へ押されるが、ステム端部7
aは前記のように第一進入孔33、第二進入孔14及び
進入溝41へ進入する。また、ロストモーションスプリ
ング21は自身の圧縮と復帰を繰返すだけで、バルブス
プリング10を圧縮させることはない。このため、カム
19のカム作用は吸排気弁6に伝達されず、バルブスト
ロークは吸収され、その吸排気弁6は休止状態となる。
【0034】以上のように、本実施例の休止機構付き動
弁機構によれば、第一進入孔33、第二進入孔14及び
進入溝41によってバルブストロークを吸収するので、
ピストンのステム孔のみによってバルブストロークを吸
収していた図7及び図8の従来例と比べて、ピストン3
0の高さを低くでき、動弁機構を高さ方向にコンパクト
に形成できる。さらに、アウターシムを廃止し、ピスト
ン30の厚さによってバルブクリアランスを調整するの
で、アウターシムを用いていた図9の先行例と比べて、
動弁機構をアウターシム分だけコンパクトに形成でき
る。また、動弁機構を軽量化できるため、内燃機関の高
速回転に対する動弁機構の追従性が向上する。
【0035】また、リフタ11の端壁12の下面にシリ
ンダ溝22を凹設し、シリンダ溝22にピストン30を
摺動可能に挿入し、ピストンガイド20をリフタ11の
内部に圧入固定したので、その圧入により、リフタ11
の端壁12はシリンダ溝22が広くなる方向に拡張変形
する。従って、シリンダ溝22とピストン30との間の
クリアランス27(図2)は増加はしても無くなる方向
に変化することはなく、ピストン30は円滑に摺動す
る。また、ピストンガイド20にシリンダ溝やリターン
スプリング取付溝を形成しなくてもよいことから、図9
の先行例と比べて、ピストンガイド20の薄肉化及び軽
量化が可能である。なお、単にアウターシムを廃止し、
端壁12の下面にシリンダ溝22を凹設しただけでは、
リフタ11の強度が低下するため、シリンダ溝22の周
囲の肉を厚くして、必要な強度を確保している。
【0036】次に、図6に示す第二実施例の休止機構付
き動弁機構は、ピストン30のステム端部当接部位に調
整凹部を形成するのではなく、リフタ11の端壁12の
厚さを調整することにより、バルブクリアランスを調整
するようにした点においてのみ、第一実施例と相違して
いる。具体的には、端壁12の上面を切削加工して、端
壁12の厚さを調整する。この実施例によっても第一実
施例と同様の効果が得られる。
【0037】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れるものではなく、例えば次のように、発明の趣旨から
逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもでき
る。 (1)吸排気弁6の作動用の油圧回路と休止用の油圧回
路とを各々設け、その油圧によりピストン30を双方向
に高速で変位させること。 (2)カム19の進入溝41を廃止して、ステム端部7
aが端壁12の第二進入孔14から突出しないようにす
ること。 (3)端壁12の第二進入孔14を廃止して、ピストン
30の第一進入孔33のみによってバルブストロークを
吸収すること。これにより、ピストン30の高さは高く
なるが、アウターシムの廃止によるコンパクト化は可能
である。
【0038】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1記載の発明
に係る休止機構付き動弁機構によれば、バルブクリアラ
ンスを調整できるにも拘らず、高さ方向にコンパクトに
形成でき、軽量化を図ることもできる。
【0039】上記の効果に加え、請求項2又は3記載の
発明に係る休止機構付き動弁機構によれば、組付時の圧
入に起因する休止機構の作動不良を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第一実施例の動弁機構の吸
排気弁作動時における断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】同動弁機構の吸排気弁休止時における断面図で
ある。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】同動弁機構のカムの側面図である。
【図6】第二実施例の動弁機構の吸排気弁作動時におけ
る断面図である。
【図7】従来例の動弁機構を示す断面図である。
【図8】同動弁機構を別の切断方向によって示す断面図
である。
【図9】本発明に先立つ先行例の動弁機構を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 2 リフタガイド穴 6 吸排気弁 11 リフタ 12 端壁 14 第二進入孔 19 カム 20 ピストンガイド 22 シリンダ溝 23 リターンスプリング取付溝 30 ピストン 31 リターンスプリング 33 第一進入孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 13/00 302 H01L 1/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドのリフタガイド穴に摺動
    可能に挿入されてカムのカム作用を吸排気弁に伝達する
    倒立カップ状のリフタと、前記リフタの内部で前記吸排
    気弁の軸芯方向と略直交する方向に往復動するピストン
    とを備え、前記ピストンに前記吸排気弁のステム端部が
    進入可能な第一進入孔を設け、前記ピストンを変位させ
    たときに前記ステム端部が当接するピストン下面のステ
    ム端部当接部位に所定深さの調整凹部を凹設して同ステ
    ム端部当接部位の厚さを調整することにより、バルブク
    リアランスを調整するようにしたことを特徴とする内燃
    機関の休止機構付き動弁機構。
  2. 【請求項2】 記リフタの端壁の下面にシリンダ溝を
    凹設し、前記シリンダ溝に前記ピストンを摺動可能に挿
    入し、前記ピストンを前記シリンダ溝から外れないよう
    にするピストンガイドを前記リフタの内部に圧入固定し
    たことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の休止機構
    付き動弁機構。
  3. 【請求項3】 前記リフタの端壁の下面にリターンスプ
    リング取付溝を凹設し、前記リターンスプリング取付溝
    に前記ピストンを一方向へ付勢するリターンスプリング
    を嵌着したことを特徴とする請求項2記載の内燃機関の
    休止機構付き動弁機構。
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