JP3378281B2 - 信号電荷検出回路 - Google Patents

信号電荷検出回路

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JP3378281B2
JP3378281B2 JP32041192A JP32041192A JP3378281B2 JP 3378281 B2 JP3378281 B2 JP 3378281B2 JP 32041192 A JP32041192 A JP 32041192A JP 32041192 A JP32041192 A JP 32041192A JP 3378281 B2 JP3378281 B2 JP 3378281B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、信号電荷を検出するた
めの信号電荷検出回路に係わり、特にソース・ホロワ回
路を用いた信号電荷検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、被写体を撮像して画像信号を得る
ものとして、CCD型の固体撮像素子が用いられてい
る。CCD固体撮像素子において、CCDの最終段から
信号電荷を出力するには、図25に示すような電位の井
戸1の中に信号電荷2を注入し、注入前の電位レベルV
1 と注入後の電位レベルV2 との差ΔVs を検出して出
力する。このとき、電位レベルV3 ,V4 は、電位の井
戸1を形成するためのバリアレベルである。従ってΔV
s が大きいほど検出感度が高くなるわけであるが、電位
の井戸1には周辺のゲート電極等との寄生容量3があ
り、この容量3が電位の井戸1自身の容量よりも非常に
大きいため、ΔVs が大きくとれなかった。
【0003】図26は、最近のCCD固体撮像素子に広
く使用されている信号電荷検出回路の一例で、フローテ
ィング・ディフュージョン型検出部とソースホロワ型電
子回路から構成されている。
【0004】フローティング・ディフュージョン型検出
部は、n型半導体基板10上にp型ウェル11,n型埋
込みチャネル12,フローティング・ディフュージョン
部(FD部)13及びドレイン14を形成し、さらにこ
れらの上に絶縁膜15を介してゲート電極16,17を
形成して構成される。FD部13が図25に示した電位
の井戸1に相当し、ゲート電極16,17によって同じ
く図25の電位レベルV3 ,V4 に相当するバリアレベ
ルが形成される。
【0005】ソースホロワ型電子回路は、ドライブトラ
ンジスタ21及びロードトランジスタ22を直列接続し
てなる1段目のソースホロワ回路と、ドライブトランジ
スタ23及びロードトランジスタ24を直列接続してな
る2段目ソースホロワ回路、とからなる。また、FD部
13と1段目のソースホロワ回路のドライブトランジス
タ21のゲートは配線で接続されている。
【0006】上記の構成においては、ドライブトランジ
スタ21のゲート・ドレイン間の寄生容量C1 ,ゲート
の寄生容量C2 及びゲート・ソース間の寄生容量C3 が
FD部13に結合しており、これが信号出力ΔVs を大
きくとれない要因となっている。
【0007】図27は、ドライブトランジスタ21の実
際の平面パターン(a)とその矢視断面図(b)であ
る。トランジスタの素子領域はフィールド酸化膜33で
規定され、その中にMOS型トランジスタの素子が形成
されている。素子領域の中はゲート酸化膜35が作られ
ており、トランジスタゲート30,ソース・ドレイン3
1がそれぞれ形成されている。ソース・ドレイン31と
フィールド酸化膜33は、逆バイアスによるブレークダ
ウンを行わないために距離を取ってあり、この領域が3
2になっている。
【0008】n型基板10上にp型ウェル11が形成さ
れ、フィールド酸化膜33,ゲート酸化膜35が形成さ
れている。フィールド酸化膜33の下には、さらにp型
の不純物層34がイオン注入により形成されている。ゲ
ート酸化膜35の上には、ゲート電極30が形成されて
おり、このゲート電極30はフィールド酸化膜33上に
オーバラップしている。これは、トランジスタのチャネ
ル幅Wはソース・ドレイン31の大きさで決まるのだ
が、ゲート電極の下はp型のウェル11で領域32と同
じ状態になっているために電流が流れる可能性があるの
で、同じ幅のゲート電極をおいて過電流が流れないよう
にしているためである。このため、ゲート電極の面積が
必要以上に大きくなり、ひいてはゲート容量が大きくな
るために、前述したように信号出力を大きく取れない要
因となっている。
【0009】また、信号電荷検出回路では、FD部に蓄
積された信号電荷を排出する(リセット動作)必要があ
るが、この際に熱雑音が生じる。リセット雑音とは、F
D部から信号電荷を排出する際に、FD部に残留する電
荷数がランダムに変動するために生じる。この雑音は、
リセット動作の際FD部にある電荷を完全に排出するこ
とにより防止できるが、図26に示した信号電荷検出回
路では次の理由によりそれはできない。即ち、FD部に
は配線が接続されるため、その不純物拡散層は高濃度に
不純物をドーピングする必要がある。従って、リセット
・ゲートをオン状態にしても、FD部の不純物拡散層を
完全に空乏化することができずに必ず残留電荷が生じる
ために、リセット雑音を排除することはできないのであ
る。
【0010】なお、上記の熱雑音による電荷の揺らぎ、
即ち電荷数の分散値は、入力容量をCt とすると〈ΔQ
2 〉=kTCt となるので、kTC雑音と呼ばれる。ま
た、図26に示した信号電荷検出回路では、電子数から
電圧への変換利得が入力容量Ct によって決まり、入力
容量と独立に変換利得を設定できないという問題もあ
る。
【0011】また、従来一般的な電界効果トランジスタ
は図28に示すように構成されている。図28(a)は
平面図、(b)は断面図、(c)はポテンシャル分布図
である。n型半導体基板10上にp型ウェル11が形成
され、ソース31a,チャネル37,ドレイン31bが
不純物イオン注入により作成され、その上に絶縁膜35
を介してゲート電極30が形成されている。
【0012】このトランジスタでは、ソース31aから
注入された電子はチャネル37のバルクチャネル37a
を通り、ドレイン31bから排出されるわけだが、高濃
度のn型不純物が注入されているドレイン31bのゲー
ト端に非常に大きい電界で加速された電子が侵入するた
めに、インパクトイオン効果と呼ばれる効果により電子
−正孔対が発生し、電子の大部分はドレイン31bに吸
収されるものの、正孔の大部分はチャネルのSiO2
面のサーフェイスチャネル37bを通り、ソース31a
へと抜けていた。このため、チャネル37を流れる電流
が変調を受け、雑音が発生するという問題があった。
【0013】特に、信号電荷検出回路におけるソース・
ホロワのドライブトランジスタにこのような雑音が発生
すると、S/Nの低下、ひいては検出感度の低下を招く
ことになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、固体
撮像素子の信号電荷検出回路においては、次のような問
題があった。 (1) ソース・ホロワ回路のドライブトランジスタのゲー
トに結合する寄生容量が大きいため、信号出力を大きく
取れない(検出感度が低い)。 (2) kTC雑音のためS/Nが低下する。 (3) 変換利得を入力容量と独立に設定することは困難で
ある。 (4) ソース・ホロワに用いる電界効果トランジスタにお
いてインパクトイオン効果により雑音が発生し、これに
よりS/Nが低下する。
【0015】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、ソース・ホロワ回路の
ドライブトランジスタのゲートに結合する寄生容量を低
減することができ、検出感度の向上及びkTCノイズの
低減をはかり得る信号電荷検出回路を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、変換利得を入力容量と
独立に設定することのできる信号電荷検出回路を提供す
ることにある。
【0016】また、本発明の他の目的は、インパクトイ
オン効果による雑音を低減することのできる電界効果ト
ランジスタを実現し、S/Nの向上をはかり得る信号電
荷検出回路を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、次のような構成を採用している。
【0018】即ち、本発明(請求項1)は、電気信号が
入力されるドライブトランジスタと出力抵抗を構成する
ロードトランジスタが直列接続されたソース・ホロワ回
路からなり、電荷転送部により転送された信号電荷を検
出する信号電荷検出回路において、ドライブトランジス
タは、該トランジスタの素子領域を規定するフィールド
絶縁膜領域よりゲート電極端の片方が離れており、かつ
ゲート電極幅が素子領域上に形成されたゲート絶縁膜と
フィールド絶縁膜上の一部でチャネル部より小さくなっ
ており、かつゲート電極下にはトランジスタチャネル形
成用の不純物がイオン注入されていることを特徴とす
る。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】また、本発明(請求項)は、電荷転送部
により転送された信号電荷を電圧信号に変換する電荷検
出部と、変換された信号を電流増幅するソース・ホロワ
回路とからなる信号電荷検出回路において、ソース・ホ
ロワ回路のドライブトランジスタのドレインと電源電圧
との間に負性抵抗素子を接続してなることを特徴とす
る。
【0023】また、本発明(請求項)は、電荷転送部
により転送された信号電荷を電圧信号に変換する電荷検
出部と、変換された信号を増幅出力する出力回路とを備
えた信号電荷検出回路において、出力回路は、電界効果
トランジスタとバイポーラトランジスタを直列に接続し
た反転増幅器からなり、電界効果トランジスタのゲート
を電荷検出部に接続し、バイポーラトランジスタのベー
スを定電位に固定、エミッタをドレインに接続、コレク
タ側に負荷を接続してなることを特徴とする。また、本
発明(請求項)は、電荷転送部により転送された信号
電荷を電圧信号に変換する電荷検出部と、変換された信
号を電流増幅するソース・ホロワ回路とからなる信号電
荷検出回路において、ソース・ホロワのドライブトラン
ジスタは、2つの連続したゲート領域を有し、片方のゲ
ート下のチャネルの少なくとも一部がドレインに向かっ
て広くなる形状を有する電界効果トランジスタからなる
ことを特徴とする。ここで、チャネルの少なくとも一部
にチャネルとクロスする形で幅方向の端から端までチャ
ネルと反対導電型の不純物をイオン注入してもよい。
【0024】
【作用】本発明(請求項1)によれば、信号検出用ソー
ス・ホロワのドライブトランジスタのゲート形状の改良
により、ゲートに付随する寄生容量を小さくすることが
でき、信号出力を大きくすることが可能となる。さら
に、寄生容量が小さくなることから、kTCノイズを低
減することも可能である。
【0025】
【0026】
【0027】また、本発明(請求項)によれば、ソー
ス・ホロワのドライブトランジスタのドレインと電源と
の間に負性抵抗素子を接続することにより、ゲート電位
の変化に伴うドレイン電位をゲート電位と同一方向に変
化させることができ、結果としてドレイン側の寄生容量
を低減することができる。このため、検出感度の向上及
びkTC雑音の低減をはかることが可能となる。
【0028】また、本発明(請求項)によれば、出力
回路のドライブトランジスタのドレイン電位をバイポー
ラトランジスタのベース電位により設定して一定とする
ことができるので、ゲート側から見た入力容量の変化は
ない。このため、入力容量の大きさに影響を与えずに変
換利得のみを設計することができる。
【0029】また、本発明(請求項)によれば、ゲー
ト下のチャネルの一部をドレインに向かって広くなる形
状とすることにより、チャネル内に電界の弱くなる領域
を作り、インパクトイオン効果により発生する電子−正
孔対の数を減少させることができ、これによりトランジ
スタの雑音を低減することができる。さらに、チャネル
部を流れる正孔のドレインを付けることで、トランジス
タの雑音をより一層低減することも可能である。そし
て、このような雑音の少ないトランジスタを信号電荷検
出回路のソース・ホロワのドライブトランジスタとして
用いることにより、S/Nの向上及び検出感度の向上を
はかることが可能となる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の詳細を図示の実施例によって
説明する。
【0031】図1は本発明の第1の実施例に係わる信号
電荷検出回路の要部構成、即ちソース・ホロワのドライ
ブトランジスタの素子構造を示すもので、(a)は平面
図、(b)は(a)の矢視A−A′断面図である。
【0032】図1(a)に示すように、トランジスタの
素子領域はフィールド酸化膜33で規定され、その中に
MOS型トランジスタが形成されている。素子領域の中
はトランジスタゲート30,ソース・ドレイン31,ト
ランジスタチャネル37が形成されている。ソース・ド
レイン31とフィールド酸化膜33は逆バイアスによる
ブレークダウンを起こさないために距離を取ってあり、
この領域が32となっている。
【0033】また、図1(b)に示すように、n型基板
10上にp型ウェル11が形成され、このp型ウェル1
1にフィールド酸化膜33,ゲート酸化膜35が形成さ
れている。フィールド酸化膜33の下には、素子分離用
のp型不純物層34がイオン注入により形成されてい
る。ゲート電極30は、その片方の電極端がフィールド
酸化膜33とオーバラップしないでゲート酸化膜35上
に形成されており、さらにこのゲート端と反対側のフィ
ールド酸化膜端では、ゲート電極30の幅が小さくなっ
ている。さらに、ゲート電極30の下には、トランジス
タチャネルを形成するための不純物層37が形成されて
いる。
【0034】このような素子構造により、トランジスタ
ゲートの面積を小さくでき、ひいてはゲート容量を小さ
くできるので、信号出力を大きく取ることが可能であ
る。また、トランジスタチャネルは不純物層37により
規定されるので、これ以外の領域をトランジスタ電流が
流れることなく、特性の劣化は生じない。つまり、トラ
ンジスタ特性の劣化を招くことなくゲート容量を小さく
することができ、これにより信号出力を大きくすること
ができる。
【0035】図2は、本発明の第2の実施例に係わる信
号電荷検出回路を示す回路構成図である。検出部100
は、n型基板10上にp型ウェル11,n型埋込みチャ
ネル12,浮遊拡散層(FD部)13及びドレイン14
を形成し、さらにこれらの上にゲート絶縁膜15を介し
てゲート電極16,17を形成して構成される。FD部
13は信号電位設定用トランジスタ25のゲートに接続
され、その出力端子(ソース)はソース・ホロワ型電子
回路200に接続される。
【0036】ソース・ホロワ型電子回路200は、2段
のソース・ホロワ回路から構成されている。1段目のソ
ース・ホロワ回路は、ゲートに信号電位設定用トランジ
スタ25の電気信号を入力するドライブトランジスタ2
1と、ゲート・ソースを接続した出力用のロードトラン
ジスタ22とを直列接続して構成される。同様に、2段
目のソース・ホロワ回路は、1段目のソース・ホロワ回
路の出力をゲートに入力するドライブトランジスタ23
と、出力用のロードトランジスタ24とを直列接続して
構成される。ドライブトランジスタ21,23のドレイ
ンはドレイン電源VDDに接続され、ロードトランジスタ
22,24のソースはグランドレベルGNDに接続され
ている。また、ドライブトランジスタ21の電位をリセ
ットするために、信号電位設定用トランジスタ25のド
レイン端子には、パルス信号電圧26が印加される。
【0037】図3(a)(b)は、ドライブトランジス
タ21のゲート電位27,信号電位設定用トランジスタ
25のチャネル電位28及びドレイン電位29を概略的
に示したものである。
【0038】図3(a)の電位関係は、ドレイン電位2
9をチャネル電位28より高くすることで、ドライブト
ランジスタ21のゲート電位27をチャネル電位28に
規定している状態を示している。なお、チャネル電位2
8は、FD部13から信号電位設定用トランジスタ25
に入力される信号電圧により決まるので、この動作によ
り信号の読出しを行うことになる。
【0039】図3(b)はドレイン電位29をチャネル
電位28より低くすることで、ドライブトランジスタ2
1のゲート電位27をドレイン電位29にリセットして
いる状態を示している。この動作により、各信号毎にド
ライブトランジスタ21のゲート電位をリセットするこ
とが可能になる。
【0040】このように、FD部13の信号出力をゲー
トサイズの小さい信号電位設定用トランジスタ25に入
力し、信号検出を行うことで、FD部13に結合する寄
生容量を小さくし、大きな信号出力を得ることができ
る。また、ドライブトランジスタ21のゲート電位27
は、信号電位設定用トランジスタ25のドレインにパル
ス電圧26を印加することでリセットすることが可能で
あり、連続した信号パケットの電荷検出が可能となる。
【0041】ところで、この構成においても、配線容量
C4 は存在し、またFD部13と配線20とのコンタク
トを取るために、FD部13の面積を効果的に小さくす
ることができず、FD部13の容量も小さくすることは
困難である。
【0042】そこで本実施例では、図4,図5に示すよ
うにトランジスタを形成している。図4に示すように、
CCDチャネル12を転送されてきた信号電荷は出力ゲ
ート16を通り、ゲート電極43下のFD部13へと送
り出される。このとき、FD部13の下には、信号電位
設定用トランジスタのチャネル42が形成されており、
チャネル端と接触するようにソース41,ドレイン40
が形成されている。このため、FD部13が信号電位設
定トランジスタのゲート電極と見掛上同じ機能を果た
し、ここに送られてきた信号電荷の量に比例して変化す
るFD部13の電位変動が信号電位設定用トランジスタ
のチャネル42の電位を変化させる。この電位変化に応
じてソース41の電位が変化し、この変動を次段ソース
・ホロワで低インピーダンス化して出力することにな
る。
【0043】検出された信号電荷は、リセットゲート1
7に正のパルス電圧を印加することでリセットドレイン
14に排出されていく。また、ソース41の電位は、ド
レイン40にパルス発生回路26によりパルス電圧を印
加することで、従来と同じようにリセットすることがで
きる。
【0044】図5(a)は図4の矢視A−A′断面図
で、図5(b)は図4の矢視B−B′断面図である。半
導体基板10上にp型ウェル11が形成され、このp型
ウェル11の表面層にn型埋込みチャネル12,リセッ
トドレイン14が形成されている。p型ウェル11の上
には、ゲート絶縁膜15を介して出力ゲート16,電位
設定ゲート43,リセットゲート17が形成されてい
る。
【0045】また、p型ウェル11の底部でn型埋込み
チャネル12の下には、信号電位設定用トランジスタチ
ャネル42が形成されている。p型ウェル11の底部で
チャネル42の両側には、ソース41,ドレイン40が
形成されている。なお、n型埋込みチャネル12の下以
外のトランジスタチャネル部42にソース41,ドレイ
ン40の電位が確実に固定されるように、高濃度不純物
領域44が形成されている。
【0046】このように本実施例によれば、FD部13
と信号電位設定用トランジスタ25間の信号線を省略す
ることができ、さらにFD部13と信号線のコンタクト
を取る必要がないので、FD部13の面積を小さくする
ことができる。このため、FD部13に結合する容量を
小さくすることができ、大きな信号出力を得ることがで
きる。また、検出容量が小さくなることから、kTCノ
イズの低減をはかることもできる。
【0047】図6は本発明の第3の実施例に係わる信号
電荷検出回路の概略構成を示す平面図、図7は図6の矢
視A−A′及びB−B′断面図である。回路的な構成は
前記図26と同様であるが、この実施例ではソース・ホ
ロワ回路のドライブトランジスタ21をFD部13上に
直接形成している。
【0048】FD部13の上にはゲート絶縁膜15を介
して多結晶シリコン膜が形成され、この多結晶シリコン
膜はチャネルと直交する方向に延在している。そして、
この多結晶シリコン膜にTFTを形成してソース・ホロ
ワ回路のドライブトランジスタ21を構成している。な
お、図中50は初段ソース・ホロワのドライブトランジ
スタのドレイン部、51はソース部であり、ソース部5
1はロードトランジスタ22のドレイン部53に接続さ
れている。
【0049】本実施例では、FD部13に寄生容量をも
たらし感度の低下の要因となっていた、FD部13に接
続された配線をなくし、ドライブトランジスタ21のゲ
ート電極となる基板不純物拡散層が電荷転送部の転送チ
ャネルを構成する不純物拡散層と共通になる構造にして
いる。FD部13の電位変化は、絶縁膜を介した容量結
合により、直接ソース・ホロワのドライブトランジスタ
21のチャネルに伝達している。そのため、検出容量を
従来の場合に比べて十分に小さくでき、より一層の高感
度化が可能となる。
【0050】この事情を、図8を参照して説明する。図
8(a)は従来の信号電荷検出回路の検出容量を概算す
るために描いた等価回路図である。この場合、検出容量
CsはFD部13の不純物拡散層領域に連なる容量で決
まり、それらは具体的に、基板空乏層容量Cd ,FD部
13に隣接する電荷転送電極と検出部間の容量Cp ,及
びFD部と初段ソース・ホロワのドライブトランジスタ
を接続する配線の持つ容量Cw (C4 )の和で決まる。
即ち、Cs =Cd +Cp +Cw であり、Cs はおよそ16
(fF)である。なお、この中で最も大きい容量を持つのは
配線の持つ容量Cw である。
【0051】図8(b)は実施例の場合の容量概算のた
めの等価回路図である。この場合の検出容量は、FD部
13の基板空乏層容量Cd1,FD部13に隣接する電荷
転送電極16,17とFD部13間の容量Cp に加え、
基板界面側の空乏層容量Cd2,ゲート絶縁膜容量Cox,
及び初段ソース・ホロワのドライブトランジスタ21の
チャネル部に連なる寄生容量Cf の直列合成容量Ca と
の和となる。即ち、Cs =Cd1+Cp +Ca である。こ
のうち、Cd2,CoxはCf に比べて十分に大きいため、
それらの直列合成容量Ca はCf の大きさに近い値を持
つ。本実施例の場合、初段ソース・ホロワのドライブト
ランジスタ21に連なる寄生容量は従来の場合の配線の
持つ負荷容量に比べて十分に小さい。その結果、検出容
量Cs はおよそ3(fF)であった。これにより、従来の場
合に比べて5倍の感度を得ることができる。
【0052】また、本実施例では、FD部13としての
不純物拡散層の不純物濃度を電荷転送チャネルと同じ濃
度で形成しているため、FD部13をリセットする際
に、FD部13を完全に空乏化することができ、残留電
荷は生じないのでリセット雑音が生じず、さらに検出感
度を高くすることができるのである。
【0053】図9は本発明の第4の実施例に係わる信号
電荷検出回路の概略構成を示す平面図、図10は図9の
矢視A−A′及びB−B′断面図である。この実施例が
第3の実施例と異なる点は、FD部に隣接する、CCD
の電荷転送電極及びリセットゲートが、ゲート絶縁膜上
に設けられた多結晶シリコンではなく、基板表面に設け
られた不純物拡散層よりなっていることである。即ち、
FD部13に隣接する電荷転送部の転送電極及びリセッ
トゲートが、ゲート絶縁膜上に設けられた多結晶シリコ
ンではなく、基板表面に設けられた不純物拡散層57及
び58により形成されている。
【0054】このような構成であれば、初段ソース・ホ
ロワのドライブトランジスタのチャネル部と、隣接する
CCDの多結晶シリコン転送電極がオーバラップするこ
とにより生じる寄生容量がなくなる。転送電極を基板表
面に設けた拡散層領域にすることにより新たに付加され
る寄生容量はそれに比べて小さいため、検出容量は小さ
くなる。
【0055】この第4の実施例における信号電荷の転送
は、以下のように行われる。ゲート不純物拡散層57,
58はCCDの埋込みチャネル12を形成するn型拡散
層とは逆の極性を持つp型拡散層で形成される。ゲート
不純物拡散層57直下の埋込みチャネルは二つの領域に
分かれ、それぞれの不純物濃度は異なり、FD部13に
近い方がその濃度が高くなるよう形成されている。ま
た、電荷転送部の多結晶シリコン転送電極終端部直下の
埋込みチャネルも二つの領域に分かれ、それぞれの不純
物濃度は異なり、FD部13に近い方がその濃度が高く
なるよう形成されている。ゲート不純物拡散層57には
基準電位が印加される。それに隣接する多結晶シリコン
転送電極にクロックパルスを印加することで、同電極下
に蓄積されていた信号電荷はFD部13の不純物拡散層
に転送される。また、ゲート不純物拡散層58には直接
クロックパルスが印加され、FD部13から排出ドレイ
ン14への信号電荷の排出が行われる。
【0056】このように本実施例によれば、FD部13
に連なる寄生容量を減らすことで、大幅に感度を向上
し、かつ従来感度低下の要因となっていた信号電荷リセ
ット時に生じる熱雑音を排除することができ、より一層
の感度向上が実現できる。
【0057】図11は、本発明の第5の実施例に係わる
信号電荷検出回路の概略構成を示す図である。電荷転送
部61の出力端Aには、フローティング・ディフュージ
ョン(FD部)62が設けられており、このFD部62
はソース・ホロワ回路の入力に接続されている。ソース
・ホロワ回路は、ドライブトランジスタ64,負性抵抗
65及び負性抵抗68を直列接続してなる。負性抵抗6
8は、図12に示したような電圧・電流特性を有し、例
えばエサキダイオードなどを用いればよい。さらに、A
点には電位を初期化するためのリセットゲートトランジ
スタ63が接続されている。
【0058】ここで、ドライブトランジスタ64のゲー
トとドレイン間の寄生容量66,ゲートとソース間の寄
生容量67が存在する。FD部62の容量,ゲート・ド
レイン間の寄生容量,ゲート/ソース間の寄生容量の値
をそれぞれCFD,CD ,CSとする。従来例で示した寄
生容量のうちゲート・ソース間の寄生容量CS は出力電
圧による不帰還により低減されるため無視できるが、ゲ
ート・ドレイン間の寄生容量CD にはこのような負帰還
がかからないため無視できない。
【0059】本実施例は、ドライブトランジスタ64の
ドレイン側に負性抵抗68を挿入することにより負帰還
をかけ、寄生容量CD を低減するものである。以下に、
図11を参照して回路の動作を説明する。負性抵抗の動
作点は図12に示した点Dに設定する。いま、A点の電
位、即ちドライブトランジスタ64のゲート電圧が上昇
したとすると、ドレイン電流が増加する。このとき、C
点は抵抗65による電圧降下のため電位が上昇し、抵抗
65とトランジスタ64を流れる電流が等しくなるよう
な電圧に落ち着く。また、負性抵抗68の両端の電位差
は電流増加と共に減少するため、B点の電位も上昇す
る。ゲート電圧が減少した場合も同様の動作をする。従
って、信号電荷の流入やリセットによりA点の電位が変
化した時にB点,C点の電位が同方向に変化するため、
D ,CS 共に低減されることになる。
【0060】このように本実施例によれば、負性抵抗6
8を用いることにより、CD ,CS共に大きく低減され
る。従って、ドライブトランジスタ64にゲートにつな
がる寄生容量が低減されることになり、検出感度の向上
と共にkTC雑音の低減をはかることができる。
【0061】図13は本発明の第6の実施例に係わる信
号電荷検出回路の概略構成を示す図である。この実施例
は、第5の実施例における負性抵抗68をトランジスタ
69と差動増幅器70により構成したものである。差動
増幅器70は、トランジスタ69のソースとドレインの
電位差を検知し、その差が大きいときにはソース・ドレ
イン間の抵抗が大きくなるようなゲート電圧を与えるよ
うに設計されている。このため、図14に示したように
トランジスタ69の両端の電位差がある電圧よりも大き
くなったときに負性抵抗を示すようになる。従って、図
14に示したD点にバイアスを設定すると、第5の実施
例と同様な動作を示し、検出感度の向上及びkTC雑音
の低減をはかることができる。
【0062】図15は、本発明の第7の実施例に係わる
信号電荷検出回路の概略構成を示す図である。この実施
例は、第6の実施例をさらに具体化したものであり、差
動増幅器70を電界効果トランジスタ71,72,抵抗
73,74及び電流源により構成したものである。差動
増幅器の入力インピーダンスは理想的には無限大である
のがよいが、この実施例はほぼその条件を満たしてい
る。
【0063】なお、第5〜第7の実施例において負性抵
抗素子としては、共鳴トンネルダイオードを用いてもよ
い。また、トランジスタは状況によりn型,p型,デプ
レッション型,エンハンスメント型の可能な組み合わせ
を使用してもよい。但し、電圧の極性は場合に応じて適
当に変えるものとする。
【0064】図16は、本発明の第8の実施例に係わる
信号電荷検出回路の概略構成を示す図である。電荷転送
部61の出力端Aには、フローティング・ディフュージ
ョン(FD部)62が設けられており、このFD部62
は電界効果トランジスタ64のゲートに接続されてい
る。このトランジスタ64のソースは接地され、ドレイ
ンはバイポーラトランジスタ75によりバイアスされて
いる。バイポーラトランジスタ75のコレクタには負荷
抵抗76が接続され、この負荷抵抗76により検出信号
電荷は電圧に変換されて出力される。バイポーラトラン
ジスタ75のベースには、トランジスタ64のバイアス
電圧を設定するための抵抗77,78とその電位を安定
させるための容量79が接続されている。
【0065】ここで、トランジスタ64のゲートとドレ
イン間の寄生容量66,ゲートとソース間の寄生容量6
7が存在する。FD部62の容量,ゲート・ドレイン間
の寄生容量,ゲート・ソース間の寄生容量の値をそれぞ
れCFD,CD ,CS とする。本実施例は、Ct (=CFD
+CD +CS )に影響を与えない反転増幅器を実現する
ものであり、以下に回路の動作を説明する。
【0066】通常の反転増幅器では図16に示したB点
に負荷抵抗76が直接接続されている。このため、A点
の電位、即ちドライブトランジスタ64のゲート電圧が
上昇したとすると、B点の電位が減少する。一方、ゲー
ト電圧が減少するときはB点の電位が増加する。このた
め、いずれの場合もゲート・ドレイン間の寄生容量CD
に掛かる電圧が増大し、CD の見掛け上の値は大きくな
る(ミラー効果)。
【0067】本実施例では、B点の電位はバイポーラト
ランジスタ75のベース電位により設定されており変化
しない。従って、出力電圧の影響がB点には及ばず、A
点から見た容量はCt のままで変化しない。また、変換
利得は電界効果トランジスタ64の相互コンダクタンス
と負荷抵抗によりCt とは独立に設計することができ
る。つまり、入力容量の大きさに影響を受けずに変換利
得のみを任意に設定することができ、これにより検出感
度の向上をはかることも可能である。
【0068】図17は、本発明の第9の実施例に係わる
信号電荷検出回路の概略構成を示す図である。この実施
例は、第8の実施例におけるバイアス用の抵抗78,容
量79の代わりにツェナーダイオード82により低電圧
を実現している点にある。動作については、第8の実施
例と略同じであるので省略する。
【0069】図18は、本発明の第10の実施例に係わ
る信号電荷検出回路の概略構成を示す図である。この実
施例は、第8の実施例において、電界効果トランジスタ
64のソースに抵抗(例えばアクティブ負荷)83を挿
入したものである。この実施例では、抵抗83の挿入に
より、変換利得の調節、CS の低減をはかることが可能
である。
【0070】なお、第8〜第10の実施例において、状
況によりバイポーラトランジスタはnpn型,pnp型
のいずれを用いてもよい。さらに、電界効果トランジス
タはn型,p型,デプレッション型,エンハンスメント
型の可能な組み合わせを使用してもよい。但し、電圧の
極性は場合に応じて適当に変えるものとする。
【0071】図19は、本発明の第11の実施例に係わ
る電界効果トランジスタを説明するためのもので、
(a)は概略構成を示す平面図、(b)は(a)のA−
A′断面図、(c)はポテンシャル分布図である。
【0072】n型半導体基板10上にp型ウェル11が
形成され、このp型ウェル11の表面層に不純物拡散に
よるソース31a,チャネル37,ドレイン31bが形
成されている。チャネル37上には、絶縁膜35を介し
てゲート30が形成されている。チャネル37は、一部
が(a)に示すようにドレイン31bに向かって末広が
りの形状をしている。
【0073】このトランジスタの電位分布は、(c)に
示すように、チャネル37が次第に広くなっている部分
ではドレイン31bに向かって電位が次第に高くなって
いるので、ドレイン端での電界を小さくすることが可能
である。よって、インパクトイオン効果による電子−正
孔対の発生を減少させることが可能である。また、この
とき、トランジスタの特性はチャネル幅の狭い一定のサ
イズで決まることになる。
【0074】図20は本発明の第12の実施例を説明す
るためのもので、(a)は平面図、(b)は(a)のA
−A′断面図、(c)はポテンシャル分布図である。な
お、図19と同一部分には同一符号を付して、その詳し
い説明は省略する。
【0075】この実施例は、第11の実施例に構成に加
えて、インパクトイオン効果で発生した正孔を吸収する
ためのドレイン91を設けたものである。ドレイン81
は高濃度のp型不純物で形成されるため、チャネルの電
位は(c)に示すように、バルクチャネル37a,サー
フェスチャネル37b共に一部の電位が低くなる。しか
し、信号電子はバクルチャネル37aを斜線で示したよ
うに溜まりながら流れるため問題ない。一方、インパク
トイオン効果で発生した正孔はサーフェスチャネル37
bの電位の低いドレイン91に吸収されるため、雑音と
なる正孔の数を減らすことが可能である。
【0076】図21は本発明の第13の実施例を説明す
るためのもので、(a)は平面図、(b)は(a)のA
−A′断面図、(c)はポテンシャル分布図である。な
お、図20と同一部分には同一符号を付して、その詳し
い説明は省略する。
【0077】この実施例は、第12の実施例に構成にお
いて、ゲート30を分割したものである。即ち、チャネ
ル幅が一定の部分とチャネル幅が末広がりになっている
部分でゲート30を30aと30bの2つに分割してい
る。
【0078】この場合、雑音低減効果は第12の実施例
と同じであるが、固体撮像素子などの出力回路において
は、ゲート容量を小さくすることが必要なので、2つに
分割した方が、さらに電荷検出感度を上げることができ
る。
【0079】図22は本発明の第14の実施例を説明す
るためのもので、(a)は平面図、(b)は(a)のA
−A′断面図、(c)はポテンシャル分布図である。な
お、図21と同一部分には同一符号を付して、その詳し
い説明は省略する。
【0080】この実施例は、チャネル幅が広くて末広が
りのチャネル形状ではチャネル電位に勾配を付けること
ができないトランジスタに適用するものである。チャネ
ル37と同じ導電型の不純物層93が、ナローチャネル
効果を起こす幅のサイズで、ドレイン31bに向かって
広くなる形状に複数のパターンでイオン注入されてい
る。これにより、チャネル電位に勾配が付けられるた
め、チャネル幅が広いトランジスタでも雑音低減効果が
得られる。
【0081】図23は本発明の第15の実施例を説明す
るためのもので、(a)は平面図、(b)は(a)のA
−A′断面図、(c)はポテンシャル分布図である。な
お、図21と同一部分には同一符号を付して、その詳し
い説明は省略する。
【0082】この実施例は、チャネル37上に絶縁膜を
介してゲート電極を形成するのではなく、チャネル上に
直接不純物拡散層90a,90bを形成し、ジャンクシ
ョンFET型の構成としたものである。このような構成
であっても、第13の実施例と同様の効果が得られる。
【0083】図24は本発明の第16の実施例を説明す
るためのもので、(a)は平面図、(b)は(a)のA
−A′断面図、(c)はポテンシャル分布図である。な
お、図21と同一部分には同一符号を付して、その詳し
い説明は省略する。
【0084】この実施例は、ゲート30を複数にしてド
レイン91を設けた場合に、チャネル幅を一定としたも
のである。この場合、インパクトイオン効果による電子
−正孔対の発生を防止することはできないが、ドレイン
91により正孔を吸収して雑音を低減することができ
る。
【0085】このように第11〜第16の実施例によれ
ば、チャネル37の少なくとも一部をドレイン31aに
向かって広くなるように形成しているので、ドレイン端
における電界を小さくすることができ、インパクトイオ
ン効果により発生する電子−正孔対の数を減少させるこ
とができる。さらに、チャネル部を流れる正孔を吸収す
るドレイン91を設けることにより、トランジスタの雑
音を低減することが可能となる。
【0086】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、信
号検出用ソース・ホロワのドライブトランジスタのゲー
ト形状の改良、トランジスタ構成自体の改良、信号電位
設定ようトランジスタ構成の改良、負性抵抗素子の設置
等により、FD部に結合する寄生容量を小さくすること
ができ、検出感度の向上と共にkTCノイズの低減をは
かることが可能となる。また、出力回路のドライブトラ
ンジスタのドレイン電位をバイポーラトランジスタのベ
ース電位により設定して一定とすることにより、ゲート
側から見た入力容量の変化をなくし、入力容量の大きさ
に影響を与えずに変換利得のみを設計することができ
る。また、ゲート下のチャネルの一部をドレインに向か
って広くなる形状とし、さらにチャネル部を流れる正孔
を吸収するドレインを設けることにより、インパクトイ
オン効果により発生する電子−正孔対の数を減少させて
トランジスタの雑音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わる信号電荷検出回路の要部
構成を示す平面図と断面図。
【図2】第2の実施例に係わる信号電荷検出回路を示す
回路構成図。
【図3】第2の実施例におけるトランジスタの各部の電
位を示す模式図。
【図4】第2の実施例における信号電位設定トランジス
タの具体的構成を示す平面図。
【図5】図4の矢視A−A′及びB−B′断面図。
【図6】第3の実施例に係わる信号電荷検出回路の概略
構成を示す平面図。
【図7】図6の矢視A−A′及びB−B′断面図。
【図8】第3の実施例の作用を説明するための模式図。
【図9】第4の実施例に係わる信号電荷検出回路の概略
構成を示す平面図。
【図10】図9の矢視A−A′及びB−B′断面図。
【図11】第5の実施例に係わる信号電荷検出回路を示
す回路構成図。
【図12】第5の実施例に用いた負性抵抗素子の電圧・
電流特性を示す図。
【図13】第6の実施例に係わる信号電荷検出回路を示
す回路構成図。
【図14】第6の実施例に用いた負性抵抗素子の電圧・
電流特性を示す図。
【図15】第7の実施例に係わる信号電荷検出回路を示
す回路構成図。
【図16】第8の実施例に係わる信号電荷検出回路を示
す回路構成図。
【図17】第9の実施例に係わる信号電荷検出回路を示
す回路構成図。
【図18】第10の実施例に係わる信号電荷検出回路を
示す回路構成図。
【図19】第11の実施例に係わる電界効果トランジス
タを説明するための図。
【図20】第12の実施例に係わる電界効果トランジス
タを説明するための図。
【図21】第13の実施例に係わる電界効果トランジス
タを説明するための図。
【図22】第14の実施例に係わる電界効果トランジス
タを説明するための図。
【図23】第15の実施例に係わる電界効果トランジス
タを説明するための図。
【図24】第16の実施例に係わる電界効果トランジス
タを説明するための図。
【図25】電荷検出の動作原理を示す模式図。
【図26】従来の信号電荷検出回路を示す回路構成図。
【図27】信号電荷検出回路に用いられる従来の電界効
果トランジスタを示す図。
【図28】信号電荷検出回路に用いられる従来の電界効
果トランジスタを示す図。
【符号の説明】
10…n型基板、 11…p型ウェル、 12…n型層(CCDチャネル)、 13…浮遊拡散層(FD部)、 16…出力ゲート、 17…リセットゲート、 20…配線、 21,23…ドライブトランジスタ、 22,24…ロードトランジスタ、 25…信号電位設定用トランジスタ、 30,30a,30b…ゲート、 31…ソース・ドレイン、 33…フィールド酸化膜、 34…素子分離用p型不純物層、 35…ゲート酸化膜、 37…チャネル、 40…ドレイン、 41…ソース、 42…チャネル、 43…ゲート電極、 100…検出部、 200…ソース・ホロワ回路、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小屋 義人 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 羽鳥 文敏 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝多摩川工場内 (56)参考文献 特開 平3−19245(JP,A) 特開 平4−133336(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/339 H01L 29/762

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気信号が入力されるドライブトランジス
    タと出力抵抗を構成するロードトランジスタが直列接続
    されたソース・ホロワ回路からなる信号電荷検出回路に
    おいて、 前記ドライブトランジスタは、該トランジスタの素子領
    域を規定するフィールド絶縁膜領域よりゲート電極端の
    片方が離れており、かつゲート電極幅が素子領域上に形
    成されたゲート絶縁膜とフィールド絶縁膜上の一部でチ
    ャネル部より小さくなっており、かつゲート電極下には
    トランジスタチャネル形成用の不純物がイオン注入され
    ていることを特徴とする信号電荷検出回路。
  2. 【請求項2】電荷転送部により転送された信号電荷を電
    圧信号に変換する電荷検出部と、変換された信号を電流
    増幅するソース・ホロワ回路とからなる信号電荷検出回
    路において、 前記ソース・ホロワ回路のドライブトランジスタのドレ
    インと電源端との間に負性抵抗素子を接続してなること
    を特徴とする信号電荷検出回路。
  3. 【請求項3】電荷転送部により転送された信号電荷を電
    圧信号に変換する電荷検出部と、変換された信号を増幅
    出力する出力回路とを備えた信号電荷検出回路におい
    て、 前記出力回路は、電界効果トランジスタとバイポーラト
    ランジスタを直列に接続した反転増幅器からなり、電界
    効果トランジスタのゲートを電荷検出部に接続し、バイ
    ポーラトランジスタのベースを定電位に固定、エミッタ
    をドレインに接続、コレクタ側に負荷を接続してなるこ
    とを特徴とする信号電荷検出回路。
  4. 【請求項4】電荷転送部により転送された信号電荷を電
    圧信号に変換する電荷検出部と、変換された信号を電流
    増幅するソース・ホロワ回路とからなる信号電荷検出回
    路において、 前記ソース・ホロワのドライブトランジスタは、2つの
    連続したゲート領域を有し、片方のゲート下のチャネル
    の少なくとも一部がドレインに向かって広くなる形状を
    有する電界効果トランジスタからなることを特徴とする
    信号電荷検出回路。
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