JP3376559B2 - ポールを備えた林内作業車 - Google Patents
ポールを備えた林内作業車Info
- Publication number
- JP3376559B2 JP3376559B2 JP2000231282A JP2000231282A JP3376559B2 JP 3376559 B2 JP3376559 B2 JP 3376559B2 JP 2000231282 A JP2000231282 A JP 2000231282A JP 2000231282 A JP2000231282 A JP 2000231282A JP 3376559 B2 JP3376559 B2 JP 3376559B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- work vehicle
- pole
- forest
- boom
- clutch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Jib Cranes (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、林内で倒木材を集
荷して搬出するのに使用されるポールを備えた林内作業
車に関する。
荷して搬出するのに使用されるポールを備えた林内作業
車に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、車体に立設したポールのアーム先
端から繰り出したワイヤロープにより山林内の倒木材を
林内作業車の荷台近くまで引き込んだ後巻き上げて荷台
に積載していくようにした林内作業車では、アーム先端
に取り付けた滑車を介して繰り出したワイヤロープで倒
木材を引き込んでいるのであるが、この倒木材を引き込
んだ後、その状態で巻上げと荷台への巻き降ろしの両方
を行うため、前記滑車は荷台端部位置に配置されるよう
になっている。
端から繰り出したワイヤロープにより山林内の倒木材を
林内作業車の荷台近くまで引き込んだ後巻き上げて荷台
に積載していくようにした林内作業車では、アーム先端
に取り付けた滑車を介して繰り出したワイヤロープで倒
木材を引き込んでいるのであるが、この倒木材を引き込
んだ後、その状態で巻上げと荷台への巻き降ろしの両方
を行うため、前記滑車は荷台端部位置に配置されるよう
になっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この従来のポールを備
えた林内作業車では、上記のように滑車が荷台端部位置
に配置されるようになっていたので、倒木材の巻上げ時
には荷台端部に引っ掛かり易く、また、巻き降ろし時に
は倒木材を荷台奥の方に押し込めながら巻き降ろししな
ければならず、大変手間が掛かるし一人での作業では十
分な安全性が得られないなどの問題があった。
えた林内作業車では、上記のように滑車が荷台端部位置
に配置されるようになっていたので、倒木材の巻上げ時
には荷台端部に引っ掛かり易く、また、巻き降ろし時に
は倒木材を荷台奥の方に押し込めながら巻き降ろししな
ければならず、大変手間が掛かるし一人での作業では十
分な安全性が得られないなどの問題があった。
【０００４】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、山林内から倒木材を林内作業車の荷台近くまで引き
込んだ後巻き上げて荷台に積載していく作業を簡単で一
人でも安全に行うことができるようにしたポールを備え
た林内作業車を提供することにある。
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、山林内から倒木材を林内作業車の荷台近くまで引き
込んだ後巻き上げて荷台に積載していく作業を簡単で一
人でも安全に行うことができるようにしたポールを備え
た林内作業車を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の手段として、本発明請求項１記載のポールを備えた林
内作業車では、車体に立設したポールのアーム先端から
繰り出したワイヤロープにより山林内の倒木材を林内作
業車の荷台近くまで引き込んだ後、引き続きそのワイヤ
ロープで倒木材を巻き上げて荷台に積載していくように
したポールを備えた林内作業車において、前記ワイヤロ
ープの巻き取り用ドラムを動力源に連結させるクラッチ
と、前記クラッチのＯＦＦ動作に連動して前記ポールの
アームから前進動作し先端に取り付けた滑車を荷台外側
に配置させると共に後退動作の指示により前記滑車を荷
台内側に配置させるブームと、を備えたことを特徴とす
る。
の手段として、本発明請求項１記載のポールを備えた林
内作業車では、車体に立設したポールのアーム先端から
繰り出したワイヤロープにより山林内の倒木材を林内作
業車の荷台近くまで引き込んだ後、引き続きそのワイヤ
ロープで倒木材を巻き上げて荷台に積載していくように
したポールを備えた林内作業車において、前記ワイヤロ
ープの巻き取り用ドラムを動力源に連結させるクラッチ
と、前記クラッチのＯＦＦ動作に連動して前記ポールの
アームから前進動作し先端に取り付けた滑車を荷台外側
に配置させると共に後退動作の指示により前記滑車を荷
台内側に配置させるブームと、を備えたことを特徴とす
る。
【０００６】請求項２記載のポールを備えた林内作業車
では、請求項１記載のポールを備えた林内作業車におい
て、クラッチのＯＦＦ動作を検知するセンサーと、セン
サーからのＯＦＦ動作信号によりブームを前進させるア
クチュエータとを有することを特徴とする。
では、請求項１記載のポールを備えた林内作業車におい
て、クラッチのＯＦＦ動作を検知するセンサーと、セン
サーからのＯＦＦ動作信号によりブームを前進させるア
クチュエータとを有することを特徴とする。
【０００７】請求項３記載のポールを備えた林内作業車
では、請求項２記載のポールを備えた林内作業車におい
て、アクチュエータが電動油圧ポンプをシリンダ本体に
一体に備えた油圧シリンダであることを特徴とする。
では、請求項２記載のポールを備えた林内作業車におい
て、アクチュエータが電動油圧ポンプをシリンダ本体に
一体に備えた油圧シリンダであることを特徴とする。
【０００８】請求項４記載のポールを備えた林内作業車
では、請求項１ないし請求項３のうちいずれかの項に記
載のポールを備えた林内作業車において、ブームは、そ
のブームが前進位置にあるとき巻き取り用ドラムの巻き
降ろし操作によって後退動作するように設けられている
ことを特徴とする。
では、請求項１ないし請求項３のうちいずれかの項に記
載のポールを備えた林内作業車において、ブームは、そ
のブームが前進位置にあるとき巻き取り用ドラムの巻き
降ろし操作によって後退動作するように設けられている
ことを特徴とする。
【０００９】請求項５記載のポールを備えた林内作業車
では、請求項４に記載のポールを備えた林内作業車にお
いて、林内作業車の積み込み操作用の制御部がコードレ
スの遠隔操作部を有することを特徴とする。
では、請求項４に記載のポールを備えた林内作業車にお
いて、林内作業車の積み込み操作用の制御部がコードレ
スの遠隔操作部を有することを特徴とする。
【００１０】
【作用】請求項１記載のポールを備えた林内作業車で
は、林内の安定した位置に林内作業車を停止させた後、
ワイヤロープの巻き取り用ドラムのクラッチをＯＦＦに
してドラムと動力源との連結を断つ。このとき、クラッ
チのＯＦＦに連動してブームが前進し先端の滑車を荷台
外側に配置させる。また、前記クラッチのＯＦＦ操作に
より、ワイヤロープの巻き取り用ドラムはフリーとなっ
ているので、ブーム先端からワイヤロープを手作業で繰
り出すことができる。そのワイヤロープを林内の倒木材
に達するまで繰り出し、先端部を倒木材に係止する。そ
の作業後、クラッチをＯＮし動力源によりドラムを駆動
してワイヤロープを巻き取らせることにより倒木材を荷
台側面まで引き寄せる。倒木材を荷台側面まで引き寄せ
た後、引き続き巻き上げると、その巻上げ位置は滑車が
荷台外側となっていることから、倒木材は荷台端部に引
っ掛かることなく荷台より上方にスムーズに巻き上げる
ことができる。その後、指示によりブームを後退動作さ
せてからドラムを巻き下げ動作させると、滑車は荷台内
側となっていて倒木材は荷台内にスムーズに積載するこ
とができる。従って、山林内の倒木材を林内作業車の荷
台近くまで引き込んだ後巻き上げて荷台に積載していく
作業を簡単で一人でも安全に行うことができる。
は、林内の安定した位置に林内作業車を停止させた後、
ワイヤロープの巻き取り用ドラムのクラッチをＯＦＦに
してドラムと動力源との連結を断つ。このとき、クラッ
チのＯＦＦに連動してブームが前進し先端の滑車を荷台
外側に配置させる。また、前記クラッチのＯＦＦ操作に
より、ワイヤロープの巻き取り用ドラムはフリーとなっ
ているので、ブーム先端からワイヤロープを手作業で繰
り出すことができる。そのワイヤロープを林内の倒木材
に達するまで繰り出し、先端部を倒木材に係止する。そ
の作業後、クラッチをＯＮし動力源によりドラムを駆動
してワイヤロープを巻き取らせることにより倒木材を荷
台側面まで引き寄せる。倒木材を荷台側面まで引き寄せ
た後、引き続き巻き上げると、その巻上げ位置は滑車が
荷台外側となっていることから、倒木材は荷台端部に引
っ掛かることなく荷台より上方にスムーズに巻き上げる
ことができる。その後、指示によりブームを後退動作さ
せてからドラムを巻き下げ動作させると、滑車は荷台内
側となっていて倒木材は荷台内にスムーズに積載するこ
とができる。従って、山林内の倒木材を林内作業車の荷
台近くまで引き込んだ後巻き上げて荷台に積載していく
作業を簡単で一人でも安全に行うことができる。
【００１１】請求項２記載のポールを備えた林内作業車
では、クラッチのＯＦＦ動作の検知をセンサーによって
行い、そのセンサーのＯＦＦ動作信号によりアクチュエ
ータを駆動することにより、クラッチのＯＦＦ動作に連
動してブームを自動的に前進させることができる。従っ
て、オペレータがクラッチのＯＦＦ制御を行うことによ
り、ブームは荷台側面まで引き寄せた倒木材を荷台に引
っかけない位置で巻上げ可能なように、滑車を最適位置
に配置させるから、オペレータは簡単で安全に倒木材を
荷台に積載することができる。
では、クラッチのＯＦＦ動作の検知をセンサーによって
行い、そのセンサーのＯＦＦ動作信号によりアクチュエ
ータを駆動することにより、クラッチのＯＦＦ動作に連
動してブームを自動的に前進させることができる。従っ
て、オペレータがクラッチのＯＦＦ制御を行うことによ
り、ブームは荷台側面まで引き寄せた倒木材を荷台に引
っかけない位置で巻上げ可能なように、滑車を最適位置
に配置させるから、オペレータは簡単で安全に倒木材を
荷台に積載することができる。
【００１２】請求項３記載のポールを備えた林内作業車
では、電動油圧ポンプを一体に備えた油圧シリンダをア
ームとブームとの間に連結することにより、電動油圧ポ
ンプの駆動電源用配線と制御手段を設けるだけよく、従
って、構造およびその操作を簡単にすることができる。
では、電動油圧ポンプを一体に備えた油圧シリンダをア
ームとブームとの間に連結することにより、電動油圧ポ
ンプの駆動電源用配線と制御手段を設けるだけよく、従
って、構造およびその操作を簡単にすることができる。
【００１３】請求項４記載のポールを備えた林内作業車
では、倒木材を荷台側面まで引き寄せた後、引き続き巻
き上げるが、その巻上げ位置はブームが自動的に前進し
て滑車が荷台外側となっている状態である。その倒木材
を荷台に積載するには、巻上後に滑車を荷台内側に配置
する必要があるが、オペレータが倒木材の巻き降ろし操
作を行うと、ブームが自動的に後退動作を行うので、倒
木材は巻き降ろし中に荷台内側に移行し、いつもスムー
ズで正確に荷台上に積載することができる。
では、倒木材を荷台側面まで引き寄せた後、引き続き巻
き上げるが、その巻上げ位置はブームが自動的に前進し
て滑車が荷台外側となっている状態である。その倒木材
を荷台に積載するには、巻上後に滑車を荷台内側に配置
する必要があるが、オペレータが倒木材の巻き降ろし操
作を行うと、ブームが自動的に後退動作を行うので、倒
木材は巻き降ろし中に荷台内側に移行し、いつもスムー
ズで正確に荷台上に積載することができる。
【００１４】請求項５記載のポールを備えた林内作業車
では、オペレータがコードレスの遠隔操作部を携帯する
ことにより、倒木材の積込時に最適位置で操作できるこ
とから、倒木材を引き寄せ、巻き上げ、巻き降ろして荷
台に積載するとき、安全な位置で倒木材を確認しなが
ら、あるいはバランスの取れた積載状態となるようにガ
イドしながら一人でも安全に、簡単に作業することがで
きる。
では、オペレータがコードレスの遠隔操作部を携帯する
ことにより、倒木材の積込時に最適位置で操作できるこ
とから、倒木材を引き寄せ、巻き上げ、巻き降ろして荷
台に積載するとき、安全な位置で倒木材を確認しなが
ら、あるいはバランスの取れた積載状態となるようにガ
イドしながら一人でも安全に、簡単に作業することがで
きる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図１は実施の形態のポール
を備えた林内作業車を示す正面図、図２は同上の使用状
態を示す説明図、図３は同上の平面図、図４は制御方法
を示すブロック図である。
に基づいて詳細に説明する。図１は実施の形態のポール
を備えた林内作業車を示す正面図、図２は同上の使用状
態を示す説明図、図３は同上の平面図、図４は制御方法
を示すブロック図である。
【００１６】まず、実施の形態の構成を説明する。本実
施の形態のポールを備えた林内作業車Ａは、クローラ本
体１と、ポール２と、油圧シリンダ３と、積み込み操作
用の制御部４とを主要な構成としている。図中、５は倒
木材、６はワイヤロープである。
施の形態のポールを備えた林内作業車Ａは、クローラ本
体１と、ポール２と、油圧シリンダ３と、積み込み操作
用の制御部４とを主要な構成としている。図中、５は倒
木材、６はワイヤロープである。
【００１７】前記クローラ本体１は、ワイヤロープ６の
巻き取り用ドラム１２、ポール２、動力部１３、操縦席
１４などが荷台１１の一側方（長手方向）に順次配置さ
れている。前記荷台１１は他側方が倒木材５の積込側と
なされており、この積込側と前後の三方が解放されてい
るが、本実施の形態の林内作業車では、荷台１１の積込
側の長手方向は倒木材積込後の落下防止用支柱１５を荷
台側面から立設しているので、倒木材巻上時にはその支
柱の端部１６の突出分も影響することになるから、この
例では荷台最外側をこの端部１６とする。前記ポール２
は荷台長手方向の略中央部に配置されており、上端のア
ーム１７の前端側にブーム１８が摺動自在に装着され、
またその先端に滑車１９が取り付けられている。従っ
て、ドラム１２に巻き取られているワイヤロープ６は、
まずアーム１７の後端部に取り付けられた滑車２０とブ
ーム先端の滑車１９を介して林内の倒木材位置まで繰り
出される。
巻き取り用ドラム１２、ポール２、動力部１３、操縦席
１４などが荷台１１の一側方（長手方向）に順次配置さ
れている。前記荷台１１は他側方が倒木材５の積込側と
なされており、この積込側と前後の三方が解放されてい
るが、本実施の形態の林内作業車では、荷台１１の積込
側の長手方向は倒木材積込後の落下防止用支柱１５を荷
台側面から立設しているので、倒木材巻上時にはその支
柱の端部１６の突出分も影響することになるから、この
例では荷台最外側をこの端部１６とする。前記ポール２
は荷台長手方向の略中央部に配置されており、上端のア
ーム１７の前端側にブーム１８が摺動自在に装着され、
またその先端に滑車１９が取り付けられている。従っ
て、ドラム１２に巻き取られているワイヤロープ６は、
まずアーム１７の後端部に取り付けられた滑車２０とブ
ーム先端の滑車１９を介して林内の倒木材位置まで繰り
出される。
【００１８】前記油圧シリンダ３は、前記アーム１７の
上部に装着されてブーム１８を進退させる複動型のもの
であって、電動油圧ポンプ２１をシリンダ本体の背面に
一体に備えているものである。そして、後端側がピン２
２を介してアーム１７の上面に軸支されている。また、
ロッド２３がブーム先端にピン２４を介して連結されて
いる。この油圧シリンダ３は前記アーム先端の滑車１９
を荷台最外側端部１６の外方へ倒木材５の略半径程度進
出させ、また、支柱１５の内側より荷台内側へ同程度後
退させる性能を有している。図４は制御方法を示すもの
であり、図中２５は動力部１３とドラム１２との連結が
制御部４によってＯＮ、ＯＦＦされるクラッチ、２６は
クラッチ２５のＯＦＦ動作信号を出力するセンサであ
る。
上部に装着されてブーム１８を進退させる複動型のもの
であって、電動油圧ポンプ２１をシリンダ本体の背面に
一体に備えているものである。そして、後端側がピン２
２を介してアーム１７の上面に軸支されている。また、
ロッド２３がブーム先端にピン２４を介して連結されて
いる。この油圧シリンダ３は前記アーム先端の滑車１９
を荷台最外側端部１６の外方へ倒木材５の略半径程度進
出させ、また、支柱１５の内側より荷台内側へ同程度後
退させる性能を有している。図４は制御方法を示すもの
であり、図中２５は動力部１３とドラム１２との連結が
制御部４によってＯＮ、ＯＦＦされるクラッチ、２６は
クラッチ２５のＯＦＦ動作信号を出力するセンサであ
る。
【００１９】前記制御部４はクローラ本体１に設けられ
たものであってセンサ２６および油圧シリンダ３と接続
されると共に、クラッチ２５のＯＮ操作用ボタン２７や
同ＯＦＦ操作用ボタン２８などを有している。２９はコ
ードレスの遠隔操作スイッチであって、制御部４と同様
にクラッチ２５のＯＮ操作用ボタン３０、同ＯＦＦ操作
用ボタン３１などを有し、前記制御部４との間で無線出
力を送受してクローラ本体外での操作を可能としてい
る。
たものであってセンサ２６および油圧シリンダ３と接続
されると共に、クラッチ２５のＯＮ操作用ボタン２７や
同ＯＦＦ操作用ボタン２８などを有している。２９はコ
ードレスの遠隔操作スイッチであって、制御部４と同様
にクラッチ２５のＯＮ操作用ボタン３０、同ＯＦＦ操作
用ボタン３１などを有し、前記制御部４との間で無線出
力を送受してクローラ本体外での操作を可能としてい
る。
【００２０】次に、作用を説明する。本実施の形態のポ
ールを備えた林内作業車Ａでは、まず、遠隔操作スイッ
チ２９の操作ボタン３１により、ドラム１２のクラッチ
２５をＯＦＦにしてドラム１２と動力部１３との連結を
断つ。このとき、クラッチ２５のＯＦＦに連動してブー
ム１８が前進し先端の滑車１９を巻上位置ａ（図２参
照）に配置させる。また、前記クラッチ２５のＯＦＦ操
作により、ドラム１２はフリーとなっているので、ブー
ム先端の滑車１９からワイヤロープ６を手作業で繰り出
すことができる。従って、次にそのワイヤロープ６を林
内の倒木材に達するまで繰り出し、先端部を倒木材に係
止する。その作業後、遠隔操作スイッチ２９のボタン３
０を押してクラッチ２５をＯＮさせ、動力部１３により
ドラム１２を駆動してワイヤロープ６を巻き取らせるこ
とにより倒木材を荷台側面まで引き寄せる（図２の５ａ
位置）。倒木材５を荷台側面まで引き寄せた後、荷台１
１と平行に配置し直し（図２の５ｂ位置）、引き続き巻
き上げると、その巻上げ位置ａは滑車１９が荷台最外側
１６より倒木材５の略半径より外側となっていることか
ら、倒木材５は支柱１５に引っ掛かることなく荷台１１
より上方にスムーズに巻き上げることができる。その
後、ドラム１２の巻き降ろし操作を行うと、電動油圧ポ
ンプ２１に通電され油圧シリンダ２１がブーム１８を巻
き降ろし位置ｂ（図２参照）まで後退動作させる。ブー
ム１８の後退により滑車１９が荷台内に配置されるか
ら、引き続きドラム１２を巻き降ろし動作させると、倒
木材５は荷台１１内（図２の５ｃ位置）にスムーズに自
動的に積載することができる。
ールを備えた林内作業車Ａでは、まず、遠隔操作スイッ
チ２９の操作ボタン３１により、ドラム１２のクラッチ
２５をＯＦＦにしてドラム１２と動力部１３との連結を
断つ。このとき、クラッチ２５のＯＦＦに連動してブー
ム１８が前進し先端の滑車１９を巻上位置ａ（図２参
照）に配置させる。また、前記クラッチ２５のＯＦＦ操
作により、ドラム１２はフリーとなっているので、ブー
ム先端の滑車１９からワイヤロープ６を手作業で繰り出
すことができる。従って、次にそのワイヤロープ６を林
内の倒木材に達するまで繰り出し、先端部を倒木材に係
止する。その作業後、遠隔操作スイッチ２９のボタン３
０を押してクラッチ２５をＯＮさせ、動力部１３により
ドラム１２を駆動してワイヤロープ６を巻き取らせるこ
とにより倒木材を荷台側面まで引き寄せる（図２の５ａ
位置）。倒木材５を荷台側面まで引き寄せた後、荷台１
１と平行に配置し直し（図２の５ｂ位置）、引き続き巻
き上げると、その巻上げ位置ａは滑車１９が荷台最外側
１６より倒木材５の略半径より外側となっていることか
ら、倒木材５は支柱１５に引っ掛かることなく荷台１１
より上方にスムーズに巻き上げることができる。その
後、ドラム１２の巻き降ろし操作を行うと、電動油圧ポ
ンプ２１に通電され油圧シリンダ２１がブーム１８を巻
き降ろし位置ｂ（図２参照）まで後退動作させる。ブー
ム１８の後退により滑車１９が荷台内に配置されるか
ら、引き続きドラム１２を巻き降ろし動作させると、倒
木材５は荷台１１内（図２の５ｃ位置）にスムーズに自
動的に積載することができる。
【００２１】以上、説明してきたように本実施の形態の
ポールを備えた林内作業車Ａにあっては、山林内の倒木
材を林内作業車の荷台１１の近くまで引き込み巻き上げ
た後、倒木材の巻き降ろしを行うと、倒木材を自動的に
荷台内に移動させて積載していくから、困難な作業を一
人で簡単に、しかも安全に行うことができる。油圧シリ
ンダ３側に電動油圧ポンプ２１を一体に備えさせたの
で、クローラ本体１側には駆動部１３から動力を取り出
して油圧を発生させるような大掛かりな改造を加える必
要がなく、ポール２の改造と電気的な配線のみを行えば
良いので、費用や手間も簡単で済み、使用中の機種も簡
単に改良することができるなどの利点がある。
ポールを備えた林内作業車Ａにあっては、山林内の倒木
材を林内作業車の荷台１１の近くまで引き込み巻き上げ
た後、倒木材の巻き降ろしを行うと、倒木材を自動的に
荷台内に移動させて積載していくから、困難な作業を一
人で簡単に、しかも安全に行うことができる。油圧シリ
ンダ３側に電動油圧ポンプ２１を一体に備えさせたの
で、クローラ本体１側には駆動部１３から動力を取り出
して油圧を発生させるような大掛かりな改造を加える必
要がなく、ポール２の改造と電気的な配線のみを行えば
良いので、費用や手間も簡単で済み、使用中の機種も簡
単に改良することができるなどの利点がある。
【００２２】以上、本発明の実施の形態を説明してきた
が、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限定され
るものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、滑車の位置
を変更させるアクチュエータとして電動油圧ポンプを一
体に備えた油圧シリンダを使用するとしたが、ねじ軸を
電動機で駆動してロッドを進退させるような電気機械式
のシリンダを使用することもできる。滑車の巻上位置と
巻き降ろし位置の設定は任意である。操作部が有する機
能は任意であり、過荷重や転倒防止の監視を行うものが
あっても良い。コードレスの遠隔操作スイッチはクロー
ラ自体の操縦部を備えていても良い。
が、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限定され
るものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、滑車の位置
を変更させるアクチュエータとして電動油圧ポンプを一
体に備えた油圧シリンダを使用するとしたが、ねじ軸を
電動機で駆動してロッドを進退させるような電気機械式
のシリンダを使用することもできる。滑車の巻上位置と
巻き降ろし位置の設定は任意である。操作部が有する機
能は任意であり、過荷重や転倒防止の監視を行うものが
あっても良い。コードレスの遠隔操作スイッチはクロー
ラ自体の操縦部を備えていても良い。
【００２３】
【発明の効果】以上、説明してきたように本発明のポー
ルを備えた林内作業車にあっては、前記構成としたた
め、山林内の倒木材を林内作業車の荷台近くまで引き込
んだ後巻き上げて荷台に積載していく困難な作業を一人
でも簡単に、しかも安全に行うことができる。油圧シリ
ンダ側に電動油圧ポンプを備えさせたので、クローラ本
体側には駆動部から動力を取り出して油圧を発生させる
ような大掛かりな改造を加える必要がなく、ポールの改
造と電気的な配線のみを行えば良いので、費用や手間も
簡単で済み、使用中の機種も簡単に改良することができ
るなどの利点がある。倒木材を荷台の外から積み込むと
き、オペレータは只巻き上げ巻き降ろし操作を行うだけ
でブームの位置決め操作が自動で行われ、熟練したオペ
レータでなくとも常にスムーズに滑車を正確な位置に移
動させ、常に最良の積載状態を得ることができる。操作
を遠隔操作式にすることにより、倒木材を巻き降ろして
荷台に積載するとき、巻き降ろす倒木材を確認しなが
ら、あるいは巻き降ろし位置にガイドしながら一人でも
安全に、簡単に作業することができるなどの効果が得ら
れる。
ルを備えた林内作業車にあっては、前記構成としたた
め、山林内の倒木材を林内作業車の荷台近くまで引き込
んだ後巻き上げて荷台に積載していく困難な作業を一人
でも簡単に、しかも安全に行うことができる。油圧シリ
ンダ側に電動油圧ポンプを備えさせたので、クローラ本
体側には駆動部から動力を取り出して油圧を発生させる
ような大掛かりな改造を加える必要がなく、ポールの改
造と電気的な配線のみを行えば良いので、費用や手間も
簡単で済み、使用中の機種も簡単に改良することができ
るなどの利点がある。倒木材を荷台の外から積み込むと
き、オペレータは只巻き上げ巻き降ろし操作を行うだけ
でブームの位置決め操作が自動で行われ、熟練したオペ
レータでなくとも常にスムーズに滑車を正確な位置に移
動させ、常に最良の積載状態を得ることができる。操作
を遠隔操作式にすることにより、倒木材を巻き降ろして
荷台に積載するとき、巻き降ろす倒木材を確認しなが
ら、あるいは巻き降ろし位置にガイドしながら一人でも
安全に、簡単に作業することができるなどの効果が得ら
れる。
【図１】本発明実施の形態のポールを備えた林内作業車
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図２】実施の形態の倒木材の積み込み作業を示す説明
図である。
図である。
【図３】実施の形態のポールを備えた林内作業車を示す
平面図である。
平面図である。
【図４】実施の形態の制御方法を示すブロック図であ
る。
る。
Ａ ポールを備えた林内作業車
ａ 倒木材の巻き上げ位置
ｂ 倒木材の巻き降ろし位置
１ クローラ本体
２ ポール
３ 油圧シリンダ
４ 制御部
５ 倒木材
５ａ 引き込み位置の倒木材位置
５ｂ 巻き上げ位置の倒木材位置
５ｃ 巻き降ろし位置の倒木材位置
６ ワイヤロープ
１１ 荷台
１２ ドラム
１３ 動力部
１５ 支柱（荷台端部）
１６ 荷台端部
１７ アーム
１８ ブーム
１９ ブーム先端の滑車
２１ 電動油圧ポンプ
２５ クラッチ
２６ クラッチのＯＦＦ信号を出力するセンサ
２９ コードレスの遠隔操作スイッチ
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B66C 23/36
Claims (5)
- 【請求項１】 車体に立設したポールのアーム先端から
繰り出したワイヤロープにより山林内の倒木材を林内作
業車の荷台近くまで引き込んだ後、引き続きそのワイヤ
ロープで倒木材を巻き上げて荷台に積載していくように
したポールを備えた林内作業車において、 前記ワイヤロープの巻き取り用ドラムを動力源に連結さ
せるクラッチと、 前記クラッチのＯＦＦ動作に連動して前記ポールのアー
ムから前進動作し先端に取り付けた滑車を荷台外側に配
置させると共に後退動作の指示により前記滑車を荷台内
側に配置させるブームと、を備えたことを特徴とするポ
ールを備えた林内作業車。 - 【請求項２】 クラッチのＯＦＦ動作を検知するセンサ
ーと、センサーからのＯＦＦ動作信号によりブームを前
進させるアクチュエータとを有することを特徴とする請
求項１記載のポールを備えた林内作業車。 - 【請求項３】 アクチュエータが電動油圧ポンプをシリ
ンダ本体に一体に備えた油圧シリンダであることを特徴
とする請求項２記載のポールを備えた林内作業車。 - 【請求項４】 ブームは、そのブームが前進位置にある
とき巻き取り用ドラムの巻き降ろし操作によって後退動
作するように設けられていることを特徴とする請求項１
ないし請求項３のうちいずれかの項に記載のポールを備
えた林内作業車。 - 【請求項５】 林内作業車の積み込み操作用の制御部が
コードレスの遠隔操作部を有することを特徴とする請求
項４記載のポールを備えた林内作業車。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000231282A JP3376559B2 (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | ポールを備えた林内作業車 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000231282A JP3376559B2 (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | ポールを備えた林内作業車 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002046980A JP2002046980A (ja) | 2002-02-12 |
| JP3376559B2 true JP3376559B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=18724143
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000231282A Expired - Fee Related JP3376559B2 (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | ポールを備えた林内作業車 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3376559B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB201317471D0 (en) * | 2013-10-02 | 2013-11-13 | Hook Up Solutions Llp | Trolley |
-
2000
- 2000-07-31 JP JP2000231282A patent/JP3376559B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2002046980A (ja) | 2002-02-12 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4352434A (en) | Pendant supported hydraulic extensible boom | |
| US4310098A (en) | Portable boom structure | |
| CN111115496A (zh) | 死畜搬运车及搬运作业方法 | |
| JP3376559B2 (ja) | ポールを備えた林内作業車 | |
| JP2000044173A (ja) | 移動式クレーンのジブ張出・格納装置 | |
| CN209815539U (zh) | 一种副臂助力收放装置 | |
| JP3310241B2 (ja) | 杭打機のリーダの立設方法及びその装置 | |
| CN212024659U (zh) | 死畜搬运车 | |
| JPH04125297A (ja) | クレーンのジブ張出し、格納装置 | |
| CA1223843A (en) | Floating sheave-type pendant pay-out system for pendant supported boom | |
| JP5390113B2 (ja) | 作業車 | |
| JP3188742U (ja) | 集材用の簡易設置型電動ウインチ | |
| JP3478499B2 (ja) | 林内作業車のアーム構造 | |
| CN109969992B (zh) | 折叠臂电力电缆电动作业铲车 | |
| CN218984631U (zh) | 履带展卷设备和履带式机械生产线 | |
| CN114524371B (zh) | 一种门式起重机及其吊装方法 | |
| JPH0544394Y2 (ja) | ||
| KR102680607B1 (ko) | 카운터지브 일체형 유압식 러핑 타워크레인 | |
| CN214298739U (zh) | 一种应急收放电缆设备 | |
| CN109879210B (zh) | 伸缩臂电缆手动作业铲车 | |
| JP3748582B2 (ja) | 自走式クレ−ンにおけるフックブロックの格納解除装置 | |
| JP2567985Y2 (ja) | 昇降用伸縮マストの伸縮機構 | |
| US20170174479A1 (en) | Cable logging system | |
| RU2216462C2 (ru) | Погрузчик бортовой | |
| JPH0544390Y2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081206 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081206 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091206 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091206 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101206 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111206 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121206 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131206 Year of fee payment: 11 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |