JP3375768B2 - ねじ部のストッパ構造 - Google Patents

ねじ部のストッパ構造

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はねじ部のストッパ構造に
関する。すなわち、昇降脚やジャッキ等のねじ部のスト
ッパ構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図4は、この種従来例のねじ部のストッ
パ構造の正断面図である。ねじを用いた昇降脚やジャッ
キ等において、2段式のものの内側のねじ部や図示のよ
うに1段式のもののねじ部のストッパ構造は、従来、次
のようになっていた。すなわち、モータ等の駆動源(図
示せず)にて正逆に回転駆動される雄ねじ1と、この雄
ねじ1に螺合されると共に、ラム2等を介し回転不能か
つ軸方向(伸長方向Aや縮小方向B)に往復移動可能な
雌ねじ3と、からなるねじ部の端について、従来は、雄
ねじ1の先端4付近に、例えば略ナット状のストッパ部
材5が設けられていた。そして伸長限での停止に際して
は、伸長限つまり移動限に達した雌ねじ3の端面6が、
雄ねじ1の先端4付近に設けられたストッパ部材5面に
対し、全面的に面接触していた。そしてこの場合、この
種従来例にあっては、モータ等からの駆動トルクに基づ
く推力が、そのまま、雌ねじ3の端面6と雄ねじ1側の
ストッパ部材5面との間に作用しつつ、両者が全面的に
面接触し、摩擦力にて停止するようになっていた。つま
り、回転する雄ねじ1側先端4付近のストッパ部材5面
に対し、雌ねじ3側の端面6が、大きな押圧力にて滑り
ながら徐々に押し付けられ、遂には締り込むように全面
的に面接触し、強く圧接された状態で停止していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。第1
に、このように伸長限に達して停止した状態から、雄ね
じ1を、モータ等の駆動源にて逆方向に回転駆動させて
縮小しようとした際、伸長時より大きな駆動トルクを要
していた。すなわち、従来のねじ部のストッパ構造で
は、伸長限にて停止した状態において、上述により雄ね
じ1側先端4付近のストッパ部材5面と雌ねじ3側の端
面6とが、締り込むように全面的に面接触し強く圧接し
ているので、雌ねじ3を離反そして縮小させるべく、雄
ねじ1を逆方向に回転駆動させるためには、伸長時より
その分だけ大きな駆動トルクを要していた。そして、モ
ータ等の駆動源にその能力がない場合には、他からその
為の力を付加しない限り縮小できなくなる事態も発生
し、問題となっていた。 【0004】第2に、又このように、雄ねじ1側の先端
4付近のストッパ部材5面と雌ねじ3側の端面6とが、
締り込むように全面的に面接触し強く圧接しているの
で、例え大きな駆動トルクにて、両者を離反そして縮小
させるべく雄ねじ1を逆方向に回転駆動できたとして
も、ショックが大きかった。すなわち、従来のねじ部の
ストッパ構造にあっては、伸長限からの縮小時におい
て、両者の接触面が離反する際のショックが大きく、音
や振動等を伴うことがあるという問題も指摘されてい
た。 【0005】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、雄ね
じ側のストッパ部ストッパ面と、雌ねじ側の対応ストッ
パ部対応ストッパ面とが、雌ねじの端が雄ねじの端付近
の伸長限に達した際、雄ねじの回転方向において当接す
る位置関係に設定されており、もって、雄ねじの回転を
停止するようにしたことにより、第1に、伸長限からの
縮小時に、特に大きな駆動トルクを要すことなくスムー
ズに縮小でき、第2に、伸長限からの縮小時のショック
も回避され、第3に、容易に加工,製作も可能な、ねじ
部のストッパ構造を提案することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。すなわち、この
ねじ部のストッパ構造は、ねじを用いた昇降脚やジャッ
キ等において用いられ、正逆に回転駆動可能な雄ねじ
と、該雄ねじに螺合されると共に回転不能かつ軸方向に
往復移動可能な雌ねじと、該雄ねじの端付近に設けられ
たストッパ部と、該ストッパ部と対向する該雌ねじの端
に設けられた対応ストッパ部と、を有してなる。そし
て、該雄ねじの先端付近には、パワーロックを介しスク
リューエンドが取り付け固定されている。該スクリュー
エンドは、該雄ねじの円周方向に回転可能かつ自由に位
置決めできると共に、所定位置にて該パワーロックのボ
ルトを締めることにより固定され、端部が該雄ねじの先
端付近に外嵌されている。該ストッパ部は、該スクリュ
ーエンドの端面に一体形成され、該スクリューエンドの
端面から突出形成されると共に、その側端面がストッパ
面となっている。該ストッパ面は、該雄ねじの軸芯から
の放射面上に位置すると共に、該スクリューエンドの端
に対し段面状に突出している。該対応ストッパ部は、該
雄ねじの先端に対向する該雌ねじの端面に一体形成さ
れ、該雌ねじの端面から突出形成されると共に、その側
端面が対応ストッパ面となっている。該対応ストッパ面
は、該雄ねじそして該雌ねじの軸芯からの放射面上に位
置すると共に、該雌ねじの端面に対し段面状に突出して
いる。そして、該雄ねじ側のストッパ部と該雌ねじ側の
対応ストッパ部とは、該雌ねじの端面が該雄ねじの端付
近の伸長限つまり移動限に達した際、段面状の該ストッ
パ面と対応ストッパ面とが、該雄ねじの回転方向におい
て当接する位置関係に設定されており、もって該雄ねじ
の回転を停止可能となっていること、を特徴とする。 【0007】 【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。ねじを用いた昇降脚やジャッキ等にあ
っては、雄ねじが、モータ等の駆動源にて正逆に回転駆
動されることにより、これと螺合した雌ねじが、軸方向
の伸長方向や縮小方向に往復移動される。そして、この
ねじ部のストッパ構造にあっては、雌ねじの端面が、雄
ねじの先端付近の伸長限つまり移動限に達すると、雄ね
じ側のストッパ部ストッパ面と、雌ねじ側の対応ストッ
パ部対応ストッパ面とが、雄ねじの回転方向において当
接する。このような両者の当接により、雄ねじの回転が
停止すると共に、雌ねじの移動も停止する。そこで、ね
じ部のストッパ構造にあっては、次の第1,第2のよう
になる。 【0008】第1に、伸長限からの縮小時に、特に大き
な駆動トルクを要することなく、スムーズに縮小可能と
なる。すなわち、伸長限に達して停止した状態において
は、雄ねじ側のストッパ部ストッパ面と雌ねじ側の対応
ストッパ部対応ストッパ面とが、雄ねじの回転方向にお
いて当接している。つまり、雄ねじ側と雌ねじ側とは、
駆動トルクに基づく推力により締り込むように全面的に
面接触することはなく、摩擦力にて停止し強く圧接され
るようなこともなく、推力が加わらない単に回転方向で
の僅かな面での当接により停止している。従って事後、
雄ねじを逆方向に回転駆動して縮小する際、伸長時に比
し特に大きな駆動トルクを要することはなく、モータ等
の駆動源により大きな能力が要求されることもなく、そ
のままスムーズに雄ねじが逆方向に回転駆動され、雌ね
じが縮小方向に移動される。第2に、伸長限からの縮小
時のショックも回避される。すなわち、このように雄ね
じ側のストッパ部ストッパ面と雌ねじ側の対応ストッパ
部対応ストッパ面との当接に基づき、伸長限からの縮小
が、特に大きな駆動トルクを要することなくスムーズに
実施されるので、伸長限からの縮小時のショックも回避
される。つまり、雄ねじ側と雌ねじ側とが、全面的に面
接触しつつ強く圧接されている訳ではないので、両者は
容易に離反し、音や振動等が発生することもない。第3
に、このようなストッパ部や対応ストッパ部は、容易に
加工,製作可能である。 【0009】 【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例の
正断面図である。図2は本発明の第2実施例を示し、
(1)図は、雄ねじの端付近の正面図、(2)図は、雄
ねじの端付近の側面図である。図3も同第2実施例を示
し、(1)図は、雌ねじの端付近の側面図、(2)図
は、雌ねじの端付近の正面図である。 【0010】このねじ部のストッパ構造は、ねじを用い
た昇降脚やジャッキ等における、2段式のものの内側の
ねじ部や、図示のように1段式のもののねじ部に関す
る。そして、まずこのねじ部は、正逆に回転駆動可能な
雄ねじ1と、雄ねじ1に螺合されると共に回転不能かつ
軸方向に往復移動可能な雌ねじ3と、を有してなる。 【0011】これらについて更に詳述すると、雄ねじ1
は、付設された電動モータや油圧モータ等の各種モータ
や手動方式その他の駆動源(図示せず)にて、正逆に回
転駆動されると共に、軸方向には移動不能に不動部に保
持されている。雌ねじ3は、雄ねじ1と螺合され、軸方
向に沿い伸長方向Aや縮小方向Bに往復移動可能である
と共に、ラム2の基端部にピン7にて取り付け固定され
ている。ラム2は、雄ねじ1とほぼ見合った長さの円筒
状をなし、基端部内に雌ねじ3が固定されると共に、こ
の雌ねじ3と螺合しつつ雄ねじ1が、ラム2の基端側か
らラム2内に同軸に挿通されている。そしてラム2は、
シリンダ(図示せず)内にキーとキー溝等を介し、回転
不能かつ往復移動可能に配されており、ラム2と一体を
なす雌ねじ3も、回転不能かつ往復移動可能となってい
る。もって、雄ねじ1が正逆に回転駆動されると、雄ね
じ1と螺合する雌ねじ3が伸長方向Aや縮小方向Bに往
復移動され、雌ねじ3と一体をなすラム2がシリンダに
案内されつつ、先端部から外部に対し、伸長方向Aや縮
小方向Bに進退動するようになっている。 【0012】そして、このねじ部のストッパ構造は、こ
のような雄ねじ1の先端4付近に設けられたストッパ部
8と、ストッパ部8と対向する雌ねじ3の端面6に設け
られた対応ストッパ部9と、を有してなる。そして、こ
のストッパ部8と対応ストッパ部9は、雌ねじ3の端面
6が雄ねじ1の先端4付近の伸長限に達した際、雄ねじ
1の回転方向において当接すべく位置し、もって雄ねじ
1の回転を停止可能となっている。 【0013】これらについて詳述すると、まず図1の第
1実施例にあっては、雄ねじ1の先端4付近には、パワ
ーロック10を介し、スクリューエンド11が取り付け
固定されている。スクリューエンド11は、雄ねじ1の
円周方向に回動可能で自由に位置決めできると共に、所
定位置にてパワーロック10のボルト12を締めること
により、雄ねじ1の先端4付近に取り付け固定される。
そしてスクリューエンド11の端部は、雄ねじ1の先端
4付近に対し上下間隙を存しつつ外嵌されており、この
ようなスクリューエンド11の端面に、ストッパ部8が
一体形成されている。このストッパ部8は、スクリュー
エンド11の端面から略つる巻き状に傾斜しつつ徐々に
突出形成されると共に、その側端面がストッパ面13と
なっており、ストッパ面13は、雄ねじ1の軸芯からの
放射面上に位置すると共に、スクリューエンド11の端
に対し段面状に突出している。 【0014】対応ストッパ部9は、このような雄ねじ1
側のストッパ部8に対応して、雌ねじ3側の端面6に一
体形成されている。すなわち、この対応ストッパ部9
は、雄ねじ1の先端4に対向する雌ねじ3の端面6か
ら、略つる巻き状に傾斜しつつ徐々に突出形成され、そ
の側端面が対応ストッパ面14となっており、対応スト
ッパ面14は、雄ねじ1そして雌ねじ3の軸芯からの放
射面上に位置すると共に、雌ねじ3の端面6に対し段面
状に突出している。もって、雄ねじ1側のストッパ部8
と雌ねじ3側の対応ストッパ部9とは、雌ねじ3の端面
6が雄ねじ1の先端4付近の伸長限つまり移動限に達し
た際、その段面状のストッパ面13と対応ストッパ面1
4とが、雄ねじ1の回転方向において当接する位置関係
に設定されている。なお、このようなストッパ部8のス
トッパ面13のスクリューエンド11端面からの突出
幅、および、対応ストッパ部9の対応ストッパ面14の
雌ねじ3の端面6からの突出幅は、それぞれ、雄ねじ1
や雌ねじ3のリードより若干小さい寸法に設定されてい
る。第1実施例のストッパ部8や対応ストッパ部9は、
このようになっている。 【0015】次に、図2や図3に示した第2実施例のス
トッパ部8や対応ストッパ部9について述べる。この第
2実施例において、雄ねじ1側のストッパ部8は、図2
に示したように、スクリューエンド11の端面から、断
面コ字状に一体的に突出形成されている。つまり、前述
した第1実施例のストッパ部8のように、スクリューエ
ンド11の端面から、略つる巻き状に傾斜しつつ徐々に
突出形成されるのではなく、角形状に突出形成されてい
る。又、雌ねじ3側の対応ストッパ部9も、これに準じ
図3に示したように、雌ねじ3の端面6から角形状に突
出形成されている。なお、このような第2実施例のスト
ッパ部8や対応ストッパ部9について、そのストッパ面
13,対応ストッパ面14,その他の構成,機能,相互
関係等は、第1実施例について前述したところに準じる
ので、その説明は省略する。 【0016】ところで、前述した第1実施例のストッパ
部8や対応ストッパ部9は、駆動トルクが大きい場合に
も容易に対応可能であり、NC旋盤等を用いれば容易に
加工,製作可能である。これに対し、第2実施例のスト
ッパ部8や対応ストッパ部9は、駆動トルクが比較的小
さい場合に適しており、フライス加工等にて容易に加
工,製作可能である。 【0017】なお、駆動トルクが非常に小さい場合に
は、第3実施例(図示せず)として、第2実施例のスト
ッパ部8や対応ストッパ部9に代え、ピンを立設するよ
うにすることも可能である。すなわち第3実施例にあっ
ては、雄ねじ1側のストッパ部8として、スクリューエ
ンド11(図1,図2等を参照)の端面から、軸方向に
ピンを圧入立設すると共に、雌ねじ3側の対応ストッパ
部9として、雌ねじ3の端面6(図1,図3等を参照)
からピンを圧入立設し、もって、このようなピン製のス
トッパ部8と対応ストッパ部9とを、当接可能に配する
ようにしてもよい。更に第4実施例として、このような
第2実施例と第3実施例の中間形態も考えられる。つま
り、雄ねじ1側のストッパ部8や雌ねじ3側の対応スト
ッパ部9のうち、いずれか一方について、第2実施例に
示した角形状のものを採用すると共に、他方について
は、第3実施例に示したピンを採用することも可能であ
る。なお、図1および図3中15はフランジ部であり、
フランジ部15は雌ねじ3の基端に一体的に固設されて
いる。図3中16は、雌ねじ3のねじ穴である。 【0018】本発明は、以上のように構成されている。
そこで以下のようになる。ねじを用いた昇降脚やジャッ
キ等にあっては、雄ねじ1が、モータ等の駆動源にて正
逆に回転駆動されることにより、これと螺合した雌ねじ
3そしてラム2が、軸方向の伸長方向Aや縮小方向Bに
往復移動される。そして、このねじ部のストッパ構造に
あっては、雌ねじ3の端面6が、雄ねじ1の先端4付近
の伸長限つまり移動限に達すると、雄ねじ1側のストッ
パ部8のストッパ面13と雌ねじ3側の対応ストッパ部
9の対応ストッパ面14とが、雄ねじ1の回転方向にお
いて当接する。このような両者の当接により、雄ねじ1
の回転が停止すると共に、雌ねじ3の移動も停止する。
さてそこで、このねじ部のストッパ構造にあっては、次
の第1,第2のようになる。 【0019】第1に、伸長限に達して停止した状態にお
いては、雄ねじ1側のストッパ部8のストッパ面13と
雌ねじ3側の対応ストッパ部9の対応ストッパ面14と
が、雄ねじ1の回転方向において当接している。つまり
雄ねじ1側と雌ねじ3側とは、前述した図4のこの種従
来例のように、駆動トルクに基づく推力により締り込む
ように全面的に面接触し、摩擦力にて停止し強く圧接さ
れるようなことはなく、推力が加わらない単に回転方向
での僅かな面での当接により停止している。従って事
後、雄ねじ1を逆方向に回転駆動して縮小する際、伸長
時に比し特に大きな駆動トルクを要することはなく、モ
ータ等の駆動源により大きな能力が要求されることもな
く、そのままスムーズに雄ねじ1が逆方向に回転駆動さ
れ、雌ねじ3が縮小方向Bに移動される。 【0020】第2に、このように雄ねじ1側のストッパ
部8のストッパ面13と雌ねじ3側の対応ストッパ部9
の対応ストッパ面14との当接に基づき、伸長限からの
縮小が、特に大きな駆動トルクを要することなくスムー
ズに実施されるので、伸長限からの縮小時のショックも
回避される。つまり雄ねじ1側と雌ねじ3側とが、前述
した図4のこの種従来例のように、全面的に面接触しつ
つ強く圧接されている訳ではないので、両者は容易に離
反し、音や振動等が発生することもない。 【0021】 【発明の効果】本発明に係るねじ部のストッパ構造は、
以上説明したように、雄ねじ側のストッパ部ストッパ面
と、雌ねじ側の対応ストッパ部対応ストッパ面とが、雌
ねじの端が雄ねじの端付近の伸長限に達した際、雄ねじ
の回転方向において当接する位置関係に設定されてお
り、もって、雄ねじの回転を停止するようにしたことに
より、次の効果を発揮する。 【0022】第1に、伸長限からの縮小時に、特に大き
な駆動トルクを要すことなく、スムーズに縮小可能であ
る。すなわち、このねじ部のストッパ構造にあっては、
伸長限に達して停止した状態から、雄ねじを逆方向に回
転駆動して縮小しようとした際、伸長時より大きな駆動
トルクを要することはなく、前述したこの種従来例のよ
うに、駆動源に予めその為の大きな能力が要求された
り、他からその為の力を付加する必要もなく、スムーズ
に縮小可能となる。 【0023】第2に、伸長限からの縮小時のショックも
回避される。すなわち、このねじ部のストッパ構造にあ
っては、上述したように、伸長限からの縮小時に、特に
大きな駆動トルクを要することなくスムーズに縮小可能
であり、前述したこの種従来例のように、音や振動等を
伴うことなく特にショックもなく、縮小可能である。第
3に、このねじ部のストッパ構造は、そのストッパ部や
対応ストッパ部が、容易に加工,製作可能である。この
ように、この種従来例に存した問題点が一掃される等、
本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがあ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るねじ部のストッパ構造の第1実施
例を示す、正断面図である。 【図2】本発明の第2実施例を示し、(1)図は、雄ね
じの端付近の正面図、(2)図は、雄ねじの端付近の側
面図である。 【図3】同第2実施例を示し、(1)図は、雌ねじの端
付近の側面図、(2)図は、雌ねじの端付近の正面図で
ある。 【図4】この種従来例のねじ部のストッパ構造の正断面
図である。 【符号の説明】 1 雄ねじ 2 ラム 3 雌ねじ 4 先端 5 ストッパ部材 6 端面 7 ピン 8 ストッパ部 9 対応ストッパ部 10 パワーロック 11 スクリューエンド 12 ボルト 13 ストッパ面 14 対応ストッパ面 15 フランジ部 16 ねじ穴 A 伸長方向 B 縮小方向

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ねじを用いた昇降脚やジャッキ等におい
    て用いられるねじ部のストッパ構造であって、正逆に回
    転駆動可能な雄ねじと、該雄ねじに螺合されると共に回
    転不能かつ軸方向に往復移動可能な雌ねじと、該雄ねじ
    の端付近に設けられたストッパ部と、該ストッパ部と対
    向する該雌ねじの端に設けられた対応ストッパ部と、を
    有してなり、 該雄ねじの先端付近には、パワーロックを介しスクリュ
    ーエンドが取り付け固定されており、該スクリューエン
    ドは、該雄ねじの円周方向に回転可能かつ自由に位置決
    めできると共に、所定位置にて該パワーロックのボルト
    を締めることにより固定され、端部が該雄ねじの先端付
    近に外嵌されており、 該ストッパ部は、該スクリューエンドの端面に一体形成
    され、該スクリューエンドの端面から突出形成されると
    共に、その側端面がストッパ面となっており、該ストッ
    パ面は、該雄ねじの軸芯からの放射面上に位置すると共
    に、該スクリューエンドの端に対し段面状に突出してお
    り、 該対応ストッパ部は、該雄ねじの先端に対向する該雌ね
    じの端面に一体形成され、該雌ねじの端面から突出形成
    されると共に、その側端面が対応ストッパ面となってお
    り、該対応ストッパ面は、該雄ねじそして該雌ねじの軸
    芯からの放射面上に位置すると共に、該雌ねじの端面に
    対し段面状に突出しており、 該雄ねじ側のストッパ部と該雌ねじ側の対応ストッパ部
    とは、該雌ねじの端面が該雄ねじの端付近の伸長限つま
    り移動限に達した際、段面状の該ストッパ面と対応スト
    ッパ面とが、該雄ねじの回転方向において当接する位置
    関係に設定されており、もって該雄ねじの回転を停止可
    能となっていること、を特徴とするねじ部のストッパ構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013508011A (ja) * 2009-10-14 2013-03-07 コリア インスティチュート オブ インダストリアル テクノロジー 昇降駆動モジュールがヒンジ結合された昇降椅子

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013508011A (ja) * 2009-10-14 2013-03-07 コリア インスティチュート オブ インダストリアル テクノロジー 昇降駆動モジュールがヒンジ結合された昇降椅子

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