JP3375677B2 - 用紙綴じ具 - Google Patents

用紙綴じ具

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JP3375677B2
JP3375677B2 JP12948593A JP12948593A JP3375677B2 JP 3375677 B2 JP3375677 B2 JP 3375677B2 JP 12948593 A JP12948593 A JP 12948593A JP 12948593 A JP12948593 A JP 12948593A JP 3375677 B2 JP3375677 B2 JP 3375677B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、用紙綴じ具、特に多穴
用紙を綴込むための綴じリングハーフを有し、綴じリン
グハーフを持ったリングベースを左右方向に摺動させる
ことによって綴じリングハーフの開閉を行う用紙綴じ具
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、多穴用紙の綴じ込みにはリング
ファイル等として知られている綴じ具が広く用いられて
おり、任意の用紙を着脱可能である等の利点からファイ
リングシステムの主要な要素を構成している。
【0003】この種のリングファイルは、通常開閉可能
なリングハーフがバネ付勢されており、開状態と閉状態
の両位置にラッチ可能である。
【0004】しかしながら、このようなバネ付勢された
リングハーフをそれぞれ回動させる綴じ具においては、
前記ラッチのために強力なバネ付勢力を必要とし、使用
中に指先をリングハーフによって挾んでしまうという問
題があった。
【0005】従来における改良された用紙綴じ具では、
前述したリングハーフを摺動させることによって開閉を
容易に行う構造が提案されている。
【0006】従来においてこのような摺動型綴じ具は例
えば実開昭55−31607号として知られている。
【0007】この従来構造によれば、それぞれ対向して
配置されるリングハーフを有する固定体と摺動体を設
け、前記摺動体にはその長手方向に設けられた誘導溝に
嵌合して往復する開閉杆が設けられている。そして、こ
の開閉杆には連杆の一端が回動自在に設けられ、この連
杆の他端を前記固定体の内壁に回動自在に設けた構造か
らなる。従って、この従来装置によれば、前記開閉杆を
前記摺動体の長手方向に往復移動させることにより、前
記連杆を回動させ、この結果前記摺動体を前記固定体の
長手方向とは直交する方向に動かし、リングハーフを左
右に開閉させることができる。
【0008】また、従来の他の構造として実開昭62−
180578号が知られており、この従来構造によれ
ば、綴じ込みリングハーフを有する基体の長手方向に摺
動自在にスライドレバーが装着されている。そして、リ
ングハーフを有するスライダが前記スライドレバーに対
し横方向に摺動自在に装着されている。そして、このス
ライダとスライドレバーとは、回動可能なリンクにより
連結されている。従って、この従来装置によれば、前記
スライドレバーを基体の長手方向へ移動させることによ
り、前記リンクを回動させて、スライダをスライドレバ
ーに対し横方向に摺動させ、この結果、リングハーフを
左右に開閉させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来装置においては、いずれもレバー及びリンク機構
を用いて摺動体の移動を行っており、綴じ具が大型化し
てしまうという問題があった。
【0010】特に、従来構造では、操作部の移動領域を
確保しなければならず、また操作部の動きに比して綴じ
リングハーフの移動量が余り大きくとれないという問題
があった。
【0011】本発明は上記従来の課題に鑑みなされたも
のであり、その目的は、簡単な構造で、綴じリングハー
フの開き量を十分に確保することができ、かつ操作の容
易な用紙綴じ具を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る用紙綴じ具は、綴じ基板と第1及び第
2リングベースを含み、両リングベースに設けられた綴
じリングハーフの開閉をリングベースの摺動により行
う。
【0013】また、本発明において、前記第1リングベ
ースは基板に固定され、一方、第2リングベースは基板
と第1リングベースとの間に設けられた間隙に延伸した
スライダを有し、基板及び第1リングベースに対して摺
動することによりリングハーフの開閉を行う。
【0014】そして、本発明によれば、第2リングベー
スは、前記スライダ先端にラッチ爪を有し、リングハー
フの閉状態ではこれを確実にラッチすることができる。
そして、第2リングベースにはスライド摘みが設けら
れ、使用者はこのスライド摘みによって第2リングベー
スの摺動を容易に行うことができる。
【0015】また、本発明における用紙綴じ具は、基板
に対してそれぞれ摺動可能な第1及び第2リングベース
を設け、両リングベースの開閉によってリングハーフの
開き量を十分に大きく確保できる構造を提供する。
【0016】この構造によれば、両リングベースにはそ
れぞれスライダが設けられ、基板に設けられたスライド
溝内を前記スライダが動くことによってリングハーフの
開閉が行われる。そして、各リングベースと基板との間
には、所定のラッチ機構が設けられ、これによってリン
グハーフの閉状態がラッチされる。両リングベースには
それぞれスライド摘みが設けられており、スライド摘み
の移動によって両リングベースを基板に対して自由に摺
動させることができる。
【0017】
【作用】従って、本発明によれば、使用者がスライド摘
みを持ってリングベースをラッチ解除して容易にこれを
摺動することができ、リングハーフの開閉を極めて容易
に行うことができる。
【0018】また、リングハーフ閉状態においては、本
発明によるラッチ爪がこの閉状態をラッチし、綴じられ
た用紙が脱落することを確実に防止することができる。
【0019】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を説明する。
【0020】図1には本発明の第1実施例が示され、用
紙綴じ具は基板10とこの基板10に両端が固定された
第1リングベース11そして基板10及び第1リングベ
ース11に対して摺動する第2リングベース12を含
む。
【0021】前記基板10はほぼ矩形平板からなるが、
その表面には前記第1リングベース11を固定するため
の固定溝13,14そして後述する第2リングベース1
2のスライダを受け入れるスライド溝15そしてガイド
溝16,17が設けられている。この基板10はそれ自
体両リングベース11,12と同様にプラスチックの一
体成形品から形成することが好適である。
【0022】前記第1リングベース11は、各部を分解
した平面図である図2及び両リングベース11,12の
係合状態を基板10側から見た裏面図である図3から明
らかなように、その両端に固定リブ18,19が設けら
れており、この固定リブ18,19を前記基板10の固
定溝13,14に接着することにより、第1リングベー
ス11を基板10に対してしっかりと固定保持すること
ができる。この第1リングベース11にはその上面に一
対のリングハーフ20,21が一体形成されており、第
2リングベース12のリングハーフ22,23と協働し
て用紙を着脱可能な綴じリングを構成する。
【0023】第1リングベース11には前記基板10の
スライド溝15と対向する位置にスライド溝24が設け
られており、後述する第2リングベース12のスライダ
を両スライド溝15,24即ち、基板10と第1リング
ベース11との間に設けられた間隙内で摺動させること
ができる。
【0024】また、第1リングベース11は、図3の裏
面図から明らかなように、その両端にガイドさらい25
が設けられており、第2リングベース12の両端に設け
られている端ガイド26,27をこのガイドさらい25
が受け入れ、第2リングベース12の移動を滑らかに行
うことができる。また、前記両端ガイド26,27はス
トッパ耳26a,27aを有し、一方、固定リブ18,
19の一端にはそれぞれストッパ部18a,19aが設
けられており、図3に示すように、ストッパ耳26a,
27aがガイドさらい25内を摺動し、更に、ストッパ
部18a,19aにてその移動が規制されている。
【0025】従って、リングハーフ20/22,21/
23の開距離はガイドさらい25の大きさによって定め
られる。一方、第2リングベース12は前記基板10と
第1リングベース11との間に設けられた間隙即ちスラ
イド溝15,24へ延伸するスライダ30を有し、実施
例においては第2リングベース12から上方に直立して
設けられたスライド摘み31の先にこのスライダ30が
一体形成されている。そしてこのスライダ30の更に先
端にはラッチ爪32が山形の断面を持って形成されてお
り、実施例においては第1リングベース11の側面と係
合して第2リングベース12の閉状態でのラッチ作用を
行う。スライダ30は薄板部を延伸し、更に本体からル
ープ状に直立して設けられたスライド摘み31の更に先
に設けられているので、ラッチ爪32は第2リングベー
ス12の本体に対して十分な弾性を持って一体形成され
ることとなり、これによって後述する作用で詳細に説明
するように、スライド摘み31を持って第2リングベー
ス12を第1リングベース11から引き離す時に、ラッ
チ爪32はこの引き離し力によってスライダ30が容易
に撓んでラッチ解除される。
【0026】実施例においては、前記スライダ30と切
り溝33,34を介して切り離されたガイド受け35,
36が設けられ、このガイド受け35,36の裏面には
ガイド37,38が設けられている。従って、このガイ
ド37,38を前述した基板10のガイド溝16,17
に係合すれば、本実施例において第2リングベース12
の摺動を一層滑らかに行うことができる。
【0027】本発明に係る第1実施例は以上の構成から
なり、以下にその作用を図4,5を用いて説明する。
【0028】図4は、リングハーフ20/22,21/
23組が綴じた状態を示し、この時、第2リングベース
12のスライダ30は基板10と第1リングベース11
の間隙、即ち図1におけるスライド溝15,24内に伸
びている。そして、ラッチ爪32は第1リングベース1
1の側面から突出し、スライダ30のバネ力によって第
2リングベース12の閉位置をしっかりとラッチ固定し
ている。
【0029】本実施例において、図4の閉状態で、スラ
イド摘み31が両リングベース11,12のほぼ中央位
置にあることは実際の使用状態において極めて有用であ
り、用紙がリングハーフ組20/22,21/23に綴
じられた状態でもリングを開く時、用紙は左右に分れ、
スライド摘み31は用紙の綴じ枚数にかかわらず2分割
された用紙の中央に頭を出し、使用者が容易にこのスラ
イド摘み31を指で摘むことが可能である。
【0030】図5は使用者がスライド摘み31を持って
第2リングベース12を左方向へ引き離した状態を示し
ており、前記ラッチ爪32はスライダ30の弾性力によ
って基板10と第1リングベース11との間隙に入り込
み、容易に第2リングベース12が図5のように開くこ
とができる。この時の開き量は前述したようにストッパ
耳26a,27aのガイドさらい25内での移動量によ
って規制されている。そして、図5の開状態から図4の
閉状態に押し込む時は、単に使用者はスライド摘み31
を図5の右方向に押すのみでリングハーフ組20/2
2,21/23は綴じ状態に戻り、この綴じ状態はラッ
チ爪32の第1リングベース11側面へのラッチによっ
て確実に係止される。
【0031】図6〜図9には本発明の第2実施例が示さ
れており、前述した第1実施例と異なり、基板110に
対して第1及び第2リングベース111,112がそれ
ぞれ左右に摺動できることを特徴とする。基板110は
ほぼ矩形の平板からなりその表面には複数のガイドリブ
150が設けられており、両リングベース111,11
2の裏面に設けられているガイド溝151と係合するこ
とによって各リングベース111,112が平行に正し
く摺動することができる。
【0032】また、基板110の両端には、この固定リ
ブ152で縁取り形成されたスライド溝153が設けら
れ、このスライド溝153内を両リンクベース111,
112のスライダ154,155が移動することによ
り、各リングベース111,112の移動量を規制して
いる。各リングベース111,112のスライダ15
4,155がスライド溝153に挿入された後、固定リ
ブ152には止め板156,157が接着固定され、基
板110と両リングベース111,112の結合が完了
する。
【0033】本実施例においても、両リングベース11
1,112にはそれぞれ綴じリングハーフ120,12
1,122,123が設けられ、図6はリングハーフ組
120/122,121/123が開いた状態そして図
7にはこれらが閉じた状態が示されている。
【0034】更に、本実施例においても、両リングベー
ス111,112にはそれぞれスライド摘み130a,
130bが設けられており、使用者は容易にこれらの摘
み130を持ってリングベース111,112を左右に
開きあるいは閉じることができる。
【0035】第2実施例において、各リングベース11
1,112を基板110に対してラッチするため、それ
ぞれラッチ機構が設けられている。
【0036】図8にはリングベース111側のラッチ機
構が示され、リングベース111の裏面には適当な弾性
を有するラッチ板160が設けられている。このラッチ
板160の一部には突起161が設けられており、この
突起161を後述する基板110側の受穴と係合させる
ことによってリングベース111の開及び閉状態の位置
決めを行うことができる。
【0037】図8から明らかなように、基板110側に
はラッチ受け162がリングベース111側に向かって
僅かに突出して設けられており、このラッチ受け162
には受穴163が設けられている。
【0038】従って、リングベース111の突起161
を基板110の受穴163に係合すれば、所定位置での
リングベース111の位置決めを行うことができる。な
お、図8には詳細に示していないが、ラッチ受け162
側の受穴163はリングベース111の開き位置と閉じ
位置との両者に対応して2個設けられている。
【0039】勿論、基板110には、前記ラッチ板16
0を受け入れる溝164、そしてリングベース111に
は前記ラッチ受け162を受け入れる溝165が設けら
れている。
【0040】図9には、基板110の裏面から見たラッ
チ機構を示す。
【0041】本発明の第2実施例は以上の構成からな
り、以下にその作用を説明する。
【0042】図7は、綴じ具の綴じ状態を示しており、
第1実施例と同様に、スライド摘み130は両リングベ
ース111,112の中央に位置し、綴じ込んだ用紙を
両側に開いた時にこれらのスライド摘み130は容易に
使用者が操作できる位置に露出する。
【0043】本実施例においては、両スライド摘み13
0a,130bを左右に押し開くように移動させ、この
力によって図8に示したラッチ機構は突起161が受穴
163から外れ、各リングベース111,112は左右
に自由に摺動できる状態となる。
【0044】図6はこのようにして開いた状態を示し、
この開き位置は前述したようにスライダ154,155
にて規制されており、またこの開き位置にてラッチ板1
60の突起161はラッチ受け162の他の受穴163
と係合して開き位置を保持することができる。
【0045】図6の状態から図7への綴じ作用は以上と
逆に行えばよい。
【0046】図10,11,12には、本発明の第3実
施例が示されており、第1実施例と同様に基板210に
対して第1リングベース211が固定され、一方、第2
リングベース212が基板210に対して摺動自在に設
けられている。
【0047】前記基板210はほぼ矩形平板からなり、
その長手方向両端にはリングベース保持壁250,25
1がプラスチックの一体成形にて設けられており、この
コ字状の保持壁250,251によって囲まれたガイド
部210a,210bに前記両リングベース211,2
12の両端保持耳211a,211b及び212a,2
12bが係合している。本実施例において、第1リング
ベース211の保持耳211a,211bは基板210
の前記ガイド部210a,210bに接着固定され、一
方において、第2リングベース212の保持耳212
a,212bはそれぞれガイド部210a,210b内
で摺動可能である。前記両保持壁250,251にはそ
れぞれ固定板252,253が接着固定され、第2リン
グベース212が基板210から離脱することを防止し
ている。
【0048】両リングベース211,212にはそれぞ
れ一対のリングハーフ220,221そして222,2
23が設けられており、図11で示されるように両リン
グハーフ対が組合わさって用紙を綴じ込むことができ
る。図11(a)はリングハーフ220と222そして
221と223が接触して用紙を綴じ込んだ状態を示
し、一方、図11(b)は両リングハーフ220と22
2そして221と223が離脱して用紙の取り出し及び
挿入をできる状態を示す。
【0049】第2リングベース212の表面にはスライ
ド摘み231が直立してプラスチック一体成形により設
けられており、使用者はこのスライド摘む231によっ
て基板210に対して第2リングベース212の摺動を
容易に行なうことができる。図12には、基板のB−B
断面及び第2リングベース212のA−A断面が示され
ており、図10,12から明らかなように、基板210
の表面にはガイド溝216,217そしてガイド部内の
ガイド溝254,255が設けられ、これらのガイド溝
216,217,254,255と対向した位置に第2
リングベース212にはそれぞれガイド256,25
7,258,259が設けられている。従って、第2リ
ングベース212はこれらのガイド溝とガイドの係合に
よって極めて安定した状態で平行に基板210に対して
摺動することができる。
【0050】更に、第2リングベース212が長手方向
に大きな長さを有する場合、第2リングベース212が
基板210から浮き上がることを防止するために、基板
210には固定ガイド爪260が設けられ、一方、この
固定ガイド爪260と対向する位置に第2リングベース
212にはスライドガイド爪261が設けられている。
これらのガイド爪260,261は図12に詳細に示さ
れるように互いに噛み合う形状を有し、これによって第
2リングベース212はその中央部において基板210
から浮き上がることを防止するように両ガイド爪26
0,261によってガイドされる。
【0051】更に第3実施例によれば、第2リングベー
ス212がリングハーフの開き位置及び閉じ位置を確実
にラッチするように、基板210には2個のラッチ溝2
62,263が設けられ、一方、第2リングベース21
2にはラッチ爪264,265が設けられている。
【0052】前記ラッチ溝262,263はそれぞれ両
端に僅かに拡大した円弧部を有する長溝からなり、一
方、第2リングベース212のラッチ爪264,265
は円柱の中央を切り欠いたそれぞれ一対の半月状の爪形
状を有する。従って、両ラッチ爪264,265は僅か
に圧縮した状態でラッチ溝262,263と係合し、そ
の両端の拡大縁部に落ち込んだ状態で節度をもって位置
決めされる。従って、第2リングベース212はリング
ハーフの閉じ位置及び開き位置の両者において、前記ラ
ッチ溝とラッチ爪との節度係合により位置決めされるこ
ととなる。
【0053】本発明の第3実施例は以上の構成からな
り、以下にその作用を説明する。
【0054】前述したように基板210には第1リング
ベース210が接着固定され、次に第2リングベース2
12がそのスライドガイド爪261を固定ガイド爪26
0に係合した状態で基板210の上に摺動可能に置かれ
る。この時、第2リングベース212のガイド256〜
259はそれぞれ基板210のガイド溝216,21
7,254,255と係合して第2リングベース212
の摺動を安定させる。そして、この状態で固定板25
2,253が基板210に接着固定され、これによって
第2リングベース212はもはや基板210から離脱す
ることがなくなる。スライド摘み231によって第2リ
ングベース212を図10の左方向へ摺動すれば、図1
1(a)で示されるように、リングハーフは閉じ位置と
なり、この位置はラッチ爪264,265がラッチ溝2
62,263の図10の左端の拡大縁部と係合すること
によって保持される。
【0055】リングハーフを開くときには、使用者はス
ライド摘み231をもって図10の右方向へ第2リング
ベース212を基板210から摺動させ、図11(b)
で示されるようにリングハーフを開く。従って、この状
態で用紙の綴じあるいは外し作用を容易に行なうことが
できる。そして、この開き位置は前述したようにラッチ
爪264,265がラッチ溝262,263の右側の拡
大縁部と係合することによって位置決めされている。
【0056】図13,14には、本発明の第4実施例が
示されており、第1および第3実施例と同様に基板31
0に対して第1リングベース311が固定され、一方、
第2リングベース312が基板310に対して摺動自在
に設けられている。
【0057】前記基板310はほぼ矩形平板からなり、
その周上には、第2リングベース312のベース舌部3
75に係合する部分を除き保持壁376がプラスチック
の一体成形にて設けられている。本実施例において、第
1リングベース311には、基台310の保持壁376
の対向する位置に保持壁377がプラスチック一体成形
により設けられている。そして、これらのC字状の保持
壁376,377どうしを接着固定することにより形成
される保持壁に囲まれた空隙部内を前記第2リングベー
ス312のスライド板374が摺動移動する。また基台
310と第1リングベース311が接着固定されている
ことにより第2リングベース312が基板310から離
脱することを防止している。
【0058】両リングベース311,312にはそれぞ
れ一対のリングハーフ320,321そして322,3
23が設けられており、第2実施例と同様に両リングハ
ーフ対が組合わさって用紙を綴じ込むことができる。こ
の様子は第2実施例の説明の際に述べた図11により示
され、図11に示された符号に全て100を加えた符号
に読み替えることにより、本実施例の説明に適用でき
る。図11(a)はリングハーフ320と322そして
321と323が接触して用紙を綴じ込んだ状態を示
し、一方、図11(b)は両リングハーフ320と32
2そして321と323が離脱して用紙の取り出し及び
挿入をできる状態を示す。
【0059】第2リングベース312の表面にはスライ
ド摘み331が直立してプラスチック一体成形により設
けられており、使用者はこのスライド摘み331によっ
て基板310に対して第2リングベース312の摺動を
容易に行なうことができる。図14には、基板310の
D−D断面、第2リングベース312のE−E断面およ
び第1リングベースのF−F断面が示されており、図1
3,14から明らかなように、基板310の表面には3
本のガイド溝216が設けられている。また、第2リン
グベースには、前述のガイド溝316に対向する位置に
ガイド356が一体成形により設けられている。これら
のガイド溝316およびガイド356の断面形状はほぼ
矩形をしており、互いに係合し、第2リングベースを基
板310上で安定した状態にて摺動移動することができ
る。
【0060】また、図14に示されるように、基台31
0と第1リングベース311の保持壁376,377の
先端の一部には位置決め溝382および位置決めリブ3
83が設けられている。図14においては基板310お
よび第1リングベース311の短辺に設けられた位置決
め溝382とリブ383が示されているが、長辺の所定
の位置にも位置決め溝およびリブが設けられており、位
置決めリブのみ図15に示されている。
【0061】さらに、本実施例において、基板310の
表面にはがた止め溝370,371が設けられ、これら
のがた止め溝370、371と対向する第2リングベー
ス上の位置にがた止めリブ372,373が設けられて
いる。このがた止め溝370,371は、その断面形状
が図15に示すようにほぼ矩形であり、またがた止めリ
ブ372,373の断面形状はほぼ半円形である。これ
らのがた止め用の溝370、371とリブ372,37
3は、基台310と第2リングベース312が係合した
状態で図15に示す状態となる。このとき溝370,3
71のエッジ部分370a,371aにリブ372,3
73の周部が接触する。これは、基台310と第1リン
グベース312によりスライド板374を押圧挟持する
ことにより達成される。特に、がた止め溝エッジ部37
0a,371aがプラスチック材料の弾性により若干変
形することにより確実にがたなく挟持することができ
る。このがた止めの効果と前述のガイド356とガイド
溝316の効果とにより、極めて安定した状態で第2リ
ングベースを基板310に対して平行に摺動することが
できる。
【0062】更に、第2リングベース312が基板31
0から浮き上がることを確実に防止するために、基板3
10には固定ガイド爪378,379が設けられ、一
方、この固定ガイド爪378,379と対向する第2リ
ングベース212上の位置にはスライドガイド爪38
0,381が設けられている。これらのガイド爪37
8,379,380,381は図14に詳細に示される
ように互いに噛み合う形状を有し、これによって第2リ
ングベース312が基板310から浮き上がることを防
止される。
【0063】更に第4実施例によれば、第2リングベー
ス312がリングハーフの開き位置及び閉じ位置を確実
にラッチするように、基板310には2個のラッチ溝3
62,363が設けられ、一方、第2リングベース21
2にはラッチ爪364,365が設けられている。
【0064】前記ラッチ溝362,363はそれぞれ両
端付近に円弧状の凹部を有する長溝からなり、一方、第
2リングベース312のラッチ爪364,365は略L
字状の腕部の先端に略円筒形の爪部を有する。従って、
両ラッチ爪364,365はその腕部が僅かに撓んだ状
態でラッチ溝362,363と係合し、爪部がその両端
の凹部に嵌まった状態で節度をもって位置決めされる。
従って、第2リングベース312はリングハーフの閉じ
位置及び開き位置の両者において、前記ラッチ溝とラッ
チ爪との節度係合により位置決めされることとなる。
【0065】本発明の第4実施例は以上の構成からな
り、以下にその作用を説明する。
【0066】前述したように基板310には第1リング
ベース310が接着固定され、次に第2リングベース3
12がそのスライドガイド爪361を固定ガイド爪36
0に係合した状態で基板310の上に摺動可能に置かれ
る。この時、第2リングベース312のガイド356と
がた止めリブ372,373は,それぞれ基板310の
ガイド溝316およびがた止め溝371,372と係合
して第2リングベース312の摺動を安定させる。そし
て、この状態で第1リングベース311が基板310に
接着固定され、これによって第2リングベース312は
もはや基板310から離脱することがなくなる。
【0067】スライド摘み331によって第2リングベ
ース312を図13の左方向へ摺動すれば、図11
(a)で示されるように、リングハーフは閉じ位置とな
り、この位置はラッチ爪364,365がラッチ溝36
2,363の図13の左端部の凹部と係合することによ
って保持される。
【0068】リングハーフを開くときには、使用者はス
ライド摘み331をもって図13の右方向へ第2リング
ベース312を基板310に対し摺動させ、図11
(b)で示されるようにリングハーフを開く。従って、
この状態で用紙の綴じあるいは外し作用を容易に行なう
ことができる。そして、この開き位置は前述したように
ラッチ爪364,365がラッチ溝362,363の右
側の凹部と係合することによって位置決めされている。
【0069】さらに、前述した各実施例の用紙綴じ具の
裏面に磁石または磁性シートを貼付すれば、黒板などの
壁面にも固定して使用することができる。このようにす
れば取り付け、取り外しが容易となり、ファイルに綴じ
込んだ状態から直ぐに、取り出し掲示することができ
る。また、用途によっては磁石等に限らずマジックテー
プ、両面テープ等により取り付け固定されるようにして
もよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な構造で十分な開き量を得ることのできる改良され
た用紙綴じ具を提供することができ、また使用者は単に
スライド摘みを動かすのみで簡単に用紙綴じ具の開閉を
行うことができるので、良好な操作性を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る用紙綴じ具の第1実施例を示す分
解斜視図である。
【図2】第1実施例における各部を分解した平面図であ
る。
【図3】第1実施例における基板を取り外した状態の裏
面図である。
【図4】第1実施例の綴じリング閉じ状態を示す平面図
ある。
【図5】第1実施例における閉じリング開き状態を示す
平面図である。
【図6】本発明に係る用紙綴じ具の第2実施例を示す一
部分解した開き状態の平面図である。
【図7】第2実施例における閉じ状態の平面図である。
【図8】第2実施例におけるラッチ機構を示す平面図で
ある。
【図9】第2実施例における基板を示す裏面図である。
【図10】第3実施例における各部を分解した平面図で
ある。
【図11】第3実施例における綴じリングの閉じ状態
(a)及び開き状態(b)を示す要部断面図である。
【図12】第3実施例における基板のB−B断面図及び
第2リングベースのA−A断面図である。
【図13】本発明に係る用紙綴じ具の第4実施例におけ
る各部を分解した斜視図である。
【図14】第4実施例における基板のD−D断面図、第
1リングベースのF−F断面及び第2リングベースのE
−E断面図である。
【図15】第4実施例のがた止め溝およびがた止めリブ
の断面形状を示す図である。
【符号の説明】
10,110,210,310 基板 11,111,211,311 第1リングベース 12,112,212,312 第2リングベース 20,21,22,23,120,121,122,1
23,220,221,222,223,320,32
1,322,323 リングハーフ 30 スライダ 31,130,231、331 スライド摘み 32,264,265,364,365 ラッチ爪 262,263,362,363 ラッチ溝

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 綴じ基板と、 少なくとも一対の綴じリングハーフを有し、基板に固定
    された第1リングベースと、 前記綴じリングハーフに対向して綴じリングを形成する
    ように設けられた少なくとも一対の綴じリングハーフを
    有する第2リングベースと、 を含み、第1リングベースに対して第2リングベースを
    摺動させ、綴じリングを開閉する用紙綴じ具において、 第1リングベースはその両端で基板に固定され、 第2リングベースは、 基板と第1リングベースとの間に設けられた間隙を摺動
    するために第2リングベースからこの間隙へ延伸したス
    ライダと、 スライダ先端に設けられ、基板又は第1リングベースの
    側壁に係合して綴じリングハーフの閉合状態をラッチす
    るラッチ爪と、 第2リングベースから直立して設けられ、第2リングベ
    ースを第1リングベースに対して摺動させて綴じリング
    ハーフの開閉を行うスライド摘みと、 を含むことを特徴とする用紙綴じ具。
  2. 【請求項2】 綴じ基板と、少なくとも一対の綴じリン
    グハーフを有し、基板に摺動自在に保持された第1リン
    グベースと、 前記綴じリングハーフに対向して綴じリングを形成する
    ように設けられた少なくとも一対の綴じリングハーフを
    有し、基板に対して摺動自在に取り付けられた第2リン
    グベースと、 を含み、綴じ基板に対して両リングベースを摺動させ綴
    じリングを開閉する用紙綴じ具において、 両リングベースはその両端で基板に対して摺動自在に保
    持され、 両リングベースの対向側面にはリングベースから直立し
    て設けられ、各リングベースを基板に対して摺動させて
    綴じリングハーフの開閉を行うスライド摘みが設けら
    れ、 また、両リングベースと基板との間には綴じリングの開
    き位置及び閉じ位置の両者に対して位置決めを行うラッ
    チ機構が設けられていることを特徴とする用紙綴じ具。
  3. 【請求項3】 綴じ基板と、 少なくとも一対の綴じリングハーフを有し、基板に固定
    された第1リングベースと、 前記綴じリングハーフに対向して綴じリングを形成する
    ように設けられた少なくとも一対の綴じリングハーフを
    有する第2リングベースと、 を含み、第1リングベースに対して第2リングベースを
    摺動させ、綴じリングを開閉する用紙綴じ具において、 第1リングベースはその両端で基板に固定され、 第2リングベースは、 基板に設けられたガイド溝と係合する複数のガイドと、 基板に設けられた固定ガイド爪と係合して基板に対して
    第2リングベースの浮きを防止するめのスライドガイ
    ド爪と、 基板に設けられたラッチ溝と係合して第2リングベース
    の綴じ位置及び開き位置を節度的に位置決めするラッチ
    爪と、を有し、 更に、第2リングベースに直立して設けられ、第2リン
    グベースを第1リングベースに対して摺動させて綴じリ
    ングハーフの開閉を行うスライド摘みと、 を含むことを特徴とする用紙綴じ具。
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