JP3375237B2 - X線撮影装置の自動濃度補正方法 - Google Patents

X線撮影装置の自動濃度補正方法

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JP3375237B2
JP3375237B2 JP22069995A JP22069995A JP3375237B2 JP 3375237 B2 JP3375237 B2 JP 3375237B2 JP 22069995 A JP22069995 A JP 22069995A JP 22069995 A JP22069995 A JP 22069995A JP 3375237 B2 JP3375237 B2 JP 3375237B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口腔内や人体の一
部をX線撮影して、CCD(電荷結合素子)センサ、M
OS(金属酸化物−半導体構造)センサ、電離箱等のX
線撮像手段を使用してX線像を検出し表示するためのX
線撮影装置の自動濃度補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来のX線撮影装置の一例を示
すブロック図である。X線発生器51から被写体OBJ
に向けてX線が発生すると、被写体OBJのX線像がC
CDセンサ52によって検出され電気信号に変換され
る。このとき、CCDセンサ52は受光したX線強度に
比例したアナログ信号を出力する。
【0003】次段のプリアンプ53では、このアナログ
信号が所定の増幅率で増幅され、次のAD(アナログデ
ジタル)変換器54によって、たとえば8ビットや10
ビットの量子化ビット数でデジタル信号に変換される。
次に、デジタル化された画像信号はそのまま画像表示装
置55に出力され、CRT(陰極線管)や液晶表示パネ
ル等の画面に表示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のX線撮影装置で
は、AD変換後の画像データをそのまま画像表示してい
るため、X線強度に対してリニアな信号として表示され
る。
【0005】図6は、AD変換後の入力データと表示濃
度との関係を示すグラフである。横軸は画像表示装置5
5の入力データinで、縦軸は表示濃度outである。
ここで、CCDセンサ51への入射X線量が多いほど入
力データinの信号レベルは大きくなり、画面上では黒
く表示するものとする。
【0006】まず、図6(a)において、入力データと
表示濃度とはリニアな関係であるが、直線部分の傾斜が
緩いため、表示濃度は全体に白っぽくなり、CCDセン
サ51に到達したX線の強度が不足していることを示
す。
【0007】図6(b)では、入力データと表示濃度と
はリニアな関係であって、直線の傾斜もほぼ45度であ
り、適正な濃度で表示可能になり、しかもX線強度も適
量である。
【0008】図6(c)では、入力データと表示濃度と
は低線量領域においてリニアな関係であるが、一定線量
以上で表示濃度が真黒に飽和しており、画面全体は黒っ
ぽくなる。これはX線強度が過剰な状態を示す。
【0009】このようにCCDセンサ52に到達するX
線強度が過剰(オーバーエクスポージャ)になったり不
足(アンダーエクスポージャ)したりすると、画像表示
装置の表示濃度が大きく変化してしまい、診断に耐えな
い画像となる。たとえば被写体OBJの性状や厚みによ
って、到達するX線強度は大きく変化するため、画像信
号レベルを適切な表示濃度の範囲に導入することはかな
り困難を伴う。また、X線の再撮影は被爆線量の増加を
もたらすため、可能な限り回避する必要がある。特に、
歯科のX線撮影においてX線過剰になると、飽和した部
分が歯のカリエスに見間違いやすくなり、誤診を招くお
それがある。
【0010】他の関連技術として、特開平5−9551
2号のX線ディジタルアンギオグラフィ装置があり、A
D変換器の出力データの最大値および最小値を検出して
ルックアップテーブルの内容を書込む手法が開示されて
いる。しかし、この手法では、1)画像データの最大値
および最小値の両方が必須であり、2)ルックアップテ
ーブルの具体的な作成方法が記載されておらず、3)ル
ックアップテーブルの最適化が図られておらず、4)X
線TVを用いたアンギオグラフィに限定される、といっ
た問題点が挙げられる。
【0011】本発明の目的は、X線強度が過剰または不
足になっても、適切な濃度やコントラストで表示するこ
とができるX線撮影装置の自動濃度補正方法を提供する
ことである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、被写体を通過
したX線像を検出し、入射X線の量に比例する画像信号
を出力するX線撮像手段を使用したX線撮影装置におい
て、前記X線撮像手段から出力される画像信号をAD変
換して画像メモリに格納した後、画像内でX線量が多く
信号レベルが最大になる基準値N0を抽出し、次に画像
メモリに格納された画像信号Nを次式 d=β・log(N0/N) (但し、dは補正後の画像信号、βは定数) のように対数変換を行って濃度補正し、画像内でX線量
が少なく信号レベルが最小になる基準値N1を抽出し、
濃度補正後の量子化最大値をdmaxとすると、次式 β=dmax/{log(N0/N1)} によって定数βを決定することを特徴とするX線撮影装
置の自動濃度補正方法である。
【0013】本発明に従えば、X線強度に比例した信号
を対数変換することによって、撮影範囲(ラチチュー
ド)を格段に拡大することが可能になる。さらに、画像
内でX線量が多く信号レベルが最大になる基準値N0を
抽出し、この基準値N0を用いて対数変換しているた
め、X線管電圧、X線管電流や照射時間などで定まるX
線量が過不足しても、常に適切な濃度で表示することが
できる。また、撮影X線量が広範囲で調整可能になるた
め、画像のS/N比を制御することができる。そのため
撮影の目的に応じて所望のX線量を選択できる。また定
数βを簡単に決定することができ、しかも検出した画像
信号を適切な濃度範囲で表示可能になる。そのため被写
体のX線像を適切な濃度やコントラストで表示すること
ができる。以下本発明の原理を詳説する。被写体の厚み
をt、被写体のX線吸収係数をμとおくと、被写体を通
過したX線の強度Pは、次式(1)で表せる。 P=P0・exp(−μ・t) …(1) ここで、P0は被写体に入射する前のX線強度である。
被写体の表示データとして、被写体の厚みtとX線吸収
係数μの積で表現することが好ましく、式(1)を変形
すると、次式(2)が得られる。 log(P)=log(P0)−μ・t ∴ μ・t=log(P0/P) …(2) ここで、X線強度PはCCDセンサからの画像信号Nに
対応する。また、log(P0)は撮影条件で決定さ
れ、被写体が無い部分に対応している。そこで、PをN
に、P0をN0にそれぞれ書換えて、適当な定数βを掛
けることによって、次式(3)のように表示用の画像信
号dに変換できる。 d=β・μ・t=β・log(P0/P) …(3) 画像信号dは、たとえば8ビットのデジタル値であれ
ば、0〜255の範囲になる。このように被写体の厚み
tとX線吸収係数μの積を忠実に表現するように濃度補
正を行うため、被写体のX線像を高品質で表示できる。
【0014】また本発明は、基準値N0を抽出する際、
画像信号Nのヒストグラムを作成し、画像信号Nの小さ
い方から大きい方に数えて累積データ数が全体の80%
〜100%となる範囲で基準値N0を抽出することを特
徴とする。本発明に従えば、高い濃度のノイズが画像に
重畳した場合でもノイズの影響を受けずに、実質上の画
像に対して適切な基準値N0を抽出することができるた
め、安定した濃度補正を行うことができる。
【0015】
【0016】また本発明は、基準値N1を抽出する際、
画像信号Nのヒストグラムを作成し、画像信号Nの小さ
い方から大きい方に数えて累積データ数が全体の0%〜
20%となる範囲で基準値N1を抽出することを特徴と
する。本発明に従えば、高い濃度のノイズが画像に重畳
した場合でもノイズの影響を受けずに、実質上の画像に
対して適切な基準値N0を抽出することができるため、
安定した濃度補正を行うことができる。
【0017】また本発明は、被写体を通過したX線像を
検出し、入射X線の量に比例する画像信号を出力するX
線撮像手段を使用したX線撮影装置において、前記X線
撮像手段から出力される画像信号をAD変換して画像メ
モリに格納した後、画像内でX線量が多く信号レベルが
最大になる基準値N0を抽出し、次に画像メモリに格納
された画像信号Nを次式 d=β・log(N0/N) (但し、dは補正後の画像信号、βは定数) のように対数変換を行って濃度補正し、画像内でX線量
が少なく信号レベルが最小になる基準値N1を抽出し、
濃度補正後の量子化最大値をdmaxとすると、次式 β1=dmax/{log(N0/N1)} によって定数β1を決定するとともに、定数α=N0/
N1として、予め定められ、次式 β2=dmax/log(α) を用いて定数β2を決定し、次に定数β1と定数β2と
を比較して、値の大きい方を定数βとして採用すること
を特徴とするX線撮影装置の自動濃度補正方法である。
本発明に従えば、被写体の状態や撮影条件が変化して入
射X線量が大きく変動した場合であっても、予め設定さ
れた定数β2を採用することによって、最大のコントラ
ストで適切な濃度で表示することができ、安定した観察
し易い画像が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
構成を示すブロック図である。このX線撮影装置は、被
写体OBJに向けてX線を発生するX線源1と、被写体
OBJを通過したX線像を検出するCCDセンサ2と、
CCDセンサ2からの画像信号を増幅するプリアンプ3
と、プリアンプ3から出力されるアナログ信号をデジタ
ル信号にAD変換するAD変換器4と、所定のプログラ
ムに従って画像信号などの各種信号を処理するMPU
(マイクロプロセシングユニット)5と、画像信号を格
納する画像メモリ7と、画像信号を表示するCRT(陰
極線管)や液晶表示パネル等の表示装置6と、大量のデ
ータを格納するための画像記憶装置8などで構成され
る。
【0019】その動作について説明する。所定の撮影条
件(管電圧、管電流、照射時間など)に基づいてX線源
1からX線が発生すると、歯牙等の被写体OBJを通過
したX線像はCCDセンサ2によって電気信号に変換さ
れる。このとき、CCDセンサ2は受光したX線強度に
比例したアナログ信号を出力する。
【0020】このアナログ信号は、次段のプリアンプ3
によって所定の増幅率で増幅され、次のAD変換器54
によって、たとえば8ビットから16ビット程度の量子
化ビット数でデジタル信号に変換され、MPU5を介し
て画像メモリ7に格納される。こうしてX線強度に対し
てリニアな関係を有する画像信号が得られる。
【0021】次に、MPU5は、画像メモリ7に格納さ
れたリニアな画像信号を読み出して対数変換を行って、
たとえば8ビットのデータに変換され再び画像メモリ7
に格納する信号処理を実行する。
【0022】図2は、本発明に係る信号処理動作を示す
フローチャートである。まずステップs1で、上述した
手順のようにX線画像の撮影を行って、X線強度に対し
てリニアな画像信号をデジタル値として画像メモリ7に
格納する。
【0023】次にステップs2において、MPU5は画
像メモリ7に格納された画像データの中から最大値を検
出して、基準値N0を決定する。この最大値はX線量が
最大のデータに対応している。
【0024】なお、基準値N0を抽出する際、画像信号
のヒストグラムを作成し、画像信号の小さい方から大き
い方に数えて累積データ数が全体の80%〜100%と
なる範囲で基準値N0を抽出することが好ましい。こう
した手法によって、高い濃度のノイズが重畳しても、そ
の影響を回避できる。
【0025】図3(a)は画像信号のヒストグラムの一
例であり、図3(b)は図3(a)を画像信号の小さい
方から累積したグラフである。ここでは、累積データ数
が全体の99%となる信号レベルを基準値N0として抽
出している。これによって基準値N0より大きい信号レ
ベルは高濃度ノイズとしてカットされるため、診断に有
用な情報を持つ実質上の画像を適切なコントラストで表
示できる。なお、基準値N0に対応する累積データ数は
99%に限らず、80%〜100%の範囲で選択するこ
とが好ましい。
【0026】次にステップs3において、MPU5は画
像メモリ7の画像データNを次式(a)によって対数変
換して、再び画像メモリ7に格納する。
【0027】 d=β・log(N0/N) …(a) ここで、dは補正後の画像データであり、X線強度に対
して対数の関係を有する。
【0028】また、βは予め定めた定数であり、前もっ
て実験的に決定することができる。たとえば、X線強度
の最大レベルを1として、最小レベルが0.16となる
範囲を表示対象領域とするとき、量子化ステップ数を2
55として、 β=255/log(1/0.16)=139 のように計算して決定できる。
【0029】また、X線撮影を行う毎に定数βを再設定
することもできる。この場合、画像メモリ7に格納され
たリニアの画像データの中でX線量が少なく信号レベル
が最小になる基準値N1を抽出し、濃度補正後の量子化
最大値をdmaxとすると、次式(b)によって定数β
を決定できる。
【0030】 β=dmax/{log(N0/N1)} …(b) なお、基準値N1を抽出する際、図3に示すように、画
像信号のヒストグラムを作成し、画像信号の小さい方か
ら大きい方に数えて累積データ数が全体の0%〜20%
となる範囲で基準値N1を抽出することが好ましい。こ
うした手法によって、低い濃度のノイズが重畳しても、
その影響を回避できる。なお、図3において基準値N1
に対応する累積データ数が1%である例を示している
が、これにに限らず0%〜20%の範囲で選択すること
が好ましい。
【0031】また、次のような手法で定数βを決定して
もよい。上述と同様に、まず画像内でX線量が少なく信
号レベルが最小になる基準値N1を抽出し、濃度補正後
の量子化最大値をdmaxとすると、次式 β1=dmax/{log(N0/N1)} によって定数β1を決定する。
【0032】次に、定数α=N0/N1として、予め定
められ、次式 β2=dmax/log(α) を用いて定数β2を決定する。
【0033】次に、定数β1と定数β2とを比較して、
値の大きい方を定数βとして採用する。なお、発明者の
実験によると、定数αは0.16近傍がより好ましく、
最も観察し易い画像が表示できることが判っている。
【0034】このように撮影毎に抽出した定数β1と予
め定めた定数β2とを比較して、適切なコントラストと
なる方の定数を選択することによって、被写体の状態や
撮影条件が変化して入射X線量が大きく変動した場合で
あっても、コントラストが大きく観察し易い画像が得ら
れる。
【0035】以上のようにして対数変換された画像デー
タはたとえば8ビットで構成され、ステップs4におい
て表示装置6に供給されて、画面に表示される。また、
必要に応じて、磁気ディスクや光磁気ディスクなどの画
像記憶装置8に、たとえば8ビット構成で格納すること
ができる。こうしてAD変換の際には精度向上のために
変換ビット数を10〜16ビット程度に多くしておい
て、濃度補正後は8ビット構成にすることで、精度を維
持しつつ画像のデータ数を低減化できる。
【0036】図4は、対数変換による濃度補正グラフの
一例である。補正前の画像信号はたとえば10ビットで
AD変換されており、その信号レベルinは0〜102
3の範囲の値をとる。補正後の画像信号はたとえば8ビ
ットのデジタルデータであって、その信号レベルout
は0〜255の範囲の値をとる。
【0037】カーブ全体は対数関数を示しており、ネガ
ポジの関係を従来のX線フィルムに対応させるために、
入射X線量が大きいほど補正前信号レベルは大きい値に
なり、補正後信号レベルは小さい値(画面上で黒)にな
る。また、カーブと横軸とが交差する位置が基準値N0
に対応する。またカーブと補正後信号レベルが255の
ラインと交差する位置が基準値N1に対応する。
【0038】こうした対数変換による濃度補正を行うこ
とによって、被写体の画像情報を忠実に再現できるた
め、X線量が変動しても安定したコントラストで画像表
示することができる。
【0039】なお、以上の説明において、入射X線の量
に比例する画像信号を出力するX線撮像手段として、C
CDセンサ2を使用する例を示したが、その他にMOS
センサや電離箱などが使用できる。
【0040】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、X
線強度に対してリニアな画像信号を所定の変換式を用い
て対数変換してから画像表示しているため、撮影範囲
(ラチチュード)を格段に拡大することが可能になる。
また、画像内でX線量が多く信号レベルが最大になる基
準値N0を抽出し、この基準値N0を用いて対数変換し
ているため、撮影時のX線量が過不足しても、常に適切
な濃度やコントラストで表示することができる。
【0041】また、撮影X線量が広範囲で調整可能にな
るため、画像のS/N比を制御することができる。その
ため撮影の目的に応じて所望のX線量を選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明に係る信号処理動作を示すフローチャー
トである。
【図3】図3(a)は画像信号のヒストグラムの一例で
あり、図3(b)は図3(a)を画像信号の小さい方か
ら累積したグラフである。
【図4】対数変換による濃度補正グラフの一例である。
【図5】従来のX線撮影装置の一例を示すブロック図で
ある。
【図6】AD変換後の入力データと表示濃度との関係を
示すグラフである。
【符号の説明】
1 X線源 2 CCDセンサ 3 プリアンプ 4 AD変換器 5 MPU(マイクロプロセシングユニット) 6 表示装置 7 画像メモリ 8 画像記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−114443(JP,A) 特開 昭63−84526(JP,A) 特開 昭55−116340(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 6/00 - 6/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を通過したX線像を検出し、入射
    X線の量に比例する画像信号を出力するX線撮像手段を
    使用したX線撮影装置において、 前記X線撮像手段から出力される画像信号をAD変換し
    て画像メモリに格納した後、画像内でX線量が多く信号
    レベルが最大になる基準値N0を抽出し、次に画像メモ
    リに格納された画像信号Nを次式 d=β・log(N0/N) (但し、dは補正後の画像信号、βは定数) のように対数変換を行って濃度補正し、 画像内でX線量が少なく信号レベルが最小になる基準値
    N1を抽出し、濃度補正後の量子化最大値をdmaxと
    すると、次式 β=dmax/{log(N0/N1)} によって定数βを決定することを特徴とするX線撮影装
    置の自動濃度補正方法。
  2. 【請求項2】 基準値N0を抽出する際、画像信号Nの
    ヒストグラムを作成し、画像信号Nの小さい方から大き
    い方に数えて累積データ数が全体の80%〜100%と
    なる範囲で基準値N0を抽出することを特徴とする請求
    項1記載のX線撮影装置の自動濃度補正方法。
  3. 【請求項3】 基準値N1を抽出する際、画像信号Nの
    ヒストグラムを作成し、画像信号Nの小さい方から大き
    い方に数えて累積データ数が全体の0%〜20%となる
    範囲で基準値N1を抽出することを特徴とする請求項1
    または2記載のX線撮影装置の自動濃度補正方法。
  4. 【請求項4】 被写体を通過したX線像を検出し、入射
    X線の量に比例する画像信号を出力するX線撮像手段を
    使用したX線撮影装置において、 前記X線撮像手段から出力される画像信号をAD変換し
    て画像メモリに格納した後、画像内でX線量が多く信号
    レベルが最大になる基準値N0を抽出し、次に画像メモ
    リに格納された画像信号Nを次式 d=β・log(N0/N) (但し、dは補正後の画像信号、βは定数) のように対数変換を行って濃度補正し、 画像内でX線量が少なく信号レベルが最小になる基準値
    N1を抽出し、濃度補正後の量子化最大値をdmaxと
    すると、次式 β1=dmax/{log(N0/N1)} によって定数β1を決定するとともに、 定数α=N0/N1として、予め定められ、次式 β2=dmax/log(α) を用いて定数β2を決定し、 次に定数β1と定数β2とを比較して、値の大きい方を
    定数βとして採用することを特徴とするX線撮影装置の
    自動濃度補正方法。
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