JP3375219B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JP3375219B2
JP3375219B2 JP29490494A JP29490494A JP3375219B2 JP 3375219 B2 JP3375219 B2 JP 3375219B2 JP 29490494 A JP29490494 A JP 29490494A JP 29490494 A JP29490494 A JP 29490494A JP 3375219 B2 JP3375219 B2 JP 3375219B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車のイン
ストルメントパネルに装着される助手席乗員用のエアバ
ッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平6−24285号
公報に記載されたエアバッグ装置が知られている。
【0003】このエアバッグ装置は、自動車の助手席の
乗員を保護するためにインストルメントパネルなどに装
着されるもので、ガスを噴射するインフレータと、この
ガスにより膨脹展開する袋状のエアバッグとを備えてい
る。そしてインフレータは、上側を開口したロアリテー
ナに収納されており、エアバッグは、上下を開口したア
ッパーリテーナに折り畳まれた状態で収納されている。
また、これらアッパーリテーナとロアリテーナとの間に
は、ガスが挿通する通孔を形成したミッドリテーナが取
り付けられ、これらアッパーリテーナ、ミッドリテーナ
およびロアリテーナが、ボルトにより互いに接続されて
いる。
【0004】そして、自動車の衝突の際などには、イン
フレータから高温高圧のガスが噴射され、このガスがミ
ッドリテーナの通孔を介してエアバッグの内部に流入さ
れて、このエアバッグが膨脹展開し、助手席の乗員を保
護するようになっている。
【0005】しかしながら、この特開平6−24285
号公報に記載のエアバッグ装置では、アッパーリテーナ
およびロアリテーナなどが必要になり、部品点数が多く
なるとともに、これらアッパーリテーナ、ミッドリテー
ナ、およびロアリテーナは、エアバッグの展開の際に大
きな力を受けるため、多数のボルトやリベットなどを用
いて強固に接続する必要があり、部品点数や組立工数が
多くなって、製造コストが上昇するとの問題を有してい
る。
【0006】また、例えば、特開平6−8784号公報
に記載されているように、上側を開口したいわゆる深絞
りの一体型のケースを備え、このケース内部の底部側に
インフレータを収納するとともに、このケース内部の開
口部側に、折り畳んだエアバッグを収納したエアバッグ
装置が知られている。
【0007】しかしながら、このようなエアバッグ装置
においては、インフレータとエアバッグとの間にミッド
リテーナを設けない場合には、高温高圧のガスを噴射す
るインフレータからエアバッグを所定寸法だけ離間した
適切な位置に保持することが困難であるとの問題を有し
ている。また、インフレータとエアバッグとの間にミッ
ドリテーナを設ける場合には、ケース内部の中間位置に
ミッドリテーナをボルトやリベットにより固定する煩雑
な作業が必要で、エアバッグ装置の製造コストが上昇す
るなどの問題を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のように、イ
ンフレータとエアバッグとを別個のケースに収納する構
成では、部品点数および作業工程が多くなり、製造コス
トが上昇するとの問題を有している。また、インフレー
タとエアバッグとを収納する一体形のケースを備えた構
成では、これらのインフレータとエアバッグとの間に設
けるミッドリテーナの組み付け作業などが煩雑であると
の問題を有している。
【0009】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、部品点数が少なく、組立てが容易で製造コストを
低減できるエアバッグ装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のエアバッ
グ装置は、ガスを噴射するインフレータと、このインフ
レータから噴射されるガスにより膨脹展開するエアバッ
グと、前記インフレータを収納するインフレータ収納
部、前記エアバッグを収納するエアバッグ収納部、およ
びこれらインフレータ収納部とエアバッグ収納部との間
に形成され前記エアバッグ収納部側から前記インフレー
タ収納部側に拡開するとともに保持孔が形成された取付
段部を有したケースと、ガスが挿通するガス挿通部、前
記エアバッグを取り付けるエアバッグ取付部、前記ケー
スの取付段部の内側面に対向する対向部、および前記保
持孔を挿通する係合爪が設けられ、前記エアバッグ収納
部とインフレータ収納部との間を区画する隔壁体と、前
記ケースの取付段部の外側面に取付けられ、前記保持孔
を挿通した前記係合爪に係合して隔壁体を保持する固定
体とを備えたものである。
【0011】請求項2記載のエアバッグ装置は、請求項
1記載のエアバッグ装置において、取付段部は、ケース
の両側部に相対向して傾斜して設けられているととも
に、固定体を係合保持する固定体係合部が設けられたも
のである。
【0012】請求項3記載のエアバッグ装置は、請求項
1または2記載のエアバッグ装置において、固定体をケ
ースに固定するリベットを備えたものである。
【0013】請求項4記載のエアバッグ装置は、請求項
1または2記載のエアバッグ装置において、固定体をケ
ースに固定するねじ式の締付具を備えたものである。
【0014】
【作用】請求項1記載のエアバッグ装置では、エアバッ
グをエアバッグ取付部に取り付けた隔壁体をケースの内
部に挿入し、この隔壁体の対向部をケースの取付段部の
内側面に対向して、この隔壁体の係合爪をケースの保持
孔を挿通させた状態で、ケースの取付段部の外側面に固
定体を取り付け、この固定体を係合爪に係合することに
より、ケースに対するエアバッグおよび隔壁体の組み付
けが完了する。このため、部品点数が少なくなり、また
多数のボルトやリベットなどによる作業がなくなり、組
立作業が容易になる。エアバッグは、隔壁体を介してケ
ースに保持されるとともに、隔壁体は、インフレータ収
納部側に拡径した取付段部に直接または間接的に当接し
て保持されるので、エアバッグおよび隔壁体がケースに
強固に取り付けられる。
【0015】請求項2記載のエアバッグ装置では、請求
項1記載の作用に加え、取付段部が、ケースの両側部に
相対向して傾斜して設けられているので、隔壁体の位置
決め固定が容易になるとともに、ケースには、固定体を
係合保持する固定体係合部が設けられたので、固定体の
取り付けが容易になる。
【0016】請求項3記載のエアバッグ装置では、請求
項1または2記載の作用に加え、固定体をケースに固定
するリベットを備えたので、固定体がケースに強固に固
定され、この固定体を介してエアバッグおよび隔壁体が
確実に固定される。
【0017】請求項4記載のエアバッグ装置では、請求
項1または2記載の作用に加え、固定体をケースに固定
するねじ式の締付具を備えたので、固定体がケースに強
固に固定され、この固定体を介してエアバッグおよび隔
壁体が確実に固定される。
【0018】
【実施例】以下、本発明によるエアバッグ装置の一実施
例の構成を図面を参照して説明する。
【0019】図1ないし図4において、11はエアバッグ
装置(エアバッグモジュール)で、このエアバッグ装置
11は、自動車の助手席の前側に位置する図示しないイン
ストルメントパネルの内側にほぼ上方に向かって装着さ
れている。
【0020】そして、このエアバッグ装置11は、ケース
としてのリテーナ14と、このリテーナ14に収納された、
インフレータ15、隔壁体としてのミッドリテーナ16、エ
アバッグ17、および固定体としての一対の固定プレート
18,18などを備えている。
【0021】また、リテーナ14は、例えば、断面略U字
状をなす側板と、この側板の両端部を覆う一対の端板と
をスポット溶接などにより接合して、上側にケース開口
部20を形成したいわゆる深絞り形状に形成されている。
そして、このリテーナ14には、下側部に位置して、イン
フレータ15を収納するインフレータ収納部21が形成さ
れ、このインフレータ収納部21の上側に位置して、通常
時に折り畳まれたエアバッグを収納する角筒状をなすエ
アバッグ収納部22が形成されている。なお、インフレー
タ収納部21の端面には、インフレータ15を挿入するイン
フレータ挿入口21a が設けられている。また、このイン
フレータ15は、略円柱状をなし、内部に点火器および推
進薬などが収納されている。そして、このインフレータ
15は、車体の各部に設けられた衝撃センサに接続され、
この衝撃センサからの信号に基づき推進薬を燃焼させ
て、周面に複数形成したガス噴射口から高温高圧の窒素
ガスを噴射するようになっている。
【0022】また、エアバッグ収納部22は、ウインドシ
ールド側(図3および図4における左側)よりも、乗員
側(図3および図4における右側)の高さ寸法が若干大
きく形成されており、このエアバッグ収納部22の上部に
は、ケース開口部20を通常時に覆う図示しないカバー体
が取り付けられるようになっている。
【0023】さらに、これらインフレータ収納部21とエ
アバッグ収納部22との間に位置し、下方すなわちインフ
レータ収納部21からエアバッグ収納部22に向って拡開す
る前後一対の傾斜した取付段部24,24が形成されてい
る。そして、各取付段部24には、長手方向に沿って所定
の間隔で、複数の矩形状の保持孔26が形成されていると
ともに、これら保持孔26同士の間に位置して、略L字状
に切り起こされた固定プレート係合爪27と、各固定プレ
ート係合爪27の下側に位置するスリット状の固定プレー
ト係合孔28とが形成され、これら固定プレート係合爪27
と固定プレート係合孔28とにより、固定体係合部が構成
されている。
【0024】また、エアバッグ17は、袋状をなし、ケー
ス開口部20の内側に嵌合する矩形状のガス流入口31が形
成されているとともに、側面にガス抜口32が形成されて
いる。そして、このガス流入口31の長辺部の端縁部近傍
には、この端縁部に沿って所定間隔で第1のスリット34
が複数形成されているとともに、短片部の端縁部近傍に
は、この端縁部に沿って第2のスリット35が形成されて
いる。さらに、このガス流入口31の端縁部からは、折返
片部36が延設されており、この折返片部36には、第1の
スリット34と平行状に、所定間隔で第3のスリット38が
複数形成されている。そして、このエアバッグ17は、通
常時には、例えば、波状に折り畳まれたのちに一方向に
巻き付けられて折り畳まれた状態で、リテーナ14のエア
バッグ収納部22に収納されている。
【0025】一方、ミッドリテーナ16は、例えば、金属
板を打ち抜き屈曲などして形成され、平板状をなす主面
部41と、この主面部41の長手方向に沿った両側部を拡開
状に下方に屈曲してなる対向部としての一対の傾斜面部
42とを有している。そして、主面部41は、リテーナ14の
内側に装着された状態で、インフレータ収納部21とエア
バッグ収納部22とを区画するようになっている。そし
て、この主面部41には、インフレータ15から噴射したガ
スを挿通してエアバッグ17の内部に流入させる長楕円状
をなす複数のガス挿通部41a が形成されている。
【0026】また、各傾斜面部42は、リテーナ14の取付
段部24の内側面に対向するように主面部41から屈曲され
ており、先端部からは、上側に向かって彎曲するように
屈曲されたエアバッグ取付部および係合爪としての第1
の係合爪43が突設されているとともに、これら第1の係
合爪43同士の間の上側に位置して、第3の係合爪45が傾
斜面部42の裏面側に内側上方に向かって複数切り起こし
形成されている。
【0027】さらに、主面部41の両端部からは、下方に
向かって屈曲された第2の係合爪46が突設形成されてい
る。
【0028】そして、図3ないし図5に示すように、エ
アバッグ17は、ミッドリテーナ16の主面部41の上側にガ
ス流入口31を被せた状態で、第1のスリット34を第1の
係合爪43に挿入係合し、第2のスリット35を第2の係合
爪46に挿入係合するとともに、折返片部36を各傾斜面部
42に沿って内側に折り返し、第3のスリット38を第3の
係合爪45に係合することにより、ミッドリテーナ16に取
り付けられている。
【0029】さらに、エアバッグ17を取り付けたミッド
リテーナ16は、リテーナ14のケース開口部20から、この
リテーナ14内に傾斜させた状態で挿入され、インフレー
タ収納部21で主面部41が水平になるように回動し、さら
にこのミッドリテーナ16を引き上げ、主面部41をインフ
レータ収納部21とエアバッグ収納部22との境界部に配置
した状態で、各傾斜面部42がリテーナ14の取付段部24の
内側面に対向し、この取付段部24と傾斜面部42との間に
エアバッグ17を挟持するとともに、この傾斜面部42から
突設した各第1の係合爪43がそれぞれ取付段部24の保持
孔26を挿通して、リテーナ14の外側に突出するようにな
っている。
【0030】また、各固定プレート18は、それぞれ金属
板などにて形成された矩形板状をなし、長手方向に沿っ
て所定間隔でスリット状をなすミッドリテーナ係合孔51
が形成されている。そして、この固定プレート18の長手
方向に沿った一方の側片からは、リテーナ係合爪52が所
定間隔で複数突設されているとともに、長手方向に沿っ
た他方の側片は、直線状をなす係止辺部53になってい
る。
【0031】そして、この固定プレート18は、各ミッド
リテーナ係合孔51にミッドリテーナ16の第1の係合爪43
を係合した状態で、係止辺部53をリテーナ14の固定プレ
ート係合爪27に係合するとともに、リテーナ係合爪52を
リテーナ14の固定プレート係合孔28に挿入して係合する
ことにより、固定プレート18がリテーナ14の取り付け段
部24の外側面に固定される。さらに、ミッドリテーナ16
がこの固定プレート18により係止され、リテーナ14の内
側に固定されるようになっている。
【0032】そして、このようにミッドリテーナ16が取
り付けられた状態で、インフレータ挿入孔21a からイン
フレータ15を挿入することにより、ミッドリテーナ16の
上側にエアバッグ17が配置され、このミッドリテーナ16
の下側にインフレータ15が配置された状態になり、リテ
ーナ14のケース開口部20を図示しないカバー体で覆うこ
とにより、エアバッグ装置11の組立作業が完了するよう
になっている。
【0033】このように、本実施例のエアバッグ装置11
によれば、エアバッグ17を取付けたミッドリテーナ16
を、インフレータ収納部21側に拡径した取付段部24に当
接して保持でき、エアバッグ収納部22側への移動を阻止
できるため、エアバッグ17およびミッドリテーナ16をリ
テーナ14に強固に取り付ることができる。そこで、これ
らエアバッグ17およびミッドリテーナ16を固定する構造
を簡略化でき、部品数および組立作業工数を削減して、
製造コストを低減することができる。
【0034】すなわち、エアバッグ17を取り付けたミッ
ドリテーナ16は、傾斜面部42をリテーナ14側の取付段部
24の裏面に押付けるだけの操作により、第1の係合爪43
が保持孔26と係合し、リテーナ14内の所定位置に取付け
られる。そして、その後に外部から固定プレート18を取
付けるだけの簡単な操作により強固に固定することがで
きる。したがって、従来のようにボルトやリベットなど
の多くの部品を用いる必要がなく、部品点数および組み
立て工数が削減され、製造コストを低減することができ
る。
【0035】また、ミッドリテーナ16に対するエアバッ
グ17の取付け作業も、エアバッグ17に形成したスリット
34,35,38に係合爪43,46,45を係合させるだけの操作
でよく、ボルトやリベット等の部品を用いる必要がない
ため、部品点数および組み立て工数を削減し、製造コス
トを低減することができる。
【0036】そして、インフレータ収納部21とエアバッ
グ収納部22との間にミッドリテーナ16が配置されるた
め、折り畳んで収納されたエアバッグ17をインフレータ
15から離間した適切な位置に保持でき、エアバッグ17と
インフレータ15との接触を防止して、このインフレータ
15から発生される高熱などからエアバッグ17を保護する
ことができる。このため、エアバッグ17を厚さ寸法の小
さい材料にて形成でき、エアバッグ装置11を小形化、軽
量化することができる。
【0037】また、エアバッグ17、インフレータ15、お
よびミッドリテーナ16を、一体形のリテーナ14に収納し
たため、部品点数および組み立て工程数を削減し、製造
コストを低減することができる。
【0038】また、エアバッグ装置11として使用時に、
インフレータ15が作動すると、高温・高圧のガスがミッ
ドリテーナ16の主面部41に形成したガス挿通部41a を通
ってエアバッグ17内に供給される、このため、ミッドリ
テーナ16には上向きの強い圧力が加わるが、ミッドリテ
ーナ16は、一対の傾斜面部42がエアバッグ17のガス流入
口31を挟んだ状態で取付段部24の裏面に接合しているの
で、この取付段部24により一体構造のリテーナ14の全体
で圧力を受けることができ、簡略な構造にもかかわら
ず、このガスの圧力に抗してミッドリテーナ16およびエ
アバッグ17を確実に保持することができ、信頼性を向上
することができる。
【0039】さらに、エアバッグ17のガス流入口31は、
ミッドリテーナ16の一対の傾斜面部42とリテーナ14側の
一対の取付段部24とにより、ハ字状に拡開した状態で固
定されているので、インフレータ15から噴射されたガス
の逃げを防止して、エアバッグ17に効率よくガスを導入
することができる。
【0040】また、エアバッグ17のガス流入口31の端縁
部は、ミッドリテーナ16の傾斜面部42の端辺部に沿って
折り返えされ、この傾斜面部42の裏面側でも第3の係合
爪45により係止されているので、単に一重に取り付けた
構造より、強固な取付け構造となり、噴射ガスによる強
い圧力に対して、より一層確実にエアバッグ17を保持固
定することができる。
【0041】なお、上記の実施例では、一対の固定プレ
ート18,18を、それぞれ係合によりリテーナ14に取り付
けたが、このような係合による固定に替えて、あるい
は、このような係合構造とともに、他の固定構造を採る
こともできる。例えば、図6に示すように、固定プレー
ト18とリテーナ14の取付段部24とを片側3か所ずつのリ
ベット61を用いて互いに接続してもよく、あるいは、図
7に示すように、固定プレート18とリテーナ14の取付段
部24とを、片側3か所ずつ図示しないボルトおよびナッ
ト64などからなる締付具により締め付け固定することも
できる。そして、これら図6あるいは図7に示す構成を
採ることにより、固定プレート18およびミッドリテーナ
16をリテーナ14に強固に固定できるとともに、ミッドリ
テーナ16をリベットあるいはボルト、ナットなどのみに
より固定する場合に比べて、固着箇所の個数を削減し、
あるいは固着部分の強度を高める必要がなく、製造コス
トを低減することができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載のエアバッグ装置によれ
ば、エアバッグを取付けた隔壁体を、インフレータ収納
部側に拡径した取付段部に直接あるいは間接的に当接し
て保持でき、エアバッグ収納部側への移動を阻止できる
ため、エアバッグおよび隔壁体をケースに強固に取り付
ることができる。そこで、これらエアバッグおよび隔壁
体を固定する構造を簡略化でき、部品数および組立作業
工数を削減して、製造コストを低減することができる。
【0043】請求項2記載のエアバッグ装置によれば、
請求項1記載の効果に加え、取付段部を、ケースの両側
部に相対向して傾斜して設けたため、隔壁体の位置決め
固定を容易にできるとともに、ケースに、固定体を係合
保持する固定体係合部を設けたため、固定体の取り付け
が容易になり、製造コストを低減することができる。
【0044】請求項3記載のエアバッグ装置によれば、
請求項1または2記載の効果に加え、固定体をケースに
固定するリベットを備えたため、固定体をケースに強固
に固定して、この固定体を介してエアバッグおよび隔壁
体を確実に固定することができる。
【0045】請求項4記載のエアバッグ装置によれば、
請求項1または2記載の効果に加え、固定体をケースに
固定する締付具を備えたため、固定体をケースに強固に
固定して、この固定体を介してエアバッグおよび隔壁体
を確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグ装置の一実施例を示す分解
斜視図である。
【図2】同上エアバッグ装置の組み立て状態を示す斜視
図である。
【図3】同上エアバッグ装置の図2のA−A断面図であ
る。
【図4】同上エアバッグ装置の図2のB−B断面図であ
る。
【図5】同上エアバッグを隔壁体に取り付けた状態を示
す斜視図である。
【図6】本発明のエアバッグ装置の他の実施例を示す斜
視図である。
【図7】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施例を
示す斜視図である。
【符号の説明】
11 エアバッグ装置 14 ケースとしてのリテーナ 15 インフレータ 16 隔壁体としてのミッドリテーナ 17 エアバッグ 18 固定体としての固定プレート 21 インフレータ収納部 22 エアバッグ収納部 24 取付段部 26 保持孔 27 固定体係合部を構成する固定プレート係合爪 28 固定体係合部を構成する固定プレート係合孔 41a ガス挿通部 42 対向部としての傾斜面部 43 エアバッグ取付部および係合爪としての第1の係
合爪 61 リベット 64 締付具を構成するナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスを噴射するインフレータと、 このインフレータから噴射されるガスにより膨脹展開す
    るエアバッグと、 前記インフレータを収納するインフレータ収納部、前記
    エアバッグを収納するエアバッグ収納部、およびこれら
    インフレータ収納部とエアバッグ収納部との間に形成さ
    れ前記エアバッグ収納部側から前記インフレータ収納部
    側に拡開するとともに保持孔が形成された取付段部を有
    したケースと、 ガスが挿通するガス挿通部、前記エアバッグを取り付け
    るエアバッグ取付部、前記ケースの取付段部の内側面に
    対向する対向部、および前記保持孔を挿通する係合爪が
    設けられ、前記エアバッグ収納部とインフレータ収納部
    との間を区画する隔壁体と、 前記ケースの取付段部の外側面に取り付けられ、前記保
    持孔を挿通した前記係合爪に係合して隔壁体を保持する
    固定体とを備えたことを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 取付段部は、ケースの両側部に相対向し
    て傾斜して設けられているとともに、固定体を係合保持
    する固定体係合部が設けられたことを特徴とする請求項
    1記載のエアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 固定体をケースに固定するリベットを備
    えたことを特徴とする請求項1または2記載のエアバッ
    グ装置。
  4. 【請求項4】 固定体をケースに固定するねじ式の締付
    具を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のエ
    アバッグ装置。
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