JP3374975B2 - 補強土構造体 - Google Patents
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Description
崩壊することを防止し、安定した法面を形成するための
補強土構造体に関する。
る場合に、現地盤上に複数の土留ブロックを積重して土
留壁が形成され、この土留壁の背後に背後土が収容さ
れ、この背後土に補強体が埋設され、さらにこの補強体
が土留壁に連結されることによって構築される。このよ
うな補強土構造体は、補強体を土留壁に連結することに
よって、補強体の背後土に対する引抜き抵抗力を土留壁
に伝達し、土留壁に作用する土圧力に抗して土留壁を安
定させている。このような補強土構造体がたとえば特許
第2768165に示されている。この補強土構造体
は、隣接する上下の土留ブロックをボルトによって連結
して積重され、補強体は、上下の土留ブロックに挟持さ
れるとともに前述のボルトが補強体を貫通して土留壁と
連結される。
は、上下の土留ブロックを連結するボルトが補強体を係
止するので、補強体に土留ブロックに対する連結を解除
しようとする連結解除力が作用したときに、補強体の係
止される部分に大きな力が局所的に作用する。これによ
って、補強体、ボルトおよび土留ブロックを損傷してし
まう恐れがある。また補強体を、ボルトに確実に係合す
るために、補強体は高い寸法精度が要求される。また補
強体が上下の土留ブロックによって挟持される場合、補
強体は上下方向に圧縮され、連結解除力以外の力が作用
する。したがって、補強体に作用する力が増加し、補強
体が破損する可能性が大きくなる。
的な大きな力が作用することを防ぐことができる補強土
構造体を提供することである。
体であっても、この補強体と土留壁とを連結することが
できる補強土構造体を提供することである。
向いずれか一方の端部に、係合凹所28が形成される複
数の土留ブロックが、上下に積重される土留壁であっ
て、土留ブロックは、前記一方の端部寄りで係合凹所2
8に後方X2側から臨む凸部分49を有し、この凸部分
49は、前方X1に向かって凸に形成され、これによっ
て係合凹所28の前方X1の面14との間で、前後方向
X1,X2に凸部分49が臨む狭隘な狭隘領域48を形
成し、係合凹所28には、凸部分49よりも上下方向い
ずれか他方側で、前後方向X1,X2に狭隘領域48よ
りも前記前方の面14との間で広い幅広領域47が形成
される土留壁と、 (b)土留壁の後方に収容される背後土と、 (c)係合凹所28に、係合凹所28の底から狭隘領域
48まで上下方向に延びて、緩やかに嵌合される連結部
材29と、 (d)背後土に埋設される埋設部26、および埋設部の
前方側の端部に連なって上下に隣接する土留ブロック間
から土留壁内に挿入される連結部25を有する可撓性の
補強体23であって、連結部の埋設部26とは反対側の
端部には、残余の部分の厚みよりも大きい肉厚部分27
が形成され、肉厚部分27は、係合凹所28に連結部材
29が嵌合されていない状態で、狭隘領域48および幅
広領域47の各空隙よりも前後方向X1,X2に薄く、
かつ係合凹所28に連結部材29が嵌合された状態で、
狭隘領域48の空隙よりも前後方向X1,X2に厚く、
かつ幅広領域47の空隙よりも前後方向X1,X2に薄
く、補強体23の肉厚部分27以外の前記残余の部分
は、係合凹所28に連結部材29が嵌合された状態で、
狭隘領域48の空隙よりも前後方向X1,X2に薄く形
成され、かつ前記凸部分49に巻き掛けられる補強体2
3とを含むことを特徴とする補強土構造体である。
ックが積重され、土留壁の背後に背後土が収容される。
この背後土に補強体の埋設部が埋設され、連結部が上下
方向に隣接する土留ブロック間から土留壁内に挿入さ
れ、土留壁と補強体とが連結され、このようにして安定
した土留壁を形成し、安定した補強土構造体を構築する
ことができる。
幅広領域よりも幅が小さい狭隘領域を有する係合凹所が
形成され、補強体の連結部は、残余の部分の厚みよりも
大きい肉厚部分を有する。補強体の肉厚部分が係合凹所
の幅広領域に嵌合された状態で、さらに連結部材が係合
凹所に緩やかに嵌合される。この状態で肉厚部分が、狭
隘領域を通過して係合凹所から抜け出ることを阻止する
ことができる。このように補強体を土留壁に連結するこ
とができる。
範囲にわたって面接触しており、補強体に局所的な大き
な力が作用することを防止し、補強体にかかる連結解除
力を分散させて補強体および土留ブロックが損傷するこ
とを防止することができる。また肉厚部分を幅広領域に
緩やかに嵌合し、土留ブロックで係止することによっ
て、補強体の許容される寸法誤差が大きくなり、寸法精
度の低い補強体であっても好適に連結することができ
る。また肉厚部分および連結部材を土留ブロックに緩や
かに嵌合するだけで、土留壁と補強体とを容易に連結す
ることができるので、補強体連結時に土留ブロックに負
荷をかけることなく、土留ブロックのひび、かけ、われ
等の損傷を防止することができる。
に後方側から臨む凸部分49は、前方X1に向かうにつ
れて、相互に近づくように傾斜した上下方向Z1,Z2
両端部を有する凸に形成されるので、補強体の連結部が
狭隘領域に臨む土留ブロックに巻掛けられて、土留ブロ
ックとの間にさらに広い係止面積で土留ブロックと連結
することができる。また土留壁から補強体の連結を解除
しようとする連結解除力が作用したとき、この連結解除
力の一部は、狭隘領域に後方側から臨む部分を上下方向
両側から圧縮するように作用する。したがって、連結解
除力の一部を上下方向の圧縮力に変えることによって、
土留ブロックの係合凹所28に後方X2側から臨む部分
49に作用する力を小さくすることができる。したがっ
て土留ブロックに、前方X1の力が作用したとき、その
土留ブロックに上向きの力が作用することが抑えられ、
土留ブロックが上方に浮き上って土留壁が崩壊すること
が阻止される。
いずれか一方の端部に、係合凹所28cが形成される複
数の土留ブロックが上下に積重される土留壁と、 (b)土留壁の後方に収容される背後土と、 (c)背後土に埋設される埋設部、および埋設部の前方
側の端部に連なって上下に隣接する土留ブロック間から
土留壁内に挿入される連結部を有する網シート状であっ
て、連結部は前後方向Z1,Z2に延びる複数の縦材3
2および左右方向Y1,Y2に延びかつ各縦材を連結す
る複数の横材33とを有する補強体23と、 (d)連結部材29cであって、 (d1)左右方向Y1,Y2に相互に近接および離反変
位可能に連結される複数の係止部74と、 (d2)各係止部74に、上下方向Z1,Z2に突出し
て形成される複数の係止片73であって、各係止片73
は、左右方向Y1,Y2に間隔をあけて並んで形成さ
れ、係合凹所28cに嵌合し、補強体の連結部の左右方
向Y1,Y2に隣接する縦材32間であってかつ前後方
向X1,X2に隣接する横材33間を挿通する係止片7
3とを有する連結部材29cとを含むことを特徴とする
補強土構造体である。また本発明は、各係止部74は、
「へ」の字状に屈曲した板材から成る結合部71によっ
て連結され、結合部71の板材の屈曲角度を変化させる
ことによって相互に近接および離反変位可能であること
を特徴とする。
ロックが積重され、土留壁の背後に背後土が収容され
る。網シート状の補強体の埋設部が背後土に埋設され連
結部が上下に隣接する土留ブロック間から土留壁内に挿
入され、土留壁と補強体とが連結され、このようにして
安定した土留壁を形成し、安定した土留壁を形成し、安
定した補強土構造体を構築することができる。
横材とを有し、連結部材によって土留ブロックと結合さ
れる。連結部材の係止部が相互に近接および離反変位可
能に連結され、連結部の各縦材間を挿通して後方側から
横材を係止する状態で、土留ブロックに形成される係合
凹所に嵌合される複数の係止片を有する。すなわち連結
部材29cは、複数の係止部74と、各係止部74に形
成される複数の係止片73とを有し、係止片73は、上
下方向Z1,Z2に突出して形成され、左右方向Y1,
Y2に間隔をあけて並んで形成され、土留ブロックの嵌
合凹所28cに嵌合する。係止片73は、補強体の連結
部の左右方向Y1,Y2に隣接する縦材32間であって
かつ前後方向X1,X2に隣接する横材33間を挿通す
る。
の相互の間隔が異なることがあっても、係止部が相互に
近接離反変位することによって、連結部の縦材の間隔に
合わせることができる。
んで複数の刻み目77が設けられることを特徴とする。
本発明に従えば、刻み目に、横材33が係止し、これに
よって補強体と連結部材29cとの連結が確実になる。
1,Z2いずれか他方の端部に、位置決め凹所部分34
cが形成され、各係止部74には、上下方向Z1,Z2
の係止片73とは反対側に突出して複数の位置決め片7
2が、左右方向Y1,Y2に間隔をあけて並んで形成さ
れ、位置決め片72は、位置決め凹所34cに嵌合する
ことを特徴とする。本発明に従えば、係止部74に上下
方向Z1,Z2に延びて突出する位置決め片72が、土
留ブロックの他方の端部に形成された位置決め凹所34
cに嵌合し、これによって上下方向Z1,Z2に隣接す
る土留ブロックの前後方向X1,X2の位置決めを正確
に行うことができる。
態の補強土構造体20の主要部の構成を示す断面図であ
る。補強土構造体20は、土留壁21と、背後土22
と、補強体23とを含んで構成される。土留壁21は、
図示しない現地盤上に複数の土留ブロック24を上下方
向Z1,Z2に積重して形成され、土留ブロック24の
後方X2に背後土22が収容される。補強体23は、埋
設部26と埋設部26の前方X1に連なる連結部25と
を有する。連結部25は、上下方向Z1,Z2に隣接す
る土留ブロック間から土留壁内に挿入され、埋設部26
は、背後土22に埋設される。補強体23は、連結部2
5が土留ブロック24に係止されることによって土留壁
21に連結される。
21に連結することによって、補強体23の背後土22
に対する引き抜き抵抗力を土留壁21に伝達し、土留壁
21に作用する土圧力に抗して土留壁21を安定させ
て、土留壁21が崩れ落ちて崩壊することを防止するこ
とができる。このとき補強体23と土留壁21との間に
は、相互の連結を解除しようとする連結解除力が作用す
る。背後土22は、たとえば砂質土からなり、土留壁2
1の背後したがって土留壁21の後方X2に収容され
る。
り、前後方向X1,X2は土留壁21の厚み方向となる
水平な方向である。また左右方向Y1,Y2は、土留壁
21が延びる延在方向であって、土留ブロック24が並
べられる水平な方向である。この延在方向の一方の方向
を左方Y1、他方の方向を右方Y2とする。以下、土留
ブロック24および補強体23などの各構成において、
補強土構造体20に各構成が構築された状態で、補強土
構造体20の上下、左右および前後方向と一致する方向
に上下、左右および前後方向のそれぞれの方向とする。
断面図である。補強体23の連結部25と埋設部26と
は連なって形成されており、連結部25の前方側の端部
に肉厚部分27が形成される。肉厚部分27は、連結部
25の残余の部分よりも厚みが大きく形成される。
チレンから成る。具体的には、ポリエチレンを用いて成
形して板状の素材を形成し、この素材に厚み方向に挿通
する挿通孔をたとえばパンチングによって形成して格子
状体を得り、このような格子状体を軟化点以上かつ融点
未満の温度に加熱し、前記挿通孔を広げるように一方向
に引張り、格子の網状に補強体23が形成される。さら
にポリエチレンにカーボンを含有することによって紫外
線の内方への浸透を防ぎ紫外線劣化を防止するようにし
てもよい。
2と縦材32とは異なる方向に延びる横材33を有す
る。本実施の形態では、格子状体を引張るときに伸延さ
れる部分が縦材32となり、横材33は、伸延されてい
ない。縦材32は、左右方向Y1,Y2にほぼ等間隔に
配置され、前後方向X1,X2に延びる。横材33は、
縦材32と交差たとえば、直交する位置に配置され、縦
材32と連結する。また縦材32に比べて横材33が厚
く形成される。
4のたとえば一段毎にほぼ水平に配置されて設けられ
る。補強体23の左右方向寸法は、適宜選ばれ、土留壁
21の左右方向寸法が補強体23の左右方向寸法よりも
大きい場合は、複数の補強体23を左右方向に並べて配
置される。また補強体23の前後方向寸法は、土留壁2
1を安定させるために必要とされる引き抜き抵抗力を背
後土22から得るために必要な長さに適宜選ばれる。た
とえば補強体23の左右方向寸法を土留ブロック24の
左右方向寸法よりも大きく形成することによって、2つ
以上の土留ブロック24によって補強体23を係止し、
より安定して補強体23と土留ブロックを連結すること
ができる。
り、土留ブロック24の上下方向Z1,Z2の一方の端
面を示す。土留ブロック24は、たとえばコンクリート
から成るブロックである。本実施の形態では、土留ブロ
ック24の一方の端面を上方Z1に配置して土留壁21
を構築する。土留ブロック24は、土留ブロック本体1
9と装飾部41aとを有する。装飾部41aは、土留ブ
ロック本体19の前面19aに、左右方向Y1,Y2寸
法の中心から左右方向Y1,Y2に対称に形成され、さ
らに前方X1へ隆起して形成される。
ように選ばれる。左右方向寸法(以下「幅」という場合
がある)W1は、たとえば495mmであって、この幅
W1は、具体的には土留ブロック本体19の前面19a
の左右方向寸法であり、土留ブロック本体19の後面1
9bの幅W2は、350mmである。土留ブロック24
の前後方向寸法(以下「奥行き」と言う場合がある)D
1は、300mmであり、装飾部41aを除く部分の奥
行きD1aでは、290mmである。上下方向寸法(以
下「高さ」と言う場合がある)は、250mmであり、
土留ブロック24の上下方向Z1,Z2の端面は略水平
に形成される。
向Z1,Z2に挿通する貫通孔44が形成される。貫通
孔44は、水平面で切断した断面形状が、土留ブロック
24の左右方向Y1,Y2に対称に略長方形に形成され
る。具体的には、土留ブロック本体19の後面19bか
ら前方X1に95mm移動した左右方向中央の一点を中
心として、左右方向寸法W3を150mm、前後方向寸
法D3を90mmとする貫通孔44が形成される。この
ような貫通孔44が設けられることによって、土留ブロ
ック24は連結解除力に対する強度を保ちつつ軽量化す
ることができる。
体19の前面19aの左右方向Y1,Y2の両端部から
後方X2に向かうにつれて互いに近づくようにそれぞれ
傾斜して形成される。前面19aを隙間なく並べること
によって土留壁21から背後土22が漏れることを防止
して、土留ブロック24を軽量化することができる。
2の一方の端部には面取り部16が形成される。面取り
部16は、土留ブロック本体19の上下方向の一方の端
部から後方X2の端面に向かうにつれて下方Z2に傾斜
し、なだらかに土留ブロック本体19の後面19bに連
なる。この傾斜面は、好ましくは曲面に形成される。
には、第1の係合凹所28が形成される。第1の係合凹
所28は、土留ブロック24の上下方向Z1,Z2の一
方の端面に開放され、貫通孔44より前方X1に設けら
れ、土留ブロック本体19を左右方向Y1,Y2に挿通
して形成される。また土留ブロック本体19には、第1
の係合凹所28の後方に、一対の連結用ピン挿通孔46
および複数の支持凸部18が形成される。支持凸部18
は、土留ブロック24の上下方向Z1,Z2の一方の端
面に形成され、連結用ピン挿通孔46は、土留ブロック
本体19を上下方向Z1,Z2に挿通する。連結用ピン
挿通孔46および支持凸部18は、土留ブロック本体1
9の左右方向Y1,Y2の中心から対称に形成され、1
つの連結用ピン挿通孔46と複数の支持凸部18とが前
後方向X1,X2に一列に配置される。
示す平面図である。連結用ピン挿通孔46は、内径がた
とえば15mmの2つの円筒状の孔部分17a,17b
が連結空間17cによって相互に連結された瓢箪状に設
けられる。このように2つの円筒状の孔部分17a,1
7bが連結空間17cを介して連なる瓢箪状にすること
によって近接して独立して2つの孔を形成する場合のよ
うなコンクリートの流込み不良による製品の不揃いを防
止する。円筒状の孔部分17a,17bは、鉛直な軸線
をそれぞれ有し、土留ブロック24を上下方向Z1,Z
2に貫通して形成される。この2つの円筒状の孔部分1
7a,17bは土留ブロック本体19に前後方向X1,
X2に並び、この円筒状の孔部分17a,17bに連結
用ピンが挿通される。
5(1)に平面図を、図5(2)に正面図を示す。支持
凸部18は、土留ブロック24の上下方向Z1,Z2の
一方の端面に形成され、上方Z1に突出する先細の円錐
台状に形成される。この支持凸部18の突出量は、少な
くとも補強体23の連結部分25の厚みより大きく形成
される。本実施の形態では支持凸部18は、土留ブロッ
ク24の端面から3mm突出して形成される。また支持
凸部18は、ハンマー等で容易に除去することができ
る。支持凸部18を土留ブロック24から除去すること
によって背後土22、補強体23および補強土構造体2
0の構築場所などの状態に応じて土留ブロック24の高
さの調整を行うことができる。
り、上下方向Z1,Z2の他方の端面を示したものであ
る。土留ブロック24の上下方向Z1,Z2の他方の端
部には、第2の係合凹所34が形成される。第2の係合
凹所34は、土留ブロック24の上下方向Z1,Z2の
他方の端面に開放され、貫通孔44および連結用ピン挿
通孔46より前方X1に、土留ブロック本体19の左右
方向Y1,Y2に挿通して形成される。また土留ブロッ
ク24の上下方向Z1,Z2の他方の端部には、複数の
嵌合孔40a〜40dが形成される。各嵌合孔40a〜
40dは、土留ブロック24の上下方向Z1,Z2の他
方の端面に開放される溝であって、第2の係合凹所34
から連なって後方X2に延び、土留ブロック24の後方
X2まで挿通して形成される。また嵌合孔40a〜40
dの幅は、少なくとも連結部25の縦材33の幅方向寸
法よりも大きく設けられる。本実施の形態では、4つの
嵌合孔40a〜40dが左右方向Y1,Y2にほぼ等間
隔に並んで形成される。
2の他方の端面は、ある前後方向X1,X2の所定の位
置を境にして、後方側は、前方側よりも土留ブロック内
部に削られた水平面を形成する。たとえば第2の係合凹
所34を境にして、前方側よりも後方側の他方の端面が
土留ブロック内部に削られて、土留ブロック本体19の
上下方向Z1,Z2の寸法は、第2の係合凹所34を境
に前方側よりも後方側の寸法が短く形成される。この土
留ブロック内部に削られる量は、支持凸部18が突出す
る量とほぼ等しく、本実施の形態では、第2の係合凹所
34よりも後方側の上下方向Z1,Z2の他方の面が内
部に3mm削られて、土留ブロック本体19の第2の係
合凹所よりも前方X1の上下方向Z1,Z2Z1,Z2
寸法が250mmに形成されるのに対して、後方X2の
上下方向Z1,Z2寸法が247mmに形成される。
を拡大して示す断面図であり、上下に隣接する土留ブロ
ック24の間に補強体23が係止された状態を示す。た
とえば土留ブロック24の一方の端面を上方Z1に配置
して土留壁21を構成する。上下に隣接する2つの土留
ブロック24のうちの下方Z2の土留ブロック24の上
端側に第1の係合凹所28が配置される。第1の係合凹
所28には、連結部材29が挿入されて、前後方向X
1,X2の幅が大きい幅広領域47およびこの幅広領域
47よりも第1の係合凹所28の開口側に、幅広領域4
7よりも前後方向X1,X2の幅が小さい狭隘領域48
が形成される。
2から臨む部分には、上下方向両端部が前方X1に向か
うにつれて相互に近づくように突出する突出部49が形
成される。突出部49は、狭隘領域48に臨む突出面5
0が滑らかな曲面に形成される。土留ブロック24の上
端に第1の係合凹所28が配置される状態において、突
出面50は、最も前方側から第1の係合凹所28の開口
側に向かうにつれて、土留ブロック24の外方に膨らむ
ように湾曲し、第1の係合凹所28の開口に下方Z2か
ら臨む部分まで連なって形成される。また土留ブロック
24は、突出面50の最も上方側からさらに上方Z1に
突出して水平面と平行な、第1の係合凹所28に対して
後方側の土留ブロック24の端面57bを形成する。ま
た土留ブロック24の幅広領域47に後方側から臨む面
15および第1の係合凹所28に前方X1から臨む面1
4は、上下方向Z1,Z2に鉛直な平面に形成される。
また土留ブロック24の上下方向Z1,Z2一方の端
面、したがって第1の係合凹所28が形成される面は、
第1の係合凹所28に対して前方側の端面57aと後方
側の端面57bとが等しい面上に形成される。
1の係合凹所28に緩やかに嵌合される。連結部材29
は、その長手方向が左右方向Y1,Y2に延びるように
土留ブロック24に配置され、第1の係合凹所28に前
方X1から臨む面14に接する位置に配置され、第1の
係合凹所28に緩やかに嵌合される。図9は連結部材2
9を示す斜視図である。連結部材29の長手方向の長さ
は、第1の係合凹所28の左右方向Y1,Y2の寸法程
度に形成される。
留ブロック24の間から土留壁21に補強体23の連結
部25が挿入され、連結部25の肉厚部分27が第1の
係合凹所28に配置される。この肉厚部分27が第1の
係合凹所28に配置された状態でさらに、第1の係合凹
所28に連結部材29が緩やかに嵌合される。これによ
って、補強体23の肉厚部分27は、第1の係合凹所2
8に形成される幅広領域47に配置される。幅広領域4
7に配置された肉厚部分27は、狭隘領域48によっ
て、幅広領域47から第1の係合凹所28の開口側に通
過することが阻止される。したがって補強体23に連結
解除力が前後方向X1,X2に作用したとき、補強体2
3は土留ブロック24に係止され、土留壁21に連結す
ることができる。
2側から臨む突出した凸部分49は、上下方向Z1,Z
2両端部が前方X1に向かうにつれて、相互に近づくよ
うにそれぞれ傾斜して形成されるので、補強体23の連
結部25が狭隘領域48に臨む土留ブロック24の凸部
分49に巻き掛けられて土留ブロック24との間にさら
に広い係止面積で土留壁と連結することができる。図8
に示すように、補強体23を引き抜こうとする連結解除
力Pが土留ブロック24に作用したとき、この連結解除
力Pの一部pは、狭隘領域48に後方側から臨む部分4
9を上下方向Z1,Z2両側から圧縮するように作用す
る。したがって、連結解除力Pの一部を上下方向Z1,
Z2の圧縮力pに変えることによって、土留ブロック2
4の第1の係合凹所28に後方側から臨む凸部分49の
各要素に後方X2に作用する力を小さくすることができ
る。特に土留ブロック24にコンクリートを用いた場
合、圧縮力に対する強度が引っ張り力に対する強度より
も強く、より強固な補強土構造体を構築することができ
る。構成をさらに述べると、土留ブロック24に形成さ
れた凸部分49は、前方X1に向かうにつれて、上下方
向Z1,Z2に相互に近づくように傾斜した両端部を有
する凸に形成される。これによって係合凹所28の前方
X1の面14との間で、前後方向X1,X2に凸部分4
9が臨む狭隘な狭隘領域48が形成される。係合凹所2
8には、幅広領域47が形成される。この幅広領域47
は、凸部分49よりも図8の下方Z2側で、前後方向X
1,X2に狭隘領域48よりも前記前方の面14との間
で広く形成される。連結部材29は、係合凹所28の底
から狭隘領域48まで上下方向に延びて、係合凹所28
に緩やかに嵌合される。肉厚部分27は、係合凹所28
に連結部材29が嵌合されていない状態では、狭隘領域
48および幅広領域47の空隙よりも前後方向X1,X
2に薄い。この肉厚部分27は、係合凹所28に連結部
材29が嵌合された状態では、狭隘領域48の空隙より
も前後方向X1,X2に厚く、しかも、幅広領域47の
空隙よりも前後方向X1,X2に薄い。補強体23の肉
厚部分27以外の残余の部分は、係合凹所28に連結部
材29が嵌合された状態で、狭隘領域48の空隙よりも
前後方向X1,X2に薄く形成され、かつ凸部分49に
巻き掛けられる。
体19の上下方向Z1,Z2の他方の端面は、第2の係
合凹所34よりも後方側の方が土留ブロックの内部に削
られており、図7に示すように、上下に土留ブロック2
4を隣接した時に、下方Z2の土留ブロック24の一方
の端面と上方Z1の土留ブロック24の他方の端面と
は、第2の第1の係合凹所28より後方側に上下方向Z
1,Z2に隙間L3が形成される。この隙間内に補強体
23の連結部25が配置される。このとき、下方Z2の
土留ブロック24の上下方向Z1,Z2の一方の端面に
形成される支持凸部18が、連結部25を上下方向Z
1,Z2に挿通して、上方Z1の土留ブロック24の上
下方向Z1,Z2の他方の端面を支持する。これによっ
て、土留ブロック間から第1の係合凹所28に挿入され
る連結部25は、上下方向Z1,Z2に圧縮されること
なく、補強体23の損傷を少なくすることができる。ま
た支持凸部18を設けることによって、土留ブロック2
4が傾斜せず、安定して積重させることができる。さら
に支持凸部18は、先細形状を有するので、補強体23
の縦材32と縦材を32との間の隙間に支持凸部18を
容易にはめ込むことができる。
り部16が形成されるので、経年変化によって埋設土2
2とともに補強体23が沈下して、土留ブロック24の
後方端部と補強体とが鋭利に当接することが防止され
る。これによって連結部25が損傷することを防止する
ことができる。
に嵌合されることによって、上下に積重される2つの土
留ブロック24を上下方向Z1,Z2に貫通し、上下に
隣接する土留ブロック24を前後方向X1,X2に位置
決めすることができる。図1に示すように、1つの連結
用ピン45を、上下に隣接する互いの土留ブロック24
に形成される連結用ピン挿通孔46の2つの円筒状の孔
部分17a,17bのうち一方の孔部分、たとえば前方
X1の孔部分17aに挿通することによって、土留ブロ
ック24がずれることなく、前後方向X1,X2に位置
決めして上下方向Z1,Z2に積重され、上下方向Z
1,Z2に垂直な土留壁21を形成することができる。
を配置位置を示す平面図である。図10(1)は土留壁
21が前後方向X1,X2に垂直な法面を、図10
(2)は土留壁21が前方X1に膨らむ湾曲した法面
を、図10(3)は後方X2に膨らむ湾曲した法面を形
成する土留ブロック24の配置を示す。図10(1)に
示すように、土留ブロック24は千鳥格子状に上下に積
重され、連結用ピン45で連結される。左右方向Y1,
Y2に隣接する土留ブロック24とそれら左右方向Y
1,Y2に隣接する土留ブロック24の上方Z1に共通
に配置される土留ブロック24において、左方の土留ブ
ロック24の右方の連結用ピン挿通孔46から延びる連
結用ピン45と、右方の土留ブロック24の左方の連結
用ピン挿通孔46から延びる連結用ピン45とが上方Z
1の土留ブロック24の各連結用ピン挿通孔46に嵌合
するように、上方Z1の土留ブロック24が配置され
る。これによって、土留ブロック24は、上方Z1の土
留ブロックを介して、左右方向Y1,Y2に連結され
る。
7aを連結用ピン45が嵌合するので、左右に隣接する
土留ブロック24を連結用ピン46まわりに角変位させ
て連結することができる。これによって、図10(2)
に示すように、前方X1に膨らむように土留ブロック2
4を各変位させて配置することによって、土留壁21に
前方X1に膨らむ湾曲した法面を形成させることができ
る。また図10(3)に示すように、後方X2に膨らむ
ように土留ブロック24を角変位させて配置することに
よって、土留壁21に後方X2に膨らむ湾曲した法面を
形成させることができる。
に傾斜して形成される補強土構造体20の主要部の構成
を示す断面図である。図12は上下方向Z1,Z2に傾
斜する土留壁の土留ブロック24の配置位置を示す平面
図である。図12(1)は土留壁21が前後方向X1,
X2に垂直な法面を、図12(2)は土留壁21が前方
X1に膨らむ湾曲した法面を、図12(3)は後方X2
に膨らむ湾曲した法面を形成する土留ブロック24の配
置を示す。
ン挿通孔46に嵌合されることによって、上下に積重さ
れる2つの土留ブロック24を上下方向Z1,Z2に貫
通し、土留ブロック24を前後方向X1,X2に位置決
めすることができる。このとき図11に示すように、1
つの連結用ピン45を上下に隣接する土留ブロック24
のうちの下方Z2の土留ブロック24に形成される連結
用ピン挿通孔46の2つの円筒状の孔部分17a,17
bの前方X1の孔部分17aと、 上下に隣接する2つ
の土留ブロック24のうちの上方Z1の土留ブロック2
4に形成される連結用ピン挿通孔46の円筒状の孔部分
17a,17bの後方X2の孔部分17bとを同一軸線
上に配置して、この孔部分に連結用ピン45を嵌合させ
る。これによって、上下に隣接する土留ブロック24
は、上方Z1に向かうにつれて、後方X2にずれて配置
されるので、上方Z1に向かうにつれて、後方X2に傾
斜する法面を有する土留壁21を形成することができ
る。またこのように傾斜する土留壁21を形成した場合
でも前述と同様に左右に隣接する土留ブロック24を連
結用ピン46まわりに角変位させて連結することができ
る。これによって、図12(1)に示す前後方向X1,
X2に垂直な法面、図12(2)に示す前方X1に膨ら
む湾曲した法面、図12(3)に示す後方X2に膨らむ
湾曲した法面などを形成することができる。
厚部分27が第1の係合凹所28の幅広領域47に嵌合
された状態で、さらに連結部材29が緩やかに嵌合さ
れ、この状態で、肉厚部分27が狭隘領域48を通過し
て第1の係合凹所28から抜け出ることを阻止すること
ができるので、補強体23を土留壁21に連結すること
ができる。
1,Y2に延びる横材33に形成されて、土留ブロック
24とは、広範囲にわたって面接触しており、補強体2
3に局所的な大きな力が作用することを防止することが
できる。また補強体23の肉厚部分27と幅広領域47
とは前後方向X1,X2および上下方向Z1,Z2に隙
間を有しており、補強体23の許容される寸法誤差が大
きくなり、寸法精度の低い補強体であっても好適に用い
ることができる。
ブロック24の第1の係合凹所28に緩やかに嵌合する
だけで、連結時に土留ブロック24に負荷をかけること
なく、容易に土留壁21と補強体23とを連結すること
ができ、土留ブロック24のひび、かけ、われなどの損
傷を防止することができる。
挿通することによって、上下に隣接する2つの土留ブロ
ック24のうちの土留ブロック24の一方の端部と、2
つの土留ブロック24のうちの他方の土留ブロック24
の他方の端部とを対向させて、各土留ブロック24を前
後方向X1,X2に対して位置決めして積重することが
できる。また連結用ピン挿通孔45は、複数の孔部分1
7a,17bが前後方向X1,X2に形成されており、
連結用ピン46を嵌合させる位置を選択することによっ
て、相互位置決めされる上下に隣接する土留ブロック2
4は、相互の位置関係を選択することができる。したが
って、土留壁21の法面の勾配を選択することができ
る。
発明の実施の第2の形態の補強土構造体20aの主要部
の構成を示す断面図である。図14は、図13の切断面
線S14−S14から見た断面図である。補強土構造体
20aは、前述の補強土構造体20とほぼ同様の構成で
あって、前述の補強体23とは異なる第2の補強体23
aによって構成される以外は同様の構成を示す。したが
って前述の補強土構造体20と同様の構成については、
説明を省略し同様の符号を付す。
設部26aの前方X1に連なる連結部25aとを有す
る。連結部25aは、上下に隣接する土留ブロック間か
ら土留壁内に挿入され、埋設部26は背後土22に埋設
される。補強体23aは、連結部25aが土留ブロック
24の第2の係合凹所34に係止されることによって土
留壁21aに連結される。
留壁21aに連結することによって、補強体23aの背
後土22に対する引き抜き抵抗力を土留壁21aに伝達
し、土留壁21aに作用する土圧力に抗して土留壁21
aを安定させて、土留壁21aが崩れ落ちて崩壊するこ
とを防止することができる。このとき補強体23aに
は、土留壁21aとの連結を解除しようとする連結解除
力が作用する。
とえば非可撓性の複数の鉄筋を溶接して格子状に形成さ
れる鉄筋グリッドであり、前後方向X1,X2に平行に
延びる複数の縦材32aと、各縦材32aを連結し各縦
材と交差たとえば、直交する横材33aとを有する。補
強体23aの連結部25aに形成される横材33aが土
留ブロック24に第2の係合凹所34に後方X2から臨
む面と当接し係合される。また図14に示すように、補
強体23aの横材33aが第2の係合凹所34に係合さ
れるとともに、係合される横材33aから等間隔に後方
X2に延びる縦材32aが、嵌合孔40a〜40dを通
過し、背後土22に埋設される。
Z2に傾斜して形成される第2の補強体23aを有する
補強土造体20aの主要部の構成を示す断面図である。
前述の記載と同様に、連結用ピン45を挿通させる連結
用ピン挿通孔46の孔部分17a,17bの位置をかえ
ることによって、上方Z1になるにつれて傾斜する土留
壁を形成することができる。また第2の補強体23aを
用いた補強土構造体20aは、図10および図12と同
様に、連結用ピン45まわりに土留ブロック24を角変
位させることによって、左右方向Y1,Y2に湾曲した
面を形成する土留壁を形成することができる。
補強体23を連結するための第1の凹所である第1の係
合凹所28が形成されるとともに第1の補強体23とは
異なる第2の補強体23aを連結するための第2の凹所
である第2の係合凹所34が形成されるので、第1の補
強体23および第2の補強体23aを同一の土留ブロッ
ク24の土留壁21,21aに第1および第2の補強体
23,23aを連結することができる。また第1の係合
凹所28および第2の係合凹所34が土留ブロック24
の相互に異なる部分に形成されるので、第1の係合凹所
28と第2の係合凹所34とが同じ部分に形成される場
合に比べて、土留ブロック24の強度を向上することが
できる。
土構造体20bの主要部の構成を示す断面図である。図
17は、図16の切断面線S17−S17から見た断面
図である。補強土構造体20bは、前述の第1の補強土
構造体20とは、ほぼ同様の構成であって、前述の補強
体23とは異なる連結部材29aおよび土留ブロック2
4aによって構成される以外は、ほぼ同様の構成を示
す。したがって前述の第1の補強土構造体20と同様の
構成については、説明を省略し同様の符号を付す。
と同様の形状の係合凹所28に幅広領域47および狭隘
領域48が形成されるとともに、連結部材29aによっ
て、上下に隣接する土留ブロック24aが連結される。
また土留ブロック24aは、第1の係合凹所とほぼ同様
形状の1つの係合凹所28が形成され、前述の第2の係
合凹所とほぼ同様の位置に位置決め凹所34が形成され
る。
から見た断面図である。補強体23は、第1の実施の形
態の補強土構造体20の補強体23とほぼ同様に形成さ
れ、縦材32および横材33によって形成される。補強
体23の埋設部26が埋設土22に埋設されるととも
に、連結部25が上下に隣接する土留ブロック間に挿入
される。
であり、土留ブロック24aの上下方向Z1,Z2の一
方の端面を示す。土留ブロック24aは、たとえばコン
クリートから成るブロックである。土留ブロック24a
は、左右方向Y1,Y2に延びる略矩形板状の正面部4
1と、正面部41から後方X2に突出して連なる背面部
42とを有する。背面部42の左右方向Y1,Y2寸法
は、正面部41の左右方向Y1,Y2寸法よりも短く、
正面部41の左右方向Y1,Y2寸法の中心から左右方
向Y1,Y2に対称に形成される。また土留ブロック2
4aの背後部42に係合凹所28が形成される。係合凹
所28は前述の第1の実施の形態の第1の係合凹所とほ
ぼ同様の形状を形成し、土留ブロック24aの上下方向
Z1,Z2のいずれか一方の端部に開放され、貫通孔4
4および連結用ピン挿通孔46より後方X2に設けら
れ、背後部42を左右方向Y1,Y2に挿通して形成さ
れる。
とえば次のように選ばれる。左右方向Y1,Y2の幅さ
W1は65mmであって、具体的には正面部41の左右
方向Y1,Y2寸法である。また背面部42の幅W2は
350mmである。前後方向X1,X2の奥行きD1は
275mmであり、装飾部41aを除く部分の奥行きD
1aは250mmであり、背後部42の奥行きD2は1
90mmである。また土留ブロック24aの上下方向Z
1,Z2の高さは250mmである。
の第1の実施の形態と同様に貫通孔44が形成される。
また正面部41の左右方向Y1,Y2の両端部は、後方
X2になるにつれて左右方向Y1,Y2中央部に向かう
ように傾斜して形成される。また背後部42には貫通孔
44から左右方向Y1,Y2外方に向かう部分に連結用
ピン挿通孔46a〜46dが設けられる。
孔46a〜46dが設けられ、土留ブロック24aの左
右方向Y1,Y2に対称に2列に配置される。左右方向
一方(図18では左方Y1)に前後方向X1,X2に間
隔をあけて2つの連結用ピン挿通孔46a,46bが並
んで一列に配置され、同様に、左右方向Y1,Y2他方
(図18では右方Y2)に前後方向X1,X2に間隔を
あけて2つの連結用ピン挿通孔46c,46dが並んで
一列に配置される。これらの4つの連結用ピン挿通孔4
6a〜46dは、内径が20mmの円筒状であって、上
下方向Z1,Z2に平行な軸線をそれぞれ有し、土留ブ
ロック24aを上下方向Z1,Z2に挿通して形成され
る。
ック24aは、図17に示すように左右方向Y1,Y2
に所定の間隔L1をあけて並べられ、本実施の形態で
は、左右方向Y1,Y2に5mmの間隔をあけて土留ブ
ロック24aが並べられる。このとき各土留ブロック2
4aに形成される複数の連結用ピン挿通孔46a〜46
dは、左右方向Y1,Y2に等間隔に並ぶ位置に形成さ
れる。
左右方向Y1,Y2一方に形成される連結用ピン挿通孔
46a,46bと左右方向Y1,Y2他方方に形成され
る連結用ピン挿通孔46c,46dとの間の左右方向Y
1,Y2の間隔L21および、左右方向Y1,Y2に隣
接する2つの土留ブロック24aのうちの左方に配置さ
れる土留ブロック24aの右方側の連結用ピン挿通孔4
6c,46dと左右方向Y1,Y2に隣接する2つの土
留ブロック24aのうちの右方に配置される土留ブロッ
ク24aの左方側の連結用ピン挿通孔46a,46bと
の間の左右方向Y1,Y2の間隔L22(図17に図
示)が等しく形成される。本実施の形態では、連結用ピ
ン挿通孔46の左右方向Y1,Y2の間隔寸法L21,
L22は、250mmに形成されている。
である。土留ブロック24aの上下方向Z1,Z2の他
方の端部に位置決め凹所34が形成される。位置決め凹
所34は、土留ブロック24aの上下方向Z1,Z2の
他方の端部に開放され、貫通孔44および連結用ピン挿
通孔46より後方X2に背後部42を左右方向Y1,Y
2に挿通して形成される。また前述の第1の実施の形態
と同様に複数の嵌合孔40a〜40cが形成される。各
嵌合孔40a〜40cは、土留ブロック24aの上下方
向Z1,Z2の他方の端部側に開放される溝であって、
位置決め凹所34から前後方向X1,X2に平行に後方
X2に延び、土留ブロック24aの後方X2の端面まで
挿通して形成される。
面図である。図20(1)に土留ブロック24aの係合
凹所28を示し、図20(2)は、土留ブロック24a
に補強体23が係止された状態を示し、上下に隣接する
土留ブロック24aの上端側に係合凹所28が配置され
る。係合凹所28は、前述の第1の実施の形態と同様の
部分は、前述と同様の参照符号を付し、説明を省略す
る。
に後方側から臨む面である突出面50の最も上方側から
さらに上方Z1に突出して、係合凹所28に対して後方
に延びる上下方向Z1,Z2の一方の端面57bを形成
する。
Z2の一方の端面、したがって係合凹所28が形成され
る端面は、係合凹所28に対して前方側の端面57aの
方が係合凹所28に対して後方側の端面57bより上下
方向Z1,Z2寸法が大きく形成される。たとえば係合
凹所28に対して上下方向Z1,Z2の一方の前方X1
の端面57aと後方側の上端面57bとの上下方向Z
1,Z2寸法の差L3は2mmに形成される。
に嵌合される係合部30およびこの係合部30にほぼ直
角に屈曲して連なる位置決め部31を有し、略L字状に
形成される。連結部材29aは、土留ブロック24aの
上下方向一方たとえば上端に係合凹所28が配置される
状態で、位置決め部31が前方X1に配置されるように
係合部30が係合凹所28にはまり込み、このような状
態で、係合部30は土留ブロック24aの係合凹所28
に前方X1から臨む面14に対向する。係合部30の位
置決め部側の端面は、係合凹所28に前方X1から臨む
面14と平行に形成される。また係合部30の位置決め
部側の端面の反対の面52は、位置決め部側端面と平行
に形成される。係合部30が緩やかに嵌合凹所28には
まり込んだ状態で係合部30の後方X2に係合部30と
土留ブロック24aとの間に前後方向X1,X2に隙間
が形成される。このように連結部材29aが嵌合される
ことによって、係合凹所28の空間が狭められ、幅広領
域47およびこの幅広領域47よりも係合凹所28の開
口側に、幅広領域47よりも前後方向X1,X2の幅が
小さい狭隘領域48が形成される。
間から土留壁21bに補強体23の連結部25が挿入さ
れ、連結部25の肉厚部分27が、係合凹所28に形成
される幅広領域47に配置され、狭隘領域48によっ
て、幅広領域47よりも係合凹所28の開口側に通過す
ることが阻止される。したがって補強体23が土留ブロ
ック24aに係止され、補強体23を土留壁21bに連
結することができる。
所28に嵌合された状態で、位置決め部31は、土留ブ
ロック24aの上端部からさらに突出して配置される。
土留ブロック24aの上下方向他方の端部には、連結部
材29aの位置決め部31が嵌合する位置決め凹所34
が配置される。また位置決め凹所34は、位置決め部3
1が嵌合された状態で、上下方向Z1,Z2に隣接する
土留ブロック24aを前後方向X1,X2に位置決めし
て連結することができる。
前方X1に屈曲した状態で、位置決め凹所34に嵌合す
るときに、上下に隣接する2つの土留ブロック24aの
うち下方Z2の土留ブロック24aと2つの土留ブロッ
ク24aのうちの上方Z1の土留ブロック24aとが鉛
直に上下方向Z1,Z2に積重される位置に位置決め凹
所34が形成される。
れる補強土構造体20bの主要部の構成を示す断面図で
ある。図22は、図21の係合凹所28付近を拡大して
示す断面図である。図21に示すように、上下に隣接す
る土留ブロック24aの下方Z2の土留ブロック24a
の上端部に配置される係合凹所28に係合部30が嵌合
し、位置決め部31が係止部30に対して後方X2に屈
曲した状態で上下に隣接する土留ブロック24aの上方
Z1の土留ブロック24aの下端部に形成される位置決
め凹所34に嵌合する。このように係合部30に対して
位置決め部31を後方X2に配置することによって、位
置決め凹所34が位置決め部31に嵌合するように後方
X2にずれて配置され、上下に隣接する2つの土留ブロ
ック24aの上方Z1の土留ブロック24aが後方X2
に変位して下方Z2の土留ブロック24aと連結され
る。したがって、上方Z1の土留ブロック24aが後方
X2に変位して積重されることで、図21に示すように
上方Z1になるにつれて後方X2に傾斜する法面を有す
る土留壁21を形成することができる。
ば、第1の実施の形態とほぼ同様の作効果を得ることが
できる。また連結部材29aは、係合部30と位置決め
部31とがほぼ直角に屈曲して連なる略L字状に形成さ
れる。したがって連結部材29aを土留ブロック24a
の係合凹所28に嵌合するにあたって、係合部30に対
して位置決め部31の屈曲する方向を選択することがで
き、これによって係合部30を係合凹所28に嵌合させ
る位置を、土留ブロック24aに対して前後方向X1,
X2に選択することができる。これによって、連結部材
29aによって相互位置決めされる上下に隣接する土留
ブロック24aは、相互の位置関係を選択することがで
きる。したがって、土留壁21bの法面の上下方向Z
1,Z2の勾配を選択することができる。
上下の土留ブロック間は、係合凹所28より後方X2で
上下方向Z1,Z2に隙間L3が形成される。これによ
って、土留ブロック間から係合凹所28に挿入される補
強体23の連結部25は、上下の土留ブロック24aの
自重によって作用する上下方向Z1,Z2に圧縮される
力を減少させ、補強体23の損傷を少なくすることがで
きる。特にこの隙間L3は、補強体23の上下方向の寸
法よりも大きいことが望ましい。
可撓性の補強体23aを有する本発明の実施の第4の形
態の補強土構造体20cを示す断面図である。補強土構
造体20cは、前述の第3の補強土構造体20bとほぼ
同様の構成であって、前述の補強体23と異なる第2の
補強体23aによって構成される以外は、同様の構成を
示す。したがって前述の補強土構造体20と同様の構成
については、説明を省略し同様の符号を付す。
の補強体である非可撓性の鉄筋の補強体23aを有す
る。また補強土構造体20cは連結用ピン45を有し、
連結用ピン45が上下に積重された2つの土留ブロック
24aに形成される連結用ピン挿通孔46a〜46dに
挿通し、土留ブロック24aを上下に積重することがで
きる。このとき、たとえば土留ブロック24aは上下方
向Z1,Z2の他方の端部、すなわち位置決め凹所34
が形成される端部を上方Z1にして配置される。
24aを上下方向Z1,Z2に垂直に積重し、一方の土
留ブロック24aに形成されるそれぞれの連結用ピン挿
通孔46a〜46dと他方の土留ブロック24aに形成
される各連結用ピン挿通孔46a〜46dとを対向する
位置に配置させて、各連結用ピン挿通孔46a〜46d
を上下に隣接する2つの土留ブロック24aに対して同
軸上に配置し、上下に隣接する2つの土留ブロック24
aを上下方向Z1,Z2に挿通する孔を形成する。この
上下方向Z1,Z2に挿通する孔に連結用ピン45が挿
通される。本実施の形態では、それぞれの4つの連結用
ピン挿通孔46a〜46dのうちの前方X1に形成され
る2つの連結用ピン挿通孔46a,46dに、土留ブロ
ック24aの高さ寸法の2倍程度の長さの連結用ピン4
5が連続して挿入される。
から見た断面図であり、図25は図23の位置決め凹所
付近を拡大して示す断面図である。第2の補強体23a
は、前述の第2の実施例の第2の補強体23aと同様で
あり同様の参照符号を付し、説明を省略する。補強体2
3aの連結部25aの横材33aが土留ブロック24a
の位置決め凹所34に係止され、この横材33aから後
方X2に延びる縦材33aが、嵌合孔40a〜40cを
通過して後方X2に延びる。これによって、補強体23
aが土留ブロック24aに係止され、土留壁21cに連
結され、第2の実施例と同様の効果を得ることができ
る。
れる補強土構造体20cの主要部の構成を示す断面図で
ある。隣接する2つの土留ブロック24aを上下方向Z
1,Z2に積重し、下方Z2の土留ブロック24aに形
成される各連結用ピン挿通孔46a〜46dのうち後方
X2に形成される連結用ピン挿通孔46b,46dと上
方Z1の土留ブロック24aに形成される各連結用ピン
挿通孔46a〜46dのうち、前方X1に形成される連
結用ピン挿通孔46a,46cとが対向する位置に配置
させて、それらの連結用ピン挿通孔を同軸上に配置し、
土留壁21aの上下方向Z1,Z2に挿通する2つの孔
を形成する。この上下方向Z1,Z2に挿通する2つの
孔に連結用ピン45が挿通され、これによって、上下に
隣接する土留ブロック24aは、上方Z1に向かうにつ
れて後方X2にずれて配置され、土留壁21cの法面を
上方Z1に向かうに連れて後方X2に傾斜させることが
できる。
強土構造体20dを示す断面図である。補強土構造体2
0dは、前述の第1の実施の形態の補強土構造体20と
類似しており、同様の構成については、同様の符号を付
し、説明を省略する。補強土構造体20dは、第1およ
び第3の実施の形態とは異なる連結部材29cおよび土
留ブロック24bとを有する。したがって、連結部材2
9cおよび土留ブロック24bについて説明し、その他
の構成については説明を省略する。前述の補強土構造体
と同様に連結部材29cによって、補強体23が土留ブ
ロック24bに係止され、土留ブロック24bを積重す
ることによって、土留壁21dを形成し、補強土構造体
20dを構築する。
8から見た断面図であり、図29は、連結部材29cお
よび補強体23を拡大して示す断面図である。連結部材
29cは、隣接する2つの土留ブロック24bを連結す
るとともに補強体23を土留ブロック24bに係止す
る。連結部材29cは、係止部74を含んで構成され
る。この係止部74に設けられる係止片73が、連結部
25の各縦材32の間を挿通して、後方側から横材33
を係止し、係合凹所28cに嵌合される。この係止片7
3を複数有する係止部74が左右方向Y1,Y2に相互
に近接および離反可能に連結される。
である。土留ブロック24bは、前述の実施の第3の形
態の土留ブロック24aとほぼ同様の形状をしており、
土留ブロック24bの幅寸法、奥行き寸法および高さ寸
法は、第3の実施の形態とほぼ同様である。土留ブロッ
ク24bは、正面部41および背後部42が形成され
る。また土留ブロック24bの上下方向Z1,Z2に挿
通する貫通孔44が形成され、背後部42には、一対の
連結用ピン挿通孔46e,46fが形成される。一対の
連結用ピン挿通孔46e,46fは、土留ブロック24
bの左右方向Y1,Y2中央部に対称な位置に形成され
る。また土留ブロック24bの背後部42に係合凹所2
8cが形成される。係合凹所28cは、土留ブロック2
4bの上下方向Z1,Z2のいずれか一方の端部側に開
放され、貫通孔44および連結用ピン挿通孔46e,4
6fより後方X2に設けられ、背後部42を左右方向Y
1,Y2に挿通して形成される。また土留ブロック24
bの上下方向Z1,Z2の他方の端部に位置決め凹所3
4cが形成される。位置決め凹所34cは、土留ブロッ
ク24bの上下方向Z1,Z2の他方の端部側に開放さ
れ、貫通孔44および連結用ピン挿通孔46より後方X
2に背後部42を左右方向Y1,Y2に挿通して形成さ
れる。
1,Z2の一方の端部には、複数の嵌合孔40a〜40
cが形成される。各嵌合孔40a〜40cは、土留ブロ
ック24bの上下方向Z1,Z2の一方の端部に開放さ
れる溝であって、係合凹所28cから後方X2に延び土
留ブロック24bの後方X2の端面まで挿通して形成さ
れる。
ク24bを拡大して示す断面図である。土留ブロック2
4bの上下方向Z1,Z2の一方の端部に係合凹所28
cが配置され、たとえば土留ブロック24bの上端部に
係合凹所28cが配置される。土留ブロック24bの前
方X1から係合凹所28cに臨む面15は、上端部から
係合凹所28cの底部に向かうにつれて後方X2に傾斜
する平面が形成され、土留ブロック24bの後方X2か
ら係合凹所28cに臨む面14は、鉛直な平面が形成さ
れ、土留ブロック24bの下方Z2から係合凹所28c
に臨む面は水平な面が形成される。
Z2の他方の端部には、位置決め凹所34cが配置され
る。位置決め凹所34cは、第1および第2の位置決め
凹所部分35,36を有し、第1の位置決め凹所部分3
5よりも位置決め凹所開口側に、第1の位置決め凹所部
分35よりも前後方向X1,X2の幅が大きい第2の位
置決め凹所部分36が形成される。上下に隣接する2つ
の土留ブロック24bを積重したとき、上下方向Z1,
Z2に隣接する2つの土留ブロック24bのうち下方Z
2の土留ブロック24bの上下方向Z1,Z2の一方の
面に形成される係合凹所28cに対向するように、上方
Z1の土留ブロック24bの第1の位置決め凹所部分3
5および第2の位置決め凹所部分36が配置される。ま
た第1の位置決め凹所部分35と係合凹所28の形状お
よび前後方向X1,X2の位置はほぼ同様に形成され
る。
り、図33は連結部材29cを示す正面図であり、図3
4は連結部材29cを示す平面図であり、図35は連結
部材29cを示す左側面図である。連結部材29cは、
複数の係止片73および位置決め片72を有する係止部
74と各係合部74を連結する結合部71とを有する。
の係止片73が、係止部74の厚み方向の一方に突出し
て形成されるとともに、複数の位置決め片72が係止部
74の厚み方向他方に突出して形成される。係止片73
および位置決め片72は、係止部74の一対の縁辺が延
びる第1の方向に平行に延び、係止部74の他の一対の
縁辺が延びる第2の方向に間隔をあけて複数並べられ
る。ここで係止部74が土留ブロック24bに嵌合され
て土留壁21cが形成された状態において、係止部74
の第1の方向は前後方向X1,X2と一致し、係止部7
4の第2の方向は左右方向Y1,Y2と一致し、厚み方
向は上下方向Z1,Z2と一致する。
端部と、他の1つの係止部74の第2方向の他方の端部
とが結合部71によって連結されることによって、複数
の係止部74が連結される連結部材29cを形成する。
たとえば、1つの係止部74は2つ以上4つ以下の係止
片73および2つ以上4つ以下の位置決め片72を有
し、5つ以上7つ以下の係止部74が、結合部71によ
って連結されて連結部材29cとなる。
の係止部74が近接した状態を示し、図33(2)およ
び図34(2)は、互いの係止部74が離反した状態を
示す。結合部71は、互いの係止部74を近接および離
反して連結できる構造になっており、たとえば「へ」の
字状に屈曲した2枚の板材によって構成され、この板材
の両端部に係止部74を連結し、結合部71の2枚の板
材の屈曲する角度を変化させることによって、互いの係
止部74を近接および離反して連結することができる。
1の方向の一方の端部には、ノコギリ歯のような複数の
片刃77が形成された刻み目が設けられており、複数の
片刃77は、係止部74に向かうにつれて係止片73の
外方になるように傾斜して形成される。
24bの係合凹所28cに係止部74を左右方向Y1,
Y2に並べるように嵌合される。係止片73の第1の方
向一方の端部すなわち複数の片刃77が形成される端部
が、係合凹所28cの前方X1から臨む面に当接するよ
うに配置され、すなわち片刃77は、係止片73に前方
X1に臨んで形成される。このとき前後方向X1,X2
に延びる各係止部が、補強体23の各縦材間を挿通し
て、横材33の後方側から横材33を係止し、補強体2
3を土留壁21dに連結することができる。また連結部
材29cの位置決め片72が位置決め凹所34の第1の
位置決め凹所部分35に嵌合し、上下の土留ブロック2
4bを連結することができる。また第2の位置決め凹所
部分35には、係合部74および補強体23の横材33
を収納することができる。
部74が相互に近接および離反可能に連結され、係止部
74は、補強体25の各縦材間を挿通して後方X2から
横材を係止する状態で土留ブロック24bの係合凹所2
8に嵌合される複数の係止片73を有する。これによっ
て、補強体の各縦材間の間隔が異なることがあっても係
止部が相互に近接および離反変位することによって、負
荷を与えることなく容易に土留ブロック24bと補強体
とを連結することができる。
可撓性の補強体23aを有する実施の第6の形態の補強
土構造材20eを示す断面図である。補強土構造体20
eは、前述の補強土構造体20dとほぼ同様の構成であ
って、前述の補強体23dと異なる第2の補強体23a
によって構成される以外は、同様の構成を示す。したが
って前述の補強土構造体20dと同様の構成について
は、説明を省略し同様の符号を付す。
の補強体である非可撓性の鉄筋の補強体23aを有す
る。また補強土構造体20eは連結用ピン45を有し、
連結用ピン45が上下に積重された2つの土留ブロック
24bに形成される連結用ピン挿通孔46e,46fに
挿通し、土留ブロック24bを上下に積重することがで
きる。このとき、たとえば土留ブロック24bは上下方
向Z1,Z2の他方の端部、すなわち位置決め凹所34
cが形成される端部を上方Z1にして配置される。
る2つの土留ブロック24bを上下方向Z1,Z2に垂
直に積重し、一方の土留ブロック24bに形成されるそ
れぞれの連結用ピン挿通孔46e,46fと他方の土留
ブロック24bに形成されるそれぞれの連結用ピン挿通
孔46e,46fとを対向する位置に配置させて、各連
結用ピン挿通孔46e,46fを上下の土留ブロック2
4bに対して同軸上に配置し、土留壁21eの上下方向
Z1,Z2に挿通する孔を形成する。この上下方向Z
1,Z2に挿通する孔に連結用ピン45が挿通される。
本実施の形態では、2つの連結用ピン挿通孔46e,4
6fに、土留ブロック24bの高さ寸法の2倍程度の長
さの連結用ピン45が挿入される。
7から見た断面図である。第2の補強体23aは、実施
の第2の形態の補強体23aと同様である。補強体23
aの連結部25aの横材33aが土留ブロック24bの
係合凹所28cに係止され、この横材33aから後方X
2に延びる縦材32aが、嵌合孔40a〜40cを通過
して後方X2に延びる。これによって、補強体23aが
土留ブロック24bに係止され、土留壁21eに連結さ
れる。
留壁21eに連結されることによって、補強体23aの
背後土22に対する引き抜き抵抗力を土留壁21eに伝
達し、土留壁21eに作用する土圧力に抗して、土留壁
21eを安定させて、土留壁21eが崩れ落ちて崩壊す
ることを防止することができる。
の例示に過ぎず発明の範囲内で構成をかえることができ
る。たとえば本発明では、補強体と土留ブロックを係合
する箇所を土留ブロックの上端側に配置したが、土留ブ
ロックの下端側で補強体と土留ブロックを係止してもよ
い。
留ブロックと広範囲に面接触しており、補強体にかかる
引張り力を分散して補強体に局所的な大きな力が作用す
ることを防止して補強体が損傷することを防止すること
ができる。これによって、補強土構造体を強固に構築す
ることができるとともに、補強土構造体の優れた、高い
耐久性を得ることができる。また補強体の肉厚部分は、
土留ブロックの幅広領域の嵌め込まれ、土留ブロックに
係止することができる寸法であればよく寸法精度の低い
補強体を用いることが可能である。したがって、土留ブ
ロックに係止される補強体を容易かつ安価に製造するこ
とができる。
用いて、また、連結部材29cを用いて、土留ブロック
に緩やかに嵌合して、土留壁と補強体とを連絡すること
ができるので、土留壁と補強体とを容易に連結すること
ができるとともに、連結するときに土留ブロックに外力
が作用することを防止し、土留ブロックの割れなどの損
傷を防ぐことができる。
を上下方向Z1,Z2の圧縮力に替えることによって、
土留ブロックの係合凹所に後方側から臨む部分の各要素
に後方X2に作用する力を小さくすることができるの
で、土留ブロックが連結解除力によって破損することを
防止することができる。これによって、補強土構造体を
より強固に構築することができるとともに補強土構造体
の優れた、高い耐久性を得ることができる。
の相互の間隔が異なることがあっても係止部が相互に近
接および離反変位することによって連結部の縦材の相互
の間隔に合わせることができる。これによって、網状に
形成される補強体の連結部の縦材の間隔が不揃いに形成
されていても、連結時に係止部を変位させることによっ
て、負荷を与えることなく係止することができるととも
に、容易に土留ブロックと補強体とを連結することがで
きる。
決め片72が突出し、土留ブロックの位置決め凹所34
cに嵌合するので、上下に隣接する土留ブロックの正確
な位置決めが可能となる。
の主要部の構成を示す断面図である。
る。
ある。
図である。
る。
である。
示す平面図である。
形成される補強土構造体20の主要部の構成を示す断面
図である。
ブロック24の配置位置を示す平面図である。
0aの主要部の構成を示す断面図である。
面図である。
造体20a主要部の構成を示す断面図である。
0bの主要部の構成を示す断面図である。
面図である。
造体20bの主要部の構成を示す断面図である。
面図である。
0cを示す断面図である。
面図である。
面図である。
造体20cの主要部の構成を示す断面図である。
0dを示す断面図である。
面図である。
示す断面図である。
拡大して示す断面図である。
0eを示す断面図である。
面図である。
土構造体 21,21a,21b,21c,21d,21e 土留
壁 22 背後土 23,23a 補強体 24,24a,24b 土留ブロック 25,25a 連結部 26,26a 埋設部 27,27a 肉厚部 28,28c 係合凹所(第1の係合凹所) 29,29a,29b 連結部材 32,32a 縦材 33,33a 横材 34,34c 位置決め凹所(第2の係合凹所) 47 幅広領域 48 狭隘領域
Claims (5)
- 【請求項1】 (a)上下方向いずれか一方の端部に、
係合凹所28が形成される複数の土留ブロックが、上下
に積重される土留壁であって、 土留ブロックは、前記一方の端部寄りで係合凹所28に
後方X2側から臨む凸部分49を有し、 この凸部分49は、前方X1に向かって凸に形成され、
これによって係合凹所28の前方X1の面14との間
で、前後方向X1,X2に凸部分49が臨む狭隘な狭隘
領域48を形成し、 係合凹所28には、凸部分49よりも上下方向いずれか
他方側で、前後方向X1,X2に狭隘領域48よりも前
記前方の面14との間で広い幅広領域47が形成される
土留壁と、 (b)土留壁の後方に収容される背後土と、 (c)係合凹所28に、係合凹所28の底から狭隘領域
48まで上下方向に延びて、緩やかに嵌合される連結部
材29と、 (d)背後土に埋設される埋設部26、および埋設部の
前方側の端部に連なって上下に隣接する土留ブロック間
から土留壁内に挿入される連結部25を有する可撓性の
補強体23であって、 連結部の埋設部26とは反対側の端部には、残余の部分
の厚みよりも大きい肉厚部分27が形成され、 肉厚部分27は、 係合凹所28に連結部材29が嵌合されていない状態
で、狭隘領域48および幅広領域47の各空隙よりも前
後方向X1,X2に薄く、かつ係合凹所28に連結部材
29が嵌合された状態で、狭隘領域48の空隙よりも前
後方向X1,X2に厚く、かつ幅広領域47の空隙より
も前後方向X1,X2に薄く、 補強体23の肉厚部分27以外の前記残余の部分は、 係合凹所28に連結部材29が嵌合された状態で、狭隘
領域48の空隙よりも前後方向X1,X2に薄く形成さ
れ、かつ前記凸部分49に巻き掛けられる補強体23と
を含むことを特徴とする補強土構造体。 - 【請求項2】 (a)上下方向Z1,Z2いずれか一方
の端部に、係合凹所28cが形成される複数の土留ブロ
ックが上下に積重される土留壁と、 (b)土留壁の後方に収容される背後土と、 (c)背後土に埋設される埋設部、および埋設部の前方
側の端部に連なって上下に隣接する土留ブロック間から
土留壁内に挿入される連結部を有する網シート状であっ
て、連結部は前後方向Z1,Z2に延びる複数の縦材3
2および左右方向Y1,Y2に延びかつ各縦材を連結す
る複数の横材33とを有する補強体23と、 (d)連結部材29cであって、 (d1)左右方向Y1,Y2に相互に近接および離反変
位可能に連結される複数の係止部74と、 (d2)各係止部74に、上下方向Z1,Z2に突出し
て形成される複数の係止片73であって、 各係止片73は、左右方向Y1,Y2に間隔をあけて並
んで形成され、 係合凹所28cに嵌合し、 補強体の連結部の左右方向Y1,Y2に隣接する縦材3
2間であってかつ前後方向X1,X2に隣接する横材3
3間を挿通する係止片73とを有する連結部材29cと
を含むことを特徴とする補強土構造体。 - 【請求項3】 各係止部74は、「へ」の字状に屈曲し
た板材から成る結合部71によって連結され、結合部7
1の板材の屈曲角度を変化させることによって相互に近
接および離反変位可能であることを特徴とする請求項2
記載の補強土構造体。 - 【請求項4】 係止片73の前方X1に臨んで複数の刻
み目77が設けられることを特徴とする請求項2または
3記載の補強土構造体。 - 【請求項5】 土留ブロックの上下方向Z1,Z2いず
れか他方の端部に、位置決め凹所部分34cが形成さ
れ、 各係止部74には、上下方向Z1,Z2の係止片73と
は反対側に突出して複数の位置決め片72が、左右方向
Y1,Y2に間隔をあけて並んで形成され、 位置決め片72は、位置決め凹所34cに嵌合すること
を特徴とする請求項2〜4のうちの1つに記載の補強土
構造体。
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