JP3374974B2 - 樹木の根鉢保持装置 - Google Patents
樹木の根鉢保持装置Info
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Description
クリート、タイルその他の舗装地盤やビルの屋上等の人
工地盤に樹木の根鉢を樹木が倒れないように安定させて
保持する根鉢保持装置に関する。
まる深さの穴を掘って植樹し、埋め戻しされるため、樹
木の倒れを防止するために必要な土圧が根鉢の周囲には
十分に期待でき、根鉢保持装置には簡単な構成の台座部
が使用されているが、人工地盤に植樹する場合では、根
鉢の周囲に土壌を山盛りするような形態で盛り土して植
樹されるため、樹木の倒れを防止するために根鉢保持装
置には、盛り土による土圧が有効に利用できるような工
夫が必要である。
図4の(A)(B)に示すような台座部が提供されてい
る。先ず、図4の(A)のものは、4枚の抵抗板21を
中央部に方形空間22が形成できるように4辺形に組合
せ、各抵抗板21の両端部を重合溶接23して一体化
し、この4辺形の中央部に十字形のベース金具24を各
辺の中央部に外方端部を溶接固着して一体化させ、この
十字形の金具24の上に根鉢を載せるようにしている。
イド式に延長可能とした井桁形状のベース金具31の外
方端部に短い抵抗板32をそれぞれ溶接固着し、隣接す
る抵抗板32の間に連結板33をボルト34で連結して
いる。
は、形態が固定され変更ができないのみならず、全体の
形状が大きく嵩張るため及び重量も大となるため、植樹
現場への運搬に不便であり、保管時のスペースも大きく
必要となる点で問題がある。
具が井桁形状に固定され、嵩張るだけでなく、重量も大
となるため、植樹現場への運搬に不便であり、保管時の
スペースも大きくなり、さらに、連結板の連結箇所が8
箇所あり、連結作業に手間が多く掛かり、その上、構造
が複雑であるために高価となる点で問題がある。
搬や保管に便利で嵩張らず、組立作業性も良好で安価に
提供でき、根鉢を安定して保持できる根鉢保持装置を提
供することにある。
本発明は、根鉢が載置される台座部と、この台座部から
根鉢の側面と上面に沿って延在して根鉢を台座部に拘束
する拘束部を備えた樹木の根鉢保持装置において、上記
台座部を、4枚の抵抗板を周囲4辺に両端を重合させて
中央部に方形空間を形成するように配置し、この方形空
間の対角線上に十字形のベース金具をクロスして配置す
ると共に、該ベース金具の4つの外方端部を前記4枚の
抵抗板の4つの重合部に重合し、前記抵抗板とベース金
具とを該重合部で連結具により着脱可能に連結して構成
したことを特徴とする。
で適宜リブを備えており、両端に単一乃至複数個の長孔
状の連結具挿通孔を有する。
その長板方向に沿ってリブを有し、かつ、長板方向の中
央部に根鉢の拘束部に適用されるベルト金具を前記長板
方向に沿って位置調整可能に係止するための係止孔を備
えている。
で連結具により4本に分離可能に連結され、かつ、その
外方端部付近にアンカー杭の挿通孔を有する。
さを調整可能とされ、下端にベース金具への係止部を有
し、上端にワイヤー挿通部を備えた4本のベルト金具
と、4本のベルト金具の上端のワイヤー挿通部に挿通さ
れて4本のベルト金具の上端を根鉢の上面で内方に向け
て緊締する止め具付きのワイヤーとで構成されている。
に基いて説明する。図1は本発明に係る根鉢保持装置の
概略構成を示す台座部と拘束部との分解斜視図、図2の
(A)は本発明に係る台座部の平面図、(B)はベース
金具の平面図及び端面図、(C)は抵抗板の平面図及び
端面図、(D)はベルト金具の分解状態の平面図、
(E)はベルト金具の組合わせ状態の平面図、(F)は
その側面図、図3は自然地盤への適用例を示す分解斜視
図である。
部、12は根鉢、13は樹木を示している。
に両端を重合させて中央部に方形空間を形成するように
配置し、この方形空間の対角線上に十字形のベース金具
2をクロスして配置すると共に、該ベース金具2の4つ
の外方端部を前記4枚の抵抗板1の4つの重合部に重合
し、前記抵抗板1とベース金具2とを該重合部で連結具
3により着脱可能に連結して構成している。
示すように、辺方向に長い長方形の板状で適宜リブ1a
を備えており、両端に単一乃至複数個の長孔状の連結具
挿通孔1bを有する。
方の長手方向端縁に沿って起立させて形成した場合を例
示しているが、長手方向に沿って複数本形成してもよ
く、この長手方向と直交する方向にも形成してもよい。
くして上面に盛り土される土圧により樹木13の転倒抵
抗を大きくするためのものであって、人工地盤上への敷
設を容易とするため、本実施形態に示すような平板状と
し、一方の長手方向端縁に沿ってリブ1aを起立形成す
るのが製作及び取り扱い上などに有利である。
2の(C)に示すように、2個に分けて形成している
が、長い1個の長孔状のものとしてもよい。この連結具
挿通孔1bは、図2の(C)に示すように、抵抗板1の
両端の1方(4辺形の内側)のコーナー部に斜め45度
(方形空間の対角軸線)の方向に長孔の向きがくるよう
に形成してある。これにより、4辺形の大きさを調整可
能としている。
(B)に示すように、長板状とされ、その長板方向に沿
って両側にリブ2aを有し、かつ、長板方向の中央部に
根鉢の拘束部に適用されるベルト金具を前記長板方向に
沿って位置調整可能に係止するための係止孔2bを備
え、さらに、一端(内端)に1個の連結具挿通孔2cを
形成し、他端(外方端)付近に複数個の連結具挿通孔2
dを形成している。この外方端側の連結具挿通孔2d
は、長孔状としてもよい。
個の連結具4により4本に分離可能に連結され、かつ、
その外方端部付近にアンカー杭の挿通孔2eを有する。
1、図2の(D)(E)(F)に示すように、高さ方向
の長さを調整可能とされ、下端にベース金具2への係止
部5aを有し、上端にワイヤー挿通部5bを備えた4本
のベルト金具5と、4本のベルト金具5の上端のワイヤ
ー挿通部5bに挿通されて4本のベルト金具5の上端を
根鉢12の上面で内方に向けて緊締する止め具7付きの
ワイヤー6とで構成されている。
する構成は、下部金具5cと上部金具5dとに分離して
構成し、両者をスライド可能に重合し、重合部を連結具
5eで連結している。この場合、重合部の一方に長孔5
fと複数個の係止孔5gを長孔5fに沿って設け、他方
に1個の連結具挿通孔5hと1個の係止突起5iとを設
けている。そして、係止突起5iを所望の係止孔5gに
選択的に係止させて連結具5eを長孔5fと連結具挿通
孔5hとに挿通して緊締することにより、所望の長さに
調節した状態で一体的に連結するものである。なお、下
部金具5cは厚板状とされるが、上部金具5dは薄板状
で根鉢12の側面及び上面に沿って容易に追従変形させ
得るように構成されている。
次に使用方法を説明する。植樹現場への運搬時や保管時
には、連結具3、4を外して抵抗板1及びベース金具2
の連結を解いて分離状態とする。これにより、抵抗板1
は4枚の平板状のものを重ねて取り扱うことが可能であ
り、ベース金具2も4本に分離して取り扱うことがで
き、さらに、ベルト金具5も4本に分離して取り扱うこ
とができる。これにより、運搬や保管時での形態が嵩張
らず、小さくコンパクトに纏めて取り扱うことができ、
スペースをとらず、持ち運びに便利である。
ず、4本のベース金具2を中央で1個の連結具4により
十字形に連結し、次に、4枚の抵抗板1を4辺形に配置
して両端を重合させ、中央部の方形空間の対角軸線に前
記の十字形のベース金具2をクロスさせて載せ、重合部
のところで連結具3により緊締して連結すれば、組立て
終了である。
ス金具2と抵抗板1との連結箇所が4箇所だけでよく、
この連結構造は、4枚の抵抗板1を4辺形に配置し、こ
の抵抗板1の4辺形配置に対して、十字形のベース金具
2を方形空間の対角軸線上にクロスさせて配置し、この
ベース金具2の4つの外方端部を4枚の抵抗板1の重合
部に重合させ、この重合部において連結具3で連結させ
たことによる効果である。即ち、図4の(A)や(B)
のように抵抗板の辺の中央にベース金具を載せた場合で
は、抵抗板が安定せず、図4の(A)では溶接していた
のであり、図4の(B)では、ベース金具を井桁形状と
し、かつ、連結板を8箇所で連結しなければならなかっ
たものである。
と、これを植樹箇所の人工地盤上に図1の状態で載置
し、十字形のベース金具2の中央部に根鉢12を載せ、
次に、拘束部11の4本のベルト金具5の下端の係止部
5aを各ベース金具2の係止孔2bに係合係止させ、ワ
イヤー6を各ベルト金具5の上端の挿通部5bに挿通
し、根鉢12の上面で緊締して内方に引締め、止め具7
で止めて根鉢12を台座部10に固定する。この後、根
鉢12の周囲及び台座部10の上に盛り土をして根鉢1
2を土壌で被覆することによって植樹作業が終了する。
1が根鉢12の周囲に4辺形に配置されていて、拘束部
11のワイヤー6の締付力により4本のベルト金具5を
介して台座部10のベース金具2に根鉢12が一体化さ
れていることによって、根鉢12の重量及び盛り土の重
量が樹木13の転倒を防止する土圧として抵抗板1に十
分に作用する。
ス金具2を自然地盤にも共用できることを示しており、
この場合、アンカー杭8を使用してベース金具2を自然
地盤に固定させるものである。このように共用可能とす
るための構成としては、ベース金具2の外方端部側にア
ンカー杭挿通孔2eを形成しておくだけでよく、コスト
ダウンが図れると共に、部品管理も容易となる。なお、
本発明において使用する連結具3、4は、ボルト・ナッ
トが好ましいが、これと同等の機能をもつ他の連結手段
であってもよい。
運搬時や保管時には解体分離して小さくコンパクトに纏
めて嵩低くすることができ、かつ、植樹現場での組立て
は4箇所を連結するだけで4枚の抵抗板の相互の連結と
十字形のベース金具との連結を同時に行うことができ、
現場での組立て作業性を向上させることができ、樹木の
根鉢の転倒防止を簡便な構成の装置で安価に実現するこ
とができる。
状でありながら人工地盤に植樹される場合の樹木の根鉢
の転倒防止作用が大きく、信頼性を向上させることがで
きる。
成が単純で製作が容易となり、しかも、根鉢の拘束部の
ベルト金具との結合をワンタッチで簡単に実施できるも
のである。
方端部側にアンカー杭挿通孔を形成しておくだけで人工
地盤と自然地盤の双方にベース金具を共用することがで
き、構成が簡単で安価に実施できるため、コストダウン
が図れると共に、部品管理も容易となる。
4本のベルト金具と1本のワイヤーとで構成でき、非常
に簡単で安価に提供でき、しかも、台座部との結合もワ
ンタッチで簡単に実施でき、台座部への根鉢の固定を確
実に能率よく実施できるものである。
座部と拘束部との分解斜視図。
はベース金具の平面図及び端面図、(C)は抵抗板の平
面図及び端面図、(D)はベルト金具の分解状態の平面
図、(E)はベルト金具の組合わせ状態の平面図、
(F)はその側面図。
示す分解斜視図。
平面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 根鉢が載置される台座部と、この台座部
から根鉢の側面と上面に沿って延在して根鉢を台座部に
拘束する拘束部を備えた樹木の根鉢保持装置において、
上記台座部を、4枚の抵抗板を周囲4辺に両端を重合さ
せて中央部に方形空間を形成するように配置し、この方
形空間の対角線上に十字形のベース金具をクロスして配
置すると共に、該ベース金具の4つの外方端部を前記4
枚の抵抗板の4つの重合部に重合し、前記抵抗板とベー
ス金具とを該重合部で連結具により着脱可能に連結して
構成したことを特徴とする樹木の根鉢保持装置。 - 【請求項2】 前記抵抗板が辺方向に長い長方形の板状
で適宜リブを備えており、両端に単一乃至複数個の長孔
状の連結具挿通孔を有する請求項1に記載の樹木の根鉢
保持装置。 - 【請求項3】 前記ベース金具が長板状とされ、その長
板方向に沿ってリブを有し、かつ、長板方向の中央部に
根鉢の拘束部に適用されるベルト金具を前記長板方向に
沿って位置調整可能に係止するための係止孔を備えてい
る請求項1又は2に記載の樹木の根鉢保持装置。 - 【請求項4】 前記ベース金具が十字形の中央部で連結
具により4本に分離可能に連結され、かつ、その外方端
部付近にアンカー杭の挿通孔を有する請求項3に記載の
樹木の根鉢保持装置。 - 【請求項5】 前記根鉢の拘束部が、高さ方向の長さを
調整可能とされ、下端にベース金具への係止部を有し、
上端にワイヤー挿通部を備えた4本のベルト金具と、4
本のベルト金具の上端のワイヤー挿通部に挿通されて4
本のベルト金具の上端を根鉢の上面で内方に向けて緊締
する止め具付きのワイヤーとで構成されている請求項1
〜4のいずれかに記載の樹木の根鉢保持装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000365719A JP3374974B2 (ja) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | 樹木の根鉢保持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002165528A JP2002165528A (ja) | 2002-06-11 |
JP3374974B2 true JP3374974B2 (ja) | 2003-02-10 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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-
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