JP3374674B2 - フィルム巻取装置 - Google Patents

フィルム巻取装置

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JP3374674B2 JP28095996A JP28095996A JP3374674B2 JP 3374674 B2 JP3374674 B2 JP 3374674B2 JP 28095996 A JP28095996 A JP 28095996A JP 28095996 A JP28095996 A JP 28095996A JP 3374674 B2 JP3374674 B2 JP 3374674B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像処理後のフィ
ルムをフィルムカートリッジに巻き戻して収納する装置
に係り、特にカートリッジのスプールとこれを回転させ
るための回転軸との係合に関する。
【0002】
【従来の技術】近年におけるフィルム形状の小形化に伴
なって現像済みフィルムを元のカートリッジに戻してか
ら注文者に返却することが提案されている。この種の装
置として、カートリッジを巻取装置にセットし、この状
態でスプールに回転軸を係合させてからフィルムの巻き
取りを行う巻取装置が提案されている(特開平4−12
2925号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記巻取装置は回動軸
を単に回転させて巻き取りを行わせるだけのものであ
り、スプールの係合を回動制御によって行わせるための
構成を備えていない。従って、スプールと回転軸との係
合を自動的に行わせることはできない。特に、カートリ
ッジはスプールの位置によってフィルムの状態(例え
ば、未露光、一部露光、露光済み、あるいは現像済みと
か空(から))が異なることが知られており、あるいは
巻取時に常に適切なスプール位置(上記空の状態を示す
位置)にあるとも限らないことから、これらに対しても
好適な対策を施す必要性が考えられる。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、スプールとこれを回転させるための回転軸との係合
を自動的に行わせるようにしたフィルム巻取装置を提供
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
方向性を持つスプールの係合端と、上記スプールの回動
の規制を行う規制部材とを備えたカートリッジをフィル
ム巻取位置に装填して回転可能にするフィルム巻取装置
であって、上記巻取位置で、上記方向性に対応した角度
位置にあるときのみ上記スプールの係合端に係合してカ
ートリッジを枢支する、軸方向にスライド可能な回動手
段と、この回動手段を上記係合方向に付勢する付勢手段
と、上記回動手段が上記スプールの係合端に係合された
ことを検出する検出手段と、上記回動手段を回転駆動す
る駆動手段と、上記回動手段が上記スプールの係合端に
係合されたことを検出すると、上記規制部材でスプール
の回動を規制したまま上記回動手段を初期角度位置から
上記スプールの係合端に係合するまで回転させる駆動制
御手段とを備えたものである。本発明によれば、初期角
度位置にある回動軸等の回動手段にスプールの係合が行
われるに際し、スプールの係合端の方向性が初期角度位
置に一致しているときは、そのまま係合される。一方、
スプールの係合端の方向性が初期角度位置に一致してい
なければ、回動手段は付勢方向とは逆の方向に押し込ま
れ、この状態が検出手段で検出され、この結果、スプー
ルの回動を規制したまま駆動制御手段によって係合する
まで回動手段の回転が行われる。このとき、スプールの
回動が規制されているので、スプールと回動手段とが互
いに押圧している状態でも、回動手段の回転に対してス
プールが空回りすることがなく、回動手段は確実にスプ
ールの係合端に係合する。
【0006】請求項2記載の発明は、上記駆動制御手段
による上記回動手段の回転角度を検出する角度検出手段
を備えたので、スプールの位置のずれ量が分かる。特
に、請求項3記載の発明のように上記角度検出手段が回
転角度を、例えば1/4周毎等のような所定の角度とし
て検出すると、スプールが上記所定の角度単位でそれぞ
れ異なる状態にあることを示しているものでは、それら
の状態が分かる。
【0007】請求項4記載の発明は、上記角度検出手段
による検出角度を表示する角度表示手段を備えたので、
作業者に直接報知される。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るフィルム巻取
装置の一実施形態を示す全体斜視図である。本装置は、
ほぼ直方体形状を有する本体1と、本体1の上部後辺を
軸にして回動可能にされ、本体1の上部を開閉する蓋部
1aとを備える。本体1の上面と蓋部1aの下面には、
後述するようにフィルム給送手段を構成する上半部と下
半部とが対向して配設されている。
【0009】本体1の上面であって蓋部1aで覆われる
手前側には操作パネル部3が配設され、液晶等からなる
表示部30、セット釦31、強制装填指示釦32及びそ
の他所要の釦が設けられている。操作パネル部3の直ぐ
右側は1段低い高さに形成され、その上面の適所にはイ
メージセンサ4がそのセンサ面を斜め上方に向けた状態
で埋設されている。イメージセンサ4は、少なくとも赤
外波長成分を含む光を照射する照明手段、赤外光を受け
て、その受光量に応じた電気信号を出力する、例えばフ
ォトセンサをライン状乃至はエリア状に配設してなるC
CDセンサ及び表面の赤外線フィルタとから構成されて
なるものである。このイメージセンサ4は受光部が外部
に露出ているため赤外線を用いて自然光等の外乱の影響
を受けないようにしている。
【0010】イメージセンサ4の上部はカートリッジ装
着位置とされ、後述するようにカートリッジ受台5は本
体内部に設けられたガイド機構6により、本体内部のカ
ートリッジ装填位置と本体外部のカートリッジ装着位置
との間を前後方向に移動可能にされている。図1は、カ
ートリッジ受台5が本体内部に収納された状態を示し、
前側板60のみが見えている。また、本体1及び蓋部1
aの左側面には対向してフィルム挿入口20が形成され
ており、このフィルム挿入口20からフィルムFが差し
込まれ、後述するように本体1と蓋部1aとの間を右方
向に向けて給送されるようになっている。なお、ガイド
用金具1bは差し込まれたフィルムFの後側が絡まない
ようにするためのものである。
【0011】図2は本装置に用いられるカートリッジの
構造を説明するための図で、(a)は全体斜視図、
(b)はスプールの構造を示す斜視図である。
【0012】カートリッジCは所定寸法を有するスプー
ルC1を内部中心に備え、両側面を有して遮光可能な円
筒形状の本体C2からなり、その周面の一部には軸方向
に長尺でスリット状の窓C3(開口)が形成されてい
る。スプールC1は円柱の中央部分が縦断方向に削除さ
れたほぼ板状の一対の連結片C4と、それらの両端に取
り付けられた円形の側板C5,C6とからなる基本構成
を有しており、一対の連結片C4の間の隙間は開口C4
0となっている。連結片C4の一方側には長尺方向対称
位置に弾性を有する一対の係止爪C7が開口C40に臨
んで突設され、他方の連結片C4には長尺方向中央位置
に、弾性を有する外れ規制爪C8が開口C40に臨んで
突設されている。側板C5の外面側には、回転中心に対
して円周方向3/4が残りの領域とは識別可能にされた
色処理等が施されている。なお、側板C5,C6の表面
には中心部に所要径の係合穴C9,C9’が形成され、
係合穴C9の周方向一部には径方向へのキー溝C10が
形成されている。C20はカートリッジCの周面下側適
所に付設され、固有情報(以下、カートリッジのID情
報という。)を、例えばバーコード等の形態で表わした
ID表記部である。ID情報がバーコードの場合、上記
イメージセンサ4はバーコードリーダとして作用する。
【0013】本体C2の上記側板C5と対向する面には
スプールC1の軸を中心にそれぞれ直角位置に4個の孔
C11〜C14が穿設されている。図2(a)では、ス
プール位置が「4」に設定された状態を示している。ス
プール位置とフィルムFの関係は、例えばスプール位置
が「1」のとき未使用を意味し、「2」のとき使用途中
を意味し、「3」のとき撮影済みを意味し、「4」のと
き現像済みや空(から)を意味しているものとする。本
実施形態においては、撮影済みで、かつ現像処理のため
にフィルムが引き出されたカートリッジCはスプール位
置が「4」にセットされている。窓C3はフィルムFが
出入りするスリット状の開口で、この部分には蓋C15
が設けられている。蓋C15は、スリット状の開口に対
応する長尺板状で、その下端辺に回動軸(図略)を有
し、この回動軸を正逆回動させることで窓C3の開閉が
行われ、閉塞状態では内部は完全に遮光されるようにな
っている。本体C2の両側板には窓軸C16が枢支され
ており、この窓軸C16を外部から回動させることで窓
C3の開閉が行われる。
【0014】図3は本装置によって巻き取られるフィル
ムの形状を示す平面図である。フィルムFは規格化され
た所定の幅及び長さを有するもので、先頭から所定長さ
分だけ置いて同一形状の感光部であるコマF1,F2…
が所定コマ数だけ配列され、これら各コマF1,F1に
対応してパーフォレーションFP1,FP2が穿設され
ている。
【0015】フィルムFの先頭には、幅方向中央に長さ
方向に長尺の第1の切欠F10及びその両側にほぼ円形
を有する一対の第2の切欠F11が形成されている。ま
た、フィルムFの幅方向両側には磁気乃至は光学的な記
録部が形成されており、この記録部には撮影情報等(図
中、FCで示している。)がコードの形態で記録し得る
ようにしてなっている。フィルムFの先端と1番目のコ
マとの間の記録部には、フィルムFの固有情報(以下、
フィルムのID情報という。)が本実施形態においては
バーコードBCが光学的に表記されている。なお、フィ
ルムFの後端部には、幅方向一方側に切欠F12が穿設
されている。この切欠F12はカートリッジ内への巻き
戻し終了時にカートリッジ内の窓C3の直ぐ内側に配設
された図略の係止部材に係止させるもので、これにより
フィルムの繰り出し動作を容易、確実にするようにして
いる。
【0016】図4はカートリッジ受台5及びそのスライ
ド機構6の構造を説明する斜視図で、図5はカートリッ
ジ受台5がカートリッジ装着位置にある状態を示す斜視
図である。これらの図に示すように、カートリッジ受台
5はスライド機構6にスライド可能に取り付けられ、更
にスライド機構6は本体1に対してスライド可能に取り
付けられている。
【0017】スライド機構6は平板状の前側板60を有
し、この前側板60に立直して所定長を有する第1スラ
イド軸61及び第2スライド軸62が並設され、本体1
に対して前後方向に伸びている。本体1のフレーム10
には前後方向に所定長を有し、断面コ字状のガイドレー
ル部材101が取り付けられている。このガイドレール
部材101はコ字状の対向内面にボールベアリング部が
形成されてなるもので、これにより第1スライド軸61
を前後方向に摺動可能に挾持している。
【0018】第2スライド軸62には長手方向に並行な
ラックギア63が取り付けられており、このラックギア
63に噛合するピニオンギア642がカートリッジCの
装填と引き出しとを行わせるモータ64の回転軸641
にトルクリミッタ65を介して連結されている。トルク
リミッタ65はモータ64とスライド機構6との間に許
容レベルを越える負荷が生じたときに、モータ64の回
転駆動力をトルクリミッタ65で吸収してピニオンギア
642に伝達しないようにし、過大な負荷に起因する部
材の破損等に対する保護を図っている。また、第2スラ
イド軸62の先端(図4の下方側)には下方に突出する
当接片621が形成されており、この当接片621が本
体1の適所に形成されたストッパ102aに当接するこ
とにより外方への引出位置が規制され、また内方への移
動の際に本体内部のストッパ102bに当接させること
によってカートリッジ装填位置を設定しているととも
に、ピニオンギア642がラックギア63の範囲から外
れないようにしている。
【0019】モータ64はDCモータ等からなり、当接
片621が上述したストッパ102a,102bに当接
したことを負荷変動、あるいはリミットスイッチ等の当
接センサSE1,2(図13参照)を利用して検出し、
この検出タイミングで検出信号を出力してモータ64を
停止させるようにしている。従って、当接の検出からモ
ータ停止までの期間中のモータ64の駆動力はトルクリ
ミッタ65で効果的に吸収されることとなる。このよう
な構成を採用することで、位置決め制御のための複雑な
制御回路を構成する必要がなく、回路構成の簡素化が図
れる。
【0020】また、第2スライド軸62にはカートリッ
ジ受台5を摺動可能に支持するとともに、ストッパピン
661が立設された底板66が取り付けられている。こ
の底板66は作業者によるカートリッジ装着、抜取り作
業の際にカートリッジ受台5に対して不用意に下方への
大きな圧力を作用させた場合の変形、破損を防止するべ
く強度補強を図ったものである。また、カートリッジ受
台5は一側側(図4の左側)に断面コ字状の摺動部51
が形成されている。この摺動部51は対向内面にボール
ベアリング部が形成されてなるもので、これによりカー
トリッジ受台5が第2スライド軸62上を前側板60と
ストッパピン661で規制される前後方向の範囲内で摺
動可能にされている。
【0021】カートリッジ受台5は半円筒状の受台部5
2を前後方向に有するとともに、その前後両側部分に前
後板53,54を有する。受台部52はカートリッジC
の径に対応して形成されており、その下部の一部には軸
方向に延びる開口521が穿設されている。この開口5
21は装着されたカートリッジCのID表記部C20に
表記されたID情報を直ぐ下方のイメージセンサ4に直
接臨ませて、読み取りを可能にするためのものである。
前後板53,54は、その中央、すなわち受台部52の
軸中心に一致して、カートリッジCのスプールC1の係
合穴C9,C9’の径に対応した半円状の切欠531,
541が穿設されている。受台部52の長手方向寸法は
カートリッジCの長さに一致しており、上記スプールC
1の両端の係合穴C9,C9’が上記前後板53,54
の切欠531,541によって枢支され、これによりス
プールC1の回転とカートリッジCのカートリッジ受台
5に対する位置決めとが良好に行われる。
【0022】また、前側板60の内側には受台部52の
軸中心と一致する位置に、スプールC1の側板C6の係
合穴C9に内嵌する枢支ピン601及びカートリッジC
の窓C3を開閉する蓋C15の窓軸C16に内嵌される
枢支ピン602が立設されている。更に、図1に示すよ
うに本体1のイメージセンサ4の手前位置適所には鉛直
方向にストッパピン103が立設されている。このスト
ッパピン103は、スライド機構6が本体1の外方に引
き出されて上記ストッパ102aにより規制される引出
位置に達する直前であって、カートリッジ受台5が前側
板60から少なくとも枢支ピン601,602の長さ寸
法分だけ離間し得る位置でカートリッジ受台5の前板5
3に当接する位置に設けられている。このストッパピン
103により、カートリッジCが装填された状態でカー
トリッジ受台5が引き出された際に枢支ピン601,6
02が自動的にカートリッジCから外れるので、そのま
まカートリッジCを取り出すことができ、逆に、カート
リッジCをカートリッジ受台5に装着する際にも枢支ピ
ン601,602が干渉することがないので装着作業も
容易となる。
【0023】なお、本体側に設けられるストッパピン1
03及びスライド機構6側に設けられるストッパピン6
61はカートリッジ受台5を少なくとも枢支ピン60
1,602の長さ分だけ移動させるに十分な寸法に規制
するものであればよく、またピン形状に代えて移動範囲
を規制する機能を果たすものであれば他の部材を採用し
てもよい。
【0024】図6はカートリッジ装填位置付近の構成を
示す平面断面図である。本体1には左右方向(図6では
上下方向に相当)に延びるフレーム104,105が所
要の距離を置いて並設されており、これら両フレーム1
04,105を利用してフィルム巻取部7が配設されて
いる。なお、フレーム104の前面側(図6では左側に
相当)の一点鎖線で示す位置はカートリッジ装填位置に
相当しており、図示のように前側板60によって装填位
置に規制されている。
【0025】フレーム104には3個の貫通孔104
a,104b,104cが所定の位置関係を有して互い
に並行に穿設されている。貫通孔104aにはスプール
駆動部71が嵌着され、貫通孔104bには開閉駆動部
72が嵌挿され、貫通孔104cにはカートリッジCの
装填を検出する装填検出ピン73が嵌挿されている。
【0026】スプール駆動部71は貫通孔104aに嵌
着された筒状の基体711及び、この筒内に上記枢支ピ
ン601と同軸上で回動可能に貫通された長尺の回動軸
712を有するとともに、基体711の後部位置には回
動軸712に共回り可能に設けられたギア713を有す
る。回動軸712は、その先端に周方向の適所であって
軸方向に延びた突条712a(図7(a)にも示されて
いる。)が形成され、後方部分はフレーム105の孔1
05aに嵌挿された筒状の軸受714に貫通され、後端
にはEリング712a等が嵌め込まれている。このよう
にして、回動軸712は前後方向にスライド自在にされ
ている。
【0027】なお、回動軸712は、その大径部が基体
711の内部に設けられたスプリング等の付勢手段71
2bと当接することによってフレーム104から前方に
突出するように付勢されている。突出寸法は上記枢支ピ
ン601と同一寸法に設定されており、これら枢支ピン
601と回動軸712とによってスプールが回転可能に
されている。また、回動軸711とギア713との共回
りは、例えば断面Dカット面等によって実現されてお
り、かかる連結構造を採用することで、回動軸712の
軸方向へのスライドに対してもギア713を軸受714
によって固定位置に保持でき、噛合する他のギアとの噛
み合いの外れを防止している。
【0028】回動軸712の後端にはスプールC1の向
きが適切なスプール位置にセットされているかどうかを
検出するスイッチSW1が本体1側の適所に配設されて
いる。すなわち、スプール位置は本装置への装填時点で
は前述したように、通常は「4」にセットされている。
一方、スプールC1が所定のスプール位置にセットされ
ていないときは、初期角度、すなわちスプール位置
「4」と一致する向きに初期設定されている回動軸71
2の突条712aの向きと一致しないために、カートリ
ッジC1がスライド機構6により装填位置に移動されて
くると、回動軸712はスプールC1と嵌合せず、後方
に押されてスイッチSW1をオンさせる。そして、スイ
ッチSW1がオンしたときには、ギア713を嵌合する
位置まで(すなわちスイッチSW1がオフに変化するま
で)回転させるようにしている。
【0029】開閉駆動部72は貫通孔104bに上記枢
支ピン602と同軸上で回動自在に嵌挿された回動軸7
21、フレーム104の後側で後端寄り位置に共回り可
能に設けられたギア722及び後端の抜け防止用のEリ
ング723を有する。回動軸721の前端部には周方向
の適所であって軸方向に延びた突条721a(図7
(a)にも示されている。)が形成されている。この突
条721aにより、回動軸721を回動すると、後述す
るようにカートリッジCの窓C3を蓋C15で開閉し得
るようになっている。基体711の後端であって、貫通
孔104bと対向する位置には延設面部711aが形成
されており、この延設面部711aとEリング723間
にはスプリング等の付勢部材724が介在されており、
これにより回動軸721がフレーム104から前方に突
出するように付勢されている。突出寸法は上記枢支ピン
602と同一寸法に設定されており、これら枢支ピン6
02と回動軸721とによってカートリッジCの窓軸C
16が回転可能にされている。なお、回動軸721とギ
ア722との共回り可能な連結は相対スライドを可能に
する、上述同様の断面Dカット面によるものでよい。こ
のように、回動軸721をスライド可能にすることで、
蓋C15が開いた状態であっても、窓軸C16や開閉機
構部72の部品を変形乃至は破損させることがなくな
る。
【0030】装填検出ピン73は貫通孔104cに遊嵌
され、後端には抜け防止のための鍔部731が形成され
ている。貫通孔104cはカートリッジ受台5に装着さ
れたカートリッジCの側面適所に当接する位置に形成さ
れている。装填検出ピン73の後端にはカートリッジC
の装填検出を行うスイッチSW2が本体1側の適所に配
設されており、装填検出ピン73の後端がスイッチSW
2の検出片に当接して装填検出ピン73をフレーム10
4の前方に突出させるように付勢している。そして、カ
ートリッジCが装着された状態でカートリッジ受台5が
装填位置まで導かれてくると、装填検出ピン73がカー
トリッジCの側面に当接してスイッチSW2をオンする
ことで、カートリッジCの装填が確認できるようになっ
ている。
【0031】図7、図8は、それぞれフィルム給送手段
の構成を示す斜視図で、図7は本体1の上面に配設され
た下半部で、図8は蓋部1aの下面に配設された上半部
である。
【0032】フィルム給送手段2はフィルム挿入口20
を有する下ガイド21及び上ガイド22を有する。下ガ
イド21及び上ガイド22はいずれも長尺の板状をな
し、両者の対向面間をフィルムFが給送されるようにな
っている。このように、本体1と開閉可能な蓋部1aと
で給送路を形成することで、給送ミスが生じた場合や点
検の際の作業性の向上を図ることができる。
【0033】下ガイド21は、幅方向に対して2段の段
差部が形成されており、中段部211はフィルムFの幅
寸法に一致し、更にこの中段部211内にコマの幅方向
寸法に一致した下段部212が形成されている。中段部
211はフィルム給送を確保するものであり、下段部2
12はフィルムFのコマ画像に傷を付けないためのもの
である。そして、この2段構造は先端から長手方向の後
側適所に至るまで形成されている。中段部211の先端
に近い適当な位置の両側には内部に向けて切欠211a
が穿設され、そこに一対のローラ23が周面の上側一部
を露出した状態で、幅方向に水平な軸213(一点鎖線
で示す。)に回動可能に支持されており、この軸213
にはギア88(図9参照)が連結されている。
【0034】また、中段部211であって、ローラ23
の直ぐ先端側位置には、それぞれの側にフォトセンサ2
4,25を構成する発光部が設けられ、一方、受光部は
図8において上記発光部と対向する位置に設けられてい
る。本実施形態においては、フォトセンサ24はパーフ
ォレーションセンサとして機能し、フォトセンサ25は
フィルムFのID情報読取センサとして機能する。
【0035】フォトセンサ24,25の配設位置には、
中段部211の面に対して僅かに窪んだ凹面部211b
が形成され、この凹面部211bの面内に2個の発光素
子の光をフィルムFに向けて照射する一対の小孔211
cが幅方向に並んで形成されている。また、下段部21
2の後方に近い幅方向中央位置にはフォトセンサからな
るフィルム有無センサ26を構成する発光部が設けら
れ、一方、受光部は図8において上記発光部と対向する
位置に設けられている。フィルム有無センサ26の配設
位置には、下段部212の面に対して僅かに窪んだ凹面
部212aが形成され、この凹面部212aの面内に発
光素子の光をフィルムFに向けて照射する1個の小孔2
12bが形成されている。
【0036】なお、上記各凹面部には透明なガラス材が
嵌挿され、それぞれの小孔に対する防塵を図っている。
また、本実施形態では、フォトセンサ24,25にそれ
ぞれ幅方向に2個の発光素子を設けたが、これはフィル
ムFのID情報が2段のバーコードの形式で表記されて
いることに対応させたものであって、フィルムFのID
情報が1段のバーコードの場合には、発光素子は1個で
あればよい。
【0037】下ガイド21の後端は中段部211及び下
段部212が両側部の長さに比して多少短寸法に形成さ
れており、中段部211の後端にはフィルムFを案内す
る案内部材27が中段部211及び下段部212から面
一状にして後方に向けて延設されている。この案内部材
27は結合板部271及びその両側に中段部211に等
しい幅を有するとともに長さ方向に所定寸法を有する一
対のガイド片部272が並設されてなるものである。ガ
イド片部272は、その上面が中段部211と面一とな
る高さから徐々に下方へ向かう傾斜面を有するととも
に、途中で滑らかな曲面を介して上方に向かう傾斜面に
連続し、後端は緩やかな傾斜乃至は水平に戻されている
ガイド面形状を有する。このガイド片部272の作用に
ついては、図10の説明において行う。
【0038】図8において、上ガイド22の幅方向所定
位置には、下ガイドの中段部211と対向するように等
しい幅の凸条部221が形成されている。この凸条部2
21上であって、上記下ガイド21の一対のローラ23
と対向する位置には内部に向けて切欠221aが穿設さ
れ、この内部に一対のコロ28が幅方向に水平な軸28
1によって、その周面下側一部を露出した状態で回動可
能に支持されている。ローラ23とコロ28とは、蓋部
1aを閉じた状態でフィルムFを挟んで当接するように
なっている。
【0039】また、凸条部221上であって、下ガイド
21の凹面部211bに対向する各位置には、窪んだ凹
面部221bが形成され、この凹面部221bの面内に
は、下ガイド21の発光素子からの照射光であって一対
の小孔211cを通過した光を受け入れべく、一対の小
孔221cが上記一対の小孔211cと正確に対向する
位置に幅方向に並んで形成されている。一対の小孔22
1cの上部である上ガイド22内部には前記フォトセン
サ24,25を構成する2個の受光素子が設けられてい
る。そして、フォトセンサ25を構成する受光素子が対
向する発光素子からの光を受光することによってフィル
ムのID情報を読み取り、また、フォトセンサ24を構
成する受光素子が対向する発光素子からの光を受光する
か否かによってフィルムFのパーフォレーションFP
1,FP2の有無を読み取るようになっている。
【0040】また、上ガイド22の中央位置であって、
下ガイド21の凹面部212a面内の小孔212bに対
向して小孔22aが形成され、この小孔22aの上部で
ある上ガイド22内部にはフィルム有無センサ26を構
成する受光素子が設けられている。そして、フィルム有
無センサ26の発光素子と受光素子とによって、すなわ
ち受光素子がフィルムFの存在によって受光状態と遮光
状態との状態変化を検出することでフィルムFの先端や
後端の通過タイミングをそれぞれ検出し得るようにして
いる。
【0041】上ガイド22の一対の凸条部221の間の
平坦面後端は幅方向両側に比して短寸法に切り欠かれて
おり、この部分、すなわち下ガイド21の案内部材27
に対向してフィルム押圧部29が配設されている。この
フィルム押圧部29は両端が上ガイド22の切欠部分の
対向する側面に支持される揺動軸291、この揺動軸2
91に揺動可能に支持された揺動板292、及びこの揺
動板292の後端部両側面から突出する水平な回転軸2
93に回転可能に支持された一対のコロ294から構成
されている。また、揺動板292の前端の一部には揺動
軸291の一部を露出させるための切欠292aが形成
されており、この部分で揺動軸291にスプリング等の
付勢部材295を取り付けて揺動板292の後端側を下
方に付勢するようにしている。そして、一対のコロ29
4は上記付勢手段295によって案内部材27のガイド
片部272の最低高さ位置の部分(あるいは、これより
僅かに前方)に当接するようになっている。フィルムF
はその先端部分がコロ294とガイド片部272とに挟
持された状態で、すなわちフィルム先端をやや下方に向
けた姿勢状態にすることで、後述する引掛爪部86(図
9参照)によるフィルムFの切欠F10への引掛けを容
易確実にしている。
【0042】図9はフィルム先端をカートリッジ内に装
着するフィルム駆動部の機構を示す図で、(a)は側面
図、(b)は引掛部の構造を示す斜視図である。図10
はフィルム先端のカートリッジ内への装着動作を説明す
るための説明図で、(a)は引掛部がホームポジション
にある状態、(b)は引掛部がフィルムの引掛け位置に
ある状態を示している。
【0043】図9において、フィルム駆動部8は、正逆
回転するモータ80が駆動軸801を水平に向けて本体
1側に配設され、駆動軸801にはサンギア811が連
結されている。駆動軸801にはアーム82が回動可能
に取り付けられ、その先端側にはサンギア811と噛合
する遊星ギア812が回動自在に取り付けられている。
ストッパ831,832はモータ80の正逆回転によっ
て駆動軸801回りに回動するアーム82の回動範囲を
規制するものである。このストッパ831,832は両
規制位置で遊星ギア812がギア813及び後述するギ
ア88と噛合する位置に設けられている。ギア813に
は、更にギア814が噛合されており、このギア814
の軸には偏心カム815が共回り可能に取り付けられて
いる。そして、この偏心カム815の周面に対向してス
イッチSW3が配設され、このスイッチSW3は偏心カ
ム815の突出部815aが対向する時に検出片に当接
してオンするようになっている。また、ギア814の偏
心位置の側面適所にはクランク軸84の一端が回動自在
に取り付けられている。
【0044】引掛部85は、本体1の図略の両側フレー
ム間に水平に回動可能に枢支された支持軸106、図9
の紙面奥行き方向に所要の長さを有する爪支持部851
及びこの爪支持部851の長さ方向の奥側から支持軸1
06に直交する方向に延び、支持軸106及び爪支持部
851と共回りする長尺板状の揺動腕部852を有す
る。爪支持部851はほぼ中央に長孔853が形成さ
れ、この長孔853に本体1の支持軸106が貫通され
るとともに、揺動腕部852に対して上記長孔853方
向にのみスライド可能に連結されている。また、爪支持
部851には、側面視で示すように所定長の延設部85
4、及び揺動腕部852の方向に向けて突設された当接
部855が形成されている。そして、上記長孔853は
当接部855方向に長尺となるように形成されるととも
に、長孔853の内部に圧縮バネ等の付勢部材856が
配設され、爪支持部851を支持軸106に対して当接
部855側に付勢している。揺動腕部852の側面適所
には上記クランク軸84の他端が回動可能に取り付けら
れている。また、支持軸106の下方側には同様に本体
1に取り付けられた当接部材107が配置されている。
【0045】延設部854には引掛爪部86が固定され
ている。図9(b)に示すように、引掛爪部86は円弧
形状の基板部861を有し、その先端両側には一対のガ
イド片862が、先端中央には円弧形状の外方であっ
て、先端方向に傾斜して突出した爪863が形成されて
いる。なお、引掛爪部86は基板部861の円弧の半径
が支持軸106と延設部854との寸法に一致してお
り、また、両ガイド片862と爪863間の隙間はフィ
ルムFの切欠F11が位置するように寸法設定されてい
る。更に、引掛爪部86の半径及び長孔853の長尺寸
法は、図10に示すようにカートリッジの窓C3と開口
C40の双方を通過する軌跡となるように設定されてい
る。
【0046】次に、図9及び図10を用いてフィルム駆
動部8によるフィルムFのカートリッジCへの装着動作
について説明する。図10(a)において、引掛爪部8
6はスイッチSW3がオンしている位置、すなわちホー
ムポジションに位置しており、この状態で、フィルムF
は、その先端がコロ294とガイド片部272間に挾持
される位置まで給送され、多少下向けにされて停止され
る。この後、モータ80が反時計回り方向に回転を開始
すると、アーム82が同方向に回動して遊星ギア812
とギア813とが噛合し、ギア814に時計回り方向の
回転力が伝達される。このため、引掛部85が支持軸1
06を中心に時計回り方向に回転を開始する。引掛爪部
86は二点鎖線で示すような円弧軌跡に沿ってフィルム
Fの先端側に向かう。そして、当接部855が当接部材
107に当接する位置まで回転してくると、図10
(b)に示すように、引掛部85は付勢部材856の下
方への付勢力に抗して上方に持ち上げられる。引掛爪部
86は当接部855と当接部材107との当接期間だけ
一時的に、小径の円弧軌跡を描くように(径方向に)持
ち上げられる。この持ち上げ時に、爪863がフィルム
Fの切欠F10に下方から大きな傾斜(侵入)角度で入
り込む。このとき、フィルムFの先端はガイド片部27
2の上面形状に沿ってやや下向きに向けられており、し
かも上述したように爪863を上方に持ち上げるように
移動させているので、爪863の切欠F10への侵入角
度がより大きくなって、より確実な引掛けを可能にして
いる。
【0047】そして、さらに回転が進んで当接部855
と当接部材107との当接状態が解除されると、再び最
初の円弧軌跡上に復帰する。爪863は、元の円弧軌跡
に復帰するべく斜め下方に降りている途中でカートリッ
ジCの窓C3にさしかかり、その内部に侵入する。この
ように窓C3への侵入を元の円弧軌跡に比して、より斜
め上方から飛び越えるようにしたので、フィルムFの先
端が多少下方に撓んでいても、窓C3の下縁に当接する
ことなく好適に導くことが可能になる。続いて引掛爪部
86は元の軌跡に沿って所定角度位置まで進み、爪86
3、すなわちフィルムFをカートリッジCの開口C40
に侵入させる。かかる侵入動作によって、フィルムFの
切欠F11が係止爪C7に係合して、フィルムFのカー
トリッジCへの装着が行われる。このとき、クランク軸
84の基端は引掛爪部86から最も離間した角度位置と
なるように各ギアの歯数が設定されており、従ってモー
タ80がさらに回転すると、引掛爪部86は回転方向が
反転して開口C40から抜け出てホームポジションに向
かって退避するようになっている。スイッチSW3は偏
心カム815の突出部815aを検出することによって
モータ80の駆動を停止させ、引掛爪部86をホームポ
ジションに位置セットさせる。
【0048】なお、図9において、モータ80が時計回
り方向に回転するときは、アーム82が同方向に回動し
て遊星ギア812がギア88と噛合するため、ギア88
に時計回り方向の回転力が伝達される。このため、この
ギア88に軸213で連結されているローラ23が、図
7において時計回り方向に回転し、フィルムFを後方に
給送するようになっている。このような構成を採用する
ことで、1個のモータ80でフィルムFの給送動作とカ
ートリッジCへの装着動作の双方を行わせることがで
き、その分構造の簡素化が図れる。また、フィルムFの
巻き取り時にフィルム給送のための駆動系をローラ23
から解放することが可能となるので、巻き取り径の増大
変化に対応する巻き取り速度の増大変化に同期させるよ
うにローラ23の速度制御を行う必要がなくなるという
利点がある。
【0049】図11はフィルムFをカートリッジCに巻
き取る巻取駆動部の機構を示す側面図である。巻取駆動
部9は本体1側に正逆回転するモータ90が駆動軸90
1を水平に向けて配設され、駆動軸901にはサンギア
911が連結されている。駆動軸901にはアーム92
が回動可能に取り付けられ、その先端側にはサンギア9
11と噛合する遊星ギア912が回動自在に取り付けら
れている。ストッパ931,932はモータ90の正逆
回転によって駆動軸901回りに回動するアーム92の
回動範囲を規制するものである。このストッパ931,
932は両規制位置で遊星ギア912がギア913及び
前述のギア713と噛合する位置に設けられている。
【0050】ギア713には、共回り可能にされたエン
コーダの回転板914が連結されている。この回転板9
14は半周分の遮光片914aが周設され、この遮光片
914aを対向する発光素子と受光素子間に挾むように
配設したフォトセンサ等からなる回転センサ94で検出
するようにしている。遮光片914a周方向の立ち上が
り、立ち下がりエッジは、回動軸712の初期角度位
置、及びスプールC1の開口C40が窓C3を向く位置
に予め設定されているものである。
【0051】また、ギア913の偏心位置の側面適所に
はピン913aが立設されている。揺動アーム95は所
定長を有し、その基端側は本体1側の水平軸108に回
動可能に支持され、先端側には長手方向にスリット95
1が形成されている。そして、このスリット951が上
記ピン913aに摺動自在に嵌合されている。揺動アー
ム95の基端には水平軸108を支点とする扇状のギア
96が形成されており、このギア96は窓開閉駆動部7
2のギア722に噛合されている。スイッチSW4,S
W5は揺動アーム95の揺動範囲に対応して配設され、
ギア913によって揺動される揺動アーム95が両方向
に対してそれぞれ最大角度だけ振られた状態を検出する
ものである。この両方向に対する最大角度はカートリッ
ジCの窓C3の開、閉各状態に対応するように扇状ギア
96の径によって設定されている。
【0052】モータ90が時計回り方向に回転される
と、アーム92が同方向に回動して遊星ギア912とギ
ア713とを噛合し、ギア713を時計回り方向に回転
させてスプールC1をフィルム巻き取り方向へ回転させ
る。一方、モータ90が反時計回り方向に回転される
と、アーム92も同方向に回動して遊星ギア912とギ
ア913とを噛合し、扇状ギア96を往復動させてカー
トリッジCの窓C3の蓋C15の開成及び閉塞動作を行
わせる。このような構成を採用することで、1個のモー
タ90でカートリッジCの窓C3の開閉動作とフィルム
Fの巻取動作の双方を行わせることができ、その分構造
の簡素化が図れる。
【0053】図12は遊星ギア912の位置に対応して
設定される当接部材97の動作を説明するための図で、
(a)はカートリッジCの窓C3の開閉時、(b)はフ
ィルム装着時のスプールロック状態を示している。
【0054】当接体97は、図9に示す引掛部85を支
持する支持軸106に共回り可能に設けられ、円柱形状
を有するとともにほぼ1/2周部分が手前側に延びて半
円筒状の当接面971を形成している。当接体97は引
掛部85がホームポジションにあるときは、当接面97
1が上側に位置し(図(a)参照)、引掛部85が駆動
されて引掛爪部86がカートリッジC内に入り込むとき
は、支持軸106の回転に伴って当接面971が下側に
位置する(図(b)参照)。また、図12(b)に示す
ように遊星ギア912のアーム92による規制位置は、
その軸912aと当接体97の当接面971とが接する
位置に設定されている。従って、図(b)のフィルム装
着時には、当接面971によって遊星ギア912の軸9
12aが回転できないので、引掛爪部86がカートリッ
ジC内に入り込んで、例えばフィルム先端が係止片に接
してスプールC1に回転力を与えても、スプールC1が
回転することはなく、一定のスプール位置に保持され
る。
【0055】図13は本フィルム巻取装置のブロック構
成図を示す図である。120は本装置の全体の動作を統
括制御する制御部で、例えばマイクロコンピュータ等が
採用されている。電源釦110は装置本体の適所の設け
られ、本装置に電源供給を行って起動させるものであ
る。セット(SET)釦31はイメージセンサ4による
カートリッジCのID情報の読み取りを指示するもので
ある。強制装填指示釦32は読み取られたカートリッジ
のID情報とフィルムのID情報とが一致しない場合で
あって、強制的にそのカートリッジCを装填位置に導入
して、フィルムFの巻き取りを指示するものである。
【0056】パーフォレーションセンサ24はフィルム
FのパーフォレーションFP1,FP2を順次検出する
ことでフィルムFの巻き取り量を検出するものである。
フィルム有無センサ26は給送中のフィルムFの先端を
検出してから所定量だけ給送させて停止させ、先端をガ
イド片部272の下方傾斜面位置に正確に位置決めする
ためのものである。また、このフィルム有無センサ26
は所定時間経過してもフィルム先端が検出されないとき
は給送異常と判断するためにも用いられる。表示部30
は、例えば2段の表示列を有するLCD(液晶表示素
子)で形成されており、読み取ったカートリッジC及び
フィルムFの各ID情報を2段表示するものである。ま
た、両ID情報の異同を比較し、不一致の場合に、カー
トリッジ交換あるいは強制装填の指示を促す表示を行わ
せることも可能である。
【0057】次に、本装置の全体動作について説明す
る。電源釦110がオンされると、本装置が起動して初
期セット動作が行われ、動作可能状態にされる。初期セ
ット状態とは、制御部120の初期化や、引掛部85の
ホームポジションへのセット、ギア722の窓閉塞位置
へのセット及びギア713のスプール位置「4」に対応
する角度位置へのセット等がある。
【0058】この状態で、蓋部1aを閉じてフィルムF
の差し込み、あるいはカートリッジCの装着が行われ
る。ここでは、先ずフィルムFが装着されるとして説明
する。現像済みのフィルムFの先端側が挿入口20から
作業者によって、フィルムFの先端がパーフォレーショ
ンセンサ24の位置を越えて、少なくともローラ23と
従動コロ28とで挾持される位置まで差し込まれると、
フィルムFが差し込まれたことがパーフォレーションセ
ンサ24で検出され、この検出結果に応じて、モータ8
0が時計回り方向に回転を開始し、ギア88を介してロ
ーラ23を回転させる。この結果、フィルムFの自動的
な本体内部への取り込みが開始される。
【0059】そして、フィルムFの先端がフィルム有無
センサ26で検出されると、この後所定時間だけ、ある
いはモータ80へ所定数の駆動パルスを供給して、モー
タ80の駆動が停止される。この停止位置は、上述のよ
うにフィルムFの先端がガイド片部272とコロ294
で挾持される位置である。フィルムFの給送開始から停
止までの間にフィルムID読み取りセンサ25はフィル
ムの記録部に記録されているID情報を読み取って、そ
の結果を表示部30の例えば1段目に表示する。ここ
で、カートリッジCの装填が終了しているときは、引き
続いて引掛部85を駆動させてフィルムFの先端の切欠
F11をカートリッジCのスプールC1の開口C40に
係合させる。一方、カートリッジCの装填が終了してい
ないときは、この状態で待機する。これは、カートリッ
ジCの窓C3の開閉の確認及びスプールC1が所定のス
プール位置にセットされているかどうかが確認できてい
ないからである。
【0060】次にカートリッジCの装填について説明す
ると、上記電源釦110のオンによって、スライド機構
6が作動し、カートリッジ受台5が外部の装着位置まで
引き出される。従って、作業者はカートリッジ受台5上
に所定の方向に向けてカートリッジCを装着する。カー
トリッジCが所定の向きで装着されることにより、ID
表記部C20が下方のイメージセンサ4に対面すること
となる。
【0061】この状態で、セット釦31が操作される
と、イメージセンサ4が動作してカートリッジCのID
情報を読み取り、表示部30の例えば2段目に表示す
る。両ID情報は制御部120内のカートリッジIDメ
モリ121及びフィルムIDメモリ122に一旦取り込
まれ、比較部123で両者の異同が比較される。両ID
情報が一致しているときは、モータ64が駆動開始され
てカートリッジCが本体内部の装填位置に向けて移動開
始される。一方、両ID情報が不一致であれば、表示部
30にその旨の表示を行うとともに、モータ64の駆動
開始が禁止される。ここで、作業者によってカートリッ
ジCが交換されて再びセット釦31が操作されると、上
記と同様な動作が行われる。あるいは、強制装填指示釦
32が操作されるときは、モータ64が駆動されて、現
に装着されているカートリッジCが本体内部の装填位置
に向けて移動開始される。
【0062】なお、スライド機構6をマニュアルで移動
するタイプとすることも可能であり、この場合、両ID
情報が不一致であれば、警報を発し、あるいはカートリ
ッジ受台5の本体内部へのスライドを規制する規制部材
を干渉位置にセットするようにし、また、この状態でセ
ット釦32が操作されたときは、この規制部材を干渉位
置から退避させるようにすることも可能である。
【0063】続いて、カートリッジ受台5がモータ64
及びスライド機構6とによって装填位置へ移動され、装
填位置に近づくと装填検出ピン73によってスイッチS
W2がオンしたかどうかが判別される。スイッチSW2
がオフのままであれば、カートリッジCがカートリッジ
受台5に装着されていないと見做して表示部30にその
旨の表示を行う。スイッチSW2がオンすればカートリ
ッジCがカートリッジ受台5上に正しく装着されている
として、スイッチSW1のオンオフ状態の判別を行う。
この状態で、枢支ピン601,602は係合穴C9’及
び窓軸C16と係合している。
【0064】また、カートリッジCは、本装置に装着さ
れる時点で、通常は、窓が閉塞された状態にあるので、
回動軸721がスプールに嵌合する。更に、スプールC
1もスプール位置「4」に設定されているはずであるか
ら、通常は回動軸712がスプールC1の係合穴C9に
嵌まり込み、スイッチSW1がオフのままである。一
方、スプール位置が「4」以外の位置にあればスイッチ
SW1がオンする。スイッチSW1がオンすると、制御
部120はモータ90を時計回り方向(図11)に回転
させて、回動軸712をどれだけ回転させたときにスイ
ッチSW1がオフに変化するかを検出する。このときの
回転量によって、スプール位置がいずれにあるかを検出
する。スプールC1の窓C3を閉塞して、すなわちスプ
ールC1の回転を規制した状態で回動軸712を回すの
で、係合穴C9と回動軸712とが押圧した状態で、こ
の回動軸712を回転させても、スプールC1のつれ回
りが生じることがないので、これによってスプール位置
を正確に検出することが可能となる。
【0065】スプール位置が「1」、「2」あるいは
「3」であれば、未使用のカートリッジ、使用途中のカ
ートリッジ、あるいは現像前のカートリッジ(これらの
場合、いずれも内部にフィルムが装填されている)であ
るから、不適切なカートリッジであるとして、表示部3
0にその旨の表示を行う。スプールの位置が「4」の位
置にある場合には、フィルムFの先端をスプールC1の
キー溝C10に係合可能な向き(図10参照)にセット
するための回転動作が指示される。制御部120は、先
ずモータ90を反時計回り方向に回転させてスイッチS
W4がオンの状態(窓閉塞位置)からスイッチSW5が
オンする(窓開成位置)まで回転させて、スプールC1
の回転を許容した状態にした後、エンコーダの回転セン
サ94がオンからオフ(あるいはオフからオン)へのレ
ベル変化が生じるまでモータ90を、先程とは逆に時計
回り方向に回転させて、スプールC1をフィルムFが開
口C40と係合可能となる向きにセットする。
【0066】この後、モータ80が反時計回り方向に回
転を開始されて、引掛部85を円弧軌跡に沿って回動さ
せる。これにより、フィルムFの先端の切欠F11がス
プールC1の開口C40内の係止爪C7に係合され、こ
の状態で、引掛部85のみがホームポジションに復帰す
る。このとき、引掛部85及びフィルムFがスプールに
接触しても、スプールがいたずらに回転して角度ずれを
生じないように、支持軸106に一体回転可能に固定さ
れた当接体97の当接面971が遊星ギア912の軸9
12aに当接して、スプールC1の回動を規制してい
る。
【0067】そして、引掛部85がホームポジションに
復帰し、すなわちフィルム先端がカートリッジCのスプ
ールC1の開口C40内に係合されたら、モータ90を
時計回り方向に回転させて、フィルムFの巻き取りを開
始する。なお、フィルム巻取中は、ギア88を遊星ギア
812から開放させておくことにより、フィルム巻き取
りによる径の増大によって巻取速度が上昇(変化)して
も、その影響を受けることがないようにしている。
【0068】フィルムFの巻取量はパーフォレーション
センサ24で検出してもよく、あるいはフィルム有無セ
ンサ26によってフィルムの後端が検出された後から所
定時間後に停止するようにしてもよい。また、巻取終了
状態では、スプール位置を「4」にセットしておく必要
があることから、エンコーダの回転センサ94によって
ホームポジションに一致したタイミングでモータ80の
駆動を停止するようにしている。なお、フィルム有無セ
ンサ26はフィルム後端を検出した後、例えばモータ8
0の回転速度を低速に切り換える等して、切欠F12を
カートリッジKの窓C3内の直ぐ近傍の係止部材に弱い
衝撃力でもって係合させて、後にフィルムFをカートリ
ッジKから繰り出す際に、より確実な送り出しが行える
ようにしている。
【0069】また、本発明では、種々の状態を表示部3
0に表示させているが、表示に代えて、あるいは表示と
共に音声や警報などで報知するようにしてもよい。
【0070】更に、本実施例では、フィルム挿入口20
を本体1の左側面に、カットリッジ受台5を本体1の右
前の隅に設けたが、内部のカートリッジ装填位置に対し
て、カートリッジの外方からの案内とフィルムの給送と
が適切に行われる限り、フィルム及びカートリッジの本
体への取り込み位置は所要の側面部、例えばそれぞれ対
向する側面から取り込むようにしてもよい。
【0071】図14は本発明が適用されるフィルム自動
現像装置の側面構成図である。フィルム自動現像装置は
カートリッジC内に巻回されている撮影済みフィルムF
を引き出すフィルム引出部11、この撮影済みフィルム
Fを現像する現像処理部12、現像されたフィルムFを
カートリッジC内に巻き取るフィルム巻取装置部13及
びフィルム引出部11からフィルム巻取装置部13にカ
ートリッジCを引き渡すカートリッジ搬送部14から構
成されている。上記フィルム巻取装置部13として本発
明に係るフィルム巻取装置が適用されている。
【0072】このフィルム自動現像装置は搬送モータ1
4aを駆動してカートリッジ搬送部14をスライド軸1
4bに沿ってスライドさせ、ラック14cにセットされ
ている所定のカートリッジCを挾持してフィルム引出部
11にセットする。フィルム引出部11にセットされた
カートリッジCのスプールC1及び窓C3に各駆動軸1
1a,11bを嵌挿して、窓C3を開成した後、スプー
ルC1を逆方向に回転させて内部からフィルムFの頭部
を送り出す。送り出されたフィルムFは次にローラ対1
1c,11dによってフィルム収納部11eにスイッチ
バックされた後、フィルム収納部11eを逆転させて前
後を入れ替えてフィルムFを現像処理部12に導く。
【0073】現像処理部12は現像液槽、漂白液槽、定
着液槽及び安定液槽の各槽からなり、フィルムFはこれ
らの各槽を順番に経由して現像され、この後、ヒータ1
1fで乾燥される。乾燥後のフィルムFはループ形成部
11g及びローラ対11hを経由してフィルム巻取装置
部13に導かれる。ループ形成部11gはフィルム巻取
装置部13でのフィルム巻き取りが定速ではなく、前述
したように巻き取り径によって次第に高速になることか
ら、フィルム送り用のローラ対11hを同一タイミング
で駆動させることができないために、巻き取り中は解除
しておく必要があり、従って、ヒータ11f内のローラ
対による給送時に、予め余長分を加味してのループを形
成しておくものである。そして、ローラ対11hにより
フィルムFの先端がフィルム巻取装置部13の挿入口2
0(図1参照)から差し込まれ、図7に示すローラ23
とコロ28とに挾持される位置まで給送を行う。一方、
フィルムFが送り出されたカートリッジCはカートリッ
ジ搬送部14によりフィルム巻取装置部13の上方まで
搬送され、ここでカートリッジ受台5に装着される。
【0074】なお、本実施形態では、フィルム巻取装置
部13は挿入口20が下方を向く姿勢に設けられている
が、このような形態を採用することも可能である。この
場合、カートリッジ受台5部分の構造はカートリッジC
を窓C3を下向けにしたままの姿勢で、上方から本体1
へ装着するように構成されているものである。また、本
フィルム巻取装置を、図1に示す姿勢のまま適用するこ
ともできる。この場合、ローラ対11hから繰り出され
るフィルムFを水平に向け、カートリッジ搬送部14が
カートリッジCを挾持角度姿勢から90°だけ時計回り
方向に回転させてから、上方よりカートリッジ受台5に
装着するようにすればよい。
【0075】カートリッジCのカートリッジ受台5への
装着後はセット釦31を操作しなくても自動的にカート
リッジのID情報を読み取り、フィルム側のID情報と
の一致判別をすればよいし、あるいは、このフィルム自
動現像装置に適用する場合には、一致関係にあるものと
して特に判別処理を行わせなくてもよい。この後のフィ
ルム巻き取りは、図1に示すフィルム巻取装置の場合と
同様にして行われる。
【0076】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、方向性を
持つスプールの係合端と、上記スプールの回動の規制を
行う規制部材とを備えたカートリッジをフィルム巻取位
置に装填して回転可能にするフィルム巻取装置であっ
て、上記巻取位置で、上記方向性に対応した角度位置に
あるときのみ上記スプールの係合端に係合してカートリ
ッジを枢支する、軸方向にスライド可能な回動手段と、
この回動手段を上記係合方向に付勢する付勢手段と、上
記回動手段が上記スプールの係合端に係合されたことを
検出する検出手段と、上記回動手段を回転駆動する駆動
手段と、上記回動手段が上記スプールの係合端に係合さ
れたことを検出すると、上記規制部材でスプールの回動
を規制したまま上記回動手段を初期角度位置から上記ス
プールの係合端に係合するまで回転させる駆動制御手段
とを備えたので、初期角度位置にある回動手段にスプー
ルが係合されるに際し、スプールの係合端の方向性が初
期角度位置に一致していないときに、スプールの回動を
規制したままにしたのでスプールが空回りすることな
く、確実に回動手段と係合させることができる。
【0077】請求項2記載の発明によれば、上記駆動制
御手段による上記回動手段の回転角度を検出する角度検
出手段を備えたので、スプールの位置のずれ量が検出可
能となる。
【0078】請求項3記載の発明によれば、上記角度検
出手段が回転角度を所定の角度として検出するので、ス
プールがこの所定の角度単位でそれぞれ異なる状態にあ
ることを示しているものでは、それらの状態が検出可能
となる。
【0079】請求項4記載の発明によれば、上記角度検
出手段による検出角度を表示する角度表示手段を備えた
ので、スプール位置のずれ乃至はスプールの状態を作業
者に直接報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルム巻取装置の一実施態様を
示す全体斜視図である。
【図2】本発明に用いられるカートリッジの構造を説明
するための図で、(a)は全体斜視図、(b)はスプー
ルの構造を示す斜視図である。
【図3】本発明に用いられるフィルムの形状を示す平面
図である。
【図4】カートリッジ受台及びそのガイド機構の構造を
説明する斜視図である。
【図5】カートリッジ受台がカートリッジ装着位置にあ
る状態を示す斜視図である。
【図6】カートリッジ装填位置付近の構成を示す平面断
面図である。
【図7】フィルム給送手段の構成を示す斜視図で、本体
の上面に配設された下半部である。
【図8】フィルム給送手段の構成を示す斜視図で、蓋部
の下面に配設された上半部である。
【図9】フィルム先端をカートリッジ内に装着するフィ
ルム駆動部の機構を示す図で、(a)は側面図、(b)
は引掛爪部の構造を示す斜視図である。
【図10】フィルム先端のカートリッジ内への装着動作
を説明するための説明図で、(a)は引掛爪部がホーム
ポジションにある状態、(b)は引掛爪部がフィルムの
引掛け位置にある状態を示している。
【図11】フィルムFをカートリッジCに巻き取る駆動
機構を示す側面図である。
【図12】遊星ギアの位置に対応して設定される当接部
材の動作を説明するための図で、(a)はカートリッジ
の窓の開閉時、(b)はフィルム装着時のスプールロッ
ク状態を示している。
【図13】本フィルム巻取装置のブロック構成図を示す
図である。
【図14】本発明が適用されるフィルム自動現像装置の
側面構成図である。
【符号の説明】
1 本体 1a 蓋部 106 支持軸 107 当接部材 2 フィルム給送手段 23 ローラ 25 ID情報読み取りセンサ 272 ガイド片部 28,294 コロ 29 フィルム押圧部 3 操作パネル部 30 表示部 31 セット釦 32 強制装填指示釦 4 イメージセンサ 5 カートリッジ受台 6 スライド機構 64,80,90 モータ 65 トルクリミッタ 7 フィルム巻取部 71 スプール駆動部 72 開閉駆動部 73 装填検出ピン 8 フィルム駆動部 82,92 アーム 812,912 遊星ギア 85 引掛部 86 引掛爪部 863 爪 9 巻取駆動部 92 回転センサ 120 制御部 123 比較部 SW1〜SW5 スイッチ F フィルム F10,F11 切欠 BC バーコード(フィルムID情報) C カートリッジ C1 スプール C3 窓 C5,C6 側板 C7 係止爪 C9 係合穴 C10 キー溝 C11〜C14 孔 C16 窓軸 C20 ID表記部 C40 開口

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方向性を持つスプールの係合端と、上記
    スプールの回動の規制を行う規制部材とを備えたカート
    リッジをフィルム巻取位置に装填して回転可能にするフ
    ィルム巻取装置であって、上記巻取位置で、上記方向性
    に対応した角度位置にあるときのみ上記スプールの係合
    端に係合してカートリッジを枢支する、軸方向にスライ
    ド可能な回動手段と、この回動手段を上記係合方向に付
    勢する付勢手段と、上記回動手段が上記スプールの係合
    端に係合されたことを検出する検出手段と、上記回動手
    段を回転駆動する駆動手段と、上記回動手段が上記スプ
    ールの係合端に係合されたことを検出すると、上記規制
    部材でスプールの回動を規制したまま上記回動手段を初
    期角度位置から上記スプールの係合端に係合するまで回
    転させる駆動制御手段とを備えたことを特徴とするフィ
    ルム巻取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフィルム巻取装置におい
    て、上記駆動制御手段による上記回動手段の回転角度を
    検出する角度検出手段を備えたことを特徴とするフィル
    ム巻取装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のフィルム巻取装置におい
    て、上記角度検出手段は、回転角度を所定の角度として
    検出するものであることを特徴とするフィルム巻取装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載のフィルム巻取装置
    において、上記角度検出手段による検出角度を表示する
    角度表示手段を備えたことを特徴とするフィルム巻取装
    置。
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