JP3373974B2 - 車両用キャニスタ - Google Patents

車両用キャニスタ

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JP3373974B2 JP12014095A JP12014095A JP3373974B2 JP 3373974 B2 JP3373974 B2 JP 3373974B2 JP 12014095 A JP12014095 A JP 12014095A JP 12014095 A JP12014095 A JP 12014095A JP 3373974 B2 JP3373974 B2 JP 3373974B2
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健彰 中島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,両端を閉じた筒状のケ
ーシング内の一端側に固定フィルタが固定配置され,ガ
スの流通を許容する複数の連通孔が設けられた可動支持
板がケーシング内の他端側に摺動可能に嵌合され,該可
動支持板の内面側に重合,支承される可動フィルタと前
記固定フィルタとの間には吸着剤の充填による吸着剤層
が保持され,可動支持板およびケーシング間には,吸着
剤層を圧縮する方向に可動支持板を付勢するばねが設け
られる車両用キャニスタに関し,特にケーシング内のガ
スの流通方向が略水平方向である横置き型の車両用キャ
ニスタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来,かかる横置き型の車両用キャニス
タでは,車両搭載時の振動による活性炭等の吸着剤の微
粉化によってケーシングの上部および吸着剤層間に空隙
が生じ,その空隙をガスが流通することによって充分な
吸着効率が得られないことがあり,そのような問題を解
決するための技術が,たとえば特開昭62−28495
1号公報,実公平5−17410号公報および実開平7
−14148号公報等で開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭62−28
4951号公報では,ケーシングにその上部から上方に
突出した突部が設けられ,吸着剤の微粉化によってケー
シングの上部および吸着剤層間に空隙が生じたときには
前記突部内の吸着剤で前記空隙を埋めるようにしてお
り,また実公平5−17410号公報では,ケーシング
上部を傾斜させることにより上記特開昭62−2849
51号公報と同様の効果を得るようにしているが,ケー
シングの一部が突出していたり,ケーシングの上部全体
が傾斜したりしている構造のためにケーシングの車体へ
の取付け上の自由度が低下する。さらに実開平7−14
148号公報では,ケーシングの上部内面に複数のリブ
が設けられ,ケーシングの上部および吸着剤層間に空隙
が生じてもそれらのリブによってガスの流通を阻止する
ようにしているが,リブが在ることによってケーシング
の加工が複雑となり,しかもケーシング内への吸着剤の
充填がリブで邪魔されることになり,量産性が劣るもの
である。
【0004】本発明は,かかる事情に鑑みてなされたも
のであり,ケーシングの形状を単純化して取付上の自由
度を増大するとともに量産性を向上させた上で,吸着剤
の微粉化に伴う空隙の発生による吸着効率の低下を防止
した車両用キャニスタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1記載の発明は,両端を閉じた筒状のケーシ
ング内の一端側に固定フィルタが固定配置され,ガスの
流通を許容する複数の連通孔が設けられた可動支持板が
ケーシング内の他端側に摺動可能に嵌合され,該可動支
持板の内面側に重合,支承される可動フィルタと前記固
定フィルタとの間には吸着剤の充填による吸着剤層が保
持され,可動支持板およびケーシング間には,吸着剤層
を圧縮する方向に可動支持板を付勢するばねが設けられ
る車両用キャニスタにおいて,軸線を略水平にしたケー
シング内で,可動支持板は,該板から吸着剤層に押し上
げ方向の力が作用するよう,上方に向かうにつれて固定
フィルタから離反する側に傾斜して形成されることを特
徴とする。
【0006】また請求項2記載の発明は,両端を閉じた
筒状のケーシング内の一端側に固定フィルタが固定配置
され,ガスの流通を許容する複数の連通孔が設けられた
可動支持板がケーシング内の他端側に摺動可能に嵌合さ
れ,該可動支持板の内面側に重合,支承される可動フィ
ルタと前記固定フィルタとの間には吸着剤の充填による
吸着剤層が保持され,可動支持板およびケーシング間に
は,吸着剤層を圧縮する方向に可動支持板を付勢するば
ねが設けられ,吸着剤層に空気を導入する開放管を備え
車両用キャニスタにおいて,ケーシングは,その軸線
を水平面に対して傾斜させた姿勢で車体に取付けられ
前記開放管は,斜め上向きでケーシング の上側の端壁に
接続されることを特徴とする。
【0007】
【作 用】上記請求項1記載の発明の構成によれば,吸
着剤層を圧縮する方向にばね付勢された可動支持板が傾
斜していることにより,吸着剤層には押し上げられる方
向の力が作用し,吸着剤の微粉化が生じても,ケーシン
グの上部および吸着剤層間に空隙が生じることが防止さ
れる。
【0008】また上記請求項2記載の発明の構成によれ
ば,ケーシングがその軸線を水平面に対して傾斜させた
姿勢となっているため,吸着剤の微粉化が生じたとき
に,ケーシングの上部および吸着剤層間に部分的に空隙
が生じることはあっても,ケーシングの軸方向に沿う吸
着剤層の全長にわたって空隙が形成されることはない。
また,単純な横置き型のものに比べると,可動支持板を
付勢するばねのばね力が吸着剤層により有効に作用し,
吸着剤相互の間隙を極力小さくして充填密度を増大する
ことができる。更に吸着剤層に空気を導入する開放管
が,斜め上向きで,ケーシングの上側の端壁に接続され
るので,開放管が上方位置にあって,重力効果による吸
着性能向上を図ることができるとともに,開放管からの
水や塵埃の侵入を極力防止することができる。
【0009】
【実施例】以下,図面により本発明の実施例について説
明する。
【0010】先ず本発明の第1実施例を示す図1におい
て,このキャニスタのケーシング5は,一端に端壁6a
を有して有底の円筒状に形成されるケーシング主体6
と,該ケーシング主体6の他端に結合されて該ケーシン
グ主体6の他端を閉塞する蓋部材7とを有して,たとえ
ば合成樹脂により構成される。しかも端壁6aの内面に
は複数の支持ピン8,8…が突設される。
【0011】ケーシング5におけるケーシング主体6の
一端側には,導入室9を端壁6aとの間に形成して複数
の支持ピン8,8…で支承される固定フィルタ10が挿
入配置される。一方,ケーシング主体6の他端側には,
ガスの流通を許容する多数の連通孔11,11…を有し
て円板状に形成されるとともに上方に向かうにつれて固
定フィルタ10から離反する側に傾斜した可動支持板1
1 が嵌合されており,該可動支持板121 の周縁には
ケーシング主体6の内面に摺接する円筒状のスカート1
3の一端が一体に連設され,該スカート13の他端に
は,中心部に透孔14を有する円板状の受け板15が一
体に連設される。可動支持板121 の内面側には可動フ
ィルタ16が重合,支承されており,固定フィルタ10
および可動フィルタ16間に吸着剤たとえば活性炭の充
填による吸着剤層17が保持される。
【0012】可動支持板121 と一体の受け板15およ
び蓋部材7間には排出室18が形成されており,該排出
室18に収納されて受け板15および蓋部材7間に縮設
されるばね19により,可動支持板121 は吸着剤層1
7を圧縮する方向に付勢される。
【0013】ケーシング主体6における端壁6aには,
車両の駐車時あるいは走行時等の非燃料給油時に図示し
ない燃料タンクで発生した蒸発燃料を導く蒸発燃料導管
20と,キャニスタで吸着した蒸発燃料を内燃機関の吸
気系にパージするためのパージガス管21とが,導入室
9に通じるようにして接続されており,また蓋部材7に
は,排出室18に通じる開放管22が接続される。
【0014】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると,車両の駐車時あるいは走行時等の非燃料給油時に
蒸発燃料導管20から導入室9内に導入された蒸発燃料
は,固定フィルタ10,吸着剤層17,可動フィルタ1
6,可動支持板121 の連通孔11,11…および透孔
14を経て排出室18側に向けて流通することになり,
吸着剤層17で蒸発燃料が吸着剤に吸着されることにな
る。
【0015】またガスパージ時には,開放管22から排
出室18に導入される空気が,吸着剤層17内を導入室
9側に向けて流通することにより,その空気に同伴する
ようにしてパージガスがパージガス管21から内燃機関
の吸気系に導かれる。
【0016】このようなキャニスタにおいて,車両の振
動等により活性炭等の吸着剤の微粉化が生じたときに
は,ケーシング5の上部および吸着剤層17間に空隙が
生じそうになる。しかるに各支持ピン8,8…で支持さ
れて実質的に固定位置に在る固定フィルタ10側に向け
て吸着剤層17を押圧する方向にばね付勢されている可
動支持板121 が,上方に向かうにつれて固定フィルタ
10から離反する側に傾斜していることにより,吸着剤
層17には押し上げられる方向の力が作用する。したが
って吸着剤の微粉化が生じても,その分だけ可動支持板
121 が固定フィルタ10に近接する方向に移動し,ケ
ーシング5の上部および吸着剤層17間に空隙が生じる
ことが防止され,蒸発燃料が吸着剤層17を迂回して排
出室18側に流れることがなく,充分な吸着効率を得る
ことができる。
【0017】しかも前記空隙の形成を防止するにあたっ
てケーシング5の外面形状および内面形状が複雑化する
ことはなく,またケーシング5の内面に吸着剤の充填に
邪魔になるようなリブ等が設けられることはないので,
キャニスタの取付上の自由度を大きくすることが可能で
あるとともに量産性の向上を図ることができる。
【0018】さらに可動支持板121 に一体に設けられ
るスカート13がケーシング5内を摺動するので,可動
支持板121 に歪みが生じたとしても,吸着剤が排出室
18側に流出することはない。
【0019】ところで,上記第1実施例では,車両の走
行時および駐車時に燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸
着するキャニスタについて説明したが,給油時に発生す
る蒸発燃料を合わせて吸着するようにしたキャニスタに
ついても適用可能であり,その場合,走行時および駐車
時の蒸発燃料ならびに給油時の蒸発燃料が,共通の蒸発
燃料導管で導かれるようにしてもよく,個別の蒸発燃料
導管で導かれるようにしてもよい。
【0020】図2および図3は本発明の第2実施例を示
すものであり,上記第1実施例に対応する部分には同一
の参照符号を付す。
【0021】ケーシング5′は,一端に端壁6a′を有
して角筒状に形成されるケーシング主体6′と,該ケー
シング主体6′の他端に結合される蓋部材7′とで構成
され,ケーシング主体6′の内面には,端壁6a′に一
端を直角に連ならせて蓋部材7′側に延びる隔壁24の
両側端が一体に連設される。隔壁24の一側でケーシン
グ主体6′内には,導入室25を端壁6a′との間に形
成して複数の支持ピン8,8…で支承される第1固定フ
ィルタ101 が挿入配置され,隔壁24の他側のケーシ
ング主体6′内には,排出室27を端壁6a′との間に
形成して複数の支持ピン8,8…で支承される第2固定
フィルタ102 が挿入配置される。
【0022】一方,ケーシング主体6′の他端側には,
ガスの流通を許容する多数の連通孔11,11…を有す
るとともにケーシング主体6′の内面形状に対応した四
角形の平板状に形成された可動支持板121 ′が,上方
に向かうにつれて両固定フィルタ101 ,102 から離
反する側に傾斜して嵌合されており,該可動支持板12
1 ′の周縁にはケーシング主体6′の内面に摺接する角
筒状のスカート13′の一端が一体に連設され,該スカ
ート13′の他端には,中心部に透孔14を有する四角
形の平板状の受け板15′が一体に連設される。可動支
持板121 ′の内面側には可動フィルタ16′が重合,
支承されており,第1固定フィルタ101 および可動フ
ィルタ16′間に吸着剤の充填による吸着剤層171
保持され,第2固定フィルタ102 および可動フィルタ
16′間に吸着剤の充填により吸着剤層172 が保持さ
れる。しかも隔壁24の可動フィルタ16′への対向端
は,可動支持板121 ′に対応して傾斜するように形成
される。
【0023】可動支持板121 ′と一体の受け板15′
および蓋部材7′間には中間室26が形成されており,
吸着剤層17を圧縮する方向に可動支持板121 ′を付
勢するばね19が該中間室26に収納される。
【0024】またケーシング主体6′における端壁6
a′には,蒸発燃料導管20およびパージガス管21が
導入室25に通じるようにして接続されるとともに,排
出室27に通じる開放管22が接続される。
【0025】この第2実施例によれば,蒸発燃料導管2
0から導入室25内に導入された蒸発燃料は,第1固定
フィルタ101 を通過し,吸着剤層171 内を中間室2
6側に流通する。而して可動フィルタ16′および可動
支持板121 ′を通過して中間室26に入った蒸発燃料
は,可動支持板121 ′および可動フィルタ16′を再
度通過して吸着剤層172 内に入り,この吸着剤層17
2 内を排出室27側に向けて流通することになる。した
がって両吸着剤層171 ,172 で蒸発燃料が吸着剤に
吸着されることになる。
【0026】またガスパージ時には,開放管22から排
出室27に導入される空気が,吸着剤層172 から中間
室26を経て吸着剤層171 内を導入室25側に向けて
流通することにより,その空気に同伴するようにしてパ
ージガスがパージガス管21から内燃機関の吸気系に導
かれる。
【0027】このようなキャニスタにおいても,可動支
持板121 ′が,上方に向かうにつれて固定フィルタ1
1 ,102 から離反する側に傾斜していることによ
り,上記第1実施例と同様の効果を奏することができ
る。
【0028】図4は本発明の第3実施例を示すものであ
り,上記各実施例に対応する部分には同一の参照符号を
付す。
【0029】一端に端壁6aを有して有底の円筒状に形
成されるケーシング主体6と,該ケーシング主体6の他
端に結合される蓋部材7とで構成されるケーシング5に
おいて,その一端側には,排出室18を端壁6aとの間
に形成して複数の支持ピン8,8…で支承される固定フ
ィルタ10が挿入配置される。一方,ケーシング主体6
の他端側には,ガスの流通を許容する多数の連通孔1
1,11…を有して円板状に形成される可動支持板12
2 が嵌合されており,該可動支持板122 の周縁には,
可動支持板122 がケーシング主体6の軸線とほぼ直交
する姿勢を保って摺動することを可能とすべく,ケーシ
ング主体6の内面に摺接する短円筒状のスカート30の
一端が一体に連設される。可動支持板122 の内面側に
は可動フィルタ16が重合,支承されており,固定フィ
ルタ10および可動フィルタ16間に吸着剤の充填によ
る吸着剤層17が保持される。
【0030】可動支持板122 と蓋部材7との間には導
入室9が形成されており,該導入室9に,吸着剤層17
を圧縮する方向に可動支持板122 を付勢するばね19
が収納される。
【0031】ケーシング主体6の端壁6aには,排出室
18に通じる開放管22が接続され,蓋部材7には,蒸
発燃料導管20およびパージガス管21が導入室9に通
じるようにして接続される。
【0032】このようなキャニスタのケーシング5は,
ステイ29により車体28に取付けられるものである
が,その取付け状態で,ケーシング5はその軸線が水平
面に対して角度αだけ傾いた姿勢となるものであり,し
かも開放管22は,斜め上向きでケーシング5に接続さ
れている。
【0033】この第3実施例によれば,ケーシング5が
その軸線を水平面に対して傾斜させた姿勢となっている
ため,吸着剤の微粉化が生じたときに,ケーシング5の
上部および吸着剤層17間に部分的に空隙が生じること
はあっても,ケーシング5の軸方向に沿う吸着剤層17
の全長にわたって空隙が形成されることはない。したが
って蒸発燃料が吸着剤層17を迂回して排出室18側に
流れることがなく,充分な吸着効率を得ることができ
る。
【0034】しかもケーシング5の車体28への取付け
姿勢を傾斜させるのみで,キャニスタの構成は従来と何
ら変わるものではないので,従来構造のキャニスタを流
用可能である。またばね19のばね力により,吸着剤層
17は斜め上方に向けて押圧されることになり,単純な
横置き型のものに比べるとばね19のばね力がより有効
に作用し,吸着剤相互の間隙を極力小さくして充填密度
を増大することができる。
【0035】さらに開放管22が上方位置にあることに
より,蒸発燃料の流通方向が斜め上方となって重力効果
による吸着性能向上を図ることができるとともに,開放
管22からの水や塵埃の侵入を極力防止することができ
る。
【0036】ところで,以上の実施例では,吸着剤の微
粉化による空隙の発生に伴う吸着効率の低下を防止する
ことを主眼として説明してきたが,活性炭等の吸着剤の
ペレット化もしくは大粒径化が図られたときには空隙が
より発生し易いものであり,本発明は,そのようなキャ
ニスタにおいてより効果的である。
【0037】以上,本発明の実施例を説明したが,本発
明は上記実施例に限定されるものではなく,特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0038】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば,軸線を略水平にしたケーシング内で,可動支持板
は,該板から吸着剤層に押し上げ方向の力が作用するよ
う,上方に向かうにつれて固定フィルタから離反する側
に傾斜して形成されるので,ばねで付勢されている可動
支持板の上記傾斜により,吸着剤層に,これを押し上げ
る方向の力を作用せしめることができ,従って,吸着剤
の微粉化が生じてもケーシングの上部および吸着剤層間
に空隙が生じることを防止して吸着効率の低下を防止す
ることができ,しかもケーシングの形状が単純であるこ
とから取付上の自由度を増大するとともに量産性を向上
することができる。
【0039】また請求項2記載の発明によれば,ケーシ
ングは,その軸線を水平面に対して傾斜させた姿勢で車
体に取付けられるので,吸着剤の微粉化が生じたとき
に,ケーシングの上部および吸着剤層間に部分的に空隙
が生じることはあっても,ケーシングの軸方向に沿う吸
着剤層の全長にわたって空隙が形成されることはなく,
蒸発燃料が吸着剤層を迂回して流通することを確実に防
止して吸着効率の低下を防止することができ,しかもケ
ーシングの形状が単純であることから取付上の自由度を
増大するとともに量産性を向上することができる。
た,単純な横置き型のものに比べると,可動支持板を付
勢するばねのばね力が吸着剤層により有効に作用するの
で,吸着剤相互の間隙を極力小さくして充填密度を増大
することができる。更に吸着剤層に空気を導入する開放
管が,斜め上向きで,ケーシングの上側の端壁に接続さ
れるので,開放管が上方位置にあって,重力効果による
吸着性能向上を図ることができるとともに,開放管から
の水や塵埃の侵入を極力防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のキャニスタの縦断面図である。
【図2】第2実施例のキャニスタの横断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】第3実施例のキャニスタの車体への取付け状態
を示す縦断面図である。
【符号の説明】
5,5′・・・ケーシング 10,101 ,102 ・・・固定フィルタ 11・・・連通孔 121 ,121 ′,122 ・・・可動支持板 16,16′・・・可動フィルタ 17,171 ,172 ・・・吸着剤層 19・・・ばね 28・・・車体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 健彰 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 原 武志 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 外薗 正一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−284951(JP,A) 特開 平6−307302(JP,A) 実開 昭63−160361(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 25/08 311

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端を閉じた筒状のケーシング(5,
    5′)内の一端側に固定フィルタ(10;101 ,10
    2 )が固定配置され,ガスの流通を許容する複数の連通
    孔(11)が設けられた可動支持板(121 ,1
    1 ′)がケーシング(5,5′)内の他端側に摺動可
    能に嵌合され,該可動支持板(121 ,121′)の内
    面側に重合,支承される可動フィルタ(16,16′)
    と前記固定フィルタ(10;101 ,102 )との間に
    は吸着剤の充填による吸着剤層(17;171 ,1
    2 )が保持され,可動支持板(121 ,121 ′)お
    よびケーシング(5,5′)間には,吸着剤層(17;
    171 ,172 )を圧縮する方向に可動支持板(1
    1 ,121 ′)を付勢するばね(19)が設けられる
    車両用キャニスタにおいて, 軸線を略水平にしたケーシング(5,5′)内で,可動
    支持板(121 ,121 ′)は,該板(12 1 ,1
    1 ′)から吸着剤層(17;17 1 ,17 2 )に押し
    上げ方向の力が作用するよう,上方に向かうにつれて固
    定フィルタ(10;101 ,102 )から離反する側に
    傾斜して形成されることを特徴とする車両用キャニス
    タ。
  2. 【請求項2】 両端を閉じた筒状のケーシング(5)内
    の一端側に固定フィルタ(10)が固定配置され,ガス
    の流通を許容する複数の連通孔(11)が設けられた可
    動支持板(122 )がケーシング(5)内の他端側に摺
    動可能に嵌合され,該可動支持板(122 )の内面側に
    重合,支承される可動フィルタ(16)と前記固定フィ
    ルタ(10)との間には吸着剤の充填による吸着剤層
    (17)が保持され,可動支持板(122 )およびケー
    シング(5)間には,吸着剤層(17)を圧縮する方向
    に可動支持板(122 )を付勢するばね(19)が設け
    られ,吸着剤層(17)に空気を導入する開放管(2
    2)を備えた車両用キャニスタにおいて, ケーシング(5)は,その軸線を水平面に対して傾斜さ
    せた姿勢で車体(28)に取付けられ,前記開放管(2
    2)は,斜め上向きでケーシング(5)の上側 の端壁
    (6a)に接続されることを特徴とする車両用キャニス
    タ。
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