JP3373165B2 - 液溜まり防止コネクタ− - Google Patents

液溜まり防止コネクタ−

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JP3373165B2
JP3373165B2 JP03328299A JP3328299A JP3373165B2 JP 3373165 B2 JP3373165 B2 JP 3373165B2 JP 03328299 A JP03328299 A JP 03328299A JP 3328299 A JP3328299 A JP 3328299A JP 3373165 B2 JP3373165 B2 JP 3373165B2
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弘 今井
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Surpass Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液溜まり防止コネク
タ−、より詳細には、LSIやVLSI等のチップの洗
浄や、バイオテクノロジ−関係の器具の高圧蒸気殺菌等
に用いる電気抵抗率の大きい超純水その他の液を、給液
ラインから分岐ラインを経てその末端のスプレ−ノズル
等に供給するに当たり、該分岐ラインに取り付ける送液
用のコネクタ−で、不使用時において液溜まりを起こさ
ない液溜まり防止コネクタ−に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記チップの洗浄工程を例にとると、そ
れは、スピンスプレ−によって超純水をチップ表面に勢
いよく噴射し、ダイシング工程によってチップに付着し
た削りかす等を飛ばして洗浄するものであって、その場
合超純水は、メイン給液ライン、分岐ライン、送液用コ
ネクタ−を経てスプレ−から噴射される。そして、送液
用コネクタ−内に残った超純水は、当該ライン不使用時
にはそのまま滞留することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
送液用コネクタ−の場合は、ライン不使用時にコネクタ
−内に超純水等の液が残って滞留し、不使用状態が長時
間に亘る場合には雑菌が発生する虞があり、その後の使
用に支障を来たす。そこで本発明は、不使用時において
コネクタ−内に液が滞留することがないために雑菌が発
生する虞がない、超純水等の液溜まり防止コネクタ−を
提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラグとこれ
に脱着可能に結合されるソケットから成る送液用のコネ
クタ−であって、前記プラグは、その通液路に、前記ソ
ケットとの結合時には通液口を開き非結合時には前記通
液口を閉じるバルブを備えると共に、前記結合時には前
記バルブによって閉塞され前記非結合時には前記バルブ
の移動に伴って開口されるオリフィスを、前記通液路か
ら外方に向けて形成したことを特徴とする液溜まり防止
コネクタ−、を以て上記課題を解決した。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
依拠して説明する。図1は本発明に係るコネクタ−の縦
断面を示すもので、図中1はメイン給液ライン2に接続
された分岐ライン3に取り付けられるプラグで(図3参
照)、上下に貫通する通液路4を有し、通液路4の下部
に、通液口5を開閉するバルブ6を摺動可能にして備え
る。通液口5は、プラグ1の下面に突設されていて後述
するソケット21内に嵌合する頸部7の下面に形成され
る。頸部7の外周面には周溝7aが形成される。
【0006】通液路4の中程にはストッパ−8が設置さ
れ、ストッパ−8とバルブ6との間にバルブスプリング
9が配装される。バルブスプリング9は常時バルブ6を
加圧し、バルブ6が、その先端部に取り付けられたOリ
ング10が通液路4下端部の内側面に密着することによ
って通液口5を閉塞するよう作用する。バルブ6は中空
形状であって、その内側から外側に抜ける流路11を備
える。
【0007】プラグ1には更に、一端が通液路4に開口
し、他端がプラグ1外に向くホ−ス接続口13に開口す
るオリフィス12が形成される。オリフィス12は、そ
の通液路4側開口部が、図1に示す通液口5の閉状態時
においてはバルブ6の外周面から外れて開口し、図2に
示す通液口5の開状態時においてはバルブ6の外周面に
よって閉塞される位置にあるように形成される。ホ−ス
接続口13には、集液ライン14に接続される回収ホ−
ス15が接続される(図3参照)。
【0008】図2は、プラグ1に、スプレ−等が接続さ
れるソケット21を結合した状態を示す図である。ソケ
ット21はソケット本体22とスリ−ブ23とから成
り、ソケット本体22は、上面にプラグ1の頸部7が嵌
合する凹陥部24を有すると共に、凹陥部24から底面
に抜ける通液路25を備え、通液路25内に、バルブ6
と同様にスプリング26によって付勢されるバルブ27
が配備される。このバルブ27は、凹陥部24の底面に
開口する通液口28を開閉する。
【0009】更に、凹陥部24の側面に、若干外向きに
拡開するテ−パ孔が並設され、そこにおいてボ−ル29
が、一部が内方にはみ出た状態にて支持される。このボ
−ル29は、プラグ1とソケット21の結合時に頸部7
の周溝7aに係合することにより、プラグ1とソケット
21の確固たる結合を達成する役目を果たす。
【0010】スリ−ブ23はソケット本体22の上部
に、スプリング30により常時押上げられた状態にて嵌
着される。その押上げられた状態のときに、スリ−ブ2
3の内周面に環状に形成された環状突部31がボ−ル2
9を押さえ、その外方への移動を阻止し得るようになっ
ている。一方、スリ−ブ23はスプリング30のバネ圧
に抗して押下可能であり、押下されたときには環状突部
31がボ−ル29から外れて、ボ−ル29の外方への移
動を許容するようになる。これによりボ−ル29が周溝
7aから脱し、以てプラグ1とソケット21の分離が可
能となる。
【0011】プラグ1にソケット21を結合しないとき
のバルブ6は、図1に示すように通液口5を閉じると共
にオリフィス12を開口する。従って、分岐ライン3か
ら通液路4に供給され続ける液は、そこに滞留すること
なく、少量宛ではあるがオリフィス12を通って流出し
続ける。流出する液は、回収ホ−ス15を通って集液ラ
イン14に集められて回収されるので、無駄になること
はない。
【0012】プラグ1にソケット21を結合したときの
バルブ6は、図2に示すようにソケット21のバルブ2
7と互いに押し合うことにより、上方に移動して通液口
5を開くと共にオリフィス12を閉塞する。従って、オ
リフィス12側への流出は止まり、通液路4から通液路
25への流路が形成され、末端のスプレ−等への送液が
行われる。
【0013】上記説明は主にチップ洗浄用超純水に関す
るものであったが、本発明に係るコネクタ−はその用途
に限定されるものではなく、飲料用水、薬液、オイル類
その他の液の送液ラインについても利用可能であること
は言うまでもない。
【0014】
【発明の効果】本発明は上述した通りであり、簡易な構
成にして、不使用時において液の滞留が起こらないため
に液の滞留による雑菌の発生が確実に防止され、また、
不使用時において流出する液は回収されるので無駄がな
いといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る液溜まり防止コネクタ−のプラ
グの縦断面図である。
【図2】 本発明に係る液溜まり防止コネクタ−のプラ
グとソケットの結合状態を示す縦断面図である。
【図3】 本発明に係る液溜まり防止コネクタ−を組み
込んだ給液ラインの概略構成図である。
【符号の説明】
1 プラグ 2 メイン給液ライン 3 分岐ライン 4 通液路 5 通液口 6 バルブ 7 頸部 7a 周溝 8 ストッパ− 9 バルブスプリング 10 Oリング 12 オリフィス 13 ホ−ス接続口 14 集液ライン 15 回収ホ−ス 21 ソケット 22 ソケット本体 23 スリ−ブ 24 凹陥部 25 通液路 26 スプリング 27 バルブ 28 通液口

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラグとこれに脱着可能に結合されるソ
    ケットから成る送液用のコネクタ−であって、前記プラ
    グは、その通液路に、前記ソケットとの結合時には通液
    口を開き非結合時には前記通液口を閉じるバルブを備え
    ると共に、前記結合時には前記バルブによって閉塞され
    前記非結合時には前記バルブの移動に伴って開口される
    オリフィスを、前記通液路から外方に向けて形成したこ
    とを特徴とする液溜まり防止コネクタ−。
  2. 【請求項2】 前記オリフィスの外方端部に、流出液回
    収手段を設置可能にした請求項1に記載の液溜まり防止
    コネクタ−。
  3. 【請求項3】 前記流出液回収手段が集液ラインに接続
    される回収ホ−スである請求項2に記載の液溜まり防止
    コネクタ−。
JP03328299A 1999-02-10 1999-02-10 液溜まり防止コネクタ− Expired - Lifetime JP3373165B2 (ja)

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