JP3373118B2 - 床装置 - Google Patents

床装置

Info

Publication number
JP3373118B2
JP3373118B2 JP20287496A JP20287496A JP3373118B2 JP 3373118 B2 JP3373118 B2 JP 3373118B2 JP 20287496 A JP20287496 A JP 20287496A JP 20287496 A JP20287496 A JP 20287496A JP 3373118 B2 JP3373118 B2 JP 3373118B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable
floor material
opening
floor
movable floor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20287496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1025877A (ja
Inventor
秀樹 岩田
育彦 後藤
善多佳 杉山
昌彦 鷲見
正至 高橋
秀計 近松
Original Assignee
天龍工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 天龍工業株式会社 filed Critical 天龍工業株式会社
Priority to JP20287496A priority Critical patent/JP3373118B2/ja
Publication of JPH1025877A publication Critical patent/JPH1025877A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3373118B2 publication Critical patent/JP3373118B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床の一部を、座
卓、テーブル、ベッド等の室内装置品の有無で変更した
り、掘り凹部の有無で変更したりする等、色々な態様で
変更するための床装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】特開平
7−139072号公報には、部屋に敷設された畳の一
部に凹部を形成し、この凹部に配置した昇降畳を昇降装
置により畳と面一の位置から単純に下降させて掘り炬燵
を形成する技術が開示されている。この技術によれば、
掘り炬燵を形成する際に昇降畳を下降させるので、昇降
畳の収納場所を考慮する必要がないという利点がある。
しかし、座卓については従前のままであるから、必要時
には畳の上に載せ、不要時には他に確保した収納場所へ
運ばなければならない。
【0003】実公平6−42037号公報には、部屋に
敷設された畳の一画を昇降自在な移動畳部とし、この移
動畳部を畳駆動部により畳と面一の位置から単純に上昇
させ、上昇した移動畳部の上面をプラスチックカバーで
覆い、さらにテーブルクロスをかけて座卓として使用す
る技術が開示されている。この技術によれば、上記特開
平7−139072号公報のように座卓を不使用時に収
納場所へ運ぶ手間は要らない。しかし、移動畳部を座卓
として使用するので、たとえプラスチックカバーで覆っ
たりテーブルクロスクロスをかけたりしても、やはり質
感は低く、本来の座卓を使用したいと言う要望に答える
ことはできなかった。
【0004】本発明の目的は、上記課題を解決し、第一
可動床材を開口部の下方から側方へ逸れた固定床材の下
方の収容位置に移動させることにより、開口部の下方
(真下)に第一可動床材を存在しないようにでき、開口
部の下方に、他設備を何の障害もなく配設することがで
き、この他設備の昇降を可能にする床装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の床装置は、床の一部に固定床材と面一の開
口部を設け、開口部に第一可動床材を嵌入可能に配設
し、第一可動床材を開口部に嵌入される通常位置と開口
部の下方から側方へ逸れた固定床材の下方の収容位置と
の間で移動させる第一移動装置を設け、開口部の下方に
第二可動床材を配設し、第二可動床材を開口部の下方で
待機する待機位置と開口部に嵌入されるせり上げ位置と
の間で昇降させる第二移動装置を設け、第二可動床材の
上に室内装置品を係着したことを特徴としている。
【0006】ここで、第一可動床材(以下の第二可動床
材、第三可動床材についても同じ)は、特定の種類に限
定されず、畳、木板、樹脂パネル、コンクリートパネ
ル、複合パネル等を例示できる。
【0007】固定床材の下方の収容位置における第一可
動床材の姿勢は、水平姿勢、傾斜姿勢又は垂直姿勢のい
ずれかである。 これが水平姿勢の場合、第一移動装置には、第一可
動床材を開口部に嵌入及び抜脱させる機構と、第一可動
床材を開口部の下方と固定床材の下方との間で水平に移
動させる機構とが必要である。 これが傾斜姿勢の場合、第一移動装置には、第一可
動床材を開口部に嵌入及び抜脱させる機構と、第一可動
床材を開口部と固定床材の下方との間で斜めに移動させ
る機構とが必要である。 これが垂直姿勢の場合、第一移動装置には、第一可
動床材を開口部に嵌入及び抜脱させる機構と、第一可動
床材を回転させて開口部と固定床材の下方との間で回転
させる機構とが必要である。
【0008】
【0009】この室内装置品は、特定のものに限定され
ず、座卓、麻雀卓、テーブル、ベッド、囲炉裏、暖房装
置、オーバーヘッドプロジェクタ、ビデオプロジェクタ
等を例示できる。
【0010】第二可動床材の上に室内装置品を昇降可能
に係着し、室内装置品を第二可動床材に接近する低位置
と第二可動床材から離間する使用位置との間で昇降させ
る室内装置品昇降装置を設けることもできる。
【0011】開口部に第一可動床材が嵌入されたとき
に、第一可動床材をその下方から第二可動床材又は室内
装置品により支えるようにすることが好ましい。
【0012】第二可動床材に小開口部を設け、小開口部
に第三可動床材を嵌入可能に配設し、第三可動床材を小
開口部に嵌入される上昇位置と小開口部から外れた下降
位置との間で移動させる第三移動装置を設けるものもで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を八畳間の畳部屋に
おける床装置1として具体化した一実施形態例につい
て、図面を参照して説明する。
【0014】[床装置1全体の概略]床装置1は床下に
鋼材等の金属材で直方体形状に組まれた基枠2(図1、
図2、図3等に2点鎖線で輪郭のみを示す)を備え、該
基枠2に対して各部が組み付けられている。基枠2上の
周縁部には六枚の固定畳3が固定され、これら固定畳3
で囲まれる中央部には二畳分の開口面積をもつ開口部4
が固定畳3と面一に設けられている。開口部4には二枚
の第一可動畳5が嵌入可能に配設され、各第一可動畳5
を開口部4に嵌入される通常位置と開口部4の下方から
側方へ逸れた固定畳3の下方の収容位置との間で移動さ
せる二つの第一移動装置20が設けられている。
【0015】開口部4の下方には二畳分の外寸をもつ第
二可動畳6が配設され、第二可動畳6を開口部4の下方
で待機する待機位置と開口部4に嵌入されるせり上げ位
置との間で昇降させる第二移動装置40が設けられてい
る。
【0016】第二可動畳6の上には座卓7が昇降可能に
係着されている。つまり、座卓7の四本の脚8が第二可
動畳6を上下動可能に貫通しており、座卓7をその天板
9が第二可動畳6に接近する低位置と第二可動畳6から
離間する使用位置との間で昇降させる座卓昇降装置80
が設けられている。
【0017】第二可動畳6の中央部には小開口部10が
設けられている。小開口部10には第三可動畳11が嵌
入可能に配設され、第三可動畳11を小開口部10に嵌
入される上昇位置と小開口部10から外れた下降位置と
の間で移動させる第三移動装置60が設けられている。
【0018】[第一移動装置20]前記第一移動装置2
0は、次のように構成されている。なお、二つの第一移
動装置20の構造は左右対称なので、右側の第一移動装
置20についてのみ述べる。図2、図4、図5、図16
〜図20等に示すように、基枠2には、開口部4の前縁
及び後縁における左右方向中央部から基枠2の右端部ま
で右下がりに延びる前後一対の傾斜レール21が、その
下面を支える補強材22とともに取り付けられている。
前後の傾斜レール21は断面コ字状をなし、各々のすぐ
隣りには金属チューブ製のガイド23に摺動可能に内蔵
されたコントロールケーブル24(ツイストケーブル又
はギアードケーブルとも呼ばれる)が並設されている。
各々のガイド23及びコントロールケーブル24は傾斜
レール21の右端付近で基枠2の右面部に折り曲げら
れ、それらの途中部には各々のコントロールケーブル2
4をモータ駆動式のスクリュー機構で駆動する第一アク
チュエータ25が取り付けられている。
【0019】一方、第一可動畳5の下面には第一支持枠
26が取り付けられ、該第一支持枠26の左側に固着さ
れた左側突部27には前記傾斜レール21内を転動する
前後一対のローラ28が回動可能に軸着されている。ま
た、第一支持枠26の右側に固着された右側突部29に
はリンクレバー30の一端が回動可能に軸着され、該リ
ンクレバー30の他端には接続部材31が回動可能に軸
着され、該接続部材31には前記傾斜レール21内を摺
動する滑り材32が取り付けられている。この接続部材
31は接続片33を介してコントロールケーブル24に
接続されているため、該コントロールケーブル24の駆
動に伴い、接続片33、リンクレバー30及び第一支持
枠26を介して第一可動畳5が傾斜姿勢で移動されるよ
うになっている。
【0020】また、傾斜レール21の途中部には傾斜レ
ール21より傾斜角の大きいサブレール34が取り付け
られており、第一可動畳5が、図5及び図18に示す収
納位置から、図2及び図17に示す状態に向けて移動さ
れて、開口部4に近付いたときに、該サブレール34に
右側突部29が乗り上げるようになっている。このた
め、リンクレバー30の一端が起き上がって第一可動畳
5の右縁側を押し上げ、第一可動畳5は水平姿勢になっ
て開口部4に嵌入し、通常位置となるようになってい
る。サブレール34の上端は垂直に折曲されて、右側突
部29の移動端を規制する規制部35となっている。
【0021】さらに必要に応じて、図17及び図18に
示すように、第一可動畳5にバランスウエイト51を連
結したり、その他の補助力付加装置を設けたりすること
もできる。同図示例では、固定端である補強材22の下
側の固定用突部52と、可動端である左側突部27とに
は、ワイヤ53の両端部がそれぞれ結合され、補強材2
2に取り付けられた支持部材54にはプーリー55が回
動可能に軸着され、該プーリー55に左側突部27側か
ら延びるワイヤ53が掛けられている。V字状に垂れ下
がったワイヤ53の途中部は動滑車56に掛けられてお
り、該動滑車56には重量増減自在のバランスウエイト
51が取り付けられている。この構造により、第一可動
畳5の荷重の一部又は大半部がバランスウエイト51と
釣り合って相殺されるため、前記コントロールケーブル
24、第一アクチュエータ25等による荷重負担が軽減
され、第一可動畳5がよりスムーズに移動できるように
なっている。
【0022】[第二移動装置40]前記第二移動装置4
0は、次のように構成されている。図3、図12、図1
4等に示すように、基枠2の底面部には前後に延びる左
右一対の第二ベースレール41が取り付けられている。
一方、これらの図及び図13に示すように、第二可動畳
6の下面には第二支持枠42が取り付けられ、該第二支
持枠42には前後に延びる左右一対の第二昇降レール4
3が取り付けられている。第二ベースレール41と第二
昇降レール43との間には、中央でX状に軸着された二
本のリンクレバー44が配設されている。リンクレバー
44の後側(図3における右側)の下端及び上端は後側
連結材45で連結され、各々の後側連結材45の両端は
第二ベースレール41及び第二昇降レール43に回動可
能に軸着されている。また、リンクレバー44の前側
(図3における左側)の下端及び上端は前側連結材46
で連結され、各々の前側連結材46の両端は第二ベース
レール41及び第二昇降レール43内を摺動するように
なっている。
【0023】さらに、基枠2の下部に固定された取付突
片47にはモータ駆動式でロッド49を進退させる第二
アクチュエータ48が取り付けられ、該ロッド49は前
側連結材46に接続されている。従って、第二アクチュ
エータ48のロッド49の進退に伴い、リンクレバー4
4の前側の下端及び上端は前後方向に移動され、第二昇
降レール43及び第二支持枠42を介して第二可動畳6
が水平姿勢で昇降されるようになっている。
【0024】[第三移動装置60]前記第三移動装置6
0は、次のように構成されている。図3、図12、図1
4等に示すように、前記第二支持枠42の下方には前後
に延びる左右一対の第三ベースレール61が所定間隔を
おいて取り付けられ、該第三ベースレール61は第二支
持枠42とともに昇降する。一方、これらの図及び図1
3に示すように、第三可動畳11の下面には第三支持枠
を兼ねた前後に延びる左右一対の第三昇降レール62が
取り付けられている。第三ベースレール61と第三昇降
レール62との間には、中央でX状に軸着された二本の
リンクレバー63が配設されている。左右のリンクレバ
ー63の前側(図3における左側)の下端及び上端は前
側連結材64で連結され、各々の前側連結材64の両端
は第三ベースレール61及び第三昇降レール62に回動
可能に軸着されている。また、左右のリンクレバー63
の後側(図3における右側)の下端及び上端は後側連結
材65で連結され、各々の後側連結材65の両端は第三
ベースレール61及び第三昇降レール62内を摺動する
ようになっている。また、左右のリンクレバー63の後
側の途中部は途中部連結材66で連結されている。
【0025】さらに、左右の第三ベースレール61を連
結するレール連結材67にはモータ駆動式でロッド69
を進退させる第三アクチュエータ68が取り付けられ、
該ロッド69は途中部連結材66に接続されている。従
って、第三アクチュエータ68のロッド69の進退に伴
い、リンクレバー63の後側の下端及び上端は前後方向
に移動され、第三昇降レール62を介して第三可動畳1
1が水平姿勢で昇降されるようになっている。
【0026】また、図13及び図14に示すように、途
中部連結材66には斜め上方へ延びる一対の押上突部7
0が固着され、各押上突部70には、二本のリンクレバ
ー63が下死点近くまで折り畳まれたときに、各リンク
レバー63の軸着点より上部分に下方から当接するロー
ラ71が軸着されている。そして、二本のリンクレバー
63が下死点から立ち上がるときに、第三アクチュエー
タ68のロッド69の退入に伴い、各ローラ71が各リ
ンクレバー63を押し上げることで、大きな力が必要な
下死点からの立ち上げをスムーズにしている。
【0027】[座卓昇降装置80]前記座卓昇降装置8
0は、次のように構成されている。図2、図15等に示
すように、前記第二支持枠42の下方には左右に延びる
前後一対の座卓用ベースレール81が取り付けられ、該
座卓用ベースレール81は第二支持枠42とともに昇降
する。一方、座卓7の4本の脚8の下面にはスペーサ棒
82が取り付けられ、該スペーサ棒82の下端には左右
に延びる前後一対の座卓用昇降レール83が取り付けら
れている。座卓用ベースレール81と座卓用昇降レール
83との間には、中央でX状に軸着された二本のリンク
レバー84が配設されている。リンクレバー84の右側
の下端及び上端は右側連結材85で連結され、右側連結
材85の両端は座卓用ベースレール81及び座卓用昇降
レール83に回動可能に軸着されている。また、リンク
レバー84の左側の下端及び上端は左側連結材86で連
結され、左側連結材86の両端は座卓用ベースレール8
1及び座卓用昇降レール83内を摺動するようになって
いる。
【0028】さらに、座卓用ベースレール81の延長部
にはモータ駆動式でロッド88を進退させる座卓用アク
チュエータ87が取り付けられ、該ロッド88は左側連
結材86に接続されている。従って、座卓用アクチュエ
ータ87のロッド88の進退に伴い、リンクレバー84
の左側の下端及び上端は左右方向に移動され、座卓用昇
降レール83及びスペーサ棒82を介して座卓7が水平
姿勢で昇降されるようになっている。
【0029】[制御装置]前記第一アクチュエータ2
5、第二アクチュエータ48、第三アクチュエータ68
及び座卓用アクチュエータ87は、制御装置(図示略)
によって自動制御されることにより、次に述べる使用方
法が可能になっている。制御装置は、特定の種類のもの
に限定されず、シーケンス制御、マイクロコンピュータ
制御等を例示できる。
【0030】[使用方法及び作用効果]以上のように構
成された床装置1の使用方法を作用効果とともに説明す
る。 (1)図1〜図3は、畳部屋を座卓7の無い広間とした
ときの床装置1を示している。このとき、左右の第一移
動装置20は、二枚の第一可動畳5を内縁同志が合わさ
れた状態で開口部4に嵌入させて通常位置にしている。
【0031】また、座卓昇降装置80は、座卓7をその
天板9が第二可動畳6に接近する低位置に下降させてい
るので、第二可動畳6と座卓7とのトータルの高さが減
少し、床下の高さ方向のスペースが小さい場合でも、第
二可動畳6と座卓7とを余裕を持って収容できる利点が
ある。
【0032】また、第二移動装置40は、第二可動畳6
を待機位置に下降させてはいるが、座卓7の天板9が第
一可動畳5の第一支持枠26の下面に当接するまで、第
二可動畳6を待機位置から若干上昇させている。また、
第二可動畳6はこの上昇位置から下降しないように、ロ
ック装置(図示略)によりロックされるようになってい
る。このようにして、第一可動畳5はその下方から座卓
7により支えられているため、上方から大きな荷重を受
けても安定した状態で保持される。なお、第一支持枠2
6の下面には天板9の傷付きを防ぐ緩衝材(図示略)が
設けられている。また、第三移動装置60は、第三可動
畳11を小開口部10に嵌入させて上昇位置にしてい
る。
【0033】(2)図4及び図5は、座卓7を使用位置
にするための前々工程の床装置1を示している。まず、
前記ロック装置(図示略)によるロックを解除し、第二
移動装置40により、座卓7の天板9が第一可動畳5の
第一支持枠26の下面から5〜20cm程度離れるま
で、第二可動畳6を下降させる。次に、第一移動装置2
0により、第一可動畳5を開口部4から外し(詳しく
は、起き上がっていたリンクレバー30が倒れること
で、第一可動畳5が水平姿勢から傾斜姿勢になって開口
部4から外れる。)、さらに開口部4の下方から側方へ
逸れた固定畳3の下方の収容位置に移動させる。収容位
置における第一可動畳5の姿勢は、水平に対し10〜2
0度程度傾斜した傾斜姿勢である。
【0034】このように、第一可動畳5を開口部4の下
方から側方へ逸れた固定畳3の下方の収容位置に移動さ
せることにより、開口部4の下方(真下)に第一可動畳
5を存在しないようにできるので、開口部4の下方に第
二可動畳6、第二移動装置40、座卓7及び座卓昇降装
置80等を何の障害もなく配設することができ、第二可
動畳6や座卓7の昇降が可能になる。なお、仮に第二可
動畳6や座卓7を配設しない場合には、開口部4の下方
に各種物品収納用の床下収納部を形成することができ
る。
【0035】また、収容位置における第一可動畳5の姿
勢を傾斜姿勢とすることにより、床下の高さ方向のスペ
ースが小さい場合でも、第一可動畳5を余裕を持って収
容できる利点がある。水平姿勢としても同様の利点があ
るが、傾斜姿勢とすることで、さらに第一移動装置20
の構造を簡単にできるという利点もある。
【0036】(3)図6及び図7は、座卓7を使用位置
にするための前工程の床装置1を示している。すなわ
ち、第二移動装置40により、第二可動畳6を上昇さ
せ、開口部4に嵌入させてせり上げ位置にする。また、
第二可動畳6はこのせり上げ位置から下降しないよう
に、ロック装置(図示略)によりロックされるようにな
っている。このとき、座卓7はまだ低位置にある。
【0037】(4)図8及び図9は、座卓7を使用位置
にしたときの床装置1を示している。すなわち、座卓昇
降装置80により、座卓7を使用位置に上昇させる。座
卓7は、この使用位置から下降しないように、ロック装
置(図示略)によりロックすることが好ましい。このと
き、第三移動装置60は、第三可動畳11を上昇位置に
しているから、使用者は、この畳部屋及び座卓7を、普
通の座敷と同様に使用することができる。
【0038】なお、座卓7の使用をやめるときには、図
6及び図7に示すように座卓7を低位置に下降させる
が、このとき、座卓7の天板9と第二可動畳6又は第三
可動畳11との間に足等を挟む可能性があるので、必要
に応じて、足等を挟んだことを関知して座卓昇降装置8
0の作動を直ちに停止させる停止装置を設けることが好
ましい。
【0039】(5)図10〜図12は、座卓7の下方に
掘り炬燵のような堀り凹部12を形成したときの床装置
1を示している。すなわち、第三移動装置60により、
第三可動畳11を小開口部10から外れた下降位置に下
降させて、堀り凹部12を形成する。使用者はこの堀り
凹部12に足を入れて第二可動畳6に腰掛けることがで
きる。
【0040】なお、堀り凹部12の使用をやめるときに
は、図8及び図9に示すように第三可動畳11を小開口
部10に上昇させるが、このときも、第二可動畳6と第
三可動畳11との間に足等を挟む可能性があるので、必
要に応じて、足等を挟んだことを関知して第三移動装置
60の作動を直ちに停止させる停止装置を設けることが
好ましい。
【0041】本発明は前記実施形態の構成に限定される
ものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸
脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)各アクチュエータ25、48、68、87は、特
定の構造のものに限定されず、例えば油圧又はエア圧で
作動するものを使用してもよい。 (2)堀り凹部12を暖めるためのヒーター装置を設け
ること。
【0042】(3)八畳間以外にも、例えば四畳半間、
六畳間、九畳間以上の大広間等、様々なサイズの床装置
として具体化できる。 (4)開口部4に一枚又は三枚以上の第一可動畳5を嵌
入可能に配設し、この第一可動畳5を第一移動装置20
で移動させるようにすること。
【0043】(5)開口部4を畳部屋の中央部ではなく
隅部へ偏った位置に設けること。 (6)[課題を解決するための手段]の項に例示したよ
うに、床材や室内装置品を適宜変更すること。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1又は2
発明に係る床装置によれば、第一可動床材を開口部の下
方から側方へ逸れた固定床材の下方の収容位置に移動さ
せることにより、開口部の下方に第一可動床材を存在し
ないようにできるので、開口部の下方に、他設備(例え
ば第二可動床材及びその移動装置や、室内装置品及びそ
の昇降装置等)を何の障害もなく配設することができ、
この他設備の昇降が可能になる。また、他設備を配設し
ない場合には、開口部の下方に各種物品収納用の床下収
納部を形成することができる。
【0045】上記効果に加え、請求項の発明に係る床
装置によれば、室内装置品を第二可動床材に接近する低
位置に下降させることにより、第二可動床材と室内装置
品とのトータルの高さが減少するので、床下の高さ方向
のスペースが小さい場合でも、第二可動床材と室内装置
品とを余裕を持って収容できる。
【0046】また、請求項の発明に係る床装置によれ
ば、第一可動床材をその下方から第二可動床材又は室内
装置品により支えることにより、第一可動畳を上方から
大きな荷重を受けても安定した状態で保持できる。
【0047】また、請求項の発明に係る床装置によれ
ば、第三可動床材を小開口部から外れた下降位置に移動
させて、掘り炬燵のような堀り凹部を形成することによ
り、使用者はこの堀り凹部に足を入れて第二可動畳に腰
掛けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した実施形態の床装置を、畳部
屋を座卓の無い広間としたときの状態で示す斜視図であ
る。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図2の右側面図である。
【図4】座卓を使用位置にするための前々工程の床装置
を示す斜視図である。
【図5】図4の正面図である。
【図6】座卓を使用位置にするための前工程の床装置を
示す斜視図である。
【図7】図6の正面図である。
【図8】座卓を使用位置にしたときの床装置を示す斜視
図である。
【図9】図8の正面図である。
【図10】座卓の下方に堀り凹部を形成したときの床装
置を示す斜視図である。
【図11】図10の正面図である。
【図12】図10の右側面図である。
【図13】同床装置における第二移動装置及び第三移動
装置の平面図である。
【図14】図13の右側面図である。
【図15】同床装置における座卓昇降装置の正面図であ
る。
【図16】同床装置における第一移動装置の傾斜レール
等を示す平面図である。
【図17】第一可動畳が通常位置にあるときの同傾斜レ
ール等の正面図である。
【図18】第一可動畳が収容位置にあるときの同傾斜レ
ール等の正面図である。
【図19】図16のXIX−XIX線断面図である。
【図20】図16のXX−XX線断面図である。
【符号の説明】
1 床装置 3 固定床材としての固定畳 4 開口部 5 第一可動床材としての第一可動畳 6 第二可動床材としての第二可動畳 7 室内装置品としての座卓 10 小開口部 11 第三可動床材としての第三可動畳 20 第一移動装置 40 第二移動装置 60 第三移動装置 80 室内装置品昇降装置としての座卓昇降装置
フロントページの続き (72)発明者 鷲見 昌彦 岐阜県各務原市蘇原興亜町4丁目1番地 天龍工業株式会社内 (72)発明者 高橋 正至 岐阜県各務原市蘇原興亜町4丁目1番地 天龍工業株式会社内 (72)発明者 近松 秀計 岐阜県各務原市蘇原興亜町4丁目1番地 天龍工業株式会社内 (56)参考文献 実公 昭46−14610(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/00 E04B 5/43

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床の一部に固定床材と面一の開口部を設
    け、前記開口部に第一可動床材を嵌入可能に配設し、前
    記第一可動床材を前記開口部に嵌入される通常位置と前
    記開口部の下方から側方へ逸れた前記固定床材の下方の
    収容位置との間で移動させる第一移動装置を設け、前記
    開口部の下方に第二可動床材を配設し、前記第二可動床
    材を前記開口部の下方で待機する待機位置と前記開口部
    に嵌入されるせり上げ位置との間で昇降させる第二移動
    装置を設け、前記第二可動床材の上に室内装置品を係着
    したことを特徴とする床装置。
  2. 【請求項2】 前記固定床材の下方の収容位置における
    前記第一可動床材の姿勢は、水平姿勢、傾斜姿勢又は垂
    直姿勢のいずれかである請求項1記載の床装置。
  3. 【請求項3】 前記第二可動床材の上に前記室内装置品
    を昇降可能に係着し、前記室内装置品を前記第二可動床
    材に接近する低位置と前記第二可動床材から離間する使
    用位置との間で昇降させる室内装置品昇降装置を設けた
    請求項1又は2記載の床装置。
  4. 【請求項4】 前記開口部に前記第一可動床材が嵌入さ
    れたときに、前記第一可動床材をその下方から前記第二
    可動床材又は前記室内装置品により支えるようにした請
    求項1、2又は3記載の床装置。
  5. 【請求項5】 前記第二可動床材に小開口部を設け、前
    記小開口部に第三可動床材を嵌入可能に配設し、前記第
    三可動床材を前記小開口部に嵌入される上昇位置と前記
    小開口部から外れた下降位置との間で移動させる第三移
    動装置を設けた請求項1、2、3又は4記載の床装置。
JP20287496A 1996-07-12 1996-07-12 床装置 Expired - Fee Related JP3373118B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20287496A JP3373118B2 (ja) 1996-07-12 1996-07-12 床装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20287496A JP3373118B2 (ja) 1996-07-12 1996-07-12 床装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1025877A JPH1025877A (ja) 1998-01-27
JP3373118B2 true JP3373118B2 (ja) 2003-02-04

Family

ID=16464636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20287496A Expired - Fee Related JP3373118B2 (ja) 1996-07-12 1996-07-12 床装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3373118B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0119457D0 (en) 2001-08-09 2001-10-03 Virgin Atlantic Airways Ltd Passenger accomodation cabin for a vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1025877A (ja) 1998-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104545110B (zh) 可调家具
JPH09506322A (ja) 昇降式家具配置装置
JPH1170035A (ja) 詳しくは寝台のためのスラット台座
JP3373118B2 (ja) 床装置
KR200493282Y1 (ko) 손수레
US20080016617A1 (en) Furniture element forming convertible desk and bed
JP2922178B2 (ja) 昇降移動装置
RU2347517C1 (ru) Подъемная кровать
JP2894215B2 (ja) 集中治療室用ベッド
JP3450832B2 (ja) 階段昇降装置
JPH0630778Y2 (ja) 階段昇降装置
JPH05154025A (ja) リクライニング機構を備えた昇降ベツド
JPS63270006A (ja) 椅子自動布設機
JPH07213381A (ja) ベッド装置
JPH051557Y2 (ja)
JP3742953B2 (ja) 伸縮式階段状観覧席用踏み段構造
JPH0365982B2 (ja)
JP3023661U (ja) 講演台
JPH0154507B2 (ja)
JPH0517975Y2 (ja)
JPH0727321Y2 (ja) 移動観覧席の塞ぎ板装置
JPH011868A (ja) 床構造体
JPH0653089B2 (ja) 寝 台
JPH0534931U (ja) 踏み台付書庫ユニツト
JPH0434885B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees