JP3372916B2 - 縮小投影露光装置 - Google Patents

縮小投影露光装置

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JP3372916B2 JP32866799A JP32866799A JP3372916B2 JP 3372916 B2 JP3372916 B2 JP 3372916B2 JP 32866799 A JP32866799 A JP 32866799A JP 32866799 A JP32866799 A JP 32866799A JP 3372916 B2 JP3372916 B2 JP 3372916B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縮小投影露光装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】縮小投影露光装置を用いて半導体基板
(以下、ウェハという)を露光する場合、大気圧や温度
が変化すると、縮小投影レンズの倍率やベストフォーカ
ス位置が変化して、製品不良の要因となる。
【0003】そのため縮小投影露光装置の本体は、温度
を一定維持するために空調されたチャンバー内に設置し
てあり、温度変化の影響を受けない構造となっている。
さらに、縮小投影露光装置の本体が設置されたチャンバ
ー内の気圧変化に対しては、レンズコントローラ(以
下、LCという)機能により、縮小投影露光装置本体の
縮小投影レンズ内に存在する構成レンズ間の密閉された
空間部分(以下、レンズ室という)の圧力制御とベスト
フォーカス位置のオフセット補正を実施して、倍率とベ
ストフォーカス位置を一定に維持している。
【0004】上述した従来のLC機能を図4を参照しな
がら説明する。図4に示すように、LC演算部15は、
大気圧及び温度の検知用センサー9からの情報と、露光
処理における縮小投影レンズ3の熱履歴データとを使用
し、予め設定された補正近似式を用いて変化量に対する
倍率とベストフォーカス補正量をそれぞれ算出し、圧力
制御部11とオートフォーカス部10にてそれぞれ補正
を実行するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】将来的に製品の微細化
が進むに従って、ウェハ上に結像される上下パターンの
位置ズレ許容値や、露光時の焦点深度の許容値が厳しく
なることが予想されるため、LC機能による補正の追従
精度を向上させる必要があるが、図4に示す従来例で
は、LC演算部15が算出する補正値は、縮小投影レン
ズ3の型式毎に設定される補正近似式を使用するため、
レンズ個体差から生じる変化特性の違いを補正するに
は、補正近似式自体及びその補正近似式中で使用する定
数のリファインにより、バラツキを小さくする必要があ
り、レンズ室内に設置した縮小投影レンズに実際発生し
ている倍率の変動やベストフォーカス位置の変化にリア
ルタイムに対応することができないという問題がある。
【0006】本発明の目的は、補正近似式自体及びその
補正近似式中で使用する定数のリファインを行うことな
く、縮小投影レンズに実際発生している倍率の変動、及
びベストフォーカス位置の変化にリアルタイムに対応す
るようにした縮小投影露光装置を提供することにある。
【0007】
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】 前記目的を達成するた
め、本発明に係る縮小投影露光装置は、本発明に係る縮
小投影露光装置は、 大気圧及び温度変化と露光処理によ
る縮小投影レンズの熱履歴データに基いて縮小投影レン
ズのベストフォーカス位置を補正するレンズコントロー
ル機能を有する縮小投影露光装置であって、受光部と演
算部とLC演算部と大気圧及び温度センサーとを有して
おり、前記受光部は、スポット状のレーザー光を受光す
るため縮小投影レンズの光軸の延長上に位置移動され、
レーザー光のスポット形状を認識し、その認識したレー
ザー光のスポット形状データを出力するものであり、前
記演算部は、前記受光部から出力されるレーザー光のス
ポット形状データに基いて、レーザー光の正常なスポッ
ト形状が前記受光部上に受光される基準状態に対して露
光処理開始直前での実際のレーザー光のスポット形状が
変化する変化量を算出し、その変化量を縮小投影レンズ
のベストフォーカス位置データに換算して出力するもの
であり、前記LC演算部は、大気圧及び温度センサーか
らの大気圧及び温度変化との情報と、露光処理による縮
小投影レンズの熱履歴データに基いて、設定された補正
近似式からフォーカスの補正値を算出するとともに、そ
の算出するフォーカスの補正値に、露光処理の開始直前
に前記演算部で実測されたベストフォーカス位置データ
をフィードバックすることにより、露光処理の開始直前
における縮小投影レンズのベストフォーカス位置データ
を算出するものである。
【0010】また、大気圧及び温度変化と露光処理によ
る縮小投影レンズの熱履歴データに基いて縮小投影レン
ズの倍率及びベストフォーカス位置を補正するレンズコ
ントロール機能を有する縮小投影露光装置であって、受
光部と演算部とLC演算部と大気圧及び温度センサー
有しており、前記受光部は、レーザー光を受光するため
縮小投影レンズの光軸の延長上位置に移動され、レー
ザー光を認識し、その認識したレーザー光のデータを出
し、 さらに、縮小投影レンズの上面から最大露光範囲
の4隅の計測点に照射されたレーザー光を認識し、その
認識したレーザー光のデータを出力するものであり、
記演算部は、レーザー光を縮小投影レンズの中央部の上
面に照射した際に、受光部から出力されるレーザー光の
スポット形状データに基いて、レーザー光の正常なスポ
ット形状が前記受光部上に受光される基準状態に対して
露光処理開始直前での実際のレーザー光のスポット形状
が変化する変化量を算出して縮小投影レンズのベストフ
ォーカス位置データに換算し、また、受光部から出力さ
れる最大露光範囲の4隅の前記計測点におけるデータに
基いて、最大露光範囲の4隅を結んで得た格子形状と設
計値に基いた理想格子形状とを比較して、その変化量を
算出し、その変化量を縮小投影レンズ3の最適倍率デー
タに換算し、出力するものであり、前記LC演算部は、
大気圧及び温度センサーからの大気圧及び温度変化の情
報と、露光処理による縮小投影レンズの熱履歴データに
基いて、設定された補正近似式からフォーカスの補正値
を算出するとともに、その算出するフォーカスの補正値
に、露光処理の開始直前に前記演算部で実測された縮小
投影レンズのベストフォーカス位置データ,露光処理の
開始直前に前記演算部で実測された縮小投影レンズの最
適倍率データをフィードバックすることにより、露光処
理の開始直前における縮小投影レンズのベストフォーカ
ス位置,倍率の変動データを考慮して、縮小投影レンズ
のベストフォーカス位置データ,縮小投影レンズの最適
倍率を得るためデータを算出するものである。
【0011】また、前記計測点は、前記4隅以外にも
定されるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
より説明する。
【0013】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1に係る縮小投影露光装置を示す構成図である。
【0014】図示していないが、縮小投影露光装置の本
体は、温度を一定維持するために空調されたチャンバー
内に設置してあり、温度変化の影響を受けない構造とな
っている。
【0015】図1において、4は、空調されるチャンバ
ー内に設置された縮小投影露光装置本体に装備したウェ
ハステージ4であり、ウェハステージ4は半導体基板
(以下、ウェハという)6を保持して、ウェハ6を水平
面上のXY2軸方向にそれぞれ移動させて露光位置に移
動させるようになっている。また縮小投影露光装置本体
の縮小投影レンズ3は、図示していないが、構成レンズ
間に存在する大気解放された空間部分と、密閉された空
間部分であるレンズ室を有する。
【0016】さらに図1に示す本発明の実施形態1に係
る縮小投影露光装置は、大気圧及び温度の検知用センサ
ー9とLC演算部8に加えて、被露光対象であるウェハ
6を真空吸着するウェハステージ4上のウェハ6から離
間した隅部に受光部5を設けていると共に、受光部5か
らのデータを処理して制御信号をLC演算部8に出力す
る演算部7とレーザー源Rを有している。
【0017】レーザ源Rは、受光部5に受光させるレー
ザー光2を出射するレーザーヘッド1と、レーザーヘッ
ド1からのレーザー光2を開閉するシャッター12とを
含んでおり、シャッター12を開くことにより、レーザ
ーヘッド1からのレーザー光2を導光系にて縮小投影レ
ンズ3の中心部(光軸上)に対して上面から照射し、ス
ポット状のレーザー光2を受光部5に受光させるように
なっている。
【0018】受光部5は、スポット状のレーザー光2を
受光すべき基準位置が縮小投影レンズ3の光軸の延長下
方位置に一致するようにウェハステージ4により位置移
動されるようになっており、受光部5は、レーザー光2
の受光面に複数の受光素子をマトリックス状に集合して
設けてレーザー光2のスポット形状を認識し、各受光素
子毎にレーザー光2のスポット形状による受光量を電圧
変換して、その認識したレーザー光2のスポット形状を
電気データとして演算部7に出力するようになってい
る。
【0019】演算部7は、受光部5から出力されるレー
ザー光2のスポット形状に対応する電気データに基い
て、レーザー光2の正常なスポット形状が受光部5上に
受光される基準状態に対して、ウェハ6に対する露光処
理開始直前での実際のレーザー光2のスポット形状が変
化する変化量を算出し、その変化量を縮小投影レンズ3
のベストフォーカス位置データに換算し、そのデータを
制御信号としてLC演算部8に出力するようになってい
る。
【0020】LC演算部8は、大気圧及び温度の検知用
センサー9からの情報と、露光処理による縮小投影レン
ズ3の熱履歴データに基いて、設定された補正近似式か
らフォーカスの補正値を算出するとともに、その算出す
るフォーカスの補正値に、露光処理の開始直前に演算部
7で実測されたベストフォーカス位置データをフィード
バックすることにより、露光処理の開始直前における縮
小投影レンズ3のベストフォーカス位置の変動データを
考慮して、オートフォーカス部10により補正する縮小
投影レンズ3のベストフォーカス位置データを算出する
ようになっている。
【0021】オートフォーカス部10は、LC演算部8
からの信号に基いて、縮小投影レンズ3のベストフォー
カス位置に対するウェハステージ4のZ軸基準位置を制
御するようになっている。
【0022】ここで、縮小投影レンズ3のベストフォー
カス位置を補正するために用いられる補正近似式は、縮
小投影レンズ3の型式毎に設定されるものであるが、そ
の補正近似式を用いても、レンズ個体差から生じる変化
特性の違いによる縮小投影レンズ3のベストフォーカス
位置を補正することは不可能である。
【0023】本発明では、補正近似式自体及びその補正
近似式中で使用する定数のリファインを行うことに代え
て、露光処理の開始直前における縮小投影レンズ3のベ
ストフォーカス位置の変動データを考慮して縮小投影レ
ンズ3のベストフォーカス位置を補正している。
【0024】すなわち、露光処理の開始直前における縮
小投影レンズ3のベストフォーカス位置の変動には、縮
小投影露光装置本体を設置したチャンバー内の気圧変
化,温度変化等ばかりでなく、縮小投影レンズ3のレン
ズ個体差から生じる変化特性の違いによる変化分も含ま
れているが、本発明は、縮小投影レンズ3のベストフォ
ーカス位置に変化をもたらす全ての要素に起因する縮小
投影レンズ3のベストフォーカス位置の変動データを考
慮しているため、縮小投影レンズ3のベストフォーカス
位置を露光開始前にリアルタイムに補正することとな
る。
【0025】次に本発明の実施形態1に係る縮小投影露
光装置の動作を図1に基いて説明する。
【0026】まずウェハ6に対して露光処理を開始する
直前に、受光部5は、予め設定された移動距離データに
基いて、レーザー光2のスポット形状を受光すべき基準
位置が縮小投影レンズ3の光軸の延長下方位置に一致す
るようにウェハステージ4により位置移動される。
【0027】受光部5と縮小投影レンズ3との位置決め
が終了した時点において、シャッター12を開いて、レ
ーザーヘッド1から導光系にて導かれたレーザー光2を
縮小投影レンズ3の中心部(光軸上)に対して上面から
照射し、縮小投影レンズ3からスポット状レーザー光2
を受光部5に入射する。
【0028】演算部7は、受光部5から出力されるレー
ザー光2のスポット形状に対応する電気データに基い
て、レーザー光2の正常なスポット形状が受光部5上に
受光される基準状態に対して、ウェハ6に対する露光処
理開始直前での実際のレーザー光2のスポット形状が変
化する変化量を算出し、その変化量を縮小投影レンズ3
のベストフォーカス位置データに換算し、そのデータを
制御信号としてLC演算部8に出力する。
【0029】LC演算部8は、大気圧及び温度検知用セ
ンサー9からの大気圧及び温度変化の情報と、露光処理
による縮小投影レンズ3の熱履歴データに基いて、設定
された補正近似式からフォーカスの補正値を算出すると
ともに、その算出するフォーカスの補正値に、露光処理
の開始直前に演算部7で実測されたベストフォーカス位
置データをフィードバックすることにより、露光処理の
開始直前における縮小投影レンズ3のベストフォーカス
位置の変動データを考慮して、オートフォーカス部10
により補正する縮小投影レンズ3のベストフォーカス位
置データを算出し、そのデータを制御信号としてオート
フォーカス部10に出力する。
【0030】オートフォーカス部10は、LC演算部8
からの信号に基いて縮小投影レンズ3のベストフォーカ
ス位置に対するウェハステージ4のZ軸基準位置を制御
する。
【0031】以上の補正が完了した後、シャッター12
を閉じ、図示しない別の光源を用いてウェハ6に対する
露光処理を開始する。
【0032】以上のように本発明の実施形態によれば、
露光処理の開始直前において、縮小投影レンズ3のベス
トフォーカス位置を変動させる起因となる、縮小投影露
光装置本体を設置したチャンバー内の気圧変化,温度変
化等ばかりでなく、縮小投影レンズ3のレンズ個体差か
ら生じる変化特性の違いによる変化分も含めて、縮小投
影レンズ3のベストフォーカス位置に変化をもたらす全
ての要素に起因する縮小投影レンズ3のベストフォーカ
ス位置の変動データを考慮しているため、縮小投影レン
ズ3のベストフォーカス位置を露光開始前にリアルタイ
ムに補正することができ、より高精度な補正をリアルタ
イムで行うことができる。
【0033】(実施形態2)図2は、本発明の実施形態
2に係る縮小投影露光装置を示す構成図である。
【0034】図1に示す本発明の実施形態1では、縮小
投影露光装置本体に装備した縮小投影レンズ3のベスト
フォーカス位置を補正する精度を向上させる例について
説明したが、図2に示す本発明の実施形態2は、縮小投
影レンズ3のベストフォーカス位置を補正することに加
えて、計測用レーザーの照射位置を変更することによ
り、縮小投影レンズ3の倍率を補正する精度を向上させ
るようにしたものである。本発明の実施形態2を図2に
基いて説明する。
【0035】縮小投影露光装置本体の縮小投影レンズ3
は、図示していないが、構成レンズ間に存在する大気解
放された空間部分と、密閉された空間部分であるレンズ
室を有し、縮小投影露光装置本体が設置されたチャンバ
ー内の気圧が変化すると倍率に変動を来す。
【0036】図2に示す本発明の実施形態2は、レンズ
室3a内の気圧を変化させる圧力調節部11と、少なく
とも2組のレーザー源Rを有している。
【0037】図2に示す本発明の実施形態2のその他の
構成は、実施形態1とほぼ同じ構成となっている。
【0038】2組のレーザー源Rのレーザーヘッド1か
ら発振されたレーザー光2は、縮小投影レンズ3の上面
から最大露光範囲の4隅A1,A2,A3,A4に照射
されるようになっている。
【0039】縮小投影レンズ3を通過したレーザー光2
は、被露光対象であるウェハ6を真空吸着しているウェ
ハステージ4上に固定された受光部5に入射するように
なっている。
【0040】演算部7は、図1に示す実施形態1のよう
に1組のレーザー源Rを用いてレーザー光2を縮小投影
レンズ3の中央部(光軸上)の上面に照射した際に、受
光部5から出力されるレーザー光2のスポット形状に対
応する電気データに基いて、レーザー光2の正常なスポ
ット形状が受光部5上に受光される基準状態に対して、
ウェハ6に対する露光処理開始直前での実際のレーザー
光2のスポット形状が変化する変化量を算出し、その変
化量を縮小投影レンズ3のベストフォーカス位置データ
に換算し、そのデータを制御信号としてLC演算部8に
出力するようになっている。
【0041】さらに演算部7は、2組のレーザー源Rを
用いてレーザー光2を縮小投影レンズ3の上面から最大
露光範囲の4隅A1,A2,A3,A4に照射した際
に、図3(a)に示すように受光部5で受光される、最
大露光範囲の4隅A1,A2,A3,A4を結んだ露光
格子(実線部分)14と設計値に基いた理想格子(点線
部分)13とを比較して、その変化量を算出し、その変
化量を縮小投影レンズ3の最適倍率データに換算し、そ
のデータを制御信号としてLC演算部8に出力するよう
になっている。
【0042】LC演算部8は、大気圧及び温度検知用セ
ンサー9からの大気圧及び温度変化の情報と、露光処理
による縮小投影レンズ3の熱履歴データに基いて、設定
された補正近似式からフォーカスの補正値を算出すると
ともに、その算出するフォーカスの補正値に、露光処理
の開始直前に演算部7で実測された縮小投影レンズ3の
ベストフォーカス位置データ、及び/又は露光処理の開
始直前に演算部7で実測された縮小投影レンズ3の最適
倍率データをフィードバックすることにより、露光処理
の開始直前における縮小投影レンズ3のベストフォーカ
ス位置及び/又は倍率の変動データを考慮して、オート
フォーカス部10により補正する縮小投影レンズ3のベ
ストフォーカス位置データ、及び/又は縮小投影レンズ
3の最適倍率を得るための圧力調節部11によるレンズ
室3a内の気圧変化データを算出するようになってい
る。
【0043】オートフォーカス部10は、LC演算部8
からの信号に基いて縮小投影レンズ3のベストフォーカ
ス位置に対するウェハステージ4のZ軸基準位置を制御
するようになっている。
【0044】圧力調節部11は、LC演算部8からの信
号に基いて縮小投影レンズ3のレンズ室3a内の気圧を
調整して、縮小投影倍率を最適倍率に制御するようにな
っている。
【0045】次に、本発明の実施形態2の動作について
図2を参照して説明する。まずウェハ6への露光処理開
始直前に、予め設定された移動距離に基づき、受光部5
が縮小投影レンズ3の直下に位置するようにウェハステ
ージ4を移動させる。
【0046】受光部5と縮小投影レンズ3との位置決め
が終了した時点において、シャッター12を開いて、レ
ーザーヘッド1から導光系にて導かれたレーザー光2を
縮小投影レンズ3の中心部(光軸上)に対して上面から
照射し、縮小投影レンズ3からスポット状レーザー光2
を受光部5に入射する。
【0047】演算部7は、図1に示す実施形態1のよう
に1組のレーザー源Rを用いてレーザー光2を縮小投影
レンズ3の中央部(光軸上)の上面に照射した際に、受
光部5から出力されるレーザー光2のスポット形状に対
応する電気データに基いて、レーザー光2の正常なスポ
ット形状が受光部5上に受光される基準状態に対して、
ウェハ6に対する露光処理開始直前での実際のレーザー
光2のスポット形状が変化する変化量を算出し、その変
化量を縮小投影レンズ3のベストフォーカス位置データ
に換算し、そのデータを制御信号としてLC演算部8に
出力する。
【0048】次に図1に示す実施形態1のように1組の
レーザー源Rを用いてレーザー光2を縮小投影レンズ3
の中央部(光軸上)の上面に照射する方式に代えて、2
組のレーザー源Rを用いてレーザー光2を縮小投影レン
ズ3の上面から最大露光範囲の4隅A1,A2,A3,
A4に照射する方式に切替える。
【0049】この場合、演算部7は2組のレーザー源R
を用いてレーザー光2を縮小投影レンズ3の上面から最
大露光範囲の4隅A1,A2,A3,A4に照射した際
に、図3(a)に示すように受光部5で受光される、最
大露光範囲の4隅A1,A2,A3,A4を結んだ露光
格子(実線部分)14と設計値に基いた理想格子(点線
部分)13とを比較して、その変化量を算出し、その変
化量を縮小投影レンズ3の最適倍率データに換算し、そ
のデータを制御信号としてLC演算部8に出力する。
【0050】オートフォーカス部10は、LC演算部8
からの信号に基いて縮小投影レンズ3のベストフォーカ
ス位置に対するウェハステージ4のZ軸基準位置を制御
する。
【0051】圧力調節部11は、LC演算部8からの信
号に基いて縮小投影レンズ3のレンズ室3a内の気圧を
調整して、縮小投影倍率を最適倍率に制御する。
【0052】以上の補正が完了した後、シャッター12
を閉じ、図示しない別の光源を用いてウェハ6に対する
露光処理を開始する。
【0053】以上のように本発明の実施形態によれば、
露光処理の開始直前において、縮小投影レンズ3のベス
トフォーカス位置及び倍率を変動させる起因となる、縮
小投影露光装置本体を設置したチャンバー内の気圧変
化,温度変化等ばかりでなく、縮小投影レンズ3のレン
ズ個体差から生じる変化特性の違いによる変化分も含め
て、縮小投影レンズ3のベストフォーカス位置に変化を
もたらす全ての要素に起因する縮小投影レンズ3のベス
トフォーカス位置及び最適倍率の変動データを考慮して
いるため、縮小投影レンズ3のベストフォーカス位置及
び最適倍率を露光開始前にリアルタイムに補正すること
ができ、より高精度な補正をリアルタイムで行うことが
できる。
【0054】(実施形態3)図3(a),(b)は、本
発明の実施形態3に係る縮小投影露光装置を示す説明図
である。
【0055】図2に示す本発明の実施形態2では、縮小
投影レンズ3の周囲環境の気圧変化や熱履歴に基いて発
生する倍率変化を計測するために、図3(a)に示すよ
うに最大露光範囲の4隅A1,A2,A3,A4に計測
用レーザー光2を照射する場合について説明したが、本
発明の実施形態3は、計測用レーザー光2を照射する計
測点の個数を増やすことにより、より緻密な補正を可能
としたものである。
【0056】本発明の実施形態3に係る縮小投影露光装
置を図3を参照して説明する。縮小投影レンズ3の倍率
変化は、追従範囲内であれば圧力調節部11により補正
可能、すなわち縮小レンズ3の倍率変化を計測する計測
用レーザー光2の照射点が最大露光範囲の4隅(4点)
あれば、位置ズレ量が0である理想格子13に対する露
光開始直前の露光格子14の位置ズレ量に基いて縮小投
影レンズ3の倍率変化量算出し、その算出データに基
いて縮小投影レンズ3の倍率を補正することが可能とな
る。
【0057】さらに縮小レンズ3の倍率変化を計測する
計測用レーザー光2の照射点を最大露光範囲内で増すこ
とにより、補正精度を向上させることが可能である。
【0058】そこで本発明の実施形態3は図3(b)に
示すように、縮小レンズ3の倍率変化を計測する計測用
レーザー光2の照射点を最大露光範囲内で増す、例え
ば、12点A1〜A12に増やしている。
【0059】図3(b)に示すように、縮小レンズ3の
倍率変化を計測する計測用レーザー光2の照射点を最大
露光範囲内で12点A1〜A12に増やした場合には、
露光範囲内における理想格子13からの位置ズレ状態が
より詳細に認識することが可能となり、圧力制御部11
のレンズ室3a内の気圧調節による縮小投影レンズ3の
倍率補正は、各計測点A1〜A12におけるX方向、Y
方向のズレ量の絶対値を可能な限り0に近づけることで
あるため、図3(a)に示す4点の場合と比較して一層
面内バランスを向上させることができる。
【0060】以上のように本発明の実施形態3によれ
ば、算出された縮小投影レンズ3の倍率変化量を補正す
る場合に、理想格子13に対する露光格子14のズレ量
に基いて、より面内バランスを保ちながら高精度に行う
ことができる。また縮小投影レンズ3のベストフォーカ
ス位置の補正に対しても同様な効果を期待することがで
きるという利点を有している。
【0061】なお上述した実施形態では、露光用の光源
とは別に縮小投影レンズ3のフォーカス位置及び倍率の
補正用レーザー源Rを装備したが、このレーザー源Rと
して露光用の光源を代用してもよいものである。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、補
正近似式自体及び式中で使用する定数のリファインを行
うことなく、縮小投影レンズに実際発生している倍率の
変動、及びベストフォーカス位置の変化にリアルタイム
に対応することができ、しかも精度を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る縮小投影露光装置を
示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態2に係る縮小投影露光装置を
示す構成図である。
【図3】本発明の実施形態3に係る縮小投影露光装置を
説明する図である。
【図4】従来例に係る縮小投影露光装置を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
1 レーザーヘッド 2 レーザー光 3 縮小投影レンズ 4 ウェハステージ 5 受光部 6 ウェハ(半導体基板) 7 演算部 8 LC演算部 9 センサー 10 オートフォーカス部 11 圧力調節部 12 シャッター R レーザー源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大気圧及び温度変化と露光処理による縮
    小投影レンズの熱履歴データに基いて縮小投影レンズの
    ベストフォーカス位置を補正するレンズコントロール機
    能を有する縮小投影露光装置であって、 受光部と演算部とLC演算部と大気圧及び温度センサー
    を有しており、 前記受光部は、スポット状のレーザー光を受光するため
    縮小投影レンズの光軸の延長上に位置移動され、レーザ
    ー光のスポット形状を認識し、その認識したレーザー光
    のスポット形状データを出力するものであり、 前記演算部は、前記受光部から出力されるレーザー光の
    スポット形状データに基いて、レーザー光の正常なスポ
    ット形状が前記受光部上に受光される基準状態に対して
    露光処理開始直前での実際のレーザー光のスポット形状
    が変化する変化量を算出し、その変化量を縮小投影レン
    ズのベストフォーカス位置データに換算して出力するも
    のであり、 前記LC演算部は、大気圧及び温度センサーからの大気
    圧及び温度変化との情報と、露光処理による縮小投影レ
    ンズの熱履歴データに基いて、設定された補正近似式か
    らフォーカスの補正値を算出するとともに、その算出す
    るフォーカスの補正値に、露光処理の開始直前に前記演
    算部で実測されたベストフォーカス位置データをフィー
    ドバックすることにより、露光処理の開始直前における
    縮小投影レンズのベストフォーカス位置データを算出す
    ることを特徴とする縮小投影露光装置。
  2. 【請求項2】 大気圧及び温度変化と露光処理による縮
    小投影レンズの熱履歴データに基いて縮小投影レンズの
    倍率及びベストフォーカス位置を補正するレンズコント
    ロール機能を有する縮小投影露光装置であって、 受光部と演算部とLC演算部と大気圧及び温度センサー
    を有しており、 前記受光部は、レーザー光を受光するため縮小投影レン
    ズの光軸の延長上位置に移動され、レーザー光を認識
    し、その認識したレーザー光のデータを出力し、次に、
    縮小投影レンズの上面から最大露光範囲の4隅の計測点
    に照射されたレーザー光を認識し、その認識したレーザ
    ー光のデータを出力するものであり、 前記演算部は、レーザー光を縮小投影レンズの中央部の
    上面に照射した際に、受光部から出力されるレーザー光
    のスポット形状データに基いて、レーザー光の正常なス
    ポット形状が前記受光部上に受光される基準状態に対し
    て露光処理開始直前での実際のレーザー光のスポット形
    状が変化する変化量を算出して縮小投影レンズのベスト
    フォーカス位置データに換算し、また、受光部から出力
    される最大露光範囲の4隅の前記計測点におけるデータ
    に基いて、最大露光範囲の4隅を結んで得た格子形状と
    設計値に基いた理想格子形状とを比較して、その変化量
    を算出し、その変化量を縮小投影レンズ3の最適倍率デ
    ータに換算し、出力するものであり、 前記LC演算部は、大気圧及び温度センサーからの大気
    圧及び温度変化の情報と、露光処理による縮小投影レン
    ズの熱履歴データに基いて、設定された補正近似式から
    フォーカスの補正値を算出するとともに、その算出する
    フォーカスの補正値に、露光処理の開始直前に前記演算
    部で実測された縮小投影レンズのベストフォーカス位置
    データ,露光処理の開始直前に前記演算部で実測された
    縮小投影レンズの最適倍率データをフィードバックする
    ことにより、露光処理の開始直前における縮小投影レン
    ズのベストフォーカス位置,倍率の変動データを考慮し
    て、縮小投影レンズのベストフォーカス位置データ,縮
    小投影レンズの最適倍率を得るためデータを算出するこ
    とを特徴とする縮小投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記計測点は、4隅以外にも設定される
    ことを特徴とする請求項2に記載の縮小投影露光装置。
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