JP3372341B2 - 反転可能の異径筒状織物 - Google Patents

反転可能の異径筒状織物

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JP3372341B2
JP3372341B2 JP04980594A JP4980594A JP3372341B2 JP 3372341 B2 JP3372341 B2 JP 3372341B2 JP 04980594 A JP04980594 A JP 04980594A JP 4980594 A JP4980594 A JP 4980594A JP 3372341 B2 JP3372341 B2 JP 3372341B2
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泉 谷口
健一 柴田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は反転可能の異径筒状織物
に関するものであって、ダイヤフラムタイプの空気ばね
やエアーアクチュエーターなどにおける膜体の補強材と
して使用される異径筒状織物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記膜体は、内外二重に折返した状態で
ロッドと外殻体との間に介装され、ロッドと外殻体とが
軸方向に摺動したとき、折返し部が移動することにより
ロッドと外殻体との間を気密に保持しつつ、ロッドと外
殻体との摺動を許容するようになっている。
【0003】この種の膜体としては、特開昭61−38
238号公報に記載されたものが知られている。このも
のはゴム製のチューブを軸方向にのみ繊維で補強した構
造を有している。
【0004】また特公平3−65254号公報には、バ
イアス布を筒状に巻いて補強材とした膜体が示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら膜体の軸
方向にのみ繊維で補強したものでは、周方向に補強され
ていないため、内圧によって径方向に膨み、裂け易い。
【0006】またバイアス布を使用したものでは、部分
的に重なり部が生じ、厚みが部分的に異るために、反転
がスムーズに動かない。
【0007】また図4に示すように、膜体1の形状に合
わせて径を変化させつつ筒状に織成した異径筒状織物を
補強材とすることもできるが、ロッド2と外殻体3とを
摺動させたとき、膜体1の径が変化することができない
ため、図4に鎖線で示すように、折返し部4が急激に折
返される。
【0008】そのためその折返し部4が移動すると急激
に折返された状態が移動するので、膜体1は繰返し急激
な屈曲を受けることとなり、耐久性に欠ける。
【0009】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、内圧によって折返し部4において大きい曲率半
径をもって折返され、急激な屈曲を受けることがなく、
耐久性に優れた膜体1を提供することを目的とするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】而して本発明は、内外二
重に折り返した状態でロッドと外殻体との間に介装さ
れ、当該ロッドと外殻体との間を気密に保持しつつその
摺動を許容する膜体の補強材であって、環状に配列され
たたて糸と、当該たて糸に対して周方向に螺旋状に織込
まれたよこ糸とよりなる筒状織物において、前記たて糸
は全長に亙って連続しており、筒状織物における前記ロ
ッド及び外殻体に取り付けられる両端部のよこ糸が低伸
度糸よりなると共に、当該両端部間の中央部のよこ糸は
伸縮性を有する弾性糸の芯糸の周囲に低伸度糸のカバー
糸を巻回してなるカバリング糸条よりなり、無荷重状態
において前記筒状織物が長さ方向に径が変化しているこ
とを特徴とするものである。
【0011】本発明においては、前記筒状織物における
前記ロッドに取り付けられる一端部を、前記外殻体に取
り付けられる他端部より小径となし、前記中央部は無荷
重状態において前記一端部の径にほゞ一致しているか又
はそれより小径となっていることが好ましい。
【0012】さらに前記中央部は、よこ糸のカバー糸が
伸びきった状態において、前記他端部の径にほゞ一致し
ているか又はそれより小径であることが好ましい。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に従って説明す
る。図1は本発明の異径筒状織物5を示すものであっ
て、該異径筒状織物5は、環状に配列されて軸方向に延
びるたて糸6と、当該たて糸6に対して周方向に螺旋状
に織込まれたよこ糸7,8とを、筒状に織成したもので
ある。
【0014】而してこの異径筒状織物5のたて糸6は、
低伸度糸が使用されており、異径筒状織物5の両端部
9,10は、よこ糸7も低伸度糸よりなっている。
【0015】また中央部11のよこ糸8には、図2に示
すように、伸縮性を有する弾性糸を芯糸12とし、その
周囲に低伸度糸のカバー糸13を巻回してなるカバリン
グ糸が使用されている。
【0016】また異径筒状織物5の一方の端部9は小径
であり、他方の端部10は大径となっており、中央部1
1は、無荷重状態において、前記小径の端部9の径にほ
ゞ一致しているか、又はそれより小径となっていること
が好ましい。
【0017】そして異径筒状織物5の中央部11は、よ
こ糸8のカバー糸13が内圧により伸びきった状態にお
いて、前記他方の端部10の径にほゞ一致しているか、
又はそれより小径となっているのが好ましい。
【0018】
【作用】本発明の異径筒状織物5をゴムチューブの肉厚
内に埋入することにより、前記膜体1となる。そして図
3に示すようにその膜体1をロッド2の外側に嵌合し、
前記小径の端部9をロッド2に取付けると共に、前記大
径の端部10を外側に折返し、当該端部10を外殻体3
に取付ける。
【0019】而してロッド2と外殻体3との間に流体圧
力を作用させつつ、ロッド2と外殻体3とを摺動させる
と、膜体1の折返し部4が移動することにより両者の摺
動を許容する。
【0020】そして折返し部4から外側に折返された部
分には内圧が作用するため、前記よこ糸8における芯糸
12が伸長することにより径を拡張することができ、図
3に鎖線で示すように、膜体1の折返し部4の内側から
外側にかけて、大きい曲率半径で彎曲する。
【0021】従ってその折返し部4が移動するときに
は、内側の部分と外側の部分とが大きい曲率半径の折返
し部4において反転するため、急激な屈曲を受けること
がなく、スムーズに反転することができる。
【0022】また中央部のよこ糸8は伸縮性の芯糸12
に低伸度のカバー糸13を巻回しているため、芯糸12
が伸長してカバー糸13が伸びきった状態となると、そ
のカバー糸13が荷重を負担するためそれ以上伸長する
ことはなく、膜体1が過度に膨脹することがなく、破裂
強度も高くなる。
【0023】
【発明の効果】従って本発明によれば、ロッド2と外殻
体3とが摺動したとき、膜体1は折返し部4においてス
ムーズに反転することにより摺動を許容することができ
ると共に、膜体1自体は大きい曲率半径に沿って反転す
るので、その反転はスムーズである。
【0024】また膜体1は、折返し部4において急激な
屈曲を受けることがないので、疲労破壊を生じることが
なく、耐久性が大巾に向上する。
【0025】また前述のように中央部におけるよこ糸8
の伸長範囲が限定されるので、内圧をカバー糸13が負
担することができ、外側部分の膜体1が過度に膨脹する
ことがなく、高い圧力を作用させることができる。
【0026】さらに本発明では、無荷重状態において、
異径筒状織物5の中央部11が小径の端部9の径にほゞ
一致しているか又はそれより小径となっているので、膜
体1をロッド2に嵌合した状態において中央部がロッド
2に沿っており、ロッド2と外殻体3との摺動に伴って
ロッド2と膜体1とにずれが生じて無用の挙動を生じる
ようなことがない。
【0027】またよこ糸8のカバー糸13が伸びきった
状態においても、異径筒状織物5の中央部11の径は大
径の端部10より大きくなることがなく、膜体が大きく
外方に膨むことがないので、空気ばねやアクチュエータ
ーをコンパクトなものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の異径筒状織物5の一実施例の、一部
を破断した側面図
【図2】 前記異径筒状織物5における中央部のよこ糸
8の拡大側面図
【図3】 本発明の異径筒状織物5を使用した膜体1
の、使用状態を示す主要部の中央縦断面図
【図4】 従来の異径筒状織物5を使用した膜体1の、
使用状態を示す主要部の中央縦断面図
【符号の説明】
5 異径筒状織物 6 たて糸 7 両端部のよこ糸 8 中央部のよこ糸 9 小径の端部 10 大径の端部 11 中央部 12 芯糸 13 カバー糸
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−165040(JP,A) 特開 昭61−38238(JP,A) 特開 平3−45743(JP,A) 特開 昭59−137539(JP,A) 特公 平3−65254(JP,B2) 実公 昭42−8526(JP,Y1) 実公 昭35−9182(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 1/00 - 27/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外二重に折り返した状態でロッドと外
    殻体との間に介装され、当該ロッドと外殻体との間を気
    密に保持しつつその摺動を許容する膜体の補強材であっ
    て、環状に配列されたたて糸(6)と、当該たて糸
    (6)に対して周方向に螺旋状に織込まれたよこ糸
    (7,8)とよりなる筒状織物(5)において、前記た
    て糸(6)は全長に亙って連続しており、筒状織物
    (5)における前記ロッド及び外殻体に取り付けられる
    両端部のよこ糸(7)が低伸度糸よりなると共に、当該
    両端部間の中央部(11)のよこ糸(8)は伸縮性を有
    する弾性糸の芯糸(12)の周囲に低伸度糸のカバー糸
    (13)を巻回してなるカバリング糸条よりなり、無荷
    重状態において前記筒状織物(5)が長さ方向に径が変
    化していることを特徴とする、反転可能の異径筒状織物
  2. 【請求項2】 前記筒状織物(5)における前記ロッド
    に取り付けられる一端部(9)を、前記外殻体に取り付
    けられる他端部(10)より小径となし、前記中央部
    (11)は無荷重状態において前記一端部(9)の径に
    ほゞ一致しているか又はそれより小径となっていること
    を特徴とする、請求項1に記載の反転可能の異径筒状織
  3. 【請求項3】 前記筒状織物(5)の中央部(11)
    は、よこ糸(8)のカバー糸(13)が伸びきった状態
    において、前記他端部(10)の径にほゞ一致している
    か又はそれより小径であることを特徴とする、請求項2
    に記載の反転可能の異径筒状織物
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EP4341473A1 (de) 2022-05-16 2024-03-27 Tatjana Kanakov Vorrichtung und verfahren zur herstellung von nahtlosen rundwebstücken mit veränderbarem durchmesser.
DE202022102680U1 (de) 2022-05-16 2022-05-30 Tatjana Kanakov Vorrichtung zur Herstellung von nahtlosen Rundwebstoffen

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