JP3372242B2 - 徐放性微粒子製剤及びその製造方法 - Google Patents

徐放性微粒子製剤及びその製造方法

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JP3372242B2 JP2000201816A JP2000201816A JP3372242B2 JP 3372242 B2 JP3372242 B2 JP 3372242B2 JP 2000201816 A JP2000201816 A JP 2000201816A JP 2000201816 A JP2000201816 A JP 2000201816A JP 3372242 B2 JP3372242 B2 JP 3372242B2
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信之 北森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1日2回投与に適
した徐放性を有する各種テオフィリン製剤に適用できる
徐放性微粒子製剤及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】急性及び慢性気管支喘息の対症療法剤と
して繁用されているテオフィリンは生物学的半減期が短
いという問題点があるため、徐放性製剤の要望があり、
開発が盛んに行われている。例えば、錠剤及び顆粒剤が
開発され上市されている。しかし、テオフィリンを服用
する患者は乳幼児から老人まで幅広く、錠剤及び顆粒剤
の剤形だけでは服用し難い患者も存在する。従って、処
方量の増減が容易であり、そのままの形でもシロップに
しても服用し易いドライシロップ剤の開発が望まれてい
た。この要望に対して、特開昭61−109711号公
報には、セルロースアセテートブチレートポリマーを用
いて液中乾燥法により製造され、かつ完全に被覆されて
いない徐放性テオフィリンパウダーが開示されており、
特開平8−231402号公報には、前記徐放性テオフ
ィリンパウダー、結合剤及び界面活性剤を含有するテオ
フィリン徐放性マイクロカプセルのドライシロップ剤が
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の徐放性テオフィ
リンパウダーを、液中乾燥法において製造するために
は、用いるテオフィリン原末の粒子径が5μm程度の微
粒子を用いる必要があるなど、制御すべき要因が多く存
在すると同時に、製造工程が複雑であり、さらに、多く
の有機溶媒を使用する必要があるため、大気汚染の虞が
あり、またこれを回収するには莫大な費用を要する。
【0004】そこで、本発明者らは、液中乾燥法を用い
ない方法で徐放化することを検討したが、テオフィリン
自身の付着・凝集性の問題が新たに発生し、常法では製
剤化が困難であった。
【0005】従って、本発明の目的は、上記のテオフィ
リン自身の付着・凝集性を減少させ、かつ徐放性を有す
るテオフィリン微粒子製剤を安価で簡便に製造すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討した結果、特定の水不溶性ポリ
マーを用いた特定の方法で製造することにより、多くの
有害な有機溶媒を使用せずに、簡便に徐放性に優れたテ
オフィリン微粒子製剤を製造できることを見出し、本発
明を完成した。
【0007】すなわち、本発明の徐放性微粒子製剤は、
テオフィリン、エチルセルロース類及び溶媒を含み、か
つテオフィリンとエチルセルロース類との割合がテオフ
ィリン100重量部に対してエチルセルロース類20〜
80重量部である練合物を乾燥後に粉砕することにより
調製されたテオフィリン微粉末組成物が、エチルセルロ
ース類でコーティングされている製剤であって、テオフ
ィリン微粉末組成物中のエチルセルロース類の含有量
と、エチルセルロース類のコーティング量との割合が、
前者/後者=10/90〜50/50であり、かつ実質
的に硬化油を含まない。前記テオフィリン微粉末組成物
において、テオフィリンの付着及び凝集が防止されてい
【0008】放性微粒子製剤全体中のテオフィリンと
エチルセルロース類との割合はテオフィリン100重量
部に対してエチルセルロース類40〜150重量部程度
である。この製剤において、平均粒子径は50〜250
μm程度であってもよい。
【0009】また、本発明には、前記徐放性微粒子製剤
を含むドライシロップ剤も含まれる。
【0010】さらに、本発明には、テオフィリン、エチ
ルセルロース類及び溶媒を含み、かつテオフィリンとエ
チルセルロース類との割合がテオフィリン100重量部
に対してエチルセルロース類20〜80重量部である
合物を乾燥後に粉砕することにより、テオフィリンの付
着及び凝集を防止したテオフィリン微粉末組成物を調製
する工程と、得られたテオフィリン微粉末組成物をエチ
ルセルロース類でコーティングする工程とを含む製造方
法であって、実質的に硬化油を用いず、かつテオフィリ
ン微粉末組成物中のエチルセルロース類の含有量と、エ
チルセルロース類のコーティング量との割合を、前者/
後者=10/90〜50/50で用いる徐放性微粒子製
剤の製造方法も含まれる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の徐放性微粒子製剤は、テ
オフィリンと水不溶性ポリマーとを含むテオフィリン微
粉末組成物の表面が水不溶性ポリマーで被覆されてい
る。
【0012】[テオフィリン]テオフィリン粉末の粒度
は、特に限定されず、本発明では、平均粒子径5〜20
0μm程度の範囲から選択できるが、例えば、平均粒子
径200μmのテオフィリン粉末も使用することができ
る。このように、本発明では、用いるテオフィリン粉末
の粒度に制限されない。例えば、平均粒子径が5μmの
予め粉砕したテオフィリン粉末を使用せずに、徐放性微
粒子製剤を製造することができる。
【0013】[水不溶性ポリマー]水不溶性ポリマーに
は、セルロース誘導体[セルロースエーテル類(例え
ば、エチルセルロース、エチルメチルセルロース、エチ
ルプロピルセルロース、イソプロピルセルロース、ブチ
ルセルロース等のセルロースアルキルエーテル類、ベン
ジルセルロースなどのセルロースアラルキルエーテル
類、シアノエチルセルロースなどのセルロースシアノア
ルキルエーテル類等)、セルロースエステル類(例え
ば、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセ
テート、セルロースプロピオネート、セルロースブチレ
ート、セルロースアセテートプロピオネート、ヒドロキ
シメチルセルロースアセテートサクシネート等のセルロ
ース脂肪酸エステル類、セルロースアセテートフタレー
ト、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート等
のセルロース芳香族カルボン酸エステル類等)等]、
(メタ)アクリル系重合体[例えば、(メタ)アクリル
系単量体((メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エ
ステル単量体等)の単独または共重合体、(メタ)アク
リル系単量体と共重合性単量体(ビニルエステル系単量
体、N,N−ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、複素環式ビニル系単量体、重合性不飽和ジカルボ
ン酸又はその誘導体などのビニル系単量体)との共重合
体]が含まれる。
【0014】これらのうち、水不溶性ポリマーは、セル
ロース誘導体(例えば、エチルセルロース類)及び(メ
タ)アクリル系重合体から選択された少なくとも一種で
構成されてもよい。また、pHによって溶解性が変化し
ないという点から、エチルセルロース類、セルロースア
セテートブチレート及び(メタ)アクリル系重合体から
選択された少なくとも一種、特にエチルセルロース類及
び(メタ)アクリル系重合体から選択された少なくとも
一種が望ましい。エチルセルロース類としては、例え
ば、エチルセルロース、エチルメチルセルロース、エチ
ルプロピルセルロース等が例示され、これらのうち、特
にエチルセルロースが好ましく使用できる。(メタ)ア
クリル系重合体としては、Rohm Pharma(樋
口商会)社製、商品名オイドラギットRSPO、商品名
オイドラギットNE30D、商品名オイドラギットRS
30D、商品名オイドラギットRL30D等が例示さ
れ、これらのうち、オイドラギットRSPOが好ましく
使用できる。
【0015】[徐放性微粒子製剤]テオフィリン微粉末
組成物中のテオフィリンと水不溶性ポリマーとの割合
は、テオフィリン100重量部に対して水不溶性ポリマ
ー0〜80重量部、好ましくは20〜80重量部、さら
に好ましくは40〜80重量部程度の範囲から選択でき
る。
【0016】テオフィリン微粉末組成物中の水不溶性ポ
リマーの含有量と、テオフィリン微粉末組成物を被覆す
る水不溶性ポリマーの被覆量との割合は、前者/後者=
0/100〜60/40(重量比)、好ましくは前者/
後者=10/90〜50/50(重量比)、さらに好ま
しくは前者/後者=20/80〜50/50(重量比)
程度の範囲から選択できる。特に、微粉末組成物が水不
溶性ポリマー(特にエチルセルロース)を含有する場合
には、水不溶性ポリマーによる被覆と相まって高い徐放
性を付与できる。
【0017】さらに、徐放性微粒子製剤全体中のテオフ
ィリンの含有量と水不溶性ポリマーの含有量との割合
は、テオフィリン100重量部に対して、水不溶性ポリ
マー40〜150重量部、好ましくは60〜130重量
部、さらに好ましくは80〜120重量部程度の範囲か
ら選択できる。
【0018】徐放性微粒子製剤の平均粒子径は50〜2
50μm(例えば、75〜250μm)、好ましくは5
0〜200μm、さらに好ましくは70〜150μm程
度の範囲にすることが望ましい。
【0019】また、第21回製剤セミナー、テーマ「医
療ニーズと製剤開発」における講演「テオフィリン徐放
性シロップ剤:テオドールシロップ」(予稿集、第75
頁)では、水不溶性ポリマーの一種であるエチルセルロ
ースによる徐放性付与については否定されているが、本
発明の微粒子製剤は、エチルセルロースなどを用いても
高い徐放性を示すという特色がある。すなわち、日本薬
局方の溶出試験法第2法によりポリソルベート80を添
加した水中で測定したとき、徐放性微粒子製剤の溶出率
は、例えば、以下の通りである。
【0020】 1時間後:20〜60%、好ましくは30〜50% 2時間後:40〜80%、好ましくは50〜70% 5時間後:60〜100%、好ましくは70〜90% このような徐放性を示すことから、本発明の徐放性微粒
子製剤においては、テオフィリン微粉末組成物の全表面
が水不溶性ポリマーによって被覆されているものと思わ
れる。
【0021】本発明の微粒子製剤は、徐放性を有するた
め、少ない投与回数(例えば、1日1〜2回程度)で、
テオフィリンの活性を維持できる。また、口腔内にとど
めても、テオフィリン特有の味がせず、矯味できる。
【0022】[使用形態]本発明の徐放性微粒子製剤
は、種々の使用形態に使用することが可能であり、特に
限定されないが、例えば、ドライシロップ剤、錠剤、カ
プセル剤、懸濁剤、坐剤等の形態で使用できる。
【0023】徐放性微粒子製剤は、他の成分、例えば、
賦形剤[例えば、結晶セルロース、コーンスターチなど
のデンプン類、乳糖、粉糖、グラニュー糖、ブドウ糖、
マンニトール、軽質無水ケイ酸、タルク、炭酸マグネシ
ウム、炭酸カルシウム等]、結合剤[例えば、ショ糖、
ゼラチン、アラビアゴム末、メチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース(例えば、日本曹達(株)製、
HPC−L)、カルボキシメチルセルロース、結晶セル
ロース・カルボキシメチルセルロースナトリウム(例え
ば、旭化成(株)製、アビセルRC)、ポリビニルピロ
リドン、プルラン、デキストリン、トラガント、アルギ
ン酸ナトリウム、α化デンプン等]、崩壊剤[例えば、
カルボキシメチルセルロースカルシウム(例えば、ニチ
リン化学(株)製、ECG505)、クロスカルメロー
スナトリウム(例えば、旭化成(株)製、アクジゾ
ル)、架橋化ポリビニルピロリドン(例えば、BASF
社製、コリドンCL)、低置換度ヒドロキシプロピルセ
ルロース(例えば、信越化学(株)製、L−HPC)、
デンプン類等]、滑沢剤(ステアリン酸マグネシウム、
タルク、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム等)、
流動化剤(例えば、軽質無水ケイ酸など)、界面活性剤
(例えば、アルキル硫酸ナトリウムなどのアニオン系界
面活性剤、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、及びポリオキ
シエチレンヒマシ油誘導体等の非イオン系界面活性剤
等)、脂質(例えば、炭化水素、ワックス類、高級脂肪
酸とその塩、高級アルコール、脂肪酸エステル、硬化油
等)、着色剤(例えば、タール色素、カラメル、ベンガ
ラ、酸化チタン等)、矯味剤[例えば、甘味剤(ショ
糖、乳糖、マンニトール、キシリトール、サッカリン、
サッカリンナトリウム、アスパルテーム、ステビオシド
等)、香料等]、湿潤剤[例えば、ポリエチレングリコ
ール(マクロゴール)、グリセリン、プロピレングリコ
ール等]、充填剤、増量剤、吸着剤、防腐剤などの保存
剤、緩衝剤、耐電防止剤、崩壊延長剤等を含む最終製剤
とすることができる。これらの成分は、特に最終製剤中
の含量に制限はない。
【0024】本発明の徐放性微粒子製剤は、ドライシロ
ップ剤の形態で使用するのが好ましい。ドライシロップ
剤は、少なくとも徐放性微粒子製剤で構成すればよく、
徐放性微粒子製剤を造粒した顆粒状製剤であってもよ
い。造粒は、慣用の方法、例えば、徐放性微粒子製剤
と、賦形剤及び/又は結合剤等を用いて行うことがで
き、例えば、徐放性微粒子製剤と賦形剤などの添加剤と
を予め流動層造粒機で流動混合し、結合剤などを含む水
溶液を噴霧して造粒してもよい。各成分の割合は、徐放
性微粒子製剤100重量部に対して、賦形剤10〜20
0重量部、結合剤10〜200重量部、甘味剤0〜5重
量部、湿潤剤0〜10重量部、着色剤0〜10重量部程
度である。
【0025】[製造方法]本発明の徐放性微粒子製剤
は、テオフィリンと水不溶性ポリマーとを含むテオフィ
リン微粉末組成物を、水不溶性ポリマーを含む溶液を用
い、水不溶性ポリマーでコーティングすることにより製
造することができる。
【0026】テオフィリン微粉末組成物の水不溶性ポリ
マーによるコーティング方法としては、流動層コーティ
ング機、転動コーティング機、転動流動コーティング
機、パンコーティング機等を用いたコーティング方法が
適用でき、これらのうち流動層コーティング機を用いた
コーティング方法が好ましい。また、テオフィリン粉末
を最初から高速攪拌造粒機で練合によりコーティングす
ることも理論上可能であるが、この場合は何度も(例え
ば、200回以上)コーティングを繰り返す必要があ
り、コーティング完了までに多大な手間と時間を要す
る。
【0027】なお、水不溶性ポリマーによるコーティン
グはテオフィリン微粉末組成物の表面に行うが、特に全
表面を被覆することが好ましい。
【0028】前記テオフィリン微粉末組成物は、テオフ
ィリン粉末と、水不溶性ポリマーを含む溶液とを練合
し、練合物を粉砕して調製してもよく、また、テオフィ
リン粉末に、水不溶性ポリマー粉末を混合した後、水不
溶性ポリマーを含む溶液(例えば、エタノール溶液やエ
タノールと水との混合溶液等)と練合し、練合物を粉砕
して調製してもよい。
【0029】水不溶性ポリマー粉末の使用量は、テオフ
ィリン粉末100重量部に対して水不溶性ポリマー粉末
1〜60重量部、好ましくは10〜60重量部、さらに
好ましくは20〜60重量部程度の範囲から選択でき
る。
【0030】テオフィリン粉末と水不溶性ポリマーとを
混合、練合する方法としては、慣用の方法及び装置を使
用できる。練合物は、通常、乾燥後、粉砕される。粉砕
には、ジェットミル、ハンマーミル等、通常医薬品の粉
砕に用いられる粉砕機を使用できる。テオフィリン微粉
末組成物の平均粒子径は、通常、5〜200μm、好ま
しくは5〜150μm程度である。
【0031】本発明の製造方法においては、このように
練合物を粉砕して用いるので、用いるテオフィリン粉末
の粒度に制限はなく、安価に徐放性微粒子製剤を製造す
ることができる。また、テオフィリン微粉末組成物を予
め製造することにより、テオフィリン粉末の流動性や付
着性が改善されて、次のコーティングの操作が容易にな
る利点がある。
【0032】水不溶性ポリマーを含む溶液は、特に制限
されないが、水及び低級アルコール(例えば、エタノー
ル、プロパノール等のC1-4アルコール)から選択され
た少なくとも一種の溶液、安全性の面から、特にエタノ
ール溶液が好ましく使用できる。溶液中の水不溶性ポリ
マーの濃度は、1〜10重量%、好ましくは2〜7重量
%、さらに好ましくは3〜5重量%程度の範囲から選択
できる。
【0033】テオフィリン微粉末組成物の調製に用いる
水不溶性ポリマー溶液の使用量は、用いる水不溶性ポリ
マー粉末の量によって異なり、特に限定されないが、微
粉末組成物中のテオフィリンと水不溶性ポリマーとの割
合が、テオフィリン100重量部に対して水不溶性ポリ
マー0〜80重量部、好ましくは20〜80重量部、さ
らに好ましくは40〜80重量部程度の範囲となればよ
い。
【0034】また、テオフィリン微粉末組成物をコーテ
ィングに用いる水不溶性ポリマー溶液の使用量は、固形
分換算で、微粉末組成物中の水不溶性ポリマーの含有量
と、微粉末組成物を被覆する水不溶性ポリマーの被覆量
との割合が、前者/後者=0/100〜60/40(重
量比)、好ましくは10/90〜50/50(重量
比)、さらに好ましくは20/80〜50/50(重量
比)程度の範囲となればよい。
【0035】本発明の製造方法においては、このよう
に、環境に優しい溶媒が使用され、かつ製造工程も単純
で簡易に徐放性微粒子製剤を製造することができる。
【0036】
【発明の効果】従って、本発明では、テオフィリン自身
の付着・凝集性を減少させ、かつテオフィリン徐放性微
粒子製剤を安価で簡便に製造することが可能になった。
【0037】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。なお、以下の例において「%」及び
「部」は、重量基準である。また、徐放性微粒子製剤の
溶出試験の条件を以下に示す。
【0038】[溶出試験条件] 試験方法:日本薬局方 第2法(パドル法) 試験液 :1%ポリソルベート80を添加した水 試験条件:37℃、100rpm 試料 :テオフィリンとして100mg相当量 実施例1 平均粒子径30μmの粉末状テオフィリン1000gを
ヘンシェル型の攪拌造粒機であるハイスピードミキサー
(深江パウテック(株)製、アジテーター200rp
m)中に仕込み、エチルセルロースの5%エタノール溶
液20000gを添加してコーティングを順次行った。
コーティングは造粒ができる限り起こらない条件とし
て、液を少量づつ約400回に分けて添加した。約22
時間のコーティング後にできた徐放性微粒子製剤は平均
粒子径約120μmで、テオフィリン含有量は52.3
%であった。得られた徐放性微粒子製剤の1時間,2時
間,5時間後の溶出率は、それぞれ、35%,55%,
75%であった。
【0039】実施例2 実施例1と同様の操作を、エチルセルロースをオイドラ
ギットRSPOに置き替えて行った。得られた徐放性微
粒子製剤は平均粒子径約150μmで、テオフィリン含
有量は51.8%であった。得られた徐放性微粒子製剤
の1時間,2時間,5時間後の溶出率は、それぞれ、3
3%,56%,73%であった。
【0040】実施例3 平均粒子径30μmの粉末状テオフィリン70gを流動
層コーティング機(フロイント(株)製、FL−MIN
I、給気温度70℃)に仕込み、エチルセルロースの5
%エタノール溶液を噴霧することによりコーティングを
行った。テオフィリン粉末は凝集性が強く、コーティン
グ中に缶体内面に付着した。コーティングは造粒ができ
る限り起こらない条件として、エチルセルロースの5%
エタノール溶液を速度約0.25g/分で噴霧した。約
5時間後、コーティング後にできた徐放性微粒子製剤は
平均粒子径約115μmで、テオフィリン含有量は4
7.6%であった。得られた徐放性微粒子製剤の1時
間,2時間,5時間後の溶出率は、それぞれ、40%,
55%,80%であった。
【0041】実施例4 実施例3と同様の操作を、エチルセルロースをオイドラ
ギットRSPOに置き替えて行った。得られた徐放性微
粒子製剤は平均粒子径約120μmで、テオフィリン含
有量は51.2%であった。得られた徐放性微粒子製剤
の1時間,2時間,5時間後の溶出率は、それぞれ、4
3%,58%,84%であった。
【0042】実施例5 平均粒子径30μmの粉末状テオフィリン1部と粉末状
エチルセルロース(平均粒子径5〜15μm)0.45
部をヘンシェル型の攪拌造粒機であるハイスピードミキ
サー(深江パウテック(株)製、アジテーター200r
pm)中に仕込み、エチルセルロースの5%エタノール
溶液をエチルセルロースとして0.05部になる量を加
えて練合し、練合物を乾燥した後、ハンマーミルである
サンプルミル(フジパウダル(株)製、KIIWG−1
F、12,000rpm)で粉砕して、テオフィリン微
粉末組成物を得た。その平均粒子径は約20μmであっ
た。この組成物104gを流動層コーティング機(フロ
イント(株)製、FL−MINI、給気温度70℃)に
仕込み、エチルセルロースの5%エタノール溶液を速度
約4g/分で噴霧することによりコーティングを行っ
た。約3時間でコーティングを終了し、約140gの徐
放性微粒子製剤を得た。得られた微粒子製剤の平均粒子
径は約110μmで、テオフィリン含有量は50.5%
であった。得られた徐放性微粒子製剤の1時間,2時
間,5時間後の溶出率は、それぞれ、35%,55%,
75%であった。
【0043】実施例6 実施例5と同様の操作を、エチルセルロースをオイドラ
ギットRSPOに置き替えて行った。得られた徐放性微
粒子製剤は平均粒子径約115μmで、テオフィリン含
有量は49.8%であった。得られた徐放性微粒子製剤
の1時間,2時間,5時間後の溶出率は、それぞれ、4
0%,57%,79%であった。
【0044】実施例7 平均粒子径5μmの粉末状テオフィリン1部と粉末状エ
チルセルロース(平均粒子径5〜15μm)0.55部
をヘンシェル型の攪拌造粒機であるハイスピードミキサ
ー(深江パウテック(株)製、アジテーター200rp
m)中に仕込み、エチルセルロースの4%エタノール溶
液をエチルセルロースとして0.05部になる量を加え
て練合し、練合物を乾燥した後、ハンマーミルであるサ
ンプルミル(フジパウダル(株)製、KIIWG−1F、
12,000rpm)で粉砕した。得られたテオフィリ
ン微粉末組成物の平均粒子径は約20μmであった。こ
の組成物106gを流動層コーティング機(フロイント
(株)製、FL−MINI、給気温度70℃)に仕込
み、エチルセルロースの4%エタノール溶液を速度約4
g/分で噴霧することによりコーティングを行った。約
3時間でコーティングを終了し、約136gの徐放性微
粒子製剤を得た。得られた微粒子製剤の平均粒子径は約
95μmで、テオフィリン含有量は51%であった。得
られた徐放性微粒子製剤の1時間,2時間,5時間後の
溶出率は、それぞれ、40%,55%,80%であっ
た。
【0045】実施例8 平均粒子径30μmの粉末状テオフィリン1部と粉末状
エチルセルロース(平均粒子径5〜15μm)0.5部
をヘンシェル型の攪拌造粒機であるハイスピードミキサ
ー(深江パウテック(株)製、アジテーター200rp
m)中に仕込み、エタノール−水(容積比1:1)混合
溶媒で練合し、練合物を乾燥した後、ハンマーミルであ
るサンプルミル(フジパウダル(株)製、KIIWG−1
F、12,000rpm)で粉砕し、テオフィリン微粉
末組成物を得た。その平均粒子径は約18μmであっ
た。この組成物103gを流動層コーティング機(フロ
イント(株)製、FL−MINI、給気温度70℃)に
仕込み、エチルセルロースの5%エタノール溶液を速度
約4g/分で噴霧することによりコーティングを行っ
た。約3時間でコーティングを終了し、約136gの徐
放性微粒子製剤を得た。得られた微粒子製剤の平均粒子
径は約110μmで、テオフィリン含有量は49.8%
であった。得られた徐放性微粒子製剤の1時間,2時
間,5時間後の溶出率は、それぞれ、37%,58%,
79%であった。
【0046】実施例9 平均粒子径30μmの粉末状テオフィリン1部と粉末状
エチルセルロース(平均粒子径5〜15μm)0.25
部をヘンシェル型の攪拌造粒機であるハイスピードミキ
サー(深江パウテック(株)製、アジテーター200r
pm)中に仕込み、エタノールで練合し、練合物を乾燥
した後、ハンマーミルであるサンプルミル(フジパウダ
ル(株)製、KIIWG−1F、12,000rpm)で
粉砕し、テオフィリン微粉末組成物を得た。その平均粒
子径は約18μmであった。この組成物90gを流動層
コーティング機(フロイント(株)製、FL−MIN
I、給気温度70℃)に仕込み、エチルセルロースの5
%エタノール溶液を速度約4g/分で噴霧することによ
りコーティングを行った。約5時間でコーティングを終
了し、約135gの徐放性微粒子製剤を得た。得られた
微粒子製剤の平均粒子径は約100μmで、テオフィリ
ン含有量は51.5%であった。得られた徐放性微粒子
製剤の1時間,2時間,5時間後の溶出率は、それぞ
れ、35%,60%,78%であった。
【0047】実施例10 平均粒子径30μmの粉末状テオフィリン1部と粉末状
エチルセルロース(平均粒子径5〜15μm)0.3部
をヘンシェル型の攪拌造粒機であるハイスピードミキサ
ー(深江パウテック(株)製、アジテーター200rp
m)中に仕込み、エタノールで練合し、練合物を乾燥し
た後、ハンマーミルであるサンプルミル(フジパウダル
(株)製、KIIWG−1F、12,000rpm)で粉
砕し、テオフィリン微粉末組成物を得た。その平均粒子
径は約18μmであった。この組成物97gを流動層コ
ーティング機(フロイント(株)製、FL−MINI、
給気温度70℃)に仕込み、エチルセルロースの5%エ
タノール溶液を速度約4g/分で噴霧することによりコ
ーティングを行った。約4.5時間でコーティングを終
了し、約137gの徐放性微粒子製剤を得た。得られた
微粒子製剤の平均粒子径は約98μmで、テオフィリン
含有量は49.4%であった。得られた徐放性微粒子製
剤の1時間,2時間,5時間後の溶出率は、それぞれ、
41%,59%,77%であった。
【0048】実施例11 実施例10で得られたテオフィリン徐放性微粒子製剤4
kgと、結晶セルロース・カルボキシメチルセルロース
ナトリウム(旭化成(株)製、アビセルRC−A591
NF)0.5kgとを流動層造粒機[造粒機(パウレッ
ク(株)製、MP−25)を流動層仕様で使用]に仕込
み、50〜60℃の吸気温度で予め流動混合した。精製
水8リットルとヒドロキシプロピルセルロース0.24
kgとの水溶液にサッカリンナトリウム0.04kg、
ポリエチレングリコール(マクロゴール6000)0.
1kg、D−マンニトール約4.9kg、及び酸化チタ
ン0.1kgを溶解し、分散させた。予め流動層造粒機
中で混合した前記混合物に、この水溶液を150ml/
minの速度で噴霧して造粒した。造粒終了後、乾燥
し、20メッシュで篩過した粒状物に微量の香料を加え
てドライシロップ剤を製造した。本法で製造したテオフ
ィリンのドライシロップ剤は、本来の徐放性が損なわれ
ることなく、かつ使用時に分散性の良い細粒状の製剤で
あった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 47/38 A61K 47/38 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/522 A61K 9/16 A61K 9/52 A61K 47/30 A61K 47/32 A61K 47/38 CAPLUS(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テオフィリン、エチルセルロース類及び
    溶媒を含み、かつテオフィリンとエチルセルロース類と
    の割合がテオフィリン100重量部に対してエチルセル
    ロース類20〜80重量部である練合物を乾燥後に粉砕
    することにより調製されたテオフィリン微粉末組成物
    が、エチルセルロース類でコーティングされている製剤
    であって、テオフィリン微粉末組成物中のエチルセルロ
    ース類の含有量と、エチルセルロース類のコーティング
    量との割合が、前者/後者=10/90〜50/50で
    あり、かつ実質的に硬化油を含まない徐放性微粒子製
    剤。
  2. 【請求項2】 テオフィリン微粉末組成物において、テ
    オフィリンの付着及び凝集が防止されている請求項1記
    載の徐放性微粒子製剤。
  3. 【請求項3】 徐放性微粒子製剤全体中のテオフィリン
    エチルセルロース類との割合がテオフィリン100重
    量部に対してエチルセルロース類40〜150重量部で
    ある請求項1記載の徐放性微粒子製剤。
  4. 【請求項4】 平均粒子径が50〜250μmである請
    求項1記載の徐放性微粒子製剤。
  5. 【請求項5】 請求項記載の徐放性微粒子製剤を含む
    ドライシロップ剤。
  6. 【請求項6】 テオフィリン、エチルセルロース類及び
    溶媒を含み、かつテオフィリンとエチルセルロース類と
    の割合がテオフィリン100重量部に対してエチルセル
    ロース類20〜80重量部である練合物を乾燥後に粉砕
    することにより、テオフィリンの付着及び凝集を防止し
    たテオフィリン微粉末組成物を調製する工程と、得られ
    たテオフィリン微粉末組成物をエチルセルロース類でコ
    ーティングする工程とを含む製造方法であって、実質的
    に硬化油を用いず、かつテオフィリン微粉末組成物中の
    エチルセルロース類の含有量と、エチルセルロース類の
    コーティング量との割合を、前者/後者=10/90〜
    50/50で用いる徐放性微粒子製剤の製造方法。
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