JP3371697B2 - バッテリの充電制御装置 - Google Patents
バッテリの充電制御装置Info
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Description
御装置に係り、より詳しくは、内燃機関に連結された充
電発電機によって充電されうるバッテリの充電制御装置
に関するものである。
ンに連結され、該エンジンの回転に伴って回転するオル
タネータ(充電発電機)が備えられている。そして、エ
ンジンの回転中には、オルタネータにて発電された電力
は、各種電気負荷に供給されるとともに、余剰の電力に
よりバッテリの充電が図られる(例えば特開平7−10
7617号公報、特開平7−85397号公報等)。
ける燃費の向上を図るべく、アイドル回転数を比較的低
い値に設定することが一般的に行われるようになってき
ている。しかし、アイドル回転数を極端に下げた場合に
は、オルタネータにて発電される電力が低くなってしま
い、バッテリの充電が確保されない場合が生じる。その
ため、むしろ放電(バッテリからの電流供給が電気負荷
に対して行われること)が起こりうる。そして、このよ
うに、比較的低いアイドル回転数にてアイドリングを長
時間行った場合には、バッテリの充電容量が低下して、
最終的には、いわゆる「バッテリ上がり」に到ってしま
う。
があることから、従来では、最も厳しい条件下であって
もバッテリ上がりを起こさないよう、アイドル回転数が
所定値以上に設定されていた。また、特に、電気負荷投
入時等には、前記アイドル回転数を増大せしめ(アイド
ルアップ)、このアイドルアップによってバッテリ上が
り確実に防止するようにしていた。
術では、最も厳しい条件下であってもバッテリ上がりを
起こさないようにアイドル回転数が比較的高めに設定さ
れている。このため、さほど厳しくない状況(例えば渋
滞がひどくない場合、電気負荷が大きくない場合)であ
っても、その回転数が確保される。従って、その分だけ
過剰な燃料が用いられることとなり、さらなる燃費の向
上が望まれていた。また、回転数が比較的高く設定され
る分、過充電がなされる場合が生じ、その過充電によ
り、バッテリ負荷の増大を来すおそれがあった。
には、アイドルアップが実行されていた。このため、未
だバッテリの容量が十分にあり、しばらくはバッテリ上
がりのおそれのないような場合であっても、即座にアイ
ドルアップが実行されてしまうおそれがあった。そのた
め、このような場合には、無駄に燃料が消費され、燃費
の悪化を招来してしまうというおそれがあった。
のであって、その目的は、バッテリ上がりを確実に防止
でき、かつ、燃費の向上及びバッテリの過充電による負
荷増大防止をも図ることができるバッテリの充電制御装
置を提供することにある。
に請求項1に記載の発明においては、図1に示すよう
に、内燃機関M1に連結されて回転する充電発電機M2
と、前記充電発電機M2に接続されたバッテリM3と、
現在位置より目的地までの道路状況を推定する総合道路
状況推定手段M4と、現在位置より目的地までの電気負
荷を推定する総合電気負荷推定手段M5と、前記総合道
路状況推定手段M4にて推定された情報及び前記総合電
気負荷推定手段M5にて推定された情報に基づき車両走
行開始から終了までの前記バッテリM3の容量を推定す
る総合バッテリ容量推定手段M6と、前記総合バッテリ
容量推定手段M6により推定された車両走行終了時のバ
ッテリ容量が、満充電よりも大きいか否かを判断する終
了時バッテリ容量比較手段M7と、前記終了時バッテリ
容量比較手段M7により、車両走行終了時のバッテリ容
量が満充電よりも大きいと判断された場合には、前記内
燃機関M1のアイドリング時の回転数を低下させ、前記
終了時バッテリ容量比較手段M7により、車両走行終了
時のバッテリ容量が満充電よりも小さいと判断された場
合には、前記内燃機関M1のアイドリング時の回転数を
増大させるアイドル回転数制御手段M8とを備えたバッ
テリの充電制御装置をその要旨としている。
1,2に示すように、請求項1に記載のバッテリの充電
制御装置に加えて、さらに、走行開始位置から目的地ま
での間の任意の地点までの道路状況を推定する道路状況
推定手段M14と、走行開始位置から目的地までの間の
任意の地点までの電気負荷を推定する電気負荷推定手段
M15と、前記道路状況推定手段M14にて推定された
前記走行開始位置から任意の地点までの情報及び前記電
気負荷推定手段M15にて推定された前記走行開始位置
から任意の地点までの情報に基づき、前記任意の地点に
おける前記バッテリM3の容量を推定するバッテリ容量
推定手段M16と、前記任意の地点における前記バッテ
リM3の実際の容量を検出する実バッテリ容量検出手段
M17と、前記バッテリ容量推定手段M16により推定
された前記任意の地点のバッテリ容量と、前記実バッテ
リ容量検出手段M17により検出された前記バッテリの
実際の容量とを比較するバッテリ容量比較手段M18
と、前記バッテリ容量比較手段M18により、前記任意
の地点のバッテリ容量が前記バッテリM3の実際の容量
よりも大きいと判断された場合には、前記内燃機関M1
のアイドリング時の回転数を増大させ、前記バッテリ容
量比較手段M18により、前記任意の地点のバッテリ容
量が前記バッテリM3の実際の容量よりも小さいと判断
された場合には、前記内燃機関M1のアイドリング時の
回転数を低下させるアイドル回転数フィードバック制御
手段M19とを設けたことをその要旨としている。
ば、図1に示すように、充電発電機M2は、内燃機関M
1に連結され、該内燃機関M1の回転に伴って回転し、
発電する。そして、電気負荷機器等に電力を供給する。
また、充電発電機M2に接続されたバッテリM3は、充
電発電機M2からの余剰電力により充電される。さら
に、充電発電機M2の回転により生じる電力が電気負荷
に追いつかない場合には、バッテリM3からの放電によ
り、不足電力が補われる。
ステムより道路状況にかかる情報を取得し、その取得し
た情報を用いて現在位置より目的地までの道路状況が総
合道路状況推定手段M4により推定される。また、季節
情報及び時刻情報を読み込み、その読み込んだ情報に基
づいて現在位置より目的地までの電気負荷が総合電気負
荷推定手段M5により推定される。さらに、前記総合道
路状況推定手段M4にて推定された情報及び前記総合電
気負荷推定手段M5にて推定された情報に基づき、車両
走行開始から終了までのバッテリM3の容量が、総合バ
ッテリ容量推定手段M6によって推定される。そして、
総合バッテリ容量推定手段M6により推定された車両走
行終了時のバッテリ容量が満充電よりも大きいか否か
が、終了時バッテリ容量比較手段M7によって判断され
る。また、その終了時バッテリ容量比較手段M7によ
り、車両走行終了時のバッテリ容量が満充電よりも大き
いと判断された場合には、アイドル回転数制御手段M8
によって、内燃機関M1のアイドリング時の回転数が低
下させられ、逆に、車両走行終了時のバッテリ容量が満
充電よりも小さいと判断された場合には、内燃機関M1
のアイドリング時の回転数が増大させられる。
に際してのアイドル回転数が、高すぎることがなくなる
ことから、内燃機関M1に、余計な燃料が供給されるこ
とがなくなるとともに、過度の充電が抑制されうる。ま
た、逆に、車両走行終了時のバッテリ容量が満充電とな
るような制御が実行されることから、バッテリ容量の低
下によるバッテリ上がりも抑制されることとなる。
請求項1の記載の発明の作用に加え、図2に示すよう
に、走行開始位置から目的地までの間の任意の地点まで
の道路状況が道路状況推定手段M14により推定され
る。また、走行開始位置から目的地までの間の任意の地
点までの電気負荷が電気負荷推定手段M15により推定
される。さらに、前記道路状況推定手段M14にて推定
された前記走行開始位置から任意の地点までの情報及び
前記電気負荷推定手段M15にて推定された前記走行開
始位置から任意の地点までの情報に基づき、その任意の
地点におけるバッテリM3の容量がバッテリ容量推定手
段M16により推定される。併せて、その任意の地点に
おけるバッテリM3の実際の容量が、実バッテリ容量検
出手段M17により検出される。そして、バッテリ容量
推定手段M16により推定された前記任意の地点のバッ
テリ容量と、実バッテリ容量検出手段M17により検出
された前記バッテリの実際の容量とがバッテリ容量比較
手段M18により比較される。また、バッテリ容量比較
手段M18により、任意の地点のバッテリ容量がバッテ
リM3の実際の容量よりも大きいと判断された場合に
は、アイドル回転数フィードバック制御手段M19によ
り、内燃機関M1のアイドリング時の回転数が増大させ
られ、任意の地点のバッテリ容量が前記バッテリM3の
実際の容量よりも小さいと判断された場合には、アイド
リング時の回転数が低下させられる。
間の任意の地点における、アイドル回転数が、そのとき
どきの実際のバッテリ容量に基づき、適正化されること
となる。従って、そのときどきのアイドル回転数が、高
すぎることがなくなることから、内燃機関M1に、余計
な燃料が供給されることがなくなるとともに、過度の充
電が抑制されうる。また、逆に、走行中の実際のバッテ
リ容量が小さい場合にはアイドリング時の回転数が増大
させられることから、実際のバッテリ容量の低下による
バッテリ上がりも抑制されることとなる。
充電制御装置をガソリンエンジン用のそれに具体化した
一実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
されたエンジン1及びバッテリ充電制御装置を示す概略
構成図である。同図に示すように、内燃機関としてのエ
ンジン1は吸気通路2を介してエアクリーナ3から外気
を取り込むようになっている。また、エンジン1はその
外気の取り込みと同時に、吸気ポート2aの近傍にて各
気筒毎に設けられたインジェクタ4から噴射される燃料
を取り込むようになっている。そして、取り込まれた燃
料と外気との混合気を各気筒毎に設けられた吸気バルブ
5を介して燃焼室1aへ導入し、同燃焼室1a内にて爆
発・燃焼させて駆動力を得る。また、爆発、燃焼後の排
気ガスは、燃焼室1aから排気バルブ6を介して各気筒
毎の排気マニホールドが集合する排気通路7へ導出さ
れ、外部へ排出されるようになっている。
ルペダルの操作に連動して開閉されるスロットルバルブ
8が設けられている。そして、このスロットルバルブ8
が開閉されることにより、吸気通路2への吸入空気量が
調節される。また、スロットルバルブ8の下流側には、
吸入空気の脈動を平滑化させるサージタンク9が設けら
れている。
バルブ8を迂回する、すなわち、スロットルバルブ8の
上流側と下流側との間を連通させるバイパス通路として
のバイパス吸気通路10が設けられている。そして、こ
のバイパス吸気通路10の途中には、同通路10を流れ
る空気流量を調節するリニアソレノイド式のアイドル・
スピード・コントロール・バルブ(ISCV)11が設
けられている。このISCV11は、基本的には、スロ
ットルバルブ8が閉じられてエンジン1がアイドル状態
のときに、アクチュエータを構成するソレノイド11a
がデューティ制御される。そのデューティ比が制御され
てISCV11が適宜に開閉(駆動)される。この開閉
によって、バイパス吸気通路10の空気流量(吸入空気
量)が調節される。そして、この吸入空気量の調整によ
ってアイドリング時のエンジン回転数(アイドル回転
数)が制御されるようになっている。
には、吸気温度THAを検出する吸気温センサ21が設
けられている。この吸気温度THAは、燃焼室1a内の
温度に相当しうるものである。また、スロットルバルブ
8の近傍には、その開度(スロットル開度)θを検出す
るスロットルセンサ22が設けられるとともに、スロッ
トルバルブ8が全閉となったときに「オン」してアイド
ル状態を検知するアイドルスイッチ23が設けられてい
る。さらに、サージタンク9には、同タンク9に連通し
て吸入空気圧力(吸気圧)PiMを検出する吸気圧セン
サ24が設けられている。
素濃度OXを検出する酸素センサ25が設けられてい
る。また、エンジン1には、その冷却水の温度(冷却水
温)THWを検出する水温センサ26が設けられてい
る。
ラグ12には、ディストリビュータ13にて分配される
点火信号が印加される。ディストリビュータ13はイグ
ナイタ14から出力される高電圧をエンジン1のクラン
ク角に同期して各点火プラグ12に分配するためのもの
であり、各点火プラグ12の点火タイミングはイグナイ
タ14からの高電圧出力タイミングにより決定される。
リビュータ13に内蔵された図示しないロータの回転か
ら、エンジン1の回転数(エンジン回転数)NEを検出
する回転数センサ27が設けられている。また、ディス
トリビュータ13には、同じくロータの回転に応じてエ
ンジン1のクランク角の変化を所定の割合で検出するク
ランク角センサ28が設けられている。
変速機15には、車速センサ29が設けられている。こ
の車速センサ29は、そのときどきの車両の速度(車
速)SPDを検出するとともに、その値を示す信号を出
力できるようになっている。
ニュートラルスタートスイッチ30が設けられている。
このニュートラルスタートスイッチ30は、現在のシフ
ト位置ShPがニュートラルレンジ[Nレンジ(Pレン
ジも含む)]にあることを検出する。すなわち、現在の
シフト位置ShPがNレンジにあるのかドライブレンジ
(Dレンジ)にあるのかを検出することができるように
なっている。
29並びにアイドルスイッチ23及びニュートラルスタ
ートスイッチ30等によって、エンジン1の運転状態等
が適宜検出され、これらにより運転状態検出手段が構成
されている。
充電発電機を構成するオルタネータ31が搭載され、エ
ンジン1に駆動連結されている。周知のとおり、オルタ
ネータ31は、図示しないロータコイル、ステータコイ
ル及び全波整流器等により構成され、エンジン1の回転
に伴って、ロータコイルが回転し、ステータコイルにて
交流発電電圧は生じるようになっている。そして、当該
オルタネータ31にて発生した電力は、エアコン、ヘッ
ドライト、ブロアモータ等の各種電気負荷(図示せず)
の方へと供給されるようになっている。
ている。このバッテリ32は、前記オルタネータ31及
び各種電気負荷に対し電気的に接続されている。そし
て、オルタネータ31にて発生する電力に余剰電力が生
じた場合には、バッテリ32に当該余剰電力が蓄えられ
るようになっている(充電)。一方、電気負荷からの要
求電力が、オルタネータ31から発生する電力よりも大
きい場合には、バッテリ32からの供給電力によってそ
の不足分が補われ(放電)、バッテリ32の電力容量
は、その放電によって徐々に低下してゆくようになって
いる。
動車用ナビゲーションシステムが搭載されている。本実
施の形態では、自動車用ナビゲーションシステムは、便
宜上、車両に搭載されるナビゲーションコントローラ5
1並びに、GPS(全地球的位置決めシステム)52及
びVICS(道路交通情報通信システム)53により構
成されている。GPS52は、数個打ち上げられている
軍事衛星(GPS衛星)から発信されている電波信号
(C/Aコード)を車載受信機で受信し、3次元空間上
での受信機の位置、つまり自車位置を算出するシステム
である。また、VICS53は、道路に沿った適当な地
点に電波信号を発信する「ビーコン」や「サインポス
ト」と称される地上施設を利用するシステムである。そ
して、ナビゲーションコントローラ51には、運転者等
からの入力信号がデータとして入力されるとともに、G
PS52やVICS53等からの各種の道路情報がデー
タとして入力されるようになっている。
SCV11用のソレノイド11a及びイグナイタ14は
電子制御装置(以下、単に「ECU」という)41に電
気的に接続され、このECU41の作動によってそれら
の駆動タイミングが制御される。このECU41によ
り、総合道路状況推定手段、総合電気負荷推定手段、総
合バッテリ容量推定手段、終了時バッテリ容量比較手
段、アイドル回転数制御手段、道路状況推定手段、電気
負荷推定手段、バッテリ容量推定手段、実バッテリ容量
検出手段、バッテリ容量比較手段及びアイドル回転数フ
ィードバック制御手段が構成されている。また、上記バ
ッテリ32は、電流センサ20を介してECU41に対
し接続されている。本実施の形態において、この電流セ
ンサ20によっても、実バッテリ容量検出手段が構成さ
れている。
に、前述した吸気温センサ21、スロットルセンサ2
2、アイドルスイッチ23、吸気圧センサ24、酸素セ
ンサ25、水温センサ26、回転数センサ27、クラン
ク角センサ28、車速センサ29及びニュートラルスタ
ートスイッチ30等がそれぞれ接続されている。従っ
て、ECU41はこれら各センサ20〜22,24〜2
9並びにアイドルスイッチ23及びニュートラルスター
トスイッチ30からの出力信号等に基づいて、インジェ
クタ4、ソレノイド11a(ISCV11)及びイグナ
イタ14等を好適に制御する。
ロック図に従って説明する。ECU41は中央処理装置
(CPU)、所定の制御プログラムやマップ等を予め記
憶した読出専用メモリ(ROM)、CPUの演算結果等
を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)、予
め記憶されたデータを保存するバックアップRAM等を
備えている。また、ECU41は、これら各部と外部入
力回路、外部出力回路等とをバスによって接続した論理
演算回路として構成されている。
0、吸気温センサ21、スロットルセンサ22、アイド
ルスイッチ23、吸気圧センサ24、酸素センサ25、
水温センサ26、回転数センサ27、クランク角センサ
28、車速センサ29及びニュートラルスタートスイッ
チ30等がそれぞれ接続されている。そして、CPUは
外部入力回路を介して各センサ20〜22,24〜29
並びにアイドルスイッチ23及びニュートラルスタート
スイッチ30からの出力信号を入力値として読み込む。
そして、CPUはこれら入力値に基いて、外部出力回路
に接続されたインジェクタ4、ソレノイド11a及びイ
グナイタ14等を好適に制御する。なお、この実施の形
態における各データやマップ等は、上記したRAM又は
バックアップRAMに保存されるようになっている。
ち、走行開始から走行終了に到るまでの間においては、
次に説明するような制御が実行される。そして、以下に
は、その制御を行うための処理について、図5,6のフ
ローチャート等に従って説明する。
までの間においてECU41により実行される「アイド
ル回転数制御ルーチン」を示すフローチャートであっ
て、所定時間毎の定時割込みで実行される。
テップ101において、ECU41は、前回走行終了時
のバッテリ容量をRAMより読み込む。また、ステップ
102においては、運転者等により入力された目的地等
に基づいて、ナビゲーションコントローラ51を介して
走行経路を割り出し、それを認識する。
M、VICS51等により、走行開始地点(現在位置)
から走行終了地点(目的地)までの道路状況(渋滞状
況、信号の情報、距離、平均車速、平均エンジン回転数
等)を認識する。
S52等より季節情報、時刻情報を読み込む。これらの
情報を入力することで、通常どのくらいの電気負荷[エ
アコン、ブロアモータ等の作動の有無、或いは、オルタ
ネータ31の回転の程度(渋滞状況等により左右され
る)]がかかるのかをある程度推定することができるか
らである。
らの情報、すなわち、季節情報、時刻情報に基づき、使
用される電気負荷を推定する。また、ステップ106に
おいては、上記ステップ103で認識した道路状況及び
ステップ105で推定した電気負荷に基づき、現在RA
Mに記憶されている目標アイドル回転数TIDLを考慮
した上で、現在位置から目的地までのバッテリ容量を推
定する。従って、このステップで推定されるバッテリ容
量には、上述した季節情報、時刻情報等が加味される
(電気負荷に応じた補正がかけられる)こととなる。但
し、このバッテリ容量は、図8に示すように、走行中
(現在位置から目的地までの任意の地点における)のバ
ッテリ容量をも含む、総合的なマップとして推定され
る。
ップに基づいて認識された目的地(走行終了地点)にお
ける推定バッテリ容量が、100%(満充電状態)とな
るか否かを判断する。そして、目的地における推定バッ
テリ容量がちょうど100%となると判断した場合に
は、現在記憶されている目標アイドル回転数TIDLが
大きすぎることもなく小さすぎることもないものとし
て、ステップ201へ移行する。従って、かかる場合に
は、少なくとも走行開始直後において、現在記憶されて
いる目標アイドル回転数TIDLに基づいて、ソレノイ
ド11a(ISCV11)が制御されることとなる。
容量が100%とはならないと判断した場合には、ステ
ップ108において、目的地における推定バッテリ容量
が100%を超えるか否かを判断する。そして、100
%を超える場合には、現在記憶されている目標アイドル
回転数TIDLでは、充電性能に未だ余裕があるものと
判断して、ステップ109へ移行する。ステップ109
においては、現在記憶されている目標アイドル回転数T
IDLから、予め定められた所定回転数αを減算した値
を新たな目標アイドル回転数TIDLとして設定する。
従って、かかる場合には、アイドル回転数が低下させら
れ、バッテリ32の充電量がある程度低下させられるこ
ととなる。
100%を超えない場合には、現在記憶されている目標
アイドル回転数TIDLでは、バッテリ容量が満充電に
到達せず、充電量を上げてやる必要があるものとして、
ステップ110へ移行する。ステップ110において
は、現在記憶されている目標アイドル回転数TIDLに
対し、予め定められた所定回転数αを加算した値を新た
な目標アイドル回転数TIDLとして設定する。従っ
て、かかる場合には、アイドル回転数の増大により、バ
ッテリ32の充電量がある程度増大させられることとな
る。
定バッテリ容量が100%となるまで、ステップ108
からステップ109(又はステップ110)の処理を繰
り返す。
ける推定バッテリ容量がちょうど100%となると判断
した場合には、上述のとおりステップ201へ移行する
(図6参照)。ステップ201においては、実際に走行
が開始されたか否かを判断する。そして、走行が未だ開
始されていない場合には、その後の処理を一旦終了す
る。これに対し、実際に走行が開始された場合には、ス
テップ202において、実際のバッテリ容量(実バッテ
リ容量)のモニタを実施し、そのときどきの実バッテリ
容量を認識する。すなわち、前記電流センサ20からの
検出結果に基づき、現在のバッテリ容量を把握するので
ある。例えば、1分間に1A放電した場合には、1/6
0Ahの容量が減少したこととなるため、走行当初にお
いて、満充電状態(例えば27Ah或いは36Ah)で
あれば、走行開始1分後の実バッテリ容量は、満充電状
態から1/60Ahを減算した値となる。
1は、前述した推定バッテリ容量が、実バッテリ容量よ
りも大きいか否かを判断する。そして、推定バッテリ容
量が実バッテリ容量よりも大きい場合には、実バッテリ
容量を上げてやって、走行終了時におけるバッテリ容量
を満充電状態にしてやる必要があるものと判断して、ス
テップ204へ移行する。ステップ204においては、
現在記憶されている目標アイドル回転数TIDLに対
し、予め定められた所定回転数βを加算した値を新たな
目標アイドル回転数TIDLとして設定する。従って、
かかる場合には、実際の走行中においてアイドル回転数
が増大することとなり、バッテリ32の充電量がある程
度増大させられることとなる。
テリ容量が実バッテリ容量よりも小さい場合には、実際
の充電量に幾分余裕があり、実バッテリ容量を下げてや
って、走行終了時におけるバッテリ容量をちょうど満充
電状態とする必要があるものとして、ステップ205へ
移行する。ステップ205においては、現在記憶されて
いる目標アイドル回転数TIDLから、予め定められた
所定回転数βを減算した値を新たな目標アイドル回転数
TIDLとして設定する。従って、かかる場合には、実
際の走行中においてアイドル回転数が低下することとな
り、バッテリ32の充電量がある程度低下させられるこ
ととなる。
1は、走行が終了したか否かを判断する。そして、未だ
走行が終了していない場合には、ステップ202に戻
り、走行が終了するまで上記ステップ202〜ステップ
205の処理を繰り返す(フィードバック制御)。ま
た、走行が終了した場合には、ステップ207へ移行
し、次回以降の走行に活用するべく、そのときのバッテ
リ容量を前回走行量時のバッテリ容量として記憶すると
ともに、その他の各種データ(走行経路、渋滞状況、信
号の情報、距離、平均車速、平均エンジン回転数、季節
情報、時刻情報等)を記憶し、その後の処理を一旦終了
する。
て説明する。 (イ)まず、本実施の形態では、道路状況等の情報及び
電気負荷の情報に基づき、車両走行開始から終了までの
バッテリ32の容量を推定し、その推定バッテリ容量が
満充電よりも大きいか否かを比較することとした。そし
て、車両走行終了時のバッテリ容量が満充電よりも大き
いと判断された場合には、アイドル回転数を低下させる
ようにした。このため、現在位置より目的地までの走行
に際してのアイドル回転数が、高すぎることがなくな
る。従って、エンジン1に対し、余計な燃料が供給され
ることがなくなり、燃料の消費を最小限にとどめること
ができることから、燃費の向上を図ることができる。
アイドル回転数(エンジン回転数NE)の低下に伴い、
オルタネータ31の発電量が低下することから、過度の
充電が抑制されることとなる。従って、バッテリ32に
対して過大な負荷がかかるのを確実に抑制することがで
き、ひいては、バッテリ32の延命化を図ることができ
る。
両走行終了時のバッテリ容量が満充電よりも小さいと判
断された場合には、アイドル回転数を増大させるように
した。このため、バッテリ容量の低下によるバッテリ上
がりも確実に抑制することができる。
始位置から目的地までの間の任意の地点までの道路状況
の情報及び電気負荷の情報に基づき、その任意の地点に
おけるバッテリ32の容量を推定し、その推定バッテリ
容量と、実際に検出された実バッテリ容量とを比較する
こととした。そして、図8に示すように、推定バッテリ
容量が実バッテリ容量よりも大きいと判断された場合に
は、フィードバック制御により、アイドル回転数を増大
させるようにした。また、逆に推定バッテリ容量が実バ
ッテリ容量よりも小さいと判断された場合には、アイド
ル回転数を低下させるようにした。このため、走行開始
位置から目的地までの間の任意の地点における、アイド
ル回転数が、そのときどきの実際のバッテリ容量に基づ
き、適正化されることとなる。従って、そのときどきの
アイドル回転数が、高すぎることがなくなることから、
上記と同様、燃費の向上、バッテリ32の負荷抑制を図
ることができる。また、実際のバッテリ容量の低下によ
るバッテリ上がりも防止することができる。
的地における推定バッテリ容量の推定に際し、季節情報
や時間情報を考慮(電気負荷の推定に考慮)することと
した。そのため、当該推定バッテリ容量に、季節や時間
帯等の要因(予想される電気負荷の増大要因、予想され
る渋滞によるオルタネータ31の回転低下、電力低下要
因)が加味されることとなる。その結果、推定の精度を
より高めることができ、制御性の向上を図ることができ
る。
るものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の
一部を適宜に変更して次のように実施することもでき
る。 (1)上記実施の形態では、走行開始後においても、バ
ッテリ容量の適正化を図るべく、フィードバック制御を
行うようにしたが(ステップ201〜207)、当該処
理を省略することとしてもよい。また、逆に、走行開始
以降の制御のみを実施することとしてもよい。
て、上記実施の形態に記載した以外の要因を加味するこ
ととしてもよい。 (3)上記実施の形態では、ステップ109,110,
204,205において、目標アイドル回転数TIDL
の更新設定に際し、一定値α(又はβ)を加算又は減算
するようにしたが、加算値又は減算値を差異に応じて可
変としてもよい。
を設ける構成としたが、アイドルアップに際しては、必
ずしもISCV11の開度を増大させる構成のみが有効
なわけではなく、例えば、電子制御式のスロットルバル
ブを用いた場合には、ISCV11を省略し、代わりに
当該スロットルバルブの開度を増減させるようにしても
よい。
の充電制御装置によれば、バッテリ上がりを確実に防止
でき、かつ、燃費の向上及びバッテリの過充電による負
荷増大防止をも図ることができるという優れた効果を奏
する。
図である。
図である。
を示す概略構成図である。
ルーチン」を示すフローチャートである。
の関係を示すグラフである。
例を示すタイミングチャートである。
ドコントロールバルブ(ISCV)、30…実バッテリ
容量検出手段を構成する電流センサ、31…充電発電機
としてのオルタネータ、32…バッテリ、41…総合道
路状況推定手段、総合電気負荷推定手段、総合バッテリ
容量推定手段、終了時バッテリ容量比較手段、アイドル
回転数制御手段、道路状況推定手段、電気負荷推定手
段、バッテリ容量推定手段、実バッテリ容量検出手段、
バッテリ容量比較手段及びアイドル回転数フィードバッ
ク制御手段を構成する電子制御装置(ECU)。
Claims (2)
- 【請求項1】 内燃機関に連結されて回転する充電発
電機と、 前記充電発電機に接続されたバッテリと、道路交通情報通信システムより道路状況にかかる情報を
取得し、その取得した情報を用いて 現在位置より目的地
までの道路状況を推定する総合道路状況推定手段と、季節情報及び時刻情報を読み込み、その読み込んだ情報
に基づいて 現在位置より目的地までの電気負荷を推定す
る総合電気負荷推定手段と、 前記総合道路状況推定手段にて推定された情報及び前記
総合電気負荷推定手段にて推定された情報に基づき車両
走行開始から終了までの前記バッテリの容量を推定する
総合バッテリ容量推定手段と、 前記総合バッテリ容量推定手段により推定された車両走
行終了時のバッテリ容量が、満充電よりも大きいか否か
を判断する終了時バッテリ容量比較手段と、 前記終了時バッテリ容量比較手段により、車両走行終了
時のバッテリ容量が満充電よりも大きいと判断された場
合には、前記内燃機関のアイドリング時の回転数を低下
させ、前記終了時バッテリ容量比較手段により、車両走
行終了時のバッテリ容量が満充電よりも小さいと判断さ
れた場合には、前記内燃機関のアイドリング時の回転数
を増大させるアイドル回転数制御手段とを備えたことを
特徴とするバッテリの充電制御装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のバッテリの充電制御装
置に加えて、さらに、 走行開始位置から目的地までの間の任意の地点までの道
路状況を推定する道路状況推定手段と、 走行開始位置から目的地までの間の任意の地点までの電
気負荷を推定する電気負荷推定手段と、 前記道路状況推定手段にて推定された前記走行開始位置
から任意の地点までの情報及び前記電気負荷推定手段に
て推定された前記走行開始位置から任意の地点までの情
報に基づき、前記任意の地点における前記バッテリの容
量を推定するバッテリ容量推定手段と、 前記任意の地点における前記バッテリの実際の容量を検
出する実バッテリ容量検出手段と、 前記バッテリ容量推定手段により推定された前記任意の
地点のバッテリ容量と、前記実バッテリ容量検出手段に
より検出された前記バッテリの実際の容量とを比較する
バッテリ容量比較手段と、 前記バッテリ容量比較手段により、前記任意の地点のバ
ッテリ容量が前記バッテリの実際の容量よりも大きいと
判断された場合には、前記内燃機関のアイドリング時の
回転数を増大させ、前記バッテリ容量比較手段により、
前記任意の地点のバッテリ容量が前記バッテリの実際の
容量よりも小さいと判断された場合には、前記内燃機関
のアイドリング時の回転数を低下させるアイドル回転数
フィードバック制御手段とを設けたことを特徴とするバ
ッテリの充電制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18922196A JP3371697B2 (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | バッテリの充電制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18922196A JP3371697B2 (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | バッテリの充電制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1042485A JPH1042485A (ja) | 1998-02-13 |
JP3371697B2 true JP3371697B2 (ja) | 2003-01-27 |
Family
ID=16237605
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18922196A Expired - Fee Related JP3371697B2 (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | バッテリの充電制御装置 |
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JP3876817B2 (ja) * | 2002-10-25 | 2007-02-07 | 株式会社デンソー | 車両用電源制御装置 |
JP2005348576A (ja) * | 2004-06-07 | 2005-12-15 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | バッテリ管理装置及び管理方法 |
JP4862456B2 (ja) * | 2006-03-31 | 2012-01-25 | マツダ株式会社 | エンジンの始動装置 |
-
1996
- 1996-07-18 JP JP18922196A patent/JP3371697B2/ja not_active Expired - Fee Related
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