JP3371220B2 - 面状光源装置 - Google Patents

面状光源装置

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JP3371220B2
JP3371220B2 JP26223095A JP26223095A JP3371220B2 JP 3371220 B2 JP3371220 B2 JP 3371220B2 JP 26223095 A JP26223095 A JP 26223095A JP 26223095 A JP26223095 A JP 26223095A JP 3371220 B2 JP3371220 B2 JP 3371220B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、看板や各種表示装
置等の背面照明に用いる薄型の面状光源装置に関するも
のであり、特に液晶表示装置の背面照明手段として使用
される面状光源装置における反射装置である。 【0002】 【従来の技術】従来よりこの種の薄型面状光源を実現す
る手段として、サイドライト方式(導光板方式)が知ら
れている。これは例えば図11に示すように、アクリル
樹脂等の透光性の高い材料による略断面矩形状の透明樹
脂基板31を用い、裏面32には白色または乳白色イン
クをたとえば公開特許公報昭63−62105号に示さ
れるように一端側から他端側に行くにつれてその密度が
変化するように印刷された散乱パターン33が施されて
いる。この散乱パターン33は、通常スクリーン印刷方
式により施される。さらに散乱パターン33の後方に
は、反射板34が配置されている。また、透明樹脂基板
31の表面35(観察側)の上には拡散板36が配置さ
れている。 【0003】一方透明樹脂基板31の少なくとも一面以
上の端面37には、1本または複数本の棒状の光源であ
る冷陰極または熱陰極の蛍光管38が透明樹脂基板31
の端面37とほぼ当接するように置かれており、蛍光管
38の端面37と当接する以外の周面は銀等を蒸着した
反射フィルム39で覆われている。この反射フィルム3
9の両端は透明樹脂基板31の表裏それぞれに接着され
ている。蛍光管38が置かれている以外の少なくとも一
面以上の端面には、反射テープ等の反射材40が付加さ
れている。 【0004】図12に基づいて、このような面状光源装
置内における光線の挙動について説明する。図12で省
略される右側部分は、図11により説明した構成と同一
である。蛍光管38からの発光光線は、反射フィルム3
9により反射され、透明樹脂基板31の端面37に到達
した光線は、透明樹脂基板31の内部に侵入する。この
光線のうち、透明樹脂基板31の裏面32に印刷されて
いる散乱パターン33に当たった光線41だけが散乱さ
れ、そのまま反射して透明樹脂基板31の表面35に達
する光線42及び散乱パターン33の裏面に抜けて反射
板34に当たって反射し、透明樹脂基板31の表面35
に向かう光線43の2つは、符号44で示すように、拡
散板36を透過して画面上に放射される。 【0005】透明樹脂基板31の裏面32の散乱パター
ン33に当たらなかった光線45及び透明樹脂基板31
の表面35に当たった光線46は、散乱パターン33に
到達するまでそのまま透明樹脂基板31内部で全反射を
繰り返して進む。出射光が全画面上で均一な発光強度と
なるように散乱パターン33に密度分布を与えているこ
とにより、比較的高輝度でしかも均一な面状光源が実現
可能となっている。 【0006】ところで、円筒状の蛍光管38を一定間隙
を置いて覆う反射面としての反射フィルム39は通常の
形態としては、図13に示すような断面形状アーチ状を
呈するものが一般的である。透明樹脂基板31の端面3
7とは対向する側に位置する反射面の内周面部分は、断
面形状で蛍光管38の中心Qと一致する中心Pを有する
円弧面からなる半円筒形湾曲面47と、該半円筒形湾曲
面47の円周内面に続く上下内面は、互いに平行で透明
樹脂基板31の上下面に延長する等長の平面48とで構
成されている。 【0007】図14は反射フィルム39’の別の形態の
従来例の部分断面図である。図13の従来例と相違する
ところは、中心Pを有する円弧が中心角180°程度の
湾曲面であること、及び平面50がこの湾曲面49に接
線状態で続くため、透明樹脂基板31の端面37に対し
て拡径した状態で接続されていることである。その他は
略同一となる。 【0008】上記の構成例のようにサイドライト方式の
面状光源装置の発光源には一般的にその良好な発光効率
から円筒状の蛍光管38を使用する。図15に示すよう
に、この蛍光管38の構造は一般的に、両端に電極51
が取りつけられ、気密に保たれた円筒状のガラス管52
の内面に蛍光体53が塗布され蛍光体塗布面54を形成
している。ガラス管52内は、中の空気を排出した後、
通常0.2〜0.7kPaのアルゴンなどの希ガスと少
量の水銀を混入し、気密に保たれる。ガラス管52内に
混入した水銀の一部は、管内の空間で気化しており、同
じくガラス管52内に混入した希ガスとの混合気体とな
っている。 【0009】両電極51間で放電を開始すると、ガラス
管52内の放電空間で電気エネルギーが主波長254n
mと185nmの紫外線に変換される。この紫外線の放
射により、ガラス管52の内面の蛍光体53が励起し、
蛍光体53により可視光に変換され放出される。 【0010】また、一般的に蛍光管は、グロー放電領域
を利用した冷陰極管とアーク放電領域を利用した熱陰極
管の2つに大別される。図15は、アーク放電領域を利
用した熱陰極の蛍光管38の構成例であるが、冷陰極管
の場合も、電極形状が若干異なる以外は基本的な構成は
熱陰極管と同様であり、本発明に係わる薄型面状光源の
発光源として、従来から双方共に利用されている。 【0011】次に、先に詳述した蛍光管38から発光し
た光線が端面37に到達するまでの挙動を観察する。図
16〜図19は上述した図13に示す従来例の反射フィ
ルム39内における、蛍光管38内面の蛍光体53によ
り可視光に変換された後、端面37に到達するまでの光
線の挙動を模式的に表す断面図である。可視光は、蛍光
体53の塗布されている蛍光体塗布面54全域で発生す
るが、図16〜図19は、説明を単純化するため、その
中の4点を選択して描いたものである。 【0012】図16は、透明樹脂基板31の端面37に
最も近い発光点55で発生した可視光線の光路図であ
る。発光点55から、蛍光管38の外方に向けて放射状
に広がる光線のうち、反射フィルム39に当たった光線
は鏡面的に反射する。発光点55から直接または反射を
繰り返して、透明樹脂基板31の端面37に到達した光
線は、先に説明したように、透明樹脂基板1内に進入し
て画面の輝度を向上させるので、面状光源としての有効
光となる。一方、反射フィルム39に当たり、蛍光管3
8内の蛍光体塗布面54に向かって反射した光線は、そ
の大部分が吸収され損失となる。発光点55の位置で発
生した光線は、そのほとんどが端面37に向けて発光す
るので、図16の光路図が示すように、略全てが透明樹
脂基板31の端面37に到達し、透明樹脂基板31内に
進入する有効光線となる。 【0013】図17は、図16の発光点55から反時計
回りに60°回転した、発光点56で発生した可視光線
の光路図である。発光点56から蛍光管38の外方に向
けて放射状に広がる光線の半分以上は、発光点56から
直接、または反射フィルム39に当たり反射を繰り返し
て透明樹脂基板31の端面37に到達し、有効な光線と
なるが、残りは反射により蛍光体塗布面54に向かい、
その大部分が吸収され損失となる。 【0014】図18は、図16の発光点55から反時計
回りに120°回転した、発光点57で発生した可視光
線の光路図である。発光点57から蛍光管38の外方に
向けて、光線は放射状に広がるが、透明樹脂基板31の
端面37に到達する有効光線は3分の1以下となる。大
部分の光線は、反射により蛍光体塗布面54に向かい、
吸収され損失となる。 【0015】図19は、図16の発光点55の反対側に
位置する発光点58で発生した可視光線の光路図であ
る。図示されるように、この場合、発光点58から蛍光
管38の外方に広がる光線は、端面37とは反対方向に
発光され、反射フィルム39で鏡面的に反射するが、そ
の全てが蛍光体塗布面54に向かうので吸収され損失と
なり、透明樹脂基板31の端面37に到達する有効光線
は全く無い。 【0016】図20〜図23は同様に、先に上述した図
14に示す従来例の反射フィルム39’内における、蛍
光管38内面の蛍光体53により可視光に変換された
後、端面37に到達するまでの光線の挙動を、先の図1
3の4つの発光点(55、56、57、58)と対応さ
せた4つの発光点(55’、56’、57’、58’)
における光線の挙動を模式的に表す断面図である。反射
面である反射フィルム39’の形状の違いから、蛍光管
38から発した光線の反射の光路に多少差異はあるもの
の、図示するように、図16〜図19に基づいて詳述し
た光線の挙動とほぼ同一の結果となる。 【0017】 【発明が解決しようとする課題】以上詳述したように蛍
光管38から発した光線の多くが透明樹脂基板31の端
面37に到達できず損失となっており、面状光源装置全
体の効率低下の大きな原因となっている。これを改良す
る方法として、例えば公開特許公報平6−174935
号、公開特許公報平7−128665号等が提案されて
いる。その概略を図24に示すが、面状光源装置の構成
としては上述の従来例と略同様のであるが、蛍光管38
からの発光光線を反射し、端面37へと導く反射面59
の形状に特徴がある。反射面59は、上下に対称な円弧
状の反射材で蛍光管38を覆うものであり、このような
形状にすることによって、端面37へ到達する有効光量
を増加させることを意図したものである。しかしなが
ら、この反射面59の形状は複雑であり、その製作は困
難で手間がかかる割りには、著しい特性向上を得ること
はできず、満足するものではなかった。 【0018】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、円筒状の光源と光反射面との位置関係を変える
ことにより、蛍光管38から発した光線の有効光線量、
すなわち透明樹脂基板31の端面37に到達する光量を
増加させることができ、これにより、面状光源装置全体
としての光量効率向上をはかり、しかも単純な構成でそ
の製作が簡単で手間のかからない面状光源装置における
反射装置を提供することを目的としている。 【0019】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、透明樹脂板と、該透明樹脂板の少なくと
も一つ以上の側端面に近接して配置される、ガラス管の
内面に蛍光体が塗布された円筒状の蛍光管からなる光源
と、該円筒状の光源を覆う反射面内周が略半円筒形湾曲
面及び該半円筒形湾曲面に続く平行した一対の平面とか
ら構成されるいわゆるサイドライト方式の面状光源装置
において、前記半円筒形湾曲面の中心線が、同一平面上
において前記円筒状の光源の中心線よりも、前記透明樹
脂板の側端面に近い位置に配置されていることを特徴と
する面状光源装置である。 【0020】 【発明の実施の形態】以下に本発明を添付図面に基づい
て詳細に説明する。図1において、1は透光性の高い材
料で形成される断面略矩形状の透明樹脂基板であり、該
透明樹脂基板1の端面7に近接して、円筒状の光源であ
る冷陰極または熱陰極の蛍光管8を置き、該蛍光管8の
周面を覆うように反射面9が形成される。その反射面9
の形状は、透明樹脂基板1の厚さに略等しい間隔をおい
て平行に延びる等長の一対の平面11と、該平面11か
ら滑らかに続く断面円弧状である半円筒形湾曲面12と
からなる。半円筒形湾曲面12の直径が前記透明樹脂基
板1の厚さと略等しい。 【0021】半円筒形湾曲面12の平面11と接する側
面側の中心Pは、同一平面上において蛍光管8の中心Q
よりも透明樹脂基板1の端面7に近い位置に置かれてい
る。換言すれば、中心P、中心Qは、半円筒形湾曲面1
2の半円弧状の円周角Rを二等分する二等分線S上にそ
れぞれ位置している。このとき蛍光管8の透明樹脂基板
1の端面7から最も遠い部分は、半円筒形湾曲面12に
対し間隔を置いて配置される。 【0022】透明樹脂基板1の上面は画面側であり、画
面全体を覆うように拡散板6が設けられている。一方透
明樹脂基板1の下面には、密度を変化させた光散乱パタ
ーン(図示せず)を施し、その後方に反射板4を配置し
た。図1の右側に続く面状光源装置の構成は、図示省略
してあるが従来の技術で述べたものと同様である。 【0023】図2〜図5は、図1に示す本発明の実施の
形態における反射面9の形状において、蛍光管8内面に
塗布された蛍光体13により可視光に変換された後、透
明樹脂基板1の端面7に到達するまでの光線の挙動を模
式的に表している。(透明樹脂基板1内に進入後の光線
の挙動は従来例で示したものに等しい。) 可視光は、蛍光管8の蛍光体13の塗布されている蛍光
体塗布面14全域で発生するが、図2〜図5は説明を単
純化するため、その中の4点を選択して描いたものであ
る。これは、従来例である2つの型の反射面について述
べたものと対応する図16〜図19及び図20〜図23
のそれぞれ4個の発光点との対比で作図している。 【0024】図2は、透明樹脂基板1の端面7に最も近
い発光点15で発生した可視光線の光路図である。発光
点15から放射状に広がる光線のうち反射面9に当たっ
た光線は大部分が鏡面的に反射する。反射点15から直
接、または反射を繰り返して透明樹脂基板1の端面7に
到達した光線は、透明樹脂基板1内に進入し、画面の輝
度の向上を図るので、面状光源としての有効光となる。
一方、反射により、蛍光管8の内周の蛍光体塗布面14
に戻った光線は、その大部分が吸収され損失となる。発
光点15で発生した光線は、図2で示すように、発光す
る光が端面7に直接向かうので、そのほとんどが透明樹
脂基板1の端面7に到達し、有効な光線となる。 【0025】図3は、図2の発光点15から反時計回り
に60°回転した発光点16で発生した可視光線の光路
図である。発光点16から蛍光管8の外方にむけて放射
状に広がる光線の半分以上は、発光点16から直接、ま
たは反射を繰り返して透明樹脂基板1の端面7に到達
し、有効な光線となるが、残りの光線は、反射により蛍
光体塗布面14に戻り、その大部分が吸収損失となる。
以上の発光点15、発光点16における光線軌跡は、図
16、図17に基づいて従来の技術の項で説明したこの
2点に対応する発光点55、発光点56と同一である。 【0026】図4は、図2の発光点15から反時計回り
に120°回転した発光点17で発生した可視光線の光
路図である。発光点17から蛍光管8の外方にむけて放
射状に広がる光線の多くは反射面9により反射するが、
蛍光管8から発光する光線は、反射面9を構成する半円
筒形湾曲面12に向かっているので、透明樹脂基板1の
端面7に到達する有効光線は、略半数弱となる。残りの
半数以上が蛍光体塗布面16に向かって反射され、吸収
され損失となる。しかしながら、従来例の対応する点5
9と比較すると、効率の向上が認められる。 【0027】また、図5は、図2の発光点15の反対側
の発光点18から、蛍光管8の外方に放射状に広がる光
線の光路図である。発光点18からの発光光線は、反射
面9に当たって鏡面的に反射するが、端面7から最も離
れて位置し、かつ端面7とは逆の方向に発光するので、
多くが蛍光体塗布面14に向かって反射されるので、透
明樹脂基板1の端面7に到達する有効光線は、発光点1
8から発光した光線のうちの3分の1程度となる。従来
例での対応する発光点58(図19参照)と比較する
と、従来の技術の項で述べたように、従来例では全ての
光線が蛍光体塗布面54に吸収され損失となっていたの
で、大幅な効率の向上が認められる。 【0028】本発明に係る反射面9の形成方法として
は、図6に示すように、内周を所望の反射面形状とし
た、金属あるいは樹脂等で作成したホルダー19に、樹
脂フィルム上に銀、アルミニウム等の金属を蒸着した反
射フィルム20を接着してもよいし、図7に示すよう
に、前記ホルダー19の内周面に、直接金属薄膜21を
形成して、反射面9としてもよい。また、内面を平滑に
研磨したアルミニウム等の金属片を塑性変形させて所望
の反射面9を作製してもよいし、アルミニウム等の金属
ブロックの内周に所望の反射面形状となるように加工を
施し、表面を研磨して反射面9としてもよい。更に反射
面9としては金属面に限定されるものではなく、チタン
ホワイト等の白色顔料により形成してもよい。 【0029】 【実施例】本発明の実施例として、部分断面図を図8に
示す。図示されていない部分の面状光源装置の構成は、
従来の技術の項で詳述したものと同様である。全表面を
平滑に研磨した透明アクリル樹脂製の断面略矩形状の平
板である透明樹脂基板1(210mm×150mm×板
厚4mm)の下面に、長辺側の一辺から対辺に向かって
ドットの径が増大するパターンで白色インクによるスク
リーン印刷を実施した(図示せず)。さらに該透明樹脂
基板1の下方には、反射板4として、発泡ポリエステル
製のフィルムを配置し、上方には、ポリエステルフィル
ム上に散乱ビーズをコートした拡散板6を配置した。光
散乱パターンの径の小さなドットを施された長辺側であ
る透明樹脂基板1の側面を端面7とし、該端面7に蛍光
管8を当接させ、端面7を除く他の三側面には、ポリエ
ステルフィルム上に銀を蒸着した反射材(図示せず)を
接着した。更に詳しくは、外周直径2.6mm、内周直
径1.6mmで長さ220mmの冷陰極蛍光管8を使用
し、該蛍光管8は、透明樹脂基板1の端面7との間隔を
1mm置いて配置した。 【0030】ポリアセタール樹脂により、ホルダー22
を作製し、該ホルダー22の凹部にポリエステルフィル
ム上に銀を蒸着した反射フィルム23を接着し反射面2
4とした。蛍光管8の背面に位置する反射面24構成部
分である半円筒形湾曲面25は、直径が4mm断面半円
弧状である。反射面24は、半円筒形湾曲面25と該半
円筒形湾曲面25の両端に続く透明樹脂基板1の上下面
を略延長する平面26とにより構成される。この時、半
円筒形湾曲面25の側面側の中心Pは、蛍光管8の中心
Qよりも端面7に0.5mm近い、つまり図8におい
て、蛍光管8の中心Qより半円筒湾曲面25の中心Pが
右側に0.5mmずれる位置となるように設定してい
る。このホルダー22を、透明樹脂基板1の端面7に取
りつけ、面状光源装置を構成した。 【0031】本発明の実施例の反射面24を備える面状
光源装置の比較例として、図9に示す面状光源装置を作
製した。この場合も同様に、図示されていない部分の構
成は、従来の技術の項で詳述したものと同様である。実
施例の面状光源装置との相違点は、蛍光管8の位置であ
る。詳述すると、半円筒形湾曲面25の側面側の中心P
と、蛍光管8の中心Qが重なり合う従来技術と同様の略
同一位置とした。他の構成及び構成材料は、すべて実施
例の面状光源装置と同様である。 【0032】本発明の実施例と、比較例として作製した
2個の面状光源装置について、輝度の測定を行った。測
定方法は、面状光源装置の画面を均等に35点に分割
し、各点において、輝度計(トプコン社製BM−7、視
野1°)を使用し、面状光源装置から1mの距離を置い
て測定した。また、両者の場合も同条件で測定を行い、
冷陰極蛍光管8は、管電流5mArms、点灯周波数6
0KHzの正弦波で点灯している。次に示す表1は、本
発明に係る反射装置を使用した面状光源装置の実施例の
輝度の測定結果であり、表2に示すのが、比較例として
作製された面状光源装置の測定結果である。 【0033】 【表1】 【表2】 【0034】表1、表2の各点における輝度の平均値を
求めると、表1の実施例では、934cd/m2 、表2
の比較例では、847cd/m2 であり、およそ10%
程度の明らかな効率の向上が得られた。 【0035】また、蛍光管8の中心Qに対して、半円筒
形湾曲面25の側面側の中心Pを変化させ、図10に示
すように、光線の結合効率を計算で求めた。この時の面
状光源装置の基本構成及び構成材料は、実施例で示した
ものと同一であり、相違点は、蛍光管8の中心Qに対し
て、半円筒形湾曲面25の側面側の中心Pを変化させて
いる点だけである。 【0036】図10において、横軸の半円筒形湾曲面中
心位置(mm)とは、蛍光管8の中心Qから、半円筒形
湾曲面25の中心Pが、どれだけずれているかを示した
ものである。ここで、横軸の+方向は、反射面24の半
円筒形湾曲面25の側面側の中心Pが蛍光管8の中心Q
に対して、透明樹脂基板1の端面7の位置する方向に動
いた場合であり、−方向は、その反対方向、つまり半円
筒形湾曲面25の中心Pが蛍光管8の中心Qに対して、
半円筒形湾曲面25の位置する方向に動いた場合であ
る。 【0037】前述した図8の実施例は、図10の横軸+
0.5mmの位置であり、図9の比較例が、図10の横
軸0mmの位置となる。縦軸は、結合効率(%)である
が、これは、最低の結合効率を100%として、相対値
で表示している。 【0038】図10のグラフより、半円筒形湾曲面26
の中心Pが蛍光管8の中心Qとが一致する付近、すなわ
ち図9示す位置関係の時、結合効率は低くなり、半円筒
形湾曲面25の中心Pが蛍光管8の中心Qに対して端面
7の位置する方向におよそ0.6mmずれる付近が、最
も結合効率が高くなる。図8における本実施例は、結合
効率が最も高くなる付近であり、前掲の表1、表2を比
較すると明らかなように、結合効率は10%近く上昇し
ており、図10の計算結果を示すグラフとほぼ一致す
る。 【0039】 【発明の効果】以上詳述した様に、本発明により、従来
の装置の構成になんら付加することもなく、蛍光管と、
反射面との位置を変化することによって、明らかに有効
光線が増加し、光量効率の向上が得られる。したがっ
て、別の構成部材を生産する必要性がないので、生産す
る際の時間、コスト等もなんら従来と変化することな
く、無駄になる発光光線の損失を減少でき、装置として
の効率が向上する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係わる反射面と蛍光管の位置関係を表
す部分断面図である。 【図2】本発明に係わる反射面内での発光点15からの
発光光線の光路図である。 【図3】本発明に係わる反射面内での発光点16からの
発光光線の光路図である。 【図4】本発明に係わる反射面内での発光点17からの
発光光線の光路図である。 【図5】本発明に係わる反射面内での発光点18からの
発光光線の光路図である。 【図6】本発明に係わる反射面の形成方法を説明する断
面図である。 【図7】本発明に係わる反射面の別の形成方法を説明す
る断面図である。 【図8】本発明の実施例における面状光源装置の構造を
示す部分断面図である。 【図9】比較例としての面状光源装置の構造を示す部分
断面図である。 【図10】反射面と蛍光管の位置を変化させた時の輝度
の関係を示すグラフである。 【図11】従来の面状光源装置の構造を示す断面図であ
る。 【図12】従来の面状光源装置における透明樹脂基板内
での光の挙動を模式的に示す光路図である。 【図13】従来の面状光源装置の反射面の形状を示す部
分断面図である。 【図14】従来の面状光源装置の反射面の別の形状を示
す部分断面図である。 【図15】蛍光管の構造を示す断面図である。 【図16】図13の反射面における発光点55から発光
した光線の挙動を示す光路図である。 【図17】図13の反射面における発光点56から発光
した光線の挙動を示す光路図である。 【図18】図13の反射面における発光点57から発光
した光線の挙動を示す光路図である。 【図19】図13の反射面における発光点58から発光
した光線の挙動を示す光路図である。 【図20】図14の反射面における発光点55’から発
光した光線の挙動を示す光路図である。 【図21】図14の反射面における発光点56’から発
光した光線の挙動を示す光路図である。 【図22】図14の反射面における発光点57’から発
光した光線の挙動を示す光路図である。 【図23】図14の反射面における発光点58’から発
光した光線の挙動を示す光路図である。 【図24】効率向上のため改良された反射面を備える従
来の面状光源装置の構造を示す断面図である。 【符号の説明】 1 透明樹脂基板 7 端面 8 蛍光管 9 反射面 12 半円筒形湾曲面 P 中心 Q 中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−230004(JP,A) 特開 平6−202107(JP,A) 実開 昭57−167480(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21V 8/00 601 G02B 6/00 331 G02F 1/13357

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 透明樹脂板と、該透明樹脂板の少なくと
    も一つ以上の側端面に近接して配置される、ガラス管の
    内面に蛍光体が塗布された円筒状の蛍光管からなる光源
    と、該円筒状の光源を覆う反射面内周が略半円筒形湾曲
    面及び該半円筒形湾曲面に続く平行した一対の平面とか
    ら構成されるいわゆるサイドライト方式の面状光源装置
    において、 前記半円筒形湾曲面の中心線が、同一平面上において前
    記円筒状の光源の中心線よりも、前記透明樹脂板の側端
    面に近い位置に配置されていることを特徴とする面状光
    源装置。
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