JP3370376B2 - 駆動ベルト用の横部材 - Google Patents

駆動ベルト用の横部材

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JP3370376B2
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マリア スミーツ ポール
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フアン ドールネズ トランスミツシイ ベスローテン フェンノートシャップ
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    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
  • Pulleys (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、主面を互いに当接させ
て１つ以上の支持体上に変位可能に嵌合される種類の駆
動ベルト用の横部材（transverse element）であって、
該横部材には上記支持体に対する１つ以上の支持面が設
けられており、また上記支持面には上記横部材の主面に
対して少なくとも横方向に断面形状が付されている、上
記駆動ベルト用の横部材に関する。
【０００２】
【従来の技術】駆動ベルト用のそのような横部材は英国
特許第２，０１３，１１６号に記載されている。このベ
ルトは特に駆動ベルトが変速装置のプーリ間の変速手段
として使用される無段変速装置に使用される。このよう
な公知の横部材の１つの欠点は、それがプーリ間にクラ
ンプされる時に僅かに傾き、これがスリップを生じさ
せ、従って変速装置の効率が低下し、摩耗が増大するこ
とである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の欠点を克服し、プーリ間にクランプされた時に一層安
定して位置決めされ、傾く傾向がより少ない横部材を提
供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明による横部材は、
主面を互いに当接させて１つ以上の支持体上に変位可能
に嵌合される種類の駆動ベルト用の横部材であって、該
横部材には前記支持体に対する１つ以上の支持面が設け
られており、また前記支持面には前記横部材の主面に対
して少なくとも横方向に断面形状が付されている、前記
駆動ベルト用の横部材において、前記支持体によって前
記横部材に加えられる合力は、該横部材がプーリ内にお
いて、前記主面によって画定される前記支持面の中心か
ら該横部材の主作動方向における前方に作用するような
断面形状を該支持面が有しており、もって円錐形側面に
おける前進力（Fv）と前記横部材の傾斜区域における後
向き力（Fb）とにより前記横部材に加えられる後向き傾
斜モーメントを打ち消すように構成したことを特徴とす
る。
【０００５】この結果として、横部材がプーリ間にクラ
ンプされた時に横部材に対する力の分布が改良されて、
この横部材は一層安定して位置決めされた状態を保ち、
傾く傾向はより少ない。プーリにおける横部材のスリッ
プは減少され、変速装置の効率は増大する。さらに横部
材およびプーリの摩耗が減少する。このような手段は駆
動ベルトの両作動方向に対して任意に実行することがで
きる。
【０００６】本発明の一層明確な実施例によれば、支持
面には横部材の主作動方向における合力が中心の前方に
作用するように断面形状が付されている。実際上、無断
変速装置はそれに組込まれた駆動ベルトとともに前進方
向に一層頻繁に作動され、逆方向に作動されることは少
ない。この点については、自動車のような車両における
無段変速装置の使用が挙げられる。
【０００７】横部材の主作動方向における合力を支持面
の中心の前方に作用させることによって、駆動ベルトの
主作動方向に対する横部材の一層安定した位置決めが得
られる。
【０００８】本発明の他の実施例によれば、上記断面形
状は湾曲面のもの、凸面のもの、凹面のもの、傾斜面の
ものまたは段付き面のものとすることができる。本発明
のさらに特別な実施例によれば、支持面の頂部は主面に
よって画定される支持面の中心の外側、とりわけ、支持
面と横部材の主面との境界に備えられる。この頂部はさ
らに平らにされることができる。このような断面形状お
よび偏心した頂部は機械加工の点で容易に適用でき、他
の必要な作業と屡組合されて、認められる程の費用をさ
らに増加させることなく本発明による改良された横部材
を製造することができる。
【０００９】
【実施例】本発明は添付図を参照してさらに説明され
る。
【００１０】図１に示される無段変速装置は２つのプー
リ１，２を含み、これらのプーリ上に駆動ベルト３が張
掛けられている。この場合、駆動ベルトは２つの支持体
４を含み、これらの支持体上に横部材５が変位可能に嵌
合されている。ついでながら、本発明の範囲内におい
て、１つまたは２つよりも多い支持体を有する駆動ベル
トも問題なく使用できる。
【００１１】横部材５の主面８ａ，８ｂ（図２の
（Ａ）、（Ｂ））は互いに当接している。主面８ａは傾
斜区域７にて駆動ベルト３の半径方向内側の平面６にお
いて傾斜面にされている。横部材には支持体４を受入れ
るための２つの凹部９が設けられている。これらの凹部
９は支持体４に対する支持面１０によって部分的に画定
されている。この場合、支持面には主面８ａ，８ｂ間で
凸面状に断面形状が付されていて（図２の（Ｂ）参
照）、凸面状に断面形状が付された支持面１０の頂部は
主面８ａ，８ｂ間の中心にある。横部材にはプーリ間に
クランプするための２つの円錐形側面１１がさらに設け
られている。
【００１２】横部材５は、とりわけ駆動プーリ１内にお
ける円錐形側面１１にて前進力（Ｆｖ）を受ける。この
場合、横部材５は支持体４上で変位するから、後向きの
反力（Ｆｂ）が支持面に生じる。横部材５，５’はプー
リ内に配置されると、特に傾斜区域７において互いに当
接する。円錐形側面に対する前向きの力（Ｆｖ）および
支持面に対する後向きの力（Ｆｂ）は横部材５に対する
モーメントを生じさせ、このモーメントの中心（Ｃ）は
主面間の中心にてほぼ傾斜区域７にある。このモーメン
トの結果として横部材５は僅かに後方に傾いてプーリ間
でスリップし、効率の損失および摩耗を生じる。
【００１３】本発明による横部材においては、支持体４
によって支持面１０に対して駆動ベルトの半径方向に加
えられる力（Ｆｒ）が中心（Ｃ）を通って作用するので
はなく支持面の中心の外側に作用するようにすることに
より前記モーメントを消し得ることが認められた。この
ことは図３の（Ａ）に示されており、凸面状の支持面１
０の頂部１２が僅かに前進方向にずらされている。従っ
て、凹部内に受入れられる支持体４によって支持面に加
えられる合力（Ｆｒ）は、力（Ｆｖ、Ｆｂ）によって加
えられるモーメントと反対の方向に作用する。これによ
って横部材５の傾きが阻止され、スリップまたは過大な
摩耗は生じない。ところで、この効果は力（Ｆｒ）が加
えられる点および（または）頂部の中心外れをおおよそ
１mmの十分の一程度ずらせることによってもはや達成で
きる。ついでに言うと、力（Ｆｖ、Ｆｒ、Ｆｂ）につい
て言及される場合、これはそれぞれ円錐形側面または支
持体の支持面に対して拡散するように作用するプーリに
よる力の合力のことを指している。
【００１４】図３の（Ｂ）による実施例においては、頂
部１３も僅かに前方に動かされ、平らにもされている。
【００１５】図３の（Ｃ）は頂部１４が主面８ａとの境
界に備えられている実施例を示している。
【００１６】図４による実施例においては、支持面１０
には少なくとも部分的に傾斜するように断面形状が付さ
れている。図４の（Ａ）においては、傾斜面１８が実質
的に平らな頂面１５に達している。
【００１７】図４の（Ｂ）においては、支持面１０には
全体的に傾斜するように断面形状が付されていて、頂部
１６が主面８ａとの境界にある。
【００１８】図４の（Ｃ）においては、平らな頂面１７
が２つの傾斜面１９，２０に達している。
【００１９】図５においては、支持面は段付き面として
設計されている。図５の（Ａ）においては支持面が２つ
の平面２１および２２から成っている一方、図５の
（Ｂ）においては２つの平面２３および２４が傾斜面２
５によって連結されている。
【００２０】最後に、図５の（Ｃ）は平面２６および凸
面２７を有する実施例を示している。
【００２１】本発明が図示の実施例に制限されるもので
はなく、種々の変更例が本発明の範囲内で考えられるこ
とは明らかである。従って、本発明による手段は駆動ベ
ルトを前進および後退の両方向に動かすために同時に適
用できる。しかし、大抵の場合主作動方向すなわち前進
向に対してのみこの手段を適用すれば充分である。ま
た、横部材はそれらの相互連結のための所謂スタッド／
凹部手段を有するように設計する必要は必ずしもない。
【図面の簡単な説明】
【図１】無段変速装置の概略的側面図。
【図２】（Ａ）は従来技術による横部材の前面図であ
り、（Ｂ）は部分的に示されている対応する横部材とと
もに従来技術による横部材を断面にて示す側面図。
【図３】（Ａ）は凸面状断面形状および偏心した頂部を
有する本発明による横部材を断面にて示す側面図であ
り、（Ｂ）は頂部が平らにされた（Ａ）による横部材を
示す側面図であり、（Ｃ）は頂部が主面との境界に備え
られている（Ａ）による横部材の側面図。
【図４】（Ａ）は部分的に傾斜された支持面および平ら
な頂部を有する横部材を断面にて示す側面図であり、
（Ｂ）は完全に傾斜された支持面を有する（Ａ）による
横部材の側面図であり、（Ｃ）は２つの傾斜面部分を支
持面内に有する（Ａ）による横部材を示す側面図。
【図５】（Ａ）は段付き断面形状を有する横部材を断面
にて示す側面図であり、（Ｂ）は傾斜した連結面部分を
有する（Ａ）による横部材の側面図であり、（Ｃ）は凸
面状の段部を有する（Ａ）による横部材の側面図。
【符号の説明】
１，２ プーリ ３ 駆動ベルト ４ 支持体 ５，５’ 横部材 ６ 平面 ７ 傾斜区域 ８ａ，８ｂ 主面 １０ 支持面 １１ 円錐形側面 １２，１３，１４，１６ 頂部 １５，１７ 頂面 １８，１９，２０ 傾斜面 ２１，２２，２３，２４ 平面 ２５ 傾斜面 ２６ 平面 ２７ 凸面 Ｃ 中心 Ｆｂ 反力 Ｆｒ 合力 Ｆｖ 前進力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16G 5/16 - 5/18 F16H 9/00 - 9/26

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 主面を互いに当接させて１つ以上の支持
    体上に変位可能に嵌合される種類の駆動ベルト用の横部
    材であって、該横部材には前記支持体に対する１つ以上
    の支持面が設けられており、また前記支持面には前記横
    部材の主面に対して少なくとも横方向に断面形状が付さ
    れている、前記駆動ベルト用の横部材において、 前記支持体によって前記横部材に加えられる合力は、該
    横部材がプーリ内において、前記主面によって画定され
    る前記支持面の中心から該横部材の主作動方向における
    前方に作用するような断面形状を該支持面が有してお
    り、もって円錐形側面における前進力（Fv）と前記横部
    材の傾斜区域における後向き力（Fb）とにより前記横部
    材に加えられる後向き傾斜モーメントを打ち消すように
    構成したことを特徴とする横部材。
  2. 【請求項２】 前記支持面が湾曲面であることを特徴と
    する請求項１に記載の横部材。
  3. 【請求項３】 前記支持面が少なくとも部分的に凸面で
    あることを特徴とする請求項２に記載の横部材。
  4. 【請求項４】 前記支持面が少なくとも傾斜部分を含ん
    でいることを特徴とする請求項１に記載の横部材。
  5. 【請求項５】 前記支持面が少なくとも部分的に段付き
    にされていることを特徴とする請求項１に記載の横部
    材。
  6. 【請求項６】 前記支持面の頂部が前記主面によって画
    定される前記支持面の中心の外側に付されていることを
    特徴とする請求項１から請求項５までのいずれか１項に
    記載の横部材。
  7. 【請求項７】 前記横部材の前記凸面状に湾曲した支持
    面の頂部が、前記支持面の中心から、該横部材の作動方
    向における前方に付されていることを特徴とする請求項
    ３または請求項６に記載の横部材。
  8. 【請求項８】 前記頂部が前記支持面と前記横部材の主
    面との境界に位置付けられていることを特徴とする請求
    項６または請求項７に記載の横部材。
  9. 【請求項９】 前記頂部が平らにされていることを特徴
    とする請求項６から請求項８までのいずれか１項に記載
    の横部材。
  10. 【請求項１０】 請求項１から請求項９までのいずれか
    １項に記載の１つ以上の横部材を備えている駆動ベル
    ト。
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