JP3369946B2 - 冷凍・冷蔵ショーケース - Google Patents
冷凍・冷蔵ショーケースInfo
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Description
ケースの床パネル等断面形状が複雑な断熱パネル両端の
エンドカマチ構造に関する。
トア等のセルフサービス方式の食品販売店では、冷凍食
品や冷蔵食品等の陳列に、前面や上面を開放した冷凍・
冷蔵オープンショーケースがよく用いられている。
用いた断熱パネルにより貯蔵室が形成され、この開口部
を冷気のエアカーテンで覆って貯蔵室内を冷却するよう
にしている。そして、このようなショーケースでは、図
4に示すように、断熱パネル21は通常硬質ウレタンフ
ォームや発泡スチロール(一般に、30倍〜50倍発泡
の成形品)が用いられるが、エンドカマチ22部分はエ
ンドフレーム(金属カバー)やベース部分をネジ等で取
り付ける都合から、ネジ止めが利くようにある程度堅い
素材を用いる必要がある。断熱性能だけを見ると、エン
ドカマチに発泡スチロールを使うことも考えられるが、
このままでは構造物品の固定ができず、内張・外張板金
素材を薄くする場合には雌ネジを切ったり裏打ち板の貼
り付けを行う必要があるなど、パネルの組立に時間がか
かり現実的ではない。
5のエンドカマチ23のように、一本の木材を複雑な形
状に加工して形成したり、図6のエンドカマチ24のよ
うに、合成樹脂材24a(合成樹脂を2〜2.5倍程度
の発泡させながら角材形状に押し出し成形したもの)と
木材24bとを組み合わせて形成したり、或いは塩化ビ
ニル樹脂やABS樹脂といった材料を用いて成形してい
た。
用いる場合には、水分を含むと断熱性能が落ちるため、
特に低温ケースでは水分を木材にしみ込ませないように
するために油紙を貼る等の対策を施す必要があった。し
かも木材の場合には、加工が複雑で面倒であるという問
題もあった。また、合成樹脂材だけでは複雑な加工が困
難であるため、これに木材を用いる上記方法もなされて
いるが、これも加工した合成樹脂材に材木を取り付ける
など手間のかかる方法であった。さらに、塩化ビニル樹
脂やABS樹脂といった材料を用いる場合には、成形型
が非常に高価になる(ケースの大きさにもよるが、通常
700万円から1200万円かかる)という不都合があ
った。
数倍程度の低倍率で発泡して成形したエンドカマチを用
いることにより、複雑な形状のエンドカマチも簡単で安
価に製造できるようにした冷凍・冷蔵ショーケースを提
供することを目的とする。
め、本発明においては、断熱パネルにより構成された本
体内に前面若しくは上面が開口した貯蔵室を形成し、該
貯蔵室の開口部を冷気のエアカーテンで覆って貯蔵室内
を冷却するショーケースにおいて、前記断熱パネルのエ
ンドカマチ部分に、成形発泡倍率が1.2倍以上5倍以
下であるポリスチレンから成る成形発泡品を用いたこと
を特徴とするものである。
低すぎるとネジ止め時の熱により材料が溶け冷えた際に
ネジにからみつき、ネジの着脱が利かなくなる。また、
発泡倍率が高すぎると空回りして、ネジ等の固定ができ
なくなる。そこで、このポリスチレンから成るエンドカ
マチの成形発泡倍率としては、1.2倍以上5倍以下が
適当であり、好ましくは1.7倍〜3倍、より好ましく
は2.0倍〜2.5倍がよい。このような適度な発泡倍
率とすることにより、エンドカマチの内面に複数の凸部
を設け、ここを木ネジやタッピンネジ、打ち込みナット
等の固定部分として、エンドフレームやベースエンドを
固定することができる。そして、この凸部以外の部分は
薄くできるため材料が少なくて済むと共に、この凹凸に
より接着面積が増すため、注入されたウレタン原液や発
泡スチロールとの接着度合いが良好となる。
パネル等断面形状が複雑な断熱パネル両端のエンドカマ
チを低倍率発泡成形のポリスチレンとしたので、木材よ
りも成形が楽で部品単価が安くなり、しかも成形金型の
コストも安くなる。また、このエンドカマチは、熱伝導
率も木材や発泡成形しない樹脂材料と比べて小さいため
に断熱効果が高い。しかも、エンドカマチ自体の厚さを
凸部の確保部分を除いて薄くできるので、少しでも断熱
効果の高い発泡ウレタンが端部近くまで流れ込むことが
でき、一層断熱効果の向上を図れる。成形形状も内面側
に凹凸部分を多くしたので、注入するウレタン原液や発
泡スチロールとの密着性も良好で剥離の心配もない。し
かも、木材と同様に、他の構造物とのネジ止めも可能で
ある。
本発明を平型オープンショーケースに適用した実施の形
態を説明する。図1は本発明を適用した平型オープンシ
ョーケースの断面側面図、図2は平型オープンショーケ
ースの分解斜視図、図3はエンドカマチの斜視図であ
る。この平型オープンショーケース1は、上部開放の箱
形に形成された貯蔵室2と、この貯蔵室2を適度の高さ
に保つベース部3とから構成され、貯蔵室2はその中央
に設けた仕切壁4により、2つの陳列部2a,2aに分
断されている。また、この貯蔵室2は、その外装部分が
一体発泡の断熱材料、例えば発泡ウレタン等の断熱パネ
ル5により形成されている。
a間には、所定空間を設けて、冷気の循環ダクトが形成
されており、貯蔵室2の床下循環ダクト内には、冷却器
と循環ファンが配設されている。この冷却器で冷却され
た空気は、床下及び仕切壁内の循環ダクトを通って、貯
蔵室2の中央に設けた仕切壁4上部の両サイドに開口し
た吹出口6,6から貯蔵室2の両サイドに向けて吹き出
され、陳列部2a,2aの商品を冷却し、両サイド上部
内側の吸込口7,7に吸い込まれて、再び循環ダクト内
に循環される構造となっている。なお、貯蔵室の両サイ
ドには、アクリルやガラス等からなる透明風防板8,8
が立設されている。
ス1において、貯蔵室2を構成する断熱パネル5は、上
下面等を金属板で囲い両側面をエンドカマチで囲んで内
部に略密封の空間を形成し、しかる後、この内部空間に
エンドカマチの注入孔10からウレタン原液等を注入し
て発泡させ断熱パネル5を構成する。このエンドカマチ
9はベース部3に固定されると共に、図2に詳細を示す
ように、循環ダクトを構成する両サイドカバーとなるエ
ンドフレーム11等をネジ12等で取り付けるようにし
ている。なお、最後にはウレタン原液の注入孔10が塞
がれ、エンドカマチに外張りが取り付けられる。
図3に示す如く形成されている。即ち、貯蔵室2の断熱
部分を構成する断熱パネル5の側断面形状に合わせて、
型枠を形成し、ここにポリスチレンを発泡させて流し込
み、所定の形にエンドカマチ9を形成する。この成形発
泡したエンドカマチ9の成形発砲倍率は、低すぎるとネ
ジ止め時の熱により材料が溶け冷えた際にネジ12にか
らみついてネジの着脱が利かなくなるし、逆に高すぎる
と空回りしてネジ等の固定ができなくなるので、1.2
倍以上5倍以下が適当であり、好ましくは1.7倍〜3
倍、より好ましくは2.0倍〜2.5倍がよい。本実施
の形態では、2.2倍としてある。そして、この低倍率
により、全体を従来品よりも薄く形成し、且つネジ止め
等を行う部分のみ内面側に凸部9aを形成する。このよ
うな適度な低発泡倍率とすることにより、エンドカマチ
9の内面に複数の凸部を設け、ここを木ネジやタッピン
ネジ12、打ち込みナット等の固定部分として、エンド
フレーム11やベースエンド(ベース部3)を固定する
ことができる。そして、この凸部以外の部分は薄くでき
るため材料が少なくて済むと共に、この凹凸により接着
面積が増すため、注入されたウレタン原液や発泡スチロ
ール等との接着度合いが良好となる。
率を示すと、表1のようになる。
ンドカマチに用いる低発泡ポリスチレン(2倍や3倍の
発泡成形品)は、木材や発泡成形しない樹脂材料と比べ
て小さく、断熱効果が高いことが分かる。しかも、発泡
品なので軽量で、所望の形状に簡単に成形でき、ショー
ケースの床パネル等断面形状が複雑な断熱パネル両端の
エンドカマチ素材として好適である。また、低発泡で強
度があるため、ネジ止めが可能である。それ故、ネジ止
め部分のみ厚くした凸部を形成し、他の部分は薄く成形
でき、その結果、少しでも断熱効果の高い発泡ウレタン
が端部に近接し(ウレタン原液が注入時に端部近くまで
流れ込んで発泡する)、一層断熱効果の向上を図ること
ができる。
することで、注入するウレタン原液や発泡スチロールと
の接触面積が増し、密着性も良好となり、剥離の心配も
ない。勿論、木材と同様に、他の構造物とのネジ止めも
可能である。なお、本発明の実施の形態では、上部開放
の平型ショーケースを例にとって説明したが、これに限
定されず、前面開口のショーケース等他のケースにも適
用できる。
ば、ショーケースの床パネル等断面形状が複雑な断熱パ
ネル両端のエンドカマチを低倍率発泡成形のポリスチレ
ンとしたので、木材よりも成形が楽で部品単価が安くな
り、しかも成形金型のコストも安くなる。
ポリスチレンを用いたので、熱伝導率も木材や発泡成形
しない樹脂材料と比べて小さいために断熱効果が高い。
しかも、エンドカマチ自体の厚さを凸部の確保部分を除
いて薄くできるので、少しでも断熱効果の高い発泡ウレ
タンが端部近くまで流れ込むことができ、一層断熱効果
の向上を図れる。
で、注入するウレタン原液や発泡スチロールとの密着性
も良好で剥離の心配もない。しかも、木材と同様に、他
の構造物とのネジ止めが可能である。
断面側面図である。
である。
る。
の斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 断熱パネルにより構成された本体内に前
面若しくは上面が開口した貯蔵室を形成し、該貯蔵室の
開口部を冷気のエアカーテンで覆って貯蔵室内を冷却す
るショーケースにおいて、前記断熱パネルのエンドカマ
チ部分に、成形発泡倍率が1.2倍以上5倍以下である
ポリスチレンから成る成形発泡品を用いたことを特徴と
する冷凍・冷蔵ショーケース。 - 【請求項2】 前記エンドカマチの内面に複数の凸部を
設けたことを特徴とする請求項1記載の 冷凍・冷蔵ショ
ーケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01781398A JP3369946B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 冷凍・冷蔵ショーケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP01781398A JP3369946B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 冷凍・冷蔵ショーケース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11196981A JPH11196981A (ja) | 1999-07-27 |
JP3369946B2 true JP3369946B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=11954188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP01781398A Expired - Fee Related JP3369946B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 冷凍・冷蔵ショーケース |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3369946B2 (ja) |
-
1998
- 1998-01-14 JP JP01781398A patent/JP3369946B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11196981A (ja) | 1999-07-27 |
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