JP3369562B2 - アルケニル芳香族ポリマーフォームおよび該フォームの製造法 - Google Patents
アルケニル芳香族ポリマーフォームおよび該フォームの製造法Info
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Description
た断熱性を有する双峰形のアルケニル芳香族ポリマーフ
ォーム構造物に関する。この発明は、さらに、二酸化炭
素、C1−C6アルコール、および水を含有する無ハロゲン
発泡剤を用いて調製したアルケニル芳香族ポリマーフォ
ーム構造物に関する。
び比較的小さな二次気泡の双峰形気泡サイズ分布を示す
構造物である。大部分の一般的フォーム構造物は単峰形
気泡サイズ分布のみを示す。単峰形分布は均一分布また
は一次気泡サイズ分布のみを有している。種々の双峰形
フォーム構造物がUS−A−4,455,272およびUS−A−4,5
59,367ならびにEP−A0353701(EPO出願第89114160.8
号)に開示されている。
水有機植物性物質を混合し、得られた固体混合物を溶融
し、該固体混合融成物中に揮発性発泡剤を包含させて発
泡可能な混合物とし、さらに該発泡可能な混合物をダイ
から押出してフォーム構造物を生成させることによる双
峰形フォーム構造物の製造法に関するものである。
び物理的発泡剤を導入し、さらに得られた混合物をダイ
から押出して、構造物を生成させることによる双峰性フ
ォーム構造物の製造法に関するものである。
収性鉱物粉末を混合し、得られた固体混合物を溶融し、
該固体混合融成物中に揮発性発泡剤を包含させて、発泡
可能な混合物とし、さらに該発泡可能な混合物をダイか
ら押出して、フォーム構造物を生成させることによる双
峰性フォーム構造物の製造法に関するものである。
造物に勝る利点を示す。この利点には強い靭性およびす
ぐれた断熱能力がある。さらに、双峰形構造物は、典型
的には、発泡剤の一成分として水を用いて製造される
が、単峰形構造物は、典型的には、水を使用しない。発
泡剤の一成分としての水の使用は、環境的理由から望ま
しいので、双峰形構造物の製造も同様に望ましい。
は望ましいと思われる。フォーム構造物の物理的性質に
悪影響を及ぼさないか、または該構造物の製造または処
理に悪影響を及ぼさないで、その断熱能力を高めること
はさらに望ましいと思われる。
ことである。双峰形フォーム構造物のすぐれた靭性およ
び断熱能力を示し、その上、すぐれた可撓性を示す双峰
形フォーム構造物を得ることは望ましいことであろう。
剤を低密度アルケニル芳香族ポリマーフォーム構造物に
付与することが望ましいと思われる。発泡剤の種類およ
び量を選ぶことによって、フォームの気泡サイズを調節
し得ることは、さらに望ましいことであろう。
リマーが50重量パーセントを上回る熱可塑性ポリマー組
成物のフォームを含む可撓性のアルケニル芳香族ポリマ
ーフォーム構造物がある。該フォームは、平均気泡サイ
ズが0.05ミリメートルから1.2ミリメートルに及ぶ比較
的大きな一次気泡および平均気泡サイズが一次気泡の平
均気泡サイズの5パーセントから50パーセントにわたる
比較的小さな二次気泡を有している。一次および二次気
泡はフォーム構造物の総気泡容積の少なくとも90パーセ
ントを形成する。一次および二次気泡は、該気泡総数の
1ないし30パーセントの数のピンホールを有している。
ピンホールの存在は、ピンホールを有しない対応するフ
ォーム構造物と比較して、該フォーム構造物の可撓性を
高める。
50重量パーセントを上回るアルケニル芳香族ポリマーを
含む熱可塑性ポリマー物質を加熱して、融解ポリマー物
質とし、b)融解ポリマー物質中に、高圧下で、発泡剤
の総重量に対して少なくとも3重量パーセントで、かつ
ポリマー物質100重量部当り少なくとも0.3重量部の量の
水を含む液状またはガス状の発泡剤を包含させて、発泡
可能なゲルとし、さらにc)発泡可能なゲルを減圧で膨
張させてフォーム構造物を生成させる工程を含む前記フ
ォーム構造物の製造法がある。発泡可能なゲルは、ダイ
から低圧帯域内に押出して、フォーム構造物を生成させ
るのが好ましい。
族ポリマーが50重量パーセントを上回る熱可塑性ポリマ
ー物質のフォームおよびb)カーボンブラックを含まな
い対応するフォームの熱伝導率よりも前記フォームの熱
伝導率を低下させるだけのカーボンブラックの量を含む
断熱性双峰形アルケニル芳香族ポリマーフォーム構造物
がある。該フォームは気孔サイズが0.05ミリメートルか
ら1.2ミリメートルにわたる比較的大きな一次気泡およ
び気泡サイズか、一次気泡の平均気泡サイズの5パーセ
ントから50パーセントにわたる比較的小さな二次気泡を
有する。一次および二次気泡はフォーム構造物中の総気
泡容積の少なくとも90パーセントを形成する。カーボン
ブラックの添加は、カーボンブラックを実質的に一次フ
ォーム気泡のみからなる通常の単峰形フォーム構造物に
加えるときに認められるよりも大きな驚くべき相乗的な
断熱能力の増大または熱伝導率の減少をもたらす。
なくとも0.1ミリメートルの複数の独立気泡を含む低密
度無ハロゲンの独立気泡フォーム製造法がある。「低密
度」という用語は、16kg/m3ないし80kg/m3のフォーム密
度を意味する。アルケニル芳香族熱可塑性物質を加熱し
て、ポリマー物質融成物とする。融成物中に、ポリマー
の総重量に対して、好ましくは3ないし10重量パーセン
トの無ハロゲン発泡剤混合物を包含、すなわち混合させ
て、発泡可能なゲルを生成させる。「無ハロゲンフォー
ム構造物」という用語は、無ハロゲンまたは無ハロゲン
化発泡剤でつくった低密度フォーム構造物を指す。発泡
剤は、全発泡剤混合物の総重量に対して、15ないし95重
量パーセントの二酸化炭素3ないし80重量パーセントの
C1−C6アルコール、および0.4ないし45重量パーセント
の水を含有するのが好ましい。発泡可能なゲルは減圧す
なわち低圧で膨張させて、フォームとする。気泡サイズ
は含水量を変えることによって調節し得ることが認めら
れた。
ましくは70重量パーセントを上回るアルケニル芳香族ポ
リマーを含む。アルケニル芳香族ポリマーという用語は
スチレン、メチルスチレン、エチルスチレン、ビニルベ
ンゼン、ジビニルベンゼン、クロロスチレン類、および
ブロモスチレン類のようなアルケニル基が1個以上の芳
香族化合物から誘導されるポリマーを包含する。少量
(すなわち、5重量パーセント)のC1−C4メタクリレー
ト類およびアクリレート類、C1-8オレフィン類、ならび
にC4-8ジエン類のような共重合可能な化合物を含有す
る。適当な化合物には、アクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、アクリロニトリル、無水マレイン酸、酢酸ビ
ニル、ブタジエン、ペンタジエン、ヘキサジエン、エチ
レン、プロピレン、ブチレン、ヘキセンおよびオクテン
がある。
ポリマーが、50重量パーセントを上回るアルケニル芳香
族モノマー単位を含みさえすれば、他の熱可塑性物質を
含有することができる。適当なプラスチック物質は、ア
ルケニル芳香族ポリマーと混合し、発泡させてフォーム
とすることができる任意のプラスチック物質から選ぶこ
とができる。適当なプラスチックにはポリオレフィン
類、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ゴム変性アルケニ
ル芳香族ポリマー、セルロース系ポリマー、ポリカーボ
ネート類、ポリアミド類、ポリエステル類、およびポリ
塩化ビニリデンがある。適当なポリオレフィン類にはポ
リエチレン、ポリプロピレンおよびポリブチレンがあ
る。好ましい構造物は、ポリスチレンフォームが経済的
であり、断熱性プラスチックフォームとして通常用いら
れているので、実質的に(すなわち、95パーセントを上
回り)、またもっとも好ましくはもっぱらポリスチレン
構造物である。
体または、もし存在すれば、他のポリマーとともに溶
融、混合してプラスチック融成物とし、該プラスチック
融成物中に発泡剤を包含させて、発泡可能なゲルとし、
さらに発泡可能なゲルをダイから押出して、フォーム構
造物を生成させることによって生成する。溶融および混
合中、ポリマーのガラス転移点以上の温度、好ましくは
融点以上の温度にポリマーを加熱する。ポリマーおよび
添加剤の溶融および混合は、押出機、ミキサー、または
ブレンダーのような業界で公知の手段によって行う。同
様に、水を含む発泡剤も、任意の前記同様の手段によっ
てプラスチック融成物中に包含すなわち混合する。発泡
剤は、得られたプラスチックゲルの実質的な膨張または
ゲル中の発泡剤の全般的な均一分散の低下を防止するの
に必要な程度の高圧で、プラスチック融成物と混合す
る。とくに断らなければ、発泡剤は、融成物中に、膨張
させるポリマー100部当り、1ないし30部の重量比で包
含させるのが適当であり、3ないし15部の重量比で包含
させるのが好ましい。発泡可能なゲルは、クーラーまた
は冷却帯域を通過させて、最適発泡温度まで、ゲル温度
を低下させるのが好ましい。ポリスチレンの場合には、
典型的な最適発泡温度は110℃から135℃にわたる。溶
融、混合および冷却は、単一押出機、縦列押出機、また
は別のミキサーまたはクーラーと直列の1個以上の押出
機で行うことができる。冷却したゲルは、次に、ダイか
ら減圧すなわち低圧帯域に移送して、フォーム構造物と
する。低圧帯域は、ダイから押出す前に発泡可能なゲル
が保持される圧力よりも低い圧力にある。低圧は過圧で
ある場合もあれば、減圧である場合もあるが、大気圧程
度が好ましい。
発泡剤には、無機薬剤、揮発性有機薬剤および分解し
て、ガスや他の副生物になる化学薬剤がある。適当なガ
ス状発泡剤には窒素、二酸化炭素、空気およびアルゴン
があるが、これに限るものではない。適当な揮発性有機
薬剤にはハロゲン化および非ハロゲン化脂肪族炭化水素
がある。適当な非ハロゲン化脂肪族炭化水素にはC1-9ア
ルケン類ならびにn−ブタン、イソブタン、n−ペンタ
ン、エタン、プロパン、イソペンタン、n−ヘキサン、
およびイソヘキサンのようなアルカン類がある。適当な
ハロゲン化脂肪族炭化水素には塩化メチル、塩化エチ
ル、ペルフルオロメタン、クロロトリフルオロメタン、
ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタ
ン、ジフルオロメタン、ペルフルオロエタン、1−クロ
ロ−1,1−ジフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン、
1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,1−トリフルオロ
エタン、ペンタフルオロエタン、クロロテトラフルオロ
エタン、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタ
ン、クロロペンタフルオロエタン、ジクロロテトラフル
オロエタン、トリクロロトリフルオロエタン、ペルフル
オロプロパン、クロロヘプタフルオロプロパン、ジクロ
ロプロパン、ジフルオロプロパン、ジクロロヘキサフル
オロプロパン、ペルフルオロブタン、クロロノナフルオ
ロブタン、およびペルフルオロシクロブタンがある。適
当な化学発泡剤には、アゾジカルボンアミド、アゾジイ
ソブチリロニトリル、ベンゼンスルホンヒドラジド、4,
4−オキシベンゼンスルホニルセミカルバジド、p−ト
ルエンスルホニルセミカルバジド、アゾジカルボン酸バ
リウム、N,N′−ジメチル−N,N′−ジニトロソテレフタ
ルアミド、およびトリヒドラジノトリアジンがある。
炭素またはアルゴンのような無機発泡剤との混合物を用
いるものである。もっとも好ましい発泡剤は水および二
酸化炭素を含む。とくに断らなければ、発泡剤は発泡剤
の総重量に対して、好ましくは3ないし80重量パーセン
ト、より好ましくは5ないし60重量パーセントの水を含
む。
剤、成核剤、安定剤、帯電防止剤、難燃剤、および掃酸
剤のような補助的添加剤を含有することができる。
いし80キログラムの密度を有するのが好ましい。
メートルから1.2ミリメートルにわたる比較的大きな一
次フォーム気泡および気泡サイズが一次気泡の平均気泡
サイズの5パーセントから50パーセントにわたる比較的
小さな二次フォーム気泡よりなる。気泡サイズは、典型
的に、業界で双峰形フォーム構造物の分析および特性決
定に用いられる光学顕微鏡検査法によって測定する。気
泡分布中の比較的大きな気泡を平均して、一次気泡の平
均気泡サイズを求め、気泡分布中の比較的小さな気泡を
平均して、二次気泡の平均気泡サイズを求める。二次気
泡は、一次気泡の気泡壁またはストラット(strut)内
に位置するか、または単独もしくは2個以上の群をなし
て一次気泡の外側かまたは一次気泡に隣接して位置する
ことができる。ストラットは3個以上の気泡壁の結合部
である。このフォーム構造物のフォームが、2種類の気
泡を全体に概ね不均等に分散させるように、二次気泡の
至るところに一次気泡をあまねく分散させるのが好まし
い。双峰形気泡分布を有するプラスチックフォームに指
示される補足的教示がUS−A−4,455,272およびUS−A
−4,559,367ならびにEP−A0353701に開示されている。
に「ピンホール」を具備して形成させることができる。
ピンホールは隣接する一次気泡間、隣接する二次気泡
間、または隣接する一次および二次気泡間の気泡壁内に
形成される顕微鏡的な孔である。ピンホールはフォーム
気泡の極く僅かな面積すなわち微小部分の間に存在する
ので、ピンホールは、ASTM D2856に規定されているよ
うに、フォームの独立気泡性に実質的に影響を及ぼすこ
とはない。ピンホールはフォームの一次および二次気泡
の総数の1ないし30パーセントの数で存在するのが好ま
しく、5ないし20パーセントの数で存在するのがさらに
好ましい。フォーム構造物はピンホールであってもなく
ても形成させることができる。
ールのない双峰形フォームよりもすぐれた可撓度を示
す。すぐれた可撓性は、脆くなく、処理しやすく、かつ
使用中破損することなく加工し、取扱えるフォーム構造
物をもたらす。すぐれた可撓性は、また、スタッコ用に
使用する際にすぐれた亀裂抵抗性を示す。
ーム構造物中の全気泡容積の少なくとも90パーセント、
好ましくは少なくとも95パーセントを形成する。一次気
泡より大きな気泡および二次気泡よりも小さな気泡は、
気泡サイズの所望の双峰形分布が構造物中に存在するこ
とを確実にもたらすために、とって代わった比較小部分
(10パーセント未満)の容積のみを形成しなければなら
ない。フォーム構造物中に存在するがフォーム気泡の本
質ではないボイドまたはキャビティは、フォーム構造物
中の全気泡容積の一部とはみなされない。
イズ分布は、現存する処理条件(たとえば、温度、圧
力、機械的撹拌等)において、発泡可能なゲルがポリマ
ー融成物中の水の溶解度を上回る水の量を含有するとき
に生じると思われる。発泡可能なゲルが発泡して、フォ
ーム構造物になると、過剰の水は、二次気泡の形となっ
て現われる。
はそれ以上の量の水を含む水性発泡剤系を使用すると、
典型的には、市販のアルケニル芳香族ポリマー、とくに
ポリスチレンからつくったフォーム構造物中に双峰形フ
ォーム分布をもたらす。
泡が少なくとも90パーセントが好ましい。該独立気泡の
フォームは断熱用にとくに有効である。
のに用いられる発泡剤は、発泡剤の総重量に対して少な
くとも3重量パーセントの水を含む。発泡剤中の水分率
は、また、この構造物中のアルケニル芳香族ポリマーお
よび非アルケニル芳香族ポリマーの重量に対し、100重
量部当り少なくとも0.3重量部を構成しなければならな
い。必要な水分率は、従来技術のように、プラスチック
またはポリマー融成物中に加えられる水搬送性または水
生成性固体によるのではなくて、押出機、ミキサー、ま
たはブレンダーに投入するような外部手段によって、プ
ラスチックまたはポリマー融成物中に直接、液状、また
はガス(蒸気も含む)状で包含させる発泡剤に適用され
る。液状またはガス状で外部からポリマー融成物に加え
られる発泡剤中の適当な水分率および発泡温度の適当な
選択を用いると、ピンホールを有し、所望の双峰形気泡
サイズ分布を有するフォーム構造物が得られる。この発
明は、ポリマー融成物中へ水搬送性または水生成性固体
の添加を除外するものではないが、該固体によって添加
される水はピンホールの生成に欠くことができないとは
思われず、したがって、該固体によって添加される水
は、液状またはガス状でポリマー融成物に加えられる発
泡剤中の適正水分率を計算する際には考慮されない。発
泡温度の適切な選択は、発泡可能なゲル中に、水の微細
で、均質な分散を確実にもたらす。
は、一定量のカーボンブラックの場合に認められる断熱
能力の増大または熱伝導率の低下が驚くほど大きいの
で、カーボンブラックを含有する単峰形フォーム構造物
よりも有利である。言いかえると、カーボンブラックを
有する双峰形フォーム構造物は、カーボンブラックを有
しない単峰形フォーム構造物と比べたカーボンブラック
を有する単峰形フォーム構造物よりも、断熱能力の増大
または熱伝導率の低下が、カーボンブラックを有しない
双峰形フォーム構造物に比べて勝ることがわかる。双峰
形フォーム構造物と単峰形フォーム構造物との、カーボ
ンブラックの添加による断熱能力の増大または熱伝導率
の低下のこの相違は、驚くべきことでもあり、また思い
がけないことでもある。さらに、双峰形フォーム構造物
は、カーボンブラックが一定量の対応する単峰形フォー
ム構造物よりも高いR値(断熱能力)または低い熱伝導
率を示す。対応するフォーム構造物は、ASTM D3576−7
7すなわち一次気泡サイズ範囲の光学顕微鏡検査による
平均気泡サイズが実質的に同等であり、かつフォーム密
度が実質的に同等のフォーム構造物である。カーボンブ
ラックを含有する双峰形フォーム構造物は、双峰形構造
物にピンホールがあろうとなかろうとカーボンブラック
を含有する単峰形フォーム構造物よりも有利である。
リマーまたは非アルケニル芳香族ポリマーの重量に対し
て、フォーム構造物の1.0ないし25重量パーセントを構
成するのが好ましく、2ないし10重量パーセントを構成
するのがさらに好ましい。カーボンブラックは、この構
造物のフォームマトリックス全体に均一に分散している
のが好ましい。カーボンブラックは、気泡壁全体に均一
に広がっているのがさらに好ましい。
は、驚くべきことに、発泡剤混合物中の水の量を調節す
ることによって効果的に制御できることが見出された。
水の量を増すと平均気泡サイズの大きなフォームを生じ
た。このように、フォームの気泡サイズは発泡剤混合物
中の水分量を変えることによって制御可能であった。
たは塩素やフッ素のようなハロゲン分を含まない発泡剤
を用いてつくったフォーム構造物である。非ハロゲン発
泡剤には、前記ハロゲン化脂肪族炭化水素を含まない発
泡剤がある。この発明のフォーム構造物は非ハロゲン化
発泡剤からつくったフォーム構造物に限定されないが、
用途によっては該発泡剤が好ましいかもしれない。
ゲンフォーム構造物のフォームの気泡サイズが小さい場
合、すなわち、1.2ミリメール(mm)未満の場合に得る
ことができる。
様の無ハロゲンフォーム構造物を、本明細書では「小気
泡フォーム」ともいう。気泡サイズが比較的大きな独立
気泡を有する別の態様のフォーム構造物を「大気泡フォ
ーム」ということができる。
サイズを意味する。有利なことに、この小気泡フォーム
構造物は、その中に少なくとも97ないし99.9パーセン
ト、好ましくは98.5ないし99.8パーセントのガス含有独
立気泡を有する。
が、好ましくは0.1ないし1.1mm、より好ましくは0.1な
いし0.9mmの気泡を有し、該ね均一の気泡構造を呈し、
また不連続性がない。好ましい態様では、小気泡フォー
ム構造物は、気泡サイズを本体の最小横断寸法を横切る
平均気泡直径で測る場合には(すなわち、ASTM法D2842
−69によるような場合には)、平均気泡サイズが実質的
に変動しない。好ましい態様は、さらに、横断面積が少
なくとも8in2(50cm2)、最小横断寸法が少なくとも0.2
5in(0.6cm)、および密度が1ないし5pcf(16ないし80
kg/m3)、好ましくは1.8ないし3.1pcf(29ないし50kg/m
3)である。
での気泡サイズを意味する。有利なことに、この大気泡
フォーム構造物はその中に、少なくとも97ないし99.9パ
ーセント、好ましくは98.5ないし99.8パーセントのガス
含有独立気泡を有する。
サイズが1.5ないし2.6mmであるのが好ましく、1.6ない
し2.4mmであるのがもっとも好ましい。好ましい態様で
は、大気泡フォーム構造物は、横断面積が少なくとも8i
n2(50cm2)、最小横断寸法が少なくとも0.25in(0.6c
m)、さらに密度が1ないし5pcf(16ないし80kg/m3)、
好ましくは1.6ないし2.0pcf(25.6ないし32kg/m3)であ
る。
を全発泡剤の、通常15ないし95重量パーセント、好まし
くは30ないし90重量パーセント、もっとも好ましくは40
ないし70重量パーセントの比率で使用する。低級アルコ
ールは、全発泡剤混合物の総重量の3ないし80重量パー
セントの量、好ましくは6ないし60重量パーセントの量
で使用する。水は全発泡剤混合物の総重量の0.4ないし2
0重量パーセント、好ましくは0.4ないし10重量パーセン
トの量、もっとも好ましくは0.4ないし3重量パーセン
トの量で使用する。
を、好ましくは15ないし50重量パーセント、より好まし
くは26ないし43重量パーセントの量で使用する。低級ア
ルコールは10ないし80重量パーセント、より好ましくは
22ないし53重量パーセントの量で使用する。水は10ない
し45重量パーセント、より好ましくは21ないし35重量パ
ーセントの量で使用する。重量はすべて発泡剤の総重量
に対するものである。
ールおよび水の混合物である。「低級アルコール」とい
う用語はC1−C6アルコール、好ましくはC1−C4アルコー
ルを意味する。低級アルコールはメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、プロパノール、ブタノール、ペ
ンタノール、ヘキサノール、およびそれらの異性体があ
る。エタノールが極めて好ましい。
の水の量は、無水アルコール(「ドライアルコール」)
に対するものである。アルコール分が99.9パーセント未
満のアルコール(「ウェットアルコール」)を用いる場
合には、該アルコール中に含まれる水の量を明示した比
較から差引き、必要ならば、必要量の水を充足させるた
めに、追加水分を補足する必要がある。
い製造法は押出法であるけれども、該構造物はビーズの
発泡によって成形でき、発泡の時点でビーズを成形し
て、種々の形状の構造物を形成させることができること
が理解される。成形された発泡可能なビーズからつくっ
た絶縁パネルは一般に粒状ボード(bead board)とい
う。
り、さらに構造物を表面に適用することによって表面を
断熱するのに用いることができる。該パネルは、たとえ
ば、屋根材、建築物および冷蔵庫のような一般的な断熱
用途に有用である。
よび包装用の複数のばらばらの発泡粒子に成形すること
ができる。
してはならない。とくに断らなければ、パーセント、部
または比率はすべて重量単位のものである。
物を、調製して、その断熱能力(「R」値)ならびに圧
縮および曲げモードにおける機械的応答について試験し
た。
200,000の汎用ポリスチレン樹脂ならびに加工および気
泡核生成を制御する他の添加剤を2−1/2インチ(6.4セ
ンチメートル)の押出機に供給して、発泡剤混合物と密
に混合して、発泡可能なゲルとする。発泡剤は、樹脂重
量に対し、100部当り4部(pph)の二酸化炭素および0.
5pphの水の混合物であった。ゲルを、発泡温度の127℃
に冷却し、ダイから押出して、ポリスチレンフォームを
生成させた。次表は測定したフォームの物理的性状およ
び機械的試験結果をまとめたものである。R値はASTM
C518−85により測定した。添加剤の濃度は、樹脂の重量
に対して、タルク0.05pph、ステアリン酸カルシウム0.0
5pph、酸化マグネシウム0.05pph、ポリエチレン0.1pp
h、および青色着色剤0.01pphであった。
い、曲げ試験はASTM C20391により行った。測定はイン
ストロン4204材料試験システムを用いて行った。
よび二次気泡の分布であった。ピンホールは一次気泡の
構成部分の気泡壁中に存在した。
われないすぐれた可撓度および靭性を示した。この向上
はフォーム構造物の気泡構造中のピンホールの存在によ
るものであった。
双峰形フォーム構造物を調製した。
サー、クーラーおよびダイを直列に具備する装置を用い
てフォーム構造物をつくった。サイズ排除クロマトグラ
フィーで測定した分子量が200,000のポリスチレン樹脂
を、10重量パーセントのカーボンブラック、0.05重量pp
hの酸化マグネシウム、0.05重量pphのステアリン酸カル
シウムおよび1.0重量pphのヘキサブロモシクロドデカン
とともに押出機に供給して、ポリマー融成物を得た。ミ
キサー内でポリマー融成物に、水1.5重量pphおよび二酸
化炭素4重量pphの混合物を加えて、発泡可能なゲルと
した。発泡可能なゲルを125℃に冷却して、ダイから押
出し、さらに実質的に平行な成形板の間で発泡させた。
ダイの圧力は1100psig(76MPa)であった。フォーム構
造物は、一次気泡のサイズが0.2ミリメートル(mm)で
密度が2.3pcf(36kg/m3)であった。フォームはストラ
ット(strut)および気泡壁に二次気泡を有する双峰形
気泡構造を示し、二次気泡は一次気泡サイズの1/5のサ
イズであった。さらに、フャーム構造物はフォーム気泡
の間およびフォーム内部にピンホールがあった。ピンホ
ールは気泡の1ないし30パーセントの数で存在した。エ
ージング180日におけるフォームのKファクターすなわ
ち熱伝導率は0.202Btu−in/゜F−ft2−hr(0.0291W/
(m.K))であった。
脂(密度=0.915〜0.93グラム/立方センチメートル;
メルトインデックス2.0〜2.5)100重量部当り、カーボ
ンブラック7重量パーセント、ステアリン酸カルシウム
0.05重量部、および直鎖状低密度ポリエチレン0.2重量
部を押出機内で混合して、ポリマー融成物を生成させ
た。100部につき0.5部の水および100部につき4部の二
酸化炭素の発泡剤混合物をポリマー融成物に加えて、発
泡可能なゲルとした。発泡可能なゲルを128℃に冷却
し、ダイから大気圧下の平行成形板の間で発泡させた。
ダイ圧力は1200psig(8.3MPa)であった。フォーム構造
物は平均一次気泡サイズが0.22mmの双峰形気泡分布を示
した。フォーム構造物は、気泡間に内部連結ピンホール
を有し、またストラットおよび気泡壁中に二次気圧があ
った。ピンホールは気泡の1ないし30パーセントの数で
存在した。フォーム構造物の密度は3.2pcf(51kg/m2)
であった(スキン層含む)。エージング3日後のKファ
クター(Btu−in/゜F−ft2−hr)は0.212(0.0306W/
(m.K))であったが、これはR/インチの4.7(32(m.
K)/W;R/cm=13(m.K)/W)に相当した。
ートル)の押出機を用い、この発明の方法によって小気
泡フォーム構造物を調製した。回転ミキサーの流出物は
3つの熱交換機に通した。熱交換機からの流出物は、順
次、複数のインターフェーシャルサーフェスジェネレー
タ(interfacial surface generator)またはスタティ
ックミキサーに通した。スタティックミキサーからの流
出物はスロットダイに通した。フォームはスロットダイ
から60kg/hr(130ポンド/時)の速度で流出させた。こ
の発明によって、発泡剤混合物中の水の量の異なる小気
泡フォームを調製した。各フォーム試料の組成およびそ
れぞれの発泡剤の比率を表Cに示す。小気泡フォームの
評価結果は下記表Dに示す。
いて、フォーム試料(比較例6〜9)を調製した。発泡
剤混合物のその他の成分は下記表Cに表示する。フォー
ムの評価結果は下記表Dに示す。
O2、エタノールおよび水の発泡剤混合物を用いて調製し
たこの発明の小気泡フォームは、すぐれたスキン品質お
よび表面外観を示す。さらに、いずれも、発泡剤混合物
中に同量の二酸化炭素を用いて調製した、実施例8の調
製フォームと比較例7の調製フォームとを比較すると、
発泡剤混合物中に水を加えることによって(実施例
8)、該フォームは、水を存在させずに調製したフォー
ム(比較例7)よりもすぐれたスキン品質を示すだけで
なく、また低密度を呈する。
備を用い、この発明により、発泡剤混合物中の水の量を
変えて大気泡アルケニル芳香族ポリマーフォーム構造物
を調製した。大気泡フォームはスロットダイから200ポ
ンド/時(91kg/h)の速度で流出させた。各フォーム試
料の組成およびそれぞれの発泡剤比率を表Eに示す。大
気泡フォームの評価結果は下記表Fに示す。
たは水成分を省いて、フォーム構造物(比較例12および
13)を調製した。
ームの評価結果は下記表Fに示す。
いて調製したフォーム(実施例12および13)の気泡サイ
ズを、発泡剤混合物からエタノールまたは水を省いた比
較例12および13で調製したフォームと比べて70%以上も
大きくできることがわかる。
具体的な細部にわたって示したけれども、製造法および
所望の物理的性状によっては、依然として、この明細書
に示す新規な教示および原理の範囲内に明らかに入る限
りにおいて、この発明は、種々の変更により修正可能で
あることが理解されよう。
Claims (28)
- 【請求項1】a)50重量パーセントを越えるアルケニル
芳香族ポリマーを含む熱可塑性ポリマー物質を加熱し
て、融解ポリマー物質を形成し; b)融解ポリマー物質中に、高圧下で水及び二酸化炭素
を含む発泡剤を包含させて、発泡可能なゲルを形成し; c)発泡可能なゲルを選択された発泡温度にまで冷却
し;さらに d)発泡可能なゲルを減圧で膨張させて、フォーム構造
物を生成させ、この場合下記諸要件、すなわち (i)発泡剤が液状またはガス状で包含され、そしてそ
の発泡剤は発泡剤総重量に対して少なくとも3重量パー
セントでかつポリマー物質100重量部当り少なくとも0.3
重量部の量の水を含むこと; (ii)発泡可能なゲルがフォーム構造物の熱伝導率を低
下させるだけのカーボンブラックの量を含有すること;
そして (iii)発泡剤がさらにC1-6アルコールを含有すること
の要件の少なくとも1つが当てはまる ことを含む独立気泡アルケニル芳香族ポリマーフォーム
構造物の製造法。 - 【請求項2】アルケニル芳香族ポリマーが50重量パーセ
ントを上回る熱可塑性ポリマー組成物のフォームを含
み、該フォームは平均気泡サイズが0.05ミリメートルか
ら1.2ミリメートルに及ぶ比較的大きな一次気泡および
気泡サイズが一次気泡の平均気泡サイズの5パーセント
から50パーセントにわたる比較的小さな二次気泡を有
し、一次および二次気泡がフォーム構造物の総気泡容積
の少なくとも90パーセントを構成し、かつ、(i)一次
および二次気泡の総数の1ないし30パーセントの数のピ
ンホールおよび(ii)カーボンブラックを含まない対応
するフォームの熱伝導率よりも該フォームの熱伝導率を
低下させるだけの量のカーボンブラックを含むことを特
徴とする独立気泡のアルケニル芳香族ポリマーフォーム
構造物。 - 【請求項3】平均気泡サイズが0.05ミリメートルから1.
2ミリメートルに及ぶ比較的大きな一次気泡および気泡
サイズが一次気泡の平均気泡サイズの5パーセントから
50パーセントにわたる比較的小さな二次気泡を有し、一
次および二次気泡がフォーム構造物の総容積の少なくと
も90パーセントを構成し、一次および二次気泡が一次お
よび二次気泡の総数の1ないし30パーセントの数のピン
ホールを有する独立気泡のアルケニル芳香族ポリマーフ
ォーム構造物の製造法において、該方法が a)50重量パーセントを上回るアルケニル芳香族ポリマ
ーを含む熱可塑性ポリマー物質を加熱して、融解ポリマ
ー物質を形成し; b)融解ポリマー物質中に、高圧下で水及び二酸化炭素
を含む発泡剤を包含させて、発泡可能なゲルを形成し; c)発泡可能なゲルを選択された発泡温度に冷却し;さ
らに d)発泡可能なゲルを減圧で発泡させて、フォーム構造
物を生成させる工程を含み、該方法は、発泡剤が液状ま
たはガス状で包含され、また発泡剤総重量に対して少な
くとも3重量パーセントで、かつポリマー物質100重量
部当り少なくとも0.3重量部の量の水を含むことを特徴
とする方法。 - 【請求項4】アルケニル芳香族ポリマーが50重量パーセ
ントを上回る熱可塑性ポリマー物質のフォームを含み、
このフォームは、気泡サイズが0.05ミリメートルから1.
2ミリメートルに及ぶ比較的大きい一次気泡および気泡
サイズが一次気泡の平均気泡サイズの5パーセントから
50パーセントにわたる比較的小さな二次気泡を有し、一
次および二次気泡はフォーム構造物中の総気泡容積の少
なくとも90パーセントを構成する断熱性で独立気泡のア
ルケニル芳香族ポリマーフォーム構造物において、該フ
ォーム構造物は、フォームがカーボンブラックを含まな
い対応するフォームの熱伝導率よりも、該フォームの熱
伝導率を低下させるだけのカーボンブラックの量を有す
ることを特徴とするフォーム構造物。 - 【請求項5】a)アルケニル芳香族ポリマー物質を加熱
して、ポリマー物質融解物とし; b)ポリマー物質融解物中に、高圧下で、無ハロゲン発
泡剤を包含させて、発泡可能なゲルとし;さらに c)発泡可能なゲルを低圧で膨張させて、フォーム構造
物を生成させる工程を含む平均気泡サイズが少なくとも
0.1ミリメートルの独立気泡のアルケニル芳香族ポリマ
ーフォームの製造法において、該方法は、発泡剤が二酸
化炭素、C1-6アルコール、および水を含有することを特
徴とする方法。 - 【請求項6】アルケニル芳香族ポリマーが5重量パーセ
ント未満の少なくとも1つの共重合可能なモノマーを含
有することを特徴とする請求項1,3および5の中のいず
れか1つの項の方法。 - 【請求項7】ポリマー物質が70重量パーセントを上回る
アルケニル芳香族ポリマーを含むことを特徴とする請求
項1,3,5および6の中のいずれか1つの項の方法。 - 【請求項8】ポリマー物質が95重量パーセントを上回る
アルケニル芳香族ポリマーを含むことを特徴とする請求
項7の方法。 - 【請求項9】ポリマー物質が完全にアルケニル芳香族ポ
リマーよりなることを特徴とする請求項8の方法。 - 【請求項10】アルケニル芳香族ポリマーがポリスチレ
ンであることを特徴とする請求項1,3および5ないし9
の中のいずれか1つの項の方法。 - 【請求項11】発泡剤が、ポリマー物質融解物中に、ポ
リマー融解物100部当り3ないし15部の重量比率で包含
されることを特徴とする請求項1,3および5ないし10の
中のいずれか1つの項の方法。 - 【請求項12】発泡剤が、発泡剤総重量に対して、5な
いし60重量パーセントの水を含むことを特徴とする請求
項1,3および5ないし11の中のいずれか1つの項の方
法。 - 【請求項13】二酸化炭素が、ポリマー融解物の0.5な
いし6重量パーセントの量で用いられることを特徴とす
る請求項5の方法。 - 【請求項14】発泡剤総重量に対して、二酸化炭素15な
いし95重量パーセント、C1-6アルコール3ないし80重量
パーセントおよび水0.4ないし45重量パーセントの無ハ
ロゲン発泡剤混合物の発泡剤がポリマー総重量に対して
3ないし10重量パーセントであることを特徴とする請求
項5の方法。 - 【請求項15】フォームの気泡サイズが0.1ないし0.9ミ
リメートルで、発泡剤混合物が、ポリマー総重量に対し
て、二酸化炭素40ないし70重量パーセント、C1-6アルコ
ール6ないし60重量パーセントおよび水0.4ないし3重
量パーセントであることを特徴とする請求項5または請
求項14の方法。 - 【請求項16】フォームの気泡サイズが1.2ミリメート
ルを上回って3.0ミリメートルまであり、発泡剤混合物
が、ポリマー総重量に対して、二酸化炭素15ないし50重
量パーセント、C1-6アルコール10ないし80重量パーセン
トおよび水10ないし45重量パーセントであることを特徴
とする請求項5または請求項14の方法。 - 【請求項17】C1-6アルコールがエタノールであること
を特徴とする請求項5および14ないし16の中のいずれか
1つの項の方法。 - 【請求項18】アルケニル芳香族ポリマーが5重量パー
セント未満の少なくとも1つの共重合可能なモノマーを
含有することを特徴とする請求項2または4のフォーム
構造物。 - 【請求項19】ポリマー物質が70重量パーセントを上回
るアルケニル芳香族ポリマーを含むことを特徴とする請
求項2,4および18の中のいずれか1つの項のフォーォム
構造物。 - 【請求項20】ポリマー物質が95重量パーセントを上回
るアルケニル芳香族ポリマーを含むことを特徴とする請
求項19のフォーム構造物。 - 【請求項21】ポリマー物質が完全にアルケニル芳香族
ポリマーよりなることを特徴とする請求項20のフォーム
構造物。 - 【請求項22】アルケニル芳香族ポリマーがポリスチレ
ンであることを特徴とする請求項2,4および18ないし21
の中のいずれか1つの項のフォーム構造物。 - 【請求項23】フォーム構造物が全体的に2種類の気泡
の概ね不均一の分散体を呈することを特徴とする請求項
2,4および18ないし22の中のいずれか1つの項のフォー
ム構造物。 - 【請求項24】一次および二次気泡が、一次および二次
気泡の総数の1ないし30パーセントの数のピンホールを
有することを特徴とする請求項2,4および18ないし23の
中のいずれか1つの項のフォーム構造物。 - 【請求項25】前記ピンホールが、一次および二次フォ
ーム気泡の総数の5ないし20パーセントの数で存在する
ことを特徴とする請求項24のフォーム構造物。 - 【請求項26】カーボンブラックが、ポリマー物質の重
量に対して、1.0ないし25重量パーセントの量で存在す
ることを特徴とする請求項2,4および18ないし25の中の
いずれか1つの項のフォーム構造物。 - 【請求項27】カーボンブラックが、ポリマー物質の重
量に対して、2ないし10重量パーセントを占めることを
特徴とする請求項26のフォーム構造物。 - 【請求項28】請求項1の方法によって製造され、カー
ボンブラックを含有しかつ双峰形気泡サイズ分布を有す
るフォーム構造物。
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