JP3369207B2 - 漢字入力装置 - Google Patents
漢字入力装置Info
- Publication number
- JP3369207B2 JP3369207B2 JP34819691A JP34819691A JP3369207B2 JP 3369207 B2 JP3369207 B2 JP 3369207B2 JP 34819691 A JP34819691 A JP 34819691A JP 34819691 A JP34819691 A JP 34819691A JP 3369207 B2 JP3369207 B2 JP 3369207B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- kanji
- input
- character
- dictionary
- displayed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Document Processing Apparatus (AREA)
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、漢字入力装置に関し、より詳細
には、日本語ワードプロセッサ等における漢字の入力に
関し、漢字の構成からの入力を可能とした漢字入力装置
に関する。
には、日本語ワードプロセッサ等における漢字の入力に
関し、漢字の構成からの入力を可能とした漢字入力装置
に関する。
【0002】
【従来技術】従来の部首変換装置は部首漢字変換テーブ
ルが設けられており、部首が入力されると前記変換テー
ブルを参照し、入力された部首を含む各種の漢字候補を
表示出力する。そして、該漢字候補の中から所望する候
補が選択されると、選択された候補を入力漢字として確
定するものである。しかしながら、このような部首変換
装置においては、部首の読みが入力されることを前提と
しているため、部首の読みが分らないと変換することは
できず、また候補が多数存在すると、その選択作業に時
間がかかり面倒なものとなっていた。
ルが設けられており、部首が入力されると前記変換テー
ブルを参照し、入力された部首を含む各種の漢字候補を
表示出力する。そして、該漢字候補の中から所望する候
補が選択されると、選択された候補を入力漢字として確
定するものである。しかしながら、このような部首変換
装置においては、部首の読みが入力されることを前提と
しているため、部首の読みが分らないと変換することは
できず、また候補が多数存在すると、その選択作業に時
間がかかり面倒なものとなっていた。
【0003】この点を解決するために、例えば、特開平
2−173861号公報に「部首変換装置」が提案され
ている。この公報のものは、読みの分らない漢字を構成
するそれぞれの部首と同一の部首を持つ他の漢字を所定
数指定するだけで所望する漢字を簡単に入力することが
できるようにしたものである。すなわち、通常の部首漢
字変換テーブルの他に漢字部首変換テーブルを設け、読
みの分からない漢字を構成するそれぞれの部首と同一の
部首をもつ他の漢字を所定数指定することにより、所望
する漢字を入力することができるようにしたものであ
る。しかしながら、ユーザは、入力したい漢字を構成す
るそれぞれの部首やつくりと同一の部首やつくりをもつ
他の漢字を所定数知っていなければならないという欠点
がある。
2−173861号公報に「部首変換装置」が提案され
ている。この公報のものは、読みの分らない漢字を構成
するそれぞれの部首と同一の部首を持つ他の漢字を所定
数指定するだけで所望する漢字を簡単に入力することが
できるようにしたものである。すなわち、通常の部首漢
字変換テーブルの他に漢字部首変換テーブルを設け、読
みの分からない漢字を構成するそれぞれの部首と同一の
部首をもつ他の漢字を所定数指定することにより、所望
する漢字を入力することができるようにしたものであ
る。しかしながら、ユーザは、入力したい漢字を構成す
るそれぞれの部首やつくりと同一の部首やつくりをもつ
他の漢字を所定数知っていなければならないという欠点
がある。
【0004】また、特開平2−289029号公報に提
案される「漢字入力方式」は、読みの難しい漢字の入力
を容易にするために、文字入力時においてその漢字の部
首名をつくりと名称によって入力するもので、例えば、
「痴」を入力する場合、「やまいだれ」の「や」と、
「知」の読みを組み合せて「やし」と入力するものであ
る。しかしながら、ユーザは、入力したい漢字のもつ部
首名を知っていなければならず、候補がいくつかあがる
ので、選択する作業が煩雑であるという欠点がある。
案される「漢字入力方式」は、読みの難しい漢字の入力
を容易にするために、文字入力時においてその漢字の部
首名をつくりと名称によって入力するもので、例えば、
「痴」を入力する場合、「やまいだれ」の「や」と、
「知」の読みを組み合せて「やし」と入力するものであ
る。しかしながら、ユーザは、入力したい漢字のもつ部
首名を知っていなければならず、候補がいくつかあがる
ので、選択する作業が煩雑であるという欠点がある。
【0005】また、「日本語ワードプロセッサ松 基本
機能編」((株)管理工学研究所93ぺージ)には、単
漢字変換は、漢字1文字分の音または訓読みを平仮名で
入力し、これを漢字1文字に変換することが開示されて
おり、その場合、同音の漢字が複数ある場合は、それら
複数の候補からひとつを選択しなければならない。ま
た、ユーザは、入力したい漢字の読みを知っていなけれ
ばならず、読みがわかっていても、同音異義語が複数個
候補とされた場合、その中から目的の漢字を一つ選択す
ることは煩雑であるという欠点がある。また、同文献
(109ページ)には、JISコードを指定して漢字を
1文字ずつ入力することができる旨記載されている。し
かしながら、ユーザは入力したい漢字のJISコードを
知っていなければならないという欠点がある。
機能編」((株)管理工学研究所93ぺージ)には、単
漢字変換は、漢字1文字分の音または訓読みを平仮名で
入力し、これを漢字1文字に変換することが開示されて
おり、その場合、同音の漢字が複数ある場合は、それら
複数の候補からひとつを選択しなければならない。ま
た、ユーザは、入力したい漢字の読みを知っていなけれ
ばならず、読みがわかっていても、同音異義語が複数個
候補とされた場合、その中から目的の漢字を一つ選択す
ることは煩雑であるという欠点がある。また、同文献
(109ページ)には、JISコードを指定して漢字を
1文字ずつ入力することができる旨記載されている。し
かしながら、ユーザは入力したい漢字のJISコードを
知っていなければならないという欠点がある。
【0006】
【目的】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされた
もので、入力したい漢字の読みを知る必要がなく、入力
したい漢字の構造を知っていればそれを基に検索するこ
とができ、余計な字を選択の対象とする必要がないこ
と、また、入力したい漢字のJISコードを知る必要が
なく、入力したい漢字と同一の部首、つくりをもつ他の
漢字を知る必要もなく、入力したい漢字の部首名を知る
必要がないようにした漢字入力装置を提供することを目
的としてなされたものである。
もので、入力したい漢字の読みを知る必要がなく、入力
したい漢字の構造を知っていればそれを基に検索するこ
とができ、余計な字を選択の対象とする必要がないこ
と、また、入力したい漢字のJISコードを知る必要が
なく、入力したい漢字と同一の部首、つくりをもつ他の
漢字を知る必要もなく、入力したい漢字の部首名を知る
必要がないようにした漢字入力装置を提供することを目
的としてなされたものである。
【0007】
【構成】本発明は、上記目的を達成するために、(1)
入力したい漢字のうちの読みを与えることができる一部
分を入力する入力手段と、該入力手段により入力された
漢字のうちの読みを与えることができる一部分に基づき
漢字集合を取得する取得手段とを有し、前記入力手段
は、入力したい漢字の一部分と、その部分を含む漢字か
らなる集合に対する集合演算子と、入力したい漢字の構
成に関する差分演算子を受け入れること、更には、
(2)前記(1)において、前記入力手段は、入力した
い漢字の一部分として、任意の読みを表す文字を指定す
る記号を受け入れること、更には、(3)前記(1)に
おいて、入力された字構成に基づき取得された漢字集合
を表示する表示手段を有すること、更には、(4)前記
(3)において、前記表示手段による表示された漢字集
合から、所定の漢字を選択する選択手段を有することを
特徴としたものである。以下、本発明の実施例に基づい
て説明する。
入力したい漢字のうちの読みを与えることができる一部
分を入力する入力手段と、該入力手段により入力された
漢字のうちの読みを与えることができる一部分に基づき
漢字集合を取得する取得手段とを有し、前記入力手段
は、入力したい漢字の一部分と、その部分を含む漢字か
らなる集合に対する集合演算子と、入力したい漢字の構
成に関する差分演算子を受け入れること、更には、
(2)前記(1)において、前記入力手段は、入力した
い漢字の一部分として、任意の読みを表す文字を指定す
る記号を受け入れること、更には、(3)前記(1)に
おいて、入力された字構成に基づき取得された漢字集合
を表示する表示手段を有すること、更には、(4)前記
(3)において、前記表示手段による表示された漢字集
合から、所定の漢字を選択する選択手段を有することを
特徴としたものである。以下、本発明の実施例に基づい
て説明する。
【0008】図1は、本発明による漢字入力装置の一実
施例を説明するための構成図で、図中、1は入力手段、
2は選択手段、3は入力解析手段、4は漢字記憶手段、
5は集合演算手段、6は差分文字演算手段、7は漢字決
定手段、8は漢字集合記憶手段、9は表示手段である。
入力手段1は入力したい漢字の字構成を入力する。ま
た、入力したい漢字の構成字と該構成字を含む漢字集合
に対する集合演算子を受け入れる。さらに入力したい漢
字の構成字に関する差分演算子を受け入れる。入力解析
手段3は前記字構成入力手段1により入力された字構成
を解析する。漢字記憶手段4には漢字構成辞書が記憶さ
れている。集合演算手段5は入力したい漢字の構成字と
該構成字を含む漢字集合を行う。差分文字演算手段6は
入力したい漢字の構成字に関する差分演算を行う。漢字
決定手段7は前記入力解析手段3による解析に基づき漢
字を決定する。漢字集合記憶手段8は漢字集合を記憶す
る。表示手段9は漢字集合記憶手段8により記憶された
漢字集合を表示する。すなわち、入力された字構成に基
づき取得された漢字集合を表示する。選択手段2は、表
示手段9により表示された漢字集合から所定の漢字を選
択する。
施例を説明するための構成図で、図中、1は入力手段、
2は選択手段、3は入力解析手段、4は漢字記憶手段、
5は集合演算手段、6は差分文字演算手段、7は漢字決
定手段、8は漢字集合記憶手段、9は表示手段である。
入力手段1は入力したい漢字の字構成を入力する。ま
た、入力したい漢字の構成字と該構成字を含む漢字集合
に対する集合演算子を受け入れる。さらに入力したい漢
字の構成字に関する差分演算子を受け入れる。入力解析
手段3は前記字構成入力手段1により入力された字構成
を解析する。漢字記憶手段4には漢字構成辞書が記憶さ
れている。集合演算手段5は入力したい漢字の構成字と
該構成字を含む漢字集合を行う。差分文字演算手段6は
入力したい漢字の構成字に関する差分演算を行う。漢字
決定手段7は前記入力解析手段3による解析に基づき漢
字を決定する。漢字集合記憶手段8は漢字集合を記憶す
る。表示手段9は漢字集合記憶手段8により記憶された
漢字集合を表示する。すなわち、入力された字構成に基
づき取得された漢字集合を表示する。選択手段2は、表
示手段9により表示された漢字集合から所定の漢字を選
択する。
【0009】図2は、本発明による漢字入力装置の動作
を説明するためのフローチャートである。以下、各ステ
ップに従って順に説明する。step1 :まず、入力された漢字の字構成のうち最初の一
字を読む。step2 :最初の一字が数字かどうか調べる。step3 :前記step2において、数字でなければ、次に最
初の一字目が字か、「+」構造か、「−」構造かを判断
する。step4 :前記step3において、最初の一字目が字であれ
ば、漢字構成辞書を検索し、情報を保存する。step5 :候補漢字を表示する。step6 :前記step3において、最初の文字が「+」構造
と判断されれば(「吟」であれば「口+今」の「+」の
部分)次の字を読む。step7 :先に検索した候補漢字との積集合をとり、step
5へ行く。step8 :前記step3において、最初の文字が「−」構造
と判断されれば(「斤」であれば「析−木」の「−」の
部分)次の字を読む。step9 :差分生成辞書を検索して、差分計算を行い、st
ep5へ行く。step10 :前記step2において、最初の一字が数字であれ
ば、その数字に対応する文に決定する。
を説明するためのフローチャートである。以下、各ステ
ップに従って順に説明する。step1 :まず、入力された漢字の字構成のうち最初の一
字を読む。step2 :最初の一字が数字かどうか調べる。step3 :前記step2において、数字でなければ、次に最
初の一字目が字か、「+」構造か、「−」構造かを判断
する。step4 :前記step3において、最初の一字目が字であれ
ば、漢字構成辞書を検索し、情報を保存する。step5 :候補漢字を表示する。step6 :前記step3において、最初の文字が「+」構造
と判断されれば(「吟」であれば「口+今」の「+」の
部分)次の字を読む。step7 :先に検索した候補漢字との積集合をとり、step
5へ行く。step8 :前記step3において、最初の文字が「−」構造
と判断されれば(「斤」であれば「析−木」の「−」の
部分)次の字を読む。step9 :差分生成辞書を検索して、差分計算を行い、st
ep5へ行く。step10 :前記step2において、最初の一字が数字であれ
ば、その数字に対応する文に決定する。
【0010】以下に具体的な例に基づいて説明する。例
えば、「吟」という漢字を入力したいが、読みが分から
ないとする。その時、この漢字は「口」と「今」の構成
字から成り立っているので、「口+今」と入力する。シ
ステムはまず最初の一字を読み(ステップ1)、その最
初の一字が数字かどうか判断する(ステップ2)。一字
目はここでは「口」なので字と判断し(ステップ3)、
漢字構成辞書から「今」を検索してその情報を保存して
おく(ステップ4)。ここでいう漢字構成辞書の一例を
図3に記載する。保存された情報は候補漢字として、デ
ィスプレイ等に表示する(ステップ5)。表示された状
態の一例を図5に記載する。図5は漢字一字だけ入力さ
れた場合の表示で、その入力された漢字一字を見出し語
として図3の漢字構成辞書を検索した結果が表示され
る。
えば、「吟」という漢字を入力したいが、読みが分から
ないとする。その時、この漢字は「口」と「今」の構成
字から成り立っているので、「口+今」と入力する。シ
ステムはまず最初の一字を読み(ステップ1)、その最
初の一字が数字かどうか判断する(ステップ2)。一字
目はここでは「口」なので字と判断し(ステップ3)、
漢字構成辞書から「今」を検索してその情報を保存して
おく(ステップ4)。ここでいう漢字構成辞書の一例を
図3に記載する。保存された情報は候補漢字として、デ
ィスプレイ等に表示する(ステップ5)。表示された状
態の一例を図5に記載する。図5は漢字一字だけ入力さ
れた場合の表示で、その入力された漢字一字を見出し語
として図3の漢字構成辞書を検索した結果が表示され
る。
【0011】こうして「口」についての処理は終了した
ものとし、ステップ1に戻る。次の最初の文字は「+」
だが、「+」と判断された場合は(ステップ3)もう一
つ先の文字を読み(ステップ6,ここでは「今」)、こ
の情報と前に保存しておいた「口」の情報との積集合を
とる(ステップ7)。この結果を候補漢字として表示し
(ステップ5),ステップ1に戻る。ここで表示された
状態の一例を図6に記憶する。図6は漢字二字が入力さ
れた場合の表示で、一字目の情報と新たに加えられた二
文字目の情報との積集合の結果が表示される。
ものとし、ステップ1に戻る。次の最初の文字は「+」
だが、「+」と判断された場合は(ステップ3)もう一
つ先の文字を読み(ステップ6,ここでは「今」)、こ
の情報と前に保存しておいた「口」の情報との積集合を
とる(ステップ7)。この結果を候補漢字として表示し
(ステップ5),ステップ1に戻る。ここで表示された
状態の一例を図6に記憶する。図6は漢字二字が入力さ
れた場合の表示で、一字目の情報と新たに加えられた二
文字目の情報との積集合の結果が表示される。
【0012】表示された候補には「含」「吟」がある
が、ユーザは最終的に入力したい漢字「吟」に対応する
数字を入力する。システムは最初の文字を読み(ステッ
プ1)、数字と判断するので(ステップ2)その数字に
対応する漢字に決定し(ステップ10)、処理は終了す
る。次に「斤」という漢字を入力したいが、読みが分か
らないとする。その時、この漢字は「析」から「木」を
除いたものであることに注目し、「析−木」と入力す
る。1文字目の処理までは「吟」の場合と同じである
が、図4の辞書の例の「析」のように、一字だけの集合
も用意してある。2文字目の判断で「−」と判断される
ので(ステップ3)もう一つ先の文字「木」を読み(ス
テップ8)、差分生成辞書で先に保存しておいた1文字
目「析」と同じ文字を検索し、差分計算を行なう(ステ
ップ9)。この差分生成辞書とは、見出し語の漢字とそ
の漢字の構成を1対1に対応させたものである。辞書の
一例を図4に記載する。差分計算とは、差分辞書におい
て、見出し語に対応する構成字の集合と1文字目に入力
された漢字との差分をとることである。また、演算子を
2つ以上使って処理することもできる。例えば「諮」の
読みがわからないのなら「言+次+口」と入力すればよ
い。
が、ユーザは最終的に入力したい漢字「吟」に対応する
数字を入力する。システムは最初の文字を読み(ステッ
プ1)、数字と判断するので(ステップ2)その数字に
対応する漢字に決定し(ステップ10)、処理は終了す
る。次に「斤」という漢字を入力したいが、読みが分か
らないとする。その時、この漢字は「析」から「木」を
除いたものであることに注目し、「析−木」と入力す
る。1文字目の処理までは「吟」の場合と同じである
が、図4の辞書の例の「析」のように、一字だけの集合
も用意してある。2文字目の判断で「−」と判断される
ので(ステップ3)もう一つ先の文字「木」を読み(ス
テップ8)、差分生成辞書で先に保存しておいた1文字
目「析」と同じ文字を検索し、差分計算を行なう(ステ
ップ9)。この差分生成辞書とは、見出し語の漢字とそ
の漢字の構成を1対1に対応させたものである。辞書の
一例を図4に記載する。差分計算とは、差分辞書におい
て、見出し語に対応する構成字の集合と1文字目に入力
された漢字との差分をとることである。また、演算子を
2つ以上使って処理することもできる。例えば「諮」の
読みがわからないのなら「言+次+口」と入力すればよ
い。
【0013】図10は、本発明による漢字入力装置の他
の動作を説明するためのフローチャートである。以下、
各ステップに従って順に説明する。step1 :まず、入力された漢字の字構成のうち最初の一
字を読む。step2 :最初の一字が数字かどうか調べる。step3 :前記step2において、数字でなければ、次に最
初の一字目が字か、「+」構造か、「−」構造かを判断
する。step4 :前記step3において、最初の一字目が字であれ
ば、漢字構成辞書を検索し、情報を保存する。step5 :前記step3において、最初の文字が「+」構造
と判断されれば(「吟」であれば「口+今」の「+」の
部分)次の字を読む。step6 :任意記号である「*」であるかどうかを判断す
る。step7 :前記step6において、「*」でなければ、先に
検索した候補漢字との積集合をとる。step8 :候補漢字を表示する。step9 :前記step3において、最初の文字が「−」構造
と判断されれば(「斤」であれば「析−木」の「−」の
部分)次の字を読む。step10 :差分生成辞書を検索して、差分計算を行い、st
ep8へ行く。step11 :前記step2において、最初の一字が数字であれ
ば、その数字に対応する文に決定する。step12 :前記step6において、「*」であれば、漢字構
成辞書を検索し、step8へ行く。
の動作を説明するためのフローチャートである。以下、
各ステップに従って順に説明する。step1 :まず、入力された漢字の字構成のうち最初の一
字を読む。step2 :最初の一字が数字かどうか調べる。step3 :前記step2において、数字でなければ、次に最
初の一字目が字か、「+」構造か、「−」構造かを判断
する。step4 :前記step3において、最初の一字目が字であれ
ば、漢字構成辞書を検索し、情報を保存する。step5 :前記step3において、最初の文字が「+」構造
と判断されれば(「吟」であれば「口+今」の「+」の
部分)次の字を読む。step6 :任意記号である「*」であるかどうかを判断す
る。step7 :前記step6において、「*」でなければ、先に
検索した候補漢字との積集合をとる。step8 :候補漢字を表示する。step9 :前記step3において、最初の文字が「−」構造
と判断されれば(「斤」であれば「析−木」の「−」の
部分)次の字を読む。step10 :差分生成辞書を検索して、差分計算を行い、st
ep8へ行く。step11 :前記step2において、最初の一字が数字であれ
ば、その数字に対応する文に決定する。step12 :前記step6において、「*」であれば、漢字構
成辞書を検索し、step8へ行く。
【0014】以下に具体的な例に基づいて説明する。例
えば、「吟」という漢字を入力したいが、読みが分からな
いとする。その時、この漢字は「口」と「今」の構成字
から成り立っているので、「口+今」と入力する。シス
テムはまず最初の1字を読み(ステップ1)、数字かど
うかを判断する(ステップ2)。1字目はここでは
「口」なので字と判断し(ステップ3)、漢字構成辞書
から「口」を検索してその情報を保存しておく(ステッ
プ4)。ここでいう漢字構成辞書の一例を図3に記載す
る。
えば、「吟」という漢字を入力したいが、読みが分からな
いとする。その時、この漢字は「口」と「今」の構成字
から成り立っているので、「口+今」と入力する。シス
テムはまず最初の1字を読み(ステップ1)、数字かど
うかを判断する(ステップ2)。1字目はここでは
「口」なので字と判断し(ステップ3)、漢字構成辞書
から「口」を検索してその情報を保存しておく(ステッ
プ4)。ここでいう漢字構成辞書の一例を図3に記載す
る。
【0015】こうして「口」についての処理は終了した
ものとし、ステップ1に戻る。次の最初の字は「+」だ
が、「+」と判断された場合は(ステップ3)もう一つ
先の文字を読み(ステップ5、ここでは「今」)、任意
記号である「*」ではないことを確認してから(ステッ
プ6)この情報と前に保存しておいた「口」の情報との
積集合をとる(ステップ7)。この結果を候補漢字とし
て表示し(ステップ8)、ステップ1に戻る。ここでデ
ィスプレイ等に表示された状態の一例を図7に記載す
る。ディスプレイ等表示された候補には「含」「吟」が
あるが、ユーザは最後的に入力したい漢字「吟」に対応
する数字(ここでは「1」)を入力する。システムは最
初の誌字を読み(ステップ1)、数字と判断するので
(ステップ2)その数字に対応する漢字に決定し(ステ
ップ11)、処理は終了する。
ものとし、ステップ1に戻る。次の最初の字は「+」だ
が、「+」と判断された場合は(ステップ3)もう一つ
先の文字を読み(ステップ5、ここでは「今」)、任意
記号である「*」ではないことを確認してから(ステッ
プ6)この情報と前に保存しておいた「口」の情報との
積集合をとる(ステップ7)。この結果を候補漢字とし
て表示し(ステップ8)、ステップ1に戻る。ここでデ
ィスプレイ等に表示された状態の一例を図7に記載す
る。ディスプレイ等表示された候補には「含」「吟」が
あるが、ユーザは最後的に入力したい漢字「吟」に対応
する数字(ここでは「1」)を入力する。システムは最
初の誌字を読み(ステップ1)、数字と判断するので
(ステップ2)その数字に対応する漢字に決定し(ステ
ップ11)、処理は終了する。
【0016】次に「斤」という漢字を入力したいが、読
みが分からないとする。その時、この漢字は「析」から
「木」を除いたものであることに注目し、「析−木」と
入力する。1字目の処理までは「吟」の場合と同じであ
るが、図3の漢字構成辞書の例の「析」のように、一字
だけの集合も用意してある。2字目の判断で「−」と判
断されるので(ステップ3)もう一つ先の文字「木」を
読み(ステップ9)、差分生成辞書でさきに保存してお
いた1字目「析」と同じ文字を検索し、差分計算を行う
(ステップ10)。この結果を候補漢字として表示し
(ステップ8)、ステップ1に戻る。ここでディスプレ
イに表示された状態の一例を図8に記載する。この差分
生成辞書とは、見出し語の漢字とその漢字の構成を1対
1に対応させたものである。この辞書の一例を図4に記
載する。差分計算とは、差分辞書において、見出し語に
対応する構成字の集合と1字目に入力された漢字との差
分をとることである。
みが分からないとする。その時、この漢字は「析」から
「木」を除いたものであることに注目し、「析−木」と
入力する。1字目の処理までは「吟」の場合と同じであ
るが、図3の漢字構成辞書の例の「析」のように、一字
だけの集合も用意してある。2字目の判断で「−」と判
断されるので(ステップ3)もう一つ先の文字「木」を
読み(ステップ9)、差分生成辞書でさきに保存してお
いた1字目「析」と同じ文字を検索し、差分計算を行う
(ステップ10)。この結果を候補漢字として表示し
(ステップ8)、ステップ1に戻る。ここでディスプレ
イに表示された状態の一例を図8に記載する。この差分
生成辞書とは、見出し語の漢字とその漢字の構成を1対
1に対応させたものである。この辞書の一例を図4に記
載する。差分計算とは、差分辞書において、見出し語に
対応する構成字の集合と1字目に入力された漢字との差
分をとることである。
【0017】次に「硫」という漢字を入力したいが、読
みがわからないとする。その時、この漢字の偏は「石」
だとわかるのだが、旁は何と読むのかわからない。その
時、この漢字は「石」と何かからなりたっていることに
注目し、「石+*」と入力する。ここで「*」は所謂ワ
イルドカードの役割をし、任意の読みを表す文字を示
す。1字目と2字目の処理までは「吟」の場合と同じで
ある。3字目の判断で「*」と判断されるので(ステッ
プ6)システムは漢字構成辞書で「石」を検索し、それ
を含む文字を全て候補としてディスプレイ等に表示する
(ステップ8)。表示された状態の一例を図9に記載す
る。
みがわからないとする。その時、この漢字の偏は「石」
だとわかるのだが、旁は何と読むのかわからない。その
時、この漢字は「石」と何かからなりたっていることに
注目し、「石+*」と入力する。ここで「*」は所謂ワ
イルドカードの役割をし、任意の読みを表す文字を示
す。1字目と2字目の処理までは「吟」の場合と同じで
ある。3字目の判断で「*」と判断されるので(ステッ
プ6)システムは漢字構成辞書で「石」を検索し、それ
を含む文字を全て候補としてディスプレイ等に表示する
(ステップ8)。表示された状態の一例を図9に記載す
る。
【0018】表示された候補のなかからユーザは最終的
に入力したい漢字「硫」に対応する数字を入力する(こ
こでは「2」)。システムは最初の文字を読み(ステッ
プ1)、数字と判断するので(ステップ2)その数字に
対応する漢字に決定し(ステップ11)、処理は終了す
る。演算子を2つ以上使って処理することもできる。例
えば「諮」の読みがわからないのなら「言+次+口」、
また、「墾」の読みがわからないのなら「懇−心+土」
と入力すればよい。
に入力したい漢字「硫」に対応する数字を入力する(こ
こでは「2」)。システムは最初の文字を読み(ステッ
プ1)、数字と判断するので(ステップ2)その数字に
対応する漢字に決定し(ステップ11)、処理は終了す
る。演算子を2つ以上使って処理することもできる。例
えば「諮」の読みがわからないのなら「言+次+口」、
また、「墾」の読みがわからないのなら「懇−心+土」
と入力すればよい。
【0019】
【効果】以上の説明から明らかなように、本発明による
と、以下のような効果がある。 (1)請求項1に対応する効果;その漢字のうちの読む
ことができる一部分を入力するだけで所望する漢字を入
力することができるので、文字としての正しい読みを知
らなくとも漢字を取得することができる。また、通常の
かな漢字変換では同音異義語が多数現れるが、この発明
では構成から漢字を生成するので、候補がかなりしぼら
れ、多数の候補から選択するという煩わしさが解消され
る。また、集合演算子が受け入れられるので、入力した
い漢字の構成がわかれば所望する漢字を容易に絞り込ん
で取得することができる。更には、差分演算子が受け入
れられるので、入力したい漢字を含む他の漢字がわかれ
ば所望する漢字を取得することができる。 (2)請求項2に対応する効果;入力手段では任意の読
みを表す記号が受け入れられるので、所望する漢字の一
部が読むことのできない漢字であっても、所望する漢字
を含む候補の漢字を取得することができる。また、所望
する漢字の一部だけしか覚えていない場合も、この任意
の文字を表す記号を用いれば所望する漢字を含む候補の
漢字を取得することができる。 (3)請求項3に対応する効果;入力された字構成に基
づき取得された漢字集合が表示されるので、ユーザはそ
れらの候補の漢字から自分の所望する漢字を探すことが
できる。 (4)請求項4に対応する効果;表示手段による表示さ
れた漢字集合から所望の漢字を選択することができるの
で、ユーザは表示された候補の漢字から自分の所望する
漢字を探し、選択して確定することができる。
と、以下のような効果がある。 (1)請求項1に対応する効果;その漢字のうちの読む
ことができる一部分を入力するだけで所望する漢字を入
力することができるので、文字としての正しい読みを知
らなくとも漢字を取得することができる。また、通常の
かな漢字変換では同音異義語が多数現れるが、この発明
では構成から漢字を生成するので、候補がかなりしぼら
れ、多数の候補から選択するという煩わしさが解消され
る。また、集合演算子が受け入れられるので、入力した
い漢字の構成がわかれば所望する漢字を容易に絞り込ん
で取得することができる。更には、差分演算子が受け入
れられるので、入力したい漢字を含む他の漢字がわかれ
ば所望する漢字を取得することができる。 (2)請求項2に対応する効果;入力手段では任意の読
みを表す記号が受け入れられるので、所望する漢字の一
部が読むことのできない漢字であっても、所望する漢字
を含む候補の漢字を取得することができる。また、所望
する漢字の一部だけしか覚えていない場合も、この任意
の文字を表す記号を用いれば所望する漢字を含む候補の
漢字を取得することができる。 (3)請求項3に対応する効果;入力された字構成に基
づき取得された漢字集合が表示されるので、ユーザはそ
れらの候補の漢字から自分の所望する漢字を探すことが
できる。 (4)請求項4に対応する効果;表示手段による表示さ
れた漢字集合から所望の漢字を選択することができるの
で、ユーザは表示された候補の漢字から自分の所望する
漢字を探し、選択して確定することができる。
【図1】 本発明による漢字入力装置の一実施例を説明
するための構成図である。
するための構成図である。
【図2】 本発明による漢字入力装置の動作を説明する
ためのフローチャートである。
ためのフローチャートである。
【図3】 漢字構成辞書を示す図である。
【図4】 差分生成辞書を示す図である。
【図5】 表示された状態の一例を示す図である。
【図6】 表示された状態の他の例を示す図である。
【図7】 集合演算子を用いた場合の画面表示例を示す
図である。
図である。
【図8】 差分演算子を用いた場合の画面表示例を示す
図である。
図である。
【図9】 任意の文字を表す記号を用いた場合の画面表
示例を示す図である。
示例を示す図である。
【図10】 本発明による漢字入力装置の他の動作を説
明するためのフローチャートである。
明するためのフローチャートである。
1…入力手段、2…選択手段、3…入力解析手段、4…
漢字記憶手段、5…集合演算手段、6…差分文字演算手
段、7…漢字決定手段、8…漢字集合記憶手段、9…表
示手段。
漢字記憶手段、5…集合演算手段、6…差分文字演算手
段、7…漢字決定手段、8…漢字集合記憶手段、9…表
示手段。
Claims (4)
- 【請求項1】 入力したい漢字のうちの読みを与えるこ
とができる一部分を入力する入力手段と、該入力手段に
より入力された漢字のうちの読みを与えることができる
一部分に基づき漢字集合を取得する取得手段とを有する
漢字入力装置において、前記入力手段は、入力したい漢
字の一部分と、その部分を含む漢字からなる集合に対す
る集合演算子と、入力したい漢字の構成に関する差分演
算子を受け入れることを特徴とする漢字入力装置。 - 【請求項2】 前記入力手段は、入力したい漢字の一部
分として、任意の読みを表す文字を指定する記号を受け
入れることを特徴とする請求項1記載の漢字入力装置。 - 【請求項3】 入力された字構成に基づき取得された漢
字集合を表示する表示手段を有することを特徴とする請
求項1記載の漢字入力装置。 - 【請求項4】 前記表示手段による表示された漢字集合
から、所定の漢字を選択する選択手段を有することを特
徴とする請求項3記載の漢字入力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34819691A JP3369207B2 (ja) | 1991-05-16 | 1991-12-04 | 漢字入力装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14088791 | 1991-05-16 | ||
JP3-140887 | 1991-05-16 | ||
JP34819691A JP3369207B2 (ja) | 1991-05-16 | 1991-12-04 | 漢字入力装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0535716A JPH0535716A (ja) | 1993-02-12 |
JP3369207B2 true JP3369207B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=26473269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34819691A Expired - Fee Related JP3369207B2 (ja) | 1991-05-16 | 1991-12-04 | 漢字入力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3369207B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4889884B2 (ja) * | 2001-07-17 | 2012-03-07 | 株式会社リコー | 文字検索装置、文字検索方法、そのプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体 |
-
1991
- 1991-12-04 JP JP34819691A patent/JP3369207B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0535716A (ja) | 1993-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3369207B2 (ja) | 漢字入力装置 | |
JP2009129009A (ja) | 特許審査支援システム、特許審査支援方法、および特許審査支援プログラム | |
JP2003346080A (ja) | 文字認識方法 | |
JP2939841B2 (ja) | データベース検索装置 | |
JPH07121538A (ja) | スペルチェック装置 | |
JP2000222173A (ja) | 端数処理装置及びその方法並びに該端数処理を実行するプログラムを記録した記録媒体 | |
JP5950369B2 (ja) | 入力支援システム、入力支援方法および入力支援プログラム | |
JP3506518B2 (ja) | 照査支援装置 | |
JPH06223113A (ja) | 電子ファイリング装置 | |
JP2005070856A (ja) | 電子辞書における漢字熟語検索機能 | |
JP2856450B2 (ja) | かな漢字変換方式 | |
JP2878772B2 (ja) | 光学的文字読取装置 | |
JP2864418B2 (ja) | 文書処理装置 | |
JP2006338435A (ja) | 住所入力装置 | |
JPH05290081A (ja) | 辞書作成装置及び言語解析装置 | |
JPH10222502A (ja) | 文書作成装置及び入力処理方法 | |
JP5344649B2 (ja) | 文字列変換装置、文字列変換方法、プログラムおよび記録媒体 | |
JPH086956A (ja) | 電子ファイリング装置 | |
JPH04270450A (ja) | 文書作成装置 | |
JPH0816595A (ja) | 索引生成装置 | |
JP2000112988A (ja) | 情報検索装置と情報検索方法、及び記憶媒体 | |
JPH0764988A (ja) | 文字処理方法 | |
JPH05108742A (ja) | 回路図入力システム | |
JPH04116763A (ja) | 漢字読み変換方式 | |
JPH1097528A (ja) | 難読漢字の入力方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071115 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081115 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |