JP3368508B2 - レベル測定方法及びレベル測定器 - Google Patents

レベル測定方法及びレベル測定器

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JP3368508B2
JP3368508B2 JP27255593A JP27255593A JP3368508B2 JP 3368508 B2 JP3368508 B2 JP 3368508B2 JP 27255593 A JP27255593 A JP 27255593A JP 27255593 A JP27255593 A JP 27255593A JP 3368508 B2 JP3368508 B2 JP 3368508B2
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裕志 川勝
康一 田中
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株式会社ノーケン
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  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレベル測定方法及びレベ
ル測定器に関し、特に測定の確実化及び正確化に関す
る。
【0002】
【従来の技術】タンク内に貯蔵された液体等のレベルを
計測する計器には様々なものがあるが、その一つに静電
容量式レベル計がある。静電容量式レベル計とは、静電
容量を測定することでタンク内の液体の上面レベルを求
める計器である。
【0003】図21Aに、貯蔵された液体のレベルを計
測する場合の静電容量式レベル計、液体33及びタンク
との電気的接続関係を模式化した図を示す。この静電容
量式レベル計は、複数の電極50がタンク40内に貯蔵
された液体33に対し垂直方向に接続された電極群1
0、電極群10に接続された電源2及び制御部分(図示
せず)から構成されている。
【0004】このような静電容量式レベル計は、電源2
からの電力をタンク40と電極群10の各電極50に順
次供給し、タンク40と電極50間の静電容量を検出す
る。すなわち、電気的にキャパシタの役割を果す、タン
ク40と電極50間の静電容量を検出する。ここで、電
極50が液体33に浸されている場合には、電極50に
液体33が接触するので静電容量が高い。一方、電極5
0が液体33に浸されていない場合には、電極50に液
体33が接触しないので静電容量が低い。
【0005】こうして検出された静電容量と液面との関
係を図20Aに示す。ここでは、図20Aの横軸の段差
部分(中心部分LS)が液面として検出される。
【0006】また、他の静電容量式レベル計について説
明する。ここでも図21Bに示す貯蔵された液体のレベ
ルを計測する場合の静電容量式レベル計、液体33及び
タンクとの電気的接続関係を模式化した図に基づき説明
する。この静電容量式レベル計は、タンク40内に設け
られた測定(長)電極50、タンク40の底部に設けら
れた基準(短)電極51及び両電極に接続された電源2
及び制御部分(図示せず)から構成されている。
【0007】この静電容量式レベル計は、上記で説明し
たレベル計とは異なり、各々の電極とタンク間での静電
容量を検出するのではなく測定(長)電極50全体に対
する液体33の静電容量を直接検出し、測定値からタン
ク40内の液面レベルを直接測定するものである。な
お、液体33の種類によって誘電率は変化し、このため
検出される静電容量に差が生じる。このため、異なった
種類の液体のレベルを正しく検出するためにタンク40
の底部に基準(短)電極51を設けて基準となる静電容
量を測定し、各液体の基準となる静電容量を測定してお
く。
【0008】さらに、基準電極での静電容量に基づい
て、各液体全体の静電容量を補正する。図20Bに、測
定された静電容量と液面との関係を図示する。ここで
は、図20Bの横軸の終点が液面として検出される。こ
のように、いずれの静電容量式レベル計を用いても液面
のレベルを確実に測定することが可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
静電容量式レベル計には以下のような問題があった。図
21Aに示す非連続式静電容量式レベル計においては、
タンク40と各電極50間の静電容量を検出し、液面レ
ベルの測定を行なっていた。したがって、タンク40及
び各電極間の他(タンク40及び電極以外)の要素によ
って静電容量が影響を受けて正確なレベル測定を行なう
ことができないという問題があった。
【0010】また、図21Bに示す連続静電容量式レベ
ル計においては、タンク40内の液体33全体の静電容
量補正は、タンク40底部に設けられた基準(短)電極
51の一点で行なわれていた。なお、タンク40内に貯
蔵された液体は種類が同じであっても、その誘電率は液
体33の温度によっても異なる。したがって、タンク4
0の上下で液体33に温度差が生じる場合、基準(短)
電極51による一点の補正では、静電容量を正確に検出
することができず、確実なレベル測定ができないという
問題があった。また、検出対象物の種類によってはタン
ク上部の気体中の水分やガス濃度の変化の影響をうける
という問題もあった。
【0011】さらに、タンク40内に貯蔵された液体3
3に油等が混入し、測定(長)電極50に付着すると、
測定される静電容量が変化し、誤差を生じる。したがっ
て、正確なレベル測定を行なうことができないという問
題があった。なお、非連続静電容量式レベル計において
も、液体33と測定(長)電極50間の他の要素によっ
て静電容量が影響を受け、正確なレベル測定を行なうこ
とができないという問題があった。
【0012】そこで、本発明は正確かつ確実な測定を行
なうことが可能なレベル計の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1のレベル測定器
は、検出対象物にその一部が挿入され、接地電極とこれ
に対向するように測定電極を複数個、検出対象物の界面
に対して垂直方向に設けた電極群、前記電極群の測定電
極−接地電極間の静電容量を順次測定する測定回路、測
定回路によって測定された測定電極−接地電極間の静電
容量の変化に基づいて検出対象物のレベルを検出するレ
ベル検出回路、を備えたレベル測定器であって、初期値
測定における測定電極−接地電極間での静電容量の急激
な正負方向への変化を検出し、警告指示信号を出力する
警告指示信号出力回路、 を備えたことを特徴としている
【0014】請求項2のレベル測定器は、検出対象物に
その一部が挿入され、接地電極とこれに対向するように
測定電極を複数個、検出対象物の界面に対して垂直方向
に設けた電極群、前記電極群の測定電極−接地電極間の
静電容量を順次測定する測定回路、測定回路によって測
定された測定電極−接地電極間の静電容量の変化に基づ
いて検出対象物のレベルを検出するレベル検出回路、
備えたレベル測定器であって、検出対象物の界面を検出
するための測定時において、測定電極−接地電極間での
静電容量の正又は負への変化は検出対象物の界面とし、
正・負双方向への変化は検出対象物の界面でないとする
こと、 を特徴としている。
【0015】請求項3のレベル測定器は、検出対象物に
その一部が挿入され、接地電極とこれに対向するように
測定電極を複数個、検出対象物の界面に対して垂直方向
に設けた電極群、前記電極群の測定電極−接地電極間の
静電容量を順次測定する測定回路、測定回路によって測
定された測定電極−接地電極間の静電容量の変化に基づ
いて検出対象物のレベルを検出するレベル検出回路、
備えたレベル測定器であって、各測定電極−接地電極間
の静電容量の初期値の平均値を記憶し、測定した各測定
電極−接地電極間での静電容量と前記初期値の平均値と
の差が所定値以上の場合に警告指示信号を出力する警告
指示信号出力回路、 を備えたことを特徴としている。
【0016】請求項4のレベル測定器は、請求項1に係
るレベル測定器において、レベル検出回路は測定回路に
よって測定された静電容量を記憶しておく記憶回路、お
よび記憶回路に記憶された静電容量のうち変化の最も大
きい部分を検出対象物のレベルとして判定する判定回
路、を備えたことを特徴としている。
【0017】請求項5のレベル測定器は、請求項2に係
るレベル測定器において、レベル検出回路は測定回路に
よって測定された静電容量を記憶しておく記憶回路、お
よび記憶回路に記憶された静電容量のうち変化の最も大
きい部分を検出対象物のレベルとして判定する判定回
路、を備えたことを特徴としている。
【0018】請求項6のレベル測定器は、請求項3に係
るレベル測定器において、レベル検出回路は測定回路に
よって測定された静電容量を記憶しておく記憶回路、お
よび記憶回路に記憶された静電容量のうち変化の最も大
きい部分を検出対象物のレベルとして判定する判定回
路、を備えたことを特徴としている。
【0019】請求項7のレベル測定方法は、接地電極と
これに対向するように測定電極を複数個、検出対象物の
界面に対して垂直方向に設けた電極群の一部を検出対象
物に挿入し、測定電極−接地電極間の静電容量を順次測
定し、測定された測定電極−接地電極間の静電容量の変
化に基づいて検出対象物のレベルを検出するレベル測定
方法であって、初期値測定における測定電極−接地電極
間での静電容量の急激な正負方向への変化を検出し、警
告指示信号を出力すること、を特徴としている。
【0020】請求項8のレベル測定方法は、接地電極と
これに対向するように測定電極を複数個、検出対象物の
界面に対して垂直方向に設けた電極群の一部を検出対象
物に挿入し、測定電極−接地電極間の静電容量を順次測
定し、測定された測定電極−接地電極間の静電容量の変
化に基づいて検出対象物のレベルを検出するレベル測定
方法であって、検出対象物の界面を検出するための測定
時において、測定電極−接地電極間での静電容量の正又
は負への変化は検出対象物の界面とし、正・負双方向へ
の変化は検出対象物の界面でないとすること、を特徴と
している。
【0021】請求項9のレベル測定方法は、接地電極と
これに対向するように測定電極を複数個、検出対象物の
界面に対して垂直方向に設けた電極群の一部を検出対象
物に挿入し、測定電極−接地電極間の静電容量を順次測
定し、測定された測定電極−接地電極間の静電容量の変
化に基づいて検出対象物のレベルを検出するレベル測定
方法であって、各測定電極−接地電極間の静電容量の初
期値の平均値を記憶し、測定した各測定電極−接地電極
間での静電容量と前記初期値の平均値との差が所定値以
上の場合に警告指示信号を出力すること、を特徴として
いる。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【作用】請求項1、請求項3、請求項4、および請求項
6に係るレベル測定器、ならびに、請求項7および請求
項9に係るレベル測定方法は、初期値測定における測定
電極−接地電極間での静電容量の急激な正負方向への変
化を検出し、警告指示信号を出力する。又、警告指示信
号出力回路は、各測定電極−接地電極間の静電容量の初
期値の平均値を記憶し、測定した各測定電極−接地電極
間での静電容量と前記初期値の平均値との差が所定値以
上の場合に警告指示信号を出力する。したがって、正確
なレベル測定を行えない場合を予め知ることが出来る。
【0029】請求項2及び請求項5に係るレベル測定
器、ならびに請求項8に係るレベル測定方法は、検出対
象物の界面を検出するための測定時における測定電極−
接地電極間での静電容量の正又は負方向への変化は検出
対象物の界面とし、正・負双方向への変化は検出対象物
の界面でないとする。したがって、電極への不着等によ
る静電容量の正・負双方への変化を検出物の界面として
検出することがない。
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【実施例】本発明に係るレベル測定器の一実施例を、図
に基づき以下に説明する。図1に本実施例のレベル測定
器500の構成を示すブロック図を掲げる。レベル測定
器500は、電極群であるセンサ部10、切り換え手段
SW20、受信回路25、記憶回路30、判定回路であ
り警告指示信号出力回路でもある制御回路35から構成
されている。
【0041】センサ部10にはTE1からTEnまでn
個の測定電極が垂直に設けられ、接地電極GE100は
該測定電極と対向するとともに検出対象物の界面に対し
て垂直方向に連続して設けられている。測定電極TE1
からTEnまでの各測定電極は切り換え手段SW20に
接続され、接地電極GE100は接地されている。
【0042】切り換え手段SW20はどの測定電極を受
信回路25に接続するのかを選択するためのものであ
る。又、切り換え手段SW20は、制御信号線9を介し
て制御回路35に接続されている。受信回路25はイン
ダクタ17、発振器18、ダイオード19、キャパシタ
16、オペアンプ11、複数の抵抗器及びA/D変換器
13から構成されている。なお、説明の便宜上、制御信
号線9を1本の線で示しているが、実際は複数の線から
構成されている。
【0043】図2Aに本実施例のセンサ部10の外形を
示す。センサ部10には測定電極TE1、TE2、TE
3…TEn及び接地電極GE100が対向しており、接
地電極は連続して配置されている。両電極はフレキシブ
ル基板60上にパターンとして形成されており、フレキ
シブル基板60は円筒状に形成され、外側は絶縁チュー
ブZTで覆われている。このようなフレキシブル基板6
0の詳細展開図を図3に掲げる。図3Aにフレキシブル
基板60上の両電極と信号線及び接地線との関係を示
す。測定電極TE1、TE2、TE3…TEnは所定間
隔で、接地電極GE100は一体としてフレキシブル基
板60上にパターンとして配置されている。
【0044】測定電極TE1、TE2、TE3…TEn
の各々からは信号線SLが引き出され、接地電極GE1
00からは接地線GLが引き出されている。
【0045】図3Bに、図3Aに示したフレキシブル基
板の平面図を掲げる。フレキシブル基板60は、二層構
造からなるポリイミド絶縁シートPSから構成され、測
定電極及び接地電極、信号線SL及び接地線GLが設け
られている。なお、フレキシブル基板60の信号線SL
には信号端子STが設けられて切り換え手段SW20に
接続され、接地線GLには接地端子GTが設けられ接地
されている。
【0046】図2Aに示したセンサ部10のCーC′断
面図を図2Bに示す。センサー部10の中心には円筒状
の電極芯材TM1、外側にはフレキシブル基板60が円
筒状に形成され、その外周には絶縁チューブZTが設け
られている。測定電極及び接地電極の両電極は、フレキ
シブル基板60上のパターンとして設けられているので
電極形成が容易である。又、絶縁チューブZTがフレキ
シブル基板60の外周に設けられているので、電極に直
接油等が付着することがない。したがって、測定の度に
電極の調整を行なう必要がなく、容易な測定が可能とな
る。
【0047】このレベル測定器500の動作について以
下に説明する。ここでセンサ部10は、タンク40内に
設けられていると仮定する。まず、検出対象物がタンク
40内に貯蔵される前に初期値を検出する。初期値を検
出する為、制御回路35は制御信号線9を通じて切り換
え手段SW20に対し、静電容量検出信号を出力する
(図1参照)。この静電容量検出信号とは、切り換え手
段SW20内に設けられたスイッチを切り換えることに
より、対向する測定電極−接地電極間の静電容量を検出
できるようにする信号をいう。
【0048】切り換え手段SW20は、制御回路35か
らの静電容量検出信号を受け、図5に示すようなタイミ
ングで測定電極−接地電極間の静電容量が検出できるよ
うにスイッチを順次切り換える。
【0049】次に、図4及び図5に基づき初期値検出時
における切り換え手段SW20内でのスイッチの切り換
え動作を説明する。図4に、センサ部10の一部(測定
電極TE1から測定電極TE4まで)と接地電極GE1
00の一部及び切り換え手段SW20の一部を示す。
【0050】切り換え手段SW20内には、各測定電極
に対して二つのスイッチ(スイッチS10からスイッチ
S17)が備えられている。また、切り換え手段SW2
0内のスイッチ(測定電極S10、S12、S14及び
S16)は計測信号線7に接続され、切り換え手段SW
20内の他のスイッチ(スイッチS11、S13及びS
15)は接地されている。なお、ここで接地電極GE1
00は接地されている。
【0051】次に実際の初期値の測定について説明す
る。例えば、測定電極TE1−接地電極GE100間で
の初期値(静電容量)を検出する場合を考える。切り換
え手段SW20は、制御回路35から制御信号線9を介
して与えられた静電容量検出信号に基づき測定電極TE
1に接続されたスイッチS10を閉じるような制御を行
なう。又、切り換え手段SW20は、制御回路35の制
御により、上記の制御とほぼ同時にスイッチS13、ス
イッチS15及びスイッチS17を閉じる制御を行な
い、測定電極TE2、TE3及びTE4を接地させる。
【0052】図5から明らかなように、測定電極TE1
及び接地GE100間の初期値検出の際(タイミングT
M1時)において、検出に用いられない測定電極TE2
からTE4は接地される。又、測定電極TE1のみが受
信回路25に接続される。
【0053】受信回路25内では、入力した計測信号の
インピーダンスをオペアンプ11により静電容量(アナ
ログ計測信号)に変換し、測定電極TE1、接地電極G
E100間の静電容量(初期値)を検出する。検出され
た静電容量は、A/D変換器13によってデジタル計測
信号に変換された後に記憶回路30に出力される。記憶
回路30はこのデジタル計測信号を記憶する。
【0054】記憶回路30においては、検出に用いた測
定電極と接地電極の組み合わせと静電容量値を対応させ
て記憶する。例えば、測定電極TE1及び接地電極GE
100間の組み合わせをP1とし、測定電極TE1−接
地電極GE100間(組み合わせP1)の初期値が50
0〔pF〕であるすると検出されたとする。この検出結
果は記憶回路30に組み合わせP1の初期値が500
pF〕であると記憶される。図6に記憶回路30の記
憶状態を示す。
【0055】記憶回路30において、組み合わせP1の
記憶が終了すると、記憶回路30は制御回路35に対し
て、記憶終了信号を出力する。記憶終了信号を受けた制
御回路35は、切り換え手段SW20に対して測定電極
TE2−接地電極GE100間の静電容量(初期値)を
検出する静電容量検出信号を出力する。次に、切り換え
手段SW20は、この静電容量検出信号に基づき、図5
におけるタイミングTM2において上記の様なスイッチ
制御を行なう。これにより、両電極間の初期値が検出さ
れ、記憶回路30に組み合わせP2として記憶される。
同様の動作を電極TEnまで順次行なって初期値を求
め、記憶回路30に組み合わせを記憶させる(図6)。
こうして求められた両電極間の初期値をグラフ化し、図
7Aに掲げる。
【0056】ここで、制御回路35は、記憶回路30に
記憶された隣接する各電極組み合せ間での初期値同士を
比較し、所定値以上の差(例えば隣接する電極組み合せ
間での初期値の10%以上)がある場合には、警告指示
信号を出力する。例えば電極組み合わせP1に係る初期
値が500〔pF〕であり、組み合わせP2に係る初期
値が580〔pF〕であったと仮定すると、この場合
極組み合わせP2に係る初期値580は、電極組み合わ
せP1に係る初期値500〔pF〕の10%以上である
ことが判る。
【0057】初期値の間で所定値以上の差があることが
検知された場合には制御回路35から警告指示信号が発
せられ、警告指示信号に基づき表示装置又は警報発信器
(図示せず)は測定不能を示す警告信号を表示(発信)
する。すなわち、電極自身の腐食等や電極部分の絶縁チ
ューブZTに油等が付着して静電容量が急激に上昇し、
正確な測定が出来ない場合に警告信号が表示(発信)さ
れる。こうした警告信号の表示(発信)によりかかる場
合を予め容易に知ることができ、電極の交換や絶縁チュ
ーブに付着した油等の除去といった必要な対策を講じる
ことが出来るので確実なレベル測定を行なうことが可能
となる。
【0058】なお、上記においては記憶回路30に記憶
された隣接する各測定電極−接地電極組み合せ間での初
期値同士を比較し、所定値以上の差がある場合に警告指
示信号を出力した。しかし、隣接する各測定電極−接地
電極組み合わせの異常を確実に検出できる方法であれ
ば、他の方法でもよい。例えば記憶回路30に記憶され
ている初期値の平均を算出し、各電極組み合せ間の静電
容量と初期値の平均との差が所定値以上の場合に警告指
示信号を出力するようにしてもよい。この場合も、隣接
する電極組み合せ間の異常を予め容易に知ることができ
るので前述のように必要な対策を採ることができ、確実
なレベル測定を行なうことが可能となる。初期値同士の
比較後、図6に示す初期値の補正を行なう。ここで初期
値の補正とは、記憶回路30に記憶された初期値を平均
して初期値平均を求め、各電極組み合せ間における初期
値と初期平均値の差を補正値として算出することをいう
(図6参照)。
【0059】例えば、各測定電極−接地電極組み合わせ
における初期値平均が505〔pF〕であったとする
と、初期値平均から初期値を減じた差を補正値として記
憶する。すなわち、例えば初期値平均505〔pF〕か
ら組み合わせP1の初期値500〔pF〕を減じた+5
を組み合わせP1に対する補正値として記憶する。同様
に、全ての組み合わせにおける初期値平均から初期値を
減じた差を各電極組み合わせに対する補正値として記憶
する(図6)。ここで初期値の補正を行なうのは、実際
の測定時における電極自身の測定誤差、油等の付着等及
びタンクの形状やタンク内にある装置等の影響を少なく
する為である。したがって、上記のような条件の影響が
少なくなり、確実かつ安定した動作を行なうことが可能
となる。
【0060】次に、検出対象物の測定を行なう際におけ
るレベル測定器500のレベル測定動作を説明する。検
出対象物のレベル測定は、タンク40内に検出対象物3
3が貯蔵された状態で行なう。この場合も初期値検出と
同様に、対向している測定電極−接地電極間の静電容量
を検出し、静電容量に基づきレベル測定を行なう。ここ
でも、図8に示すように本実施例のレベル測定器500
を用いてタンク40内に貯蔵された検出対象物33のレ
ベルを測定する場合を考える。
【0061】ここでも制御回路35は、切り換え手段S
W20に対して静電容量検出信号を出力し、切り換え手
段SW20は上述のようなスイッチ制御を行なう。すな
わち、切り換え手段SW20により、静電容量の検出を
行なう測定電極だけを受信回路25に接続する(図4、
図5参照)。この制御によって、測定された実測値(静
電容量)は、電極の組み合わせ(組み合せQ)とともに
記憶回路30に記憶される(図6参照)。なお、制御回
路35は、全ての初期値測定が終了したことを認識し、
測定された実測値を記憶回路30内の別の箇所に記憶さ
せる制御を行なう。
【0062】記憶回路30での記憶が終了すると、制御
回路35は切り換えスイッチSW20に対して、次の測
定電極−接地電極間での組み合わせにおける静電容量を
検出する静電容量検出信号を出力する。制御信号35か
らの静電容量検出信号を受けた切り換え手段SW20
は、上記と同様の動作によってスイッチを切り換える。
上記と同様の動作を全ての測定電極(n個)と接地電極
の組み合わせにおいて行ない、各組み合わせ(電極組み
合わせQ1〜)の静電容量を記憶する(図6)。なお、
ここで制御回路35は、記憶回路30に記憶された対向
した電極組み合せ間での実測値同士を比較し、隣接する
実測値同士で正・負双方向への変化があり、そのいずれ
かの方向で所定値以上であると検出されると警告指示信
号を出力する。例えば、図6に示す組み合せQ1に係る
実測値が500〔pF〕であり、組み合せQ2に係る実
測値が460〔pF〕で、組み合せQ3に係る実測値が
510〔pF〕であったと仮定する。この組み合せQ2
及び組み合せQ3の実測値は、隣接する組み合せQ1の
実測値に対し、正・負双方向に変化している。また、こ
の正・負双方向への実測値変化の所定値を、隣接する組
み合せQ1の実測値の10%とすると、組み合せQ1と
組み合せQ2との差は40〔pF〕であって、所定値に
満たないが、組み合せQ1と組み合せQ3との差は50
pF〕であり組み合せQ1の10%に該当する。した
がって、この場合、制御回路35からは警告指示信号が
発せられる。
【0063】この警告指示信号に基づき表示装置又は警
告発信器(いずれも図示せず)は、測定不能を示す警告
信号を表示(発信)する。すなわち、計測中の電極等に
異常が発生し、正確な測定が出来ない場合に警告信号が
表示(発信)され、この警告信号の表示(発信)によ
り、電極等の異常(絶縁チューブに付着した油を除去す
る等)に対して必要な対策を講じることが出来るので確
実なレベル測定を行なう事が可能となる。
【0064】また、上記においては記憶回路30に記憶
された隣接した電極組み合せ間で実測値同士を比較し、
隣接する電極組み合せ間の実測値間で正・負双方向への
所定値異常の変化を検出した場合に警告指示信号を出力
した。しかし、隣接した電極組み合せ間の異常を確実に
検出できる方法であれば他の方法でもよく、例えば記憶
された全ての実測値の平均を算出し、各電極組み合せ間
の実測値と全ての実測値の平均値との間で正・負双方向
への所定値異常の変化を検出すると警告指示信号を出力
するようにしてもよい。この場合も、隣接した電極組み
合せ間の異常を予め容易に知ることができるので確実な
レベル測定を行なうことが可能となる。次に補正値に基
づき実測値を補正する(図6参照)。上記で求めた実測
値を、それに対応する補正値(算出済み)を用いて補正
する。例えば電極組み合わせQ1の実測値502〔
〕を、対応する補正値+5を用いて補正する(図
6)。すなわち、実測値502〔pF〕に補正値である
+5を加える。これにより、補正後実測値507〔
〕が算出される。また、同様に電極組み合わせQ2の
実測値506〔pF〕を、それに対応する補正値−3を
用いて補正する。すなわち、実測値506〔pF〕から
補正値−3を減じる。これにより、補正後実測値503
pF〕が算出される。このようにして、全ての実測値
に対して補正を行ない、補正後実測値を求めて記憶回路
30に記憶させる(図6)。
【0065】補正後実測値をグラフ化したものを図7B
に示す。ここでは、制御回路35により記憶回路30に
記憶された静電容量のうち変化の最も大きい部分LS2
がタンク40内における検出対象物33のレベルと判定
される。すなわち、図6における電極組み合わせP10
とP11間が変化の最も大きい部分であり、図8におけ
る測定電極TE10−接地電極GE100間と測定電極
TE11−接地電極GE100間が検出対象物のレベル
として検出される。このように、静電容量の変化の最も
大きい部分が検出対象物のレベルとして判定されるの
で、確実なレベル測定を行なうことが可能となる。こう
して測定された検出対象物33のレベルはレベル測定器
500外に出力され、液体供給ポンプ等(図示せず)の
制御に用いられる。
【0066】上述のように、本実施例においては対向す
る測定電極−接地電極間の静電容量を検出し、検出対象
物33のレベルを測定を行なっている。したがって、例
えば図9Aに示すように検出対象物が水63と油62の
場合であっても、その界面SF1を確実に測定すること
が可能である。ここで、水と油の界面SF1(液面)
は、図7Cに示す静電容量の値において2段階に変化し
ている部分LS3として検出される。したがって、油6
2だけを除去したい場合であっても、測定した界面に基
づき確実な除去を行なうことが可能となる。
【0067】また、図9Bに示すように、水63と油6
2との界面SF2がエマルジョン(乳濁状態で一部に空
気層を形成している)状態あっても、静電容量の変化幅
を検出することで確実に界面の検出を行なうことが可能
となる。ここで、液体のエマルジョン状態の界面は、図
の静電容量幅WD2によって表わされる。したがっ
て、液体がエマルジョン状態であっても、その界面を確
実に測定することが可能である。
【0068】なお、上記実施例においては、初期値全体
の平均値(初期値平均)を算出し、各電極組み合わせに
よる初期値と初期平均値の差を各組み合わせに対応する
補正値として算出した。さらに、算出した各補正値を用
い、各組み合わせにおける実測値を補正することで補正
後実測値を算出する。しかし、正確なレベル測定を行な
える方法であれば他の方法でもよい。例えば初期値を求
めた後、補正値を演算することなく実測値を求め、初期
値と実測値との差を変化値として算出してこの変化値に
基づきレベル測定を行なってもよい。ここでの記憶回路
30における各値(静電容量)の記憶状態を図10A、
変化値をグラフ化したものを図10Bに示す。なお、図
10Bでの液面レベルは、変化値の変化の最も大きい部
分LS4である。
【0069】上記のように、本実施例の静電容量式レベ
ル計500においては、対向する各測定電極−接地電極
間の静電容量に基づいて検出対象物のレベルを検出して
いる。したがって、タンク40及び各電極間での容器
(タンク40)等による影響を受けず、確実なレベル測
定を行なうことが可能となる。すなわち、検出対象物3
3の上下で温度差がある場合でも温度差による誘電率の
差に影響されることなく、正確なレベル測定を行なうこ
とが可能となる。
【0070】次に、本発明に係るレベル測定の他の実施
例を説明する。上記実施例では、対向した測定電極−接
地電極間での静電容量を用い、検出対象物の界面の位置
する測定電極−接地電極までの距離を検出した(図7
B、図8参照)。しかし、本実施例では検出対象物の界
面の位置する電極までの距離ではなく、検出対象物の界
面そのものまでの測定を行なう。したがって、より正確
なレベル測定が可能となる。
【0071】本実施例においてもレベル測定器500
(図1)を用いてレベル算出を行なうが、センサ部とし
て電極群90を用いる点で上記実施例と異なる。図11
に電極群90を示し、その構成を説明する。電極群90
には測定電極TE10から測定電極TE70までの7つ
の電極と接地電極GE100が形成されている。なお、
実際のレベル測定に用いられる電極群には多数の測定電
極が設けられているが、ここでは説明の便宜上、7つの
測定電極を用いて静電容量を検出し、レベル測定を行な
う。
【0072】このような電極群90を用いたレベル測定
器500によってタンク40内に検出対象物33が貯蔵
された状態のレベル測定を行なう。例えば、検出対象物
33がタンク40内にレベルL20で貯蔵された場合の
レベル測定を考える(図12)。
【0073】ここで、電極群90を形成するフレキシブ
ル基板60の下端は開放されている。したがって、電極
群90を検出対象物33に挿入すると、タンク40に貯
蔵された検出対象物33はフレキシブル基板60内側に
も導入される。すなわち、本実施例の電極群90では、
上記実施例のセンサ部10と異なり、電極群90外側及
び内側の両方に検出対象物33が存在するようになる
(図12)。このことから、電極群90の外側のみに検
出対象物がある場合に検出される静電容量と電極群90
の外側及び内側の両方に検出対象物がある場合に検出さ
れる静電容量との差が大きくなる。したがって、確実か
つ正確なレベル測定を行なうことが可能となる。
【0074】以下に本実施例におけるレベル測定につい
て説明する。ここで、初期値測定等は既に終了している
と仮定する。本実施例においても、切り換え手段SW2
0での各スイッチの切り換え動作は、上記実施例と同じ
である。すなわち、例えば電極群90の下端の測定電極
−接地電極(測定電極TE10−接地電極GE100
間)から上端方向へ順次静電容量の測定、記憶を行な
う。
【0075】ここで、制御回路35は各電極組み合せ間
の静電容量を電極群90の上端から順次見た時に最初に
初期値を超える静電容量を有する電極組み合せを注目対
電極と認識する。また、制御回路35は検出対象物33
に完全に埋没している測定電極−接地電極間及び検出対
象物に埋没していない測定電極−接地電極間における静
電容量を検出し、記憶する。
【0076】図13に検出物33がレベルL20でタン
ク40内に貯蔵された場合における測定電極−接地電極
間での静電容量の変化を示すグラフを掲げる。前述のよ
うに、制御回路35は、各電極組み合せ間の静電容量を
電極群90の上端から順次見た時に最初に初期値を超え
る静電容量を有する電極組み合せを注目対電極と認識す
る。すなわち、最初に初期値を超える静電容量を有する
測定電極TE40−接地電極GE100が注目対電極と
認識される。
【0077】また、制御回路35は注目対電極(測定電
極TE40−接地電極GE100)の直下の測定電極の
上端までの距離を埋没距離として算出する。したがっ
て、測定電極TE30上端までの距離が埋没距離として
算出される。すなわち、制御回路35は、電極群90の
下端から測定電極(測定電極TE30)の上端までの距
離を埋没距離として算出する。例えば、電極群90の下
端から測定電極TE30上端までの構造的距離が70c
mであるとすると、埋没距離は70cmと算出される。
【0078】埋没距離の算出後、制御回路35は注目対
電極(測定電極TE40−接地電極GE100)直下の
測定電極の上端から検出対象物の界面までの距離(界面
距離)を算出する。こうして算出した界面距離を既に算
出した埋没距離に加算することで検出対象物33の界面
そのものまでのレベル測定を行なう。
【0079】以下に界面距離の算出について説明する。
図14Aにタンク40内に検出対象物33がレベルL2
0で貯蔵されている場合の電極組み合せと検出対象物と
の関係及び各電極組み合せ間での静電容量を示すグラフ
を掲げる。
【0080】図14Aの左端には検出対象物33がレベ
ルL20で貯蔵されたタンク40を示し、その右側に測
定電極TE10からTE70までの測定電極、タンク4
0を挟んで左側に接地電極GE100を示す。
【0081】ここで、測定電極の右側に示したCH10
は、タンク40内に貯蔵された検出対象物33が高誘電
率物(例えば水等)であった場合の測定電極TE40−
接地電極GE100間の静電容量を示すグラフである。
また、CH10の右側には測定電極TE20からTE7
0までと接地電極GE100間の電極組み合せ間での静
電容量を合成したグラフをCH20として示す。
【0082】図14AのCH20において、20〜G1
00は測定電極TE20−接地電極GE100間、30
〜G100は測定電極TE30−接地電極GE100間
の、40〜G100は測定電極TE40−接地電極GE
100間の、50〜G100は測定電極TE50−接地
電極GE100間の、60〜G100は測定電極TE6
0−接地電極GE100間の、70〜G100は測定電
極TE70−接地電極GE100間での静電容量を示
す。
【0083】図14Aにおいて、検出対象物33に完全
に埋没した電極組み合せ間の静電容量はCaで表わさ
れ、検出対象物によって埋没していない電極組み合せ間
での静電容量がCbで表わされる。さらに、Crは注目
対電極(測定電極TE40−接地電極GE100)間で
の実際の静電容量であり、LLは注目対電極の直下の測
定電極の上端から注目対電極直上の測定電極の下端まで
の長さである。
【0084】図14Bに検出対象物33をレベルL20
でタンク40内に貯蔵した場合の各電極組み合せ間での
静電容量の記憶状態を示す。ここで、制御回路35は記
憶された電極組み合せ間での静電容量のうち、Cb状態
でないものを電極群90の上方側の電極組み合せ間での
静電容量から順次検索する。この検索から、測定電極T
E70−接地電極GE100、測定電極TE60−接地
電極GE100及び測定電極TE50−接地電極GE1
00での静電容量は全てCb状態であると判断される。
【0085】制御回路35は最初に初期値(Cb)を超
える静電容量を有する電極組み合せ間(測定電極TE4
0−接地電極GE100)の静電容量(Cr)に基づい
て界面距離を算出する。なお、ここで測定電極TE10
−接地電極GE100から測定電極TE30−接地電極
GE100までの静電容量はCa又はCfであることか
ら検出対象物33に完全に埋没していることが判る(図
14A参照)。
【0086】次に、制御回路35はCr状態である電極
組み合せ間(測定電極TE40−接地電極GE100)
の静電容量から界面距離を算出する。ここでの界面距離
XLはCrに比例した長さであり、界面距離XLは次式
で表わされる。
【0087】XL=LL・Cx/C(式1とする)、た
だし、C=Ca−Cb、CX=Cr−Cbであって、C
aは検出対象物によって完全に埋没した測定電極−接地
電極間での静電容量、Cbは検出対象物によって埋没し
ていない測定電極−接地電極間での静電容量、Crは注
目対電極間の実際の静電容量、LLは注目対電極の直下
の測定電極の上端から直上の測定電極の下端までの長さ
である(図14A参照)。
【0088】すなわち、界面距離XLは、図14Aに示
すCxをCで除したものに注目対電極の直下の測定電極
の上端から直上の測定電極の下端までの長さLLを乗じ
て算出される。なお、上式より明らかなように、Cは検
出対象物33によって完全に埋没した電極間での静電容
量Caから検出対象物によって埋没していない電極間で
の静電容量Cbを減じたものであり、Cxは注目対電極
間の実際の静電容量(Cr)から前記Cbを減じたもの
である。なお、上式に具体的な数値を代入することで検
出対象物33がレベルL20で貯蔵されている場合の界
面距離が算出される。
【0089】次に、制御回路35は上記のようにして算
出した界面距離に、算出済みの埋没距離(電極群90の
下端から測定電極TE30−接地電極GE100上端ま
での構造的距離)を加算する。なお、検出対象物33が
他のレベルで貯蔵された場合であっても、上記と同様の
方法で検出対象物のレベル測定が可能である。
【0090】このように、電極群90を用いたレベル測
定器500(図1、図11参照)を用い、本実施例で説
明した方法を行なうことで、確実に検出対象物の界面そ
のもののレベルを測定することが可能となる。したがっ
て、より正確なレベル測定を行なうことが可能となる。
【0091】なお、図14Aに示した静電容量のグラフ
CH10及びCH20は、検出対象物が高誘電率物であ
る為、静電容量がCb状態からCa状態に変化する際の
間隔S10(図14A参照)は電極のピッチLとほぼ一
致している。しかし、検出対象物が低誘電率物(例え
ば、灯油、樹脂ペレット等)である場合には間隔S10
は必ずしも電極ピッチLと一致するとは限らない。 こ
の場合には、上記の式(式1)(2頁)でのLLの値
を注目対電極の直下の測定電極の上端から直上の測定電
極の下端までの長さではなく、注目対電極間の静電容量
がCb状態からCa状態に変化する際の間隔の値に置き
換えることで正確な界面距離を算出することが可能とな
る。
【0092】ところで、本実施例においては、埋没距離
算出の際に電極群90の下端に位置する測定電極TE1
0−接地電極GE100間から測定電極TE20−接地
電極GE100間…へと順次静電容量の検出を行なっ
た。しかし、確実かつ正確に静電容量を検出できるので
あれば電極群90の上端に位置する測定電極TE70−
接地電極GE100間から、測定電極TE60−接地電
極GE100間、測定電極TE50−接地電極GE10
0間…へと静電容量の検出を行なってもよい。また、電
極群90の上端の電極組み合せ又は下端の電極組み合せ
のいずれか一方から順次静電容量の検出を行なわず、上
端及び下端の両電極組み合せから順次同時(測定電極T
E70−接地電極GE100間、測定電極TE60−接
地電極GE100間…及び測定電極TE10−接地電極
GE100間から測定電極TE20−接地電極GE10
0…の順)に静電容量の検出を行なうようにしても良い
(図12参照)。
【0093】また、本実施例では、電極群90をタンク
40内に挿入、内側に検出対象物33を導入してレベル
測定を行なった。しかし、図15のように、非導電性の
タンク40の側壁の外側に電極群90を設けて電極間の
静電容量を検出することでレベル測定を行なっても良
い。このように、タンク40の側壁の外側に電極群90
を設けると、各電極に検出対象物等が直接接触すること
がない。したがって、電極表面に油等の付着が発生せ
ず、経年の使用を経ても正確なレベル測定が可能とな
る。
【0094】さらに、上記実施例では界面距離XLの算
出の際、Cは検出対象物によって完全に埋没した電極間
の静電容量(Ca)から検出対象物によって埋没してい
ない電極間の静電容量(Cb)を減じたものを用いた
(図13参照)。しかし、正確な界面距離XLが算出で
きるのであれば、他のものでもよく、例えばCaに代え
て検出対象物に完全に埋没している電極組み合せ(測定
電極TE10−接地電極GE100間から測定電極TE
30−接地電極GE100まで)の静電容量の平均値を
用い、Cbに代えて検出対象物に埋没していない電極組
み合せ間(測定電極TE50−接地電極GE100から
測定電極TE70−接地電極GE100まで)の静電容
量の平均値を用いて上記式に代入して界面距離XLを算
出してもよい。
【0095】なお、上記では界面距離XLの算出の際
に、検出対象物に完全に埋没している電極組み合せ間及
び埋没していない電極間の静電容量の平均値を用いた。
しかし、他のものを用いてもよく、例えばCaに代えて
検出対象物の界面に最も隣接し、かつ検出対象物によっ
て完全に埋没している電極組み合せ間での静電容量(図
13中のKB1)であり、Cbに代えて検出対象物の界
面に最も隣接し、かつ検出対象物によって埋没していな
い電極組み合せ間の静電容量(図13中のHB1)を用
いてもよい。
【0096】また、本実施例において、制御回路35は
測定電極−接地電極間の静電容量を順次検出する際、正
・負双方向への静電容量の変化を検出対象物33の界面
でないと判定する。すなわち、例えば図16に示すよう
に測定電極TE10−接地電極GE100間から測定電
極TE30−接地電極GE100間の静電容量が正・負
双方向へ変化したとする。この時、制御回路35は、こ
の静電容量の正・負双方向への変化PN2を検出対象物
33の界面でないと判定する。つまり、制御回路35
は、測定電極TE30−接地電極GE100から測定電
極TE40−接地電極GE100間のように正から負方
向への静電容量の変化のみを検出対象物33の界面と認
識する。これにより、電極への油等の付着によって静電
容量が正・負双方へ変化することがあっても、その変化
を検出物の界面として検出することがない。したがっ
て、正確なレベル測定を行なうことが可能となる。
【0097】さらに、本実施例におけるCxの変化は図
13に示すように直線的であり、これらと界面距離XL
との関係を図示すると図17Aのようになる。しかし、
Cxの変化は必ずしも直線的ではなく、図17Bに示す
ように曲線状の変化も起こり得る。かかる場合には、予
めCxと界面距離XLとの関係を求めておき、該関係を
考慮して界面距離XLを算出することで、正確なレベル
測定を行なうことが可能となる。
【0098】次に、本発明に係る他の実施例を以下に説
明する。上述の実施例においては、図1に示すレベル測
定器500のセンサ部10又は電極群90の各電極間の
静電容量を検出することでレベル測定を行なっていた。
【0099】しかし、センサ部10又は電極群90の各
電極間で検出された静電容量は切り換え手段SW20及
び受信信号線8を介して受信回路25に入力されてい
た。この為、電極から受信回路25までの配線等におい
て浮遊容量が生じてしまい、検出された静電容量値をそ
のまま受信回路25に入力することができなかった。し
たがって、精密なレベル測定を行なうことが困難であ
る。
【0100】そこで、図18に示すように各電極組み合
せ毎に専用の受信回路26(ただしA/D変換器13を
除く)を設け、各電極組み合せから受信回路26までの
距離を短くする。これにより、浮遊容量が生じることが
なく、電極組み合せにおいて検出された静電容量値がほ
ぼそのまま受信回路26に入力される。したがって、誘
電率の非常に低い検出対象物の精密なレベル測定を行な
うことが可能となる。なお、受信回路26の動作は、動
作切り換え手段SW40による各受信回路26内におけ
る発振器(図示せず)のON/OFFの切り換えによっ
て行なう。すなわち、発振器の発振を制御することで受
信回路26の動作を制御する。
【0101】受信回路26で検出された静電容量値(検
出信号)は共通信号線18を通じてA/D変換器13に
入力される(図18)。A/D変換器13はデジタル信
号に変換した検出信号を制御回路35及び記憶回路(図
示せず)に出力する。
【0102】ところで、上記の全ての実施例において
は、タンク40内に検出対象物を貯蔵する前に予め各電
極組み合せ間の初期値(静電容量)を検出し、初期値を
補正して補正値を求めた。また、この補正値を用いて検
出対象物貯蔵後に検出した実測値(静電容量)を補正し
て補正後実測値を求めて補正後実測値に基づき検出対象
物のレベル測定を行なった。つまり、初期値についての
補正を行なっている。
【0103】しかし、各電極組み合せを均質な検出対象
物中に挿入しても、各電極組み合せ間の(初期値補正後
の)静電容量は等しくならない。つまり、各電極組み合
せにおける検出能力は等しくない。これは、センサ部1
0又は電極群90における各電極組み合せの加工精度や
電極間隔のずれ等によるものであると考えられる。した
がって、必ずしも正確なレベル測定を行なうことができ
ない。
【0104】そこで、各電極組み合せにおける検出能力
を一致させる為に補正係数を求め、補正係数に基づき実
測値の補正を行なう。これにより、各電極組み合せの加
工精度や電極間隔のずれ等を考慮した正確なレベル測定
を行なうことが可能となる。以下に補正係数を算出する
詳細を説明する。まず、上述の実施例と同様の方法で各
電極組み合せ間での初期値を検出する。次に、センサ部
10又は電極群90の全ての電極組み合せを成分・温度
が均一な(静電容量が均一な)検出対象物に挿入し、各
電極組み合せ間の仮測定値(静電容量)を検出、記憶す
る。ここで、検出した仮測定値から初期値を減じること
で各電極組み合せ間のスパン容量値を算出する。さら
に、算出したスパン容量値を全電極組み合せ間にわたっ
て検出した後、全てのスパン容量値の平均を算出し仮平
均値とする。次に、各電極組み合せ間の仮測定値を仮平
均値で除すことで各電極組み合せ間の補正係数を算出す
る。
【0105】例えばある電極組み合せ間の初期値が52
0[pF]であり、仮測定値が900[pF]であった
とする。ここで仮測定値である900[pF]から初期
値520[pF]を減じた380[pF]がスパン容量
値に該当する。このスパン容量値を全電極組み合せ間に
渡って検出し、全てのスパン容量値の平均を算出しても
のが仮平均値である。例えばこの仮平均値が400[
]であるとすると、補正係数はスパン容量値の380
pF]を仮平均値の400[pF]で除した約0.9
5となる。
【0106】こうして算出した補正係数を用いて各電極
組み合せ間の測定誤差を補正する。すなわち、誤差補正
後の各電極組み合せ間の静電容量の値を算出する。ここ
での電極組み合せ間の静電容量の値は、仮測定値から初
期値を減じたものに1/補正係数を乗じて求められる。
つまり、900[pF]から520[pF]を減じた3
80[pF]を、1/0.95に乗じる。これを計算す
ると400[pF]が本電極組み合せ間の静電容量の値
として算出される。このように補正係数を用いて各電極
組み合せ間の静電容量の値を算出することで、より正確
なレベル測定を行なうことが可能となる。なお、他の電
極組み合せ間でも上記のようにして補正係数を算出し、
実際の測定値を補正する。
【0107】なお、上記においては全ての電極組み合せ
を均質な検出対象物に挿入した後、各電極組み合せ間の
仮測定値(静電容量)を検出、記憶している。しかし、
センサ部10又は電極群90自身が長大である場合に
は、全ての電極組み合せを均質な検出対象物に挿入する
作業自体に手間がかかる。そこで、図19Aに示すよう
にセンサ部10(又は電極群90)から距離DS2を隔
てた位置において疑似検出物GK2を矢印150方向に
移動させ、各電極組み合せ間に位置させて仮測定値(静
電容量)の検出を行なう。これによって、実際にセンサ
部10又は電極群90の全ての電極組み合せを均質な検
出対象物に挿入する必要がなく容易に正確な仮測定値
(静電容量)の検出を行なうことが可能となる。
【0108】また、図19Aに示す疑似検出物GK2
を、円筒形状疑似検出物FR2として形成した場合を図
19Bに掲げる。この円筒形状疑似検出物FR2をロー
プ等の操作によって矢印170方向に移動させ、各電極
組み合せ間に位置させることで仮測定値(静電容量)の
検出を行なうことができる。これにより、実際にセンサ
10等を設置する場所において全ての電極組み合せを
均質な検出対象物に挿入することなく、容易に正確な仮
測定値(静電容量)の検出を行なうことが可能となる。
【0109】他方、この円筒形状疑似検出物FR2を実
測値の検出に用いる場合がある。例えば、検出対象物3
3が誘電率の非常に低い液体等である場合、円筒形状疑
似検出物FR2を検出対象物である該液体等に浮かせ、
電極−円筒形状疑似検出物FR2間の実測値(静電容
量)を測定する。これにより、誘電率の低い液体等であ
っても確実なレベル測定を行なうことが可能となる。
【0110】このように、本発明に係るレベル測定器及
びレベル測定方法を用いることで検出対象物の確実かつ
正確なレベル測定を行なうことが可能となる。
【0111】
【発明の効果】請求項1、請求項3、請求項4、および
請求項6に係るレベル測定器、ならびに、請求項7およ
び請求項9に係るレベル測定方法は、初期値測定におけ
る測定電極−接地電極間での静電容量の急激な正負方向
への変化を検出し、警告指示信号を出力する。又、警告
指示信号出力回路は、各測定電極−接地電極間の静電容
量の初期値の平均値を記憶し、測定した各測定電極−接
地電極間での静電容量と前記初期値の平均値との差が所
定値以上の場合に警告指示信号を出力する。すなわち、
正確なレベル測定を行えない場合を予め知ることが出来
る。したがって、確実なレベル測定を行うことが可能と
なる。
【0112】請求項2及び請求項5に係るレベル測定
器、ならびに請求項8に係るレベル測定方法は、検出対
象物の界面を検出するための測定時における測定電極−
接地電極間での静電容量の正又は負方向への変化は検出
対象物の界面とし、正・負双方向への変化は検出対象物
の界面でないとする。すなわち、電極への不着等による
静電容量の正・負双方への変化を検出物の界面として検
出することがない。したがって、正確なレベル測定を行
うことが可能である。
【0113】
【0114】
【0115】
【0116】
【0117】
【0118】
【0119】
【0120】
【0121】
【0122】
【0123】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレベル測定器の構造を示すブロッ
ク図である。
【図2】センサ部の外形及びその断面を示す図である。
【図3】フレキシブル基板における電極及び構造を示す
詳細図である。
【図4】電極に接続されたスイッチの動作を説明する為
の図である。
【図5】図4に示した各スイッチの開閉タイミングを示
したタイミングチャートである。
【図6】記憶装置における静電容量の記憶状態を示す図
である。
【図7】検出された静電容量値をグラフ化した図であ
る。
【図8】図1に示すレベル測定器を用いてタンク内に貯
蔵された液体のレベルを測定する場合の側面図である。
【図9】被検出物が水と油の場合及びその界面にエマル
ジョンが形成されている場合の状態を示す断面図であ
る。
【図10】他の実施例における記憶回路での各値(静電
容量)の記憶状態を示す図である。
【図11】本発明に係る他の実施例に用いる電極群を示
す図である。
【図12】図11に示した電極群を用い、タンク内にレ
ベルL20で貯蔵された検出対象物のレベルを測定する
場合の側面図である。
【図13】タンク内に検出対象物がレベルL20で貯蔵
された場合における各電極間での静電容量の変化を示す
図である。
【図14】タンク内に貯蔵された検出対象物と各接地電
極−測定電極との関係を示し、接地電極−測定電極間で
の静電容量の変化を示すグラフある。
【図15】図11に示した電極群をタンクの側壁の外側
に設けた状態を示す側面図である。
【図16】電極間の静電容量の正・負双方向への変化を
示す図である。
【図17】静電容量の変化と界面距離との関係を示す図
である。
【図18】図1に示したレベル測定器の他の実施例を示
すブロック図である。
【図19】疑似検出物及び円筒形状疑似検出物を用いて
仮測定値及び実測値を測定する方
【図20】従来の静電容量式レベル計を用いて測定した
静電容量と液面との関係を示す図
【図21】従来の静電容量式レベル計における液体及び
タンクとの電気的接続関係を模式化した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−65617(JP,A) 特開 昭60−192227(JP,A) 特開 平4−313029(JP,A) 特開 昭50−79357(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 23/26

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出対象物にその一部が挿入され、接地電
    極とこれに対向するように測定電極を複数個、検出対象
    物の界面に対して垂直方向に設けた電極群、 前記電極群の測定電極−接地電極間の静電容量を順次測
    定する測定回路、 測定回路によって測定された測定電極−接地電極間の静
    電容量の変化に基づいて検出対象物のレベルを検出する
    レベル検出回路、 を備えたレベル測定器であって、 初期値測定における測定電極−接地電極間での静電容量
    の急激な正負方向への変化を検出し、警告指示信号を出
    力する警告指示信号出力回路、 を備えたことを特徴とするレベル測定器。
  2. 【請求項2】検出対象物にその一部が挿入され、接地電
    極とこれに対向するように測定電極を複数個、検出対象
    物の界面に対して垂直方向に設けた電極群、 前記電極群の測定電極−接地電極間の静電容量を順次測
    定する測定回路、 測定回路によって測定された測定電極−接地電極間の静
    電容量の変化に基づいて検出対象物のレベルを検出する
    レベル検出回路、 を備えたレベル測定器であって、 検出対象物の界面を検出するための測定時において、測
    定電極−接地電極間での静電容量の正又は負への変化は
    検出対象物の界面とし、正・負双方向への変化は検出対
    象物の界面でないとすること、 を特徴とするレベル測定器。
  3. 【請求項3】検出対象物にその一部が挿入され、接地電
    極とこれに対向するように測定電極を複数個、検出対象
    物の界面に対して垂直方向に設けた電極群、 前記電極群の測定電極−接地電極間の静電容量を順次測
    定する測定回路、 測定回路によって測定された測定電極−接地電極間の静
    電容量の変化に基づいて検出対象物のレベルを検出する
    レベル検出回路、 を備えたレベル測定器であって、 各測定電極−接地電極間の静電容量の初期値の平均値を
    記憶し、測定した各測定電極−接地電極間での静電容量
    と前記初期値の平均値との差が所定値以上の場合に警告
    指示信号を出力する警告指示信号出力回路、 を備えたことを特徴とするレベル測定器。
  4. 【請求項4】請求項1に係るレベル測定器において、 レベル検出回路は測定回路によって測定された静電容量
    を記憶しておく記憶回路、および記憶回路に記憶された
    静電容量のうち変化の最も大きい部分を検出対象物のレ
    ベルとして判定する判定回路、 を備えたことを特徴とするレベル測定器。
  5. 【請求項5】請求項2に係るレベル測定器において、 レベル検出回路は測定回路によって測定された静電容量
    を記憶しておく記憶回路、および記憶回路に記憶された
    静電容量のうち変化の最も大きい部分を検出対象物のレ
    ベルとして判定する判定回路、 を備えたことを特徴とするレベル測定器。
  6. 【請求項6】請求項3に係るレベル測定器において、 レベル検出回路は測定回路によって測定された静電容量
    を記憶しておく記憶回路、および記憶回路に記憶された
    静電容量のうち変化の最も大きい部分を検出対象物のレ
    ベルとして判定する判定回路、 を備えたことを特徴とするレベル測定器。
  7. 【請求項7】接地電極とこれに対向するように測定電極
    を複数個、検出対象物の界面に対して垂直方向に設けた
    電極群の一部を検出対象物に挿入し、 測定電極−接地電極間の静電容量を順次測定し、 測定された測定電極−接地電極間の静電容量の変化に基
    づいて検出対象物のレベルを検出するレベル測定方法で
    あって、 初期値測定における測定電極−接地電極間での静電容量
    の急激な正負方向への変化を検出し、警告指示信号を出
    力すること、 を特徴とするレベル測定方法。
  8. 【請求項8】接地電極とこれに対向するように測定電極
    を複数個、検出対象物の界面に対して垂直方向に設けた
    電極群の一部を検出対象物に挿入し、 測定電極−接地電極間の静電容量を順次測定し、 測定された測定電極−接地電極間の静電容量の変化に基
    づいて検出対象物のレベルを検出するレベル測定方法で
    あって、 検出対象物の界面を検出するための測定時において、測
    定電極−接地電極間での静電容量の正又は負への変化は
    検出対象物の界面とし、正・負双方向への変化は検出対
    象物の界面でないとすること、 を特徴とするレベル測定方法。
  9. 【請求項9】接地電極とこれに対向するように測定電極
    を複数個、検出対象物の界面に対して垂直方向に設けた
    電極群の一部を検出対象物に挿入し、 測定電極−接地電極間の静電容量を順次測定し、 測定された測定電極−接地電極間の静電容量の変化に基
    づいて検出対象物のレベルを検出するレベル測定方法で
    あって、 各測定電極−接地電極間の静電容量の初期値の平均値を
    記憶し、測定した各測定電極−接地電極間での静電容量
    と前記初期値の平均値との差が所定値以上の場合に警告
    指示信号を出力すること、 を特徴とするレベル測定方法。
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