JP3367168B2 - レベル測定方法及びレベル測定器 - Google Patents

レベル測定方法及びレベル測定器

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JP3367168B2
JP3367168B2 JP27218293A JP27218293A JP3367168B2 JP 3367168 B2 JP3367168 B2 JP 3367168B2 JP 27218293 A JP27218293 A JP 27218293A JP 27218293 A JP27218293 A JP 27218293A JP 3367168 B2 JP3367168 B2 JP 3367168B2
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裕志 川勝
康一 田中
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株式会社ノーケン
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  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレベル測定方法及びレベ
ル測定器に関し、特に測定の確実化及び正確化に関す
る。
【0002】
【従来の技術】タンク内に貯蔵された液体等のレベルを
計測する計器には様々なものがあるが、その一つに静電
容量式レベル計がある。静電容量式レベル計とは、静電
容量を測定することでタンク内の液体の上面レベルを求
める計器である。
【0003】図21Aに、貯蔵された液体のレベルを計
測する場合の静電容量式レベル計、液体33及びタンク
との電気的接続関係を模式化した図を示す。この静電容
量式レベル計は、複数の電極50がタンク40内に貯蔵
された液体33に対し垂直方向に接続された電極群1
0、電極群10に接続された電源2及び制御部分(図示
せず)から構成されている。
【0004】このような静電容量式レベル計は、電源2
からの電力をタンク40と電極群10の各電極50に順
次供給し、タンク40と電極50間の静電容量を検出す
る。すなわち、電気的にキャパシタの役割を果す、タン
ク40と電極50間の静電容量を検出する。ここで、電
極50が液体33に浸されている場合には、電極50に
液体33が接触するので静電容量が高い。一方、電極5
0が液体33に浸されていない場合には、電極50に液
体33が接触しないので静電容量が低い。
【0005】こうして検出された静電容量と液面との関
係を図20Aに示す。ここでは、図20Aの横軸の段差
部分(中心部分LS)が液面として検出される。
【0006】また、他の静電容量式レベル計について説
明する。ここでも図21Bに示す貯蔵された液体のレベ
ルを計測する場合の静電容量式レベル計、液体33及び
タンクとの電気的接続関係を模式化した図に基づき説明
する。この静電容量式レベル計は、タンク40内に設け
られた測定(長)電極50、タンク40の底部に設けら
れた基準(短)電極51及び両電極に接続された電源2
及び制御部分(図示せず)から構成されている。
【0007】この静電容量式レベル計は、上記で説明し
たレベル計とは異なり、各々の電極とタンク間での静電
容量を検出するのではなく測定(長)電極50全体に対
する液体33の静電容量を直接検出し、測定値からタン
ク40内の液面レベルを直接測定するものである。な
お、液体33の種類によって誘電率は変化し、このため
検出される静電容量に差が生じる。このため、異なった
種類の液体のレベルを正しく検出するためにタンク40
の底部に基準(短)電極51を設けて基準となる静電容
量を測定し、各液体の基準となる静電容量を測定してお
く。
【0008】さらに、基準電極での静電容量に基づい
て、各液体全体の静電容量を補正する。図20Bに、測
定された静電容量と液面との関係を図示する。ここで
は、図20Bの横軸の終点が液面として検出される。こ
のように、いずれの静電容量式レベル計を用いても液面
のレベルを確実に測定することが可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
静電容量式レベル計には以下のような問題があった。図
21Aに示す非連続式静電容量式レベル計においては、
タンク40と各電極50間の静電容量を検出し、液面レ
ベルの測定を行なっていた。したがって、タンク40及
び各電極間の他(タンク40及び電極以外)の要素によ
って静電容量が影響を受けて正確なレベル測定を行なう
ことができないという問題があった。
【0010】また、図21Bに示す連続静電容量式レベ
ル計においては、タンク40内の液体33全体の静電容
量補正は、タンク40底部に設けられた基準(短)電極
51の一点で行なわれていた。なお、タンク40内に貯
蔵された液体は種類が同じであっても、その誘電率は液
体33の温度によっても異なる。したがって、タンク4
0の上下で液体33に温度差が生じる場合、基準(短)
電極51による一点の補正では、静電容量を正確に検出
することができず、確実なレベル測定ができないという
問題があった。また、検出対象物の種類によってはタン
ク上部の気体中の水分やガス密度の変化の影響をうける
という問題もあった。
【0011】さらに、タンク40内に貯蔵された液体3
3に油等が混入し、測定(長)電極50に付着すると、
測定される静電容量が変化し、誤差を生じる。したがっ
て、正確なレベル測定を行なうことができないという問
題があった。なお、非連続静電容量式レベル計において
も、液体33と測定(長)電極50間の他の要素によっ
て静電容量が影響を受け、正確なレベル測定を行なうこ
とができないという問題があった。
【0012】そこで、本発明は正確かつ確実な測定を行
なうことが可能なレベル計の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1のレベル測定器
は、検出対象物にその一部が挿入され、検出対象物の界
面方向に対して複数個の電極がほぼ垂直に配置された電
極群、前記電極群の隣接する二電極間もしくは所定間隔
離れた二電極間の静電容量を順次測定する測定回路、測
定回路によって測定された各電極間の静電容量の変化に
基づいて検出対象物のレベルを検出するレベル検出回
路、を備えたレベル測定器であって、 初期値測定におけ
る隣接した電極間での静電容量の急激な正負方向への変
化を検出し、警告指示信号を出力する警告指示信号出力
回路、を備えたことを特徴としている。
【0014】請求項2のレベル測定器は、検出対象物に
その一部が挿入され、検出対象物の界面方向に対して複
数個の電極がほぼ垂直に配置された電極群、前記電極群
の隣接する二電極間もしくは所定間隔離れた二電極間の
静電容量を順次測定する測定回路、測定回路によって測
定された各電極間の静電容量の変化に基づいて検出対象
物のレベルを検出するレベル検出回路、 を備えたレベル
測定器であって、 検出対象物の界面を検出するための測
定時において、隣接した電極間での静電容量の正又は負
への変化は検出対象物の界面とし、正・負双方向への変
化は検出対象物の界面でないとすること、を特徴として
いる。
【0015】請求項3のレベル測定器は、検出対象物に
その一部が挿入され、検出対象物の界面方向に対して複
数個の電極がほぼ垂直に配置された電極群、前記電極群
の隣接する二電極間もしくは所定間隔離れた二電極間の
静電容量を順次測定する測定回路、測定回路によって測
定された各電極間の静電容量の変化に基づいて検出対象
物のレベルを検出するレベル検出回路、を備えたレベル
測定器であって、電極間の静電容量の初期値の平均値を
記憶し、測定した隣接する電極間の静電容量と前記初期
値の平均値との差が所定値以上の場合に警告指示信号を
出力する警告指示信号出力回路、 を備えたことを特徴と
している。
【0016】請求項4のレベル測定器は、請求項1にか
かるレベル測定器において、レベル検出回路は、測定回
路によって測定された静電容量を記憶しておく記憶回
路、および記憶回路に記憶された静電容量のうち変化の
最も大きい部分を検出対象物のレベルとして判定する判
定回路、を備えたことを特徴としている。
【0017】請求項5のレベル測定器は、請求項にか
かるレベル測定器において、レベル検出回路は、測定回
路によって測定された静電容量を記憶しておく記憶回
路、および記憶回路に記憶された静電容量のうち変化の
最も大きい部分を検出対象物のレベルとして判定する判
定回路、を備えたことを特徴としている
【0018】請求項6のレベル測定器は、請求項にか
かるレベル測定器において、レベル検出回路は、測定回
路によって測定された静電容量を記憶しておく記憶回
路、および記憶回路に記憶された静電容量のうち変化の
最も大きい部分を検出対象物のレベルとして判定する判
定回路、を備えたことを特徴としている
【0019】請求項7のレベル測定方法は、検出対象物
に複数個の電極が配置された電極群の一部を挿入し、隣
接する二電極間もしくは所定間隔離れた二電極間の静電
容量を順次測定し、測定された各電極間の静電容量の変
化に基づいて検出対象物のレベルを検出するレベル測定
方法であって、初期値測定における隣接した電極間での
静電容量の急激な正負方向への変化を検出し、警告指示
信号を出力すること、を特徴としている。
【0020】請求項8のレベル測定方法は、検出対象物
に複数個の電極が配置された電極群の一部を挿入し、隣
接する二電極間もしくは所定間隔離れた二電極間の静電
容量を順次測定し、測定された各電極間の静電容量の変
化に基づいて検出対象物のレベルを検出するレベル測定
方法であって、検出対象物の界面を検出するための測定
時において、隣接した電極間での静電容量の正又は負へ
の変化は検出対象物の界面とし、正・負双方向への変化
は検出対象物の界面でないとすること、を特徴としてい
る。
【0021】請求項9のレベル測定方法は、検出対象物
に複数個の電極が配置された電極群の一部を挿入し、隣
接する二電極間もしくは所定間隔離れた二電極間の静電
容量を順次測定し、測定された各電極間の静電容量の変
化に基づいて検出対象物のレベルを検出するレベル測定
方法であって、電極間の静電容量の初期値の平均値を記
憶し、測定した隣接する電極間の静電容量と前記初期値
の平均値との差が所定値以上の場合に警告指示信号を出
力すること、を特徴としている。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【作用】請求項1、請求項3、請求項4、および請求項
6に係るレベル測定器、ならびに請求項7および請求項
9に係るレベル測定方法は、警告指示信号出力回路が初
期値測定における隣接した電極間での静電容量の急激な
正負方向への変化を検出し、警告指示信号を出力する。
又、警告指示信号出力回路は、電極間の静電容量の初期
値の平均を記憶し、測定した隣接する電極間の静電容量
と初期値の平均との差が所定以上の場合に警告指示信号
を出力する。したがって、正確な測定が行えない場合を
予め知ることが出来る。
【0027】請求項2及び請求項5に係るレベル測定
器、ならびに請求項8に係るレベル測定方法は、検出対
象物の界面検出時に隣接した電極間の静電容量の正又は
負方向への一方向への変化を検出対象物の界面とし、正
・負双方への変化を検出対象物の界面でないとする。し
たがって、電極への付着物等による静電容量の正・負双
方への変化を検出対象物の界面として検出することがな
い。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【実施例】本発明に係るレベル測定器の一実施例を図に
基づき、以下に説明する。図1に、本実施例のレベル測
定器100の構成を示すブロック図を掲げる。レベル測
定器100は、電極群であるセンサ部10、発信器1
5、切り換え手段SW20、受信回路25、記憶回路3
0、判定回路であり警告指示信号出力回路でもある制御
回路35から構成されている。
【0038】センサ部10には電極TE1からTEnま
でn個の電極が垂直に設けられ、切り換え手段SW20
内には複数のスイッチが設けられて各電極に接続されて
いる。また、切り換え手段SW20は、計測信号線7を
介して発信器15に接続され、受信信号線8を介して受
信回路25と接続されている。さらに、切り換え手段S
W20は、制御信号線9を介して制御回路35と接続さ
れている。また、受信回路25はオペアンプ11、抵抗
器及びA/D変換器13から構成されている。なお、制
御信号線9は、説明の便宜上1本で表わしているが、実
際は複数の線から構成されている。
【0039】図2Aに本実施例のセンサ部10の外形を
示す。センサ部10は電極TE1、TE2、TE3…T
Enまでのn個の電極が垂直に配置されたフレキシブル
基板60により円筒状に形成され、外側は絶縁チューブ
ZTで覆われている。このようなフレキシブル基板60
の詳細図を図3に掲げる。図3Aにフレキシブル基板6
0上の各電極と信号線の関係を示す。電極TE1、TE
2、TE3…TEnはフレキシブル基板60上にパター
ンとして所定間隔で配置され、電極TE1、TE2、T
E3…TEnの各々からは信号線SLが引き出されてい
る。図3Bに、図3Aに示したフレキシブル基板の平面
図を掲げる。フレキシブル基板60は、n個の電極、信
号線SL、三層構造からなるポリイミド絶縁シートPS
及びアース電極GLから構成されている。なお、フレキ
シブル基板60の信号線SLには端子STが設けられて
おり、切り換え手段SW20に接続されている。
【0040】図2Aに示したセンサ部10のCーC′断
面図を図2Bに掲げる。センサー部10の中心には円筒
状の電極芯材TM1、その外側にはフレキシブル基板6
0が円筒状に形成され、その外周には絶縁チューブZT
が設けられている。各電極はフレキシブル基板60上の
パターンとして設けられているので、電極形成が容易で
ある。また、絶縁チューブZTがフレキシブル基板60
の外周に設けられているので、電極に直接油等が付着す
ることがない。したがって、測定の度に電極の調整を行
なう必要がなく、容易な測定が可能となる。
【0041】このレベル測定器100の動作について以
下に説明する。ここで、図1に示すレベル測定器100
のセンサ部10は、タンク40内に設けられていると仮
定する。まず、検出対象物が貯蔵される前に初期値を検
出する。初期値を検出する為に、制御回路35は制御信
号線9を通じて切り換え手段SW20に対し、静電容量
検出信号を出力する(図1参照)。この静電容量検出信
号とは、切り換え手段SW20内に設けられたスイッチ
を図5に示すようなタイミングで切り換えることによ
り、隣接する電極間の静電容量を検出できるようにする
信号である。切り換え手段SW20は、制御回路35か
らの静電容量検出信号を受けると、隣接する二電極間の
静電容量が検出できるようにスイッチを順次切り換え
る。
【0042】初期値検出時におけるスイッチの切り換え
動作を図4及び図5に基づき説明する。図4に、電極T
E1から電極TE4までの4つの電極、切り換え手段S
W20内に設けられ各電極に接続されたスイッチS10
からスイッチS21、計測信号線7、受信信号線8及び
アース線GLを示す。例えば、電極TE1と電極TE2
間での初期値(静電容量)を検出する場合を考える。切
り換え手段SW20は、制御回路35からの静電容量検
出信号に基づき電極TE1に接続されたスイッチS1
0、S11及びS12の内、スイッチS10だけを閉
じ、他のスイッチを開放状態に制御する。切り換え手段
SW20は、これと同時に電極TE2に接続されたスイ
ッチS13、S14及びS15の内、スイッチS14だ
けを閉じ、他のスイッチを開放状態に制御する。
【0043】図5にスイッチS10からスイッチS21
までの開閉タイミングを示したタイミングチャートを掲
げる。ここでは、各スイッチが閉じた場合のタイミング
を示している。図5から明らかなように、電極TE1及び
電極TE2間の初期値検出の際(タイミングTM1時)には、
検出に用いられない電極TE3及びTE4に接続されたスイッ
チは、開放状態またはアース線GLに接続されアースさ
れる。
【0044】このような制御を行なうことにより、発信
器15から発信された計測信号は、計測信号線7及びス
イッチS10を通じて電極TE1に達し、液体33を介
して電極TE2に受信される。電極TE2に受信された
計測信号は、スイッチS14及び受信信号線8を介して
受信回路25に入力する。受信回路25内では、入力し
た計測信号のインピーダンスをオペアンプ11により静
電容量(アナログ計測信号)に変換し、電極TE1、電
極TE2間の静電容量(初期値)を検出する。こうして
検出された静電容量は、A/D変換器13によってデジ
タル計測信号に変換された後に記憶回路30に出力さ
れ、記憶回路30はこのデジタル計測信号を記憶する。
【0045】記憶回路30においては、検出に用いた2
つの電極の組み合わせと静電容量を対応させて記憶す
る。図6に、記憶回路30における静電容量の記憶状態
を示す。たとえば、電極TE1及びTE2間の組み合わせをA1
とすると、電極TE1及びTE2間の初期値は、500[pF]
であると記憶される。記憶回路30において、組み合わ
せA1の記憶が終了すると、記憶回路30は制御回路に対
して記憶終了信号を出力する。
【0046】この記憶終了信号を受けた制御回路35
は、切り換え手段SW20に対して電極TE2、電極T
E3の静電容量(初期値)を検出する静電容量検出信号
を出力する。切り換え手段SW20は、この静電容量検
出信号に基づき、タイミングTM2(図5)において上
記の様なスイッチ制御を行なうことで両電極間の初期値
を検出し、記憶回路30に組み合わせA2として記憶さ
せる。このような動作を電極TEnまで順次行なって初
期値を求め、記憶回路30に組み合わせを記憶させる
(図6)。こうして、求められた各電極間の初期値をグ
ラフ化したものを図7Aに掲げる。
【0047】また、制御回路35は、記憶回路30に記
憶された隣接した電極組み合せ間での初期値同士を比較
し、所定値以上の差(例えば隣接する初期値の10%以
上)がある場合には、警告指示信号を出力する。例えば
組み合わせA1に係る初期値が500〔pF〕であり、
組み合わせA2に係る初期値が580〔pF〕であった
とすると仮定する。この組み合わせA2に係る初期値5
80は、組み合わせA1に係る初期値500〔pF〕の
10%以上であることが判る。
【0048】所定値以上の差があることが検知された場
合には、制御回路35から警告指示信号が発せられる。
この警告指示信号に基づき表示装置又は警報発信器(図
示せず)は測定不能を示す警告信号を表示(発信)す
る。すなわち、電極自身の腐食等や電極部分の絶縁チュ
ーブZTに油等の付着によって静電容量が急激に上昇
し、正確な測定が出来ない場合に警告信号が表示(発
信)される。警告信号の表示(発信)により、かかる場
合を予め容易に知ることができ、電極の交換や絶縁チュ
ーブに付着した油等の除去といった必要な対策を講じる
ことが出来るので確実なレベル測定を行なうことが可能
となる。
【0049】なお、上記においては記憶回路30に記憶
された隣接した電極組み合せ間での初期値同士を比較
し、所定値以上の差がある場合に警告指示信号を出力し
た。しかし、隣接した電極間の異常を確実に検出できる
方法であれば、他の方法でもよい。例えば記憶回路30
に記憶された初期値の平均を算出し、各電極組み合せ間
の静電容量と初期値の平均との差が所定値以上の場合に
警告指示信号を出力するようにしてもよい。この場合
も、隣接電極間の異常を予め容易に知ることができるの
で前述のように必要な対策を採ることができ、確実なレ
ベル測定を行なうことが可能となる。
【0050】次に、図6に示す初期値の補正を行なう。
ここで初期値の補正とは記憶回路30に記憶された初期
値を平均して初期値平均を求め、各電極の組み合わせに
よる初期値と初期平均値の差を補正値として算出するこ
とをいう(図6)。
【0051】例えば各組み合わせにおける初期値平均が
505〔pF〕であったとすると、各組み合わせにおけ
る初期値平均から初期値を減じた差を補正値として記憶
する。例えば、初期値平均505〔pF〕から組み合わ
せA1の初期値500〔pF〕を減じた+5を、組み合
わせA1に対する補正値として記憶する。同様に、全て
の組み合わせにおける初期値平均から初期値を減じた差
を各組み合わせに対する補正値として記憶する(図
6)。ここで、初期値の補正を行なうのは、実際の測定
時における電極自身の測定誤差、油等の付着等及びタン
クの形状やタンク内にある装置等の影響を少なくする為
である。したがって、上記のような条件の影響が少なく
なり、確実かつ安定した動作を行なうことが可能とな
る。
【0052】次に、検出対象物の測定を行なう際におけ
るレベル測定器100のレベル測定動作を説明する。検
出対象物のレベル測定は、タンク40内に液体33が貯
蔵された状態で行なう。この場合も初期値検出と同様
に、隣接する2つの電極間の静電容量を検出し、静電容
量に基づきレベル測定を行なう。ここでは、図8に示す
ように、本実施例のレベル測定器100を用いてタンク
40内に貯蔵された液体33のレベルを測定する場合を
考える。
【0053】ここでも制御回路35は、切り換えスイッ
チSW20に対して静電容量検出信号を出力し、切り換
え手段SW20は上述のようなスイッチ制御を行なう。
すなわち、切り換え手段SW20によって、静電容量の
検出を行なう2つの電極だけを作動させるようなスイッ
チ制御を行なわせる(図4、図5参照)。このスイッチ
制御によって、測定された実測値(静電容量)は電極の
組み合わせ(組み合せB)とともに記憶回路30に記憶
される(図6参照)。ここで制御回路35は、全ての初
期値測定が終了したことを認識し、測定された実測値を
記憶回路30内の別の箇所に記憶させる制御を行なう。
【0054】記憶回路30での記憶が終了すると、制御
回路35は、切り換えスイッチSW20に対して次の電
極間での組み合わせにおける静電容量を検出する静電容
量検出信号を出力する。なお、切り換えスイッチは、上
記と同様の動作によってスイッチを切り換える。すなわ
ち、同様の動作を電極(n個)全ての組み合わせにおい
て行ない、各組み合わせ(組み合わせB1〜)の静電容
量を記憶回路30に記憶する(図6)。
【0055】なお、ここで制御回路35は、記憶回路3
0に記憶され近接した電極組み合せ間での実測値同士を
比較し、近接する実測値同士で正・負双方向への変化が
あり、そのいずれかの方向で所定値以上であると検出さ
れると警告指示信号を出力する。
【0056】例えば、組み合わせB1に係る実測値が5
00〔pF〕であり、組み合わせB2に係る実測値が4
60〔pF〕で、組み合せB3に係る実測値が510〔p
〕であったと仮定する。この組み合わせB2及び組み
合せB3の実測値は、近接する組み合わせB1の実測値
に対し、正・負双方向に変化している。また、この正・
負双方向への実測値変化の所定値を、近接する組み合せ
B1の実測値の10%とすると、組み合せB1と組み合
せB2との差は40〔pF〕であって所定値に満たない
が、組み合せB1と組み合せB3との差は50〔pF
であり組み合せB1の静電容量の10%に該当する。し
たがって、この場合、制御回路35から警告指示信号が
発せられる。
【0057】この警告指示信号に基づき表示装置又は警
報発信器(図示せず)は測定不能を示す警告信号を表示
(発信)する。すなわち、計測中の電極等に異常が発生
し、正確な測定が出来ない場合に警告信号が表示(発
信)され、この警告信号の表示(発信)により、電極等
の異常(絶縁チューブに付着した油を除去する等)に対
して必要な対策を講じること出来るので確実なレベル測
定を行なうことが可能となる。
【0058】また、上記においては記憶回路30に記憶
された近接した電極組み合せ間で実測値同士を比較し、
近接する電極間の実測値間で正・負双方向への所定値以
上の変化を検出すると警告指示信号を出力した。しか
し、近接した電極間の異常を確実に検出できる方法であ
れば他の方法でもよく、例えば記憶された全ての実測値
の平均を算出し、各電極間の実測値と実測値の平均間で
正・負双方向への所定値以上の変化を検出すると警告指
示信号を出力するようにしてもよい。この場合も、近接
電極間の異常を予め容易に知ることができ、前述のよう
な対策を講じることができるので確実なレベル測定を行
なうことが可能となる。
【0059】次に、補正値に基づき実測値を補正する。
上記で求めた実測値を、それに対応する補正値(算出済
み)を用いて補正する。例えば、組み合わせB1の実測
値502〔pF〕を、それに対応する補正値+5を用い
て補正する(図6)。すなわち、実測値502〔pF
に補正値+5を加える。これにより、補正後実測値50
7〔pF〕が算出される。また、組み合わせB1の実測
値506〔pF〕を、それに対応する補正値−3を用い
て補正する。すなわち、実測値506〔pF〕から補正
値−3を減じる。これにより、補正後実測値503〔p
〕が算出される。このようにして、全ての実測値に対
して補正を行ない、補正後実測値を求め、記憶回路30
に記憶させる。
【0060】補正後実測値をグラフ化したものを図7B
に示す。ここでは、制御回路35により、記憶回路30
に記憶された静電容量のうち変化の最も大きい部分LS
2がタンク40内における液体33のレベルと判定され
る。すなわち、図6における組み合わせA10とA11
間であり、図8における電極TE10と電極TE11間
が液体のレベルとして検出される。このように、静電容
量の変化の最も大きい部分が液体レベルとして判定され
るので、確実なレベル測定を行なうことが可能となる。
測定された液体33のレベルはレベル測定器100外に
出力され、液体供給ポンプ等(図示せず)の制御に用い
られる。
【0061】上述のように、本実施例においては隣接す
る電極間の静電容量を検出し、液体33のレベルを測定
を行なっているので、例えば図9Aに示すように被検出
物が水63と油62の場合であっても、その界面SF1
を測定することが可能となる。ここで、水と油の界面S
F1は、図7Cに示す静電容量の値において2段階に変
化している部分LS3が液面として検出される。したが
って、油だけを除去したい場合は測定した界面に基づき
確実な除去を行なうことが可能となる。
【0062】また、図9Bに示すように、水63と油6
2との界面SF2がエマルジョン(乳濁状態で一部に空
気層を形成している)状態あっても変化幅を検出するこ
とで確実に界面の検出を行なうことが可能である。ここ
で、液体のエマルジョン状態の界面は、図7Dの幅WD
1によって表わされる。したがって、液体がエマルジョ
ン状態であってもその界面を確実に測定することが可能
となる。
【0063】なお、上記実施例においては隣接する電極
間の静電容量を検出し、液体33のレベルを測定を行な
った。しかし、確実かつ正確な測定が行なえるのであれ
ば隣接電極間でなくてもよく、例えば間隔をおいた電極
(例えば電極TE1、TE3間、電極TE2、TE4
間)間での静電容量を検出し、液体33のレベルを測定
を行なうようにしてもよい。
【0064】また、上記実施例においては、まず初期値
全体の平均値(初期値平均)を算出し、各電極の組み合
わせによる初期値と初期平均値の差を各組み合わせに対
応する補正値として算出した。さらに、各補正値を用
い、各組み合わせにおける実測値を補正することで補正
後実測値を算出していた。しかし、正確なレベル測定を
行なえる方法であれば他の方法でもよい。例えば初期値
を求めた後、補正を行なわずに実測値を求め、初期値と
実測値との差を変化値として算出し、この変化値に基づ
きレベル測定を行なってもよい。ここでの記憶回路30
における各値(静電容量)の記憶状態を図10A、変化
値をグラフ化したものを図10Bに示す。なお、図10
Bでの液面レベルは、変化値の変化の最も大きい部分L
S4である。
【0065】上記のように、本実施例の静電容量式レベ
ル計100においては、隣接する各電極間の静電容量に
基づいて検出対象物のレベルを検出している。したがっ
て、タンク40及び各電極間での容器(タンク40)等
による影響を受けず、確実なレベル測定を行なうことが
可能となる。すなわち、液体33の上下で温度差がある
場合でも温度差による誘電率の差に影響されることな
く、正確なレベル測定を行なうことが可能となる。
【0066】次に、本発明に係るレベル測定の他の実施
例を説明する。上記実施例では、隣接する電極間での静
電容量を用い、検出対象物の界面の位置する電極までの
距離を検出した(図7B、図8参照)。しかし、本実施
例では検出対象物の界面の位置する電極までの距離では
なく、検出対象物の界面そのものの測定を行なう。
【0067】本実施例においてもレベル測定器100
(図1)を用いてレベル算出を行なうが、電極群80を
用いる点で上記実施例と異なる。図11に電極群80を
示し、構成を説明する。電極群80は、電極TE10か
ら電極TE70までの7つの電極が設けられ、フレキシ
ブル基板60の下端が開放されている。なお、本実施例
においては説明の便宜上、電極群80には電極TE10
から電極TE70の7つの電極を設けて説明を行なう
が、実際には多数の電極が電極群80に設けられ静電容
量が検出、記憶される。
【0068】このような電極80を用いたレベル測定器
100を用い、タンク40内に検出対象物33がレベル
L2で貯蔵された状態でレベル測定を行なう(図1
2)。ここで、フレキシブル基板60の下端が開放され
ているので、タンク40に貯蔵された検出対象物33は
電極群80の内側にも導入される。すなわち、本実施例
においては電極群80の外側及び内側の両方に検出対象
物33が存在する(図12参照)。これにより、電極群
80の外側のみに検出対象物がある場合に検出される静
電容量と電極群80の外側及び内側の両方に検出対象物
がある場合に検出される静電容量との差が大きくなる。
したがって、確実かつ正確なレベル測定を行なうことが
可能である。以下に本実施例におけるレベル測定の詳細
について説明する。ここで、初期値測定等は既に終了し
ていると仮定する。
【0069】本実施例における切り換え手段SW20内
の各スイッチの切り換え動作は、上記実施例と同様に制
御回路35からの静電容量検出信号に基づいて行なわれ
る。例えば各電極間の静電容量の検出は、例えば電極群
80の下端の電極から順次行なわれる。すなわち、検出
対象物33に完全に埋没している電極、検出対象物33
の界面に位置する電極及び検出対象物33に埋没してい
ない電極の間における静電容量が検出され、記憶され
る。
【0070】図13に、検出物33がレベルL2でタン
ク40内に貯蔵された場合における各電極間での静電容
量の変化を示す。ここで、制御回路35(図1参照)は
各電極間の静電容量の検出、記憶後、静電容量から検出
対象物33に完全に埋没している電極間であって、ほぼ
同一値の静電容量を有している電極までの構造的距離を
埋没距離として検出する。図13から明らかなように、
電極TE10から電極TE20間の静電容量がほぼ同じ
値であると検出される。これにより、電極群80の下端
の電極TE10から電極TE20までの距離(BD1)
が検出対象物に完全に埋没していると検出される(図1
3)。例えば、電極群80下端から2つ目の電極TE2
0までの構造的距離が50cmとすると、埋没距離BD
1は50cmと算出される。
【0071】埋没距離の算出後、制御回路35は注目電
端から検出対象物の界面までの界面距離を算出し、
既に算出した埋没距離に界面距離加算することで検出
対象物33のレベルを測定する。
【0072】以下に界面距離の算出について説明する。
図14Aにタンク40内に検出対象物33がレベル
において貯蔵された場合の電極と検出対象物との関係及
び各電極間での静電容量を示すグラフを掲げる。図14
Aの左端には、検出対象物33がレベルL2で貯蔵され
たタンク40を示し、その右側に電極TE10から電極
TE70を示す。
【0073】ここで、電極の右側に示したCH1はタン
ク40内の検出対象物33が高誘電率物(例えば水等)
であった場合の電極TE20−電極TE30間の静電容
量を示すグラフであり、静電容量CH1の右側には電極
TE10−電極TE70の各電極間での静電容量を合成
したグラフCH2を示す。 また、G10〜20は電極
TE10〜TE20間の、G20〜30はTE20〜T
E30間、G30〜40はTE30〜TE40間の、G
40〜50はTE40〜TE50間の、G50〜G60
はTE50〜TE60間の、G60〜70はTE60〜
TE70間での静電容量を示している。
【0074】図14Aにおいて、検出対象物33に完全
に埋没した電極間の静電容量はCaで表わされ、検出対
象物によって埋没していない電極間での静電容量がCb
で表わされる。すなわち、図14Aでの電極TE20−
電極TE30間の静電容量変化を示すCH1は、検出
対象物33が電極TE20の上端を超えるまではC
態であり、電極TE30の上端が検出対象物33に埋没
するまでCとならない。また、Crは注目電極(電極
TE20)及び検出対象物33に埋没していない電極の
うち、最も下端側の電極(ここでは電極TE30)間で
の実際の静電容量であり、Lは各電極の垂直方向へのピ
ッチ長である。
【0075】図14Bに検出対象物33をレベルL2で
貯蔵した場合の各電極間での静電容量の記憶状態を示
す。ここで、制御回路35は記憶された電極間での静電
容量のうち、Cbでないものを電極群80上方側の電極
間での静電容量から順次検索する。この検索から電極T
E60−TE70間、電極TE50−TE60間、電極
TE40−TE50間及びTE30−TE40間での静
電容量は全てCbの状態であることが判断される。
【0076】制御回路35は、次に静電容量の状態がC
bでない電極間のうちで電極群80の最も上方側に設け
られた電極間(電極TE20−TE30間)における静
電容量(Cr)に基づいて界面距離を算出する。なお、
ここで電極TE10〜TE20間はCaであることから
検出対象物33に完全に埋没していることが判明する。
このことから、検出対象物のレベル(埋没距離)は少な
くとも各電極のピッチLの2倍の2Lであることが判る
(図14A参照)。
【0077】次に、制御回路35はCr状態である電極
間(電極TE20−TE30間)の静電容量から界面距
離を算出する。ここでの界面距離XLはCrに比例した
長さであり、界面距離XLは次式で表わされる。
【0078】XL=L・Cx/C(式1とする)、ただ
し、C=Ca−Cb、Cx=Cr−Cbであって、Ca
は検出対象物によって完全に埋没した電極間での静電容
量、Cbは検出対象物によって埋没していない電極間で
の静電容量、Crは注目電極及び検出対象物に埋没して
いない電極間での実際の静電容量、Lは各電極の垂直方
向へのピッチ長である(図14A参照)。
【0079】すなわち、図14Aに示すCxをCで除し
たものに各電極の垂直方向へのピッチ長Lを乗じて算出
される。なお、上式より明らかなように、Cは検出対象
物33によって完全に埋没した電極間での静電容量Ca
から検出対象物によって埋没していない電極間での静電
容量Cbを減じたものであり、Cxは注目電極及び検出
対象物に埋没していない電極間での実際の静電容量(C
r)から前記Cbを減じたものである。なお、上式に具
体的な数値を代入することで検出対象物33がレベルL
2で貯蔵されている場合の界面距離が算出される。
【0080】次に、制御回路35は上記のようにして算
出した界面距離に、算出済みの埋没距離BD1(電極群
80下端から電極TE20までの構造的距離)を加算す
る。なお、検出対象物33が他のレベルで貯蔵された場
合であっても、上記と同様の方法で検出対象物のレベル
測定が可能である。また、検出対象物33が各電極のピ
ッチ(図14A参照)と同じレベルで貯蔵された場合
は、該電極ピッチがそのまま検出対象物のレベルとして
検出される。
【0081】このように、電極群80を用いたレベル測
定器100(図1、図11参照)を用い、本実施例で説
明した方法を行なうことで、確実に検出対象物の界面そ
のもののレベルを測定することが可能となる。したがっ
て、より正確なレベル測定を行なうことが可能となる。
【0082】また、図15Aに図14Aと同様にタンク
40内に検出対象物33がレベル2において貯蔵された
場合の電極と検出対象物との関係及び電極間での静電容
量を示すグラフを掲げる。しかし、図15Aにおいて
は、間隔を開けた電極間の静電容量を測定した場合のグ
ラフを示し、図15Bは検出対象物33をレベルL2で
貯蔵した場合の間隔を開けて検出した電極間での静電容
量の記憶状態を示す。
【0083】ここでも、制御回路35は、上記と同様
に、記憶された電極間での静電容量のうち、Cb状態で
ないものを電極群80上方側の電極間での静電容量から
順次検索し、Cb状態でない電極間のうちで電極群80
の最も上方側に設けられた電極間での静電容量(Cr)
に基づいて界面距離を算出する。
【0084】ここで、図15Aの電極TE10から電極
TE70の右側に示したCH3は検出対象物33が高誘
電率物であった場合の電極TE20−電極TE40間を
測定した時の静電容量を示すグラフであり、CH4は検
出対象物33が高誘電率物であった場合の電極TE10
から電極TE70の間隔を開けた電極間における静電容
量を合成したグラフである。ここで、G10〜30は電
極TE10−電極TE30間の、G20〜40は電極T
E20−電極TE40間、G30〜50が電極TE30
−電極TE50間の、G40〜60が電極TE40−電
極TE60まででありG50〜70が電極TE50から
電極TE70までの静電容量を示す。
【0085】図15Aの場合は、図14の場合と異な
り、静電容量がCb状態からCa状態に変化する際の間
隔S2は電極のピッチ長に一致していない。したがっ
て、(式1)(2頁)のLの値を、この間隔S2の値
に置き換えて界面距離XLを算出する。
【0086】なお、図14Aに示した静電容量のグラフ
において、検出対象物が高誘電率物である為、静電容量
がCb状態からCa状態に変化する際の間隔S1(図1
4A)は電極のピッチ長さLとほぼ一致している。しか
し、検出対象物が低誘電率物(例えば、灯油、樹脂ペレ
ット等)である場合には間隔S1は必ずしも電極ピッチ
Lと一致するとは限らない。 この場合には、上記の式
(式1)(2頁)でのLの値を電極のピッチ長ではな
く、電極間の静電容量がCb状態からCa状態に変化す
る際の間隔S1の値に置き換えることで正確な界面距離
を算出することが可能となる。
【0087】ところで、本実施例においては、埋没距離
算出の際に電極群80の下端に位置する電極TE10か
ら電極TE20、電極TE30…へと順次静電容量の検
出を行なった。しかし、確実かつ正確に静電容量を検出
できるのであれば電極群80の上端に位置する電極TE
70から、電極TE60、電極TE50…へと静電容量
の検出を行なってもよい。また、電極群80の上端の電
極又は下端の電極のいずれか一方から順次静電容量の検
出を行なわず、上端及び下端の両電極から順次同時(電
極TE70及び電極TE10から電極TE60及び電極
TE20…の順)に静電容量の検出を行なうようにして
も良い(図12参照)。
【0088】また、本実施例では、電極群80をタンク
40内に挿入、内側に検出対象物33を導入してレベル
測定を行なった。しかし、図16のように、非導電性の
タンク40の側壁の外側に電極群80を設けて電極間の
静電容量を検出することでレベル測定を行なっても良
い。このように、タンク40の側壁の外側に電極群80
を設けると、各電極に検出対象物等が直接接触すること
がない。したがって、電極表面に油等の付着が発生せ
ず、経年の使用を経ても正確なレベル測定が可能とな
る。
【0089】さらに、上記実施例では界面距離XLの算
出の際、Cは検出対象物によって完全に埋没した電極間
の静電容量(Ca)から検出対象物によって埋没してい
ない電極間の静電容量(Cb)を減じたものを用いた
(図13)。しかし、正確な界面距離XLが算出できる
のであれば、他のものでもよく、例えばCaに代えて検
出対象物に完全に埋没している電極間(電極TE10か
ら電極TE20まで)の静電容量の平均値を用い、Cb
に代えて検出対象物に埋没していない電極間(電極TE
30から電極TE70まで)の静電容量の平均値を用い
て上記式に代入して界面距離XLを算出してもよい。
【0090】なお、上記では界面距離XLの算出の際
に、検出対象物に完全に埋没している電極間及び埋没し
ていない電極間の静電容量の平均値を用いた。しかし、
他のものを用いてもよく、例えばCaに代えて少なくと
も一方が検出対象物の界面に最も隣接し、かつ両方が検
出対象物によって完全に埋没している電極間での静電容
量(図13中のKB1)であり、Cbに代えて少なくと
も一方が検出対象物の界面に最も隣接し、かつ両方が検
出対象物によって埋没していない電極間の静電容量(図
13中のHB1)を用いてもよい。
【0091】また、本実施例において、制御回路35は
電極間の静電容量を順次検出する際、正・負双方向への
静電容量の変化は検出対象物33の界面でないと判定す
る。すなわち、例えば図17に示すように電極TE10
と電極TE20間及び電極TE20と電極TE30間の
静電容量が正・負双方向へ変化したとする。この時、制
御回路35は、この静電容量の正・負双方向への変化P
N1を検出対象物33の界面でないと判定する。つま
り、制御回路35は、電極TE30から電極TE40の
ように正から負方向への静電容量の変化のみを検出対象
物33の界面と認識する。これにより、電極への油等の
付着によって静電容量が正・負双方へ変化することがあ
っても、その変化を検出物の界面として検出することが
ない。したがって、正確なレベル測定を行なうことが可
能となる。
【0092】さらに、本実施例におけるCxの変化は図
13に示すように直線的であり、これらと界面距離XL
との関係を図示すると図18Aのようになる。しかし、
Cxの変化は必ずしも直線的ではなく、図18Bに示す
ように曲線状の変化も起こり得る。かかる場合には、予
めCxと界面距離XLとの関係を求めておき、該関係を
考慮して界面距離XLを算出することで、正確なレベル
測定を行なうことが可能となる。
【0093】ところで、上記の全ての実施例において
は、タンク内に検出対象物を貯蔵する前に予め各電極間
の初期値(静電容量)を検出し、初期値を補正して補正
値を求めた。また、この補正値を用いて検出対象物貯蔵
後に検出した実測値(静電容量)を補正して補正後実測
値を求めて補正後実測値に基づき検出対象物のレベル測
定を行なった。つまり、初期値についての補正を行なっ
ている。
【0094】しかし、各電極を均質な検出対象物中に挿
入しても、各電極間の(初期値補正後の)静電容量は等
しくならない。つまり、各電極における検出能力は等し
くない。これは、センサ部10又は電極群80における
各電極の加工精度や電極間隔のずれ等によるものである
と考えられる。したがって、必ずしも正確なレベル測定
を行なうことができない。
【0095】そこで、各電極における検出能力を一致さ
せる為に補正係数を求め、補正係数に基づき実測値の補
正を行なう。これにより、各電極の加工精度や電極間隔
のずれ等を考慮した正確なレベル測定を行なうことが可
能となる。
【0096】以下に補正係数を算出する詳細を説明す
る。まず、上述の実施例と同様の方法で各電極間での初
期値を検出する。次に、センサ部10又は電極群80の
全ての電極を成分・温度が均一な(静電容量が均一な)
検出対象物に挿入し、各電極間の仮測定値(静電容量)
を検出、記憶する。ここで、検出した仮測定値から初期
値を減じることで各電極間のスパン容量値を算出する。
さらに、算出したスパン容量値を全電極間に渡って検出
した後、全てのスパン容量値の平均を算出し仮平均値と
する。次に、各電極間の仮測定値を仮平均値で除すこと
で各電極間の補正係数を算出する。
【0097】例えばある電極間の初期値が520[
]であり、仮測定値が900[pF]であったとす
る。ここで仮測定値である900[pF]から初期値5
20[pF]を減じた380[pF]がスパン容量値に
該当する。このスパン容量値を全電極間に渡って検出
し、全てのスパン容量値の平均を算出しものが仮平均
値である。例えばこの仮平均値が400[pF]である
とすると、補正係数はスパン容量値の380[pF]を
仮平均値の400[pF]で除した約0.95となる。
【0098】こうして算出した補正係数を用いて各電極
間の測定誤差を補正する。すなわち、誤差補正後の各電
極間の静電容量の値を算出する。ここでの電極間の静電
容量の値は、仮測定値から初期値を減じたものに1/補
正係数を乗じて求められる。つまり、900[pF]か
ら520[pF]を減じた380[pF]を、1/0.
95に乗じる。これを計算すると400[pF]が本電
極間の静電容量の値として算出される。このように補正
係数を用いて各電極間の静電容量の値を算出すること
で、より正確なレベル測定を行なうことが可能となる。
なお、他の電極間でも上記のようにして補正係数を算出
し、実際の測定値を補正する。
【0099】なお、上記においては全ての電極を均質な
検出対象物に挿入した後、各電極間の仮測定値(静電容
量)を検出、記憶している。しかし、センサ部10又は
電極群80自身が長大である場合には、全ての電極を均
質な検出対象物に挿入する作業自体に手間がかかる。そ
こで、図19Aに示すようにセンサ部10(又は電極群
80)から距離DS1を隔てた位置において疑似検出物
GK1を矢印140方向に移動させ、各電極間に位置さ
せて仮測定値(静電容量)の検出を行なう。これによっ
て、実際にセンサ部10又は電極群80の全ての電極を
均質な検出対象物に挿入する必要がなく容易に正確な仮
測定値(静電容量)の検出を行なうことが可能となる。
【0100】また、図19Aに示す疑似検出物GK1
を、円筒形状疑似検出物FR1として形成した場合を図
19Bに掲げる。この円筒形状疑似検出物FR1をロー
プ等の操作によって矢印160方向に移動させ、各電極
間に位置させることで仮測定値(静電容量)の検出を行
なうことができる。これにより、実際にセンサ10等を
設置する場所において全ての電極を均質な検出対象物に
挿入することなく、容易に正確な仮測定値(静電容量)
の検出を行なうことが可能となる。
【0101】他方、この円筒形状疑似検出物FR1を実
測値の検出に用いる場合がある。例えば、検出対象物3
3が誘電率の非常に低い液体等である場合、円筒形状疑
似検出物FR1を検出対象物である該液体等に浮かせ、
電極−円筒形状疑似検出物FR1間の実測値(静電容
量)を測定する。これにより、誘電率の低い液体等であ
っても確実なレベル測定を行なうことが可能となる。
【0102】このように、本発明に係るレベル測定器及
びレベル測定方法を用いることで検出対象物の確実かつ
正確なレベル測定を行なうことが可能となる。
【0103】
【発明の効果】請求項1、請求項3、請求項4、請求項
6に係るレベル測定器、ならびに請求項7および請求項
9に係るレベル測定方法は、警告指示信号出力回路が初
期値測定における隣接した電極間での静電容量の急激な
正負方向への変化を検出し、警告指示信号を出力する。
又、警告指示信号出力回路は、電極間の静電容量の初期
値の平均を記憶し、測定した隣接する電極間の静電容量
と初期値の平均との差が所定以上の場合に警告指示信号
を出力する。すなわち、正確な測定が行えない場合を予
め知ることが出来る。したがって、確実なレベル測定を
行うことが可能となる。
【0104】請求項2及び請求項5に係るレベル測定
器、ならびに請求項8に係るレベル測定方法は、検出対
象物の界面検出時に隣接した電極間の静電容量の正又は
負方向への一方向への変化を検出対象物の界面とし、正
・負双方への変化を検出対象物の界面でないとする。す
なわち、電極への付着物等による静電容量の正・負双方
への変化を検出対象物の界面として検出することがな
い。したがって、正確なレベル測定を行うことが可能で
ある。
【0105】
【0106】
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
【0111】
【0112】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレベル測定器の構造を示すブロッ
ク図である。
【図2】センサ部の外形及びその断面を示す図である。
【図3】フレキシブル基板における電極及び構造を示す
詳細図である。
【図4】電極に接続されたスイッチの動作を説明する為
の図である。
【図5】図4に示した各スイッチの開閉タイミングを示
したタイミングチャートである。
【図6】記憶装置における静電容量の記憶状態を示す図
である。
【図7】検出された静電容量値をグラフ化した図であ
る。
【図8】図1に示すレベル測定器を用いてタンク内に貯
蔵された液体のレベルを測定する場合の側面図である。
【図9】被検出物が水と油の場合及びその界面にエマル
ジョンが形成されている場合の状態を示す断面図であ
る。
【図10】他の実施例における記憶回路での各値(静電
容量)の記憶状態を示す図である。
【図11】本発明に係る他の実施例に用いる電極群を示
す図である。
【図12】図11に示した電極群を用い、タンク内にレ
ベルL2で貯蔵された検出対象物のレベルを測定する場
合の側面図である。
【図13】タンク内に検出対象物がレベルL2で貯蔵さ
れた場合における各電極間での静電容量の変化を示す図
である。
【図14】タンク40内に貯蔵された検出対象物33と
電極との関係及び各電極間での静電容量を示す図であ
り、隣接した電極間の静電容量を測定した場合のグラフ
である。
【図15】タンク40内に貯蔵された検出対象物33と
電極との関係及び各電極間での静電容量を示す図であ
り、間隔を開けた電極間の静電容量を測定した場合のグ
ラフである。
【図16】図11に示した電極群をタンクの側壁の外側
に設けた状態を示す側面図である。
【図17】電極間の静電容量の正・負双方向への変化を
示す図である。
【図18】静電容量の変化と界面距離との関係を示す図
である。
【図19】仮測定値及び実測値の測定方法例を示す側面
図である。
【図20】従来の静電容量式レベル計を用いて測定した
静電容量と液面との関係を示す図である。
【図21】従来の静電容量式レベル計における液体及び
タンクとの電気的接続関係を模式化した図である。
【符号の説明】
30・・・・・記憶回路 35・・・・・制御回路 SW20・・・・・切り換えスイッチ TE1・・・・・電極 TE2・・・・・電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−158224(JP,A) 特開 平3−65617(JP,A) 特開 昭60−192227(JP,A) 特開 平4−313029(JP,A) 特開 昭50−59058(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 23/26

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出対象物にその一部が挿入され、検出対
    象物の界面方向に対して複数個の電極がほぼ垂直に配置
    された電極群、 前記電極群の隣接する二電極間もしくは所定間隔離れた
    二電極間の静電容量を順次測定する測定回路、 測定回路によって測定された各電極間の静電容量の変化
    に基づいて検出対象物のレベルを検出するレベル検出回
    路、 を備えたレベル測定器であって、 初期値測定における隣接した電極間での静電容量の急激
    な正負方向への変化を検出し、警告指示信号を出力する
    警告指示信号出力回路、 を備えたことを特徴とするレベル測定器。
  2. 【請求項2】検出対象物にその一部が挿入され、検出対
    象物の界面方向に対して複数個の電極がほぼ垂直に配置
    された電極群、 前記電極群の隣接する二電極間もしくは所定間隔離れた
    二電極間の静電容量を順次測定する測定回路、 測定回路によって測定された各電極間の静電容量の変化
    に基づいて検出対象物のレベルを検出するレベル検出回
    路、 を備えたレベル測定器であって、 検出対象物の界面を検出するための測定時において、隣
    接した電極間での静電容量の正又は負への変化は検出対
    象物の界面とし、正・負双方向への変化は検出対象物の
    界面でないとすること、 を特徴とするレベル測定器。
  3. 【請求項3】検出対象物にその一部が挿入され、検出対
    象物の界面方向に対して複数個の電極がほぼ垂直に配置
    された電極群、 前記電極群の隣接する二電極間もしくは所定間隔離れた
    二電極間の静電容量を順次測定する測定回路、 測定回路によって測定された各電極間の静電容量の変化
    に基づいて検出対象物のレベルを検出するレベル検出回
    路、 を備えたレベル測定器であって、 電極間の静電容量の初期値の平均値を記憶し、測定した
    隣接する電極間の静電容量と前記初期値の平均値との差
    が所定値以上の場合に警告指示信号を出力する警告指示
    信号出力回路、 を備えたことを特徴とするレベル測定器。
  4. 【請求項4】請求項1にかかるレベル測定器において、 レベル検出回路は、測定回路によって測定された静電容
    量を記憶しておく記憶回路、および記憶回路に記憶され
    た静電容量のうち変化の最も大きい部分を検出対象物の
    レベルとして判定する判定回路、 を備えたことを特徴とするレベル測定器。
  5. 【請求項5】請求項2にかかるレベル測定器において、 レベル検出回路は、測定回路によって測定された静電容
    量を記憶しておく記憶回路、および記憶回路に記憶され
    た静電容量のうち変化の最も大きい部分を検出対象物の
    レベルとして判定する判定回路、 を備えたことを特徴とするレベル測定器。
  6. 【請求項6】請求項3にかかるレベル測定器において、 レベル検出回路は、測定回路によって測定された静電容
    量を記憶しておく記憶回路、および記憶回路に記憶され
    た静電容量のうち変化の最も大きい部分を検出対象物の
    レベルとして判定する判定回路、 を備えたことを特徴とするレベル測定器。
  7. 【請求項7】検出対象物に複数個の電極が配置された電
    極群の一部を挿入し、 隣接する二電極間もしくは所定間隔離れた二電極間の静
    電容量を順次測定し、 測定された各電極間の静電容量の変化に基づいて検出対
    象物のレベルを検出するレベル測定方法であって、 初期値測定における隣接した電極間での静電容量の急激
    な正負方向への変化を検出し、警告指示信号を出力する
    こと、 を特徴とするレベル測定方法。
  8. 【請求項8】検出対象物に複数個の電極が配置された電
    極群の一部を挿入し、 隣接する二電極間もしくは所定間隔離れた二電極間の静
    電容量を順次測定し、 測定された各電極間の静電容量の変化に基づいて検出対
    象物のレベルを検出するレベル測定方法であって、 検出対象物の界面を検出するための測定時において、隣
    接した電極間での静電容量の正又は負への変化は検出対
    象物の界面とし、正・負双方向への変化は検出対象物の
    界面でないとすること、 を特徴とするレベル測定方法。
  9. 【請求項9】検出対象物に複数個の電極が配置された電
    極群の一部を挿入し、 隣接する二電極間もしくは所定間隔離れた二電極間の静
    電容量を順次測定し、 測定された各電極間の静電容量の変化に基づいて検出対
    象物のレベルを検出するレベル測定方法であって、 電極間の静電容量の初期値の平均値を記憶し、測定した
    隣接する電極間の静電容量と前記初期値の平均値との差
    が所定値以上の場合に警告指示信号を出力すること、 を特徴とするレベル測定方法。
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