JP5692020B2 - 液位検出装置 - Google Patents
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Description
従来の液位検出装置では、第1のセンサの検出結果を液位の基準としているため、第1のセンサの検出結果に異常がある場合に液位を検出すると、算出された液位が正確か否かを判断することができない。
第2のセンサは第1のセンサよりも上方に配置されているので、例えば、タンクに液体を入れて第2のセンサを液体に浸漬することで、判定手段は液体に浸漬された第2のセンサの静電容量を計測することができる。
ここで、第1のセンサの静電容量と第2のセンサの静電容量との比を所定の値に予め設定しておくことで、第1のセンサまたは第2のセンサの異常、または液体の異常を判定することができる。
したがって、第1のセンサの静電容量と第2のセンサの静電容量とを測定して比較することで、第1のセンサまたは第2のセンサの不具合、または液体の異常を判定することができる。
さらに、請求項1に記載の液位検出装置では、満タン時に、第2のセンサが液体に浸漬される。判定手段は、第2のセンサの静電容量を測定することで、満タンか否かを判断することができる。判定手段は、満タン時における第1のセンサの静電容量と第2のセンサの静電容量とを測定し、両者の比が予め設定された範囲内であるか否かを判断する。
両者の比が予め設定された範囲内である場合には、第1のセンサは正常であると判断できる。
第1のセンサが正常であると判断された場合に、判定装置は、液位検出センサの静電容量を測定し、液位検出センサの静電容量と第1のセンサの静電容量との比が予め設定した範囲内にあれば液位検出センサは正常であると判定し、前記比が予め設定した範囲から外れている場合には液位検出センサは異常であると判定する。
また、第2のセンサが正常であると判断された場合に、判定装置は、液位検出センサの静電容量を測定し、液位検出センサの静電容量と第1のセンサの静電容量との比が予め設定した範囲内にあれば液位検出センサは正常であると判定し、前記比が予め設定した範囲から外れている場合には液位検出センサは異常であると判定する。
したがって、正常と判定された液位検出センサによって液位を測定すれば、液位を正確に測定できることになる。
第2のセンサの互いに対向する一対の電極が鉛直方向に延びている場合には、一対の電極全体が液体に浸漬している場合と、一対の電極の一部分が液体に浸漬している場合とで、静電容量が異なることになる。
請求項2に記載の液位検出装置によれば、異常判断を容易に行うことができる。
請求項3に記載の液位検出装置によれば、液面の位置に関わらず正確に異常を検出できる。
図1には、本発明の液位検出装置10の適用された燃料タンク14が示されている。また、図2(A)には、燃料タンク構造12に用いられる静電容量センサユニット22が斜視図にて示されており、図3には、燃料タンク構造12に備えられた液位検出装置10の一例がブロック図として示されている。図面において、車両前方を矢印FRで、車幅方向を矢印Wで、上方を矢印UPでそれぞれ示す。
燃料タンク14の上壁14Uの略中央には、挿入口16が形成されている。挿入口16からは、燃料タンク14内の燃料FE(例えば、ガソリン、軽油等)を図示しないエンジンに送出するための燃料ポンプユニット(図示省略)等の機器類を挿入することができる。挿入口16は、燃料タンク14の外側から蓋部材18で閉塞されている。
本実施形態の静電容量センサユニット22は、略L字状に形成されており、タンク底部に沿って水平に配置される第1の静電容量センサ部24と、その長手方向端部から垂直に立ち上げられた鉛直方向に延びる液位検出静電容量センサ部26と、液位検出静電容量センサ部26の上端側の側部に沿って鉛直方向に延びるように配置された第2の静電容量センサ部25とを有している。
本実施形態の第1の静電容量センサ部24はタンク底部に密着しているが、タンク底部から若干離間していても良い。ただし、第1の静電容量センサ部24は、燃料タンク14に燃料FEが少量残っている状態で燃料FEに浸漬されていることが好ましい。
第1の静電容量センサ部24、液位検出静電容量センサ部26、及び第2の静電容量センサ部25では、ベース28の表面に一対の電極30が形成されている。
なお、制御装置38は、制御装置38によって検出された燃料量の情報等を、たとえば車両のインストルメントパネルに設けられた表示装置(図示省略)に対し出力することができる。
第2の静電容量センサ部25は、燃料FEが満タンレベルにあるときの液面から下側に延びるように配置されており、燃料FEが満タンレベルにあるときに全体が浸漬されるようになっている。
また、液位検出静電容量センサ部26は、少なくとも燃料タンク14の底部から満タンレベルにある燃料FEの液面まで配置されており、燃料FEの液面の上下に伴って燃料FEとの接触範囲が変化し、液位検出静電容量センサ部26の静電容量は燃料FEのレベルによって変化することになる。
液位検出静電容量センサ部26の静電容量は、予め第1の静電容量センサ部24の静電容量の何倍かに予め設定されている。
次に、本実施形態の液位検出装置の作用を図3に示すフローチャートにしたがって説明する。
先ず、最初のステップ100では、制御装置38は第2の静電容量センサ部25の静電容量を測定する。
一方、第2の静電容量センサ部25が燃料に浸漬されていないと判断された場合には、処理を終了する。なお、第2の静電容量センサ部25が燃料に浸漬されたと判断されるまで待機しても良い。
ここで、液位検出静電容量センサ部26の静電容量が予め設定しておいた範囲から外れていると判断された場合には、ステップ114へ進み、液位検出静電容量センサ部26が異常であるとの異常判定を行う。この異常判定は、例えば、制御装置38に記憶することができ、車両の故障診断に用いることができる。
これらのセンサ部に異常が無い場合に液位検出静電容量センサ部26で液位を検出することで、正確な液位を検出することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る液位検出装置10を図4にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
一方、満タンにした場合には、第1の実施形態と同様に、第1の静電容量センサ部24、上下の第2の静電容量センサ部25、及び液位検出静電容量センサ部26の異常判定を行うことができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る液位検出装置10を図5にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
上記実施形態では、電極30が垂直方向に延びるように第2の静電容量センサ部25が配置されていたが、図5(A)に示すように、第2の静電容量センサ部25を水平に配置しても良い。なお、図5(B)は、静電容量センサユニット22の展開図が示されている。
これにより、第4の実施形態では、満タン検知の精度をより向上させることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
本発明は、燃料タンク以外のタンク(液体を溜める貯留槽等も含む)にも適用可能であり、液体は、ガソリン、軽油等の燃料に限らない。
上記実施形態では、第1の静電容量センサ部24の静電容量と、第2の静電容量センサ部25の静電容量とが同一に設定されていたが、異なっていても良い。
12 燃料タンク構造
14 燃料タンク(タンク)
22 静電容量センサユニット(液位検出装置)
24 第1の静電容量センサ部(第1のセンサ)
25 第2の静電容量センサ部(第2のセンサ)
26 液位検出静電容量センサ部(液位検出センサ)
38 制御装置(判定手段、液位検出装置)
Claims (3)
- タンクの底部に配置される静電容量式の第1のセンサと、
液面の上下に応じて静電容量が変化する静電容量式の液位検出センサと、
前記第1のセンサよりも上方に配置される静電容量式の第2のセンサと、
前記液位検出センサの静電容量に基づいて液面レベルを検出すると共に、液体の浸漬状態における前記第1のセンサの静電容量と前記第2のセンサの静電容量とに基づいて前記第1のセンサまたは前記第2のセンサの異常を判定する判定手段と、
を有し、
前記第2のセンサは、満タン時の液面位置に設けられ、
前記判定手段は、液体の浸漬状態における前記第1のセンサの静電容量と前記第2のセンサの静電容量との比が予め設定された範囲内の場合において前記液位検出センサの静電容量を測定し、前記液位検出センサの静電容量と前記第1のセンサまたは前記第2のセンサの静電容量との比が予め設定した範囲内にあるか否かで前記液位検出センサの静電容量の異常を判定する、液位検出装置。 - 前記第1のセンサの静電容量と前記第2のセンサの静電容量とが同一に設定されている、請求項1に記載の液位検出装置。
- 前記第2のセンサの互いに対向する一対の電極が水平に延び、かつ同一高さに設けられている、請求項1または請求項2に記載の液位検出装置。
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