JP2013193319A - 液量検出装置及び液体供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】タンク内の液量を正確に検出することができる液量検出装置及びこれを含む液体供給装置を提供すること。
【解決手段】ヘッドにインクを供給するサブタンクに、複数のセンサ電極A〜Eが取り付けられている。各センサ電極A〜Eに接続されたセンサ回路を含むMCUは、各センサ電極A〜Eを時分割で静電容量の検出電極として機能させる。MCUは、得られた静電容量に基づき、サブタンク内のインク量を算出する。したがって、従来のように、配置が固定された検出電極により静電容量が検出される場合に比べ、サブタンク内のインク量を正確に算出することができる。
【選択図】図6
【解決手段】ヘッドにインクを供給するサブタンクに、複数のセンサ電極A〜Eが取り付けられている。各センサ電極A〜Eに接続されたセンサ回路を含むMCUは、各センサ電極A〜Eを時分割で静電容量の検出電極として機能させる。MCUは、得られた静電容量に基づき、サブタンク内のインク量を算出する。したがって、従来のように、配置が固定された検出電極により静電容量が検出される場合に比べ、サブタンク内のインク量を正確に算出することができる。
【選択図】図6
Description
本発明は、例えばインクジェット装置に用いられる液量検出装置及び液体供給装置に関する。
特許文献1に記載のインクジェット記録装置に用いられる液面検知装置(8)は、次のような構成を有している。インクを貯溜するインクタンク(10)内に2つの平行な板状の電極(9A、9B)が配置され、これらの電極(9A、9B)には静電容量センサ(11)が接続されている。静電容量センサ(11)は、2つの電極間に生じる静電容量を表す信号を演算部(12)に出力し、演算部(12)はこの静電容量の信号に応じて液面の高さを検知する。
特に、この装置は、特許文献1の電極(9A、9B)の形状をL字状にして液面と平行な領域の面積を大きく形成することにより、静電容量センサ(11)のダイナミックレンジを広げ、S/N比を高くしている(例えば、特許文献1の明細書段落[0023]、[0029]参照)。
しかしながら、従来のような静電容量センサは、単に電極間の静電容量を検出しているに過ぎず、液量を正確に検出することはできない。
また、一般的に、インク等の液体を貯溜するタンクに接続されたヘッドによる液体の供給圧力を高精度に制御するためには、タンク内の圧力も制御することが必要である。しかしながら、タンク内の液体による重量によってタンク内圧力が変わるため、その液量を正確に把握できない場合には、タンク内圧力も正確に制御することができない。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、タンク内の液量を正確に検出することができる液量検出装置及びこれを含む液体供給装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る液量検出装置は、電極群と、演算部とを含む。
前記電極群は、液体を貯溜するタンクに接続可能な少なくとも3つの電極を含む。
前記演算部は、前記電極群に接続され、前記電極群の各電極を、時分割で静電容量の検出電極として機能させ、前記各電極を介して得られた前記静電容量に基づき前記タンク内の液量を算出する。
前記電極群は、液体を貯溜するタンクに接続可能な少なくとも3つの電極を含む。
前記演算部は、前記電極群に接続され、前記電極群の各電極を、時分割で静電容量の検出電極として機能させ、前記各電極を介して得られた前記静電容量に基づき前記タンク内の液量を算出する。
本発明の他の形態に係る液体供給装置は、ヘッドと、タンクと、液量検出装置とを具備する。
前記ヘッドは、液体吐出可能である。
前記タンクは、前記ヘッドに接続され、前記液体を貯溜可能である。
液量検出装置は、上述した装置が用いられればよい。
前記ヘッドは、液体吐出可能である。
前記タンクは、前記ヘッドに接続され、前記液体を貯溜可能である。
液量検出装置は、上述した装置が用いられればよい。
以上、本発明によれば、タンク内の液量を正確に検出することができる。
上記一形態に係る液量検出装置では、演算部が、電極群の各電極を、時分割で静電容量の検出電極として機能させる。したがって、従来のように、配置が固定された検出電極により静電容量が検出される場合に比べ、タンク内の液体量を正確に算出することができる。
前記演算部は、前記電極ごとに発生する静電容量を得る、前記電極群に接続されたセンサ回路を有してもよい。その場合、演算部は、前記電極群のうち1つの電極を前記検出電極として機能させるためにこの電極を前記センサ回路に接続するように、かつ、前記電極群のうち前記検出電極以外の電極をグランド接続するように、スイッチングを行ってもよい。
前記演算部は、前記電極ごとに発生する静電容量の総和値を前記液体の量に対応させてもよい。これにより、静電容量の総和値が液量に対応するので、演算部は、少ない演算量で正確に液量を算出することができる。
前記液量検出装置は、前記静電容量の総和値に対応する前記タンク内の液量を正規化して設定する設定部をさらに具備してもよい。これにより、任意のインク量を任意の比率で設定できる。
前記液量検出装置は、前記タンクに前記液体が貯溜されていない状態において、少なくとも前記電極ごとに発生する静電容量を基礎感度静電容量として記憶する記憶部をさらに具備してもよい。演算部は、記憶部に記憶された基礎感度静電容量を演算に用いることにより、正確な液量を算出することができる。
前記各電極は、前記タンク内の液体の深さ方向に沿って配列されていてもよい。これにより、広いダイナミックレンジを持つ検出装置を実現でき、液量の検出精度を高めることができる。
前記各電極は、等ピッチで配列されていてもよい。
前記各電極のうち少なくとも1つは、前記タンクを保持するクランプ部を有してもよい。これにより、ユーザーは、その電極にタンクをクランプさせて保持せることにより、簡単に液体供給装置にタンクをセットすることができる。
前記各電極のうち少なくとも1つは、板バネを前記クランプ部として有してもよい。あるいは、前記各電極のうち少なくとも1つは、リング形状を前記クランプ部として有してもよい。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る液体供給装置の構成を示す図である。この液体供給装置100は、主にインクジェット装置に適用され得る。インクジェット装置は、典型的には、ディスプレイ装置を構成する部品である基材上に、着色されたインクを滴下する装置である。ディスプレイ装置としては、例えば有機EL(Electro-Luminescence)、液晶等を用いたディスプレイが挙げられる。
このインクジェット装置の処理対象となる基材が、有機ELディスプレイ装置の基材である場合、この液体供給装置100は、カラーフィルタの着色材料、または有機材料を基材に供給する。この場合、基材としては、ガラス、金属、または樹脂等の基板でもよいし、紙、またはその他のフィルム基材でもよい。
図1に示すように、液体供給装置100は、液体であるインクを吐出するヘッド50、このヘッド50に接続されたサブタンク20、サブタンク20に接続された微真空レギュレータ5、サブタンク20に接続されたメインタンク40、及び、コントローラ10を備える。
ヘッド50としては、典型的にはインクジェットヘッドが用いられる。ヘッド50は、インクの液滴を吐出する複数のノズル52を有し、各ノズル52はヘッド50の長さ方向の少なくとも1列で配列されている。各ノズル52には例えば圧電アクチュエータ51がそれぞれ設けられており、コントローラ10により、吐出されるインクの液滴量が制御される。ヘッド50内には、インクの通路53が設けられ、この通路53にはチューブ14を介してサブタンク20が接続されている。
サブタンク20は、インクを貯溜可能であり、チューブ14及びこのチューブ14に接続されたバルブ18を介して、ヘッド50内の通路53にインクを供給する。ヘッド50による印刷時(インクの吐出時)には、コントローラ10の制御にしたがってバルブ18が開いた状態とされ、サブタンク20、チューブ14、ヘッド50内の通路53及びノズル52内にはインクが充填された状態となる。サブタンク20には、後述するように、本発明の一実施形態に係る液量検出装置30が装着されている。
メインタンク40とサブタンク20との間には、インクを流通させるチューブ13が設けられている。このチューブ13は、例えば上記チューブ13に接続され、チューブ13には、バルブ19及びポンプ11が接続されている。コントローラ10の制御にしたがって、バルブ18が閉じ、かつ、バルブ19が開いた状態でポンプ11が作動することにより、このメインタンク40からサブタンク20へ所定量のインクが補充される。
微真空レギュレータ5は、微小な真空を発生する装置であり、例えば電空レギュレータが用いられる。微真空レギュレータ5は、サブタンク20の上部にチューブ12を介して接続されている。チューブ12には、コントローラ10の制御により作動するバルブ17が接続されている。微真空レギュレータ5は、サブタンク20内のインクに加えられる空気圧を所定の負圧(大気圧より低い圧力)にすることにより、サブタンク20、チューブ14及びヘッド50内の通路53内のインクに加えられる圧力を調整して、インクを重力に抗して引っ張る力を与える。負圧は、例えば、1気圧を基準として−5kPa〜−3kPaとされる。
コントローラ10は、CPU、RAM及びROM等を含むコンピュータにより構成される。コントローラ10として、例えばPC(Personal Computer)が用いられてもよいし、この液体供給装置の専用のハードウェアを含む機器が用いられてもよい。
なお、インクジェット装置は、このようなヘッド50が多数配列されて構成された図示しないヘッドモジュールを備えている。インクジェット装置は、処理対象となる基材の主面に実質的に平行な、少なくとも1軸方向に沿って、このヘッドモジュールを移動させる図示しない移動機構を備えている(基材をヘッドモジュールに対して移動する移動機構が設けられてもよい)。また、ヘッドモジュールは、基材の主面に垂直な軸周りに、これらのヘッド50を回転させる機構を有しており、これにより、基材に対する、各ヘッド50のノズル52間のピッチを調整することができる。
このように複数のヘッド50を備えたヘッドモジュールが設けられる場合、サブタンク20及び液量検出装置30のセットは、複数のヘッド50に対応して複数設けられている。その場合、1つのサブタンク20に対して1つの微真空レギュレータ5が設けられていてもよいし、複数のサブタンク20に対して1つの微真空レギュレータ5が設けられていてもよい。
図2は、サブタンク20及び液量検出装置30の構成を示す図である。図3は、図2におけるA−A線断面図である。
図2に示すように、サブタンク20は、例えば円筒部を持つシリンジ形状を有し、下部にはインクが流出する流出口21が形成されている。流出口21に上記チューブ14の端部が接続される。サブタンク20の上部には開口22が形成され、この開口22に上記チューブ12の端部が接続される。サブタンク20は、樹脂等の非導電性の材料を主材料として形成されている。
液量検出装置30は、複数のセンサ電極A〜Eを含む電極群38と、この電極群38に接続されたセンサ回路ユニット35とを備える。電極群38は、例えば5つのセンサ電極A、B、C、D及びEにより構成されている。これらのセンサ電極A〜Eは、サブタンク20内に貯溜されるインクの深さ方向に沿って、また、下部から順に(ここではサブタンク20の長手方向に沿って)配列されている。また、これらセンサ電極A〜E間の各ピッチは実質的に等ピッチとされている。
センサ電極A〜Eは、すべて実質的同一の形状を有し、例えばサブタンク20を保持するクランプ形状を有する。具体的には、センサ電極A〜Eは、サブタンク20の円筒部の側面を挟み込むことができるように、ベース部38a及びこのベース部38aから2つに分離するように形成されたクランプ部38bを有する。このクランプ部38bは板バネ構造となっている。各センサ電極A〜Eのベース部38aは、センサ回路ユニット35に含まれるセンサ基板36に、ネジやビス等の固定具39によって電気的及び機械的に接続されている。
センサ電極A〜Eが、クランプ部38bを有することにより、ユーザーはそれら電極A〜Eにサブタンク20をクランプさせて保持せることができ、簡単に液体供給装置100にサブタンク20をセットすることができる。
センサ回路ユニット35は、センサ基板36及びこのセンサ基板36に搭載されたMCU(Micro Control Unit)37を含む。これらセンサ基板36及びMCU37は、非導電性のケース34内に収容されている。ケース34が設けられることにより、センサ基板36等をインク等の液体から保護することができる。各センサ電極A〜Eのベース部38aが、図示しない導電性部材、例えばネジあるいはピン等の部材により、このケース34に固定され、かつ、センサ基板36に電気的に接続されている。導電性部材が、センサ基板36に電気的に接続されることにより、各センサ電極A〜Eとセンサ基板36とが導通する。
図4は、主にセンサ回路ユニット35の例を示すブロック図である。MCU37は、記憶装置(記憶部)31及び静電容量センサ回路(センサ回路)32を含む。すなわち、静電容量センサ回路32は、MCU37内に組み込まれている。各センサ電極A〜Eに蓄積される電荷量、つまり静電容量の情報は、静電容量センサ回路32に入力される。MCU37は、記憶装置31及び静電容量センサ回路32を用いて、各センサ電極A〜Eを介して得られた静電容量に基づきサブタンク20内のインク量を算出する演算部として機能する。
なお、センサ基板36には、MCU37の他、例えばコントローラ10と通信するための通信回路等が搭載されている。センサ回路ユニット35とコントローラ10とは、有線または無線通信によって電気的に接続されている。
図5は、主にMCU37の構成を示す回路図である。MCU37は、センサ電極A〜Eと静電容量センサ回路32とを個別に接続し、またその接続を遮断するスイッチSA、SB、SC、SD及びSEを有する。また、MCU37は、センサ電極A〜Eを個別にグランド接続することが可能なスイッチSGA、SGB、SGC、SGD及びSGEを有する。
図6は、静電容量センサ回路32による検出のアルゴリズムを示す表である。MCU37は、上記スイッチSA〜SE、及び、スイッチSGA〜SGEを用いて、センサ電極A〜Eを順に1つずつ静電容量センサ回路32に接続し、かつ、それ以外の4つのセンサ電極をグランドに接続するようにして、スイッチングを行う。すなわち、MCU37は、電極群38のうち1つの電極を順に時分割で検出電極として機能させるスキャン検出を行う。このスキャン周波数(ある1つのセンサ電極が検出電極とされ、次回にその同じセンサ電極が検出電極とされるまでの期間を1周期とする)は、例えば5~30Hz程度に設定される。
図7は、あるタイミングにおけるセンサ電極A〜Eでの静電容量の検出状態を模式的に示す図であり、例えば図6に示した「タイミング2」の状態を示している。
図8は、各センサ電極A〜Eを介して検出される各静電容量の相対値を、バーの長さ(または面積でもよい)で表す図である。静電容量センサ回路32は、各センサ電極A〜Eを介して、基礎感度分の静電容量及びインク分の静電容量を加算した値を取得する。この加算された値を、以下では、便宜的に合計静電容量という。また、サブタンク20及びセンサ電極A〜E自身の静電容量を含む基礎感度分の静電容量を基礎静電容量といい、インク分の静電容量をインク静電容量という。
基礎静電容量は、サブタンク20にインクが貯溜されていない状態における、少なくともセンサ電極A〜Eごとに発生する静電容量である。すなわち、上述のように、基礎静電容量は、サブタンク20及びセンサ電極A〜E自身の静電容量を含む静電容量である。図8の上図に示すように、基礎静電容量にばらつきが発生しているのは、以下の理由による。すなわちこれは、各センサ電極A〜Eから静電容量センサ回路32までのラインの長さのばらつき、あるいは、各センサ電極A〜Eが配置される位置によるサブタンク20の主材料の誘電率のばらつき等による。またそれは、各センサ電極A〜E自体のサイズ及び形状のばらつきによる場合もある。
MCU37は、例えばこれらの基礎静電容量の情報を、記憶装置31に記憶しておけばよい。基礎静電容量の情報は、例えば、この製品(液量検出装置30)の出荷時までに記憶装置31に記憶されていてもよい。あるいは、コントローラ10またはMCU37が、その基礎静電容量の情報の取得するためのプログラムを持っており、ユーザーがそのプログラムを利用して、基礎静電容量の情報を記憶装置31に記憶させてもよい。
図8の下図に示すように、MCU37は、各センサ電極A〜Eを介して検出される各合計静電容量から、これら基礎静電容量を減算し、つまり、インク静電容量をそれぞれ算出する。そして、MCU37は、これらインク静電容量の総和値を、サブタンク20内のインクの量に対応させる処理を実行する。図9に示すように、このインク静電容量の総和値と、サブタンク20内のインク量とが、実質的にはリニアな関係を有している。
図10A〜Cは、サブタンク20内のインク量(右図)と、各センサ電極A〜Eを介して得られるインク静電容量(左図)の例を示す。これらの図は、あくまで本技術の理解を容易にするための模式的な図であり、サブタンク20内のインク量と、インク静電容量を示すバーの長さ(または面積)の総和とが、正確にリニアリティを有しているわけではない。
図10Aでは、インクLの液面が最上のセンサ電極Eより上にあり、インクLがサブタンク20内にほぼ満タンに貯溜されている。図10Bでは、インクLの液面が中央のセンサ電極C及びDの間にあり、インクLがサブタンク20内にほぼ半分程度満たされている。図10Cでは、インクLの液面が最下のセンサ電極Aより下にあり、サブタンク20内のインク量はわずかである。
例えば、MCU37は、図10A、10B及び10Cに示したインク量を、それぞれ100%、50%及び0%として正規化を行い、これらのうち少なくとも1つの対応(インク静電容量とインク量との対応)の情報を、記憶装置31に記憶しておけばよい。これにより、液量検出装置30が実際にユーザーに使用される時には、MCU37は、その記憶された情報と、現在のインク静電容量の総和値との比を算出することで、インク量を1%単位、あるいはそれより小さい単位で算出することができる。
このように、本実施形態では、インク静電容量の総和値がインク液量に対応するので、MCU37は、少ない演算量で正確にインク量を算出することができる。
あるいは、ある1つのインク静電容量の総和値に対応するインク量を、任意の比率で正規化して設定する作業(以下、ティーチングという。)を、ユーザーがコントローラ10を介して行うためのアプリケーションプログラムを、コントローラ10等が有していてもよい。
ティーチングの例として、そのアプリケーションプログラムが提示する画面等を介して、ユーザーが、図10Aに示したようにインク液面がセンサ電極Eより上にある時のインク量を100%として設定することができる。あるいは、ユーザーは、図10Bに示したように、インク液面がセンサ電極C及びDの間にある時のインク量を100%として設定することができる。あるいは、インク液面がセンサ電極C及びDの間にある時のインク量を0%として設定してもよい。このように本実施形態では、任意のインク量を任意の比率で正規化して設定可能である。これらの場合、MCU37またはコントローラ10は、設定部として機能する。
あるいは、複数の異なる設定パターン(任意のインク量を任意の比率の設定パターン)を、コントローラ10またはMCU37が予め記憶しておき、それをユーザーに画面等を介して提示してもよい。ユーザーは、それらのうち1つの設定パターンを選択して設定することができる。
以上のように、本実施形態では、MCU37が、各センサ電極A〜Eを時分割で静電容量の検出電極として機能させる。したがって、従来のように、配置が固定された検出電極により静電容量が検出される場合に比べ、サブタンク20内のインク量を正確に算出することができる。
また、本実施形態に係る液量検出装置30は、専用のグランド電極を必要とせず、検出電極と複数のグランド電極との間の静電容量を計測するため、高いS/N比を得ることができる。
本実施形態では、サブタンク20内のインク量を正確に測定できるので、コントローラ10は、そのインク量の情報に基づき、サブタンク20内の圧力が高精度に一定となるように、微真空レギュレータ5を制御することができる。サブタンク20内の圧力が高精度に一定となるように制御されることによって、例えばヘッド50から滴下される液滴量及び滴下速度を高精度に制御することができる。その結果、処理対象となる基板が、ディスプレイ装置に用いられる基板である場合、そのディスプレイの各ピクセルの輝度のばらつきを抑制することができる。
本実施形態では、上述のように、任意のインク量を正規化して設定することができる。したがって、例えば、0%として設定されたインク量を現在のインク量が下回ったとしても、MCU37は、そのインク量を負の値(例えば、−5%、−10%など)として提示することができる。また、現在のインク量が、設定された100%のインク量を上回った場合でも同様である。
本実施形態では、各センサ電極A〜Eがサブタンク20内のインクの深さ方向に沿って配列されているので、広いダイナミックレンジを持つ検出装置を実現でき、高いS/N比を得ることができる。
[第2の実施形態]
図11は、本発明の第2の実施形態に係る液量検出装置を示す斜視図である。これ以降の説明では、上記第1の実施形態に係る液体供給装置100及び液量検出装置30が含む部材や機能等について同様のものは説明を簡略化または省略し、異なる点を中心に説明する。
本実施形態に係る液量検出装置230の電極群38’を構成する複数のセンサ電極A’、B’、C’、D’及びE’は、1周つながったリング形状を有する。このリング形状の部分がクランプ部として機能する。センサ電極A’〜E’のうち少なくとも1つは、例えば細いワイヤーが結束されて構成されてもよいし、1本の導電材料で構成されていてもよい。これらセンサ電極A’〜E’は、上記同様に、センサ基板36に接続されている。このように、センサ電極の形状は、静電容量を検出できる形状であれば、どのような形状であってもかまわない。
[第3の実施形態]
図12は、本発明の他の実施形態に係る液量検出装置を示すブロック図である。この液量検出装置130は、図4に示した装置と異なり、複数のセンサ電極A〜Bに対応して複数の静電容量センサ回路32A〜32Eがそれぞれ設けられている。また、これら複数の静電容量センサ回路32A〜32Eと、MCU37とが別体として設けられている。
このような液量検出装置130であっても、上記第1の実施形態に係る液量検出装置30と同様の機能及び作用効果を得ることができる。
[その他の実施形態]
本発明は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態を実現することができる。
上記実施形態では、基礎静電容量を算出して、これを除外するような演算アルゴリズムについて説明した。しかし、液量検出装置が、複数のセンサ電極について基礎静電容量がすべて実質的に同じ容量になるような構成を有している場合、MCUは、基礎静電容量を含んだ静電容量を取得して、現在のインク量を算出することができる。
上記各実施形態に係る電極群38を構成するセンサ電極数は、少なくとも3つ設けられていればよく、4つであってもよいし、6つ以上設けられていてもよい。
上記したサブタンク20の形状、電極群の形状及び配置、また、センサ回路ユニット35の配置等は、適宜変更可能である。例えば、センサ電極間のピッチは、必ずしも等ピッチでなくてもよい。その場合、MCUは、その非等ピッチのセンサ電極に適応した、インク静電容量に基づくインク量の演算アルゴリズムを持つ必要がある。
あるいは、電極群は、例えばシートまたはフィルム状の部材に、複数の電極線が設けられた構造を有していてもよい。その場合、そのシートまたはフィルムが、タンクに貼り付けられていてればよい。
サブタンクを構成する材料が、透明、あるいは半透明等、光透過率の大きい材料で構成されることにより、ユーザーがインク量を目視できるようにしてもよい。
例えば、ヘッド50のノズル52内に溜まったゴミや空気を抜くために、通路53内に通常よりも大きな圧力を加えるプライム機構を、液体供給装置が備えていてもよい。上記各実施形態に係る技術がこのプライム機構に適用されることにより、プライム機構は、プライム処理時においてインクの排出量を正確に制御することができる。
本技術に係る液量測定装置は、上記のようにインクジェット装置に適用される形態に限られず、液体を貯溜するタンクを有する装置であれば、どのような装置に適用されてもよい。
以上説明した各形態の特徴部分のうち、少なくとも2つの特徴部分を組み合わせることも可能である。
A〜E、A’〜E’…センサ電極
10…コントローラ
20…サブタンク
30、130、230…液量検出装置
31…記憶装置
32、32A〜32E…静電容量センサ回路
37、137…MCU
38、38’…電極群
38b…クランプ部
50…ヘッド
100…液体供給装置
10…コントローラ
20…サブタンク
30、130、230…液量検出装置
31…記憶装置
32、32A〜32E…静電容量センサ回路
37、137…MCU
38、38’…電極群
38b…クランプ部
50…ヘッド
100…液体供給装置
Claims (11)
- 液体を貯溜するタンクに接続可能な少なくとも3つの電極を含む電極群と、
前記電極群に接続され、前記電極群の各電極を、時分割で静電容量の検出電極として機能させ、前記各電極を介して得られた前記静電容量に基づき前記タンク内の液量を算出する演算部と
を具備する液量検出装置。 - 請求項1に記載の液量検出装置であって、
前記演算部は、前記電極ごとに発生する静電容量を得る、前記電極群に接続されたセンサ回路を有し、前記電極群のうち1つの電極を前記検出電極として機能させるためにこの電極を前記センサ回路に接続するように、かつ、前記電極群のうち前記検出電極以外の電極をグランド接続するように、スイッチングを行う
液量検出装置。 - 請求項1または2に記載の液量検出装置であって、
前記演算部は、前記電極ごとに発生する静電容量の総和値を前記液体の量に対応させる
液量検出装置。 - 請求項3に記載の液量検出装置であって、
前記静電容量の総和値に対応する前記タンク内の液量を正規化して設定する設定部をさらに具備する
液量検出装置。 - 請求項1から4のうちいずれか1項に記載の液量検出装置であって、
前記タンクに前記液体が貯溜されていない状態において、少なくとも前記電極ごとに発生する静電容量を基礎感度静電容量として記憶する記憶部をさらに具備する
液量検出装置。 - 請求項1から5のうちいずれか1項に記載の液量検出装置であって、
前記各電極は、前記タンク内の液体の深さ方向に沿って配列されている
液量検出装置。 - 請求項6に記載の液量検出装置であって、
前記各電極は、等ピッチで配列されている
液量検出装置。 - 請求項1から7のうちいずれか1項に記載の液量検出装置であって、
前記各電極のうち少なくとも1つは、前記タンクを保持するクランプ部を有する
液量検出装置。 - 請求項8に記載の液量検出装置であって、
前記各電極のうち少なくとも1つは、板バネを前記クランプ部として有する
液量検出装置。 - 請求項8に記載の液量検出装置であって、
前記各電極のうち少なくとも1つは、リング形状を前記クランプ部として有する
液量検出装置。 - 液体を吐出可能なヘッドと、
前記ヘッドに接続され、前記液体を貯溜可能なタンクと、
前記タンクに接続された少なくとも3つの電極を含む電極群と、
前記電極群に接続され、前記電極群の各電極を、時分割で静電容量の検出電極として機能させ、前記各電極を介して得られた前記静電容量に基づき前記タンク内の液量を算出する演算部と
を具備する液体供給装置。
Priority Applications (1)
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