JP3368132B2 - 記録装置及びその記録装置を用いたファクシミリ装置 - Google Patents

記録装置及びその記録装置を用いたファクシミリ装置

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JP3368132B2
JP3368132B2 JP00762996A JP762996A JP3368132B2 JP 3368132 B2 JP3368132 B2 JP 3368132B2 JP 00762996 A JP00762996 A JP 00762996A JP 762996 A JP762996 A JP 762996A JP 3368132 B2 JP3368132 B2 JP 3368132B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置及びその記
録装置を用いたファクシミリ装置に関し、特に、インク
ジェット方式に従って記録を行なう記録装置及びその記
録装置を用いたファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりインクジェット方式に従って記
録を行なう記録装置には、その装置に設けられたインク
タンクのインク残量を検出するために種々の技術が用い
られている。そのような技術には以下のようなものがあ
る。
【0003】特開平2−102061号には、インクタ
ンク内に設けられた反射板と反射型光センサによってイ
ンク無しを検知する技術が開示されている。また、特開
昭56−144184号には、インク液面の動揺がイン
ク残量検出の精度を低下させることがないように、その
対策として、インク無しの検知後、一定時間経過後にイ
ンク無しを報知する技術が開示されている。さらに、特
開平1−20148号、特開平1−20149号では、
インク無しの検知後、所定数のドットだけを記録するよ
う制御する技術が開示されている。
【0004】また、インクジェット方式に従って記録を
行なう記録装置を記録部として組み込んだファクシミリ
装置では、インク無しを検出後、記録動作をストップさ
せ、受信ファクシミリデータを内蔵の画像メモリに格納
する動作(代行受信)を開始する制御を行なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、インク無しを検出後、記録を中止したり、或
は、所定数のドットだけを記録するという制御を行なう
ので、装置内に存在するインクを全て使いきることはで
きず、残存インクを棄ててしまわざるを得ず、装置運用
上、不経済であるという問題があった。
【0006】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、インクを効率的に使用し、経済的な装置運用が可能
な記録装置及びその記録装置を用いたファクシミリ装置
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の記録装置は、次のような構成からなる。
【0008】即ち、記録ヘッドからインクを吐出して記
録媒体に記録を行なう記録装置であって、前記インクを
貯溜する貯溜部と、前記貯溜部のインクの残量に係わり
なくほぼ一定量で前記記録ヘッドに前記インクを供給す
るために前記インクを浸潤させた緩衝材とを含んだ、着
脱可能なインクタンクと、前記インクタンクの貯溜部の
インク残量を検出する検出手段と、画像データを格納す
る記憶手段と、前記検出手段によってインクが残存しな
いことが検出された場合に、前記記録ヘッドによる記録
動作を続行しながら、一方、記録を行なう画像データを
前記記憶手段に保持するよう制御する制御手段とを有す
ることを特徴とする記録装置を備える。
【0009】また他の発明によれば、上記構成の記録装
置を用いたファクシミリ装置であって、通信回線を介し
てファクシミリ画像データの送受信を行なう通信手段を
有し、前記記憶手段には、前記通信手段によって受信さ
れたファクシミリ画像データが格納されることを特徴と
するファクシミリ装置を備える。
【0010】
【発明の実施の形態】以上の構成により本発明は、イン
クを貯溜する貯溜部と、貯溜部のインクの残量に係わり
なくほぼ一定量で記録ヘッドにインクを供給するために
インクを浸潤させた緩衝材とを含んだ、着脱可能なイン
クタンクから供給されるインクを用い、記録ヘッドから
インクを吐出して記録媒体に記録を行なう際、インクタ
ンクの貯溜部のインク残量を検出する検出し、その結
果、インクが残存しないことが検出された場合に、記録
ヘッドによる記録動作を続行しながら、一方、記録を行
なう画像データを記憶手段に保持するよう制御する。
【0011】さらに、その検出手段による検出結果に従
って、インクタンクの交換を促す旨のメッセージを表示
する。またさらにインクタンクが脱着されたかどうかを
判別する。
【0012】またさらに、記憶手段に保持された画像デ
ータを用いて再記録を行なうように指示するようにして
も良い。
【0013】またさらに、記憶手段のオーバフローを監
視し、その監視結果に従って、記録動作を停止するよう
制御するようにしても良い。
【0014】またさらに、記録ヘッドからのインク吐出
回数を計数し、その計数されたインク吐出回数を所定の
閾値と比較する構成を加えてもよい。このとき、インク
が残存しないことが検出された場合には、上記の計数を
開始するよう制御し、上記の比較結果に従って、インク
タンク内の残存インクの有無を最終的に判断しても良
い。
【0015】ここで、上記の記録ヘッドは、インクを吐
出して記録を行うインクジェット記録ヘッドでも良い
し、或は、熱エネルギーを利用してインクを吐出する記
録ヘッドであって、インクに与える熱エネルギーを発生
するための熱エネルギー変換体を備えていても良い。
【0016】一方、上述のインクタンク貯溜部のインク
残量の検出には、発光素子と受光素子とを備えた反射型
センサと、発光素子からの光を反射する反射板とを用い
ることができる。このとき、その反射板は、インクタン
クの貯溜部の下部に設けるようにする。また、インクタ
ンク内の緩衝材にはスポンジを用いる。
【0017】また他の発明によれば、上述のように動作
する記録装置を用い、通信回線を介してファクシミリ画
像データの受信し、その通信手段によって受信されたフ
ァクシミリ画像データを記憶手段に格納するように動作
する。このとき、インクが残存しないことが検出された
時点以降に、受信されたファクシミリ画像データを記憶
手段に保持するよう制御する。また、記憶手段に格納さ
れたファクシミリ画像データを記録する際には、着信順
に最新のデータから順次記録するよう制御する。
【0018】以下添付図面を参照して本発明の好適な実
施の形態について詳細に説明する。
【0019】<装置構成の説明(図1〜図5)> ・機械的構成 図1は本発明の代表的な実施形態であるインクジェット
方式に従う記録部を備えたファクシミリ装置の機械的構
成を示す側断面図である。
【0020】まず、ファクシミリ装置の記録部の構成に
ついて説明する。
【0021】図1において、1は装置全体の主構造であ
るフレーム、2はフレーム1に固着されているASF
(Auto Sheet Feeder:オート・シート・フィーダ)シ
ャーシである。ASFシャーシ2は記録紙を複数枚搭載
しておき記録時に一枚ずつ分離し記録部分に送り込むA
SF部の構造体である。また、3は中板、4は中板押圧
バネである。中板3は、ASFシャーシ2に回動自在に
取付けられていると共に、中板押圧バネ4により図中時
計回り方向に付勢されている。5は駆動系(不図示)に
より図中時計回りに回転する記録紙分離ローラ、6は記
録紙分離ローラ5のホームポジションを検出する透過型
センサ(以下、ローラポジションセンサ)である。
【0022】なお、図1に示す中板3の位置は、駆動系
の中板動作カム部(不図示)により図中反時計回りに回
動させられている所で停止している待機状態の時に対応
している。そのカムが外れている時は時計回りに回動
し、記録紙分離ローラ5の外周に当接する。また、中板
3の動作と記録紙分離ローラ5の切り欠き位置とは互い
に同期している。
【0023】7は駆動系(不図示)により図中反時計回
りに回転する記録紙搬送ローラ、8は記録紙搬送ローラ
7の外周にバネ(不図示)により当接するように設けら
れた記録紙搬送コロである。記録紙搬送ローラ7と記録
紙搬送コロ8とは互いの当接部分で記録紙を侠持し、こ
れを図中左方に搬送する(以下、この搬送方向を副走査
方向という)。9はインクジェット方式に従う記録ヘッ
ドとインクを貯溜するインクタンクとを一体的に内蔵し
た交換可能なタイプ(ディスポーザブルタイプ)のイン
クカートリッジ、10はインクカートリッジ9を着脱可
能に取付けるキャリッジである。
【0024】さて、インクカートリッジ9の記録面は図
中、インクカートリッジ9の下部にあり、図中横方向に
複数のノズルが並んでヘッド記録面を形成している。記
録動作時にはインクカートリッジ9をそのノズルの配列
方向とは直行する方向(図面に垂直方向:以下、この方
向を主走査方向という)に移動させ、それらのノズルか
ら選択的にインクを吐出することにより複数のノズルに
よる記録幅分の領域に記録をすることが出来る。その
後、記録用紙を記録幅分だけ副走査方向に搬送し、記録
動作を繰り返すことにより記録紙上に記録が行なわれる
(このような記録方式はマルチスキャン方式と呼ばれ
る)。
【0025】また、キャリッジ10には反射型フォトセ
ンサによるインク残量検出センサが取付けられており、
インクカートリッジ9内の残存インク量を検出してい
る。このインク残量検出センサの検出方向は、おおよ
そ、インクカートリッジ9の往復走査方向と同じ方向で
あり、そのインク残量センサはキャリッジ10に取付け
られているので、キャリッジ10の移動によってインク
カートリッジ9とともに移動することは言うまでもな
い。なお、この点については詳細に後述する。
【0026】12、13は各々、キャリッジ10の主走
査方向への往復移動が円滑になされるように補助するガ
イドレールであり、キャリッジ10はこれら2本のレー
ル12、13に主走査方向に移動可能に取り付けられ、
駆動系(不図示)により往復移動する。14は記録ヘッ
ドに対向し記録用紙を記録ヘッドに対向させその記録位
置での記録ヘッドとの距離を保持させるプラテン、15
は排紙ローラ、16は排紙コロである。排紙コロ16は
排紙ローラ15に対し押圧部材(不図示)により付勢さ
れており、排紙ローラ15と排紙コロ16との当接部に
記録用紙を挟持しつつ記録用紙を排出する。17は記録
紙カバーでありインクカートリッジ9を交換する時など
のために下方を支点に開くような構成となっている。
【0027】次に、ファクシミリ装置の読取部の構成に
ついて説明する。
【0028】20は、駆動系(不図示)により図中反時
計回りに回転して、複数枚セットされた原稿を1枚ずつ
図中左方向へ搬送する読取分離ローラ、21は押圧部材
(不図示)により読取分離ローラ20に対し付勢され、
複数枚セットされた原稿を1枚ずつ分離するゴムのよう
な摩擦力の高い材質でできている分離片、22は原稿に
描かれた画像を読み取ってその画像が表現する情報を電
気信号に変換する密着型ラインイメージセンサ(以下、
イメージセンサという)、23はCSバネ、24は駆動
系(不図示)により図中時計回りに回転する白色のCS
ローラである。ここで、CSバネ23はイメージセンサ
22をCSローラ24に対し押圧するように設けられて
いる。また、CSローラ24はイメージセンサ22の読
み取り面全面に原稿を密着させること、原稿を図中左方
向に搬送させること、原稿読取のバックグランドとなる
などの役割を持つ。
【0029】25は読取部及び操作パネル(後述)を支
持する構造体も兼ねたフレーム1に固着された原稿の下
面をガイドするための原稿ガイド、26は原稿ガイド2
5に固着され原稿の上面をガイドするための原稿ガイ
ド、27は操作用スイッチを備えた操作基板、28は操
作基板27を固着し、それ自身が原稿ガイド25に固着
されている操作パネルである。
【0030】30は電源トランスやコンデンサなどで構
成される電源部、31はフレーム1に取付けられ装置全
体の動作を制御する電気制御基板である。電気制御基板
31には、装置各部に振り分けられている電気素子や部
品(イメージセンサ22、操作基板27、電源部30、
インクカートリッジ9、各駆動モータ(不図示)、ロー
ラポジションセンサ6、各センサ(不図示))からの束
線がすべて結線されている。なお、ここでは説明されて
いない読取部の各種センサや記録用紙有無を検出するセ
ンサなどは、束線を介さず直接、電気制御基板31に実
装されている。また、外部インタフェース(例えば、公
衆電話回線網インタフェース、付属子電話インタフェー
ス、外部子電話インタフェース、セントロニクスなどの
パソコンインタフェース)は全て電気制御基板31に結
線されるよう構成されている。
【0031】図2はインクカートリッジ9の詳細な構成
を示す部分破断図である。図2において、11は反射型
フォトセンサ(以下、フォトセンサという)、91はイ
ンク、92はスポンジ、93はフォトセンサ11からの
光を反射する反射板、94は記録ヘッドである。特に、
図2はキャリッジ10が静止しており、これに搭載され
るインクカートリッジ9も静止している状態を示してい
る。従って、インク91の液面も動揺せず滑らかであ
る。
【0032】また、図2から明らかなように、反射板9
3はインク容器底面付近に設けられ、かつ、その位置は
フォトセンサ11が設置されているインクカートリッジ
壁面に近いところある。これは、フォトセンサ11近く
に反射板93を設けることにより、インクが残存しない
場合にフォトセンサ11が受光する反射光強度を強く
し、インク残量検出に係わるS/N比を向上させるため
である。この時、フォトセンサ11が設置されている側
のインクカートリッジ側面と反射板93との間隔(検出
隙間)は、インクの表面張力と、インクと壁及びインク
と反射板との溌水性の関係によりインクが溜まらないよ
うな間隔(2〜4mm)とすることで正確な残量検知を
達成する。
【0033】また、このように反射板93が設けられて
も、反射板93の左右の空間は別体の窪みではなく、反
射板は中央のみで実際のインクが貯溜される空間は反射
板の脇にて互いに連通している。この構成によりフォト
センサ11と反射板93の間で検知される液面はインク
カートリッジ内の液面と同じく変化する。また、この構
成に限らず反射板の底部に連通する穴を設けて反射板の
両側の液面が等しくなるよう構成しても良い。
【0034】さて、フォトセンサ11は、インク91が
インクカートリッジ9に充填されているとき、インク9
1はフォトセンサ11からの光を遮るためフォトセンサ
で反射板93からの反射光をほとんど捉えることはでき
ず、フォトセンサ11からの出力電流はほとんどゼロと
なる。これに対して、インクカートリッジ9にインク無
い時、反射板93からの反射光をフォトセンサ11は捉
え、その結果、フォトセンサ11はその反射光強度に従
った電流を出力する。
【0035】なお、インクカートリッジ9は、図2に示
す構成から分かるように、フォトセンサ11によりイン
ク無しを検知しても、実際にはインク容器底面付近に少
々のインクが、また、スポンジ92にインクが残ってい
るのでインク無し検知後も記録可能である。
【0036】・電気的構成 図3は図1に機械的構成を示したファクシミリ装置の電
気的構成を示すブロック図である。図3において、10
1はマイクロプロセッサなどから構成されるCPU、1
02はCPU101が実行する制御プログラムや処理プ
ログラムを格納するROM、103はファクシミリ送受
信のための画像データやコピー処理のために読み込まれ
た画像データを格納するための記録領域やCPU101
が制御プログラムや処理プログラムを実行するときの作
業領域として用いられるRAM、104は電源部30か
らの電源供給がなくとも情報を記憶保持できるようにバ
ックアップ電源を備えたDRAMやSRAM、或いは、
EEPROMなどで構成される不揮発性メモリである。
【0037】また、105はJISコード、ASCII
コードなどのコード体系に従って表現されたキャラクタ
コードに従ってキャラクタパターンを発生するキャラク
タジェネレータ(CG)、106は図1で説明した構成
の記録部、107は図1で説明した構成の読取部、10
8はモデム(MODEM)、109は網制御ユニット
(NCU)、110は電話回線、111は電話機、11
2は図1で説明した操作基板27の操作パネル28の一
部で構成される操作部、113は図1で説明した操作基
板27の操作パネル28の一部で構成されLCDやLE
Dなどを備えた表示部である。
【0038】そして、CPU101は、ROM102、
RAM103、不揮発性メモリ104、CG105、記
録部106、読み取り部107、モデム108、NCU
109、操作部112、及び、表示部113を制御す
る。
【0039】さて、RAM103は、読取部107によ
って読み取られた2値化画像データ或いは記録部106
に記録される2値化画像データを格納すると共に、モデ
ム108によって変調されNCU109を介して電話回
線110に出力する符号化画像データと、電話回線11
0を介して受信したアナログ画像信号をNCU109及
びモデム部108を介して復調して得られる符号化画像
データを格納する。また、不揮発性メモリ104は、電
源供給の有無に係わらず保存しておくべきデータ(例え
ば短縮ダイヤル番号など)を格納する。CG105はC
PU101の制御に基づき必要に応じて入力されたコー
ドに対応するキャラクタパターンデータを発生する。
【0040】記録部106の電気系はDMAコントロー
ラ、インクジェット方式に従う記録ヘッド、CMOSロ
ジックICなどから構成され、CPU101の制御によ
ってRAM103に格納されている画像データを取り出
して記録出力する。一方、読取部107の電気系はDM
Aコントローラ、画像処理IC、イメージセンサ、CM
OSロジックICなどから構成され、CPU101の制
御に基づいてイメージセンサ(CS)22から読み取っ
た画像データを2値化し、その2値化データを順次、R
AM103に出力する。なお、読取部107に対する原
稿のセット状態は、原稿の搬送路に設けられたフォトセ
ンサを用いた原稿検出部(不図示)により検出できるよ
うになっている。
【0041】モデム108は、G3/G2モデムとこれ
らのモデムに接続されたクロック発生回路などから構成
され、CPU101の制御に基づいてRAM103に格
納されている符号化送信データを変調して、NCU10
9を介して電話回線110に出力したり、電話回線11
0を介して受信するアナログ画像信号をNCU109を
介して入力し、その信号を復調して符号化受信データを
得、これをRAM103に格納する。NCU109は、
CPU101の制御により電話回線110をモデム10
8或いは電話機111のいずれかに切り換えて接続す
る。また、NCU109は呼出信号(CI)を検出する
検出回路を有し、呼出信号が検出されたときは着信信号
をCPU101へ送る。
【0042】電話機111は、ファクシミリ装置本体と
一体化された電話機であり、ハンドセット及びスピーチ
ネットワーク、ダイヤラ、テンキーやワンタッチキーな
どから構成されている。操作部112は、画像送信/受
信などをスタートさせるキー、送受信時におけるファク
シミリ画像の解像度をファイン、標準などに切り換える
解像度選択キー、自動受信等の操作モードを指定するモ
ード選択キー、ダイヤリング用のテンキーやワンタッチ
キーなどから構成されている。表示部113は、時刻表
示用の7セグメントLCDと、各種モードを表示する絵
文字LCDと、5×7ドット(1文字)×1行分の表示
を行うことができるドットマトリックスLCDとを組み
合わせたLCDモジュールと、LEDなどから構成され
ている。
【0043】次に、記録部106に設けられるインク残
量検出部の電気的構成について説明する。
【0044】図4はインク残量検出部の電気的構成を示
すブロック図である。
【0045】図4において、151はフォトセンサ11
からの出力電流強度に従った電圧に変換する電流/電圧
変換部、152はノイズの除去とインク液面の揺れによ
る出力電圧変動を抑えるために機能する平滑回路ブロッ
ク、153はA/D変換部、154はCPU101から
の制御信号に従って後述の切り替え信号を電流/電圧変
換部151に与える出力ポート部、155は各種センサ
の出力を入力してその信号をCPU101に出力する入
力ポート部、156はインクカートリッジ9がキャリッ
ジ10に装着されているかどうかを検出するカートリッ
ジ脱着検出センサである。なお、電流/電圧変換部15
1は、外部(ここではCPU101)からの切り替え信
号により電流/電圧変換の比率を変えることができ、A
/D変換部153の出力はCPU101に入力される。
【0046】ここでは、インクカートリッジ9にインク
が有る時はフォトセンサ11からの出力は小さいので
“Low”レベルの信号がA/D変換部153へ入力さ
れ、一方、インクカートリッジ9にインクが無いの時は
フォトセンサ11からの出力は大きいので“Hi”レベ
ルの信号がA/D変換部153へ入力される。
【0047】<装置の記録動作の説明> ・機械的動作 原稿のコピーやファクシミリ画像信号の受信により記録
動作が必要になると、駆動系(不図示)の回転により記
録紙分離ローラ5が時計回りに回転すると共にその駆動
系の一部であるカムの働きによって中板3の押し下げが
無くなり、バネ4の押圧により中板3が回動しASF部
に搭載された複数枚の記録用紙の一番上の記録用紙が記
録紙分離ローラ5に当接する。更に、記録紙分離ローラ
5が回転すると一番上の記録用紙だけが左下方に搬送さ
れる。その繰り出された紙は記録紙搬送ローラ7と記録
紙搬送コロ8の当接部へ導かれる。この間、用紙先端位
置検出センサ(不図示)により記録用紙の先端位置が検
出され、この検出結果に基づいてその後の記録用紙搬送
量が算出される。
【0048】記録紙搬送ローラ7と記録紙搬送コロ8と
ので構成されるローラ対に侠持された記録用紙は更に左
方に搬送される。この時、記録紙分離ローラ5のローラ
回転速度が記録紙搬送ローラ7のそれより若干速く設定
されているため、記録紙分離ローラ5と記録用紙との間
の摩擦力は、記録紙搬送ローラ7の搬送力に対し負荷に
ならない。更に、記録用紙が搬送されると、その記録用
紙は記録排紙ローラ15と排紙コロ16とで構成される
ローラ対にも侠持される。このローラ対の用紙送り速度
は、記録紙搬送ローラ7のそれより速いが、その搬送力
は記録紙搬送ローラ7のそれより非常に小さいため、記
録用紙の搬送量は記録紙搬送ローラ7により決定され、
かつ、記録用紙は軽く張られた状態となる。
【0049】記録紙分離ローラ5が一回転し、ローラポ
ジションセンサ6が記録紙分離ローラ5のホームポジシ
ョンを検知すると一旦回転を停止する。この直前に、カ
ム(不図示)により中板3は待機状態の時のように再び
押し下げられる。その後、記録紙搬送ローラ7と記録紙
排紙ローラ14の回転を逆転させ、用紙先端位置検出セ
ンサによる記録用紙の先端検出時点から計数していた用
紙送り量に応じて、記録用紙を逆方向に搬送させ、記録
用紙先端が記録ヘッドの記録位置にくるよう頭出しを行
う。
【0050】そして、キャリッジ10を主走査方向に走
査しながら記録すべき画像データに応じてノズルから選
択的にインクを吐出して記録を行う。キャリッジ10が
主走査方向に1回の走査(往路走査)を終了すると、そ
の復路走査時に記録紙搬送ローラ7と記録紙排紙ローラ
15を正転(反時計回り)させ、所定量(記録ヘッドの
記録幅分)だけ記録用紙を左方向に搬送する。その後、
再び、キャリッジ10を主走査方向に走査(往路走査)
しノズルから選択的にインクを吐出させ記録を行う。こ
のような動作を繰り返すことにより記録用紙全面にわた
って記録画像を形成する。最後に、用紙先端位置検出セ
ンサにより記録用紙の後端を検知することにより記録用
紙一枚分の記録動作を終了する。
【0051】記録用紙複数枚分の記録をする時は、以上
の動作を繰り返す。
【0052】・記録制御(図5〜図7) 次に、図5に示すフローチャートを参照して、インク残
量検出部がインク無しを検出した時に、CPU101が
実行する記録制御について説明する。本実施形態のファ
クシミリ装置では、ファクシミリ画像信号受信や、画像
原稿のコピー指示により記録が必要になると、以下に示
す処理が実行される。
【0053】まず、ステップS1で、インクカートリッ
ジ9内に貯溜されているインク91の液面が下がり、フ
ォトセンサ11からの出力信号に基づいてインク無しが
検出されると、処理はステップS2に進み、表示部11
3よりインク無しを示すメッセージを表示し、ユーザに
インクカートリッジの交換を促す。この時、ファクシミ
リ画像信号の受信動作や、記録動作は続行する。この時
点で、ユーザは表示されたメッセージに従ってインクカ
ートリッジを交換しても良いが、インクカートリッジに
は前述のようにまだインクが少し残っているので、その
インクを最後まで使いたいユーザはインクカートリッジ
を交換しなくても良い。その判断はユーザが各々下すこ
とができる。
【0054】次に、ステップS3では、実行中の受信動
作やそれ以降の受信動作による画像データをRAM10
3に保持する。このため、蓄積される画像データ量はど
んどん増加する。従って、続くステップS4では、RA
M103がオーバフローしたかどうかを調べる。ここ
で、オーバフローがないと判断された場合には、処理は
ステップS5に進み、さらにインクカートリッジが脱着
されたかどうかを調べる。ここで、その脱着がないと判
断されれば、処理はステップS4に戻るが、その脱着が
あったと判断された場合には処理はステップS8に進
む。一方、ステップS4の処理で、RAM103がオー
バフローしたと判断された場合には、処理はステップS
6に進み、ファクシミリ受信動作や、記録動作等を中止
する。この時、たとえファクシミリ通信の着信があって
も、装置はこれに応答せず、呼び出し音が鳴り続ける状
態となる。その後、処理はステップS7に進み、インク
カートリッジが脱着されたかどうかを調べる。ここで、
その脱着がないと判断されれば、処理はステップS7で
ループしてインクカートリッジの脱着待ち状態となる
が、その脱着があったと判断された場合には処理はステ
ップS8に進む。ともあれ、新しいインクカートリッジ
が装着されると、処理はステップS8に進むことにな
る。
【0055】さて、処理はステップS8において、現在
の記録動作の状態が記録要求が必要な状態、或は、記録
要求を待ち合わせている状態であるかどうかを調べる。
例えば、ファクシミリ画像受信信号に基づいた記録動作
が未終了のような状態にあれば、まだ記録出力すべき画
像データがRAM103に残っていると判断し、その旨
をメッセージとして表示部113に表示し、ユーザに対
して記録要求を操作部112から装置に入力するよう促
す。そして、メッセージ表示後、ユーザからの記録要求
を所定時間待ち合わせる。
【0056】ここで、待ち合わせ時間内に記録要求を受
け付ければ、処理はステップS9に進み、その要求に応
じて画像の記録を行なう。その後、処理はステップS1
0に進む。これに対して、待ち合わせ時間内に記録要求
を受け付けなかった場合、或は、記録要求の受け付けを
必要としない状態(例えば、インク無し検出後、残存す
るインクで記録が完了し、さらに、新しいインクカート
リッジとの交換が行われたような状態)であれば、処理
はステップS9をスキップして、ステップS10に進
む。そして、ステップS10では、ステップS3から蓄
えた画像データをクリアし、処理はステップS1に戻
る。
【0057】なお、記録要求の入力は、操作部112に
設けられたキーを操作することにより行なう。ここで説
明した装置では、所定の一連の1回のキー操作により、
RAM103に格納された最新の画像データが読み出さ
れて記録され、さらに、もう1回キー操作をすると、そ
の次に新しい画像データが記録される。このようにし
て、キー操作を繰り返すことにより、順次、最新の画像
データより古い画像データへと記録が行われ、最終的
に、インク無しが検出された以降の画像データが全て記
録される。
【0058】従って、以上説明した実施形態に従えば、
(1)インクを少し残してインクカートリッジを交換す
るのはもったいないと感じるユーザは、意図的にインク
カートリッジを交換せず、最後までインクを使いきるこ
とができ、(2)インクを最後まで使いきっても画像デ
ータはRAMに保持されているため再記録ができるの
で、データが失われることはない。
【0059】また、やや煩わしい再記録の操作を行ない
たくない場合は、インクが多少残っていても早めにイン
クカートリッジを交換しても良い。このように、記録す
べき画像データは保持しながら、ユーザの都合や判断
で、任意のタイミングでインクカートリッジの交換を行
なうことができるという利点がある。
【0060】さらに以上の説明した記録制御に、(1)
フォトセンサ11の出力結果と実行されたインク吐出回
数とを組み合わせて総合的に判断したインクの有無の判
断結果と、(2)インク吐出回数の計測結果を考慮した
制御を加えても良い。
【0061】図6は、上述の2つの因子を考慮した記録
制御を示すフローチャートである。また、図7は図6に
示す処理ステップS1の詳細な処理を示すフローチャー
トである。なお、図6に示すフローチャートで、図5で
既に説明したのと同じ処理ステップには同じステップ参
照番号を付してある。
【0062】以下、図6の特徴的な処理と、図7に示す
処理について説明する。
【0063】まず、ステップS1では、図7に示すよう
な処理が実行されて、インクの有無が判断される。
【0064】即ち、ステップS11では、フォトセンサ
11からの出力を調べる。ここで、インク91の液面が
高い、即ち、インクが十分に残存していれば“Low”
レベルの信号が、フォトセンサ11から出力され、一
方、インク91の液面が低下し、インクカートリッジ9
にほとんどインクが無いの時は“Hi”レベルの信号が
フォトセンサ11から出力される。ここで、その出力が
“Low”レベルであれば、処理はステップS15に進
み、インク有りと判断し、処理は終了するが、その出力
が“Hi”レベルであれば、インク液面がインクがほと
んど無いまでに低下したと判断し、処理はステップS1
2に進む。
【0065】ステップS12ではインク吐出回数(NI
D)のカウントを開始する。そして、続くステップS1
3では、そのカウント値を所定の閾値(TH)と比較
し、インク吐出回数がその閾値に達したかどうかを調べ
る。ここで、NID≧THであれば、処理はステップS
14に進み、インク無しと判断する。これに対して、N
ID<THであれば、処理はステップS15に進み、ま
だインクが残存していると判断する。
【0066】以上のような処理によって、フォトセンサ
11からの出力とインク吐出回数の両方を考慮して残存
インクの有無が判断される。
【0067】図6に戻って説明を続ける。ステップS1
における以上のような処理によってインク無しと判断さ
れた場合、既に説明したようなステップS2〜S10に
示す処理が実行される。ここで、ステップS2の処理に
おいて、記録動作が継続している場合には、前述したス
テップS12で開始したインク吐出回数(NID)の計
数は継続しているものとする。
【0068】さて、ステップS5においてインクカート
リッジ9の脱着がないと判断された場合、処理はステッ
プS16へ進み、ステップS13と同様にインク吐出回
数(NID)が所定の閾値(TH)に達したかどうかを
調べる。ここで、NID≧THであれば、インクが本当
に無くなったと判断し、処理はステップS6に進み、記
録動作をストップする。これに対して、NID<THで
あれば、まだインクは少し残存しており記録は可能であ
ると判断し、処理はステップS4へ戻る。
【0069】あとの処理は前述の処理と同様なので、説
明は省略する。
【0070】このような処理を行ないことによって、前
述したような実施形態に特有の効果に加えて、インク無
しと判断した時に実際に残っているインク量を減らすこ
とができ、RAM103のオーバフローを可能性を極力
減らすことができる。
【0071】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0072】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0073】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0074】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0075】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0076】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0077】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0078】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0079】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0080】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0081】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0082】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても良いし、1つの機器から成る装置
に適用しても良い。また、本発明はシステム或は装置に
プログラムを供給することによって達成される場合にも
適用できることはいうまでもない。この場合、本発明に
係るプログラムを格納した記憶媒体が本発明を構成する
ことになる。そして、該記憶媒体からそのプログラムを
システム或は装置に読み出すことによって、そのシステ
ム或は装置が、予め定められた仕方で動作する。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンクを貯溜する貯溜部と、貯溜部のインクの残量に係わ
りなくほぼ一定量で記録ヘッドにインクを供給するため
にインクを浸潤させた緩衝材とを含んだ、着脱可能なイ
ンクタンクから供給されるインクを用い、記録ヘッドか
らインクを吐出して記録媒体に記録を行なう際、インク
タンクの貯溜部のインク残量を検出する検出し、その結
果、インクが残存しないことが検出された場合に、記録
ヘッドによる記録動作を続行しながら、一方、記録を行
なう画像データを記憶手段に保持するよう制御するの
で、たとえ、インクが残存しないことが検出されても、
画像データを保存しつつ、例えば、緩衝材内に浸潤した
かたちで残存しているインクを用いて記録を行うことが
できる。
【0084】これによって、インクタンク内のインクを
より効率良く記録に用いることができ、装置の運用コス
トの削減に貢献する。また、インクが残存しないことが
検出された場合に、不確実な記録が行われても、その時
の画像データは記憶手段に保持されるので、例えば、新
しいインクタンクが装着された後に、再び再記録ができ
るという利点がある。
【0085】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるインクジェッ
ト方式に従う記録部を備えたファクシミリ装置の機械的
構成を示す側断面図である。
【図2】インクカートリッジ9の詳細な構成を示す部分
破断図である。
【図3】図1に機械的構成を示したファクシミリ装置の
電気的構成を示すブロック図である。
【図4】インク残量検出部の電気的構成を示すブロック
図である。
【図5】インク残量検出時の動作フローチャートであ
る。
【図6】インク残量検出時の動作フローチャートであ
る。
【図7】インク残量検出時の動作フローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 フレーム 7 記録紙搬送ローラ 9 インクカートリッジ 10 キャリッジ 11 反射型フォトセンサ 12、13 レール 15 記録紙排紙ローラ 31 制御基板 91 インク 92 スポンジ 93 反射板 94 記録ヘッド 101 CPU 102 ROM 103 RAM 104 不揮発性RAM 105 CG 106 記録部 107 読み取り部 108 MODEM 109 NCU 110 電話回線 111 電話機 112 操作部 113 表示部 151 電流/電圧変換部 153 A/D変換部 154 出力ポート部 155 入力ポート部 156 カートリッジ脱着センサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−322032(JP,A) 特開 平3−244548(JP,A) 特開 平6−343116(JP,A) 特開 平7−154553(JP,A) 特開 平7−177282(JP,A) 特開 平6−237348(JP,A) 実開 平4−38435(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/23 - 1/29 B41J 2/01 - 2/21 B41J 29/00 - 29/70

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドからインクを吐出して記録媒
    体に記録を行なう記録装置であって、 前記インクを貯溜する貯溜部と、前記貯溜部のインクの
    残量に係わりなくほぼ一定量で前記記録ヘッドに前記イ
    ンクを供給するために前記インクを浸潤させた緩衝材と
    を含んだ、着脱可能なインクタンクと、 前記インクタンクの貯溜部のインク残量を検出する検出
    手段と、 画像データを格納する記憶手段と、 前記検出手段によってインクが残存しないことが検出さ
    れた場合に、前記記録ヘッドによる記録動作を続行しな
    がら、一方、記録を行なう画像データを前記記憶手段に
    保持するよう制御する制御手段とを有することを特徴と
    する記録装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段による検出結果に従って、
    前記インクタンクの交換を促す旨のメッセージを表示す
    る表示手段をさらに有することを特徴とする請求項1に
    記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記インクタンクが脱着されたかどうか
    を判別する判別手段をさらに有することを特徴とする請
    求項2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段に保持された画像データを
    用いて再記録を行なうように指示する指示手段をさらに
    有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段のオーバフローを監視する
    監視手段と、 前記監視手段による監視結果に従って、前記記録動作を
    停止するよう制御する記録制御手段とをさらに有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドからのインク吐出回数を
    計数する計数手段と、 前記計数手段によって計数されたインク吐出回数を所定
    の閾値と比較する比較手段とをさらに有することを特徴
    とする請求項1に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記検出手段によって
    インクが残存しないことが検出された場合に、前記計数
    手段による計数を開始するよう制御し、 前記比較手段による比較結果に従って、前記インクタン
    ク内の残存インクの有無を最終的に判断することを特徴
    とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
  10. 【請求項10】 前記検出手段は、 発光素子と受光素子とを備えた反射型センサと、 前記発光素子からの光を反射する反射板とを含むことを
    特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記反射板は、前記インクタンクの貯
    溜部の下部に設けられることを特徴とする請求項10に
    記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 前記緩衝材はスポンジであることを特
    徴とする請求項1に記載の記録装置。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の記録装置を用いたフ
    ァクシミリ装置であって、 通信回線を介してファクシミリ画像データの送受信を行
    なう通信手段を有し、 前記記憶手段には、前記通信手段によって受信されたフ
    ァクシミリ画像データが格納されることを特徴とするフ
    ァクシミリ装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、前記検出手段によっ
    てインクが残存しないことが検出された時点以降に、前
    記通信手段によって受信されたファクシミリ画像データ
    を前記記憶手段に保持するよう制御することを特徴とす
    る請求項13に記載のファクシミリ装置。
  15. 【請求項15】 前記記憶手段に保持されたファクシミ
    リ画像データを着信順に最新のデータから順次記録する
    よう制御する再記録制御手段をさらに有することを特徴
    とする請求項14に記載のファクシミリ装置。
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