JP3368079B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3368079B2
JP3368079B2 JP30409494A JP30409494A JP3368079B2 JP 3368079 B2 JP3368079 B2 JP 3368079B2 JP 30409494 A JP30409494 A JP 30409494A JP 30409494 A JP30409494 A JP 30409494A JP 3368079 B2 JP3368079 B2 JP 3368079B2
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真方式を用いた画
像形成装置に関し、特に第1の画像担持体上に形成され
たトナー像を、一旦中間転写体上に転写させた後に第2
の画像担持体上に更に転写させ画像形成物を得る複写
機、プリンター、ファックス等の画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】中間転写体を使用した画像形成装置は、
カラー画像情報や多色画像情報の複数の成分色画像を順
次積層転写してカラー画像や多色画像を合成再現した画
像形成物を出力するカラー画像形成装置や多色画像形成
装置、またはカラー画像形成機能や多色画像形成機能を
具備させた画像形成装置として有効であり、各成分色画
像の重ね合わせズレ(色ズレ)のない画像を得ることが
可能である。
【0003】ローラ形状を有する中間転写体を用いた転
写装置である画像形成装置の1例の概略図を図1に示
す。
【0004】図1は電子写真プロセスを利用したカラー
画像形成装置(複写機あるいはレーザービームプリンタ
ー)である。中間転写体として中抵抗の弾性ローラ20
を使用している。
【0005】1は第1の画像担持体として繰り返し使用
される回転ドラム型の電子写真感光体(以下感光ドラム
と記す)であり、矢示の時計方向に所定の周速度(プロ
セススピード)をもって回転駆動される。
【0006】感光ドラム1は回転過程で、1次帯電器
(コロナ放電器)2により所定の極性・電位に一様に帯
電処理され、次いで矢図示の画像露光手段(カラー原稿
画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気
デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービーム
を出力するレーザースキャナによる走査露光系等)によ
る画像露光3を受けることにより目的のカラー画像の第
1の色成分像(例えばマゼンタ成分像)に対応した静電
潜像が形成される。
【0007】次いで、その静電潜像が第1現像器41
(マゼンタ現像器)により第1色であるマゼンタトナー
Mにより現像される。この時第2〜第4の現像器42,
43,44(シアン、イエロー、ブラックの各現像器)
は作動−オフになっていて感光ドラム1には作用せず、
上記第1色のマゼンタトナー画像は上記第2〜第4の現
像器42〜44により影響を受けない。
【0008】中間転写体20は矢示の反時計方向に感光
ドラム1と同じ周速度をもって回転駆動されている。
【0009】本実施例の中間転写体20は、パイプ状の
芯金21と、その外周面に形成された弾性層22からな
る。
【0010】感光ドラム1上に形成担持された上記第1
色のマゼンタトナー画像が、感光ドラム1と中間転写体
20とのニップ部を通過する過程で、中間転写体20に
印加される一次転写バイアスにより形成される電界によ
り、中間転写体20の外周面に順次中間転写されてい
く。
【0011】中間転写体20に対応する第1色のマゼン
タトナー画像の転写を終えた感光ドラム1の表面は、ク
リーニング装置14により清掃される。
【0012】以下同様に第2色のシアントナー画像、第
3色のイエロートナー画像、第4色のブラックトナー画
像が順次中間転写体20上に重畳転写され、目的のカラ
ー画像に対応した合成カラートナー画像が形成される。
【0013】25は転写ローラで、中間転写体20に対
応し平行に軸受させて下面部に接触させて配設してあ
る。
【0014】感光ドラム1から中間転写体20への第1
〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための一次転写
バイアスは、トナーとは逆極性(+)でバイアス電源6
1から印加される。その印加電圧は例えば+2kV〜+
5kVの範囲である。
【0015】感光ドラム1から中間転写体20への第1
〜第4色のトナー画像の順次転写実行工程において、転
写ローラ25及び中間転写体クリーナ35は中間転写体
20から離間することも可能である。
【0016】中間転写体20上に重畳転写された合成カ
ラートナー画像の第2の画像担持体である転写材24へ
の転写は、転写ローラ25が中間転写体20に当接され
ると共に、給紙カセット9から中間転写体20と転写ロ
ーラ25との当接ニップに所定のタイミングで転写材2
4が給送され、同時に二次転写バイアスがバイアス電源
29から転写ローラ25に印加される。この二次転写バ
イアスにより中間転写体20から第2の画像担持体であ
る転写材24へ合成カラートナー画像が転写される。ト
ナー画像転写を受けた転写材24は定着器15へ導入さ
れ加熱定着される。
【0017】転写材24への画像転写終了後、中間転写
体20上の転写残トナーは中間転写体クリーナ35が当
接されクリーニングされる。
【0018】前述の中間転写体を用いた画像形成装置を
有するカラー電子写真装置は、従来の技術である転写ド
ラム上に第2の画像担持体を張り付けまたは吸着せし
め、そこへ第1の画像担持体上から画像を転写する画像
形成装置を有したカラー電子写真装置が、例えば特開昭
63−301960号公報中で述べられたごとくの転写
方法よりは以下の点で優れている。すなわち、各色のト
ナー画像の重ね合わせ時の色ズレが少ない。次に、図1
で示されるごとく、第2の画像担持体になんら加工、制
御(例えばグリッパーに把持する、吸着する、曲率をも
たせる等)を必要とせずに中間転写体から画像を転写す
ることができるため、第2の画像担持体を多種多様に選
択することができる。
【0019】例えば、薄い紙(40g/m2 紙)から厚
い紙(200g/m2 紙)までの選択が可能である。第
2の画像担持体の幅の広狭、長さの長短、厚さの厚薄に
かかわらず転写可能である。更には封筒、ハガキ、ラベ
ル紙等までに対応が可能である。
【0020】また、中間転写体の剛性が優れているた
め、繰り返しの使用によるへこみ、ひずみ、変形等の寸
法精度の狂いが生じにくいため、当該中間転写体の交換
頻度を少なくすることができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】このように、中間転写
体を用いることによる利点のため、すでに市場において
はこの画像形成装置を用いたカラー複写機、カラープリ
ンター等が稼働し始めている。
【0022】しかし、この中間転写体を用いた画像形成
装置を実際に種々の環境でかつ繰り返し使用する場合、
次のような問題点を未だ有している。
【0023】中間転写体に使用される導電性基体と弾性
層が密着性が悪い場合、繰り返し使用していると導電性
基体から弾性層が浮く部分が発生し、電流が弾性層の一
部にしか流れず、十分に転写されずに画像のムラが発生
してしまうことがあった。
【0024】また、弾性層に表面層と密着性の悪い材料
を使用した場合、繰り返し使用したとき表面層が弾性層
から剥がれることがあり、、転写したときに剥がれた部
分の導通が十分でなくなり、十分に転写されずに画像の
ムラが発生してしまうことがあった。
【0025】また、第1の画像担持体、例えば感光ドラ
ムから中間転写体への転写効率、及び中間転写体から第
2の画像担持体、例えば紙、OHPシートへの転写効率
が、十分に高いものとなっていない。その対策として、
転写バイアスを高く設定する方法があるが、転写バイア
スを高くした場合、感光体に打痕あるいは金属粉等の異
物が混入して感光体の背面電極に通ずる導電路が形成さ
れると、中間転写体から過剰な電流が流れ、中間転写体
に印加された電圧が降下することによって、中間転写体
の感光体長手方向接触領域全域にわたって、十分に転写
されない部分ができ、欠陥のある画像になってしまうこ
とがあった。さらに、感光体背面電極への過剰電流は電
子写真装置の電気制御系統の誤動作や破損を生じさせる
等の恐れがあった。
【0026】本発明は、前述の問題を解決した中間転写
体を用いた画像形成装置を提案するものである。
【0027】すなわち、導電性基体と弾性層が密着性が
悪い場合でも弾性層が導電性基体から剥がれず均一な導
電性を実現すること、または、弾性層に表面層と密着性
が悪い材料を使用した場合でも表面層が弾性層から剥が
れず均一な導電紙を実現すること、または、第1の画像
担持体から中間転写体への転写、及び中間転写体から第
2の画像担持体への転写をする場合の転写効率を高める
ため転写バイアスを高く設定した場合でもリークが発生
しない画像形成装置を提供するものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、第
1の画像担持体上に形成された画像を、中間転写体に印
加される一次転写バイアスにより形成される電界により
中間転写体上に転写した後、中間転写体に当接された転
写ローラに印加された二次転写バイアスにより第2の画
像担持体上に更に転写する画像形成装置において、前記
中間転写体が導電性基体上に弾性層、該弾性層の直上に
該弾性層の表面処理層、該弾性層の表面処理層の直上に
表面層を有し、該弾性層の表面処理層は、チタネート化
合物を用いたものであり、該弾性層の表面処理層の表面
抵抗値が、1×10 7 Ω以上であることを特徴とする画
像形成装置である。また、本発明は、第1の画像担持体
上に形成された画像を、中間転写体の導電性基体に印加
される一次転写バイアスにより形成される電界により中
間転写体上に転写した後、中間転写体に当接された転写
ローラに印加された二次転写バイアスにより第2の画像
担持体上に更に転写する画像形成装置において、前記中
間転写体が導電性基体の直上に該導電性基体の表面処理
層、該導電性基体の表面処理層の直上に弾性層を有し、
導電性基体の表面処理層は、陽極酸化膜、りん酸亜鉛
処理膜および真鍮めっきからなる群より選択される1つ
を用いたものであることを特徴とする画像形成装置であ
る。
【0029】以下、本発明を詳細に説明する。
【0030】本発明においては、導電性基体と弾性層の
間に表面処理層を設けることにより導電性基体と弾性層
の密着性が向上し、繰り返し使用した場合においても弾
性層が導電性基体から剥がれなくなり、転写したときに
剥がれた部分の導通が十分でなくなることによる転写不
良を防止すること、弾性層と表面層の間に表面処理層を
設けることにより、弾性層に表面層と密着性の悪い材料
を使用した場合においても繰り返し使用したとき表面層
が弾性層から剥がれなくなり、転写したときに剥がれた
部分の導通が十分でなくなることによる転写不良を防止
すること、弾性層と表面層との間の表面処理層の表面抵
抗値を、1×10 7 Ω以上にすることによりドラムにピ
ンホールなどがあいている場合においても、その穴から
過大電流が流れ(以下ピンホールリークと記す)、転写
時に十分転写されていない部分ができることによる、画
像欠陥を防止することを特徴とする。
【0031】剥がれを防止する表面処理層としては、チ
タネート系化合物を用いるもの、陽極酸化膜を用いるも
の、りん酸亜鉛処理膜を用いるもの、真録めっきを用い
るもの、がある。
【0032】チタネート系化合物によるものとしては、
イソプロピルトリイソステアロイルチネタネート、イソ
プロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタ
ネート、イソプロピルトリ(N−アミノエチル−アミノ
エチル)チタネート、テトラオクチルビス(ジトリデシ
ルホスファイト)チタネート、テトラ(2,2−ジアリ
ルオキシメチル−1ブチル)ビス(ジトリデシル)ホス
ファイトチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェ
ート)オキシアセテートチタネート、ビス(ジオクチル
パイロホスフェート)エチレンチタネート、イソプロピ
ルトリオクタノイルチタネート、イソプロピルジメタク
リルイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリド
デシルベンゼンスルホニルチタネート、イソプロピルイ
ソステアロイルジアクリルチタネート、イソプロピルト
リ(ジオクチルホスフェート)チタネート、イソプロピ
ルトリクミルフェニルチタネート、テトライソプロピル
ビス(ジオクチルホスファイト)チタネート、などがあ
り、これは導電性基体上の表面処理層として導電性基体
と弾性体との層間に用いられ
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】これらの表面処理剤の処理方法としては、
ディッピング法によるもの、ロールコート法によるも
の、スプレーコート法によるもの、刷毛塗り法によるも
の、成形法などがある。
【0037】また、使用される表面処理剤は、導電性を
付与してもよ
【0038】導電性を付与する方法としては導電性のフ
ィラーや添加剤等が挙げられる。具体的には、導電性フ
ィラーとしてはカーボン、導電性酸化チタン、アルミニ
ウム、ニッケル等が挙げられ、添加剤としては、界面活
性剤、過塩素酸塩等が挙げられる。
【0039】また、これらに使用される導電剤は上記に
限ったものではない。
【0040】陽極酸化膜処理を行う方法としては、電解
液としてしゅう酸、クロム酸、りん酸、硫酸が用いら
れ、そこに直流もしくは、交流もしくは、直流電圧と交
流電圧の重畳電圧を通電し表面処理を行う。これは導電
性基体上の表面処理層として導電性基体と弾性体との層
間に用いられる。
【0041】りん酸亜鉛膜処理を行う方法としては、処
理液の主成分として、りん酸亜鉛それにふっ化錯塩を加
えたものを用いそこに浸漬し乾燥させ、表面処理を行
う。これは導電性基体上の表面処理層として導電性基体
と弾性体との層間に用いられる。
【0042】真鍮めっき処理を行う方法としては電気め
っき、化学めっき、溶融めっき、真空めっきなどがあ
る。これは導電性基体上の表面処理層として導電性基体
と弾性体との層間に用いられる。
【0043】ピンホールリークを防止する表面処理層と
しては、絶縁物(本発明外)を用いるもの、ある。
【0044】この絶縁物としては、ポリアミド、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、フッ素樹脂、ポリビニルアルコール等の樹脂類を挙
げることができ、さらに前記の表面処理剤でも表面抵抗
値が1×107 Ω以上であれば同様の効果がある。
【0045】弾性層と表面層の間の表面処理層に使用さ
れる絶縁物表面抵抗値は1×107Ω以上が望ましい。
1×107 Ω未満の場合、リーク現象の原因である電流
の横流れがおきやすくなり本来の効果が得られにくい。
【0046】本発明に用いる中間転写体は、例えば、円
筒状の導電性支持体上に少なくともゴム、エラストマ
ー、樹脂よりなる弾性層を有するローラ形状、更にはそ
の弾性層の上層に一層以上の被覆層を有するローラ形
状、または、図5に示されるごとくのベルト形状と、種
々の態様を目的、必要に応じて選択することができる。
その例を図2〜図5に示す。画像の重ね合わせの色ズ
レ、繰り返しの使用による耐久性を考慮すると、より好
ましい本発明の態様としてはローラ形状である。各図に
おいて、100は剛体である円筒状導電性支持体、10
1は弾性層、102及び103は被覆層、また104は
中間転写ベルトを示す。
【0047】円筒状導電性支持体としては、アルミニウ
ム、鉄、銅及びステンレス等の金属や合金、カーボンや
金属粒子等を分散した導電性樹脂等を用いることがで
き、その形状としては、上述したような円筒状や、円筒
の中心に軸を貫通したもの、円筒の内部に補強を施した
もの等が挙げられる。
【0048】本発明に用いる中間転写体の弾性層及び被
覆層に使用されるゴム、エラストマー、樹脂としては、
例えば、エラストマーやゴムとしては、スチレン−ブタ
ジエンゴム、ハイスチレンゴム、ブタジエンゴム、イソ
プレンゴム、エチレン−プロピレン共重合体、ニトリル
ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、シリ
コーンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴ
ム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム及びノルボ
ルネンゴム等が挙げられる。また、樹脂類としてはポリ
スチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチ
レン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化
ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチ
レン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エス
テル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、
スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アク
リル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル
共重合体及びスチレン−アクリル酸フェニル共重合体
等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチ
レン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタク
リル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニ
ル共重合体等)、スチレン−α−クロロアクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸
エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたは
スチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、塩化
ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ロジン変
性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹
脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、
アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹
脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合
体、キシレン樹脂及びポリビニルブチラール樹脂が挙げ
られる。
【0049】弾性層の膜厚は0.5mm以上、更には1
mm以上、特には1mm〜10mmであることが好まし
い。また、被覆層の膜厚は、下層の弾性層の柔軟性を更
にその上の上層あるいは感光体表面に伝えるための薄層
にすることが好ましく、具体的には3mm以下、更には
2mm以下、特には20μm〜1mmであることが好ま
しい。
【0050】本発明に用いる中間転写体の体積抵抗率
は、101 〜1013Ω・cmであることが好ましく、特
には102 〜1010Ω・cmであることが好ましい。さ
らには、少なくとも表面層の体積抵抗率はこれらの範囲
内であることが好ましい。
【0051】
【実施例】以下、実施例について説明する。 [実施例1] (弾性層用コンパウンドの調製)EPDM100重量
部、酸化亜鉛5重量部、高級脂肪酸1重量部、導電性カ
ーボンブラック5重量部、パラフィンオイル10重量
部、硫黄2重量部、加硫促進剤MBT,1重量部、加硫
促進剤TMTD,1.5重量部、及び加硫促進剤ZnM
DC,1.5重量部を2本ロールにて冷却しながら20
分間混合し、コンパウンドを調製した。
【0052】(表面層用塗料の調製)ポリウレタンプレ
ポリマー50重量部、導電性酸化チタン40重量部、分
散助剤5重量部、トルエン100重量部、及び硬化剤5
0重量部を混合し、表面層用塗料を調製した。
【0053】(導電性基体表面処理剤の調製)ポリアミ
ド樹脂100重量部、カーボン10重量部、トルエン3
35重量部を混合し熱可塑性樹脂系表面処理剤を調製し
た。
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】(中間転写体の作成、評価)直径182m
m、長さ320mm、厚み5mmのアルミニウム製円筒
状ローラ表面に、まず陽極酸化膜処理を、電解液として
硫酸を用い、そこに直流を通電し表面処理した後、弾性
層用コンパウンドを金型を用いてトランスファー成形及
び加硫することにより、導電性基体に対する表面処理及
び弾性層を有するゴムローラを得た。次に、この上に表
面層用塗料でスプレー塗布を行い、導電性基体と弾性層
の層間に表面処理層のある3層構成の中間転写体を得
た。
【0059】この中間転写体を図1に示されるフルカラ
ー電子写真装置に装着し、感光体として有機感光ドラム
(OPC感光ドラム)を用いて、フルカラー画像プリン
ト試験を行った。そのフルカラープリント画像はベタ画
像においても均質な画像が得られた。また、1万枚の耐
久試験後も初期と同様な画像が得られた。
【0060】[実施例] (弾性層用コンパウンドの調製) 実施例1に同じ。
【0061】(表面層用塗料の調製)実施例1に同じ。
【0062】(中間転写体の作成、評価)直径182m
m、長さ320mm、厚み5mmのアルミニウム製円筒
状ローラ表面に、まずりん酸亜鉛膜処理を、処理液の主
成分として、りん酸亜鉛にふっ化錯塩を加えたものを用
いそこに浸漬し乾燥させ、表面処理した後、弾性層用コ
ンパウンドを金型を用いてトランスファー成形及び加硫
することにより、導電性基体に対するりん酸亜鉛膜処理
層及び弾性層を有するゴムローラを得た。次に、この上
に表面層用塗料でスプレー塗布を行い、導電性基体と弾
性層の層間に表面処理層のある3層構成の中間転写体を
得た。
【0063】この中間転写体を図1に示されるフルカラ
ー電子写真装置に装着し、感光体として有機感光ドラム
(OPC感光ドラム)を用いて、フルカラー画像プリン
ト試験を行った。そのフルカラープリント画像はベタ画
像においても均質な画像が得られた。また、1万枚の耐
久試験後も初期と同様な画像が得られた。
【0064】[実施例] (弾性層用コンパウンドの調製) 実施例1に同じ。
【0065】(表面層用塗料の調製)実施例1に同じ。
【0066】(中間転写体の作成、評価)直径182m
m、長さ320mm、厚み5mmのアルミニウム製円筒
状ローラ表面に、まず真鍮めっきを溶融めっきにより行
い、表面処理した後、弾性層用コンパウンドを金型を用
いてトランスファー成形及び加硫することにより、導電
性基体に対する真鍮めっき処理層及び弾性層を有するゴ
ムローラを得た。次に、この上に表面層用塗料でスプレ
ー塗布を行い、導電性基体と弾性層の層間に表面処理層
のある3層構成の中間転写体を得た。
【0067】この中間転写体を図1に示されるフルカラ
ー電子写真装置に装着し、感光体として有機感光ドラム
(OPC感光ドラム)を用いて、フルカラー画像プリン
ト試験を行った。そのフルカラープリント画像はベタ画
像においても均質な画像が得られた。また、1万枚の耐
久試験後も初期と同様な画像が得られた。
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】[実施例] (弾性層用コンパウンドの調製) シリコーンゴムコンパウンド100重量部、導電性カー
ボンブラック5重量部、を混合し導電性シリコーンゴム
コンパウンドを得た。
【0075】(表面層用塗料の調製)実施例1に同じ。
【0076】(弾性層表面処理剤の調製)イソプロピル
トリイソステアロイルチタネート50重量部、メタノー
ル20部、トルエン150部。
【0077】(中間転写体の作成、評価)直径182m
m、長さ320mm、厚み5mmのアルミニウム製円筒
状ローラ表面に、まず上記弾性層用コンパウンドを金型
を用いてトランスファー成形及び加硫することにより、
導電性基体に対する表面処理及び弾性層を有するゴムロ
ーラを得た。この段階で中間転写体の表面抵抗値を測定
したところ、表面抵抗値は1×104 Ωであった。次
に、弾性層表面処理用塗料でスプレー塗布するこによっ
て、表面処理を行った後、この中間転写体の表面抵抗値
を測定したところ、表面抵抗値は1×1010Ωであっ
た。次に、この上に表面層用塗料でスプレー塗布を行
い、この中間転写体の表面抵抗値を測定したところ、表
面抵抗値は1×10 8 Ωであり、弾性層表面に表面処理
剤として、チタネート化合物のある3層構成の中間転写
体を得た。
【0078】この中間転写体を図1に示されるフルカラ
ー電子写真装置に装着し、感光体として有機感光ドラム
(OPC感光ドラム)に直径0.5mmの穴が基材が見
えるまで開けたもの用いて一次転写電圧+5KVを印加
し添加したところ、ピンホールリークは発生せず、安定
した画像が得られた。
【0079】また、このテストの後、中間転写体表面に
1cm四方の切り込みをカッターによって入れ、その上
にガムテープ貼り付けた後、剥がしたとき表面層は、剥
がれず、表面処理によって十分密着していることがわか
った。
【0080】[比較例1](弾性層用コンパウンドの調
製)実施例1に同じ。
【0081】(表面層用塗料の調製)実施例1に同じ。
【0082】(中間転写体の作成、評価)実施例1の導
電性支持体と弾性層の間の表面処理層がない点を除けば
実施例1と同様な作成方法で2層構成の中間転写体を得
た。
【0083】この中間転写体を図1に示されるフルカラ
ー電子写真装置に装着し、感光体としてOPC感光ドラ
ムを用いて、フルカラー画像プリント試験を行ったとこ
ろ、初期はフルカラー画像プリントはベタ画像において
均質な画像が得られたが、数枚プリントした時点で導電
性基体と弾性層の密着性の悪さに起因する転写ムラが発
生し、耐久性のない中間転写体となった。
【0084】[比較例2] (弾性層用コンパウンドの調製) 実施例に同じ。
【0085】(表面層用塗料調製) 実施例に同じ。
【0086】(中間転写体の作成、評価)直径182m
m、長さ320mm、厚み5mmのアルミニウム製円筒
状ローラ表面に、まず上記弾性層用コンパウンドを金型
を用いてトランスファー成形及び加硫することにより、
導電性基体に対する表面処理及び弾性層を有するゴムロ
ーラを得た。この段階で中間転写体の表面抵抗値を測定
したところ、表面抵抗値は1×104 Ωであった。次
に、この上に表面層用塗料でスプレー塗布を行い、この
中間転写体の表面抵抗値を測定したところ、表面抵抗値
は1×108 Ωであり、表面層処理のない2層構成の中
間転写体を得た。
【0087】この中間転写体を図1に示されるフルカラ
ー電子写真装置に装着し、感光体として有機感光ドラム
(OPC感光ドラム)に直径0.5mmの穴が基材が見
えるまで開けたもの用いて一次転写電圧+5KVを印加
し転写したところ、その穴から過大電流が流れ、転写時
に十分転写できない部分ができることによる、欠陥が像
となった。
【0088】また、このテストの後、中間転写体表面に
1cm四方の切り込みをカッターによって入れ、その上
にガムテープ貼り付けた後、剥がしたとき、表面層は剥
がれ、弾性層に対する表面処理層がないことにより密着
が不十分であった。
【0089】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、導電性
基体上に表面処理層を設けることにより、繰り返し使用
した場合においても弾性層が導電性基体から剥がれなく
なり、転写したときに剥がれた部分の導通が十分でなく
なることによる転写不良を防止でき、弾性層と表面層の
間に表面処理層を設けることにより弾性層に表面層と密
着性の悪い材料を使用した場合においても繰り返し使用
したとき表面層が弾性層から剥がれなくなり、転写した
ときに剥がれた部分の導通が十分でなくなることによる
転写不良を防止でき、弾性層と表面層の間の表面処理層
の表面抵抗値を、1×10 7 Ω以上にすることによりピ
ンホールリークによる転写時に十分転写されない部分が
できることによる、画像欠陥を防止することができる。
【0090】したがって、中間転写体を用いた画像形成
装置を実際に繰り返し使用する場合においても常に均一
な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ローラ形状の中間転写体を用いたカラー画像出
力装置の概略図である。
【図2】弾性層を有する本発明のローラ形状の中間転写
体の断面図である。
【図3】弾性層の上に被覆層を有する本発明のローラ形
状の中間転写体の断面図である。
【図4】弾性層の上に複数の被覆層を有する本発明のロ
ーラ形状の中間転写体の断面図である。
【図5】中間転写ベルトを用いたカラー画像出力装置の
概略図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 一次帯電器 3 像露光手段 9 給紙カセット 14 感光ドラムのクリーニング装置 15 定着器 20 中間転写体 21 芯金 22 弾性体層 24 転写材 25 転写ローラ 35 中間転写体クリーナ 41 マゼンタ色現像装置 42 シアン色現像装置 43 イエロー色現像装置 44 ブラック色現像装置 61 バイアス電源 100 芯金 101 弾性層 102 被覆層 103 被覆層 104 ベルト状中間転写体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草場 隆 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 小林 廣行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−287060(JP,A) 特開 平6−67551(JP,A) 特開 昭57−23975(JP,A) 特開 平6−130835(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の画像担持体上に形成された画像
    を、中間転写体に印加される一次転写バイアスにより形
    成される電界により中間転写体上に転写した後、中間転
    写体に当接された転写ローラに印加された二次転写バイ
    アスにより第2の画像担持体上に更に転写する画像形成
    装置において、 前記中間転写体が導電性基体上に弾性層、該弾性層の直
    上に該弾性層の表面処理層、該弾性層の表面処理層の直
    上に表面層を有し、 該弾性層の表面処理層は、チタネート化合物を用いたも
    のであり、 該弾性層の表面処理層の表面抵抗値が、1×10 7 Ω以
    上であ ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 第1の画像担持体上に形成された画像
    を、中間転写体の導電性基体に印加される一次転写バイ
    アスにより形成される電界により中間転写体上に転写し
    た後、中間転写体に当接された転写ローラに印加された
    二次転写バイアスにより第2の画像担持体上に更に転写
    する画像形成装置において、 前記中間転写体が導電性基体の直上に該導電性基体の表
    面処理層、該導電性基体の表面処理層の直上に弾性層
    有し、 該導電性基体の表面処理層は、陽極酸化膜、りん酸亜鉛
    処理膜および真鍮めっきからなる群より選択される1つ
    を用いたものであることを特徴とする画像形成装置。
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