JP3367291B2 - 給電用ピックアップ装置 - Google Patents
給電用ピックアップ装置Info
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- JP3367291B2 JP3367291B2 JP20816595A JP20816595A JP3367291B2 JP 3367291 B2 JP3367291 B2 JP 3367291B2 JP 20816595 A JP20816595 A JP 20816595A JP 20816595 A JP20816595 A JP 20816595A JP 3367291 B2 JP3367291 B2 JP 3367291B2
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- Japan
- Prior art keywords
- conductor
- yoke
- pickup device
- power supply
- coil
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体に無接触で
給電するための給電用ピックアップ装置に関するもので
ある。 【０００２】 【従来の技術】自走搬送台車等の移動体に無接触で給電
するようにした無接触給電装置（給電用ピックアップ装
置）が、例えば特開平５−２０７６０３号公報にあるよ
うに、従来から開発されている。 【０００３】その概要を図３によって説明すると、自走
搬送台車等の移動体１には、モータ２によって回転駆動
される車輪３が取り付けられていて、床面４上を図示し
ないガイドに誘導されながら一定の移動経路に沿って走
行するようになっている。 【０００４】床面４側には、移動体１の移動経路に沿っ
て設けた図示しない溝内に、銅の撚線等を絶縁材で被覆
した導体５を敷設し、導体５に高周波電流を流すことが
できるようになっている。 【０００５】移動体１側には、図４にも示すような直方
体状のヨーク６の周囲にコイル７を巻いたピックアップ
８を、ヨーク６の前後方向の中心線が導体５の上方に沿
って位置するように垂設し、導体５に流れる高周波電流
によって生ずる磁界により、コイル７に交流の起電力が
発生するようにされている。 【０００６】そして図３に示すように、コイル７に発生
した交流の起電力を所定の直流電圧に変換するコンバー
タ９が移動体１に設けられていて、コントローラ１０を
介してモータ２を回転させるようになっている。 【０００７】 【発明が解決しようとする課題】図５に示すように直線
状の導体５に流れる高周波電流によって生ずる磁界の磁
束１１は、導体５を中心とする同心円状で中心に近い箇
所が密で、外方になるに従って次第に疎になっている。 【０００８】この磁束１１をなるべく多くヨーク６に取
り込むようにすれば、コイル７に発生する起電力が大き
くなって移動体１に効率よく電力を供給することができ
るが、図６に示すように磁界を生ずる導体５が床面４に
埋め込まれている場合には、発生する磁界に対し配置的
にヨーク６によって磁路を閉じて鎖交磁束を増やすこと
はできない。 【０００９】図６のような場合に、コイル７に対する鎖
交磁束を増やすには、コイル７の巻数を多くする方法が
ある。 【００１０】その方法としてヨーク６を図６の左右方向
に延ばしてコイル７を巻く箇所を長くすると、ヨーク６
の両端が導体５から離れて磁束密度の低いところしかヨ
ーク６に取り込めず、起電力はそれほど向上しない。 【００１１】またコイル７の巻層を増やしても、ヨーク
６を上方に位置させるようになって導体５から離れてし
まい、やはり磁束密度の低いところしか取り込めないよ
うになる。 【００１２】そこで図７に示すように、ヨーク６を両端
から床面４に向けた突出部分１２を有する形状にして、
ヨーク６の両端を導体５に接近させて磁束１１の磁束密
度の高い部分をヨーク６に取り込むようにすると、コイ
ル７を巻く箇所が短くなって、やはりコイル７に発生す
る起電力を大きくすることができない。 【００１３】本発明は、このような従来の問題を解決
し、コイルに大きな起電力を発生させることができるよ
うにした給電用ピックアップ装置を提供することを目的
とするものである。 【００１４】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、移動体の移動経路に沿って敷設され高周
波電流が通電される導体と、該導体と対峙するように移
動体に取り付けられたヨークと、該ヨークに巻き付けら
れたコイルとを有する給電用ピックアップ装置におい
て、コイルが巻き付けられている本体部分の両端から導
体の側方へ向って突出し更に互いに近接する方向に屈折
する突出部分を、前記導体が前記ヨークの本体部分及び
該本体部分の両端から導体の側方へ向って突出し更に互
いに近接する方向に屈折する突出部分により包囲された
空間の外側に位置するよう、前記ヨークに設けている。 【００１５】本発明の給電用ピックアップ装置では、コ
イルを巻くヨークの本体部分を長くしてコイルの巻数を
多くしても、本体部分の両端からそれぞれ導体の側方へ
向って突出している突出部分の先端部が互いに近接する
方向に屈折して導体に接近して配設されているため、導
体付近の密度の高い磁束部分をヨークに取り込むことが
可能になる。 【００１６】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しつつ説明する。 【００１７】図１は本発明の給電用ピックアップ装置の
実施の形態の一例を示す正面図であって、給電用ピック
アップ装置を構成する強磁性体よりなるヨーク１３は、
コイル７が巻かれる本体部分１４の両端から、それぞれ
床面４に向かう同一側に向けて突出１５して更に互いに
近接する方向に屈折１６し、屈折１６した部分の先端部
１７が導体５に接近するように配設した形状の突出部分
１８を、本体部分１４の両端に一体に形成したものであ
る。 【００１８】このため突出部分１８の屈折１６した部分
の先端部１７は、導体５に極めて接近するように配設す
ることが可能となり、図２に示すように導体５に近接し
た密度の高い部分の磁束１１をヨーク１３に取り込むこ
とができ、コイル７を巻く本体部分１４の長さは短くな
らないので、コイル７の巻数を多くして効率よく高い起
電力を得ることができる。 【００１９】なお、本発明の給電用ピックアップ装置は
上述した実施の形態にのみ限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加
え得ることは勿論である。 【００２０】 【発明の効果】以上述べたように、本発明の給電用ピッ
クアップ装置では、コイルの巻数を多くし、しかもヨー
クに密度の高い部分の磁束を取り込むことができるの
で、効率よく高い起電力を得ることができる、という優
れた効果を奏する。
給電するための給電用ピックアップ装置に関するもので
ある。 【０００２】 【従来の技術】自走搬送台車等の移動体に無接触で給電
するようにした無接触給電装置（給電用ピックアップ装
置）が、例えば特開平５−２０７６０３号公報にあるよ
うに、従来から開発されている。 【０００３】その概要を図３によって説明すると、自走
搬送台車等の移動体１には、モータ２によって回転駆動
される車輪３が取り付けられていて、床面４上を図示し
ないガイドに誘導されながら一定の移動経路に沿って走
行するようになっている。 【０００４】床面４側には、移動体１の移動経路に沿っ
て設けた図示しない溝内に、銅の撚線等を絶縁材で被覆
した導体５を敷設し、導体５に高周波電流を流すことが
できるようになっている。 【０００５】移動体１側には、図４にも示すような直方
体状のヨーク６の周囲にコイル７を巻いたピックアップ
８を、ヨーク６の前後方向の中心線が導体５の上方に沿
って位置するように垂設し、導体５に流れる高周波電流
によって生ずる磁界により、コイル７に交流の起電力が
発生するようにされている。 【０００６】そして図３に示すように、コイル７に発生
した交流の起電力を所定の直流電圧に変換するコンバー
タ９が移動体１に設けられていて、コントローラ１０を
介してモータ２を回転させるようになっている。 【０００７】 【発明が解決しようとする課題】図５に示すように直線
状の導体５に流れる高周波電流によって生ずる磁界の磁
束１１は、導体５を中心とする同心円状で中心に近い箇
所が密で、外方になるに従って次第に疎になっている。 【０００８】この磁束１１をなるべく多くヨーク６に取
り込むようにすれば、コイル７に発生する起電力が大き
くなって移動体１に効率よく電力を供給することができ
るが、図６に示すように磁界を生ずる導体５が床面４に
埋め込まれている場合には、発生する磁界に対し配置的
にヨーク６によって磁路を閉じて鎖交磁束を増やすこと
はできない。 【０００９】図６のような場合に、コイル７に対する鎖
交磁束を増やすには、コイル７の巻数を多くする方法が
ある。 【００１０】その方法としてヨーク６を図６の左右方向
に延ばしてコイル７を巻く箇所を長くすると、ヨーク６
の両端が導体５から離れて磁束密度の低いところしかヨ
ーク６に取り込めず、起電力はそれほど向上しない。 【００１１】またコイル７の巻層を増やしても、ヨーク
６を上方に位置させるようになって導体５から離れてし
まい、やはり磁束密度の低いところしか取り込めないよ
うになる。 【００１２】そこで図７に示すように、ヨーク６を両端
から床面４に向けた突出部分１２を有する形状にして、
ヨーク６の両端を導体５に接近させて磁束１１の磁束密
度の高い部分をヨーク６に取り込むようにすると、コイ
ル７を巻く箇所が短くなって、やはりコイル７に発生す
る起電力を大きくすることができない。 【００１３】本発明は、このような従来の問題を解決
し、コイルに大きな起電力を発生させることができるよ
うにした給電用ピックアップ装置を提供することを目的
とするものである。 【００１４】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、移動体の移動経路に沿って敷設され高周
波電流が通電される導体と、該導体と対峙するように移
動体に取り付けられたヨークと、該ヨークに巻き付けら
れたコイルとを有する給電用ピックアップ装置におい
て、コイルが巻き付けられている本体部分の両端から導
体の側方へ向って突出し更に互いに近接する方向に屈折
する突出部分を、前記導体が前記ヨークの本体部分及び
該本体部分の両端から導体の側方へ向って突出し更に互
いに近接する方向に屈折する突出部分により包囲された
空間の外側に位置するよう、前記ヨークに設けている。 【００１５】本発明の給電用ピックアップ装置では、コ
イルを巻くヨークの本体部分を長くしてコイルの巻数を
多くしても、本体部分の両端からそれぞれ導体の側方へ
向って突出している突出部分の先端部が互いに近接する
方向に屈折して導体に接近して配設されているため、導
体付近の密度の高い磁束部分をヨークに取り込むことが
可能になる。 【００１６】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しつつ説明する。 【００１７】図１は本発明の給電用ピックアップ装置の
実施の形態の一例を示す正面図であって、給電用ピック
アップ装置を構成する強磁性体よりなるヨーク１３は、
コイル７が巻かれる本体部分１４の両端から、それぞれ
床面４に向かう同一側に向けて突出１５して更に互いに
近接する方向に屈折１６し、屈折１６した部分の先端部
１７が導体５に接近するように配設した形状の突出部分
１８を、本体部分１４の両端に一体に形成したものであ
る。 【００１８】このため突出部分１８の屈折１６した部分
の先端部１７は、導体５に極めて接近するように配設す
ることが可能となり、図２に示すように導体５に近接し
た密度の高い部分の磁束１１をヨーク１３に取り込むこ
とができ、コイル７を巻く本体部分１４の長さは短くな
らないので、コイル７の巻数を多くして効率よく高い起
電力を得ることができる。 【００１９】なお、本発明の給電用ピックアップ装置は
上述した実施の形態にのみ限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加
え得ることは勿論である。 【００２０】 【発明の効果】以上述べたように、本発明の給電用ピッ
クアップ装置では、コイルの巻数を多くし、しかもヨー
クに密度の高い部分の磁束を取り込むことができるの
で、効率よく高い起電力を得ることができる、という優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の給電用ピックアップ装置の実施の形態
の一例を示す正面図である。 【図２】本発明の給電用ピックアップ装置におけるヨー
クと磁束との関係を示す正面図である。 【図３】無接触給電装置を備えた移動体の側面図であ
る。 【図４】従来の無接触給電装置のヨークの斜視図であ
る。 【図５】導体に流れる電流によって生ずる磁束の状態を
示す正面図である。 【図６】従来の無接触給電装置のヨークの正面図であ
る。 【図７】両端に突出部分を有するヨークと磁束との関係
を示す正面図である。 【符号の説明】 １ 移動体 ５ 導体 ７ コイル １３ ヨーク １４ 本体部分 １５ 突出 １６ 屈折 １８ 突出部分
の一例を示す正面図である。 【図２】本発明の給電用ピックアップ装置におけるヨー
クと磁束との関係を示す正面図である。 【図３】無接触給電装置を備えた移動体の側面図であ
る。 【図４】従来の無接触給電装置のヨークの斜視図であ
る。 【図５】導体に流れる電流によって生ずる磁束の状態を
示す正面図である。 【図６】従来の無接触給電装置のヨークの正面図であ
る。 【図７】両端に突出部分を有するヨークと磁束との関係
を示す正面図である。 【符号の説明】 １ 移動体 ５ 導体 ７ コイル １３ ヨーク １４ 本体部分 １５ 突出 １６ 屈折 １８ 突出部分
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 移動体の移動経路に沿って敷設され高周
波電流が通電される導体と、該導体と対峙するように移
動体に取り付けられたヨークと、該ヨークに巻き付けら
れたコイルとを有する給電用ピックアップ装置におい
て、コイルが巻き付けられている本体部分の両端から導
体の側方へ向って突出し更に互いに近接する方向に屈折
する突出部分を、前記導体が前記ヨークの本体部分及び
該本体部分の両端から導体の側方へ向って突出し更に互
いに近接する方向に屈折する突出部分により包囲された
空間の外側に位置するよう、前記ヨークに設けたことを
特徴とする給電用ピックアップ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20816595A JP3367291B2 (ja) | 1995-08-15 | 1995-08-15 | 給電用ピックアップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20816595A JP3367291B2 (ja) | 1995-08-15 | 1995-08-15 | 給電用ピックアップ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0956002A JPH0956002A (ja) | 1997-02-25 |
| JP3367291B2 true JP3367291B2 (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=16551737
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20816595A Expired - Fee Related JP3367291B2 (ja) | 1995-08-15 | 1995-08-15 | 給電用ピックアップ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3367291B2 (ja) |
-
1995
- 1995-08-15 JP JP20816595A patent/JP3367291B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0956002A (ja) | 1997-02-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |