JP3366740B2 - 紙幣搬送装置 - Google Patents

紙幣搬送装置

Info

Publication number
JP3366740B2
JP3366740B2 JP17045194A JP17045194A JP3366740B2 JP 3366740 B2 JP3366740 B2 JP 3366740B2 JP 17045194 A JP17045194 A JP 17045194A JP 17045194 A JP17045194 A JP 17045194A JP 3366740 B2 JP3366740 B2 JP 3366740B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
banknote
transport
bill
case
transporting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP17045194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0812120A (ja
Inventor
真二 粕谷
田中  勉
健二 林
登 秋元
真一 五十嵐
Original Assignee
狭山精密工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 狭山精密工業株式会社 filed Critical 狭山精密工業株式会社
Priority to JP17045194A priority Critical patent/JP3366740B2/ja
Publication of JPH0812120A publication Critical patent/JPH0812120A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3366740B2 publication Critical patent/JP3366740B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の遊技台(例えば
パチンコ台など)の背面側に於て、紙幣投入機に投入さ
れた紙幣を搬送(回収)する紙幣搬送装置に関し、更に
詳しくは紙幣の搬送通路を構成し、且つ紙幣の搬送通路
の一部を開閉可能に成した紙幣搬送ユニットを複数連結
して構成する紙幣搬送装置にあって、その搬送通路の開
閉可能を抑止する旋錠装置を備えた紙幣搬送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】既に紙幣、硬貨兼用の台間玉貸機(以
下、玉貸機と記す)が公知なものとして知られている。
その中にあって、近年では千円紙幣はもとより、五千
円、一万円紙幣が使用できる玉貸機も出現している。こ
のような背景の中でそれら紙幣を確実に回収する紙幣搬
送装置の果たす役割は大きい。
【0003】従来、この種の紙幣搬送装置としては、紙
幣の挟持方向の一方に開口する基体ケースと、この基体
ケースの開口を閉鎖する開閉自在な開閉ケースとから構
成され、前記基体ケースに搬送用の無端丸ベルトが、前
記開閉ケースには無端丸ベルトとの協働により紙幣を挟
持して搬送する複数のローラがそれぞれ取り付けられて
いる。そして、紙幣詰まりが発生した場合には、店員が
前記紙幣搬送装置の開閉ケースを基体ケースに対して開
放操作することにより、紙幣の挟持状態が解除され、挟
持搬送通路内に詰まった紙幣の除去等が敏速に行える構
造となっている。これは、例えばカールした紙幣や折れ
曲がった紙幣など、種々いろいろな癖の紙幣が玉貸機に
投入されるため、その紙幣詰まり時の作業性を考慮した
が故である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、営業中
において紙幣詰りが生じた場合、島端に設置された島管
理機等の表示部に紙幣詰りのトラブル中であることを表
示し、店員が直ちに修復作業を行なう。特に紙幣詰りの
トラブルは営業中頻繁に発生するため最寄りにいる店員
がその作業にあたるが、誰にでも簡単に開閉ケースを基
体ケースに対して開放できる構造のため、搬送されてく
る千円紙幣はもとより五千円や一万円の高額紙幣を容易
に抜きとることができ、また、抜きとるような不正行為
をしても誰が抜きとったかわからないため店員に出来心
を抱かせるものであり、早期にその不正防止対策された
ものが望まれていた。即ち、従来の紙幣搬送装置は、作
業性(短時間で修復可能)を重視したものであって、開
閉ケースの開放中に行われる動作(修復作業)までは管
理がいきとどかない構造であった。
【0005】そこで、開閉ケースを開けると上流側に連
結されている紙幣搬送装置の搬送が全て停止して店員が
紙幣を抜き取る不正行為を防止するようにしたものも開
示されているが、紙幣搬送装置が停止している間は玉貸
機の貸出も中止となるため上流側の客はその間、貸玉の
購入ができなくなり、客に多大な迷惑をかけてしまうと
共に、店側にとっても売上減となっていた。また、開閉
ケースを開けるとその旨を報知する構造も考えられる
が、構造が大掛かりなものとなり、コストアップを招く
ものである。
【0006】本発明の目的は店員のモラルの向上、並び
に出来心を防止し、客へのサービスの低下、コストアッ
プの抑制を図った紙幣搬送装置を提供するものである。
また、本発明は、開閉ケースを開放する機会を極力減ら
すと共に、搬送通路、合流受入口、ユニット間受け渡し
箇所での紙幣詰まりを起こし難い紙幣搬送装置を提供す
ることを目的とする。更に、本発明は、遊技店の島へ取
り付け易い紙幣搬送装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の紙幣搬送装置は、紙幣投入
機から供給される紙幣を、複数配列した遊技台に沿って
形成した搬送通路に於て挾持搬送する紙幣搬送装置であ
って、紙幣を挟持搬送する搬送通路は、基体ケースと、
該基体ケースと対向して設けられ当該搬送通路の一部を
開閉可能にする開閉ケースとで構成され、前記開閉ケー
スの開閉を抑止する抑制部材の本体部と、該本体部に係
脱自在な係止部とを備える旋錠装置を具備したものであ
る。
【0008】前記目的を達成するため、本発明の請求項
2記載の紙幣搬送装置は、紙幣投入機から供給される紙
幣を、複数配列した遊技台に沿って形成した搬送通路に
於て挾持搬送する紙幣搬送装置であって、紙幣を挾持搬
送する搬送通路は、基体ケースと、該基体ケースと対向
して設けられ当該搬送通路の一部を開閉可能にする開閉
ケースと、搬送通路の一端に搬送方向に沿った方向に取
り付けられ、隣合う搬送通路を連絡するジョイント部材
とから構成され、前記隣合う搬送通路の連絡状態にて、
開閉ケースの開閉を抑止する抑制部材の本体部を一方の
搬送通路に設け、他方の搬送通路に係止部を設け、前記
本体部と係止部とが係脱自在と成る旋錠装置を具備した
ものである。
【0009】前記目的を達成するため、本発明の請求項
3記載の紙幣搬送装置は、紙幣投入機から供給される紙
幣を、複数配列した遊技台に沿って形成した搬送通路に
於て挾持搬送する紙幣搬送装置であって、紙幣を挾持搬
送する搬送通路は、基体ケースと、該基体ケースと対向
して設けられ搬送通路の一部を開閉可能にする開閉ケー
スとから構成され、前記開閉ケースの位置に冠着状態で
挾着する一対の挾持片と、これら両挾持片の先端に基体
ケースと係止する屈曲部を設け、前記挾持片のうち少な
くとも一方の挾持片は鍵の操作により搬送通路に対して
一定範囲内で回動するように成して、前記開閉ケースの
開閉を抑止し且つ基体ケースの任意の位置に着脱自在と
成る旋錠装置を具備したものである。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】前記目的を達成するため、本発明の請求項
記載の紙幣搬送装置は、紙幣投入機から供給される紙
幣を、複数配列した遊技台に沿って形成した搬送通路に
於て挾持搬送する紙幣搬送装置であって、紙幣を挟持搬
送する搬送通路をローラレールと協働して構成するプー
リレールの搬送通路側の少なくとも上角部を面取して搬
送通路の上側を拡幅させたものである。
【0015】前記目的を達成するため、本発明の請求項
記載の紙幣搬送装置は、紙幣投入機から供給される紙
幣を、複数配列した遊技台に沿って形成した搬送通路に
於て挾持搬送する紙幣搬送装置であって、紙幣搬送装置
を島施設に設置するにあたり、背中合わせに配設した取
付フレームの間隔に対応して高さの異る複数のスペーサ
を組み合せて介在させる際、前記スペーサの一端面に、
先端に係止爪を有する一対の脚部を延設すると共に、他
端面に前記脚部を挿通可能な係止穴を開設し、前記係止
爪が係止するスペーサの内側に形成する係止面を徐々に
厚肉になるテーパー形状としたものである。
【0016】
【作用】本発明の紙幣搬送装置では、詰まり紙幣の除去
作業等の際には、これに対応する所定の開閉ケースの開
閉を抑止している旋錠装置を所定の鍵を専従所持した店
員が解除した後、開閉ケースを開けて搬送通路上の紙幣
を取り除き、その後、再び旋錠装置をロックするだけで
良い。この結果、開閉ケースの解放に際して解錠操作を
必要とするため、取り扱う店員のモラルの向上に役立
ち、更に店員の出来心を防止することが可能となり、鍵
を専従所持した店員のみが行なうため不正行為が困難に
なる。また、本発明の紙幣搬送装置では、紙幣が詰まる
事故が発生し難くなるため、開閉ケースを開放する機会
が少なくなる。更に、本発明の紙幣搬送装置では、遊技
店の島に対する取り付けが容易で、島の奥行きに柔軟に
対応することができる。
【0017】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の隔台タイプ(遊技台2台置きに台
間にあるいは台の上方に玉貸機が配置されている)の紙
幣搬送装置(紙幣搬送ユニット)10の一実施例を示し
ている。図2は全台タイプ(遊技台1台置きに台間にあ
るいは台の上方に玉貸機が配置されている)の紙幣搬送
装置(紙幣搬送ユニット)10の一実施例を示してい
る。尚、以下の説明において、紙幣搬送装置10と称し
た場合、複数連結して紙幣搬送装置全体を構成するため
の紙幣搬送ユニットを示すものとする。
【0018】これらの実施例の紙幣搬送装置10は、合
流搬送駆動部100と搬送通路部200とから構成され
ている。搬送通路部200は、基体ケース210と開閉
ケース220とから成り、その先端にはジョイント部材
300が取り付けられている。そして、上記紙幣搬送装
置10を複数連結して遊技店の島に配設される紙幣搬送
装置全体が構成される。
【0019】図3に示すように、各紙幣搬送装置10、
10、……は、2列の遊技台1、1、……の背面側の空
間に水平方向に、且つ、その合流搬送駆動部100が両
側の玉貸機2、2に投入された紙幣S2を受け入れられ
る位置になるように配置され、ジョイント部材300を
介して隣りの紙幣搬送装置10に連結する。そして、遊
技店の島の長さに対応する長さになるように複数連結さ
れている。尚、各紙幣搬送装置10の島に対する取付に
ついては後述する。
【0020】合流搬送駆動部100は、上流側の紙幣搬
送装置10から送り出された紙幣S1、並びに玉貸機2
に投入された紙幣S2を取り込んで搬送通路部200へ
送り出すものであって、図1ないし図4に示すように、
中空長方形状のフレーム110の対向する側壁111
a、111bの縦方向の長穴112の上流側縁部に、第
1の受入れガイド部材120の取付部121が固定さ
れ、長穴112の下流側縁部に第2の受入れガイド部材
130の取付部131が固定されている。
【0021】図4及び図5に示すように、第1の受入れ
ガイド部材120は、上流側の紙幣搬送装置10からの
紙幣S1を受け入れてガイドする第1の通路Aを形成す
るための第1通路形成板122と、この第1通路形成板
122の中間部において連設された、側方の玉貸機2か
らの紙幣S2を受け入れてガイドする第2の通路Bを形
成するための、湾曲した第2通路形成板123とを備え
ていて、前記したように、この第2通路形成板123の
先端の取付部121に於て長穴112の縁部に固定され
ている。第1通路形成板122の水平方向の前端側及び
後端側に切欠き124及び125が設けられている。
【0022】第1の受入れガイド部材120は、第1通
路形成板122の上流側端部に、上流側に向かって僅か
に開くように傾斜したテーパー部122aを有してい
る。また、このテーパー部122aの上下端は、上流側
に向かって上下の幅が漸減する傾斜切欠部122bを備
えている。さらにテーパー部122aの先端からは屈曲
部122cが側方へ屈曲されていて、フレーム110の
側壁111a、111bの上流端部側の内側に嵌まり込
んでいる。
【0023】このように、第1通路形成板122の上流
側端部を、従来のように大きく半円形にカールして開い
た形状にする代わりに、図4に示すように小さく開くテ
ーパー部122aの形状にしたのは、次の理由からであ
る。
【0024】即ち、図6に点線で示すように、従来の大
きく半円形にカールして開いた受入口201の場合に
は、先端にシワやカールのある紙幣S1が来ると、紙幣
S1の先端がW方向へ逸れて受入口201で紙幣詰まり
を生じる恐れがあるのに対し、図6で実線で示すように
僅かに開くテーパー形状の場合には、紙幣S1のカール
した先端が当たってもそのまま矢印Rの正しい方向へ案
内されるため受入口201付近で紙幣詰まりが生じるこ
とがなくなる。
【0025】また、第1通路形成板122の上流側先端
を、図7に一点鎖線で示すように水平とせずに、上下端
に斜めの傾斜切欠部122bを設けたのは次の理由から
である。即ち、上下端が水平であると、上下角部がカー
ルまたは角折れした紙幣が来ると、そのまま受入口20
1から進入して紙幣詰まりを生じ易いが、実線で示すよ
うに斜めの斜辺としたことで、この斜辺によって上下角
部のカールまたは角折れした部分が起こされて平らにな
り、その結果、紙幣詰まりが生じなくなる。
【0026】第2の受入れガイド部材130は、図4、
図8に示すように取付部131と、第1の受入れガイド
部材120の第2通路形成板123に沿って湾曲した通
路形成板132とから成り、水平方向の切欠133を備
えている。このように、第1の受入れガイド部材120
の第1通路形成板122とによって、上流側の紙幣搬送
装置10からの紙幣S1を受け入れてガイドする第1の
通路Aが形成され、第1の受入れガイド部材120の第
2通路形成板123と、第2の受入れガイド部材130
の通路形成板132とによって、玉貸機2からの紙幣S
2を受け入れてガイドする第2の通路Bが形成されてい
る。
【0027】そして、図4に示すように、第2の受入れ
ガイド部材130の通路形成板132は下流側へ長く延
びて、搬送通路部200内へ突出していると共に、第1
の受入れガイド部材120の下流側先端部120aは、
第2の受入れガイド部材130の下流側の奥深くまで延
設された延設部を構成している。
【0028】このように、下流側先端部120aが奥深
く延設され、且つ、極めて狭くなっているため、第2の
通路B内に玉貸機2から通路形成板132の先端に達す
るまで進入したまま待機している紙幣S2に、第1の通
路Aから来た紙幣S1が干渉されて紙幣詰まりを生じる
恐れがなくなる。また、狭い第1の通路Aを進むため、
紙幣S1にシワなどがあっても、そのまま、まっすぐに
紙幣詰まりを生じることなく進行できる。更に、第2の
通路Bに於て、第2の受入れガイド部材130の通路形
成板132には、後述する駆動ローラ160a、160
b、無端丸ベルト161、摩擦リング162が進入でき
る切欠き133が設けられている。
【0029】フレーム110の底壁には、図10に示す
ようなにモータユニット140が固定されている。モー
タユニット140は配線ボックス141とモータ142
とから成る。配線ボックス141はモータ142の駆動
軸143を水平方向に受け入れる通路部144と、その
下面にモータ142の取付板145の角部145a、1
45bを水平方向に受け入れて支持する支持部146
a、146bを有している。従って、モータ142は、
その取付板145を水平方向に支持部146a、146
bに差し込んで取付板145の前側の角部145a、1
45bを支持部146a、146bにて支持し、また取
付板145の後側の角部145c、145dを配線ボッ
クス141の下面から、固定板147を用いてネジ14
9で固定する。
【0030】このため、図示の実施例では、固定板14
7に起立片147aを形成すると共に、取付板145の
取付穴145c′及び145d′に対応する突起147
c及び147dが形成してある。そして、取付板145
の前側の角部145a、145bを支持部146a、1
46bに差し込んで支持させ、また、固定板147の突
起147c及び147dを取付穴145c′及び145
d′に夫々嵌合させると共に、起立片147aの上端を
通路部144の内面に形成した溝部(図示せず)に挿入
し、固定板147の通孔147e,147fに通したネ
ジ149を配線ボックス141に締着して固定してい
る。このため、起立片147aが通路部144の開口部
を塞ぐと共に、モータ142を固定板147全体で強固
に保持し、また位置決めも行なわれ、作業性がきわめて
良い。しかも、モータ142が故障した場合には、前記
ネジ149を緩めて搬送路方向に引き出すことによっ
て、遊技台1の背面側の狭い島内部の空間であっても容
易に修理あるいは交換を短時間で済ますことができる。
尚、前記ネジ149を所謂化粧ネジにすれば、ドライバ
ー等の工具を用いることなく作業ができる。
【0031】フレーム110の底面と上壁110a間に
は1つの駆動軸170(図11参照)が垂直方向に回転
自在に取り付けられている。底壁の下方に於て、駆動軸
170の下端に歯車(図示せず)が固定されていて、モ
ータ142の駆動軸143に固定された歯車148がこ
の歯車に噛み合って、モータ142の回転は駆動軸17
0に伝達される。
【0032】また、図11に示すようにフレーム110
の上壁110aと底壁間には、同様に垂直に2つの従動
軸171、172が回動自在に取り付けられていて、フ
レーム110の上壁110aの上方に於て、駆動軸17
0、従動軸171に固定された同一径のプーリ173、
174間に装着されたベルト175によって駆動軸17
0と同一方向に同一速度で従動軸171は回転する。ま
た、駆動軸170と従動軸172には互いに噛み合った
同一歯数の歯車176、177が固定されていて、従動
軸172は逆方向に同一速度で回転する。
【0033】従動軸171は、図4に示すように、第1
の受入れガイド部材120より僅かに側壁111a側に
位置して、中間部に、即ち、第1の受入れガイド部材1
20の第1通路形成板122の水平方向の切欠き124
に対応した位置に於て、プーリ150が固定されてい
る。プーリ150は、上下方向の中央に於て環状溝を有
し、この環状溝にゴムなどの摩擦体からなる無端丸ベル
ト151が外方に突出した状態で取り付けられていて、
第1の通路A内に僅かに突出している。尚、全台タイプ
の紙幣搬送装置10にあっては、プーリ150には環状
リングなどが取り付けられる。
【0034】これに対向して、フレーム110の側壁1
11bに固定されたローラベース152に、外周に摩擦
体を有する圧接ローラ153が回転自在に軸154によ
って取り付けられている。この軸154はバネ(図示せ
ず)によってプーリ150側へ付勢されているため、第
1の通路Aに於て回転駆動するプーリ150の無端丸ベ
ルト151に圧接ローラ153は圧接して回転する。こ
のため、上流側の紙幣搬送装置10から送り出された紙
幣S1は、第1の通路Aに於てプーリ150の無端丸ベ
ルト151と圧接ローラ153との間に狭持されて取り
込まれる。
【0035】駆動軸170には、第2の通路Bの第2の
受入れガイド部材130の通路形成板132より僅かに
外方に位置していて、その上下方向の中間部、即ち、通
路形成板132の切欠き134に対応した位置に於て、
駆動ローラ160aが第2の通路B内突出した状態で固
定されている。この駆動ローラ160aには、後述する
基体ケース210の複数のプーリ間に架け渡される無端
丸ベルト161が装着されている。そして前記駆動ロー
ラ160aの無端丸ベルト161に対向して、板バネ1
63の先端に送りローラ164が第1の受入れガイド部
材120の前端側切欠き124より突出した状態で取り
付けられている(図9参照)。
【0036】従来の搬送装置では、このような送りロー
ラ164がなく、紙幣の搬送力が弱かった。従って、従
来装置では、第2の通路B内の紙幣S2が取り込まれな
い場合があり、特に腰のない紙幣やシワになってアコー
デオン状になった紙幣等が詰まり易く、トラブルの原因
になっていた。
【0037】そこで、本実施例は、合流受入口での紙幣
詰まりをなくすことを目的としたもので、上流からの紙
幣S1を挟持搬送する第1の搬送通路Aと、玉貸機2か
らの紙幣S2を搬送する第2の搬送通路Bとが合流する
合流搬送駆動部100に於て、駆動源に連絡した駆動ロ
ーラ160aに対して、付勢手段を備える送りローラ1
64を揺動可能に圧接させている。即ち、前記したよう
に駆動ローラ160aに巻装した無端丸ベルト161に
圧接する送りローラ164を設けて、上記のような紙幣
であっても確実にキャッチ可能とした。そして、本実施
例では、玉貸機2から第2の通路Bへ送り出された紙幣
S2は、上記送りローラ164によって無端丸ベルト1
61に押し付けられ、挟持搬送されるため、取り込みが
確実となる。尚、無端丸ベルト161に代えて平ベルト
等を使用してもよい。
【0038】また、図示の実施例では、上流からの紙幣
S1を挟持搬送する第1の搬送通路Aと、玉貸機2から
の紙幣S2を搬送する第2の搬送通路Bとが合流する合
流搬送駆動部100に於て、第2の搬送通路Bの終端
を、駆動源に連絡した駆動ローラ160aに対して接近
させる受入ガイド126を設けた。即ち、本実施例で
は、上記送りローラ164の外周面と無端丸ベルト16
1の接点に向けてリブ状に突出する受入ガイド126が
設けてある。この受入ガイド126は、図5,図9に示
すように、第1の受入れガイド部材120に一体的に設
けられ、送りローラ164の上下に位置すると共に、駆
動ローラ160aに対向して一対に設けてある。
【0039】上記のような受入ガイド126によれば、
玉貸機2から第2の搬送通路Bへ送り出された紙幣S2
の先端がたとえカールしていても紙幣S2の先端が折れ
ることなく、当該紙幣S2を送りローラ164と無端丸
ベルト161との接点方向に確実に誘導して送りローラ
164の食いつきを良好にすることができる。即ち、玉
貸機2から送り込まれた紙幣S2を、搬送通路部200
へ確実に合流させることができる。
【0040】また前記と同様に第2従動軸172は、第
2の通路Bの第2の受入れガイド部材130の通路形成
板132より僅かに外方に位置していて、第1の従動軸
171と同一高さに第2の通路Bに突出した状態で駆動
ローラ160bが固定されている。そして駆動ローラ1
60bの環状溝にはゴムなどの摩擦体から成る摩擦リン
グ162が嵌着されていて、摩擦リング162は第2の
通路Bに突出している。そして摩擦リング162に対向
して、送りローラ164が板バネ163を介して第1の
受入れガイド部材120の前端側切欠き124より突出
した状態で取り付けられている。このため、玉貸機2か
ら送り出された紙幣S2は送りローラ164と摩擦リン
グ162とで上記と全く同様の原理で確実に挟持されて
取り込まれる。
【0041】フレーム110の上壁110aには、ギヤ
カバー180が取り付けられている。このギヤカバー1
80の上流側には、上流側の紙幣搬送装置10の開閉ケ
ース220の開放を抑止する後述する旋錠装置500の
係止部510が突出して設けられ、本体部520の係止
穴501と係脱する(図23参照)。また、図22のよ
うに、下流側先端には開閉ケース220の上流側端部の
上面を押さえ、該開閉ケース220の取り外しを規制す
るように成した係止片181が形成されている。尚、図
1に示す隔台タイプ用紙紙幣搬送装置10にあっては、
係止片510が係止片181と同様、上流側の搬送通路
部200の開閉ケース220の上面を押さえ、該開閉ケ
ース220の着脱を規制している。
【0042】合流搬送駆動部100のフレーム110を
構成する側壁111aには、図4に示すように屈曲板1
14が突設されていて、この屈曲板114に搬送通路部
200を構成する断面がほぼコ字状の第1基体ケース2
10aが固定されている。
【0043】搬送通路部200は、図13で示すよう
に、第1基体ケース210aと、この第1基体ケース2
10aに揺動自在に取り付けられる第2基体ケース21
0bとから成る基体ケース210と、該基体ケース21
0に上方側に開閉自在に取り付けられた開閉ケース22
0とから成る。
【0044】第1基体ケース210aの側壁211aの
内面には、プーリレール230が水平方向に固定され、
このプーリレール230を構成する上板230aと下板
230bとの間には、上下方向の軸232によって複数
のプーリ231が回転自在に取り付けられていて、前記
合流搬送駆動部100に於ける駆動軸170のプーリ1
60a及びテンションローラ190と、第1基体ケース
210aの各プーリ231とに、前記無端丸ベルト16
1が架け渡されている。
【0045】また、本実施例は、搬送通路での紙幣詰ま
りをなくすことを目的としたもので、紙幣を挟持搬送す
る搬送通路をローラレール260と協働して構成するプ
ーリレール230の搬送通路側の少なくとも上角部を面
取して搬送通路の上側を拡幅させた。即ち、上記プーリ
レール230の搬送通路側の角部、即ちプーリレール2
30を構成する上板230aの自由端側の上角部、及び
下板230bの自由端の側下角部を面取して傾斜案内面
233が形成してある。このため、プーリレール230
は、高さ方向のほゞ中央部分が膨出した形状になってい
る。そこで、このプーリレール230がローラレール2
60との間に形成する紙幣の搬送通路は、上端部分が広
く、中央で一旦狭まり、下端部分で再び広がるようにし
たのは、次の理由からである。
【0046】後述するように、開閉ケース220を開放
して、詰まり紙幣を除去した場合、この紙幣を搬送通路
に戻さなければならない。即ち、この紙幣を戻さない
と、玉貸機2が記憶する売り上げデータ(入金データ)
と紙幣搬送装置10の端部に設置した島管理機内のスタ
ッカで保管する現金とが一致しなくなってしまう。
【0047】そこで、除去した紙幣を再び搬送通路に戻
す訳であるが、従来装置にあっては、プーリレール23
0の角部がほゞ矩形に形成されていたので、紙幣の再挿
入が困難であった。しかも、挿入時に無端丸ベルト16
1の裏側に入ってしまうことが多く、紙幣を痛めてしま
う事故が多発していた。
【0048】一方、本実施例によれば、上記プーリレー
ル230の角部を面取して傾斜案内面233が形成して
あるので、この傾斜案内面233によって紙幣を搬送通
路である無端丸ベルト161の外側へ案内することがで
き、復旧作業(再挿入)が容易であると共に、紙幣を痛
めることがなくなる。尚、図示の実施例でプーリレール
230の下側も面取してあるのは、製作上、上下対称と
成し、どちら側でも使えるようにしたためである。
【0049】第1基体ケース210aの底壁212に取
り付けた第1金具240の係合孔240aに、第2基体
ケース210bの側壁211bの下縁に取り付けた第2
金具250の係合突起250aを嵌脱自在に係合させ
て、この係合孔240aに係合させた係合突起250a
を支点にして、第2基体ケース210bがこの係合孔2
40aを中心に第1基体ケース210aに対して回動自
在となっている。
【0050】尚、前記した第1金具240は、図示して
いないケーブルの受具を兼ねている。即ち、前記合流搬
送駆動部100に設けたモータ142に電力を供給する
電源ケーブルや種々の制御信号を中継する信号ケーブル
等を束ねて散乱しないように紙幣搬送装置10に沿って
止着処理する受具になっている。
【0051】このような受具を別体の第1金具240と
して設け、従来装置のように切起により形成していない
のは、次のような理由による。即ち、この種の装置は、
一般に軽量化を図るためアルミニウム板が利用されてい
る。従って、従来の切起部に於てケーブルの止着処理を
数回繰り返すと、切起部が折れてしまい使いものになら
なくなっていたためである。
【0052】一方、本実施例のように、切起ではなく別
体として設けておけば、繰り返し止着処理を行なって
も、破損することがない。しかも、万一破損しても交換
が可能である。また、別体であるので、自由な形状に形
成することができ、ケーブルKの入口部分241を狭め
ておくことにより、ケーブルKの外れも防止可能とな
る。
【0053】また、この実施例においては、第1金具2
40に穿設した係合孔240aを大きく形成すると共
に、係合突起250aを途中で折り曲げている。このた
め係合突起250aの係合作業が容易になると共に、半
開き状態で係止させておくこともできるし、抜き差しも
でき、セット完了後の位置決めも正確になり、作業性が
著しく向上する。
【0054】第2基体ケース210bの側壁211bの
内面には、第1基体ケース210aのプーリレール23
0と対向する高さに於て、ローラレール260が固定さ
れ、このローラレール260に各プーリ231に対向し
て各圧接ローラ261が軸262によって回動自在に、
且つ、バネ263によってプーリ231側へ付勢されて
取り付けられている。
【0055】このように第1基体ケース210a側の各
プーリ231の無端丸ベルト161に、第2基体ケース
210b側の圧接ローラ261が圧接されている。この
ため、合流搬送駆動部100から送り出された紙幣は厚
さ方向から無端丸ベルト161と圧接ローラ261に挟
持されてスムーズに搬送されている。
【0056】そして、合流搬送駆動部100側に最も近
いプーリ231a及び圧接ローラ261aは、図12
(B)に示すように、玉貸機2から送り出されて待機状
態の紙幣S2の先端位置より僅かに下流側に位置するよ
うに配置されている。このため、待機状態の玉貸機2か
らの紙幣S2によって最上流側のプーリ231aの無端
丸ベルト161及び圧接ローラ261aが覆われた状態
にならない。従って、第1の通路Aから搬送された紙幣
S1が上記無端丸ベルト161と圧接ローラ261aで
確実に挟持されるため、紙幣詰まりが生じることがな
い。
【0057】また、上記ローラレール260には、搬送
通路での紙幣詰まりをなくすことを目的とした種々の工
夫が施されている。例えば、従来のローラレールにあっ
ては、搬送面が平坦に形成されており、搬送面と圧接ロ
ーラ261aの外周面との間に段差が生じていた。この
ため、従来の搬送面を有するローラレールにより紙幣を
搬送する場合は、紙幣が搬送面に接触した状態で搬送さ
れるので、圧接ローラ261aに乗り上げるときに巻き
込まれることがあり、紙幣詰まりの原因となっていた。
また、新札のように腰のある紙幣のときは乗り越えると
きに大きな音が発生して耳障りであった。
【0058】そこで、本実施例では、ローラレール26
0の搬送面260dを、圧接ローラ261の軸着位置に
於て、拡幅させると共に、緩やかな曲面形状を備える波
型を適宜間隔をおいて形成すると共に、圧接ローラ26
1を越えた位置において急激な段部260eを介して縮
幅させた。このため、先端がカールして圧接ローラ26
1側を向いた紙幣であっても、圧接ローラ261に巻き
込まれることがなく、この圧接ローラ261を乗り越え
るときに、騒音が発生しなくなる。
【0059】また、従来のローラレールに於ける受入
部、即ちローラレールの後端部分は、長く滑らかな傾斜
形状に形成してある(図14(D)の一点鎖線参照)。
しかし、この従来の形状では、紙幣S2の受渡しの際
に、紙幣S2の先端がカールしていると、このカール部
分が滑らかな傾斜面264によって逆方向へ誘導される
ため、先端が隙間に入り込んで紙幣詰まりを起こしてい
た。
【0060】そこで、本実施例は、搬送通路での紙幣詰
まりをなくすことを目的としたもので、図14に示すよ
うに、端部を比較的鋭角なカット面260aとし、この
カット面260aに続く誘導面260bをローラレール
260の基端面260cとほゞ平行に形成し、前記した
搬送面260dに連絡した。
【0061】上記のようなローラレール260の受入部
によれば、先端がカールした紙幣であっても隙間に入り
込んで詰まることがない。また、隣接する紙幣搬送装置
10のジョイント部材300とオーバーラップしている
距離が短くても、紙幣を確実に搬送通路部200に誘導
することができるので紙幣詰まりが発生しない。しか
も、オーバーラップさせるためにジョイント部材300
に設ける突出片301a,301bを小さく形成できる
ので、突出量が少なく、取り扱いが容易である。一方、
従来装置のように、オーバーラップを大きく取るために
突出片を大きく形成すると、大きく出っぱるので破損す
る危険が高く、取り扱いに細心の注意が必要で面倒であ
った。
【0062】また、本実施例では、上記圧接ローラ26
1を付勢するバネ263を比較的弾性力の強いものとし
てある。このため、新札を二つ折りにした場合のよう
に、腰が強く且つ山形が圧接ローラ261に向いて搬送
されても、圧接ローラ261の押圧が紙幣の腰に負ける
ことがなく、このために起きる紙幣詰まりがない。
【0063】図13に示すように第1基体ケース210
aの側壁211a及び第2基体ケース210bの側壁2
11bの下部内面には、互いに対向して紙幣の下縁部を
ガイドする下側搬送レール270a,270bがそれぞ
れ固定されている。
【0064】下側搬送レール270a,270bはそれ
ぞれ上板271a、271b及び下板272a、272
bを有し、図15(A)に示すように下流側端部には次
第に狭くなるように内方へ傾斜した傾斜部275a、2
75bを有している。また、この下側搬送レール270
a、270bは透明部材で構成され、且つ、第1基体ケ
ース210aの側壁211a及び第2基体ケース210
bの側壁211bの下部に設けた紙幣確認用窓217
a,217bを通して、搬送通路部200に於ける紙幣
下部を外部から透視できるように構成している。
【0065】また、下側搬送レール270a、270b
の上流側に、後述するジョイント部材300が連結され
る場合にあつては、その上流側端部に修正板280a、
280bが固定される。
【0066】上記修正板280a,280bは、図12
(B)や図15(B)に示すように、上流側の紙幣搬送
装置10からの紙幣S1を受け入れてガイドするための
もので、上流側に向かって僅かに開くように傾斜したテ
ーパー部281を有し、更にテーパー部281の下縁
は、上流側に向かって上下の幅が漸減する傾斜切欠部2
82を備えたのは次の理由からである。
【0067】即ち、テーパー部281及び傾斜切欠部2
82部分が水平であると、上下角部にカールまたは角折
れした紙幣が来ると、そのまま受入口から進入して紙幣
詰まりを生じやすいが、この斜辺によって紙幣のカール
または角折れした部分が起こされて平らにされ、その結
果、紙幣詰まりが生じることがない。
【0068】上流側に、ジョイント部材300が連結さ
れる場合にあって、下側搬送レール270a、270b
に修正板280a、280bを設けたのは、遊技店(パ
チンコホール)ごとに搬送通路部200、即ち、下側搬
送レール270a、270bの長さが異なるため、その
都度、テーパー部281及び傾斜切欠部282を備えた
下側搬送レール270a、270bを製作するのは、時
間的にも、また費用的にも大変である。そこで、ストー
ト形状の長めの下側搬送レール270a、270bを用
意しておき、必要な長さに切断して使用することができ
るようにしたためである。
【0069】図13,図16において、基体ケース21
0の上面には、開閉ケース220が着脱自在に取り付け
られている。開閉ケース220の下縁部220aには、
複数のピン221が設けられていて、第1基体ケース2
10aの上壁213aの穴214a及び第2基体ケース
210bの上壁213bの穴214bに上方から嵌入係
合される。また、開閉ケース220の内側には、搬送通
路部200を搬送される紙幣の上縁部をガイドするガイ
ド壁220bが設けられている。このガイド壁220b
の形状は、図15(A)に示した下側搬送レール270
a,270bと同一の形状となっている。
【0070】また、開閉ケース220は透明材で形成さ
れているため、外部から搬送通路内の紙幣の正常な流れ
や紙幣詰まりなどの状況が開閉ケース220を開けなく
ても見える。
【0071】下側搬送レール270a,270bの各上
板271a、271bと下板272a、272bとを連
結する各垂直板273a,273bの下流側に開口され
た水平方向のガイド用切欠き274a,274bがそれ
ぞれ設けられている(図12参照)。また、第1基体ケ
ース210a、第2基体ケース210bの側壁211
a、211bの下流側の端部にも、前記ガイド用切欠き
274a,274bと同一高さに於て下流側に開口され
た水平方向の切欠き215a、215bが設けられてい
る。
【0072】また、搬送通路部200の下流側には、ジ
ョイント部材300が移動自在に取り付けられている。
ジョイント部材300は、図18ないし図21に示すよ
うに、第1ジョイント部材310aと、第2ジョイント
部材310bと、ジョイント蓋320とから成ってい
る。
【0073】第1ジョイント部材310a、第2ジョイ
ント部材310bは対向するように側壁311a、31
1bと底壁312a、312bとを有する。側壁311
a及び311bの内面から、紙幣を案内するための通路
Cを形成する水平な上部ガイド板313a、313b
と、下部ガイド板314a、314bが対向して突設さ
れている。
【0074】上部ガイド板313a、313b、下部ガ
イド板314a、314bは、図19に示すように、上
流側に大きく開口したテーパー部315、316を有し
て、紙幣を受け入れ易くすると共に、紙幣の受渡しがス
ムーズに行われるように、通路Cは下流側に向かって次
第に幅を狭くしており、更に下部ガイド板314a、3
14bは下流側にくちばし状の突出片301a、301
bを有している。この突出片301a、301bによっ
て下流側の紙幣搬送装置10とオーバーラップして紙幣
を保持するため、確実に下流側の紙幣搬送装置10に取
り込ませることができる。
【0075】前記上部ガイド板313a、313bは、
第1基体ケース210a及び第2基体ケース210bの
上壁213a、213bに位置し、下部ガイド板314
a、314bは、前記第1基体ケース210aの側壁2
11a、第2基体ケース210bの側壁211bの各切
欠き215a、215b及び第1基体ケース210aの
下側搬送レール270aの垂直板273aの水平方向の
ガイド用切欠き274a、第2基体ケース210bの下
側搬送レール270bの垂直板273bの水平方向のガ
イド用切欠き274b内に位置し、固定された第1ジョ
イント部材310a、第2ジョイント部材310bは搬
送方向に一定の範囲内で摺動自在に、且つ着脱自在に取
り付けられている。
【0076】第1ジョイント部材310a、第2ジョイ
ント部材310bの下流側の端面には、隔台タイプにあ
っては下流側の紙幣搬送装置10の搬送通路部200の
穴216a、216bまた全台タイプにあってはフレー
ム110の側壁111a、111bの穴113に挿入す
るための複数の接続ピン317a、317bが水平方向
に突設されている。
【0077】また、図19に示すように、ジョイント部
材300の第1ジョイント部材310a、第2ジョイン
ト部材310bの各側壁311a、311bの上流側に
は、下部ガイド板314a、314bと同一高さに於
て、対向して一対の投光器400aと受光器400bが
取り付けられていて、搬送されて来た紙幣で遮光される
と、受光器400bから紙幣検知信号が出力される。こ
の紙幣検知信号が出力されると、前記第2の通路Bに進
入した紙幣S2がそれ以上進入しないように紙幣S2を
玉貸機2の紙幣識別機内で挟持している。このため、駆
動ローラ160a、160b、送りローラ164が回転
していても、紙幣S2は搬送されず、紙幣S1が通過す
るまで一定時間待機するようになっているため、重なっ
て搬送されない。
【0078】このようにジョイント部材300の第1ジ
ョイント部材310a、第2ジョイント部材310bに
投光器400a、受光器400bを取り付けると、隣り
合う2台の玉貸機2、2間の間隔が異なっても、その間
隔に応じてジョイント部材300を摺動させるから、上
流側の紙幣搬送装置10から送られて来る紙幣S1は常
に一定の距離で検知され、玉貸機2からの紙幣S2の待
機を常に一定のタイミングで行わせることができる。ま
た、図18に示すように、ジョイント部材300の第1
ジョイント部材310a、第2ジョイント部材310b
の底壁312a,312bの下流側端部には、上方に向
けて傾斜した傾斜部318が設けられている。また、ジ
ョイント部材300の第1ジョイント部材310a、第
2ジョイント部材310bの上端面には、ジョイント蓋
320を摺動自在に取り付けるための係合突片319
a、319bが突設されている。
【0079】ジョイント蓋320は、図20,図21に
示すように、側壁321と上壁322とを有し、側壁3
21の下端には、前記第1ジョイント部材310a、第
2ジョイン部材310bの係合突片319a、319b
にそれぞれ摺動自在に係合する係合爪323が突設され
ている。
【0080】ジョイント蓋320の側壁321の内面か
らは、対向した水平なガイド片324が突設されてい
る。このガイド片324が、前記開閉ケース220の切
欠き222に位置している。また、ジョイント蓋320
の上壁322には搬送方向に沿ってガイド長穴325が
設けられ、このガイド長穴325には、開閉ケース22
0の下流側の端部に設けられたストッパ223が位置し
て、開閉ケース220に対してジョイント蓋320は、
このストッパ223で制限される範囲で摺動自在に取り
付けられている。
【0081】従って、第1ジョイント部材310a、第
2ジョイント部材310b及びジョイント蓋320は、
一体的に基体ケース210(第1基体ケース210a、
第2基体ケース210b)及び開閉ケース220の端部
に対して摺動できると共に、ジョイント蓋320の係合
爪323が第1ジョイント部材310a、第2ジョイン
ト部材310bの係合突片319a,319bから外れ
るまで摺動させることによって、開閉ケース220を基
体ケース210から取り外すことができる。
【0082】ジョイント蓋320の上壁322の内面で
下流側端部には、下方に向かって傾斜した傾斜部326
が設けてある。この傾斜部326及び前記した第1ジョ
イント部材310a、第2ジョイント部材310bにそ
れぞれ設けた傾斜部318により、下流側の紙幣搬送装
置10の搬送通路部200もしくは合流搬送駆動部10
0とが完全に水平にならずに多少の高さの差がある場合
でも、下流側の紙幣搬送装置10の受入口方向に紙幣を
ガイドすることができ、連結部に於て紙幣が引っ掛った
りすることがなく、その結果、紙幣詰まりを生じること
なく円滑に紙幣の搬送が行われる。
【0083】そして、本発明に係る紙幣搬送装置10
は、図23のように、ジョイント蓋320の下流側先端
には該ジョイント蓋320を含めた開閉ケース220を
固定または解放操作自在に成す旋錠装置500の本体部
520を設ける。この本体部520には鍵穴521が設
けられており、この鍵穴521に抜き差し自在な鍵53
0を操作することにより、本体部520と前記ギヤカバ
ー180に設けた係止部510との係止状態に於いて、
開閉ケース220の解放が抑止される。即ち、ジョイン
ト蓋320の上流側への摺動が規制されると同時に、こ
の状態にて隣合う紙幣搬送装置10,10同士が連結さ
れる。
【0084】施錠装置500の本体部520には、係止
部510を受け入れると共に、係合可能な係合切欠52
2を設けたスライド部材523が収設してある。このス
ライド部材523はバネ524によって一方向に付勢し
てあり、挿入した係止部510の係合段部511に係合
切欠522の係合爪522aが係合する。また、上記ス
ライド部材523は、図示していないロック部材によっ
て、鍵530を用いてロック可能に構成してある。即
ち、鍵530を鍵穴521に挿入して旋回すると、ロッ
ク部材がスライド部材523の摺動を不能にし、開閉ケ
ース220の開放を抑止する。
【0085】この抑止状態が解除されると、開閉ケース
220の取り外しが可能となり、搬送通路部200の一
部が解放される。尚、鍵530を使用せず、ロック部材
によるスライド部材523の摺動を許可した状態では、
係止部510と本体部520が係止されていても、本体
部520を矢印X方向にスライドさせれば、係止状態は
簡単に解除される。
【0086】以上は、図2に示すように全台タイプの紙
幣搬送装置10にて、説明を行ったが、隔台タイプに於
いては、図22のようにギヤカバー180に設けた係止
部510を上流側の搬送通路部200の開閉ケース22
0に設けてある。
【0087】図25,図26に他の旋錠装置600の実
施例を示す。この実施例は、搬送通路部200を外側か
ら挟み込む挟持片610、620と、少なくともどちら
か一方の挟持片610、620を、鍵700の操作と連
動して動くカム片630によって所定範囲、回動自在に
成し、着脱自在な旋錠装置600を構成したものであ
る。
【0088】更に詳細に説明すると、挟持片610、6
20の下端部は鈎状に折れ曲がった、屈曲部611、6
21が形成されており、この屈曲部611、621が前
記搬送通路部200内の紙幣の正常な流れや、紙幣詰ま
りなどを外部から確認するために、基体ケース210の
第1基体ケース210a、第2基体ケース210bに設
けた紙幣確認用窓217a,217bに係止する。従っ
て、この係止状態に於いて、開閉ケース220はその解
放を抑止される。この時、どの紙幣確認用窓217a,
217bに旋錠装置600をセットしても良い。即ち、
遊技台1の背面にセットされた各紙幣搬送装置10の搬
送通路部200の任意の位置に、作業性の良い位置を選
んでこの旋錠装置600をセットすることができる。
尚、図示の実施例では、屈曲部611、612を紙幣確
認用窓217a,217bに係止させているが、屈曲部
611、612を基体ケース210の下縁角部に直接係
止させるようにしてもよい。この場合も任意の位置にセ
ットできる。
【0089】次に、開閉ケース220を取り外す時、即
ち詰まり紙幣を回収するために搬送通路部200を解放
する場合は、鍵700の操作にて連動するカム片630
を回動させる。この操作にて該カム片630の突部63
0aが蝶番640に固定されている挟持片620の内面
620aに当接し、該挟持片620を所定範囲、上方に
押し上げ、挟持片620の屈曲部621と紙幣確認用窓
217bとの係止状態を解除する。この結果、この旋錠
装置600は着脱が可能となり、開閉ケース220を取
り外して、詰まり紙幣を除去できる。
【0090】尚、上記のような施錠装置600は、特に
必要がない遊技店にあっては、購買する必要が無く、設
備費の削減が可能である。
【0091】本発明に於ける施錠装置は、上述した図2
3及び図24の旋錠装置500や図25及び図26の旋
錠装置600の旋錠装置に限定されるものではない。例
えば、島端の端部に設けた旋錠システム装置の操作によ
り各紙幣搬送装置に設けた旋錠装置が自動開放するよう
に構成することもできる。つまり、旋錠システム装置に
は各紙幣搬送装置の番号が決められており、開閉したい
番号を開操作すると、その紙幣搬送装置の旋錠装置に指
令が伝達され、その指定した紙幣搬送装置のみが開放す
るようになっていることで、一々鍵をもたず楽に開放操
作を行うことができる。尚、鍵を掛ける際も、上記施錠
システム装置によって鍵をもたずに行なう。
【0092】また、旋錠装置500について、先の実施
例の説明では、各紙幣搬送装置10の端部に当該施錠装
置500を設け、この旋錠装置500をそれぞれ鍵53
0により開閉するようになっているが、鍵530による
開閉操作は面倒である。そこで、施錠装置500の本体
部520にリモコン操作により解錠及び施錠可能にする
ための受光部(図示せず)を設け、リモコン操作で解錠
したり、施錠すると、鍵530による操作の手間が除け
る。尚、このようなリモコン操作は、前記した旋錠装置
600についても同様に可能である。
【0093】次に、紙幣搬送装置10の島への取付方法
について説明する。紙幣搬送装置10は、図3或は図2
9に示すように、背中合わせに列設した遊技台1及び各
遊技台1の間に配置した玉貸機2が構成する島に配置す
る。
【0094】島には、遊技台1を載せる載置台800が
形成されると共に、玉貸機2を取り付けるための取付フ
レーム801が設けてある。そして、この取付フレーム
801に対して紙幣搬送装置10を取り付ける。このた
め、本発明に係る紙幣搬送装置10には、取付金具81
0がビス811によって止着してある。尚、この取付金
具810は、図32に示すように、紙幣搬送装置10の
合流搬送駆動部100を玉貸機の紙幣投入機21に臨ま
せるための連通窓812が開設してある。
【0095】そして、上記取付金具810に対して取付
フレーム801に通して止めネジ802を締着すること
によって、紙幣搬送装置10を島内に固定する。ところ
で、島の幅は、遊技店の設計によって個々に変化する。
そこで、従来から取付金具810と取付フレーム801
との間にスペーサを介在させている。
【0096】しかしながら、従来のスペーサは、単に厚
さの異るものを重ねているだけであるので、取り扱いが
不便で作業性が悪かった。また、スペーサの一端面に係
止爪を設けると共に他端面に係止穴を設け、これらの係
止爪と係止穴とを係止させて連結するようにしたものが
あるが、連結時に係止爪が破損し易く、取り扱いに気を
使わなければならず、作業性が悪いばかりではなく、と
ても実用にならないものであった。
【0097】そこで、図面に示す実施例においては、遊
技店の島内に取り付け易い紙幣搬送装置を提供すること
を目的として、スペーサ830の一端面に、先端に係止
爪831を有する一対の脚部832を延設すると共に、
他端面に上記脚部832を挿通可能な係止穴833を開
設した。また、上記係止爪831が係止する係止面83
4、即ちスペーサ830の内端面を徐々に厚肉になるテ
ーパー形状とした(図33参照)。
【0098】上記のような構成のスペーサ830を連結
するには、脚部832を係止穴833に挿入して係止爪
831が係止面834を登る方向に回転させる。する
と、係止爪831がテーパー状の係止面834に圧接し
て当該スペーサ830が連結される。尚、図示のスペー
サ830は、外周面の一部に滑り止めの溝835が形成
してあり、回転させるときに握り易くなっている。
【0099】一方、スペーサ830の連結を外すには、
上記と逆方向に回転させて係止爪831と係止面834
との圧接を解き、係止穴833から脚部832を引き抜
けばよい。
【0100】上記のような構造を有する厚さの異る複数
種類のスペーサ830a,830b,830cを用意
し、所望の間隔になるように連結する。このようなスペ
ーサ830…によれば、連結分解が容易であるばかりで
はなく、連結したスペーサ830…を一体のスペーサと
して取り扱えるので、作業性が著しく向上する。尚、図
示の実施例では、3種類のスペーサ830…を用意して
いるが、更に多くのスペーサを用意してもよい。
【0101】また、前記した取付金具810には、上記
スペーサ830の脚部832を挿入可能あると共に、接
合面をスペーサ830の係止面834と同様なテーパー
形状にした一対の連結穴841が開設してある。そし
て、図示の取付金具810は、上方に設けた連結穴84
1及び中央のネジ穴842を上下二段に形成し、取付フ
レーム801に開設した取付穴の間隔が異る場合にも対
応できるようになっている。また、図29には、紙幣搬
送装置10の下方に、硬貨を搬送する硬貨搬送装置90
が描いてある。
【0102】尚、本発明の紙幣搬送装置の構成は、硬貨
を含めた貨幣、遊技媒体としてのメダル、或は有価価値
を記憶させた所謂プリペイドカード等の搬送装置として
容易に適用できる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明の紙幣搬送装
置では、紙幣を挾持搬送する搬送通路の一部を開閉可能
にする開閉ケースに、その開放を抑止する旋錠装置を設
けたので、店員のモラルの向上並びに、従来のように詰
まり紙幣の回収の際、店員に高額紙幣を抜き取る出来心
を抱かせないものである、と同時にその作業性を損なう
こともない。しかも、構造が大掛かりなものでなく、よ
ってコストアップの抑制を図ることができる。更に、こ
の旋錠装置によって、紙幣搬送装置同士の連結も行える
もので、実用的価値がきわめて高いものである。また、
本発明の紙幣搬送装置は、紙幣搬送中に紙幣がきわめて
詰まり難い。従って、当該紙幣搬送装置の開閉ケースを
開放する必要がきわめて希になり、玉貸機の貸出が中止
されるために客に迷惑をかけたり、店側の売上減となる
こともない。更に、本発明の紙幣搬送装置では、遊技店
の島に対する取り付けが容易で、奥行きの異る島に柔軟
に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の隔台タイプの紙幣搬送装置の一実施例
を示す斜視図である。
【図2】本発明の全台タイプの紙幣搬送装置の一実施例
を示す斜視図である。
【図3】図1の実施例の使用状態を示す概略平面図であ
る。
【図4】図1の実施例に於ける合流搬送駆動部を示す説
明図である。
【図5】図4に示す合流搬送駆動部の第1の受入れガイ
ド部材を示す正面図である。
【図6】図4に示す合流搬送駆動部に於ける第1の通路
の動作説明図である。
【図7】図4に示す合流搬送駆動部の第1の受入れガイ
ド部材の機能を示す正面図である。
【図8】図4に示す合流搬送駆動部の第2の受入れガイ
ド部材を示す正面図である。
【図9】図4に示す合流搬送駆動部に於ける第2の通路
の動作説明図である。
【図10】モータユニットを示す分解斜視図である。
【図11】本発明の隔台タイプの紙幣搬送装置の一実施
例を示す平面図である。
【図12】本発明の隔台タイプの紙幣搬送装置の一実施
例を示し、(A)は平面図、(B)は開放状態の正面図
である。
【図13】搬送通路部の断面図である。
【図14】(A)はローラレールの斜視図、(B)は第
2基体ケースを開いた状態の正面図、(C)は受入部の
拡大図、(D)は接続状態の平面図である。
【図15】(A)は下側搬送レールを示す説明図、
(B)は修正板を示す平面図である。
【図16】開閉ケースを示す側面図である。
【図17】開閉ケースを示す底面図である。
【図18】ジョイント部材を示す側面図である。
【図19】ジョイント部材の第1ジョイント部材、第2
ジョイント部材の平面図である。
【図20】ジョイント部材のジョイント蓋の平面図であ
る。
【図21】ジョイント部材のジョイント蓋の底面図であ
る。
【図22】ギヤカバーを示す斜視図である。
【図23】旋錠装置の一実施例を示す斜視図である。
【図24】同上の施錠装置の一部を欠截した平面図であ
る。
【図25】旋錠装置の他の実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図26】(A)は図25の旋錠装置の組立状態の斜視
図、(B)は取付状態の斜視図である。
【図27】図1に示す紙幣搬送装置の連結状態を示す斜
視図である。
【図28】図2に示す紙幣搬送装置の連結状態を示す斜
視図である。
【図29】紙幣搬送装置を設けた島の説明図である。
【図30】紙幣搬送装置の島に対する取付状態を示す概
略説明図である。
【図31】紙幣搬送装置の取付部分の正面図である。
【図32】(A)は取付金具の斜視図、(B)はスペー
サを取り付けた状態の斜視図である。
【図33】スペーサの説明図で、(A)は左側面図、
(B)は正面図、(C)は右側面図、(D)は連結状態
の断面図である。
【符号の説明】
10 紙幣搬送装置 100 合流搬送駆動部 110 中空長方形フレーム 120 第1の受入れガイド部材 126 受入ガイド 130 第2の受入れガイド部材 140 モータユニット 160a 駆動ローラ 164 送りローラ 180 ギヤカバー 200 搬送通路部 210 基体ケース 220 開閉ケース 230 プーリレール 260 ローラレール 300 ジョイント部材 500、600 旋錠装置 830 スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋元 登 埼玉県狭山市富士見2丁目15番1号 狭 山精密工業株式会社内 (72)発明者 五十嵐 真一 埼玉県狭山市富士見2丁目15番1号 狭 山精密工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−261139(JP,A) 実開 平4−100144(JP,U) 実開 平1−138489(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 5/02 A63F 7/02 352

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣投入機から供給される紙幣を、複数
    配列した遊技台に沿って形成した搬送通路に於て挾持搬
    送する紙幣搬送装置であって、 紙幣を挟持搬送する搬送通路は、基体ケースと、該基体
    ケースと対向して設けられ当該搬送通路の一部を開閉可
    能にする開閉ケースとで構成され、 前記開閉ケースの開閉を抑止する抑制部材の本体部と、
    該本体部に係脱自在な係止部とを備える旋錠装置を具備
    したことを特徴とする紙幣搬送装置。
  2. 【請求項2】 紙幣投入機から供給される紙幣を、複数
    配列した遊技台に沿って形成した搬送通路に於て挾持搬
    送する紙幣搬送装置であって、 紙幣を挾持搬送する搬送通路は、基体ケースと、該基体
    ケースと対向して設けられ当該搬送通路の一部を開閉可
    能にする開閉ケースと、搬送通路の一端に搬送方向に沿
    った方向に取り付けられ、隣合う搬送通路を連絡するジ
    ョイント部材とから構成され、 前記隣合う搬送通路の連絡状態にて、開閉ケースの開閉
    を抑止する抑制部材の本体部を一方の搬送通路に設け、
    他方の搬送通路に係止部を設け、前記本体部と係止部と
    が係脱自在と成る旋錠装置を具備したことを特徴とする
    紙幣搬送装置。
  3. 【請求項3】 紙幣投入機から供給される紙幣を、複数
    配列した遊技台に沿って形成した搬送通路に於て挾持搬
    送する紙幣搬送装置であって、 紙幣を挾持搬送する搬送通路は、基体ケースと、該基体
    ケースと対向して設けられ搬送通路の一部を開閉可能に
    する開閉ケースとから構成され、 前記開閉ケースの位置に冠着状態で挾着する一対の挾持
    片と、これら両挾持片の先端に基体ケースと係止する屈
    曲部を設け、前記挾持片のうち少なくとも一方の挾持片
    は鍵の操作により搬送通路に対して一定範囲内で回動す
    るように成して、前記開閉ケースの開閉を抑止し且つ基
    体ケースの任意の位置に着脱自在と成る旋錠装置を具備
    したことを特徴とする紙幣搬送装置。
  4. 【請求項4】 紙幣投入機から供給される紙幣を、複数
    配列した遊技台に沿って形成した搬送通路に於て挾持搬
    送する紙幣搬送装置であって、 紙幣を挟持搬送する搬送通路をローラレールと協働して
    構成するプーリレールの搬送通路側の少なくとも上角部
    を面取して搬送通路の上側を拡幅させたことを特徴とす
    る紙幣搬送装置。
  5. 【請求項5】 紙幣投入機から供給される紙幣を、複数
    配列した遊技台に沿って形成した搬送通路に於て挾持搬
    送する紙幣搬送装置であって、 紙幣搬送装置を島施設に設置するにあたり、背中合わせ
    に配設した取付フレームの間隔に対応して高さの異る複
    数のスペーサを組み合せて介在させる際、前記スペーサ
    の一端面に、先端に係止爪を有する一対の脚部を延設す
    ると共に、他端面に前記脚部を挿通可能な係止穴を開設
    し、前記係止爪が係止するスペーサの内側に形成する係
    止面を徐々に厚肉になるテーパー形状としたことを特徴
    とする紙幣搬送装置。
JP17045194A 1994-06-30 1994-06-30 紙幣搬送装置 Expired - Lifetime JP3366740B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17045194A JP3366740B2 (ja) 1994-06-30 1994-06-30 紙幣搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17045194A JP3366740B2 (ja) 1994-06-30 1994-06-30 紙幣搬送装置

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001192270A Division JP3682421B2 (ja) 2001-06-26 2001-06-26 紙幣搬送装置
JP2002262394A Division JP3780241B2 (ja) 2002-09-09 2002-09-09 紙幣搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0812120A JPH0812120A (ja) 1996-01-16
JP3366740B2 true JP3366740B2 (ja) 2003-01-14

Family

ID=15905180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17045194A Expired - Lifetime JP3366740B2 (ja) 1994-06-30 1994-06-30 紙幣搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3366740B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4757997B2 (ja) * 2000-11-15 2011-08-24 マミヤ・オーピー株式会社 薄片搬送装置およびその利用装置
JP2003071114A (ja) * 2001-08-31 2003-03-11 Sayama Precision Ind Co 遊技島の紙幣搬送装置
JP4979166B2 (ja) * 2001-09-27 2012-07-18 シルバー電研株式会社 紙幣搬送装置
JP2003265840A (ja) * 2003-02-17 2003-09-24 Sayama Precision Ind Co 遊技島の紙幣搬送装置
JP4516278B2 (ja) * 2003-02-24 2010-08-04 シルバー電研株式会社 紙幣搬送ユニット
JP5732757B2 (ja) * 2010-07-09 2015-06-10 富士電機株式会社 紙幣補助搬送装置
JP6761459B2 (ja) * 2018-12-27 2020-09-23 株式会社エース電研 紙葉類搬送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0812120A (ja) 1996-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101162622B1 (ko) 지폐 입출금기
US7335903B1 (en) Detachable bill acceptor mounting arrangement
JP3366740B2 (ja) 紙幣搬送装置
JP3879863B2 (ja) 紙幣搬送装置
JP3879864B2 (ja) 紙幣搬送装置
JP3682421B2 (ja) 紙幣搬送装置
JP3780241B2 (ja) 紙幣搬送装置
JP4689784B2 (ja) 紙幣搬送装置
JPH0745485Y2 (ja) 遊技設備における紙幣類搬送装置
JP3335164B2 (ja) 紙幣搬送ユニット
JP4979166B2 (ja) 紙幣搬送装置
JP3889539B2 (ja) カード発行装置
JP2715204B2 (ja) 紙片の搬送装置
JP2589370Y2 (ja) 紙幣用遊技媒体貸出機の島幅対応機構
JP3361286B2 (ja) 紙幣搬送ユニット
JP4653295B2 (ja) 紙幣回収払出し装置
JP4516278B2 (ja) 紙幣搬送ユニット
JP2599669Y2 (ja) カセットを備えた紙葉類処理機
GB2446181A (en) Detachable bill acceptor mounting arrangement
JP2007058880A (ja) 貨幣搬送装置
JP3486019B2 (ja) 遊技機用コイン払出装置
JP3410382B2 (ja) 紙幣搬送ユニット
JPH049660Y2 (ja)
JP3341167B2 (ja) 紙幣搬送装置
JP2001101480A (ja) 紙幣搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081101

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081101

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091101

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091101

Year of fee payment: 7

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091101

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091101

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101101

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111101

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121101

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131101

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term