JP3366665B2 - 貼り合わせ用硬質ポリ塩化ビニル樹脂フイルム - Google Patents

貼り合わせ用硬質ポリ塩化ビニル樹脂フイルム

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JP3366665B2 JP12875792A JP12875792A JP3366665B2 JP 3366665 B2 JP3366665 B2 JP 3366665B2 JP 12875792 A JP12875792 A JP 12875792A JP 12875792 A JP12875792 A JP 12875792A JP 3366665 B2 JP3366665 B2 JP 3366665B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、艶出しの目的で紙に貼
り合わせる硬質ポリ塩化ビニル樹脂フイルムであって、
貼り合わせ後にカールの少ないフイルムに関する。 【0002】 【従来の技術とその課題】紙の艶出し用のフイルムとし
てポリ塩化ビニル樹脂フイルムが多用されている。この
貼り合わせにあたっては、溶剤型接着剤が使用されてい
たが、最近では環境問題から溶剤の使用を少なくする動
きにあり、代わりにエチレン−酢酸ビニル(EVA)系
のホットメルト接着剤が使用されるようになってきた。 【0003】ところがEVA系接着剤を使用して仕上が
り外観を良くするには、貼り合わせロールの温度を10
℃程度高くする必要があり、従来のポリ塩化ビニル樹脂
フイルムでは、貼り合わせ時に収縮して、貼り合わせ後
の製品がカールするという問題が生じる。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、EVA系接着
剤を使用する場合のような高温貼り合わせにおいてもカ
ールの少ない貼り合わせ用フイルムを提供するものであ
って、その要旨は、ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に
対し、液体安定剤と粉末安定剤とを合計量で3重量部以
上で、かつ粉末安定剤を1重量部以上添加し、さらに、
耐熱性ABS樹脂を2〜20重量部添加してなる貼り合
わせ用硬質ポリ塩化ビニル樹脂フイルムにある。 【0005】以下、本発明を詳しく説明する。高温貼り
合わせ時に収縮せず、従ってカールを生じないフイルム
としては、クラッシュベルグ柔軟温度が68℃以上、好
ましくは70℃程度と高いことが必要である。一方ポリ
塩化ビニルをフイルム状に成形するには、安定剤などの
添加剤を含有させる必要があるが、安定剤には液状のも
のが多く、柔軟温度を低下させる原因となる。 【0006】そこで本発明においては、実質上可塑剤を
含まないポリ塩化ビニル樹脂を主体とし、安定剤として
液体安定剤と粉末体安定剤とを併用して極力液体安定剤
の使用量を低減し、かつ耐熱性向上のため耐熱性ABS
樹脂を添加することによりカールを生じない耐熱性のポ
リ塩化ビニル樹脂フイルムを得たものである。 【0007】本発明におけるポリ塩化ビニル樹脂は、通
常フイルム用として使用される平均重合度700〜10
00程度のものでよく、少量の共重合成分を含んでいて
もよいが、柔軟温度を高めるために塩化ビニルの単独重
合体が好ましい。 【0008】これに添加する液体安定剤としては、通常
用いられるジブチル錫マレート、メチル錫メルカプト、
オクチル錫メルカプト、ジブチル錫スルフイド、オクチ
ル錫スルフイドなどが、また粉末安定剤としては、ジブ
チル錫酸ポリマ、ジブチル錫メルカプト、ジブチル錫チ
オジプロピオネートなどが挙げられる。 【0009】液体安定剤と粉末安定剤を併用するのは、
粉末安定剤のみでは熱安定性が不十分となるためであ
る。液体安定剤と粉末安定剤の合計量は、熱安定性の面
から3重量部以上必要となり、特に4重量部以上が好ま
しい。 【0010】そのうち粉末安定剤の使用割合を極力高く
するのが、耐熱性の点から望ましいが、液状安定剤も熱
安定性の面から1重量部以上添加するのが好ましい。ま
た液状安定剤は3重量部を越えると耐熱性の低下が大き
くなるので、1〜3重量部の範囲が好ましい。 【0011】粉末安定剤の添加量は1重量部以上、特に
2重量部以上とするのがよい。これにより、実際上十分
な熱安定性が得られ、また耐熱性の低下を抑えることが
できる。 【0012】さらに、耐熱性ABS樹脂は、テルアロイ
A−50B(鐘淵化学工業社製、商品名)として市販さ
れている。その添加量は、ポリ塩化ビニル樹脂100重
量部に対し2〜20重量部の範囲である。 【0013】2重量部未満では耐熱性向上効果が不十分
であり、また20重量部を越えて使用すると、押出成形
の安定性に欠け、またブツの発生が多くなる。 【0014】このような組成のフイルムは、強度、光沢
および生産性の向上のため、縦、横両方向に低度の延伸
を行うのが好ましい。延伸倍率は各々1.2〜1.7倍
の範囲が好ましく、1.2倍未満では光沢などの改良効
果がなく、1.7倍を越えると得られるフイルムが収縮
しやすくなり好ましくない。延伸温度は88〜98℃の
範囲が好ましい。以下、実施例により、本発明の効果を
明かにする。 【0015】 【実施例】平均重合度700のポリ塩化ビニル樹脂10
0重量部(無可塑)に、表1に示す添加剤を表1に示す
量添加し、さらに共通成分としてMBS樹脂5重量部お
よび滑剤0.8部を添加し、押出成形した後、縦方向に
1.4倍、横方向に1.7倍延伸して厚さ15μmのフ
イルムを得た。 【0016】液体安定剤としてはジブチル錫マレート
(三共有機合成社製スタンRC634)を、粉末安定剤
としてはジブチル錫マレートポリマ(三共有機合成社製
スタンBMN)を、耐熱性ABS樹脂としてはテルアロ
イA−50B(鐘淵化学工業社製)を用いた。そのフイ
ルムについて、表2に示す項目を評価した。その結果を
表2に示す。なお、評価は次の方法により行なった。 【0017】1)押出安定性 樹脂圧変動が表1のNo.1と同等の安定したものを
○、それよりも変動の大きいものを△とした。 2)透明性 ヘーズ(JIS K7105)が2%以下のものを○、
それよりも高いものを×とした。 【0018】3)カール性 各フイルムを、エチレン−酢酸ビニル系のホットメルト
接着剤により、貼り合わせロール温度70℃で紙と貼り
合わせ、得られた貼り合わせ体のカールの程度を見た。
従来の溶剤型接着剤を使用した場合と同等のものを○、
それよりもややカールが大きいものを△、カールが大き
く実用困難なものを×とした。 4)柔軟温度 JIS K6734により、クラッシュベルグ柔軟温度
を測定した。 【0019】 【表1】【表2】 【0020】これらの結果から明らかなように、本発明
フイルムNo.3〜4は貼り合わせ時のカールが少な
く、他の特性も優れている。これに対し、液体安定剤の
みを使用したNo.1および粉末安定剤を併用している
が耐熱性ABS樹脂を含有しないNo.2では耐熱性が
不足してカール性が残り、また耐熱性ABS樹脂の量が
多すぎるNo.5では押出安定性が悪化すると共に、フ
イルムにブツが発生した。 【0021】 【発明の効果】本発明によれば、耐熱性が高くカールの
少ない貼り合わせ用フイルムを、容易に得ることができ
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−113026(JP,A) 特開 昭63−113025(JP,A) 特開 昭63−110240(JP,A) 特開 昭62−250045(JP,A) 特開 昭62−236847(JP,A) 特開 昭60−238337(JP,A) 特開 昭60−217132(JP,A) 特開 昭55−62955(JP,A) 特開 昭54−71156(JP,A) 特開 昭54−163942(JP,A) 特開 昭53−66957(JP,A) 特開 昭52−78258(JP,A) 特開 昭52−25848(JP,A) 特開 昭51−81842(JP,A) 特開 昭49−28638(JP,A) 特開 昭48−976(JP,A) 実開 平4−135936(JP,U) 特公 昭42−26936(JP,B1) 特公 昭42−2904(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 55/00 - 55/30 C08J 5/18 C08L 1/00 - 101/16 B32B 1/00 - 35/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対し、
    ジブチル錫マレート、メチル錫メルカプト、オクチル錫
    メルカプト、ジブチル錫スルフイド、オクチル錫スルフ
    イドから選ばれた液体安定剤の1種または2種以上と、
    ジブチル錫酸ポリマ、ジブチル錫メルカプト、ジブチル
    錫チオジプロピオネートから選ばれた粉末安定剤の1種
    または2種以上とを合計量で3重量部以上で、かつ粉末
    安定剤を1重量部以上添加し、さらに、耐熱性ABS樹
    脂を2〜20重量部添加してなる組成物からなり、縦お
    よび横方向に、各々1.2〜1.7倍延伸されてなる貼
    り合わせ用硬質ポリ塩化ビニル樹脂フイルム。
JP12875792A 1992-05-21 1992-05-21 貼り合わせ用硬質ポリ塩化ビニル樹脂フイルム Expired - Fee Related JP3366665B2 (ja)

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JP4314667B2 (ja) * 1999-03-31 2009-08-19 住友ベークライト株式会社 オフセット印刷カード用樹脂組成物およびオフセット印刷カード
JP2019127502A (ja) * 2018-01-22 2019-08-01 ロンシール工業株式会社 硬質ポリ塩化ビニル樹脂系フィルム

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