JP3366254B2 - 建設機械の電気・油圧用スイベルジョイント装置 - Google Patents

建設機械の電気・油圧用スイベルジョイント装置

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JP3366254B2
JP3366254B2 JP17340198A JP17340198A JP3366254B2 JP 3366254 B2 JP3366254 B2 JP 3366254B2 JP 17340198 A JP17340198 A JP 17340198A JP 17340198 A JP17340198 A JP 17340198A JP 3366254 B2 JP3366254 B2 JP 3366254B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L27/00Adjustable joints, Joints allowing movement
    • F16L27/08Adjustable joints, Joints allowing movement allowing adjustment or movement only about the axis of one pipe

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下部走行体上に旋
回可能に載置された上部旋回体を備えた油圧ショベル、
油圧式クレーンなどの油圧駆動式建設機械に適用される
スイベルジョイント装置に関し、特に下部走行体側の油
圧系統及び電気系統と上部旋回体側の油圧系統及び電気
系統とをそれぞれ接続させるために好適な電気・油圧用
スイベルジョイント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の装置としては、特開平4−366
233号に記載された構造のものが知られている。この
構造について、油圧駆動式建設機械に適用された電気・
油圧用スイベルジョイント装置の拡大断面を示した図4
(断面図)及び、この図におけるスリップリングの部分
を拡大して示した図5(部分断面図)を用いて説明す
る。
【0003】図において、1は下部側に位置する油圧系
統及び電気系統が設けられた下部走行体、2は下部走行
体1上の水平面内で旋回可能な上部旋回体であって、そ
の上部旋回体2には上部側に位置する油圧系統及び電気
系統が設けられている。
【0004】3は下部走行体1と上部旋回体2との間に
設けられ、上部・下部の油圧系統及び電気系統をそれぞ
れ接続している電気・油圧用スイベルジョイント装置で
ある。
【0005】このスイベルジョイント装置3は、下部走
行体1における上部旋回体2の旋回中心部に同軸に固定
された筒状のボデイ3aと、ボデイ3a内にそのボデイ
3aと相対回転可能に挿入されたスピンドル3bと、そ
のスピンドル3bを上部旋回体2上に設けられた係合部
材2aに係止するためにスピンドル3bの外周面部に固
定ボルト3cによって取り付けられたストッパ(係合
部)4とを有しており、ボデイ3aに形成された第1の
油圧ポート(図示せず)とスピンドル3bに形成された
第2の油圧ポート(図示せず)とを介して上部・下部の
油圧系統を連通する構造を備えている。
【0006】また、5はスピンドル3bの上部にスリッ
プリング取付部材7を介して取り付けられたスリップリ
ングであって、このスリップリング5はリング5a、こ
のリング5aに摺動するブラシ5e、リングを支持する
軸受5f及びリング5aに固定された接続部材5gから
構成されている。2bはブラシ5eに接続された上部旋
回体側の配線である。
【0007】スリップリング5のハウジング5b内側に
はブラシ5eが配置されており、ハウジング5bは複数
の固定ボルト5c,5dにより前記スリップリング取付
部材7を介してスピンドル3bの上部に連結されてい
る。
【0008】また、前記スピンドル3bの上下軸方向に
は貫通孔3dが形成されており、この貫通孔3dには上
端側が前記スリップリング5の接続部材5gに接続さ
れ、下端側に設けた環状の取付部6bが複数の固定ボル
ト8a,8bによりカバー8を介してボデイ3aに係止
されたパイプ状のスピンドル連結部材6が挿入されてい
る。
【0009】3eはボデイ3aとカバー8との接続面部
に摺動可能に嵌挿された環状の係止板であって、この係
止板3eはスピンドル3bの下端側の段部面に複数の固
定ボルト3fによって固定されている。
【0010】下部走行体1の下部側である電気系統の配
線1aは、スピンドル連結部材6内を貫通する連絡孔6
a及び接続部材5gの連絡孔5hを通してスリップリン
グ5のリング5aに接続され、そして上部旋回体2の上
部側である電気系統の配線2bが接続するスリップリン
グ5のブラシ5eに接続されている。従って、スリップ
リング5によって上部・下部の電気系統がそれぞれ接続
される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電気・油圧
用スイベルジョイント装置3では、ボデイ3aとスピン
ドル3bとの相対回転中に、相互の摺動部の隙間及びカ
バー8、ボデイ3a、スピンドル連結部材6の組立・製
作誤差などでボデイ3aに対してスピンドル3bが少し
傾いた場合に、長尺であるスピンドル連結部材6の上端
部が接続部材5gと嵌合して接続され、下端側がカバー
8を介してボデイ3aに固定されているため、スピンド
ル連結部材6の上端側と接続部材5gとが偏心した状態
で回転が伝えられるので、リング5aを支持している前
記軸受5fに無理な荷重が作用して寿命を低下させてし
まう。
【0012】また、偏心を抑えるために、カバー8、ボ
デイ3a、スピンドル連結部材6の組立・製作誤差を現
状以上に少なくするための精度の要求は、構造的に極め
て困難な状況である。
【0013】本発明の目的は、上記課題を解決できるも
のであって、ボデイとスピンドルとの偏心によるスピン
ドル連結部材及びスリップリングへの影響を少なくでき
る建設機械の電気・油圧用スイベルジョイント装置を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、請求項1では下部走行体上に旋回可能に
載置された上部旋回体を備えた建設機械であって、下部
走行体における上部旋回体の旋回中心部に筒状のボデイ
を設置させて、そのボデイに上下軸方向に貫通する貫通
孔を形成したスピンドルを回転可能に挿入させて、その
スピンドルをボデイから突出している部分で上部旋回体
に係止させており、下部走行体側の配線と上部旋回体側
の配線とを電気的に接続するリング及びブラシを備えた
スリップリングを、スリップリング取付部材を介してス
ピンドルの上部に設け、上端側をスリップリングに連結
しかつ前記貫通孔を挿通したスピンドル連結部材を配置
し、下部走行体側の油圧系統及び電気系統と上部旋回体
側の油圧系統及び電気系統とをそれぞれ接続させた電気
・油圧用スイベルジョイント装置に適用される。
【0015】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記スピンドル連結部材の上端側を前記スリッ
プリングの接続部材に嵌合によって接続し、下端側の一
部をボデイに固定された蓋体の溝部に隙間を持って挿入
すると共に下端側の他の部分を蓋体の内面側に当接した
ことにある。
【0016】上記の構成によれば、ボデイとスピンドル
との偏心が、スピンドル連結部材の下端側と蓋体の溝部
及び内面とで調整されるため、スピンドル連結部材及び
スリップリングへの前記偏心による影響が少ない。
【0017】また請求項2の発明では、前記蓋体には半
円形状の溝部を設け、この溝部にスピンドル連結部材の
下端側の一部を隙間を持って挿入すると共に下端側の他
の部分を蓋体の内面側に当接したことにある。
【0018】上記の構成によれば、ボデイとスピンドル
との偏心が、スピンドル連結部材の下端側と蓋体の半円
形状の溝部及び内面とで調整されるため、スピンドル連
結部材及びスリップリングのリングへの前記偏心による
影響が少ない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を従来
技術と同様に油圧駆動式建設機械に適用された電気・油
圧用スイベルジョイント装置の拡大断面を示した図1
(断面図)、この図におけるスリップリングの部分を拡
大して示した図2(部分断面図)及び、図1における矢
視Aから見た状態を部分拡大して示した図3(矢視図)
により説明する。なお、この図において図4及び図5に
示したものと同様なものには同じ符号を付して説明を省
略する。
【0020】図において、1は下部側に位置する油圧系
統及び電気系統が設けられた下部走行体、2は下部走行
体1上の水平面内で旋回可能な上部旋回体であって、そ
の上部旋回体2には上部側に位置する油圧系統及び電気
系統が設けられている。
【0021】13は下部走行体1と上部旋回体2との間
に設けられ、上部・下部の油圧系統及び電気系統をそれ
ぞれ接続している電気・油圧用スイベルジョイント装置
である。
【0022】このスイベルジョイント装置13は、下部
走行体1における上部旋回体2の旋回中心部に同軸に固
定された筒状のボデイ3aと、ボデイ3a内にそのボデ
イ3aと相対回転可能に挿入されたスピンドル3bと、
そのスピンドル3bを上部旋回体2上に設けられた係合
部材2aに係止するためにスピンドル3bの外周面部に
複数の固定ボルト3cによって取り付けられたストッパ
(係合部)4とを有しており、ボデイ3aに形成された
第1の油圧ポート(図示せず)とスピンドル3bに形成
された第2の油圧ポート(図示せず)とを介して上部・
下部の油圧系統を連通する構造を備えている。
【0023】また、5はスピンドル3bの上部にスリッ
プリング取付部材7を介して取り付けられたスリップリ
ングであって、下部走行体1側の電気系統の配線1aと
上部旋回体2側の電気系統の配線2bとを電気的に接続
している。
【0024】スリップリング5のハウジング5bは複数
の固定ボルト5c,5dにより前記スリップリング取付
部材7を介してスピンドル3bの上部に連結されてい
る。
【0025】また、前記スピンドル3bの上下軸方向に
は貫通孔3dが形成されており、この貫通孔3dには上
端側が前記スリップリング5の接続部材5gに接続され
たパイプ状のスピンドル連結部材16が挿入されてい
る。
【0026】このスピンドル連結部材16の上端部に形
成された凹部16cは、前記接続部材5gの下側に形成
された凸部5iと嵌合して接続されており、下端側に設
けた半円形状の段部面(他の部分)16dは複数の固定
ボルト8bによりボデイ3aに固定された蓋体18の内
面側に当接されており、下端側に設けた半円形状の凸部
(一部)16eは蓋体18に設けられた半円形状の溝部
18aに隙間を持って挿入されている。
【0027】3eはボデイ3aと蓋体18との接続面部
に摺動可能に嵌挿された環状の係止板であって、この係
止板3eはスピンドル3bの下端側の段部面に複数の固
定ボルト3fによって固定されている。
【0028】下部走行体1の下部側である電気系統の配
線1aは、スピンドル連結部材16内を貫通する連絡孔
16a及び接続部材5gの連絡孔5hを通してスリップ
リング5のリング5aに接続され、そして上部旋回体2
の上部側である電気系統の配線2bが接続するスリップ
リング5のブラシ5eに接続されている。従って、スリ
ップリング5によって上部・下部の電気系統がそれぞれ
接続される。
【0029】また、前記スリップリング取付部材7は凹
状に形成されており、その底部には前記スピンドル連結
部材16を通す孔7aが設けられており、そして前記ス
リップリング5のハウジング5bと連結される側に環状
のつば部7bが形成されている。
【0030】上記の構成により、このスイベルジョイン
ト装置13のボデイ3aとスピンドル3bとが相対回転
した場合、スピンドル連結部材16は蓋体18の溝部1
8aに挿入された凸部16eによってボデイ3aに固定
された蓋体18に係止されているため、スリップリング
5のリング5aがスピンドル連結部材16と一緒にスピ
ンドル3bに対して相対回転する。
【0031】この時、ボデイ3aとスピンドル3bとの
摺動部の隙間及び蓋体18とボデイ3aとスピンドル連
結部材16との組立・製作誤差などでボデイ3aに対し
てスピンドル3bが少し傾いたとしても、前記スピンド
ル連結部材16の凸部16eと前記蓋体18の溝部18
aとの隙間及び、前記スピンドル連結部材16の段部面
16dと蓋体18の内面との当接面によって傾いた分だ
け自動的に調整される。
【0032】このことにより、ボデイ3aとスピンドル
3bとの偏心によるスピンドル連結部材16への影響が
抑えられるため、スピンドル連結部材16の上端部と接
続部材5gとの嵌合部での偏心も同時に抑えられ、リン
グ5aを支持している前記軸受に無理な荷重が作用する
ことがないので、スピンドル連結部材16とスリップリ
ング5とが良好な回転を維持することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明した本発明の建設機械の電気・
油圧用スイベルジョイント装置によれば、ボデイとスピ
ンドルとの偏心によるスピンドル連結部材及びスリップ
リングへの影響を少なくできるので、寿命を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示しており、油圧式建設
機械に適用された状態の電気・油圧用スイベルジョイン
ト装置を示す断面図である。
【図2】図1におけるスリップリングの部分を拡大して
示した部分断面図である。
【図3】図1における矢視Aから見た状態を部分拡大し
て示す矢視図である。
【図4】従来の油圧式建設機械に適用された状態の電気
・油圧用スイベルジョイント装置を示す断面図である。
【図5】図4におけるスリップリングの部分を拡大して
示した部分断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 1a 配線 2 上部旋回体 2a 係合部材 2b 配線 3a ボデイ 3b スピンドル 3d 貫通孔 4 ストッパ 5 スリップリング 5a リング 5b ハウジング 5g 接続部材 5i 凸部 7 スリップリング取付部材 13 電気・油圧用スイベルジョイント装置 16 スピンドル連結部材 16a 連絡孔 16c 凹部 16d 段部面 18 蓋体 18a 溝部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体上に旋回可能に載置された上
    部旋回体を備えた建設機械であって、下部走行体におけ
    る上部旋回体の旋回中心部に筒状のボデイを設置させ
    て、そのボデイに上下軸方向に貫通する貫通孔を形成し
    たスピンドルを回転可能に挿入させて、そのスピンドル
    をボデイから突出している部分で上部旋回体に係止させ
    ており、下部走行体側の配線と上部旋回体側の配線とを
    電気的に接続するリング及びブラシを備えたスリップリ
    ングを、スリップリング取付部材を介してスピンドルの
    上部に設け、上端側をスリップリングに連結しかつ前記
    貫通孔を挿通したスピンドル連結部材を配置し、下部走
    行体側の油圧系統及び電気系統と上部旋回体側の油圧系
    統及び電気系統とをそれぞれ接続させた電気・油圧用ス
    イベルジョイント装置において、前記スピンドル連結部
    材の上端側を前記スリップリングの接続部材に嵌合によ
    って接続し、下端側の一部をボデイに固定された蓋体の
    溝部に隙間を持って挿入すると共に下端側の他の部分を
    蓋体の内面側に当接したことを特徴とする建設機械の電
    気・油圧用スイベルジョイント装置。
  2. 【請求項2】 前記蓋体には半円形状の溝部を設け、こ
    の溝部にスピンドル連結部材の下端側の一部を隙間を持
    って挿入すると共に下端側の他の部分を蓋体の内面側に
    当接したことを特徴とする請求項1記載の建設機械の電
    気・油圧用スイベルジョイント装置。
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