JP3365614B2 - プラズマディスプレイパネル表示装置及びその駆動方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル表示装置及びその駆動方法

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JP3365614B2
JP3365614B2 JP15105698A JP15105698A JP3365614B2 JP 3365614 B2 JP3365614 B2 JP 3365614B2 JP 15105698 A JP15105698 A JP 15105698A JP 15105698 A JP15105698 A JP 15105698A JP 3365614 B2 JP3365614 B2 JP 3365614B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィールド内時分
割駆動表示方法により中間調表示を行うプラズマディス
プレイパネル等の表示デバイスに対する表示装置及びそ
の駆動方法に係り、特に、表示画像に適応して維持放電
パルスの発光回数を変更することによりパルス制御する
プラズマディスプレイパネル表示装置及びその駆動方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネルは、動作状
態を点灯か非点灯の2値表示として使用する。そして、
画像表示用としての多階調表示を行うために、フィール
ド(16.6ms)内時分割駆動表示方法による視覚積
分効果を利用して中間調表示を実現させている。
【0003】以下、従来の技術として、フィールド内時
分割駆動表示方法により中間調表示を行う3電極型のA
C方式プラズマディスプレイパネル表示装置を例に挙げ
て説明する。
【0004】図5は、一般的なAC方式プラズマディス
プレイパネル表示装置の一例を示すブロック図である。
図5において、フレームメモリ1には例えば8ビットの
デジタル信号に変換された画像信号(R,G,B信号)
が入力される。フレームメモリ1は2つのフィールドメ
モリで構成されており、1フィールド毎に書き込みと読
み出しが交互に切り替わる。なお、画像信号の信号形態
がR,G,B信号別々の3系統となっている場合には、
フレームメモリは3つ必要であり、R,G,B信号が複
合されて1系統となっている場合には、フレームメモリ
1は1つで構成される。
【0005】メモリ書き込み制御回路2は、フレームメ
モリ1に書き込み制御信号を入力して画像信号のフレー
ムメモリ1への書き込みを制御する。メモリ読み出し制
御回路3は、フレームメモリ1に読み出し制御信号を入
力してフレームメモリ1からのサブフィールド画像ビッ
ト信号の読み出しを制御する。
【0006】フレームメモリ1より読み出された表示デ
ータ信号であるサブフィールド画像ビット信号は、アド
レス電極駆動回路5に入力される。駆動パルス発生回路
4は、プラズマディスプレイパネル11を駆動するため
に、アドレス電極8,X電極9,Y電極10へ供給する
各種駆動パルスを発生する。即ち、駆動パルス発生回路
4は、アドレス電極駆動回路5にアドレス電極駆動パル
スを供給し、X電極駆動回路6にX電極駆動パルスを供
給し、Y電極駆動回路7にY電極駆動パルスを供給す
る。
【0007】図6は、図5に示すプラズマディスプレイ
パネル表示装置による表示動作を説明するための駆動波
形の一例を示す図である。図6には、A1〜Amなるア
ドレス電極8と、XなるX電極9と、Y1〜YnなるY
電極10に供給する駆動波形を示している。この図6に
示すように、1サブフィールドは、リセット期間,アド
レス期間,維持放電期間の3種類の期間によって構成さ
れている。なお、サブフィールドとはフィールドの一部
を構成するものであり、これについては後に詳述する。
【0008】まず、リセット期間においては、全画面一
括消去,全画面一括書き込み,全画面一括消去の3段階
の動作が順になされる。このように、リセット期間が3
段階の動作によって構成されている主な理由は、リセッ
ト期間の次のアドレス期間における表示書き込み放電を
安定化させるためと、駆動ドライバICの消費電力を抑
え、低いアドレス電圧で高速に表示書き込み放電させる
ためである。
【0009】次に、アドレス期間においては、各サブフ
ィールドに割り当てられた表示データである画像ビット
情報を各ライン毎に順に書き込む動作を行う。アドレス
電極8では、表示ライン数にあたるn行分の画像ビット
情報を、Y1行から1行ずつシリアルデータとして順に
出力する。このとき、各アドレス電極A1〜Amでは、
表示させる放電セルのみにアドレスパルスを選択的に印
加する。
【0010】また、Y電極10には、アドレス電極8に
印加されるシリアルデータに対応して、Y電極10にお
ける電極Y1から電極Ynに向かって1行ずつ順番に、
アドレスパルスと同位相で、0Vの電圧にするスキャン
パルスが印加される。これにより、アドレス電極8にア
ドレスパルスが印加されると共に、Y電極10にスキャ
ンパルスが印加されている場合にのみ、画像ビット情報
が書き込まれる。
【0011】そして、維持放電期間では、Y電極10と
X電極9に放電を維持させるためのサステインパルスを
交互に印加する。このとき、アドレス電極8は0Vに固
定しているが、アドレス期間において画像ビット情報が
書き込まれた放電セルに残留している壁電荷とサステイ
ンパルスのみで再放電(維持放電)する。従って、維持
放電期間では、アドレス期間で画像ビット情報が書き込
まれた放電セルのみ、サステインパルスを印加した回数
だけ放電が持続する。
【0012】このように、AC方式プラズマディスプレ
イパネルには、セル自体に壁電荷を残留させて、パネル
にメモリ機能を持たせている。
【0013】図7は、図6に示す駆動方法でサブフィー
ルド分割による中間調表示をする場合の動作の一例を示
す図である。図7における縦軸Y1〜Ynは表示ライン
数を示しており、横軸は時間軸を表している。
【0014】図7では、256階調(8ビット)を得る
ために、1フィールド(16.6ms)を輝度の相対比
が異なる8個のサブフィールド(SF1〜SF8)に分
割し、画像ビット情報のLSB(最下位ビット)からM
SB(最上位ビット)まで順番にサブフィールドを構成
している。このように、1フィールドをM個のサブフィ
ールドに分割して、画像ビット情報に基づいたビットの
重み付けによる視覚的な積分効果を利用して、2のM乗
の階調をプラズマディスプレイパネル11に画像表現し
ている。
【0015】それぞれのサブフィールドは、上述のよう
に、リセット期間、アドレス期間、維持放電期間で構成
される。サブフィールド毎に維持放電期間の長さが異な
っているのは、ビットの重み付けに相当した維持パルス
(サステインパルス)数を印加しているためである。実
際に印加される維持パルス数は、LSBより、1,2,
4,…,128であり、発光輝度を稼ぐためにさらにそ
のN倍(Nは正の整数)のパルス数を印加している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、プラズ
マディスプレイパネル表示装置の駆動方法は、1フィー
ルドを輝度の相対比が異なる複数のサブフィールドに分
割して画像信号の中間調表示を表現している。現状の駆
動条件では、画像表現に必要な8ビットのデジタル信号
による階調表現は、図7のように、1フィールドのほと
んどの期間を費やさなければならない。この駆動方法
は、静止画の場合には特に大きな問題なく画像表現でき
るが、例えば画像が1フィールド以内に動くような、動
きの速い動画像を表示する場合には、8サブフィールド
の画像を表示し終える前に、表示すべき画像が元の場所
から動いてしまう。
【0017】そのため、ビット落ちのような画像に見え
たり、サブフィールド毎の維持放電回数の違いから疑似
輪郭が現れたり、フリッカのように見えてしまうという
問題点があった。この内、フリッカは、図7における階
調レベルが127と128付近の画像信号が連続して入
力されるときに特に顕著に現れる。
【0018】例えば、画像信号の入力レベルが、12
8,127,128,127…のように128付近の階
調レベルの信号が全体的に送られてくる場合には、サブ
フィールドSF8のみを発光させる階調レベル128
と、サブフィールドSF1からSF7を全て発光させる
階調レベル127との階調表示が連続しているため、見
かけ上、256の階調レベルを表示しているように認識
されてしまう。また、その逆に、階調レベル127と階
調レベル128とがこの順で連続する場合には、見かけ
上、0の階調レベルを表示しているように認識されてし
まう。
【0019】従って、前者と後者が連続すると、階調レ
ベル256と階調レベル0が連続することになるため、
フリッカとなって見えることとなる。
【0020】この問題点に対して、例えば、MSBを表
示するサブフィールドSF8等の上位ビットを2分割す
る等して、動画の疑似輪郭やフリッカを改善させる方法
が種々提案されている。しかし、この方法は、1フィー
ルド内のサブフィールド数が増加するため、パネルを上
下に2分割して同時並列駆動したり、駆動パルスの周波
数を増加する必要性が生じてしまう等の問題点がある。
【0021】さらに、上述したプラズマディスプレイパ
ネル表示装置の駆動方法は、駆動回路部で消費する放電
に直接寄与しない無効電力が大きいという問題点があっ
た。この問題点を改善するものの一例として、本出願人
が先に出願した特願平8−353041号に記載されて
いる駆動方法等があるが、無効電力に対する問題点が改
善されても、上述のフリッカの問題点は解決されない。
【0022】以上の問題点は上記の方式の表示装置に限
らず、1フィールドを輝度の相対比が異なる複数のサブ
フィールドに分割して画像信号の中間調表示を表現する
ようにしたプラズマディスプレイパネル表示装置では例
外なく全ての場合に共通に、全く同様に存在する。さら
に、その問題点はプラズマディスプレイパネル表示装置
だけに限らず、フィールド内時分割駆動表示方法による
視覚積分効果を利用して中間調表示を実現させる表示デ
バイスにおいては、全く共通の問題点である。
【0023】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、疑似輪郭やフリッカが低減し良好な表示画
像を得ることができ、駆動回路部で消費する放電に直接
寄与しない無効電力も効率的に低減することのできるプ
ラズマディスプレイパネル表示装置及びその駆動方法を
提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、 (1)1フィールドを複数のサブフィールドに分割して
画像信号の中間調表示を行うようにし、前記サブフィー
ルドを少なくともアドレス期間と維持放電期間とで構成
し、前記維持放電期間において前記画像信号の中間調表
示に必要な回数だけ前記サブフィールド毎に重み付けし
て維持放電を行うよう制御するプラズマディスプレイパ
ネル表示装置において、前記画像信号をサブフィールド
毎の画像ビット信号として貯蔵するメモリと、前記メモ
リへの前記画像信号の書き込みを制御するメモリ書き込
み制御回路と、前記メモリからの前記画像信号の読み出
しを制御するメモリ読み出し制御回路と、少なくとも前
記プラズマディスプレイパネル表示装置で表示する画像
領域内で、各サブフィールド中の画像ビット信号の有無
を判定するサブフィールド画像情報判定回路とを設け、
前記画像ビット信号が全くないサブフィールドが少なく
とも1個以上存在するフィールドに対し、それぞれのフ
ィールドで、前記サブフィールド画像情報判定回路によ
って画像ビット信号が存在すると判定されたサブフィー
ルドのみをフィールド内のいずれかの位置を開始位置と
して連続的に移行させることにより、画像ビット信号が
存在するサブフィールドをまとめて駆動すると共に、そ
の残りの期間を駆動の休止期間とするよう構成したこと
を特徴とするプラズマディスプレイパネル表示装置を提
供し、 (2)1フィールドを複数のサブフィールドに分割して
画像信号の中間調表示を行うようにし、前記サブフィー
ルドを少なくともアドレス期間と維持放電期間とで構成
し、前記維持放電期間において前記画像信号の中間調表
示に必要な回数だけ前記サブフィールド毎に重み付けし
て維持放電を行うように制御するプラズマディスプレイ
パネル表示装置の駆動方法において、少なくとも前記プ
ラズマディスプレイパネル表示装置で表示する画像領域
内で、各サブフィールド中の画像ビット信号の有無を判
定し、前記画像ビット信号が全くないサブフィールドが
少なくとも1個以上存在するフィールドに対し、それぞ
れのフィールドで、画像ビット信号が存在するサブフィ
ールドのみをフィールド内のいずれかの位置を開始位
として連続的に移行させることにより、画像ビット信号
が存在するサブフィールドをまとめて駆動すると共に、
その残りの期間を駆動の休止期間とすることを特徴とす
るプラズマディスプレイパネル表示装置の駆動方法を提
供するものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプラズマディスプ
レイパネル表示装置及びその駆動方法について、添付図
面を参照して説明する。図1は本発明のプラズマディス
プレイパネル表示装置の一実施例を示すブロック図、図
2は図1中のサブフィールド画像情報判定12の具体的
な構成例を示すブロック図、図3は本発明のプラズマデ
ィスプレイパネル表示装置の駆動方法によってサブフィ
ールド分割による中間調表示をする場合の動作の一例を
示す図、図4は本発明のプラズマディスプレイパネル表
示装置の駆動方法によってサブフィールド分割による中
間調表示をする場合の動作の他の例を示す図である。
【0026】まず、本発明のプラズマディスプレイパネ
ル表示装置の構成及び動作について説明する。本発明の
プラズマディスプレイパネル表示装置の駆動波形は従来
の図6と同様である。
【0027】図1において、例えば8ビットのデジタル
信号に変換された画像信号(R,G,B信号)は、フレ
ームメモリ1に入力されると共に、サブフィールド画像
情報判定回路12にも入力される。
【0028】フレームメモリ1は2つのフィールドメモ
リで構成されており、1フィールド毎に書き込みと読み
出しが交互に切り替わる。なお、画像信号の信号形態が
R,G,B信号別々の3系統となっている場合には、フ
レームメモリは3つ必要であり、R,G,B信号が複合
されて1系統となっている場合には、フレームメモリ1
は1つで構成される。
【0029】メモリ書き込み制御回路2は、フレームメ
モリ1に書き込み制御信号を入力して画像信号のフレー
ムメモリ1への書き込みを制御する。メモリ読み出し制
御回路3は、フレームメモリ1に読み出し制御信号を入
力してフレームメモリ1からのサブフィールド画像ビッ
ト信号の読み出しを制御する。
【0030】フレームメモリ1より読み出された表示デ
ータ信号であるサブフィールド画像ビット信号は、アド
レス電極駆動回路5に入力される。駆動パルス発生回路
4は、プラズマディスプレイパネル11を駆動するため
に、アドレス電極8,X電極9,Y電極10へ供給する
各種駆動パルスを発生する。即ち、駆動パルス発生回路
4は、アドレス電極駆動回路5にアドレス電極駆動パル
スを供給し、X電極駆動回路6にX電極駆動パルスを供
給し、Y電極駆動回路7にY電極駆動パルスを供給す
る。
【0031】本発明により新たに加えられたサブフィー
ルド画像情報判定回路12は、フレームメモリ1に入力
される画像信号のプラズマディスプレイパネル11で表
示する全ての有効画像領域において、それぞれのサブフ
ィールド毎に、画像ビット情報(画像ビット信号)があ
るかないかを判定し、そのサブフィールド画像ビット情
報をメモリ読み出し制御回路3に入力すると共に、駆動
パルス発生回路4に入力する。
【0032】メモリ読み出し制御回路3は、サブフィー
ルド画像情報判定回路12によって画像ビット情報がな
いと判定されたら、そのサブフィールド画像ビット信号
ではなく、画像ビット情報が存在する次のサブフィール
ドのサブフィールド画像ビット信号を読み出すよう、フ
レームメモリ1を制御する。これと同時に、駆動パルス
発生回路4は、画像ビット情報がないと判定されたサブ
フィールドの駆動パルスではなく、画像ビット情報が存
在する次のサブフィールドの駆動パルスを発生する。
【0033】このように、本発明の表示装置及び駆動方
法では、画像ビット情報が全くないサブフィールドが少
なくとも1個存在するフィールドに対し、画像ビット情
報がないサブフィールドを飛ばして画像ビット情報が存
在するサブフィールドのみを連続的に移行させて駆動す
る。これについては、さらに後に詳述する。
【0034】図1中のサブフィールド画像ビット情報判
定回路12は、一例として図2に示すように構成され
る。即ち、サブフィールド画像ビット情報判定回路12
は、8個のJKフリップフロップ121,Dフリップフ
ロップ122,セレクタ123を備えて構成される。な
お、JKフリップフロップ121は、本実施例では1フ
ィールドを8サブフィールドに分割しているので8個で
あり、1フィールドにおけるサブフィールドの数に応じ
た個数となる。
【0035】JKフリップフロップ121の端子Jに
は、MSBからLSBのそれぞれのビットデータが入力
され、端子Kには垂直同期パルスVDが入力され、ま
た、クロック端子には書き込みクロックCKWが入力さ
れる。なお、ここでは図示を省略しているが、この書き
込みクロックCKWはフレームメモリ1にも供給され、
フレームメモリ1に入力される画像信号の書き込み用ク
ロックとして使用される。
【0036】JKフリップフロップ121は、1フィー
ルドの期間において、一旦、端子Jにハイの信号が入力
されると、そのフィールドの期間は端子Qからの出力を
ハイに保持する。8個のJKフリップフロップ121の
出力は、それぞれDフリップフロップ122の端子D1
〜D8に入力される。Dフリップフロップ122のクロ
ック端子には垂直同期パルスVDが入力される。このD
フリップフロップ122は遅延素子として動作するもの
であり、JKフリップフロップ121の出力を1フィー
ルド遅延して出力する。即ち、Dフリップフロップ12
2の端子Q1〜Q8からの出力は、サブフィールドの画
像ビット情報が存在すればハイであり、サブフィールド
の画像ビット情報が全く存在しなければ、ローとなる。
【0037】Dフリップフロップ122の出力はセレク
タ123の端子SF1〜SF8に入力される。セレクタ
123には、メモリ読み出し制御回路3よりメモリ読み
出し制御信号が入力される。このメモリ読み出し制御信
号によって、セレクタ123より、フレームメモリ1よ
り出力されるサブフィールド画像ビット信号に合わせた
サブフィールドの画像ビット情報が選択的に出力され
る。
【0038】なお、画像信号はフレームメモリ1によっ
て1フィールド遅延され、サブフィールド画像ビット情
報判定回路12によって判定されたサブフィールドの画
像ビット情報もDフリップフロップ122によって1フ
ィールド遅延されることになるので、画像信号とサブフ
ィールドの画像ビット情報とが同期している。
【0039】セレクタ123の出力は、上記のようにメ
モリ読み出し制御回路3及び駆動パルス発生回路4に入
力されるので、画像ビット情報が全く存在しないサブフ
ィールドは飛ばされ、画像ビット情報が存在する次のサ
ブフィールドに移行する。従って、本発明によれば、画
像ビット情報が存在するサブフィールドは1フィールド
の期間内でまとめて駆動されることになり、その一方、
休止期間もまとめられることになる。
【0040】ここで、本発明による、画像ビット情報が
存在するサブフィールドのみを連続的に移行させて表示
する動作の一例を図3,図4を用いて説明する。図3
は、サブフィールド画像情報判定回路12により、プラ
ズマディスプレイパネル11で表示する全ての有効画像
領域において、サブフィールドSF5とサブフィールド
SF7の画像ビット情報がないと判定した場合の中間調
表示動作の一例を示している。図3において、(a)は
従来の動作例であり、(b)は本発明による動作例であ
る。
【0041】図3(b)に示すように、サブフィールド
SF5,SF7の画像ビット情報がない場合に、1フィ
ールド中のサブフィールド構成からサブフィールドSF
5,SF7を外して画像ビット情報が存在するサブフィ
ールドのみで構成し、それらのサブフィールドを連続的
に移行させて残った領域を休止期間とする。このように
すると、従来、画像ビット情報がなくても発生していた
各電極へ供給する駆動パルス自体をなくすことができ
る。
【0042】従って、駆動回路部(アドレス電極駆動回
路5,X電極駆動回路6,Y電極駆動回路7)で消費す
る表示放電に直接寄与しない無効電力を効率的に削減す
ることができる。
【0043】また、画像信号の入力レベルが、128,
127,128,127…と、128付近の階調のレベ
ル信号が全体的に送られてくる場合には、前述したよう
に、従来では見かけ上、階調レベル256と階調レベル
0が連続することになるが、本発明を用いれば、図4
(a),(b)のように、画像ビット情報が存在するサ
ブフィールドの開始位置は、常に一定位置である例えば
フィールドの先頭となる。
【0044】従って、従来は疑似輪郭やフリッカとなっ
て見えてしまう可能性のある画像、即ち、隣接フィール
ド間にまたがる、画像ビット情報が存在するサブフィー
ルドが集中するような画像でも、本発明を適用すること
により、画像ビット情報が隣接フィールド間においても
適応的に分散され、常に表示させるサブフィールドのみ
が集中するので、疑似輪郭やフリッカの起こる確率が大
幅に減少し、表示画像品位を格段に向上させることがで
きる。
【0045】上記の実施例では、画像ビット情報が存在
するサブフィールドの開始位置を常にフィールドの先頭
とするようにサブフィールドを構成したが、これに限ら
ず、画像ビット情報が存在するサブフィールド群を常に
フィールド内の中央に集中させたり、常に後半に集中さ
せても、同様な効果がある。
【0046】また、本発明の駆動方法は、上記以外の例
えば、MSBを表示させるサブフィールドを複数に分割
する等のサブフィールド構成においても同様な効果があ
る。
【0047】さらに、本発明の駆動方法は、従来、入力
画像ビット情報が全く存在しないサブフィールドにおい
て発生していた表示放電に直接関係しない補助的な放電
(リセット放電)を全てなくすことができる。よって、
従来、AC方式プラズマディスプレイパネル表示装置で
発生していた黒浮きが効率的に抑えられるので、コント
ラスト感が高まり、その分、表示品位が向上する。
【0048】なお、本実施例では、AC方式のプラズマ
ディスプレイパネル表示装置について説明したが、本発
明の駆動方法は、DC方式プラズマディスプレイパネル
を備えたプラズマディスプレイパネル表示装置を含め、
フィールド内時分割駆動表示方法により中間調表示を行
う表示デバイスなら、全ての表示装置に対して全く同様
に適用することができる。
【0049】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のプ
ラズマディスプレイパネル表示装置及びその駆動方法
は、サブフィールド画像情報判定回路を設け、画像ビッ
ト信号が全くないサブフィールドが少なくとも1個以上
存在するフィールドに対し、それぞれのフィールドで、
サブフィールド画像情報判定回路によって画像ビット信
号が存在すると判定されたサブフィールドのみをフィー
ルド内のいずれかの位置を開始位置として連続的に移行
させることにより、画像ビット信号が存在するサブフィ
ールドをまとめて駆動すると共に、その残りの期間を駆
動の休止期間とするよう構成したので、駆動回路部で消
費する表示放電に直接寄与しない補助的な放電(リセッ
ト放電)や各電極へ供給する駆動パルスを効果的に減少
させることができ、コントラストの向上や消費電力を削
減することができる。さらに、画像ビット信号が存在す
るサブフィールドのみをフィールド内の任意の位置に集
中できるので、隣接フィールド間にまたがる、画像ビッ
ト信号が存在するサブフィールドが集中するような画像
でも、疑似輪郭やフリッカが起こる確率が大幅に減少
し、表示画像の品位を格段に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマディスプレイパネル表示装置
の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1中のサブフィールド画像情報判定回路12
の具体的構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明のプラズマディスプレイパネル表示装置
の駆動方法によってサブフィールド分割による中間調表
示をする場合の動作の一例を示す図である。
【図4】本発明のプラズマディスプレイパネル表示装置
の駆動方法によってサブフィールド分割による中間調表
示をする場合の動作の他の一例を示す図である。
【図5】従来のプラズマディスプレイパネル表示装置の
一例を示すブロック図である。
【図6】従来例による表示動作を説明するための駆動波
形の一例を示す図である。
【図7】従来例によってサブフィールド分割による中間
調表示をする場合の動作の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 フレームメモリ 2 メモリ書き込み制御回路 3 メモリ読み出し制御回路 4 駆動パルス発生回路 5 アドレス電極駆動回路 6 X電極駆動回路 7 Y電極駆動回路 8 アドレス電極 9 X電極 10 Y電極 11 プラズマディスプレイパネル 12 サブフィールド画像情報判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09G 3/20 G09G 3/28 K (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/28 G09G 3/20 611 G09G 3/20 612 G09G 3/20 631 G09G 3/20 641

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1フィールドを複数のサブフィールドに分
    割して画像信号の中間調表示を行うようにし、前記サブ
    フィールドを少なくともアドレス期間と維持放電期間と
    で構成し、前記維持放電期間において前記画像信号の中
    間調表示に必要な回数だけ前記サブフィールド毎に重み
    付けして維持放電を行うよう制御するプラズマディスプ
    レイパネル表示装置において、 前記画像信号をサブフィールド毎の画像ビット信号とし
    て貯蔵するメモリと、 前記メモリへの前記画像信号の書き込みを制御するメモ
    リ書き込み制御回路と、 前記メモリからの前記画像信号の読み出しを制御するメ
    モリ読み出し制御回路と、 少なくとも前記プラズマディスプレイパネル表示装置で
    表示する画像領域内で、各サブフィールド中の画像ビッ
    ト信号の有無を判定するサブフィールド画像情報判定回
    路とを設け、 前記画像ビット信号が全くないサブフィールドが少なく
    とも1個以上存在するフィールドに対し、それぞれのフ
    ィールドで、前記サブフィールド画像情報判定回路によ
    って画像ビット信号が存在すると判定されたサブフィー
    ルドのみをフィールド内のいずれかの位置を開始位置と
    して連続的に移行させることにより、画像ビット信号が
    存在するサブフィールドをまとめて駆動すると共に、そ
    の残りの期間を駆動の休止期間とするよう構成したこと
    を特徴とするプラズマディスプレイパネル表示装置。
  2. 【請求項2】 前記開始位置は、予め定めた一定位置であ
    ることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレ
    イパネル表示装置。
  3. 【請求項3】 1フィールドを複数のサブフィールドに分
    割して画像信号の中間調表示を行うようにし、前記サブ
    フィールドを少なくともアドレス期間と維持放電期間と
    で構成し、前記維持放電期間において前記画像信号の中
    間調表示に必要な回数だけ前記サブフィールド毎に重み
    付けして維持放電を行うように制御するプラズマディス
    プレイパネル表示装置の駆動方法において、 少なくとも前記プラズマディスプレイパネル表示装置で
    表示する画像領域内で、各サブフィールド中の画像ビッ
    ト信号の有無を判定し、 前記画像ビット信号が全くないサブフィールドが少なく
    とも1個以上存在するフィールドに対し、それぞれのフ
    ィールドで、画像ビット信号が存在するサブフィールド
    のみをフィールド内のいずれかの位置を開始位置として
    連続的に移行させることにより、画像ビット信号が存在
    するサブフィールドをまとめて駆動すると共に、その残
    りの期間を駆動の休止期間とすることを特徴とするプラ
    ズマディスプレイパネル表示装置の駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記開始位置は、予め定めた一定位置であ
    ることを特徴とする請求項3記載のプラズマディスプレ
    イパネル表示装置の駆動方法。
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